JP6778425B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえばパチンコ機等といった遊技機に関するものである。
従来、一般的な遊技機には、遊技者が操作可能な遊技ボタンが設けられており、遊技中の所定のタイミングに遊技ボタンが操作されると特定の演出を実行する(たとえば、所謂リーチ演出中に操作されると、特殊なキャラクターを表示する等)ようなものがある。そして、その遊技ボタンの操作を検出するための検出機構としては、接触タイプのスイッチを設けた機構や、フォトセンサを利用した機構(たとえば特許文献1)等が、一般的に採用されている。すなわち、遊技ボタン自体、若しくは、遊技ボタンに連動して移動する部材に被検出部が設けられているとともに、遊技ボタンの近傍に被検出部の接触や被検出部の位置を検出する検出部を設けるといった構成が採用されている。
特開2004−81603号公報
しかしながら、従来の機構では、検出部や被検出部の破損が起こりやすいという問題があった。また、従来の機構では、検出部や被検出部そのものは破損していないにも拘わらず、遊技ボタンの動作機構そのものが破損し、たとえば遊技ボタンが押し込まれた状態のまま復帰しないような状況になると、当然ながら遊技ボタンによる遊技も不可能になってしまう。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、従来にない態様で遊技ボタンの操作を検出する遊技機を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、遊技機本体の前面側に、遊技者が操作する遊技操作手段が設けられているとともに、前記遊技操作手段の操作を検出する操作検出手段と、前記操作検出手段による前記遊技操作手段の操作の検出をうけて作動する遊技手段と、スピーカとが設けられている一方、前記遊技機本体の後面側に、前記操作検出手段が電気的に接続されているとともに前記遊技手段及び前記スピーカの動作を制御する制御手段が設けられた遊技機であって、前記遊技操作手段が、下方へ押し込み操作される操作部と、前記操作部を支持するケース部とを有している一方、前記操作検出手段が、加速度を検出可能で、且つ、検出した加速度を左右方向成分、前後方向成分、及び上下方向成分に分解可能な加速度センサを有しているとともに、前記ケース部外であって、前記操作部が接触しない位置に設置されており、前記制御手段は、前記操作部が操作された際に前記加速度センサによって検出された加速度の前記上下方向成分にもとづき、前記遊技操作手段の操作検出する一方、前記加速度センサによって検出された加速度の前記左右方向成分及び/又は前記前後方向成分にもとづき、前記スピーカから不正行為に係る警告音を出力することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、前記操作部の押し込み操作に伴う前記加速度の下方への成分、及び前記操作部の復帰に伴う前記加速度の上方への成分にもとづき、前記遊技操作手段の操作を検出することを特徴とする。
本発明によれば、遊技操作手段が、下方へ押し込み操作される操作部と、操作部を支持するケース部とを有している一方、操作検出手段が、加速度を検出可能で、且つ、検出した加速度を左右方向成分、前後方向成分、及び上下方向成分に分解可能な加速度センサを有しているとともに、ケース部外であって、操作部が接触しない位置に設置されており、制御手段は、操作部が操作された際に加速度センサによって検出された加速度の上下方向成分にもとづき、遊技操作手段の操作検出するようになっている。したがって、遊技操作手段の操作に伴い、操作部自体や操作部の動作機構等と加速度センサとが接触するおそれがなく、従来よりも耐久性のある構造とすることができる。
また、制御手段が、加速度センサによって検出された加速度の左右方向成分及び/又は前後方向成分にもとづき、スピーカから不正行為に係る警告音を出力するというように、加速度センサを遊技操作手段の操作検出以外にも利用している。
さらに、請求項2に記載の発明によれば、制御手段は、操作部の押し込み操作に伴う加速度の下方への成分、及び操作部の復帰に伴う加速度の上方への成分にもとづき、遊技操作手段の操作を検出するようになっている。すなわち、操作部を叩くように操作したか、ゆっくりと押し込み操作したか等、操作部の操作態様に応じて押し込み操作時の加速度は異なるものの、操作部が復帰する際の加速度は安定した値をとる。したがって、そのような操作部の復帰時の加速度をもとに遊技操作手段の操作を検出することで、一層確実な検出が可能となる。また、たとえば操作部が押し込まれた状態のまま復帰しないような状況になったとしても、操作部を叩く等して加速度センサにより加速度を検出させることで、遊技操作手段が操作されたと検出させることができるため、支障をきたすことなく遊技を継続することができる。
パチンコ機を前面側から示した説明図である。 遊技盤を前面側から示した説明図である。 パチンコ機を後面側から示した説明図である。 前扉における回路基板の位置を示した斜視説明図である。 前扉からボタンユニットを取り外した状態を示した斜視説明図である。 フレーム体の前面側を示した説明図である。 図6中のA−A線断面のボタンユニット近傍を拡大して示した説明図である。 回路基板が別の位置に設置されたフレーム体の前面側を示した説明図である。 遊技ボタンを操作した際に加速度センサで検出される加速度の値を示した説明図である。
以下、本発明の一実施形態となるパチンコ機について、図面にもとづき詳細に説明する。
(パチンコ機の全体的な説明)
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図である。また、図2は、遊技盤2を前面側から示した説明図である。さらに、図3は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域16内へ遊技球を打ち込み、遊技領域16内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス板を支持してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域16とされている。
当該遊技領域16は、遊技盤2の前面に円弧状に配設された外レール23及び内レール24等によって囲まれており、遊技領域16に左部における両レール23、24間が遊技球を遊技領域16内へ打ち込むための発射通路13とされている。また、遊技領域16の略中央には、「0」〜「9」の数字からなる装飾図柄やキャラクター等を表示するための演出用表示部6が設けられている。さらに、演出用表示部6を囲むように電動役物70等を備えたセンター部材26が遊技盤2に設置されており、該センター部材26の下方には、遊技球が入賞可能な始動入賞口19が設けられている。また、センター部材26の左方には、遊技球が流下可能な左打ち用スペースSLが形成されており、左打ち用スペースSLを流下する遊技球に限り、始動入賞口19へ入賞し得るようになっている。
一方、センター部材26の右方にも遊技球が流下可能な右打ち用スペースSRが形成されている。また、該右打ち用スペースSRには、遊技球が通過可能なゲート部材20と、動作可能な舌片(図示せず)を備えた始動入賞役物17とが設けられている。該始動入賞役物17は、舌片の作動に伴い、内蔵された入賞口(図示せず)への遊技球の入賞を可能とする開状態と、入賞口への遊技球の入賞を不可能とする閉状態との何れか一方の状態へ変化するようになっている。さらに、右打ち用スペースSRの下部(センター部材26の下方で、始動入賞口19の右側となる位置)には、開閉可能な扉部材を有する2つの大入賞アタッカー18a、18bが設置されている。そして、遊技球を左打ち用スペースSLではなく右打ち用スペースSRを流下させることにより、ゲート部材20を通過させたり、開状態にある始動入賞役物17へ入賞させたり、さらには開成した大入賞アタッカー18a、18bへ効率良く入賞させることができる。なお、センター部材26の左右を問わず、遊技領域16の略全面には多数の遊技釘(図示せず)が植設されている。また、遊技領域16外となる遊技盤2の右下部には、特別図柄を表示するための7セグメント表示器からなる特別図柄表示部(図示せず)が設けられている。
また、機枠3の前面側であって上記遊技盤2の下方には、発射装置10へ供給する遊技球を貯留するための供給皿7、及び供給皿7から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿8が取り付けられており、供給皿7は前扉4の開放に伴い、貯留皿8はミドル枠5の開放に伴い夫々機枠3に対して片開き可能となっている。さらに、貯留皿8の右側には、発射装置10を作動させ、遊技球の遊技領域16への打ち込み強度を調整するためのハンドル9が回動操作可能に設置されている。加えて、供給皿7の前方には、遊技者が任意に押し込み操作可能な遊技ボタン25が設けられている。
さらに、前扉4の上部及び下部には、効果音や各種メッセージ等を報音する夫々一対のスピーカ14、14・・が設けられている。加えて、前扉4の上部や左右両側部には、パチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のLEDを内蔵したランプ部材15、15・・が設けられている。
一方、機枠3の後面側には、供給皿7へ貸球や賞品球として払い出される遊技球を貯留するための貯留タンク11、当該貯留タンク11と連結された払出装置12、払出装置12における払い出し動作を制御する払出制御装置28、及び各制御基板や装置・部材に電源電圧を供給するための電源装置29等が設置されている。また、21は、合成樹脂製のカバー状に形成されたセンターカバーであって、当該センターカバー21の内部には、遊技に係る主たる制御(たとえば、所謂大当たり抽選等)を実行するためのメイン制御装置(図示せず)、演出用表示部6における表示動作等を制御する表示制御装置(図示せず)、ランプ部材15の点灯/点滅動作等を制御する発光制御装置(図示せず)、スピーカ14からの報音動作を制御する音制御装置(図示せず)、及び表示制御装置や音制御装置等の動作を統合的に制御するサブ制御装置(図示せず)等が設置されている。尚、22は、パチンコ機1をトランスに接続するためのプラグであり、27は、アースである。
以上のようなパチンコ機1では、遊技者はハンドル9を回動操作して発射装置10を作動させ、発射通路13を介して遊技球を遊技領域16内へ打ち込み、まずは左打ち用スペースSLを流下させて始動入賞口19への遊技球の入賞を狙う。そして、遊技球の入賞検知に起因して実行される所謂大当たり抽選の結果が「大当たり」になると、特別図柄表示部及び演出用表示部6に夫々所定の「大当たり図柄」が確定表示される(たとえば、演出用表示部6に「7、7、7」と確定表示される)。また、「大当たり図柄」が確定表示されると、大入賞アタッカー18a、18bの扉部材を所定回数にわたって断続的に開成させるといった所謂「大当たり状態」が生起する。そこで、遊技者は、右打ち用スペースSRを流下させる「右打ち」を行い、断続的に開成する大入賞アタッカー18a、18bへの遊技球の入賞を狙う。
また、大当たり状態終了後、特別図柄表示部での図柄の確定表示回数が所定回数に達するまで、始動入賞役物17が頻繁に開状態となる所謂時短状態が生起する。そこで、遊技者は、当該時短状態が終了するまで「右打ち」を継続して、ゲート部材20への遊技球の通過、及び始動入賞役物17への遊技球の入賞を狙う。そして、図柄の確定表示回数が所定回数に達して時短状態が終了すると、「右打ち」を止めて左打ち用スペースSLを流下させる上記遊技へと戻る。
さらに、遊技中に特定の条件が満たされると(たとえば演出用表示部6で特定のリーチ演出が実行される等)、遊技ボタン25の操作を有効と検出し得る有効操作期間が設定される。そこで、遊技者が、この有効操作期間中(所定のタイミング)に遊技ボタン25を操作すると、たとえば演出用表示部6に特定のキャラクターが登場する等といった第1の特定演出が実行される。
加えて、遊技停止状態(たとえば図柄が確定表示された状態)のまま所定の待機時間が経過したことをもって移行したデモ状態(所定のタイミング)において、遊技ボタン25が操作されると、この操作が有効と検出され、背景画面が切り替えられる等といった第2の特定演出が実行される。
(遊技ボタンの操作を検出する検出機構についての説明)
ここで、本発明の要部となる遊技ボタン25の操作検出について、図4〜図7、及び図9をもとに説明する。
図4は、前扉4における回路基板46の位置を示した斜視説明図である。図5は、前扉4からボタンユニット40を取り外した状態を示した斜視説明図である。図6は、フレーム体50の前面側を示した説明図である。図7は、図6中のA−A線断面のボタンユニット40近傍を拡大して示した説明図である。図9は、遊技ボタン25を操作した際に加速度センサ45で検出される加速度の値を示した説明図である。
遊技ボタン25は、パチンコ機1本体から取り外し可能なボタンユニット40に設けられている。ボタンユニット40は、遊技ボタン25の押し込み操作に係る動作機構等が内蔵された本体ケース41を有しており、この本体ケース41の上面に遊技ボタン25が露出している。そして、前扉4を構成するフレーム体50の前面で、供給皿7の前縁部には、凹状の取付部51が形成されており、ボタンユニット40は、取付金具42及び補強金具43を介して、取付部51内に嵌め込まれように取り付けられている。
取付金具42は、金属板を折り曲げ加工してなるもので、前方へ延びる舌状の設置部42aと、設置部42aの基端から下方へ折り曲げられた補強部42bとを有している。この取付金具42は、補強部42bをフレーム体50の前面側にあてがい、フレーム体50の後面側にあてがわれた補強金具43へネジ(図示せず)をネジ込むことにより、フレーム体50の前面側に固定される。このとき、取付金具42の設置部42aは、取付部51の底部に位置しており、この設置部42aの上面側に、ボタンユニット40の本体ケース41をネジ止めすることになる。
そして、遊技ボタン25の押し込み操作を検出するための加速度センサ45が搭載された回路基板46は、設置部42aの上面で、本体ケース41よりも下側(すなわち、本体ケース41外であって、遊技ボタン25のそのものは勿論、遊技ボタン25の動作機構も接触しない位置)に設置されている。この加速度センサ45は、パチンコ機1本体に生じた振動について、その振動加速度の経時変化を検出可能なものであって、検出した加速度をX方向(左右方向)成分、Y方向(前後方向)成分、及びZ方向(上下方向)成分に分解し、それぞれ「−128」〜「127」の範囲の整数値として出力するものであって、サブ制御装置に接続されている。そして、サブ制御装置が、加速度センサ45から入力される検出値(すなわち、加速度の値)にもとづいて、遊技ボタン25の操作を検出するようになっている。
ここで、遊技ボタン25の操作検出に係る制御の一例について示すと、遊技ボタン25を押し込み操作した際、Z方向成分の検出値として図9に示すような波形が得られる。すなわち、遊技ボタン25を叩くように押し込み操作すると図9(a)に示すような波形となり、比較的短時間で加速度の値が最大値をとった後、遊技ボタン25の復帰に伴って、加速度の値としてマイナスの値が検出されることになる。一方、遊技ボタン25をゆっくり押し込み操作すると図9(b)に示すような波形となり、最大値は小さいものの比較的長時間にわたり加速度の値としてプラスの値が検出された後、遊技ボタン25の復帰に伴って、加速度の値としてマイナスの値が検出されることになる。このように押し込み操作時の波形や最大値は遊技ボタン25の操作態様に応じて異なるものの、遊技ボタン25の復帰時の波形は遊技ボタン25の操作態様に寄らず略同じとなる。そこで、遊技ボタン25の復帰時の加速度の値にもとづいて遊技ボタン25の操作を検出することにより、一層確実に遊技ボタン25の操作を検出することができる。したがって、たとえばマイナス側の最大値(実際には最小値)が「−70」だとすると、「−50」を閾値として設定しておき、遊技ボタン25が復帰する際に検出されるZ方向成分の加速度の値が「−50」を下回ると、遊技ボタン25が操作されたとして検出するように構成すればよい。
また、同時に、押し込み操作時の波形からも遊技ボタン25の操作を検出し得るように構成することで一層精度の高い検出を期待することができる。そこで、たとえば比較的強く操作された際のプラス側の最大値が「+100」だとすると、遊技ボタン25が押し込み操作される際に検出されるZ方向成分の加速度の値が「+80」を上回ると、遊技ボタン25が操作されたとして検出するように構成すればよい。
(本実施形態のパチンコ機による効果)
以上のような構成を有するパチンコ機1によれば、加速度センサ45を利用して遊技ボタン25の操作を検出するため、遊技ボタン25の操作を検出する検出機構、すなわち加速度センサ45が搭載された回路基板46を、ボタンユニット40の本体ケース41外であって、遊技ボタン25が接触しない位置に設置することができる。したがって、遊技ボタン25の操作に伴い、遊技ボタン25の動作機構等と加速度センサ45とが接触するおそれがないため、従来よりも耐久性のある構造とすることができる。
また、Z方向成分の加速度の値をもとに遊技ボタン25の操作を検出するため、たとえば遊技ボタン25が押し込まれた状態のまま復帰しないような状況になったとしても、遊技ボタン25を叩く等して、Z方向成分の加速度の値として所定の閾値以上の値を検出させればよい。すると、遊技ボタン25が操作されたとして検出されることになり、支障をきたすことなく遊技を継続することができる。
(本発明の変更例について)
なお、本発明の遊技機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、遊技機全体の構成は勿論、遊技ボタンの操作検出に係る制御等に係る構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
たとえば、加速度センサが搭載された回路基板の設置位置について、上記実施形態ではボタンユニットの下方としているが、操作部を支持するケース部外であって、操作部が接触しない位置であれば、図8に示すようにスピーカの裏側等、より離れた位置であっても何ら問題はない。このように加速度センサを利用することで、回路基板の設置位置についても、発射装置によって発射される遊技球が生じる振動の影響が少ない位置等、適宜選択することができ、遊技機の設計自由度が増すという効果もある。
また、この加速度センサを遊技操作手段の操作検出以外にも利用することが可能であり、たとえばX方向成分として所定値を上回る(若しくは所定値を下回る)大きな加速度の値が検出されると、遊技機を揺さぶるといった不正行為が行われる可能性があるとして、スピーカから警告音を出力するように構成することが考えられる。
さらに、操作部として下方へ押し込むようなものではなく、後方へ押し込むような操作部を備え、そのような操作部の操作を、加速度センサを用いて検出するように構成することは当然可能である。すなわち、上記実施形態ではZ方向成分を利用しているところ、X方向成分やY方向成分を利用するように構成すればよい。
さらにまた、押し込みタイプの操作部を有する遊技操作手段ではなく、レバータイプの操作部を有する遊技操作手段の操作を検出することも可能であるし、遊技操作手段を設ける代わりに、遊技機の一部表面を遊技操作部とし、当該遊技操作部を遊技者に叩かせるような遊技機とすることも可能である。
またさらに、上記実施形態では、遊技手段を演出用表示部としており、遊技操作手段の操作検出をうけて演出用表示部で何らかの表示演出を行う(すなわち、演出用表示部を作動させる)としているが、電動役物を遊技手段とし、遊技操作手段の操作検出をうけて電動役物を作動させたり、スピーカを遊技手段とし、遊技操作手段の操作検出をうけて何らかの効果音や楽曲、セリフ等をスピーカから出力させるように構成しても何ら問題はない。
加えて、上記実施形態では、遊技機の一例であるパチンコ機について説明しているが、本発明は、たとえば封入式パチンコ機やスロットマシーン等といった他の遊技機に対しても当然適用可能である。
なお、特許請求の範囲、明細書および図面に記載される全ての要素(例えば、遊技操作手段、操作検出手段、遊技手段、操作部、ケース部等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素につけた名称)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「遊技操作手段」や「操作検出手段」、「遊技手段」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。さらには、前記全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、敢えて特許請求の範囲等において特定していない限り、何れも当業者であれば極めて容易に考えられる事項であるため、あえて明細書等において全パターンを記載しなくても何れのパターンも想定範囲内であることは明らかであることから、本発明に係る権利範囲に含まれることは勿論である。したがって、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施例に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
1・・パチンコ機(遊技機)、6・・演出用表示部(遊技手段)、25・・遊技ボタン(操作部)、40・・ボタンユニット(遊技操作手段)、41・・本体ケース(ケース部)、45・・加速度センサ、46・・回路基板(操作検出手段)。

Claims (2)

  1. 遊技機本体の前面側に、遊技者が操作する遊技操作手段が設けられているとともに、前記遊技操作手段の操作を検出する操作検出手段と、前記操作検出手段による前記遊技操作手段の操作の検出をうけて作動する遊技手段と、スピーカとが設けられている一方、前記遊技機本体の後面側に、前記操作検出手段が電気的に接続されているとともに前記遊技手段及び前記スピーカの動作を制御する制御手段が設けられた遊技機であって、
    前記遊技操作手段が、下方へ押し込み操作される操作部と、前記操作部を支持するケース部とを有している一方、
    前記操作検出手段が、加速度を検出可能で、且つ、検出した加速度を左右方向成分、前後方向成分、及び上下方向成分に分解可能な加速度センサを有しているとともに、前記ケース部外であって、前記操作部が接触しない位置に設置されており、
    前記制御手段は、前記操作部が操作された際に前記加速度センサによって検出された加速度の前記上下方向成分にもとづき、前記遊技操作手段の操作検出する一方、
    前記加速度センサによって検出された加速度の前記左右方向成分及び/又は前記前後方向成分にもとづき、前記スピーカから不正行為に係る警告音を出力することを特徴とする遊技機。
  2. 前記制御手段は、前記操作部の押し込み操作に伴う前記加速度の下方への成分、及び前記操作部の復帰に伴う前記加速度の上方への成分にもとづき、前記遊技操作手段の操作を検出することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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