JP2012192756A - 自動車用ガラスラン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動車用ガラスランにおいて、ガラスラン10の本体は、車外側側壁20と、車内側側壁30と、底壁40とからなる断面略コ字形をなし、車外側側壁20と車内側側壁30には、車外側シールリップ21と車内側シールリップ31を設ける。ガラスラン10の本体は、熱可塑性エラストマー又は合成ゴムのソリッド材で形成され、ドアガラス5と摺動する摺動面に低摺動層23、33、43をガラスラン10の車外側シールリップ21、車内側シールリップ31及び底壁40と一体的に形成するとともに、低摺動層を成形時に発泡させて、低摺動層の表面に凹凸を設けた。
【選択図】図1
Description
なお、ドア1と車体との間のシールは、ドアパネルおよびドアフレーム2の外周に取付けられたドアウエザストリップ(図示せず)および/または車体の開口部のフランジに取付けられたオープニングトリムウエザストリップ(図示せず)によりなされている。
また、チャンネル103内にガラスラン110を装着したときに、チャンネル103内にガラスラン110を係止して保持するために、ガラスラン110の直線状部では、車内側側壁130と車外側側壁120にそれぞれ車内側保持リップ134と車外側保持リップ124が設けられている。
しかしながら、この低摺動面123、133、143は、発泡体をバフがけして滑剤を含浸推進せしめたものや、シリコーンコーティングをしたものであるため、製造に手間がかかり、滑剤を長期間作用させることも充分ではなかった。
しかし、この場合には、意匠面の表面は熱膨張性カプセル224による凹凸で、布目調の外観が得られることを目的としており、装飾部220の全面に亘り布目調が形成され、ドアガラス5との摺動性を改良するものではない。
この場合は、ガラスラン310の全体の重量を軽量化させるために、ガラスランの本体の全体を発泡させるものであるため、ドアガラス5との摺動面の摺動抵抗を減少させるためには不十分であった。
ガラスランの本体は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略コ字形をなし、車外側側壁と車内側側壁には、それぞれ本体の断面略コ字状の本体の内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、車外側シールリップと車内側シールリップによりドアガラスの端部の車外側面及び車内側面をシールし、
ガラスランの本体は、熱可塑性エラストマー又は合成ゴムのソリッド材で形成され、ドアガラスと摺動するガラスランの摺動面に低摺動層をガラスランと一体的に形成するとともに、低摺動層を成形時に発泡させて、低摺動層の表面に凹凸を設けたことを特徴とする自動車用ガラスランである。
低摺動層は、オレフィン系熱可塑性エラストマー又はEPDMゴムを基材とするため、ガラスランの本体及び車外側シールリップと車内側シールリップと強固に固着して、柔軟性に優れた低摺動層を得ることができる。
マイクロカプセルによる発泡セルの直径が40μm未満では、低摺動層の表面粗度が小さくて充分な低摺動性を得ることができなく、120μmを超える場合には、発泡セルの安定性が低下する。
低摺動層の発泡倍率は、1.1〜1.8であるため、低摺動層の適切な表面粗さを得ることができ、充分な低摺動性を得ることができる。発泡倍率が1.1未満では充分な低摺動性を得ることができなく、発泡倍率は、1.8を超える場合には、発泡セルの安定性が低下する。
車外側シールリップと車内側シールリップに形成された低摺動層の膜厚は、0.1〜0.4mmであるため、ドアガラスの側面の先端部分が摺動しても、長期的に充分な低摺動性を維持することができる。
図4は、自動車のフロントのドア1の正面図であり、図3は、ドア1のドアフレーム2に取付けるフロントドアのガラスラン10の正面図である。図4に示すように、ドア1の上部にはドアフレーム2が設けられ、ドアガラス5が昇降自在に取付けられる。すなわち、ドアフレーム2の内周には、ガラスラン10が取付けられ、ドアガラス5の昇降を案内するとともに、ドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。
直線状部11は、ドアフレーム2の上辺部に取付けられる部分と、ドアフレーム2のリヤ側縦辺部に取付けられる部分と、ドアフレーム2のフロント側縦辺部をなすディビジョンサッシュに取付けられる部分とからなる。本発明は、直線状部11のいずれの部分にも使用することができる。
以下に、フロント側のドア1の縦辺部に装着されるガラスラン10を例に取り説明する。
図1は、本発明の実施の形態であるドアフレーム2の縦辺に取付けられたガラスラン10の図4のA−A線に沿った断面図である。
本発明は、フロント側のドア1の縦辺部以外にも上辺部やリヤ側のドア1のガラスラン10にも使用することができる。
ガラスラン10の本体は、ドアフレーム2の上辺部に取付けられる部分も縦辺部に取付けられる部分も基本的には、ほぼ同様な断面略コ字形の断面形状を有している。
同様に、車内側側壁30の外面には、車内側第1保持リップ34と車内側第2保持リップ35が形成され、チャンネル3に当接して、車内側側壁30を保持している。
また、ドアガラス5がガラスラン10の本体内で車内側に大きく変位したときに、車内側シールリップ31が車内側側壁30に密着することを防止して、異音の発生防止と、ドアガラス5の側端部を保持することができる。また、ドアガラス5を車外側に位置させることができる。さらに、車内側シールリップ31の先端を車内側側壁30方向に屈曲させて、車内側側壁30の内面に当接できるようにしてもよい。
底壁40は、略板状に形成され、底壁40の外面には凸部41、41が形成され、チャンネル3の内面に当接して、ドアフレーム2とガラスラン10の間をシールしている。
また、マイクロカプセル50による発泡の代わりに、化学発泡剤を使用することができる。化学発泡剤を使用した場合には、化学発泡剤による気泡がマイクロカプセル50による気泡と同様に、低摺動層内に発生して、各低摺動層の表面には凹凸が形成され、表面の摺動抵抗を低くすることができる。
この場合は、押出機のシリンダー内でオレフィン系熱可塑性エラストマーとオレフィン系熱可塑性樹脂を溶融させて、かつ、マイクロカプセル50を混入分散させることができ、混入作業が容易であり、押出後には、均一な発泡体の低摺動層を得ることができる。
マイクロカプセル50としては、例えば、積水化学工業株式会社製のADVANCELL(登録商標)、松本油脂製薬株式会社のマツモトマイクロスフェアー(登録商標)、日本フィライト株式会社のEXPANCEL(登録商標)等を使用することができる。
マイクロカプセル50による発泡セルの直径が40μm未満では、低摺動層の表面粗度が小さくて充分な低摺動性を得ることができなく、120μmを超える場合には、発泡セルの安定性が低下する。
車外側シールリップ21の車外側低摺動層23と車内側シールリップ31の車内側低摺動層33に形成された低摺動層の膜厚は、0.1〜0.4mmが好ましい。この場合は、車外側シールリップ21と車内側シールリップ31の柔軟性を維持しつつ、ドアガラス5の側面の先端部分が摺動しても、長期的に充分な摺動性を維持することができる。
10 ガラスラン
20 車外側側壁
21 車外側シールリップ
23 車外側低摺動層
30 車内側側壁
31 車内側シールリップ
33 車内側低摺動層
40 底壁
43 底壁低摺動層
50 マイクロカプセル
Claims (8)
- 自動車ドアのドアフレームの内周に取付け、ドアガラスの昇降を案内する自動車用ガラスランにおいて、
上記ガラスランの本体は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略コ字形をなし、上記車外側側壁と車内側側壁には、それぞれ上記本体の断面略コ字状の本体の内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、該車外側シールリップと車内側シールリップにより上記ドアガラスの端部の車外側面及び車内側面をシールし、
上記ガラスランの本体は、熱可塑性エラストマー又は合成ゴムのソリッド材で形成され、上記ドアガラスと摺動する上記ガラスランの摺動面に低摺動層をガラスランと一体的に形成するとともに、該低摺動層を成形時に発泡させて、低摺動層の表面に凹凸を設けたことを特徴とする自動車用ガラスラン。 - 上記ガラスランの本体は、オレフィン系熱可塑性エラストマー又はEPDMゴムのソリッド材で形成され、上記低摺動層は、オレフィン系熱可塑性エラストマー又はEPDMゴムを基材とする請求項1に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記低摺動層は、マイクロカプセルを含有した発泡体である請求項1又は2に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記マイクロカプセルは、上記低摺動層の基材に混入時には、15〜40μmの球体であり、膨張後に平均発泡セル径40〜120μmの球体セルを形成させるものである請求項3に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記低摺動層の表面粗さは、50〜100μmであり、上記低摺動層の発泡倍率は、1.1〜1.8である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記低摺動層は、上記底壁、上記車外側シールリップ及び上記車内側シールリップの上記ドアガラスと摺動する摺動面に形成された請求項1乃至5のいずれか一項に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記底壁に形成された上記低摺動層の膜厚は、0.5〜1.0mmであり、上記車外側シールリップと車内側シールリップに形成された上記低摺動層の膜厚は、0.1〜0.4mmである請求項6に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記低摺動層は、オレフィン系熱可塑性エラストマーを100重量部と、オレフィン系熱可塑性樹脂を5〜14重量部と、マイクロカプセルを1〜5重量部とを含有するマイクロカプセル発泡組成物で形成された請求項1乃至7のいずれか一項に記載の自動車用ガラスラン。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015042501A (ja) * | 2013-08-24 | 2015-03-05 | 西川ゴム工業株式会社 | 自動車用ディビジョンバー |
JP2021110430A (ja) * | 2020-01-15 | 2021-08-02 | 株式会社イノアック住環境 | 保護管 |
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