JP2012190566A - 多層の膜電極接合体の製造方法及び積層型電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】正極板及び負極板を容易に精度よく積層できる多層の膜電極接合体の製造方法及び積層型電池を提供する。
【解決手段】正極板2と負極板7との間に電解質膜6を介装させこれら正極板2と負極板7とを交互に積層される多層の膜電極接合体1の製造方法であって、複数の正極板2を積層して複数の正極板2の一端部13を接合して閉じ正極板積層体5を形成する工程と、複数の負極板7を積層して複数の負極板7の一端部21を接合して閉じ負極板積層体10を形成する工程と、一の正極板2をめくった後に正極板2上に固体又はゲル状の電解質膜6を積層し、次いで一の負極板7をめくり電解質膜6上に積層する工程と、一の負極板7をめくった後に該負極板7上に固体又はゲル状の電解質膜6を積層し、次いで一の正極板2をめくり電解質膜6上に積層する工程とを交互に行う正負極板積層工程とを有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池等に用いられる多層の膜電極接合体の製造方法及び積層型電池に関する。
一般に、リチウムイオン二次電池は、正極活物質が正極集電体に塗工された正極板と、負極活物質が負極集電体に塗工された負極板とを、これらの間にセパレータを介装させて積層し、これら正極板、セパレータ及び負極板を積層させた該積層体を電解液と共にケース内に密封するとともに、積層体の正極板と負極板のそれぞれに接続された電極端子をケースから突出させて概略構成されたものであり、前記積層体の製造方法としては、従来より下記特許文献1に開示された方法が提案されている。
特許文献1に記載された積層体の製造方法は、ロール状に巻回された不織布等の電気絶縁性のシートからなるセパレータを、積層ステージ上でつづら折りになるようにジグザグに折り畳むとともに、折り畳むたび毎に正極板及び負極板を該セパレータ上に交互に配置して挟み込むというものである。
また、上記方法により製造された積層体は、電解液と共に可撓性のあるシート状外装体等のケースに封止してリチウムイオン二次電池とされている。
特開2010−102871号公報
ところで、上記特許文献1の積層体の製造方法によれば、正極板及び負極板を1枚ずつ保持し積層ステージ上に移動して該ステージ上でセパレータを挟み込みながら積層しているだけで、正極板、負極板及びセパレータが互いに連結しておらず固定されていない。したがって、積層時に正極板、セパレータ及び負極板を正確に位置決めしなければならず、また、正確に位置決めしても、正極板、セパレータ及び負極板が位置ずれして積層不良となることがあり、該積層体の製造効率が悪いという問題があった。
また、正極板及び負極板を保持、移動する機構及びセパレータを移動及び積層するための機構が大掛かりとなるため、装置が大型化して装置のスペース効率が悪くなるという問題があった。
また、前記積層体によりリチウムイオン二次電池を製造する場合には、ケース内に電解液が充填されるため、電解液として用いられる有機溶媒の液漏れに伴う充放電サイクル寿命の低下の可能性があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みて、正極板、電解質膜及び負極板を精度よく位置決めして効率よく積層できるとともに、製造装置をコンパクトにすることができ、また電解液の液漏れが生じ難い多層の膜電極接合体の製造方法を提供することを課題とする。
請求項1の発明は、正極板と負極板との間に電解質膜を介装させつつこれら正極板と負極板とを交互に積層して形成される多層の膜電極接合体の製造方法であって、複数の前記正極板を積層するとともに、これら複数の正極板の一端部を接合して閉じ、他端部を開放端とする正極板積層体を形成する工程と、複数の前記負極板を積層するとともに、これら複数の負極板の一端部を接合して閉じ、他端部を開放端とする負極板積層体を形成する工程と、前記正極板積層体の一の前記正極板をめくった後に該正極板上に固体又はゲル状の電解質膜を積層し、次いで前記負極板積層体の一の前記負極板をめくり前記電解質膜上に積層する工程と、前記負極板積層体の一の前記負極板をめくった後に該負極板上に固体又はゲル状の電解質膜を積層し、次いで正極板積層体の一の前記正極板をめくり前記電解質膜上に積層する工程とを交互に行う正負極板積層工程とを有することを特徴とする。
本発明では、複数の正極板がその一端部において接合されており、複数の負極板もその一端部において接合されているため、正極板と負極板との積層時に位置ずれし難い。また、正極板と負極板とを固体又はゲル状の電解質膜を挟みつつ積層するにあたっても、正極板及び負極板がそれぞれ一端部において接合されているため、積層を重ねるに応じて互いに堅固に噛み合って、積層された正極板、電解質膜及び負極板が位置ずれし難い。また更に、積層して接合された正極板積層体の正極板と負極板積層体の負極板とを交互に積層するものであるため、多層の接合体の製造装置をコンパクトにし易い。
請求項2の発明は、請求項1に記載の多層の膜電極接合体の製造方法であって、前記正極板又は負極板のいずれか一方又は双方の前記一端部は、正極活物質層又は負極活物質層が形成されていない接合代とされていることを特徴とする。
本発明では、正極板又は負極板のいずれか一方又は双方の一端部が、正極活物質層又は負極活物質層が形成されていない接合代とされているため、接合代間で導通が確保されることにより、抵抗溶接や導電性ペーストによる接着などの容易な溶接方法を採用することができるとともに、一端部同士を確実に接合することができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の多層の膜電極接合体の製造方法であって、 前記正負極板積層工程において、ロール状に形成された前記電解質膜を積層された前記正極板又は前記負極板上に向けて延出し、この電解質膜を該積層された前記正極板と前記負極板との上方で切断又は折曲して積層することを特徴とする。
本発明では、電解質膜がロール状に形成されており、該電解質膜の切断又は折曲と積層とを積層された前記正極板と前記負極板との上方で同時に行うため、電解質膜の介装を容易かつ効率的に行うことができる。
請求項4の発明は、積層型電池に関する発明であって、請求項1から3のいずれか一項に記載の多層の膜電極接合体の製造方法を用いて製造されたことを特徴とする。
本発明では、多層の膜電極接合体が位置ずれしにくい製造方法とされているため、積層型電池の積層状態が良好となる。また、固体又はゲル状の電解質膜を用いた多層の膜電極接合体が積層型電池に用いられるため、積層型電池の液漏れが発生しなくなる。
本発明に係る多層の膜電極接合体の製造方法によれば、上記した解決手段によって以下の効果を奏する。
すなわち、本発明によれば、正極板及び負極板がそれぞれ一端部において接合されているため、正極板と負極板とを固体又はゲル状の電解質膜を挟みつつ積層するにあたって位置ずれし難く、かつ積層を重ねるに応じて互いに堅固に噛み合って、積層された正極板、電解質膜及び負極板が位置ずれし難い。したがって、多層の膜電極接合体を簡便に製造することができるとともに、製造効率が高いという効果を奏する。また、積層して接合された正極板積層体の正極板と負極板積層体の負極板とを交互に積層するものであるため、多層の接合体の製造装置をコンパクトにし易いという効果を奏する。
は、本発明の一実施形態として示した製造方法を用いて製造された多層の膜電極接合体を示した斜視図である。 は、本発明の一実施形態として示した製造方法を用いて製造された多層の膜電極接合体の構成部材を示した図であり、(a)は正極板の平面図、(b)は電解質膜の平面図、(c)は負極板の平面図である。 (a)〜(c)は、本発明の一実施形態として示した多層の膜電極接合体の製造方法の各製造工程を示した模式図である。 は、本発明の一実施形態として示したリチウムイオン電池を示す斜視図である。
以下、図を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態の製造方法により製造された多層の膜電極接合体を示した斜視図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態の製造方法の対象となる多層の膜電極接合体1は、複数の正極板2,2・・を積層しこれら複数の正極板2,2・・の一端部を接合した該接合部3から端子用タブ4を突出させた正極板積層体5の正極板2と、固体又はゲル状の電解質膜6,6・・と、複数の負極板7,7・・を積層しこれら複数の負極板7,7・・の一端部を接合した該接合部8から端子用タブ9を突出させた負極板積層体10の負極板7とを交互に積層して形成されたものである。この多層の膜電極接合体1を筐体内に配置することにより、例えばリチウムイオン二次電池等の積層型電池とされる。
図2(a)に示すように、正極板2は、例えば略長方形に形成されたアルミニウム箔からなる正極集電体11に、短手方向の一端部13を残して両面に正極活物質層を形成したものである。短手方向の一端部13は、正極板2,2・・同士を接合する際の接合代となる部分であり、それ以外は電極塗工部14となっている。
正極活物質層は、例えば正極活物質と、導電助剤、バインダーとなる結着剤を溶媒に分散させてなる正極用スラリーにより構成されたものであり、正極集電体11の電極塗工部14の片面又は両面に塗布されている。
正極活物質としては、例えば一般式LiMxOy(ただし、Mは金属であり、x及びyは金属Mと酸素Oの組成比である)で表される金属酸リチウム化合物が用いられている。具体的には、金属酸リチウム化合物としては、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウム等が用いられている。
導電助剤としてはアセチレンブラック等が用いられ、結着剤としてはポリフッ化ビニリデン等が用いられている。
図1に示すように、この正極板2は、正極活物質層が形成されていない一端部13を同方向に向けて複数積層されている。正極板2の一端部13は、導通が確保され、例えば抵抗溶接や超音波溶接、テープによる貼着等の方法によって厚さ方向に接合される接合部3を形成しており、一端部13以外の端部は正極板2が互いに分離した開放端15を形成している。
正極板2の端子用タブ4は、正極板2の一端部13を一体化した接合部3に接合されて外方に突出するように設けられたものであり、例えばアルミニウム等により形成されているが、正極活物質層が形成されていない接合部3が端子用タブ4を兼ねたものであってもよい。
図2(c)に示すように、負極板7は、例えば略長方形に形成された銅(Cu)からなる負極集電体20に、短手方向の一端部21を残して両面に負極活物質層を形成したものである。短手方向の一端部21は、負極板7,7・・同士を接合する際の接合代となる部分であり、それ以外は電極塗工部22となっている。
負極活物質層は、例えば炭素粉末や黒鉛粉末等からなる炭素材料と、ポリフッ化ビニリデンのような結着剤とを溶媒に分散させてなる負極用スラリーにより構成されたものであり、負極集電体20の両面に塗布されている。
図1に示すように、この負極板7は、負極活物質層が形成されていない一端部21を同方向に向けて複数積層されている。負極板7の前記一端部21は、導通が確保され、例えば抵抗溶接や超音波溶接、テープによる貼着等の方法によって厚さ方向に接合される接合部8を形成しており、一端部21以外の端部は負極板7が互いに分離した開放端23を形成している。
負極板7の端子用タブ9は、一端部21を一体化した接合部8に、更に接合されて外方に突出するように設けられたものであり、例えばニッケル等により形成されているが、負極活物質層が形成されていない接合部8が端子用タブ9を兼ねたものであってもよい。
図2(b)に示すように、電解質膜6は、不織布等を基材として形成され電解液が含浸されてゲル化又は固体化されたものである。この電解質膜6は、基材を備えておらず自立膜を形成する電解質や無機固体電解質であってもよい。
基材の材質としては、特に限定されないがポリオレフィン系樹脂(ポリプロピレン、ポリエチレン等)やポリエステル系樹脂、ポリイミド系樹脂等が用いられる。
電解液は、例えば、高分子マトリックス及び非水電解液(すなわち、非水溶媒及び電解質塩)からなり、ゲル化されて表面に粘着性を生じるものである。又は、電解液は、高分子マトリックス及び非水溶媒からなり、固体電解質となるものである。いずれの電解液であっても、該電解液が基材に塗布又は含浸された際に粘着性を有するものが用いられる。また、電解液は、基材の表面から分離しない自立膜を形成するものであることが好ましい。
高分子マトリックスとしては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ヘキサフルオロプロピレン共重合体(PVDF−HFP)、ポリアクリロニトリル、ポリエチレンオキシドやポリプロピレンオキシド等のアルキレンエーテルをはじめ、ポリエステル、ポリアミン、ポリフォスファゼン、ポリシロキサン等が用いられる。
非水溶媒は、γ−ブチロラクトン等のラクトン化合物;エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート等の炭酸エステル化合物;ギ酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸メチル等のカルボン酸エステル化合物;テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル化合物;テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル化合物;アセトニトリル等のニトリル化合物;スルホラン等のスルホン化合物、ジメチルホルムアミド等のアミド化合物等、単独または2種類以上を混合して調製される。
また、電解液を固体電解質膜にする場合には、アセトニトリル等のニトリル化合物;テトラヒドロフラン等のエーテル化合物:ジメチルホルムアミド等のアミド系化合物を単独または2種類以上を混合して調製される。
電解質塩としては、特に限定されないが六フッ化リン酸リチウム、過塩素酸リチウム、四フッ化ホウ酸リチウム等のリチウム塩等が使用できる。
次に、多層の膜電極接合体1の本実施形態の製造方法について図2,図3を用いて説明する。この多層の膜電極接合体1の製造方法は、(I)図3(a)に示すように、複数の正極板2,2・・を積層するとともに、これら複数の正極板2,2の一端部13を抵抗溶接等により接合して閉じ、他端部を開放端15とする正極板積層体5を形成する工程と、(II)図3(b)に示すように、複数の負極板7,7・・を積層するとともに、これら複数の負極板7,7・・の一端部21を接合して閉じ、他端部を開放端23とする負極板積層体10を形成する工程と、(III)図3(c)に示すように、正極板積層体5の一の正極板2をめくった後に該正極板2上に固体又はゲル状の電解質膜6を積層し、次いで負極板積層体10の一の負極板7をめくり電解質膜6上に負極板7を積層する工程と、負極板積層体10の一の負極板7をめくった後に該負極板7上に固体又はゲル状の電解質膜6を積層し、次いで正極板積層体5の一の正極板2をめくり電解質膜6上に正極板2を積層する工程とを交互に行う正負極板積層工程とを備えている。
(I)正極板積層体を形成する工程
正極板積層体5を形成するに際しては、まず予め正極板2を形成しておく。正極板2は以下のようにして形成する。すなわち、アルミニウム箔等を用いて正極集電体11とし、該正極集電体11に図2(a)に示すような接合部3と電極塗工部14とを設定する。そして、電極塗工部14の両面に正極用スラリーを塗布し、乾燥させて正極集電体11上に正極活物質層を設けロール状にした正極シートを作製しておく。この正極シートを延出し、所定の寸法で順次切断し又は打ち抜き、図2(a)に示す正極板2を得る。なお、正極用スラリーの塗布後は、必要に応じてプレスを行ってもよい。
上記の正極板2を、図3(a)に示すように、一端部13が一方向を向くようにして複数積層し、これら複数の正極板2,2・・の一端部13,13・・を抵抗溶接,導電性ペーストによる接着,超音波溶接,導電性の粘着剤を塗布した金属テープ等の導電性テープによる貼着等の方法により接合して正極板積層体5を得る。正極板積層体5において一体となるよう接合された接合部3には、例えばアルミニウム等よりなる端子用タブ4を溶接により接合し、正極板2の外方に向けて突出させるか、正極活物質層が形成されていない接合部3を端子用タブ4と兼用させる。
(II)負極板積層体を形成する工程
負極板積層体10は、正極板積層体5と略同様の方法で作製される。すなわち、まず、銅箔等を用いて、負極集電体20とし、該負極集電体20に図2(c)に示すような接合部8と電極塗工部22とを設定する。そして、電極塗工部22の両面に負極用スラリーを塗布し、乾燥させて負極集電体20上に負極活物質層を設けロール状にした負極シートを作製しておく。この負極シートを延出し、所定の寸法で順次切断し又は打ち抜き、図2(c)に示す負極板7を得る。なお、負極用スラリーの塗布後は、必要に応じてプレスを行ってもよい。
上記の負極板7を、図3(b)に示すように、接合部8が一方向を向くようにして複数積層し、これら複数の負極板7,7・・の一端部21,21・・を抵抗溶接,導電性ペーストによる接着,超音波溶接,導電性テープによる貼着等の方法により接合して負極板積層体10を得る。負極板積層体10において、一体となるよう接合された接合部8には、例えばニッケル等よりなる端子用タブ9を溶接により接合し、負極板7の外方に向けて突出させるか、負極活物質層が形成されていない接合部8を端子用タブ9と兼用させる。
この負極板積層体10の負極板7は、正極板積層体5の正極板2の積層よりも一枚多く積層されている。
上記のようにして得られた正極板積層体5及び負極板積層体10は、乾燥炉等で十分に水分を飛ばして乾燥し、電解質膜6との積層を良好に行えるようにしておく。
(III)正負極板積層工程
正負極板積層工程においては、水分を飛ばした正極板積層体5と負極板積層体10とをドライルーム等の乾燥環境内に搬入し、それぞれの接合部3と接合部8とを平行に対向させて、図3(c)に示すように、接合部3,8を軸として正極板2,2・・及び負極板7,7・・を反転させる。
そして、負極板積層体10の最上部に位置する負極板7を捲り反転させて接合部3,8間に配置し、その後該負極板7の電極塗工部22上に電解質膜6を積層し、次いで、正極板積層体5の最上部に位置する正極板2をめくって電解質膜6上に積層する。この際、電解質膜6は、正極板2及び負極板7の電極塗工部14,22の全体を覆うように正極板2及び負極板7よりも大きく切り出したものを積層する。また、正極板2と負極板7とは、それぞれの電極塗工部14、22、すなわち正極活物質層と負極活物質層同士が互いに対向して重なり合うように積層する。
同様にして、正極板積層体5の正極板2をめくった後に固体又はゲル状の電解質膜6を積層し、次いで該電解質膜6上に負極板7を捲って反転させ該負極板7を積層する。
このように、正極板2,電解質膜6,負極板7,電解質膜6,正極板2・・と電解質膜6を間に挟みながら正極板2と負極板7とを交互に積層していくことによって、図1に示す多層の膜電極接合体1を得る。この場合、負極板積層体10は、正極板積層体5の正極板2の枚数よりも1枚多く負極板7が積層されているため、多層の膜電極接合体1の最外層に位置する電極板は、負極板7,7となる。
このようにして多層の膜電極接合体1を形成することにより、最外層に正極板2を位置させることにより生じ得るリチウムの樹枝状析出物(デンドライト)の発生を防止してショート等の不具合を引き起こすおそれを回避することができる。なお、左記デンドライトの発生は、多層の膜電極接合体1の最外層に正極板2が位置し、かつ正極板2の外方を向く(すなわち負極板7に対向していない)板面に正極活物質層が形成されている場合であるので、多層の膜電極接合体1の正極板2と負極板7の双方の枚数を調整せず正極板2を最外層に位置させる場合であっても、該最外層に位置する正極板2の外方を向く板面に正極活物質層を形成しないことによっても、デンドライトの発生を防止してショート等の不具合を引き起こすおそれを回避することができる。
上記のようにして多層の膜電極接合体1を作製した場合には、一端部13が接合されて連結固定された複数の正極板2,2・・と、一端部21が接合されて連結固定された複数の負極板7,7・・とを用いて積層しているため、積層時に正極板2及び負極板7が位置ずれし難く、また電解質膜6を介装させて相互に挟み込んだ状態となるため、積層を重ねるにしたがって各正極板2及び負極板7が動き難くなり、交互に積層された正極板2及び負極板7の積層体自身が堅固に位置決めされた状態となる。
上記の方法で得られた多層の膜電極接合体1は、図4に示すように、正極板積層体5の接合部3と負極板積層体10の接合部8との双方に接続された端子用タブ4,9を外方に突出させた状態で、例えばラミネートフィルム25等のケースで包装し、その後に外周を封止してリチウムイオン二次電池A等の積層型電池となる。
以上のように、本発明の多層の膜電極接合体1の製造方法によれば、図1,図3に示すように、一端部13が接合されて連結固定された複数の正極板2,2と、一端部21が接合されて連結固定された複数の負極板7,7・・とを電解質膜6を介装させて積層するため、正極板2と負極板7の積層過程において位置ずれを生じ難く、積層を精度よく、簡単かつ効率的に行うことができるという効果が得られる。
また、積層を重ねるにしたがって相互に挟み込む状態となるため正極板2及び負極板7が一層動き難くなり、積層された多層の膜電極接合体1が位置ずれし難くなる。したがって、積層状態が良好な多層の膜電極接合体1を効率よく製造することができるという効果が得られる。
また、正極板2、電解質膜6及び負極板7の積層において、正極板2と負極板7との位置決めは、それぞれの接合部3,8を対向させるだけでよく、かつ、電解質膜6を介装させながら正極板積層体5の正極板2及び負極板積層体10の負極板7をめくって重ねていくだけのシンプルな方法で積層が行われる。したがって、複雑な位置決め機構及び正極板2及び負極板7を保持及び移動させる機構が不用となり、多層の膜電極接合体1の製造装置をコンパクトにすることができ、設備のスペース効率を上げることができるという効果が得られる。
また、正極板積層体5及び負極板積層体10を形成する工程と、正負極板積層工程を分離して、作業を単純化させることができるため、作業効率を高められるという効果が得られる。
また更に、固体又はゲル状の電解質膜6を介装させて正極板積層体5の正極板2と負極板積層体10の負極板7とを積層し正負極板積層工程のみをドライルームで行うことが可能となるため、高価となるドライルームの省スペース化を図って設備コストを抑えることができ、その結果、多層の膜電極接合体1の製造コストを抑えることが可能となるという効果が得られる。
また、上記の作用及び効果を奏する多層の膜電極接合体1をリチウムイオン二次電池A等の積層型電池に適用することにより、積層状態が良好で液漏れせず、かつ製造費用を抑えた好適なリチウムイオン二次電池A等の積層型電池を製造することができるという効果が得られる。
なお、上記の実施形態においては、電解質膜6は予め所定の寸法に切り出されたものを用いて正極板2又は負極板7上に積層されているが、この方法に代えて、交互に積層される正極板2と負極板7との間方向に直交する方向からロール上に巻回された電解質膜6の端部を積層される正極板2又は負極板7延出し、これら正極板2又は負極板7上で電解質膜6を切断又は折曲して積層してもよい。
この方法によれば、電解質膜6の切り出し又は折曲と積層とを同時に行うことが可能となり、多層の膜電極接合体1の積層作業の効率を一層高めることが可能となる。
また更に、上記実施形態においては、正極板積層体5と負極板積層体10の各接合部3,8を平行にして対向させた位置関係で正極板2と負極板7とを積層しているが、この位置関係に限定されるものではなく、正極板2と負極板7とを積層して電極塗工部14,22同士を重ね合わせることができるのであれば、例えば直交する方向など、接合部3と接合部8との間で角度を持たせた配置関係にして正極板2と負極板7とを交互に積層してもよい。
1 多層の膜電極接合体
2 正極板
3 接合部
5 正極板積層体
6 電解質膜
7 負極板
8 接合部
10 負極板積層体
13 一端部(接合代)
14 電極塗工部
15 開放端
21 一端部(接合代)
22 電極塗工部
23 開放端
A リチウムイオン二次電池(積層型電池)

Claims (4)

  1. 正極板と負極板との間に電解質膜を介装させつつこれら正極板と負極板とを交互に積層して形成される多層の膜電極接合体の製造方法であって、
    複数の前記正極板を積層するとともに、これら複数の正極板の一端部を接合して閉じ、他端部を開放端とする正極板積層体を形成する工程と、
    複数の前記負極板を積層するとともに、これら複数の負極板の一端部を接合して閉じ、他端部を開放端とする負極板積層体を形成する工程と、
    前記正極板積層体の一の前記正極板をめくった後に該正極板上に固体又はゲル状の電解質膜を積層し、次いで前記負極板積層体の一の前記負極板をめくり前記電解質膜上に積層する工程と、前記負極板積層体の一の前記負極板をめくった後に該負極板上に固体又はゲル状の電解質膜を積層し、次いで正極板積層体の一の前記正極板をめくり前記電解質膜上に積層する工程とを交互に行う正負極板積層工程とを有することを特徴とする多層の膜電極接合体の製造方法。
  2. 請求項1に記載の多層の膜電極接合体の製造方法であって、
    前記正極板又は負極板のいずれか一方又は双方の前記一端部は、正極活物質層又は負極活物質層が形成されていない接合代とされていることを特徴とする多層の膜電極接合体の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の多層の膜電極接合体の製造方法であって、
    前記正負極板積層工程において、ロール状に形成された前記電解質膜を積層された前記正極板又は前記負極板上に向けて延出し、この電解質膜を該積層された前記正極板と前記負極板との上方で切断又は折曲して積層することを特徴とする多層の膜電極接合体の製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の多層の膜電極接合体の製造方法を用いて製造されたことを特徴とする積層型電池。
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