JP2012177335A - 圧縮機の固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機の起動時に締結具に生じる応力の緩和を図った圧縮機の固定構造を提供すること。
【解決手段】密閉容器61を有する圧縮機11を室外機2の底板に固定する圧縮機11の固定構造において、密閉容器61に設けられた脚片部62と補強板72が設けられた底板との間に介装されるマウントゴム63を備え、このマウントゴム63は、脚片部62と補強板72とを締結するボルト65が貫通する貫通孔63Aを備え、この貫通孔63Aには、ボルト65を囲うようにマウントゴム63よりも硬いカラー部材70を配置し、このカラー部材70を補強板72に溶接するとともに当該カラー部材70にボルト65と螺合する雌ねじ部76を設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、空気調和装置の室外機の底板に圧縮機を固定する圧縮機の固定構造に関する。
従来、空気調和装置の室外機に搭載される圧縮機として、密閉容器内に電動要素と、この電動要素により駆動され冷媒を圧縮する回転圧縮要素とを収容した密閉型圧縮機が知られている。この種の圧縮機は、密閉容器の下端部に複数の脚片部を備え、各脚片部を室外機の底板にボルト等の締結具で固定する際に当該脚片部と底板との間に防振部材を介在させている。この防振部材は、ゴム等の弾性材料で形成されるため、圧縮機の運転時に密閉容器に発生する振動を防振部材で吸収することにより、底板への振動の伝達を抑制している(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−162120号公報
しかしながら、圧縮機が起動する場合には、密閉容器内で回転圧縮要素が回転を開始することにより、この回転に追従するために密閉容器に大きなトルクが発生する。起動時に発生する大きなトルクは、脚片部を介して防振部材を大きく変形させることにより、上記締結具に多大な応力がかかるといった問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、圧縮機の起動時に締結具に生じる応力の緩和を図った圧縮機の固定構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、密閉容器内に電動要素と、この電動要素により駆動され冷媒を圧縮する回転圧縮要素とを収容した圧縮機を室外機の底板に固定する圧縮機の固定構造において、前記密閉容器に設けられた脚片部と前記底板との間に介装される防振部材を備え、この防振部材は、前記脚片部と前記底板とを締結する締結具が貫通する貫通孔を備え、この貫通孔には、前記締結具を囲うように前記防振部材よりも硬いカラー部材が配置され、このカラー部材を前記底板に固着するとともに当該カラー部材に前記締結具と螺合する雌ねじ部を設けたことを特徴とする。
この構成において、前記カラー部材は、前記締結具のねじ部が遊嵌される第1カラー部材と、この第1カラー部材の下端部が挿し込まれて当該第1カラー部材を支持する支持部及び前記雌ねじ部を同心上に有する第2カラー部材とを備え、この第2カラー部材を前記底板に固着してもよい。さらに、前記第2カラー部材は、前記支持部と前記雌ねじ部とを一体に形成されても良い。
また、前記カラー部材は、前記底板側の基端部が先端部よりも太く形成されていても良い。また、前記カラー部材は、前記底板上に載置した際に、この底板の載置面から当該カラー部材の先端部の上面までの高さが前記防振部材の前記貫通孔と略同じ高さに形成されていても良い。また、前記圧縮機は、前記電動要素が電源周波数に依存した回転数で回転する定速圧縮機であっても良い。
本発明によれば、密閉容器に設けられた脚片部と底板との間に介装される防振部材を備え、この防振部材は、脚片部と底板とを締結する締結具が貫通する貫通孔を備え、この貫通孔には、締結具を囲うように防振部材よりも硬いカラー部材を配置し、このカラー部材を底板に固着するとともに当該カラー部材に締結具と螺合する雌ねじ部を設けたため、この雌ねじ部に螺合された締結具及びカラー部材が底板上を移動することが規制される。このため、カラー部材が防振部材の変形を抑制することにより、圧縮機の起動時に締結具に生じる応力を緩和することができる。
圧縮機が底板に固定された状態を示す室外機の部分斜視図である。 圧縮機の固定構造を示す室外機の部分斜視図である。 圧縮機の固定構造を示す側断面図である。 第2カラー部材の斜視図である。 固定構造の各部材の配置構成を示す分解視図である。 別の実施形態にかかる圧縮機の固定構造を示す側断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
図1において、符号2は空気調和装置の室外機を示す。この室外機2は、底板10の上に、能力一定型(定速)の圧縮機11と、四方弁15とを備えるとともに、更には図示を省略したアキュムレータ、オイルセパレータ、室外熱交換器、室外膨張弁、レシーバタンク等を備え、これら各機器を配管接続することにより概略構成されている。この室外機2は、不図示のガス管及び液管により室内機に接続されている。
圧縮機11は、密閉形のスクロールコンプレッサであり、密閉容器61と、この密閉容器61内に収容され、電源周波数に依存する略一定の回転数で駆動される電動要素(不図示)と、この電動要素により駆動されて冷媒を圧縮する回転圧縮要素(不図示)とを備える。この密閉容器61は、高さ方向に長い円筒形容器であり、密閉容器61の下部には、放射状に延出する複数の脚片部62が設けられている。
また、密閉容器61の上部には、上記回転圧縮要素により圧縮された冷媒を吐出する冷媒吐出管32が接続され、密閉容器61の下部には当該密閉容器61内に冷媒を導く冷媒吸込管(不図示)及び密閉容器61内のオイル量を調整するオイル管37が接続されている。
底板10は、板金をプレス加工等により折り曲げて形成されたものであり、圧縮機11の各脚片部62が固定される箇所には、底板10の上に当該底板10を補強する補強板(底板)72が取り付けられている。本明細書では、「底板」には、上記した底板10に加えて当該底板10上に補強板72を取り付けた状態を含むものとする。補強板72は、底板10の板厚よりも厚く形成された板材であり、底板10の剛性を高めて圧縮機11が運転時の振動を抑えるとともに、圧縮機11を固定する際の底板10との締結強度を高めている。
圧縮機11は、底板10上に取り付けられた補強板72に固定される。具体的には、図2に示すように、圧縮機11の各脚片部62と補強板72との間にはマウントゴム(防振部材)63が介装されて、この脚片部62及びマウントゴム63を上方から平ワッシャ64付きのボルト65で貫通し、このボルト65を補強板72に締結する。
このマウントゴム63は、圧縮機11が運転中に生じた振動を吸収し、底板10及び補強板72に伝達されることを抑える機能を有する。
しかし、定速の圧縮機11が起動する場合には、密閉容器61内で回転圧縮要素が急に回転を開始することにより、この急激な回転に追従するために密閉容器61に大きなトルクが発生する。起動時に発生する大きなトルクは、脚片部62を介してマウントゴム63を大きく変形させることにより、脚片部62と補強板72とを締結するボルト65に多大な応力がかかるといった問題がある。マウントゴム63の硬度を高めると、ボルト65にかかる応力を軽減することも可能であるが、圧縮機11が運転中に生じる振動を抑える機能が低下して底板10及び補強板72が振動することとなる。このため、本構成では、マウントゴム63の硬度を高めることなくボルト65への応力集中を緩和する固定構造に特徴を有する。
図3は、本実施形態にかかる圧縮機の固定構造を示す側断面図である。
本構成の圧縮機の固定構造では、マウントゴム63の内側にボルト65を囲むようにカラー部材70を配置するとともに、このカラー部材70を補強板72に固着することにより、圧縮機11の起動時に密閉容器61に作用する回転トルクに伴う当該マウントゴム63の変形を抑制するとともに、上記ボルト65への応力集中を緩和している。
脚片部62は、図3に示すように、上面部62Aと、この上面部62Aの縁部から下方に延びる側面部62Bとを備え、この側面部62Bとマウントゴム63の上端部とが側面視でオーバーラップするようになっている。これによって、マウントゴム63は、密閉容器61及び脚片部62の動作に追従して動き、この密閉容器61の振動を吸収して当該振動が補強板72及び底板10に伝達されることを抑制する。
マウントゴム63は、このマウントゴム63内に上記カラー部材70を収容する貫通孔63Aを備える。この貫通孔63Aは、マウントゴム63の略中央部を上下に貫通するとともに、後述するカラー部材70と同様な形状、すなわち貫通孔63Aの下部が上部よりも階段状に拡径した形状に形成されている。
マウントゴム63の上面63Cには、貫通孔63Aの周囲に当該上面63Cから上方に突出する首部63Bが形成される。この首部63Bは、図3に示すように、マウントゴム63の上面63Cに脚片部62を載せて配置した際に、脚片部62の上面部62Aに形成された開口62Cを貫通して脚片部62の上方に突出する。これにより、貫通孔63Aに配置されるボルト65及びカラー部材70と、脚片部62の開口62Cの縁部との間にはマウントゴム63の首部63Bが延在するため、圧縮機11の動作により脚片部62が揺動した場合であっても脚片部62とボルト65(カラー部材70)との接触が防止され、このボルト65に過剰なせん断力が作用することが防止される。
また、脚片部62の開口62Cから突出した部分の首部63Bには、この首部63Bの周囲にOリング71が配置されている。このOリング71は、上記した平ワッシャ64と脚片部62の上面部62Aとの間に設けられ、輸送時等に脚片部62に上向きの力がかかっても、金属製の脚片部62と平ワッシャ64とが直接接触することを防止するものである。このOリング71を配置することにより、脚片部62に大きな衝撃荷重が付されることを防止することができ、脚片部62或いはボルト65にかかる応力を緩和することができる。
カラー部材70は、マウントゴム63よりも硬い鉄材などの金属で形成され、図3に示すように、円筒状に形成される第1カラー部材(先端部)73と、この第1カラー部材73の下端部73Bが挿し込まれて当該第1カラー部材73を支持する第2カラー部材74とを備える。第1カラー部材73は、ボルト65のねじ部65Aの径よりも僅かに大きい径に形成された孔部73Aを有するパイプ材であり、この孔部73Aにボルト65のねじ部65Aが遊嵌される。
また、第2カラー部材74は、第1カラー部材73を支持する支持部(基端部)75と、当該第1カラー部材73の孔部73A内を貫通したボルト65のねじ部65Aに螺合される雌ねじ部76とを一体に備え、この雌ねじ部76は、補強板72に形成された開口72Aを通じて補強板72の下面側に延在して補強板72に溶接されている。
第2カラー部材74は、図4に示すように、大小異径のパイプを同心状に上下に接合した形状をなしており、大径に形成された支持部75の内周面75Aには、第1カラー部材73の下端部73B(図3)が挿し込まれて嵌合される。また、小径に形成された雌ねじ部76の内周面76Aには、ボルト65のねじ部65A(図3)と螺合するねじ76Bが形成される。
本構成では、雌ねじ部76の内周面76Aの内径は、第1カラー部材73の孔部73Aの内径と略同一に形成されていたため、この孔部73Aに挿し込まれたボルト65を容易に雌ねじ部76に螺合させることができる。
支持部75の内周面75Aと雌ねじ部76の内周面76Aとの間には、階段状に縮径して第1カラー部材73の下端面73B1(図3)と当接する当接面76Cが形成される。この当接面76Cは、第1カラー部材73の下端面73B1と当接することにより、当該第1カラー部材73の下方への移動を規制する。
雌ねじ部76の外径は、補強板72に形成された開口72Aに嵌る大きさに形成され、この雌ねじ部76の外周面76Dと支持部75の外周面75Bとの間には、階段状に拡径して補強板72の上面に当接する当接面75Cが形成される。本実施形態では、第2カラー部材74の雌ねじ部76を補強板72の開口72Aに上方から嵌め込むことにより、第2カラー部材74は、当接面75Cが補強板72に当接し、雌ねじ部76が補強板72の下面側に位置した状態で保持される。このため、この状態で雌ねじ部76の外周面76Dと補強板72とを溶接することにより、第2カラー部材74が補強板72に固着される。
この場合、底板10には、図3に示すように、第2カラー部材74の雌ねじ部76の外径よりも十分に大きな開口10Aが形成されており、第2カラー部材74が溶接された補強板72を底板10の上方から当該底板10に容易に取り付けられるようになっている。
本構成では、カラー部材70(第1カラー部材73及び第2カラー部材74)をマウントゴム63内の貫通孔63Aに配置することにより、このカラー部材70がマウントゴム63の軸部材としての役割を果たすため、マウントゴム63の水平方向(せん断方向)への変形が抑制される。これにより、カラー部材70の孔部73Aに遊嵌されるボルト65に水平方向の応力が集中することを防止している。さらに、カラー部材70を構成する第2カラー部材74は、補強板72に溶接されるため、カラー部材70を収容したマウントゴム63が補強板72上をスライド移動することが規制される。このため、カラー部材70がマウントゴム63の変形を抑制することにより、圧縮機11の起動時にボルト65に生じる応力を緩和することができる。
さらに、本構成では、第2カラー部材74は、ボルト65に螺合する雌ねじ部76を備えるため、第2カラー部材74を補強板72に溶接した場合、この第2カラー部材74によって雌ねじ部76の位置が規定されることにより、この第2カラー部材74にマウントゴム63、第1カラー部材73及びボルトを配置する際の位置合わせを容易に行うことができ、圧縮機11を補強板72に固定する作業の容易化を図ることができる。
さらに、本構成では、カラー部材70は、第1カラー部材73を第2カラー部材74に挿し込み自在に分割して構成されているため、第2カラー部材74を補強板72に溶接した場合に、この補強板72の凹凸を抑えることができ、当該補強板72の取り扱いが容易になる。これに加え、第1カラー部材73として既存のパイプを使用することができるため、第2カラー部材74を簡単な形状とすることができ、当該第2カラー部材74を安価かつ簡単に製作することができる。
また、カラー部材70は、補強板72側に位置する第2カラー部材74の支持部(基端部)75が密閉容器61の脚片部62側に位置する第1カラー部材(先端部)73よりも大径の凸形状に形成される。本構成では、脚片部62は、マウントゴム63の上面63Cに載置されているため、圧縮機11の起動時に脚片部62が水平方向に揺動した場合には、カラー部材70は、脚片部62から離れた第2カラー部材74の支持部75に大きな曲げモーメントが作用する。このため、カラー部材70は、上述のように、補強板72側の支持部75を第1カラー部材73よりも太く形成することにより、支持部75の強度を上げたため、脚片部62から受けたせん断応力によって、カラー部材70全体に作用する曲げモーメントによる当該カラー部材70のひずみを小さく抑えることができる。これによって、さらにマウントゴム63の変形を抑制することができるため、圧縮機11の起動時にボルト65に生じる応力を緩和することができる。
また、本構成では、カラー部材70は、補強板72に載置される際に補強板72の載置面と当接する第2カラー部材74の当接面75Cから第1カラー部材73の上端部73Cの上面73C1までの高さがマウントゴム63の高さと略同一に形成され、ボルト65の首下から補強板72までの高さ位置が、カラー部材70で決められる構成となっている。これによって、平ワッシャ64付きのボルト65でマウントゴム63を補強板72(底板10)に締結する際には、カラー部材70がボルト65の締め付け位置を規制するため、マウントゴム63には、ボルト65の締め付けによる過剰な垂直方向の軸力がかからない。このため、マウントゴム63の柔軟性を維持することができ、圧縮機11が運転中に発生する振動をマウントゴム63が吸収することができ、底板10及び補強板72への振動の伝達を抑制できる。
次に、圧縮機11を固定する際の組み付け手順について説明する。
まず、第2カラー部材74の雌ねじ部76を補強板72の開口72Aに上方から挿し込み、この開口72Aを貫通して補強板72の下面側に位置する雌ねじ部76と補強板72とを溶接により固着しておく。
図5に示すように、第2カラー部材74の支持部75に対してマウントゴム63を配置する。この場合、第2カラー部材74は予め補強板72に溶接されることにより、支持部75が突出しているため、この支持部75に容易にマウントゴム63を配置することができ、当該マウントゴム63の位置合わせを容易に行うことができる。
続いて、マウントゴム63の貫通孔63Aに第1カラー部材73を挿入し、この第1カラー部材73が第2カラー部材74の支持部75に形成された当接面76Cに当接するまで当該支持部75に挿し込む。これにより、第1カラー部材73を簡単に規定位置に配置することができる。
次に、マウントゴム63の上に、圧縮機11の脚片部62を載置し、この脚片部62の開口62Cにマウントゴム63の首部63Bを配置するとともに、この首部63Bの周囲にOリング71を配置し、脚片部62の上方から平ワッシャ64付きのボルト65を第1カラー部材73の孔部73Aに挿入する。この場合、第1カラー部材73の孔部73Aと第2カラー部材74の雌ねじ部76とは同心上に配置されることにより、上記ボルト65を簡単に雌ねじ部76に螺合することができ、圧縮機11の固定作業を容易に行うことができる。さらに、ボルト65の締め込み量は、補強板72上に配置される第1カラー部材73及び第2カラー部材74の高さによって規制されるため、熟練者でなくとも圧縮機11を床板上に固定することができる。
以上、本実施形態によれば、密閉容器61内に電動要素と、この電動要素により駆動され冷媒を圧縮する回転圧縮要素とを収容した圧縮機11を室外機2の底板10に固定する圧縮機11の固定構造において、密閉容器61に設けられた脚片部62と底板10上に配置された補強板72との間に介装されるマウントゴム63を備え、このマウントゴム63は、脚片部62と補強板72とを締結するボルト65が貫通する貫通孔63Aを備え、この貫通孔63Aには、ボルト65を囲うようにマウントゴム63よりも硬いカラー部材70を配置し、このカラー部材70を補強板72に溶接するとともに当該カラー部材70にボルト65と螺合する雌ねじ部76を設けたため、この雌ねじ部76に螺合されたボルト65及びカラー部材70が補強板72上を移動することが規制される。このため、カラー部材70がマウントゴム63の変形を抑制することにより、圧縮機11の起動時にボルト65に生じる応力を緩和することができる。
さらに、カラー部材70に雌ねじ部76を設けたため、このカラー部材70に挿し込まれたボルト65を簡単に雌ねじ部76に止めることができ、圧縮機11の固定作業を簡単に行うことができる。
また、本実施形態によれば、カラー部材70は、ボルト65のねじ部65Aが遊嵌される第1カラー部材73と、この第1カラー部材73の下端部73Bが挿し込まれて当該第1カラー部材73を支持する支持部75及び雌ねじ部76を同心上に有する第2カラー部材74とを備え、この第2カラー部材74を補強板72に固着したため、第1カラー部材73と第2カラー部材74とを分割することにより、この第2カラー部材74を補強板72に溶接した場合に、この補強板72の凹凸を抑えることができ、当該補強板72の取り扱いが容易になる。さらに、第1カラー部材73として既存のパイプを使用することができるため、第2カラー部材74を簡単な形状とすることができ、当該第2カラー部材74を安価かつ簡単に製作することができる。さらに、第2カラー部材74は、支持部75及び雌ねじ部76を同心上に有するため、この支持部75に第1カラー部材73を挿し込んだ際に、当該第1カラー部材73に挿入されたボルト65を簡単に雌ねじ部76に止めることができる。
また、本実施形態によれば、第2カラー部材74は、支持部75と雌ねじ部76とを一体に形成されているため、当該支持部75と雌ねじ部76とを同心上に精度良く形成できる。
また、本実施形態によれば、カラー部材70は、補強板72側に配置される第2カラー部材74の支持部75が第1カラー部材73よりも太く形成されるため、補強板72に溶接された第2カラー部材74の支持部75の強度を向上させることができ、脚片部62から受けたせん断応力によって、カラー部材70全体に作用する曲げモーメントによる当該カラー部材70のひずみを小さく抑えることができる。従って、マウントゴム63の変形をさらに抑えることができるため、圧縮機11の起動時にボルト65に生じる応力を緩和することができる。
また、本実施形態によれば、カラー部材70は、補強板72上に載置した際に補強板72の載置面と当接する第2カラー部材74の当接面75Cから第1カラー部材73の上端部73Cの上面73C1までの高さをマウントゴム63の貫通孔63Aと略同じ高さに形成されているため、平ワッシャ64付きのボルト65でマウントゴム63を補強板72に締結する際には、カラー部材70がボルト65の締め付け位置を規制することにより、マウントゴム63には、ボルト65の締め付けによる過剰な垂直方向の軸力がかからない。このため、マウントゴム63の柔軟性を維持することができ、圧縮機11が運転中に発生する振動をマウントゴム63が吸収することができ、底板10及び補強板72への振動の伝達を抑制できる。
また、本実施形態によれば、圧縮機11は、電動要素が電源周波数に依存した回転数で回転する定速圧縮機であるため、起動時に急激に発生する大きな回転トルクが作用する場合であっても、カラー部材70がマウントゴム63の変形を抑制することにより、圧縮機11の起動時にボルト65に生じる応力を緩和することができる。
次に、別の実施形態について説明する。
この別の実施形態では、第2カラー部材の形状が上記した実施形態のものと異なる。図6は、この第2カラー部材を用いた圧縮機の固定構造を示す側断面図であり、上記した実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
カラー部材170は、図6に示すように、上記した第1カラー部材73と、この第1カラー部材73と支持する第2カラー部材174とを備える。この第2カラー部材174は、第1カラー部材73の下端部73Bが挿入されて当該第1カラー部材73を支持する支持部175と、この支持部175と同心上に形成され、第1カラー部材73に挿入されたボルト65と螺合する雌ねじ部176と、これら支持部175と雌ねじ部176との間に円板状に形成される鍔部177とを備える。この鍔部177は、補強板72の下面側に位置し、当該補強板72に溶接するための部材である。この実施形態では、溶接するための鍔部177を備えるため、補強板72と第2カラー部材174とを強固に連結できる。また、この実施形態では、支持部175を補強板72の下面側まで設けることができるため、第1カラー部材73と第2カラー部材174との連結強度を高めることができる。
以上、本実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本実施形態では、起動時に密閉容器61に大きなトルクを発生させる定速の圧縮機11を固定するための固定構造として説明したが、いわゆるインバータ圧縮機の固定構造に採用しても良い。本実施形態では、カラー部材70を円筒状の第1カラー部材73と、この第1カラー部材73の下端部73Bが挿し込まれて当該第1カラー部材73を支持する第2カラー部材74とを備える構成としたが、これらを一体に形成しても構わないことは勿論である。
また、上記した実施形態では、第2カラー部材74、174は、支持部75、175と雌ねじ部76、176とを一体に形成する構成としていたが、これに限るものではなく、支持部を構成する円筒状の部材の下端にナットを溶接等により固着する構成としても良い。この構成では、既存の部品を組み合わせて第2カラー部材を形成することができるため、安価に第2カラー部材を製作できる。
2 室外機
10 底板
11 圧縮機
61 密閉容器
62 脚片部
63 マウントゴム(防振部材)
63A 貫通孔
65 ボルト(締結具)
70、170 カラー部材
72 補強板(底板)
72A 開口
73 第1カラー部材(先端部)
74、174 第2カラー部材
75、175 支持部(基端部)
76、176 雌ねじ部

Claims (6)

  1. 密閉容器内に電動要素と、この電動要素により駆動され冷媒を圧縮する回転圧縮要素とを収容した圧縮機を室外機の底板に固定する圧縮機の固定構造において、
    前記密閉容器に設けられた脚片部と前記底板との間に介装される防振部材を備え、この防振部材は、前記脚片部と前記底板とを締結する締結具が貫通する貫通孔を備え、この貫通孔には、前記締結具を囲うように前記防振部材よりも硬いカラー部材が配置され、このカラー部材を前記底板に固着するとともに当該カラー部材に前記締結具と螺合する雌ねじ部を設けたことを特徴とする圧縮機の固定構造。
  2. 前記カラー部材は、前記締結具のねじ部が遊嵌される第1カラー部材と、この第1カラー部材の下端部が挿し込まれて当該第1カラー部材を支持する支持部及び前記雌ねじ部を同心上に有する第2カラー部材とを備え、この第2カラー部材を前記底板に固着したことを特徴とする請求項1に記載の圧縮機の固定構造。
  3. 前記第2カラー部材は、前記支持部と前記雌ねじ部とを一体に形成されたことを特徴とする請求項2に記載の圧縮機の固定構造。
  4. 前記カラー部材は、前記底板側の基端部が先端部よりも太く形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の圧縮機の固定構造。
  5. 前記カラー部材は、前記底板上に載置した際に、この底板の載置面から当該カラー部材の先端部の上面までの高さが前記防振部材の前記貫通孔と略同じ高さに形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の圧縮機の固定構造。
  6. 前記圧縮機は、前記電動要素が電源周波数に依存した回転数で回転する定速圧縮機であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の圧縮機の固定構造。
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