JP2014066488A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気調和装置において、圧縮機に接続されている配管に作用する応力を低減できるようにする。
【解決手段】密閉容器41,31内に回転圧縮要素を収納した定速圧縮機21及びインバーター型圧縮機22を備え、定速圧縮機21は、インバーター型圧縮機22の運転中に負荷が増加した場合に起動され、定速圧縮機21及びインバーター型圧縮機22の各密閉容器41,31の外周部同士は固定部材60で固定されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の圧縮機を備えた空気調和装置に関する。
従来、空気調和装置では、圧縮機(定速圧縮機)の起動時の逆トルクに起因して圧縮機の密閉容器に生じる回転方向の変位によって、圧縮機に接続されている配管に大きな応力が作用することが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−137578号公報
上記従来の空気調和装置では、圧縮機を支持する支持部材(マウントゴム)にカラーを設けることで、支持部材の変形を抑えて密閉容器の回転方向の変位を抑制し、圧縮機に接続されている配管の応力の低減を図っていたが、更なる応力の低減が望まれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、空気調和装置において、圧縮機に接続されている配管に作用する応力を低減できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、密閉容器内に回転圧縮要素を収納した定速圧縮機及びインバーター制御の圧縮機を備え、前記定速圧縮機は、インバーター制御の前記圧縮機の運転中に負荷が増加した場合に起動され、前記定速圧縮機及びインバーター制御の前記圧縮機の各前記密閉容器の外周部同士は固定部材で固定されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記固定部材は、各前記密閉容器の前記外周部に固定される板材をそれぞれ有し、各前記密閉容器は、前記板材が互いに連結されることで固定されることを特徴とする。
また、前記板材は、各前記密閉容器の前記外周部に固定される一対の側板と各前記側板の先端部を連結する固定板とを有する断面コ字状に形成され、各前記密閉容器は、前記固定板が互いに連結されることで固定されることを特徴とする。
さらに、前記固定部材は、各前記密閉容器の前記外周部から径方向に突出する板部をそれぞれ有し、各前記密閉容器は、前記板部における前記外周部の周方向の面が互いに連結されることで固定され、前記定速圧縮機が起動された際の前記密閉容器の回転力によって圧縮される弾性部材を前記板部の間に介装したことを特徴とする。
また、本発明は、各前記密閉容器は、弾性を有する支持部材を介して前記空気調和装置の床に立設されることを特徴とする。
また、前記固定部材は、前記定速圧縮機及びインバーター制御の前記圧縮機の上部に設けられたことを特徴とする。
本発明によれば、空気調和装置において、圧縮機に接続されている配管に作用する応力を低減できる。
本発明の第1の実施の形態に係る空気調和装置の室外ユニットを示す斜視図である。 室外ユニットの内部を上方から見た平面図である。 室外ユニットの内部を示す斜視図である。 定速圧縮機及びインバーター型圧縮機の近傍の斜視図である。 第2の実施の形態における室外ユニットの内部を上方から見た平面図である。 定速圧縮機及びインバーター型圧縮機の近傍の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照しながら以下に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る空気調和装置の室外ユニットを示す斜視図である。
空気調和装置10は、室外ユニット11と、複数の室内機(不図示)とを備え、これら室外ユニット11と室内機とは、ガス管及び液管(不図示)により接続されている。ガス管は上記室内機の室内熱交換器(不図示)の一端に接続され、液管は上記室内熱交換器の他端に接続される。
室外ユニット11は、側面に配置された室外熱交換器18を通して内部に外気を取り込んで上方に空気を吹き出す上吹き出し型の室外機であり、上下方向に長い箱型の筺体12を有している。筺体12は、略矩形の底板13(床)と、底板13の4つの角部にそれぞれ立設される柱14と、柱14の上端に設けられて筺体12の上面を塞ぐ天板15とを有している。
筺体12の上部には、送風機16が設けられており、送風機16は、天板15に設けられた吹出口15aから上方に空気を吹き出す。送風機16の左右の側面及び後面は、複数の側面板17により塞がれる。
室外熱交換器18は、底板13の左右の側縁及び後縁に沿う略コ字状に形成されており、底板13から室外ユニット11の上部まで延び、側面板17の下方において室外ユニット11の左右の側壁及び後壁を構成している。
筺体12の前面は、着脱可能な前面パネル(不図示)によって塞がれる。筺体12の前面側の上部には、空気調和装置10の制御部(不図示)等が収納される電装箱20が設けられている。
図2は、室外ユニット11の内部を上方から見た平面図である。図3は、室外ユニット11の内部を示す斜視図である。
筺体12の内部には、能力一定型の定速圧縮機21、能力可変型のインバーター型圧縮機22、アキュムレータ23、オイルセパレータ24、四方弁25、及び、これらを繋ぐ冷媒配管等が配置されている。
定速圧縮機21とインバーター型圧縮機22とは、並列に接続されている。定速圧縮機21及びインバーター型圧縮機22の吸込側には吸込管26の一端が接続され、この吸込管26の他端はアキュムレータ23を経由して四方弁25に接続されている。
定速圧縮機21とインバーター型圧縮機22の吐出側には吐出管27の一端が接続され、この吐出管27の他端はオイルセパレータ24を経由して四方弁25に接続されている。四方弁25は、吸込管26及び吐出管27を、上記ガス管または室外熱交換器18にそれぞれ連通するように切り換えられ、これにより、冷房及び暖房が切り替えられる。
室外熱交換器18は、不図示の室外膨張弁及びレシーバタンク等を介して、上記液管に接続されている。
定速圧縮機21、インバーター型圧縮機22、オイルセパレータ24及びアキュムレータ23は、円筒形のタンク状に形成されており、筺体12の底板13上に立設されて固定されている。定速圧縮機21及びインバーター型圧縮機22は、底板13の幅方向の中央部において上記前面パネル側に並べて配置され、オイルセパレータ24はインバーター型圧縮機22の後方に配置され、アキュムレータ23はオイルセパレータ24の後方に配置されている。
室外ユニット11の上記制御部は、リモートコントローラ(不図示)を介して入力されたユーザの指示等に応じて、空気調和装置10の全体の運転制御を行う。具体的には、制御部は、ユーザにより指示された動作を実現するため、室外ユニット11が備える圧力センサ、温度センサにより検出された冷媒の圧力および温度に基づき、定速圧縮機21の発停やインバーター型圧縮機22の運転周波数を制御したり、各種弁を開閉・切換したりする制御を行う。制御部は、運転周波数を調整しながらインバーター型圧縮機22を常時運転し、負荷が増加した場合に、定速圧縮機21を起動し、両方の圧縮機を運転する。
図4は、定速圧縮機21及びインバーター型圧縮機22の近傍の斜視図である。
インバーター型圧縮機22は、密閉形のスクロールコンプレッサであり、密閉容器31と、電源の周波数を変換するインバーター(不図示)と、この密閉容器31内に収容され、インバーターにより変換された電源の周波数に応じた回転数で駆動される電源要素(不図示)と、この電源要素により駆動されて冷媒を圧縮する回転圧縮要素(不図示)とを備える。密閉容器31は、高さ方向に長い円筒形容器であり、上記回転圧縮要素は密閉容器31内の下部に収容されている。
密閉容器31の下部には、密閉容器31の外周部よりも外側まで放射状に延出する複数の脚片部32が設けられている。詳細には、脚片部32は、密閉容器31の周方向に略等間隔をあけて3箇所に形成されている。
インバーター型圧縮機22は、筺体12の底板13上に固定される補強板33に固定されている。補強板33は、各脚片部32の配置に対応して略三角形状に形成されている。
各脚片部32と補強板33との間には、インバーター型圧縮機22の振動を減衰させるマウントゴム34(弾性部材)が介装されている。各脚片部32は、各脚片部32に上方から挿通されて各マウントゴム34を貫通して補強板33に締結されるボルト35によって固定される。
定速圧縮機21は、密閉形のスクロールコンプレッサであり、密閉容器41と、この密閉容器41内に収容され、電源の周波数に応じた略一定の回転数で駆動される電源要素(不図示)と、この電源要素により略一定の回転数で駆動されて冷媒を圧縮する回転圧縮要素(不図示)とを備える。密閉容器41は、高さ方向に長い円筒形容器であり、回転圧縮要素は密閉容器41内の下部に収容されている。
密閉容器41の下部には、密閉容器41の外周部よりも外側まで放射状に延出する複数の脚片部42が設けられている。詳細には、脚片部42は、密閉容器41の周方向に略等間隔をあけて4箇所に形成されている。
定速圧縮機21は、筺体12の底板13上に固定される補強板43に固定されており、インバーター型圧縮機22に隣接して配置されている。補強板43は、各脚片部42の配置に対応して略矩形状に形成されている。
各脚片部42と補強板43との間には、定速圧縮機21の振動を減衰させるマウントゴム44(弾性部材)が介装されている。各脚片部42は、各脚片部42に上方から挿通されて各マウントゴム44を貫通して補強板43に締結されるボルト45によって固定される。
定速圧縮機21及びインバーター型圧縮機22では、起動の際、回転圧縮要素の回転の反力によって、回転圧縮要素の回転方向とは反対方向の回転トルクT1,T2(図2)が密閉容器41,31に作用する。特に、定速圧縮機21は、電源の周波数に依存して一定速度で運転を行うため、起動の際には、電源の周波数に対応した所定回転数に急激に追従するために、大きな回転トルクT1が密閉容器41に作用し、密閉容器41は、この回転トルクT1の方向に変位(回転)する。また、インバーター型圧縮機22では、回転圧縮要素の回転がゆっくりと上昇するように制御されるため、密閉容器41よりも変位は小さいが、密閉容器31は同様に回転トルクT2の方向に変位する。
本実施の形態では、定速圧縮機21及びインバーター型圧縮機22の起動の際に発生する上記回転トルクT1,T2の一部は、マウントゴム44,34の回転トルクT1,T2の方向への変形によって吸収される。このため、定速圧縮機21及びインバーター型圧縮機22の起動時に生じる密閉容器41,31の回転方向の変位を低減できる。
吸込管26は、一端が定速圧縮機21の吸込口21aに接続される定速側吸込管50と、一端がインバーター型圧縮機22の吸込口(不図示)に接続される可変側吸込管51とを有している。
吸込口21aは、密閉容器41の上面に設けられ、定速側吸込管50は、吸込口21aから後方に屈曲してアキュムレータ23側に延びる。
可変側吸込管51は、タンク36を介して密閉容器31の後部の外周部に接続されており、タンク36の上端から後方に屈曲してアキュムレータ23側に延びる。定速圧縮機21及び可変側吸込管51の他端は、アキュムレータ23の近傍で一本の管に統合され、アキュムレータ23に接続されている。
吐出管27は、一端が定速圧縮機21の吐出口21bに接続される定速側吐出管52と、一端がインバーター型圧縮機22の吐出口22bに接続される可変側吐出管53とを有している。
定速圧縮機21の吐出口21bは、密閉容器41の外周部においてインバーター型圧縮機22とは反対側に設けられている。定速側吐出管52は、吐出口21bから側方に引き出される接続管部52aと、接続管部52aから上方に延びて後側にU字状に屈曲して接続管部52a近傍まで下方に延びる上側U字管部52bと、上側U字管部52bの下端から下方に延びて外側方にU字状に屈曲して接続管部52a近傍まで上方に延びる下側U字管部52cと、下側U字管部52cから上方に延びて密閉容器41側へ屈曲し、密閉容器41及び密閉容器31の上方を通り、その後、オイルセパレータ24側へ後方に屈曲する上側配管部52dとを有している。
インバーター型圧縮機22の吐出口22bは、密閉容器31の上面に設けられている。可変側吐出管53は、吐出口22bから上方に引き出される接続管部53aと、接続管部53aから屈曲して定速圧縮機21とは反対側の側方に延びる上部配管部53bと、上部配管部53bから下方に延びて後側にU字状に屈曲して上方に延びるU字管部53cとを有している。
定速側吐出管52及び可変側吐出管53の他端は、オイルセパレータ24の近傍で一本の管に統合され、オイルセパレータ24に接続されている。
図2〜図4に示すように、定速圧縮機21とインバーター型圧縮機22とは、定速圧縮機21及びインバーター型圧縮機22の外周部に設けられる固定部材60によって互いに固定されている。固定部材60は、定速圧縮機21の密閉容器41の外周部に設けられる定速側固定部61と、インバーター型圧縮機22の密閉容器31の外周部に設けられる可変側固定部62と、定速側固定部61と可変側固定部62とを連結する一対の固定具63,63とを有している。
定速側固定部61及び可変側固定部62は、密閉容器41及び密閉容器31の外周部において互いに向かい合う面、すなわち密閉容器41と密閉容器31との間の距離が最も小さくなっている面に設けられている。また、定速側固定部61及び可変側固定部62は、密閉容器41及び密閉容器31の上部で各回転圧縮要素よりも高い位置に設けられ、互いに同一の高さ位置に設けられている。
定速側固定部61は、上面視で断面コ字状に形成されており、密閉容器41の外周部に立設される一対の側板61a,61aと、側板61a,61aの先端部を連結する固定板61bとを有している。
可変側固定部62は、上面視で断面コ字状に形成されており、密閉容器31の外周部に立設される一対の側板62a,62aと、側板62a,62aの先端部を連結する固定板62bとを有している。
固定板61b,62bには、固定具63,63が挿通される固定孔(不図示)が形成されている。
定速側固定部61及び可変側固定部62は、予め断面コ字状に一体に形成され、各側板61a,62aの基部が密閉容器41,31の外周部に溶接されることで固定される。ここで、定速側固定部61及び可変側固定部62は形状が同一の同一部品である。
上面視では、側板61a,61a及び側板62a,62aは、密閉容器41,31の中心を結ぶ仮想の中心線L(図2)に対し、略平行に且つ幅方向に振り分けて配置されており、固定板61b,62bは、中心線Lに略直交する向きで設けられている。定速圧縮機21及びインバーター型圧縮機22を所定の位置に配置することで、固定板61bと固定板62bとは密着して当接し、固定具63,63が取り付けられることで、定速側固定部61と可変側固定部62とが固定され、これにより定速圧縮機21とインバーター型圧縮機22とが一体に固定される。
固定具63,63は、固定孔に固定板61bの内面側から挿通されるボルト63aと、固定板62bの内面側に設けられてボルト63aが締結されるナット63bとを有する。
固定部材60は、定速圧縮機21とインバーター型圧縮機22との間のデッドスペースに設けられるため、他の補機等の配置の邪魔になることは無い。
このように、固定部材60によって定速圧縮機21とインバーター型圧縮機22とを互いに固定することで、インバーター型圧縮機22の分だけ定速圧縮機21の慣性重量が増加するとともに定速圧縮機21の支持剛性も増加し、さらに、マウントゴム44,34を共用して有効なマウントゴムの数が増加するため、定速圧縮機21の振動を抑制することができる。
すなわち、インバーター型圧縮機22のみで運転中に空調の負荷の増加に伴って定速圧縮機21が起動されると、定速圧縮機21の密閉容器41には、回転トルクT1による変位に起因した振動が生じるが、インバーター型圧縮機22と一体に固定されたことによる慣性重量及び支持剛性の増加によって、さらに、インバーター型圧縮機22側のマウントゴム34も定速圧縮機21の防振部材として機能させることができることによって、密閉容器41に生じる変位及び振動を効果的に抑制することができる。
密閉容器41に振動が発生する場合、密閉容器41に接続されている定速側吸込管50及び定速側吐出管52等の冷媒配管に振動が伝達され、これらの冷媒配管に作用する応力が問題となる。この問題に対処する方法として、冷媒配管の長さを長くして撓みを吸収し易くしたり、マウントゴム44の硬度を大きくしたりすることが考えられるが、冷媒配管を長くするとコストの増大や配置スペースの無駄が発生し、マウントゴム44を硬くすると底板13等を介して他の部位に振動が発生するという課題が生じる。本実施の形態によれば、固定部材60で定速圧縮機21とインバーター型圧縮機22とを固定する簡単な構造によって、密閉容器41に生じる変位及び振動を抑制し、冷媒配管に作用する応力を低減することができる。
また、固定部材60で固定することで定速圧縮機21の支持部として使用可能になったインバーター型圧縮機22のマウントゴム34は、密閉容器41の回転中心から遠い位置に位置し密閉容器41の回転を抑制する効果が大きいため、冷媒配管に作用する応力を効果的に低減することができる。
また、室外ユニット11を輸送する際等にも、輸送に起因する振動等によって密閉容器41に変位が生じることがあるが、この場合においても、固定部材60によって定速圧縮機21とインバーター型圧縮機22とを一体に固定することで、密閉容器41の変位を抑制でき、冷媒配管に作用する応力を低減できる。
また、インバーター型圧縮機22の振動についても同様であり、固定部材60による固定によって、定速圧縮機21の分だけ慣性重量が増加するとともに支持剛性も向上し、マウントゴム44,34も共用できるため、密閉容器31に接続された可変側吸込管51及び可変側吐出管53等の冷媒配管の振動を抑制でき、冷媒配管に作用する応力を低減できる。
さらに、定速側固定部61及び可変側固定部62は、密閉容器41及び密閉容器31の上部で各回転圧縮要素よりも高い位置に設けられているため、定速側固定部61及び可変側固定部62の溶接時に、溶接の熱が回転圧縮要素に影響することを防止できるとともに、マウントゴム44,34から離れた位置で密閉容器41及び密閉容器31の各方向の変位及び振動を効果的に低減できる。
定速圧縮機21とインバーター型圧縮機22とを固定部材60で固定することで、インバーター型圧縮機22の運転の特定の回転数では、定速圧縮機21の振動との関係で共振が発生することが考えられるが、この場合において、定速圧縮機21及びインバーター型圧縮機22の全体としての振動は、固定部材60を設けない構成に比して、必ずしも大きくなるわけではない。共振が発生する場合、共振する特定の回転数でインバーター型圧縮機22の回転数をジャンプさせる制御を行ったり、冷媒配管の長さやサイズ等を調整して冷媒配管の固有振動数を上記共振の振動数と異ならせたりすることで、共振を回避できる。
以上説明したように、本発明を適用した第1の実施の形態によれば、密閉容器41,31内に回転圧縮要素を収納した定速圧縮機21及びインバーター型圧縮機22を備え、定速圧縮機21は、インバーター型圧縮機22の運転中に負荷が増加した場合に起動され、定速圧縮機21及びインバーター型圧縮機22の密閉容器41,31の外周部同士は固定部材60で固定されており、インバーター型圧縮機22の分だけ定速圧縮機21の慣性重量が増加するとともに定速圧縮機21の支持剛性も増加するため、インバーター型圧縮機22の運転中に定速圧縮機21が起動された際の回転トルクT1に起因して密閉容器41に生じる変位及び振動を抑制でき、冷媒配管に作用する応力を低減することができる。
また、固定部材60は、密閉容器41,31の外周部に固定される定速側固定部61及び可変側固定部62をそれぞれ有し、密閉容器41,31は、定速側固定部61及び可変側固定部62が互いに連結されることで固定されるため、定速圧縮機21及びインバーター型圧縮機22を所定の位置に設置した後に定速側固定部61及び可変側固定部62を連結でき、容易に設置を行うことができる。
また、定速側固定部61及び可変側固定部62は、密閉容器41,31の外周部に固定される一対の側板61a,61a及び一対の側板62a,62aと、側板61a,61a及び側板62a,62aの先端部をそれぞれ連結する固定板61b,62bとを有する断面コ字状に形成され、密閉容器41,31は、固定板61b,62bが互いに連結されることで固定されるため、定速側固定部61及び可変側固定部62を断面コ字状として適度な剛性を得ながら、固定板61b,62bとを固定して固定面の面積を大きく確保できる。このため、回転トルクT1によって密閉容器41に生じる変位及び振動を固定部材60の撓みによっても効果的に吸収して抑制でき、冷媒配管に作用する応力を低減することができる。
さらに、密閉容器41,31は、弾性を有するマウントゴム44,34を介して空気調和装置10の室外ユニット11の底板13に立設され、固定部材60によって密閉容器41,31を互いに固定することで、インバーター型圧縮機22のマウントゴム34も定速圧縮機21側の支持部材として使用できるため、密閉容器41に生じる変位及び振動を抑制でき、冷媒配管に作用する応力を低減することができる。
また、固定部材60は、定速圧縮機21及びインバーター型圧縮機22の上部に設けられたため、定速側固定部61及び可変側固定部62の溶接時において、下部に設けられた回転圧縮要素に溶接の熱が影響することを防止できるとともに、マウントゴム44,34から離れた位置で密閉容器41及び密閉容器31の各方向の変位及び振動を効果的に低減できる。
[第2の実施の形態]
以下、図5及び図6を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
上記第1の実施の形態では、定速圧縮機21とインバーター型圧縮機22とは、中心線Lに略直交する固定板61b,62bが密着した状態で固定される固定部材60よって固定されるものとして説明したが、本第2の実施の形態は、密閉容器41,31の外周部の周方向を向く面同士が密着して固定される固定部材160を有する点が、上記第1の実施の形態と異なる。
図5は、第2の実施の形態における室外ユニット11の内部を上方から見た平面図である。図6は、定速圧縮機21及びインバーター型圧縮機22の近傍の斜視図である。
図5及び図6に示すように、定速圧縮機21とインバーター型圧縮機22とは、定速圧縮機21及びインバーター型圧縮機22の外周部に設けられる固定部材160によって互いに固定されている。固定部材160は、定速圧縮機21の密閉容器41の外周部に設けられる定速側固定部161(板部)と、インバーター型圧縮機22の密閉容器31の外周部に設けられる可変側固定部162(板部)と、定速側固定部161と可変側固定部162との間に介装される弾性部材165と、定速側固定部161と可変側固定部162とを連結する一対の固定具163,163とを有している。
定速側固定部161及び可変側固定部162は、密閉容器41及び密閉容器31の外周部において互いに向かい合う面にそれぞれ設けられている。また、定速側固定部161及び可変側固定部162は、密閉容器41及び密閉容器31の上部で各回転圧縮要素よりも高い位置に設けられ、互いに同一の高さ位置に設けられている。
図5に示すように、上方からの平面視において、定速側固定部161は、密閉容器41,31の中心を結ぶ仮想の中心線Lを跨いで後方側に設けられ、可変側固定部162は、中心線Lを跨いで前方側に設けられている。すなわち、定速側固定部161及び可変側固定部162は、中心線Lを基準に両側にそれぞれオフセットした位置に配置されている。
定速側固定部161は、密閉容器41の外周部に立設されて中心線Lと略平行に延びる内側側壁161aと、内側側壁161aよりも外方で密閉容器41の外周部に立設されて内側側壁161aと平行に延びる外側側壁161bと、内側側壁161aの先端と外側側壁161bの先端との間を繋ぐ連結板161cとを備えている。連結板161cは密閉容器31の外周部の近傍に位置している。内側側壁161aは、定速側固定部161における密閉容器41の外周部の周方向の面である。
可変側固定部162は、密閉容器31の外周部に立設されて中心線Lと略平行に延びる内側側壁162aと、内側側壁162aよりも外方で密閉容器41の外周部に立設されて内側側壁162aと平行に延びる外側側壁162bと、内側側壁161aの先端と外側側壁161bの先端との間を繋ぐ連結板162cとを備えている。連結板162cは密閉容器41の外周部の近傍に位置している。内側側壁162aは、可変側固定部162における密閉容器31の外周部の周方向の面である。
内側側壁161a,162aには、固定具163,163が挿通される固定孔(不図示)が形成されている。
定速側固定部161及び可変側固定部162は、予め断面コ字状に一体に形成され、基部が密閉容器41,31の外周部に溶接されることで固定される。ここで、定速側固定部161及び可変側固定部162は形状が同一の同一部品である。
弾性部材165は、ブロック状に形成されたゴム等であり、内側側壁161aと内側側壁162aとの間に介装される。
定速圧縮機21及びインバーター型圧縮機22を所定の位置に配置することで、定速側固定部161の内側側壁161aと可変側固定部162の内側側壁162aとの間にはスペースが設けられ、このスペースには弾性部材165が配置され、間に弾性部材165を挟んだ状態で、固定具163,163によって内側側壁161aと内側側壁162aとが連結される。弾性部材165には、固定具163,163が挿通される孔(不図示)が形成されている。
固定具163,163は、上記固定孔に内側側壁161aの内面側から挿通されるボルト163aと、内側側壁162aの内面側に設けられてボルト163aが締結されるナット163bとを有する。ここで、ナット163bをロックするロックナットを設けても良い。
本第2の実施の形態では、弾性部材165の変形によって、定速側固定部161及び可変側固定部162の寸法や形状の製造誤差を吸収できるため、定速圧縮機21及びインバーター型圧縮機22の設置時の組み付け性が良い。
固定部材160は、定速圧縮機21とインバーター型圧縮機22との間のデッドスペースに設けられるため、他の補機等の配置の邪魔になることは無い。
定速圧縮機21が起動されると、定速圧縮機21の密閉容器41は、回転トルクT1によって回転して変位し、弾性部材165は、この変位によって内側側壁161aと内側側壁162aとの間で圧縮されて変形し、定速圧縮機21の変位及び振動を緩和する。
このように、定速側固定部161と可変側固定部162との間に、回転トルクT1によって圧縮される弾性部材165を設けたため、慣性重量の増加、マウントゴム44,34の共用化の効果に加えて、弾性部材165によっても密閉容器41の変位及び振動を抑制でき、定速側吸込管50及び定速側吐出管52等の冷媒配管に生じる応力を効果的に低減できる。
また、定速圧縮機21の運転中の振動とインバーター型圧縮機22の運転中の振動とによる共振の発生防止対策や、定速圧縮機21の運転の起動時並びに運転中に発生する振動の減衰対策にも、弾性部材165やマウントゴム44,34は、有効に作用する。
以上説明したように、本発明を適用した第2の実施の形態によれば、固定部材160は、各密閉容器41,31の外周部から径方向に突出する定速側固定部161及び可変側固定部162をそれぞれ有し、密閉容器41,31は、定速側固定部161及び可変側固定部162における密閉容器41,31の外周部の周方向の面が互いに連結されることで固定され、定速圧縮機21が起動された際の密閉容器41の回転トルクT1によって圧縮される弾性部材165を定速側固定部161及び可変側固定部162の間に介装したため、弾性部材165によって密閉容器41の起動時の変位及び振動を抑制でき、定速側吸込管50及び定速側吐出管52等の冷媒配管に生じる応力を効果的に低減できる。
10 空気調和装置
13 底板(床)
21 定速圧縮機
22 インバーター型圧縮機(インバーター制御の圧縮機)
31,41 密閉容器
34,44 マウントゴム(支持部材)
60,160 固定部材
61 定速側固定部(板材)
61a,61a 側板
61b 固定板
62 可変側固定部(板材)
62a,62a 側板
62b 固定板
161 定速側固定部(板部)
162 可変側固定部(板部)
165 弾性部材

Claims (6)

  1. 密閉容器内に回転圧縮要素を収納した定速圧縮機及びインバーター制御の圧縮機を備え、前記定速圧縮機は、インバーター制御の前記圧縮機の運転中に負荷が増加した場合に起動され、
    前記定速圧縮機及びインバーター制御の前記圧縮機の各前記密閉容器の外周部同士は固定部材で固定されていることを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記固定部材は、各前記密閉容器の前記外周部に固定される板材をそれぞれ有し、各前記密閉容器は、前記板材が互いに連結されることで固定されることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
  3. 前記板材は、各前記密閉容器の前記外周部に固定される一対の側板と各前記側板の先端部を連結する固定板とを有する断面コ字状に形成され、各前記密閉容器は、前記固定板が互いに連結されることで固定されることを特徴とする請求項2記載の空気調和装置。
  4. 前記固定部材は、各前記密閉容器の前記外周部から径方向に突出する板部をそれぞれ有し、各前記密閉容器は、前記板部における前記外周部の周方向の面が互いに連結されることで固定され、前記定速圧縮機が起動された際の前記密閉容器の回転力によって圧縮される弾性部材を前記板部の間に介装したことを特徴とする1記載の空気調和装置。
  5. 各前記密閉容器は、弾性を有する支持部材を介して前記空気調和装置の床に立設されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の空気調和装置。
  6. 前記固定部材は、前記定速圧縮機及びインバーター制御の前記圧縮機の上部に設けられたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の空気調和装置。
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