JP5873990B2 - 圧縮機の固定構造 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、圧縮機の起動時に締結具に生じる応力の緩和を図った圧縮機の固定構造を提供することを目的とする。
図1において、符号2は空気調和装置の室外機を示す。この室外機2は、底板10の上に、能力一定型(定速)の圧縮機11と、四方弁15とを備えるとともに、更には図示を省略したアキュムレータ、オイルセパレータ、室外熱交換器、室外膨張弁、レシーバタンク等を備え、これら各機器を配管接続することにより概略構成されている。この室外機2は、不図示のガス管及び液管により室内機に接続されている。
圧縮機11は、密閉形のスクロールコンプレッサであり、密閉容器61と、この密閉容器61内に収容され、電源周波数に依存する略一定の回転数で駆動される電動要素(不図示)と、この電動要素により駆動されて冷媒を圧縮する回転圧縮要素(不図示)とを備える。この密閉容器61は、高さ方向に長い円筒形容器であり、密閉容器61の下部には、放射状に延出する複数の脚片部62が設けられている。
また、密閉容器61の上部には、上記回転圧縮要素により圧縮された冷媒を吐出する冷媒吐出管32が接続され、密閉容器61の下部には当該密閉容器61内に冷媒を導く冷媒吸込管(不図示)及び密閉容器61内のオイル量を調整するオイル管37が接続されている。
このマウントゴム63は、圧縮機11が運転中に生じた振動を吸収し、底板10及び補強板72に伝達されることを抑える機能を有する。
しかし、定速の圧縮機11が起動する場合には、密閉容器61内で回転圧縮要素が急に回転を開始することにより、この急激な回転に追従するために密閉容器61に大きなトルクが発生する。起動時に発生する大きなトルクは、脚片部62を介してマウントゴム63を大きく変形させることにより、脚片部62と補強板72とを締結するボルト65に多大な応力がかかるといった問題がある。マウントゴム63の硬度を高めると、ボルト65にかかる応力を軽減することも可能であるが、圧縮機11が運転中に生じる振動を抑える機能が低下して底板10及び補強板72が振動することとなる。このため、本構成では、マウントゴム63の硬度を高めることなくボルト65への応力集中を緩和する固定構造に特徴を有する。
本構成の圧縮機の固定構造では、マウントゴム63の内側にボルト65を囲むようにカラー部材70が配置され、このカラー部材70の下端を補強板72に係止することにより、圧縮機11の起動時に密閉容器61に作用する回転トルクに伴う当該マウントゴム63の変形を抑制するとともに、上記ボルト65への応力集中を緩和している。
マウントゴム63の上面63Cには、貫通孔63Aの周囲に当該上面63Cから上方に突出する首部63Bが形成される。この首部63Bは、図3に示すように、マウントゴム63の上面63Cに脚片部62を載せて配置した際に、脚片部62の上面部62Aに形成された開口62Cを貫通して脚片部62の上方に突出する。これにより、貫通孔63Aに配置されるボルト65及びカラー部材70と、脚片部62の開口62Cの縁部との間にはマウントゴム63の首部63Bが延在するため、圧縮機11の動作により脚片部62が揺動した場合であっても脚片部62とボルト65(カラー部材70)との接触が防止され、このボルト65に過剰なせん断力が作用することが防止される。
また、脚片部62の開口62Cから突出した部分の首部63Bには、この首部63Bの周囲にOリング71が配置されている。このOリング71は、上記した平ワッシャ64と脚片部62の上面部62Aとの間に設けられ、輸送時等に脚片部62に上向きの力がかかっても、金属製の脚片部62と平ワッシャ64とが直接接触することを防止するものである。このOリング71を配置することにより、脚片部62に大きな衝撃荷重が付されることを防止することができ、脚片部62或いはボルト65にかかる応力を緩和することができる。
本構成では、カラー部材70をマウントゴム63内の貫通孔63Aに配置することにより、このカラー部材70がマウントゴム63の軸部材としての役割を果たすため、マウントゴム63の水平方向(せん断方向)への変形が抑制される。これにより、カラー部材70の孔部70Aに遊嵌されるボルト65に水平方向の応力が集中することを防止している。
また、開口72Aに対応する補強板72の下面には、ボルト65と螺合するナット74が取り付けられている。このナット74は、内側に雌ねじが設けられたナット部74Aと、このナット部74Aの外側面に形成された鍔部74Bとを一体に備え、この鍔部74Bが補強板72に溶接されている。
本実施形態では、図3に示すように、底板10には、ナット74の外径よりも十分に大きな開口10Aが形成されており、ナット74が溶接された補強板72を底板10の上方から当該底板10に取り付けられるようになっている。このため、従来のものに比べてナットの取り付け作業が容易化し、作業性の向上が図られている。
この別の実施形態では、カラー部材に形成された突部の形状と、この突部が嵌る補強板の開口の形状が上記した実施形態と異なる。
図6は、この実施形態に用いられるカラー部材170の斜視図である。このカラー部材170は、先端部170Cよりも基端部170Bが肉厚に形成された略円筒形状の部材であり、この基端部170Bの底面170B1に、ボルト65(図3)が遊嵌される孔部170Aを挟んで対向する一対の突部170D、170Dを備える。このカラー部材170の孔部170Aの内径、及び、基端部170Bの底面170B1から先端部170Cの上面170C1までの高さは上記したカラー部材70と同一に形成される。
一方、補強板72には、図7に示すように、カラー部材170の孔部170Aに対応する位置に形成されてナット74が取り付けられる締結孔171と、この締結孔171の側方に形成され、突部170D、170Dが嵌る一対の開口172、172とが一体に形成されている。この開口172、172は、圧縮機11が起動する際に脚片部62を介してマウントゴム63に作用する応力の方向、すなわち円筒形状の密閉容器61の接線方向X(図2)に並べて形成されている。これによれば、応力の作用する方向に一対の突部170D、170Dが配置されるため、カラー部材170と補強板72とを強固に係止させることができ、カラー部材170を収容したマウントゴム63が補強板72上をスライド移動することを簡単、かつ、強固に規制することができる。なお、この実施形態では、製作の容易化を図るために、開口172、172を矩形状としたが、突部170D、170Dの形状に合わせて一方の内側面を円弧状としても良い。
また、孔部を挟んで一対の突部が対向して形成されていれば、突部の形状は、上記実施形態に示すものに限るものではなく、例えば、図8に示すように、基端部270Bの底面270B1から突出する円柱状の突部270D、270Dを備える構成としても良い。この場合、当該補強板には、当該突部270D、270Dに対応する一対の円形の開口が形成される。なお、その他の構成は、上記した実施形態と同一であるため、同様な符号を付して説明を省略する。
10 底板
11 圧縮機
61 密閉容器
62 脚片部
63 マウントゴム(防振部材)
63A 貫通孔
65 ボルト(締結具)
70、170、270 カラー部材
70B、170B、270B 基端部
70B1、170B1、270B1 底面(下端面)
70C、170C、270C 先端部
70D、170D、270D 突部
72 補強板(底板)
72A、172 開口
74 ナット
Claims (4)
- 密閉容器内に電動要素と、この電動要素により駆動され冷媒を圧縮する回転圧縮要素とを収容した圧縮機を室外機の底板に固定する圧縮機の固定構造において、
前記密閉容器に設けられた脚片部と前記底板との間に介装される防振部材を備え、この防振部材は、前記脚片部と前記底板とを締結する締結具が貫通する貫通孔を備え、この貫通孔には、前記締結具を囲うように前記防振部材よりも硬いカラー部材を配置し、このカラー部材の下端に前記底板に形成された開口に嵌る突部を設け、
前記突部は、前記締結具を遊嵌する孔部を挟んで対向するとともに、円筒状の前記密閉容器の接線方向に並べて形成されたことを特徴とする圧縮機の固定構造。 - 前記カラー部材は、前記底板側の基端部が先端部よりも太く形成され、この基端部の下端面に前記突部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機の固定構造。
- 前記カラー部材は、前記防振部材の前記貫通孔と略同じ高さに形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧縮機の固定構造。
- 前記圧縮機は、前記電動要素が電源周波数に依存した回転数で回転する定速圧縮機であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の圧縮機の固定構造。
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