JP5523819B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定速圧縮機を有する空気調和装置に関する。
従来、冷房及び暖房能力を充分に確保するために、複数の圧縮機を有する室外機を備えた空気調和装置が知られている。この種の空気調和装置は、インバータで回転数の制御が可能な可変速の圧縮機(インバータ圧縮機)と、電源周波数に依存する一定速度のみで運転する定速の圧縮機(定速圧縮機)と、を備えるのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−130492号公報
ところで、この種の圧縮機は、円筒形の密閉容器内に電動要素と、この電動要素により駆動され冷媒を圧縮する回転圧縮要素とを収容した密閉型圧縮機であり、密閉容器の下端部に設けられる複数の脚片部を備え、これら脚片部と室外機の底板との間に防振用のマウントゴムを介在させて底板上に固定されている。また、圧縮機は、密閉容器に冷媒吸込、冷媒吐出、そして、オイル循環用の3つの配管が接続されている。定速圧縮機においては、インバータ圧縮機と異なり、起動時に急激な回転数への追従のために、密閉容器に大きなトルクが発生する。起動時に発生する大きなトルクは、脚片部を介してマウントゴムを大きく変形させ、各配管に多大な応力が作用されるといった問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、定速圧縮機の起動時に接続配管へ生じる応力の緩和を図った空気調和装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、密閉容器内に略一定の回転数で駆動する電動要素と、この電動要素により駆動され冷媒を圧縮する回転圧縮要素とを収容した定速圧縮機を備え、この定速圧縮機が、前記密閉容器に設けられる複数の脚片部と底板との間に弾性部材を介在させて当該底板上に固定される空気調和装置において、前記弾性部材は、前記脚片部と前記底板とを固定するボルトが貫通する貫通孔を備え、この貫通孔には、前記ボルトに遊嵌されて、前記定速圧縮機の起動に伴う前記弾性部材の変形を規制する環状の規制部材が配置され、この規制部材は、前記底板側の端部に位置する根元部と、この根元部に隣接して前記脚片部側に位置する先端部とを備え、前記貫通孔は、前記先端部よりも太く形成された前記根元部に嵌合する根元孔と、この根元孔に隣接して前記先端部に嵌合する先端孔とから構成され、前記根元部が、前記弾性部材で囲まれていることを特徴とする。
この構成において、前記弾性部材は、前記密閉容器の脚片部を受ける肩部と、前記肩部から突出して前記脚片部を貫通する首部と、を備える構成としても良い。また、前記規制部材は、前記弾性部材の貫通孔と同じ高さに形成されて備えられ、前記弾性部材は、前記規制部材が前記底板に締結されて備えられている構成としても良い。また、前記底板は、前記弾性部材を締結する前記ボルトが貫通する締結孔と、前記締結孔が設けられた位置に溶接されたナットと、を備えている構成としても良い。また、前記弾性部材は、前記弾性部材と前記底板との間に介在する補強板の上に備えられている構成としても良い。また、前記弾性部材は、前記脚片部と、前記首部の端面側に前記ボルトが貫通するように設けられたワッシャとの間に、前記首部に嵌合したOリングを備える構成としても良い。
本発明によれば、密閉容器内に略一定の回転数で駆動する電動要素と、この電動要素により駆動され冷媒を圧縮する回転圧縮要素とを収容した定速圧縮機を備え、この定速圧縮機が、前記密閉容器に設けられる複数の脚片部と底板との間に弾性部材を介在させて当該底板上に固定される空気調和装置において、前記弾性部材は、前記脚片部と前記底板とを固定するボルトが貫通する貫通孔を備え、この貫通孔には、前記ボルトに遊嵌されて、前記定速圧縮機の起動に伴う前記弾性部材の変形を規制する環状の規制部材が配置され、この規制部材は、前記底板と隣接する根元部が先端部よりも太く形成されているため、この規制部材が、定速圧縮機の起動時に密閉容器に作用する回転圧縮要素とは逆向きの回転トルクを受ける。さらに、規制部材の根元部を太く形成して、根元部の強度を上げたため、脚片部から受けたせん断応力によって、規制部材の下部で起きる曲げモーメントによる規制部材のひずみを小さく抑えることができ、これによって、弾性部材の変形を規制することができる。そのため、密閉容器に接続された配管類に作用する応力を緩和することができるという効果を奏する。
本実施形態に係る空気調和装置の冷媒回路図である。 室外機の構成を示す冷媒回路図である。 定速圧縮機の配置構成を示す室外機の部分斜視図である。 定速圧縮機の底板との締結部を示す室外機の部分斜視図である。 脚片部、弾性部材、ボルト及び規制部材の配置構成を示す断面図である。 ボルト、Oリング、弾性部材、規制部材の配置構成を示す分解視図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
図1において、符号1は空気調和装置を示す。この空気調和装置1は、複数台(2台)の室外機2A、2Bと、複数台(2台)の室内機3A、3Bとを備え、これら室外機2A、2Bと室内機3A、3Bとは、ガス管4及び液管5により接続されている。
室内機3Aは、室内熱交換器8と室内膨張弁9とを備えて構成され、この室内熱交換器8の一端はガス管4に接続され、室内熱交換器8の他端は、室内膨張弁9を介して液管5に接続されている。また、室内機3Aには、室内熱交換器8の出入口温度や室温を検出する温度センサ等が配置される他、これらセンサの検出結果を入力してこの室内機3Aの制御を行う室内制御装置(不図示)を備えている。また、室内機3Bは、室内機3Aと略同一の構成であるため、同一の部分に同一の符号を付して示し、重複する説明は省略する。
図2は、室外機2Aの構成を拡大して示す回路図である。なお、室外機2Bは略同様の構成であり、その説明を省略する。室外機2Aは、複数台(2台)の能力一定型の定速圧縮機(AC圧縮機)11a、11bと、能力可変型のインバータ圧縮機(DCインバータ圧縮機)12と、アキュムレータ13と、オイルセパレータ14と、四方弁15と、室外熱交換器16a、16bと、室外膨張弁17a、17bと、レシーバタンク18等から概略構成されている。
定速圧縮機11a、11bと、インバータ圧縮機12とは並列接続され、室内機3A、3Bの空調負荷の大きさに応じて、これらの圧縮機11a、11b、12の発停及び、インバータ圧縮機12の運転周波数が制御される。また、各圧縮機11a、11b、12の吸込口には吸込管31の一端が接続され、この吸込管31の他端はアキュムレータ13を経由して四方弁15に接続されている。
また、各圧縮機11a、11b、12の吐出口には吐出管32の一端が接続され、この吐出管32の他端はオイルセパレータ14を経由して四方弁15に接続されている。この四方弁15は、吸込管31及び吐出管32を、ガス管4に繋がる室内ガス管35または室外熱交換器16a、16bにそれぞれ連通するように切り換えられる。
室外熱交換器16a、16bには、室外膨張弁17a、17b、レシーバタンク18及び補助冷却回路21を介して、液管5に接続されている。また、室外膨張弁17a、17bと並列に、逆止弁19a、19bが接続され、この逆止弁19a、19bは、室外熱交換器16a、16bからレシーバタンク18への冷媒の流れを許容し、逆方向への冷媒の流れを禁止する。
補助冷却回路21は、冷房運転時に、室外熱交換器16a、16bで凝縮された液冷媒を過冷却してCOPの改善に寄与するものである。この補助冷却回路21は、いわゆる2重管式熱交換器であり、内管には、レシーバタンク18と液管5とに接続される室内液管33が連通し、外管には、室内液管33から分岐して吸込管31に接続される分岐管34が連通する。分岐管34には電動膨張弁22が配設される。この分岐管34を流れる冷媒は、室内液管33を流れる冷媒を冷却する際に蒸発し、吸込管31を介して、各圧縮機11a、11b、12の吸込口に戻される。
オイルセパレータ14には、オイルセパレータ14に溜められたオイル量が所定量以上の場合に、余剰のオイルを圧縮機11a、11b、12の吸込管31に戻すオイル戻し管36が接続されている。このオイル戻し管36には、オイル分岐管36Aが接続され、このオイル分岐管36Aは逆止弁38を介して、オイルバランス管6に接続される。このオイルバランス管6には、他の室外機2B(図1参照)のオイルセパレータ14から延びるオイル分岐管36Aが接続されており、複数の室外機2A、2B間でオイル量の均衡を図っている。
また、各圧縮機11a、11b、12は、圧縮動作時に内部が高圧となる高圧容器の圧縮機であり、一の圧縮機の高圧部(高圧容器内)と他の圧縮機の低圧部(吸込管31内)とがオイル管37で連結され、各圧縮機11a、11b、12内のオイル量が適正に調整される構成となっている。
室外機2Aの吐出管32には、それぞれ逆止弁25が設けられ、各圧縮機11a、11b、12の運転停止時に吐出ガスが逆流し、当該圧縮機11a、11b、12の圧縮要素が逆回転することを防止している。
また、吐出管32には、各圧縮機11a、11b、12の吐出ガスの圧力をそれぞれ検出する吐出圧センサHPと、吐出ガスの温度を検出する吐出温度センサ40とが配設される。また、吸込管31には、各圧縮機11a、11b、12の吸込ガスの圧力をそれぞれ検出する吸込圧センサLPと、吸込ガスの温度を検出する吸込温度センサ41とが配設される。また、室外熱交換器16a、16bには、室外熱交換器16a、16bの出入口温度をそれぞれ検出する温度センサ42、43が配設される。さらに、オイルセパレータ14と四方弁15との間には高圧スイッチHPSが配設され、四方弁15とアキュムレータ13との間には低圧スイッチLPSが配設されている。これらの圧力センサ、温度センサ及び圧力スイッチは、いずれも室外制御装置50に接続され、室外制御装置50は、これら各センサにより検出された圧力や温度、及び各スイッチから出力された信号を取得する。
室外制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)と、このCPUに実行される制御プログラムや、この制御プログラムに係るデータ等を不揮発的に記憶するROM(Read Only Memory)と、CPUに実行されるプログラムや、このプログラムに係るデータ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等を備えて構成されている。
室外機2A、2Bのいずれかの室外制御装置50は、リモートコントローラ(不図示)を介して入力したユーザ指示等に応じて、他の室外制御装置50や室内制御装置と通信し、この空気調和装置1全体の運転制御を行う。具体的には、室外制御装置50は、ユーザにより指示された動作を実現するため、自ユニットが備える圧力センサ、温度センサにより検出された圧力および温度に基づき、圧縮機の発停や運転周波数を制御したり、各種弁を開閉・切換する制御を行う。
図3は、定速圧縮機11aの配置構成を示す室外機の部分斜視図である。
定速圧縮機11aは、密閉形のスクロールコンプレッサであり、密閉容器61と、この密閉容器61内に収容され、電源周波数に依存する略一定の回転数で駆動される電源要素(不図示)と、この電源要素により駆動されて冷媒を圧縮する回転圧縮要素(不図示)とを備える。この密閉容器61は、図3に示すように、高さ方向に長い円筒形容器であり、密閉容器61の下部には、放射状に延出する複数の脚片部62が設けられている。
定速圧縮機11aは、これら脚片部62と室外機2Aの底板10との間にマウントゴム(弾性部材)63及び補強板72を介在させ、底板10に固定されている。具体的には、脚片部62及びマウントゴム63を、平ワッシャ64付きのボルト65で貫通し、このボルト65を底板10に螺合させている。
ところで、定速圧縮機11a、11bは、電源周波数に依存して、一定速度で運転を行うため、定速圧縮機11の起動時には、所定回転数への急激な追従のために、大きなトルクが定速圧縮機11a、11bの密閉容器61に発生し、この密閉容器61が振動する。上述のように、密閉容器61の脚片部62と底板10との間にはマウントゴム63を介在され、振動を抑制するように機能する。しかし、起動時に密閉容器61に大きな回転トルクが生じた場合には、マウントゴム63が大きく変形し、密閉容器61に接続される吸込管31、吐出管32、オイル管37に多大な応力がかかる。
本構成では、マウントゴム63とボルト65の間にカラー70を介在させ、定速圧縮機11a、11bの起動時に密閉容器61に作用する回転トルクに伴う当該マウントゴム63の変形を規制するとともに、上記ボルト65への応力集中を緩和している。
また、マウントゴム63と、底板10との間には、図4で示すように、補強板72が介在し備えられている。補強板72は、略L字形状に形成され、底板10の上面及び前面の一部に当接し、底板10に螺合されて備えられている。また、図中後方に設けられた脚片部62の位置には、不図示のプレート型補強板が底板10に螺合されて備えられている。それぞれの補強板は、底板の厚さよりも厚く形成され、ボルト65と底板10との螺合部の強度を高めている。そのため、ボルト65と底板10との螺合部で、脚片部62から受けたせん断応力による曲げモーメントを受けても、底板10のひずみを抑えることができ、マウントゴム63の変形を規制している。
図5は、脚片部62、マウントゴム(弾性部材)63、ボルト65及びカラー(規制部材)70の配置構成を示す図である。
脚片部62は、図5に示すように、上面部62Aと、この上面部62Aの縁部から下方に延びる側面部62Bとを備え、この側面部62Bとマウントゴム63の上端部とが側面視でオーバーラップするようになっている。これによって、マウントゴム63は、密閉容器61及び脚片部62の動作に追従して動き、この密閉容器61の振動を抑制する。
マウントゴム63は、カラー70と同形状に形成された貫通孔63Aを備え、貫通孔63Aにカラー70が嵌合されて備えられている。マウントゴム63の上部には、首部63Bが形成され、この首部63Bは、脚片部62の上面部62Aに設けられた開口62Cから突出するように備えられている。また、マウントゴム63には、首部63Bに延在する肩部63Cが設けられ、肩部63C上には、脚片部62が載るように備えられている。これによって、密閉容器61及び脚片部62が動作した際、脚片部62は、開口62Cの縁部がボルト65に触れないように揺動し、脚片部62とボルト65との接触が防止され、このボルト65に過剰なせん断力が作用することが防止される。また、開口62Cとマウントゴム63の間には隙間が設けられており、密閉容器61及び脚片部62が動作した際にも、この隙間が保たれるように備えられているため、開口62Cによって、マウントゴム63が削られることがない。さらに、密閉容器61及び脚片部62が動作した際には、回転トルクが脚片部62を介してマウントゴム63に伝えられ、これによって、マウントゴム63は、側面部62Bからの応力を受ける。この応力はカラー70に伝達されて分散されるため、マウントゴム63の変形を規制することができる。
カラー70は、鉄材などの金属で形成され、底板10側に位置する根元部70Bが、密閉容器61の脚片部62側に位置する先端部70Cよりも肉厚の凸形状に形成されて備えられている。また、カラー70の中央に設けられた孔70Aは、ボルト65のねじ部分の径よりも僅かに大きい径に形成されて当該ボルト65が遊嵌される構成となっている。カラー70の高さは、マウントゴム63の高さと同一に形成され、ボルト65の首下から底板10までの高さ位置が、カラー70で決められる構成となっている。これによって、平ワッシャ64付きのボルト65でマウントゴム63を底板10に締結する際には、カラー70が平ワッシャ64で重力方向に押し付けられて、マウントゴム63が底板10に締結される構成となっている。これによって、マウントゴム63自体には、ボルト65の締め付け力による垂直方向の軸力がかからないため、マウントゴム63の柔軟性を維持することができる。また、定速圧縮機11a、11bの起動時に、定速圧縮機11a、11bの回転トルクによって起こるマウントゴム63のせん断方向への変形がカラー70で吸収される。
また、貫通孔63Aとカラー70とを同じ形状に形成したため、カラー70が、マウントゴム63の軸部材としての役割を果たし、マウントゴム63のせん断方向への変形を規制することができる。また、カラー70に伝えられた定速圧縮機11a、11bの振動は、マウントゴム63で吸収することができ、底板10への振動の伝わりを抑えることができる。
また、開口62Cから突出した部分の首部63Bには、Oリング71が貫入されて備えられている。Oリング71は、平ワッシャ64と、脚片部62の上面部62Aとの間に介在するように備えられ、輸送時等に脚片部62に上向きの力がかかっても、金属製の脚片部62と平ワッシャ64とが直接接触することがない。これによって、脚片部62に大きな衝撃荷重が付されることを防止することができ、脚片部62或いはボルト65にかかる衝撃応力を緩和することができる。
底板10には、ボルト65が貫通する締結孔10Aが設けられ、締結孔10Aが設けられた位置には、ボルト65を螺合するナット74が底板10に溶接されて備えられている。この構成において、図6に示すように、マウントゴム63の下方から、貫通孔63Aにカラー70を挿入して、これを底板10の上に配置する。次に、脚片部62の開口62Cから、マウントゴム63の首部63Bが突出し、脚片部62の上面部62Aが、マウントゴム63の肩部63Cの上に載るように脚片部62をマウントゴム63の上に配置する。さらに、脚片部62の開口62Cから突出したマウントゴム63の首部63BにOリング71を遊嵌し、このOリング71を介して、平ワッシャ64を嵌め込んだボルト65を上方から孔70Aを貫通させて挿入し、底板10に溶接されたナット74に、ボルト65を締め込んで、脚片部62が底板10に螺合される構成となっている。
これらの構成によれば、マウントゴム63の貫通孔63Aにカラー70を挿入し、カラー70の孔70Aにボルト65を貫通させる構成としたため、ボルト65とマウントゴム63が直接的に接触することがない。そのため、定速圧縮機11a、11bの起動時に密閉容器61に作用する回転トルクが脚片部62を介してマウントゴム63に大きなねじれ変形を起こしても、これによってボルト65の締め付け力が強まる或いは緩むことを防止することができる。
このように、本実施形態によれば、密閉容器61内に略一定の回転数で駆動する電動要素と、この電動要素により駆動され冷媒を圧縮する回転圧縮要素とを収容した定速圧縮機11a、11bを備え、この定速圧縮機11a、11bが、密閉容器61に設けられる複数の脚片部62と室外機2Aの底板10との間にマウントゴム63を介在させて当該底板10上に固定され、脚片部62に配置されるマウントゴム63の貫通孔63Aに内在し、定速圧縮機11a、11bの起動に伴うマウントゴム63の変形を規制するカラー70を備え、カラー70は、根元部分が先端部分よりも太く形成されている。そのため、このカラー70が定速圧縮機11a、11bの起動時に密閉容器61に作用する回転トルクによって脚片部62からマウントゴム63に作用するせん断応力を受けるため、カラー70を設けるといった簡単な構成で、マウントゴム63の過剰な変形が防止される。さらに、カラー70の根元部70Bを太く形成して、根元部70Bの強度を上げたため、脚片部62から受けたせん断応力によって、カラー70の下部で起きる曲げモーメントによるカラー70のひずみを小さく抑えることができ、これによって、さらにマウントゴム63の変形を規制することができるため、密閉容器61に接続された配管類に作用する応力を緩和することができる。
また、本実施形態によれば、脚片部62は、マウントゴム63に設けられた、肩部63Cの上に載るように備えられ、マウントゴム63の上部には、脚片部62の上面部62Aに設けられた開口62Cから突出する首部63Bが形成されて備えられている。これによって、密閉容器61及び脚片部62が動作した際に、脚片部62は、開口62Cの縁部がボルト65に触れないように揺動し、脚片部62とボルト65との接触が防止され、ボルト65に過剰なせん断力が作用することが防止される。
また、本実施形態によれば、マウントゴム63の貫通孔63Aにカラー70を挿入し、カラー70の孔70Aにボルト65を遊嵌させ、カラー70の高さを、マウントゴム63の高さと同一に形成したため、マウントゴム63を底板10に締結する際には、カラー70がボルト65で底板10に重力方向に締め付けられ、マウントゴム63自体には、ボルト65の締め付け力による垂直方向の軸力がかからないため、マウントゴム63の柔軟性を維持することができるため、マウントゴム63の変形を防止する構成としても、定速圧縮機11a、11bの振動をマウントゴム63で吸収することができる。また、ボルト65とマウントゴム63が直接的に接触することがなく、定速圧縮機11a、11bの起動時に密閉容器61に作用する回転トルクが脚片部を介してマウントゴムに大きなねじれ変形を起こしても、これによってボルト65の締め付け力が強まる或いは緩むことを防止することができる。
また、本実施形態によれば、マウントゴム63を底板10に締結するボルト65が貫通する締結孔が設けられた位置に、ナット74を底板10に溶接して備える構成としたため、平ワッシャ64を嵌め込んだボルト65を上方から、マウントゴム63の貫通孔63Aに嵌合したカラー70の孔70Aを貫通させて挿入し、底板10に溶接されたナット74に、ボルト65を締め込んで、脚片部62を底板10に螺合することができ、底板10にナット74を溶接して備える構成としたため、ナット74と底板10との溶接部の強度が上がり、脚片部62から受けたせん断応力によって、ナット74に加えられる曲げモーメントによる底板10のひずみを小さく抑えることができ、これによって、マウントゴム63の変形を抑え、密閉容器61に接続された配管類に作用する応力を緩和することができる。
また、本実施形態によれば、マウントゴム63と底板10との間に補強部材を介在させる構成としたため、ボルト65と底板10との螺合部の強度を高め、ボルト65と底板10との螺合部で、脚片部62から受けたせん断応力による曲げモーメントを受けても、底板10のひずみを抑えることができ、マウントゴム63の変形を規制することができる。そのため、密閉容器61に接続された配管類に作用する応力を緩和することができる。
また、本実施形態によれば、開口62Cから突出した部分の首部63Bには、Oリング71が貫入され、Oリング71は、平ワッシャ64と、脚片部62の上面部62Aとの間に介在するように備えられているため、移送時等に脚片部62に上向きの力がかかっても、金属製の脚片部62と平ワッシャ64とが干渉することがなく、脚片部62或いはボルト65にかかる衝撃応力を緩和することができるとともに、脚片部62の上下方向への振動を吸収して、マウントゴム63の垂直方向へのひずみを規制している。
以上、実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本実施形態においては、底板10とマウントゴム63との間に、補強板72を介在させて、底板10の締結部の強度を高める構成としたが、これに限らず、底板10とマウントゴム63との間にワッシャを介在させて底板10の締結部の強度を高める構成としても良い。
1 空気調和装置
10 底板
10A 貫通孔
11a、11b 定速圧縮機
12 インバータ圧縮機
61 密閉容器
62 脚片部
62A 上面部
62B 側面部
62C 開口
63 マウントゴム(弾性部材)
63A 貫通孔
63B 首部
63C 肩部
64 平ワッシャ
65 ボルト
70 カラー(規制部材)
70A 孔
70B 根元部
70C 先端部
71 Oリング
72 補強板(補強部材)
74 ナット

Claims (6)

  1. 密閉容器内に略一定の回転数で駆動する電動要素と、この電動要素により駆動され冷媒を圧縮する回転圧縮要素とを収容した定速圧縮機を備え、この定速圧縮機が、前記密閉容器に設けられる複数の脚片部と底板との間に弾性部材を介在させて当該底板上に固定される空気調和装置において、
    前記弾性部材は、前記脚片部と前記底板とを固定するボルトが貫通する貫通孔を備え、
    この貫通孔には、前記ボルトに遊嵌されて、前記定速圧縮機の起動に伴う前記弾性部材の変形を規制する環状の規制部材が配置され、
    この規制部材は、前記底板側の端部に位置する根元部と、この根元部に隣接して前記脚片部側に位置する先端部とを備え、
    前記貫通孔は、前記先端部よりも太く形成された前記根元部に嵌合する根元孔と、この根元孔に隣接して前記先端部に嵌合する先端孔とから構成され、
    前記根元部が、前記弾性部材で囲まれていることを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記弾性部材は、前記密閉容器の脚片部を受ける肩部と、前記肩部から突出して前記脚片部を貫通する首部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記規制部材は、前記弾性部材の貫通孔と同じ高さに形成されて備えられ、前記弾性部材は、前記規制部材が前記底板に締結されて備えられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和装置。
  4. 前記底板は、前記弾性部材を締結する前記ボルトが貫通する締結孔と、前記締結孔が設けられた位置に溶接されたナットと、を備えていることを特徴とする請求項1乃至3に記載の空気調和装置。
  5. 前記弾性部材は、前記弾性部材と前記底板との間に介在する補強部材の上に備えられていることを特徴とする請求項1乃至4に記載の空気調和装置。
  6. 前記弾性部材は、前記脚片部と、前記首部の端面側に前記ボルトが貫通するように設けられたワッシャとの間に、前記首部に嵌合したOリングを備えることを特徴とする請求項2乃至5に記載の空気調和装置。
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