JP5384782B2 - 圧縮機 - Google Patents
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Description
本発明の実施の形態に係る圧縮機1は、例えば、空気調和機の冷媒回路において蒸発機から吸入した冷媒を圧縮して凝縮器へと吐出するために用いられるものである。圧縮機1は、図1に示されるように、本体ケーシング10と、本体ケーシング10内に収納される圧縮ポンプユニット40および電動機50を備えている。
本体ケーシング10は、主に、略円筒形状の胴体ケーシング部12、胴体ケーシング部12の上部を覆う上蓋部11、および胴体ケーシング部12の下部を覆う底蓋部13から構成されている。
圧縮ポンプユニット40は、主に、固定スクロール41、可動スクロール42、ハウジング43、オルダムリング44、およびクランクシャフト45等の構成部品から構成されるスクロール型の圧縮ポンプユニットであり、可動スクロール42が固定スクロール41に対して偏心回転運転することにより冷媒等の流体を圧縮するように構成されている。
電動機50は、ターミナル20に接続され、圧縮ポンプユニット40のクランクシャフト45を介して可動スクロール42を駆動するものであり、圧縮ポンプユニット40の下方に配置されている。電動機50は、主に、胴体ケーシング部12の円筒部分の内壁面に固定されるリング形状のステータ51と、側方をステータ51に囲まれるように配置されたロータ55と、ロータ55に固定されたメインシャフト31と、バランスウェイト32とから構成されている。
(1)
この圧縮機1では、バランスウェイト32の台座部60に貫通孔62が設けられており、この貫通孔62にメインシャフト31が通されている。このため、バランスウェイト32がロータ55と共に回転してバランスウェイト32に遠心力が作用した場合には、台座部60がメインシャフト31に対してバランスウェイト32の重心位置すなわちウェイト部61が設けられている部分の反対側においてメインシャフト31に係止する。これにより、バランスウェイト32に作用する遠心力がメインシャフト31によって支えられ、ロータ55への負担が軽減される。よって、この圧縮機1では、ロータ55の変形を抑えることができる。
この圧縮機1では、バランスウェイト32はリベット36によってロータ55に固定されているが、メインシャフト31には隙間ばめによって嵌め合わされている。このため、バランスウェイト32のメインシャフト31への取付が容易である。また、台座部60とウェイト部61とが一体に形成されているため、ロータ55への取付が容易である。これにより、この圧縮機1では、組立性を向上させることができる。
この圧縮機1では、台座部60の中心に対してウェイト部61の反対側に位置する部分において凹部64が設けられている。バランスウェイトの機能上、ウェイト部61の反対側の重量が増大すれば、ウェイト部61の重量も大きくする必要があるが、この回転機械では、凹部64によってウェイト部61の反対側の重量が低減されているため、ウェイト部61の重量を低減することができる。
(A)
上記の実施形態では、圧縮機1の電動機50に本発明が適用されているが、本発明の適用対象はこれに限られるものではなく、バランスウェイトが設けられる回転機械であれば本発明が適用可能である。
上記の実施形態では、メインシャフト31が通される貫通孔62が設けられた台座部60がメインシャフト31に係止する係止部となっているが、係止部の構造はこれに限られるものではない。例えば、ウェイト部61からメインシャフト31に向かって延びメインシャフト31の周囲を覆う形状の部材が係止部として設けられてもよい。
上記の実施形態では、バランスウェイト32がメインシャフト31に隙間ばめされているが、バランスウェイト32とメインシャフト31との嵌め合いは、隙間ばめに限らず「しまりばめ」や「中間ばめ」であってもよい。ただし、組立性の容易の観点からは、隙間ばめであることが望ましい。
上記の実施形態では、ロータ55が複数の金属板33で形成されている。このように、ロータ55が複数の金属板33で形成されている場合には、バランスウェイト32に作用する遠心力の影響によってロータ55が変形し易いため本発明が特に有効である。しかし、ロータ55が一体の部材で形成される場合であっても、本発明によりロータ55への負担を軽減してロータ55の変形を抑えることが可能である。
上記の実施形態では、リベット36がバランスウェイト32とロータ55との固定部材として用いられているが、ボルト等の他の固定部材が用いられてもよい。
31 メインシャフト(シャフト)
32 バランスウェイト
33 複数の金属板
36 リベット(固定部材)
50 電動機(回転機械)
55 ロータ
60 台座部(係止部)
61 ウェイト部
62 貫通孔
64 凹部
Claims (1)
- ステータ(51)およびロータ(55)と、
固定スクロール(41)および可動スクロール(42)と、
前記ロータ(55)に固定され、前記可動スクロールを前記固定スクロールに対して偏心回転運動させるシャフト(31)と、
前記ロータ(55)に固定される、バランスウェイト(32)と、
4つの固定部材(36)と、
を備え、
前記バランスウェイト(32)は、前記シャフト(31)が通される貫通孔(62)が中心に設けられた円盤状の外形を有する台座部(60)と、前記台座部(60)の中心から偏心して前記台座部(60)上に段差を作るように前記台座部(60)と一体に設けられたウェイト部(61)と、を有し、
前記台座部(60)には、前記貫通孔(62)周りに孔(63)が形成され、
前記孔の少なくとも1つは、前記貫通孔(62)に対して前記ウェイト部(61)側に形成され、
前記バランスウェイト(32)は、前記ロータ(55)の前記可動スクロール側とは反対側において、前記ロータ(55)に4箇所で固定されており、且つ、前記ロータ(55)と共に回転する時に発生する遠心力方向への移動を規制するように前記シャフト(31)に係止し、
前記バランスウェイト(32)は前記シャフト(31)に隙間ばめされ、
前記ロータ(55)は、回転軸方向に積層された複数の金属板(33)を有し、
前記固定部材(36)は、前記バランスウェイト(32)と複数の前記金属板(33)とを貫通して共締めして固定し、
前記台座部(60)は、前記台座部(60)の中心に対して前記ウェイト部(61)の反対側に位置する部分において周縁部から前記台座部(60)の中心に向けて凹んだ凹部(64)を有する、
圧縮機(1)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006026128A JP5384782B2 (ja) | 2006-02-02 | 2006-02-02 | 圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006026128A JP5384782B2 (ja) | 2006-02-02 | 2006-02-02 | 圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007205282A JP2007205282A (ja) | 2007-08-16 |
JP5384782B2 true JP5384782B2 (ja) | 2014-01-08 |
Family
ID=38484952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006026128A Active JP5384782B2 (ja) | 2006-02-02 | 2006-02-02 | 圧縮機 |
Country Status (1)
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-
2006
- 2006-02-02 JP JP2006026128A patent/JP5384782B2/ja active Active
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