JP6567062B2 - 空気調和機の室外機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機の室外機に関し、特に圧力容器を有する空気調和機の室外機に関する。
従来、送風ファンと、熱交換器と、圧縮機と、圧力容器と、を備えた空気調和機の室外機があった。近年、空気調和機の室外機においては、省スペースの据付条件での施工が可能であり、且つ消費電力を抑えた高性能の設計が進んでいる。特に、室外機の筺体を小容積化することは、密集型住宅設計において特に有効であり、大型の室外機と同様の能力及び消費電力を維持あるいは改善しつつ、筺体を小容積化したことによる据付性及び施工性の改善が求められている。
ところで、室外機の筐体の内部には、熱交換器及び送風機が設けられる送風機室と、圧縮機、圧力容器、減圧弁及びこれらを接続する配管が設けられる機械室と、が形成されている。筐体を小容積化するためには、例えば、送風機室を小さくすることも考えられるが、送風機室を小さくすると熱交換量が小さくなる。以下に、筐体を小容積化するために機械室を小さくすることを考える。
機械室に設けられる圧縮機は、軸回転することで圧縮室を縮小及び拡大することができる機構となっていることが一般的であり、そのため、回転数によらずトルク及び振動を発生させる要因となる。ここで、圧縮機は吸入配管を介して圧力容器と接続されており、圧力容器は底板に固定されている。このため、圧縮機のトルク及び振動は、吸入配管及び圧力容器を介して底板に伝達される。したがって、騒音が発生しやすい。
そこで従来、圧力容器(アキュムレータ)の支持機構がベースと直接的に接触することを抑制する緩衝材を備えた空気調和機の室外機があった(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の空気調和機の室外機は、圧縮機から接続された吸入配管を通して伝達するトルク及び振動が圧力容器を固定する底板に直接的に伝達することを抑制する。
特開2010−84965号公報
発明が解決しょうとする課題
しかしながら、特許文献1に記載の空気調和機の室外機においては、圧力容器が緩衝材のみによって支持されていることから、圧力容器は振動しやすい。このため、応力負荷が吸入配管に付与されやすく、吸入配管は、低周波且つ高い外力となる輸送時において、振動の影響を受けやすく、金属疲労破壊しやすいという課題があった。
本発明は、上述した課題を背景としてなされたものであって、従来よりも騒音を発生させないで、従来よりも機器の信頼性を向上する空気調和機の室外機を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
本発明に係る空気調和機の室外機は、底板を有する筐体と、筐体の内部に設けられた圧縮機と、筐体の内部に設けられた圧力容器と、圧縮機と圧力容器とを接続する吸入配管と、圧力容器と底板との間に設けられた緩衝材と、圧力容器が取り付けられる取付部材と、圧力容器の側面に取り付けられた第1係合部材と、取付部材に設けられ、垂直断面視したときに点接触で第1係合部材と係合する第2係合部材と、を備え、第1係合部材は、圧力容器の側面から離れた位置に配置されて、圧力容器の側面との間に開放空間を形成する圧力容器側係合部位を有し、第2係合部材は、開放空間の位置であって、取付部材の内壁から水平方向に予め定められた距離だけ離れた位置に配置された筐体側係合部位を有するものである。
発明の効果
本発明によれば、圧力容器と底板との間に緩衝材が設けられているため、圧縮機において発生したトルク及び振動が、吸入配管及び圧力容器を介して底板に伝わる可能性を低減できるため、従来よりも騒音を発生させることがない。また、圧力容器の側面には第1係合部材が取り付けられ、取付部材は、第1係合部材と係合する第2係合部材を有するため、従来よりも圧力容器の変位が抑制され、従来よりも吸入配管への応力負荷が抑制される。したがって、従来よりも機器の信頼性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の冷媒回路の一例である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の風路拡大前後におけるp−h線図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の風路拡大前後における筐体10の内部の横断面を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の機械室30に設けられる部材を示す図である。 図4の平面図である。 図4の部分拡大図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の圧力容器7が底板12に取り付けられた状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の圧力容器7と取付部材17と底板12との位置関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の取付部材17と底板12との位置関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の第1係合部材7aと第2係合部材17aとが係合する状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の第1係合部材7aが設けられた場合における吸入配管8に発生する応力を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の第1係合部材7aが設けられた場合における底板12への伝達加速度を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る空気調和機の室外機100の圧力容器7の側面図である。
以下、本発明の空気調和機の室外機について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。さらに、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、これらの記載に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の冷媒回路の一例である。なお、図1における実線矢印は暖房運転時における冷媒の流れを示しており、図1における破線矢印は冷房運転時における冷媒の流れを示している。図1に示されるように、室外機100は、熱交換器1と、室外機ファン2と、室外機ファンモータ3と、圧縮機4と、四方弁5と、減圧電磁弁6と、圧力容器7と、液管側バルブ9aと、ガス管側バルブ9bと、それら構成部品を接続する配管と、筐体10(図3)と、を備える。
熱交換器1は、冷房運転時において凝縮器として機能し、暖房運転時において蒸発器として機能する熱交換器である。圧縮機4は、導入された冷媒を高温高圧の冷媒として吐出するものである。四方弁5は、冷媒の流れを切り替える切替手段である。圧力容器7(アキュムレータ)は、余剰の冷媒又は冷凍機油を保持する容器である。
筐体10の内部は、送風機室20と機械室30とに区画形成されている。送風機室20には、熱交換器1と、室外機ファン2と、室外機ファンモータ3と、が設けられている。機械室30には、圧縮機4と、四方弁5と、減圧電磁弁6と、圧力容器7と、液管側バルブ9aと、ガス管側バルブ9bと、それら構成部品を接続する配管と、が設けられている。
図2は本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の風路拡大前後におけるp−h線図である。図2においては、「風路拡大前」におけるp−h線図を点線で示し、「風路拡大後」におけるp−h線図を実線で示している。
図2に示されるように、熱交換器1の熱交換量が増大するに伴い、能力が相対的に増大するとともに、圧力差が低減され、圧縮機4の仕事量が減少し、消費電力が減少する。なお、室外機100の総容積を維持しつつ、このような効果を得るためには、相対的に機械室30の空間を小さくすることが求められる。送風機室20の空間を拡大して機械室30の空間を小さくした概略図を図3に示す。
図3は本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の風路拡大前後における筐体10の内部の横断面を示す概略図である。図3においては、「風路拡大前」における筐体10の内部の平面図を紙面上方に示し、「風路拡大後」における筐体10の内部の平面図を紙面下方に示している。
図3に示されるように、「風路拡大後」における筐体10の内部の平面図は、「風路拡大前」における筐体10の内部の平面図と比較して、送風機室20の空間が相対的に大きく、機械室30の空間が相対的に小さくなっている。なお、「風路拡大後」における筐体10の内部の容積は、「風路拡大前」における筐体10の内部の容積と同一である。
ここで、図3の「風路拡大後」のように筐体10の内部を構成すると、図3の「風路拡大前」のように筐体10の内部を構成した場合と比較して、機械室30に設けられる部品として大きな容量を要求される圧縮機4及び圧力容器7の配置箇所は限定され、また、圧縮機4と圧力容器7とを接続する吸入配管8の配置箇所についても限定される。
また、図3の「風路拡大後」のように筐体10の内部を構成すると、「風路拡大前」のように筐体10の内部を構成した場合と比較して、圧縮機4と圧力容器7との距離が近いため、圧縮機4で生じた振動が吸入配管8を介して圧力容器7に大きく伝達されやすくなり、吸入配管8の配置スペースも限定されるため、配管長さ延長や形状変更による応答伝達減衰効果も少なくなる。応答伝達減衰効果を得るために、吸入配管8の外径を小さくすることも考えられるが、吸入配管8の内部の冷媒流路の圧力損失を増大させて性能悪化を引き起こす可能性があるため、送風機室20を拡大させることで得られる性能改善効果が目減りする。
このように、図3の「風路拡大後」のように筐体10の内部を構成しようとすれば、図3の「風路拡大前」のように筐体10の内部を構成した場合と比較して、圧縮機4からの駆動トルク及び振動が、圧力容器7に伝達しやすくなるため、圧縮機4からの駆動トルク及び振動が、圧力容器7が設置される底板12に伝達しやすくなる。このため、低周波騒音が伝播することで騒音が悪化する場合がある。したがって、本実施の形態1においては、騒音が悪化する場合を考慮して図4〜図6のように圧力容器7を構成している。
図4は本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の機械室30に設けられる部材を示す図である。図5は図4の平面図である。図6は図4の部分拡大図である。図7は本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の圧力容器7が底板12に取り付けられた状態を示す図である。
図4,図5に示されるように、吸入配管8は、圧縮機4及び圧力容器7に接続されている。図6に示されるように、圧力容器7の下部には固定板金13及び緩衝材14が設けられている。また、圧力容器7の側面には第1係合部材7aが取り付けられている。
固定板金13は、例えば、平面視において各辺が略同一の三角形状となるように構成されている。固定板金13の各辺には緩衝材14を設けるための貫通部(図示省略)が設けられている。貫通部は、固定板金13の厚み方向にネジ等の固定手段(図示省略)が貫通するように設けられた開口部であり、例えば3つ設けられている。なお、貫通部の具体的な個数は、これに限定されるものでなく、緩衝材14を設ける個数以上設けられていればよい。
緩衝材14は、圧縮機4において発生した振動をなるべく底板12に伝達しないようにするための部材であり、例えば、圧力容器7と底板12との間に3つ設けられている。緩衝材14は、圧力容器7が筐体10の内部に設けられた状態で底板12に接するように位置している。これにより、従来よりも金属疲労を低減することができる。
第1係合部材7aは、圧力容器7が併進変位を抑制するための部材であり、例えば、圧力容器7の上下方向の中心よりも上方であって圧力容器7の上端よりも下方において圧力容器7に取り付けられている。第1係合部材7aは、圧力容器7の外壁から第1基準距離だけ離れた位置に設けられる圧力容器側係合部位7a1を有する。圧力容器側係合部位7a1と圧力容器7の外壁との間には、少なくとも開放空間7a2が設けられている。
ここで、固定板金13と底板12との間に緩衝材14を設けない場合には、圧縮機4が振動した場合に吸入配管8は応力負荷を受けやすく金属疲労による折損を生じやすい。特に輸送環境に代表される高外力かつ低周波の振動に対しては、圧縮機4及び圧力容器7の振動が発生しやすく、吸入配管8の金属疲労が生じやすい。これに対して、固定板金13と底板12との間に緩衝材14を設けることで、圧縮機4において発生した振動が固定板金13に伝達されても、緩衝材14が当該振動を吸収して底板12に至ることを抑制できる。
図7は本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の圧力容器7が底板12に取り付けられた状態を示す図である。図7に示されるように、固定板金13は底板12と当接しないように底板12よりも上方に位置し、緩衝材14は底板12に載置されている。このように固定板金13及び緩衝材14を設けることで、固定板金13に伝達された振動は緩衝材14を介して底板12に伝達される。このため、固定板金13に伝達された振動は直接底板12に伝達されることはなく、緩衝材14を設けない場合と比較して、底板12に伝達される振動を軽減することができる。
圧力容器7が緩衝材14を介して底板12に取り付けられる場合には、圧力容器7が緩衝材14を介さないで底板12に取り付けられる場合と比較して、圧力容器7が不安定となるため、輸送条件や低回転数の圧縮機振動などの低周波数振動に対して大きな変位を持ちやすい構造となってしまう。このため、圧力容器7自体の変位が発生した場合は前述したように吸入配管8の応力負荷サイクルによる金属疲労破壊を生じる可能性がある。
図8は本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の圧力容器7と取付部材17と底板12との位置関係を示す図である。図9は本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の取付部材17と底板12との位置関係を示す図である。図10は本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の第1係合部材7aと第2係合部材17aとが係合する状態を示す図である。
図8に示されるように、圧力容器7の側方には取付部材17及び配管接続バルブ18が設けられている。取付部材17は、例えば、筐体10の右側面を構成する右側面パネル(図示省略)側に設けられている。取付部材17は、配管接続バルブ18を支持する支持板である。配管接続バルブ18は、筐体10の内部の各種配管を接続する部材である。
図9に示されるように、取付部材17は底板12に取り付けられている。取付部材17を底板12に取り付ける手段は、例えば、ネジ止め等の周知の固定手段を採用することができる。
図10に示されるように、取付部材17には第2係合部材17aが設けられている。第2係合部材17aは、第1係合部材7aと係合可能に構成されている部材である。第2係合部材17aは、取付部材17の内壁から第2基準距離だけ離れた位置において下方に突出する筐体側係合部位17a1を有する。
以下に、本実施の形態1に係る空気調和機の室外機100における圧力容器7を筐体10に取り付ける動作について説明する。まず、第1係合部材7aと第2係合部材17aとが対向するように、筐体10の内部に圧力容器7及び取付部材17を設ける。そして、第2係合部材17aが開放空間7a2の内部に位置するように第1係合部材7aと第2係合部材17aとを係合させる。これにより、圧縮機4において発生した振動が圧力容器7に伝達されて圧力容器7が振動した場合においても、圧力容器7の併進変位は抑制される。
このように、圧力容器7の併進変位が抑制されると、吸入配管8への応力負荷が軽減され、吸入配管8が金属疲労で折損する可能性を低減することができる。また、圧力容器7は、点接触で取付部材17に固定されており、取付部材17に対して完全に固定されていない。このため、圧縮機4が加振されて生じる振動が取付部材17に伝達しにくくなる。したがって、圧力容器7の下部において騒音を低減する効果を損なわないで圧力容器7の振動を抑制することができる。
さらに、第1係合部材7aと第2係合部材17aとが係合して圧力容器7は取付部材17に取り付けられるため、予め圧力容器7の振動による板金接触を回避することができ、機械室30のスペースを最大限に生かして機械室30に圧力容器7を設けることができる。
図11は本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の第1係合部材7aが設けられた場合における吸入配管8に発生する応力を示す図である。図12は本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室外機100の第1係合部材7aが設けられた場合における底板12への伝達加速度を示す図である。なお、図11の横軸には周波数[Hz]を示し、図11の縦軸にはY軸方向垂直応力[Mpa]を示している。また、図12の横軸には周波数[Hz]を示し、図12の縦軸には加速度[mm/s]を示している。
図11に示されるように、圧力容器7が取付部材17に取り付けられた場合には、圧力容器7が取付部材17に取り付けられていない場合に比べて、Y軸方向垂直応力が小さくなっている。特に、10Hz〜50HzにおいてY軸方向垂直応力が小さくなっていることが分かる。
図12に示されるように、圧力容器7が取付部材17に取り付けられた場合には、圧力容器7が取付部材17に取り付けられていない場合に比べて、ベース伝達応答が減少している。特に、10Hz〜80Hzにおいてベース伝達応答が減少している。圧力容器7の振動抑制に伴い伝達応答も減少していることが分かる。
圧力容器7は重量部品であるため、圧力容器7自体が振動することで、圧力容器7に接続されている吸入配管8には応力負荷が付与される。吸入配管8に対して付与される応力負荷は50Hz以下の周波数帯での振動特性を持つ輸送振動環境での影響が懸念される。これは、圧力容器7の重量及び圧力容器7の大きさに起因して1次固有値が低周波数に限定されるためである。このような背景から、輸送振動環境において圧力容器7の振動を抑制することが求められる。
輸送振動環境である周波数が50Hz以下の範囲においては、周波数が10Hz近傍の応力が圧倒的に高いことが分かった。これは、固定板金13が無い場合に圧力容器7が振動して吸入配管8に対して負荷が付与されることで発生するものである。第1係合部材7a及び第2係合部材17aを設け、第1係合部材7aと第2係合部材17aとを係合させることで、圧力容器7の変位を抑制することができ、その応力が大幅に緩和される。
また、周波数が10Hz〜50Hz域においても、圧力容器7が取付部材17に取り付けられない場合には応力ピークが発生するが、圧力容器7が取付部材17に取り付けられるようにすることで応力ピークは消失する。これらの検証結果から、圧力容器7の振動が抑制され、その振動により影響を受けやすい吸入配管8に対する損傷を軽減することができる。
以上のように、本実施の形態1に係る室外機100は、底板12を有する筐体10と、筐体10の内部に設けられる圧縮機4と、筐体10の内部に設けられる圧力容器7と、圧縮機4と圧力容器7とを接続する吸入配管8と、圧力容器7と底板12との間に設けられる緩衝材14と、圧力容器7が取り付けられる取付部材17と、を備え、圧力容器7の側面には第1係合部材7aが取り付けられ、取付部材17は、第1係合部材7aと係合する第2係合部材17aを有する。
このように、圧力容器7と底板12との間に緩衝材14が設けられているため、圧縮機4において発生したトルク及び振動が、吸入配管8及び圧力容器7を介して底板に伝わる可能性を低減できるため、従来よりも騒音を発生させることがない。また、圧力容器7の側面には第1係合部材7aが取り付けられ、取付部材17は、第1係合部材7aと係合する第2係合部材17aを有するため、従来よりも圧力容器7の変位を抑制することで吸入配管8への応力負荷が抑制される。したがって、圧力容器7は、緩衝材14を介して底板12と固定されており、輸送条件のような低周波数の外力に対して振動しやすい構成であっても、吸入配管8への応力負荷が抑制され、輸送時における金属疲労を減少させることができ、従来よりも機器の信頼性を向上させることができる。
また、第1係合部材7aは、圧力容器7の上下方向の中心よりも上方に設けられている。このため、圧力容器7の併進変位を一層抑制することができる。
実施の形態2.
本実施の形態2においては、実施の形態1とは異なるように、第1係合部材7aを設けたものである。なお、本実施の形態2に係る空気調和機の室外機100は、実施の形態1とは異なる構成及び動作について説明し、実施の形態1の空気調和機の室外機100と同一の構成部材については同一の符号を用いるものとする。
図13は本発明の実施の形態2に係る空気調和機の室外機100の圧力容器7の側面図である。図13に示されるように、圧力容器7の重心位置よりも上方に第1係合部材7aが設けられている。このため、緩衝材14が設けられることで圧力容器7が併進変位しやすく圧力容器7の重心位置を中心とした振動が発生し易い場合において、圧力容器7の振動を効果的に抑制することができる。
本発明は、圧縮機及び圧力容器を機械室に設けた空気調和機の室外機として有用である。
1 熱交換器、2 室外機ファン、3 室外機ファンモータ、4 圧縮機、5 四方弁、6 減圧電磁弁、7 圧力容器、7a 第1係合部材、7a1 圧力容器側係合部位、7a2 開放空間、8 吸入配管、9a 液管側バルブ、9b ガス管側バルブ、10 筐体、11 側面パネル、12 底板、13 固定板金、14 緩衝材、17 取付部材、17a 第2係合部材、17a1 筐体側係合部位、18 配管接続バルブ、20 送風機室、30 機械室、100 室外機。

Claims (6)

  1. 底板を有する筐体と、
    前記筐体の内部に設けられた圧縮機と、
    前記筐体の内部に設けられた圧力容器と、
    前記圧縮機と前記圧力容器とを接続する吸入配管と、
    前記圧力容器と前記底板との間に設けられた緩衝材と、
    前記圧力容器が取り付けられる取付部材と、
    前記圧力容器の側面に取り付けられた第1係合部材と、
    前記取付部材に設けられ、垂直断面視したときに点接触で前記第1係合部材と係合する第2係合部材と、
    を備え
    前記第1係合部材は、
    前記圧力容器の側面から離れた位置に配置されて、前記圧力容器の側面との間に開放空間を形成する圧力容器側係合部位を有し、
    前記第2係合部材は、
    前記開放空間の位置であって、前記取付部材の内壁から水平方向に予め定められた距離だけ離れた位置に配置された筐体側係合部位を有する
    空気調和機の室外機。
  2. 前記第2係合部材は、
    前記第1係合部材の前記圧力容器側係合部位の上端に対してだけ接触し、
    前記圧力容器側係合部位は、
    前記筐体側係合部位とは接触しないように間隔を開けて配置されている
    請求項に記載の空気調和の室外機。
  3. 前記第1係合部材は、
    前記圧力容器の上下方向の中心よりも上方に設けられている
    請求項1または2に記載の空気調和機の室外機。
  4. 前記第1係合部材は、
    前記圧力容器の重心よりも上方に設けられている
    請求項1〜の何れか一項に記載の空気調和機の室外機。
  5. 前記取付部材は、
    前記底板に取り付けられている
    請求項1〜の何れか一項に記載の空気調和機の室外機。
  6. 前記取付部材は、
    前記筐体の内部に設けられる配管を接続する配管接続バルブを支持する支持板である
    請求項1〜の何れか一項に記載の空気調和機の室外機。
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