JP6238878B2

JP6238878B2 - 空気調和機の室外機

Info

Publication number: JP6238878B2
Application number: JP2014237920A
Authority: JP
Inventors: 陽北畠; 畑　茂; 茂畑; 圭一富田; 洋平川口
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 2014-11-25
Filing date: 2014-11-25
Publication date: 2017-11-29
Anticipated expiration: 2034-11-25
Also published as: US20160146512A1; EP3026354A1; CN105627461B; CN105627461A; EP3026354B1; CN205227593U; US9964342B2; JP2016099083A

Description

本発明は、圧縮機や冷媒回路部品が配置された機械室での振動を抑制できる空気調和機の室外機に関する。

一般的な空気調和機の室外機は、機械室の底面板上に配置された圧縮機によって圧縮した冷媒を循環させ、送風機室の底面板上に配置された熱交換器によって熱交換を行う。ここで、機械室の底面板と送風機室の底面板とは一体のものである。そのため、圧縮機の運転によって発生する振動は、底面板を介して熱交換器に伝わる。これを防止する対策として、フックを有する部品とフック孔を有する部品相互を係合させ、これら部品によって熱交換器を固定し、運転時の熱交換器のガタつきを抑制するようにしたものがある（例えば、特許文献１参照）。

また、２つの熱交換器の一方に爪を有するエンドプレートを設けるとともに、２つの熱交換器の他方に開口部を有するエンドプレートを設け、これらエンドプレートを係合させることで２つの熱交換器を互いに固定し、外力による影響を軽減させたものがある（例えば、特許文献２参照）。

実開昭６０−０９６５５５号公報（図２〜図４）特開２０１４−０４７９９５号公報（図４及び図５）

しかしながら、前述のようなフック（爪）やフック孔（開口部）による固定構造は、送風機室に配置された熱交換器の振動を抑制するものであり、振動源である圧縮機が配置された機械室での振動を抑制するものではない。

ところで、送風機室を広くすることは、熱交換を行う範囲を拡大させ、性能を向上させることに繋がる。したがって、室外機の限られた外郭内のスペースにおいて、機械室は可能な限り狭くし、その分、送風機室を広くとることが良い。しかし、機械室の冷媒回路部品は、圧縮機の振動による部品相互の接触を、これまではクリアランスを設けることで回避している。そのため、従来の構造では、クリアランスを確保するため、機械室を広く、特に幅方向に広くせざるを得なくなり、結果的に室外機の必要性能を確保することが難しくなるという問題点があった。

また、１台の室外機に複数の室内機を接続することができるマルチタイプの室外機では、室外機と室内機の配管を接続するポートの数が多いため、前述のクリアランスの問題に加え、ポートを備えた内外配管接続部品が大型となり、製品組立時の取付作業が困難であるという問題点があった。

本発明は、前記のような課題の少なくとも１つを解決するためになされたもので、機械室を狭くしながら、機械室での振動を抑制できるようにすることを主目的としている。

本発明に係る空気調和機の室外機は、圧縮機が配置された機械室を有し、該機械室には少なくとも２つの冷媒回路部品が更に配置された空気調和機の室外機において、前記冷媒回路部品のいずれか一方に弾性爪を設けるとともに、前記冷媒回路部品の他方に前記弾性爪が係合できる引っ掛け部を設け、前記弾性爪と前記引っ掛け部とによって前記冷媒回路部品相互を密着させており、前記冷媒回路部品が、アキュームレーターと、複数の室内機の配管が接続されるポートとを備えた内外配管接続部品であるものである。

本発明の空気調和機の室外機においては、弾性爪と引っ掛け部とによって機械室内の冷媒回路部品相互を密着させるので、振動を抑制することができる。このため、振動による接触対策として従来設けていたクリアランスが不要となり、クリアランスが不要となった分、機械室を狭くすることができ、かつ送風機室を拡大することができる。そして、熱交換性能を向上させることができる。

本発明の実施の形態に係る空気調和機の室外機を示す正面図である。図１の室外機を示す背面図である。図１の室外機を複数の室内機に接続した状態を示す斜視図である。図１の室外機の意匠パネルを取外した状態を示す平面図である。図１の室外機の要部の分解斜視図である。図１の室外機の要部である弾性爪と引っ掛け部とを拡大して示す斜視図である。図１の室外機の冷媒回路部品である内外配管接続部品とアキュームレーターとの組付状態を示す平面図である。図１の室外機の要部である弾性爪と引っ掛け部との係合部を拡大して示す平面図である。図１の室外機の要部である弾性爪と引っ掛け部との係合部を拡大して示す縦断面図である。

図１は本発明の実施の形態に係る空気調和機の室外機、例えば１台の室外機に複数の室内機を接続することができるマルチタイプの室外機を示す正面図である。図２は図１の室外機を示す背面図である。図３は図１の室外機を複数の室内機に接続した状態を示す斜視図である。
本実施の形態の空気調和機の室外機１は、図１及び図２に示すように、意匠パネル２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄによって外郭が構成されており、外部からの雨水や炎が機械室内部に浸入することを防ぐ構造となっている。室外機１の背面には、図２及び図３に示すように、冷媒回路部品すなわち室外機１の配管（図示せず）と複数の室内機３の配管４とを接続する複数のポート５ａを備えた内外配管接続部品５があり、これらは製品据付時に接続される。

図４は図１の室外機の意匠パネルを取外した状態を示す平面図である。
室外機１は、図４に示すように、熱交換器６及びファン１７によって熱交換を行う送風機室７と、圧縮機８によって冷媒の圧縮などを行う機械室９とが、分割板１０によって分けられている。

図５は図１の室外機の要部の分解斜視図である。図６は図１の室外機の要部である弾性爪と引っ掛け部とを拡大して示す斜視図である。図７は図１の室外機の冷媒回路部品である内外配管接続部品とアキュームレーターとの組付状態を示す平面図である。図８は図１の室外機の要部である弾性爪と引っ掛け部との係合部を拡大して示す平面図である。図９は図１の室外機の要部である弾性爪と引っ掛け部との係合部を拡大して示す縦断面図である。
室外機１は、図５〜図９に示すように、底面板１１上に、熱交換器６、圧縮機８、冷媒回路部品である内外配管接続部品５、及び冷媒回路部品であるアキュームレーター１２が取り付けられている。そのうち、圧縮機８、内外配管接続部品５、及びアキュームレーター１２は、底面板１１の機械室エリア内に配置されている。アキュームレーター１２は、圧縮機８の吸入側配管に接続されて冷媒を貯留するものである。

内外配管接続部品５とアキュームレーター１２とは、組立時に、一方（ここではアキュームレーター１２側）に設けた引っ掛け部１３に、他方（ここでは内外配管接続部品５側）に設けた弾性爪１４を挿入することで、これらが互いに密着し仮固定されるようになっている。

すなわち、弾性爪１４は、図６に示すように、外向きに延出する基部１４ａと、基部１４ａの先端から下向きに延出する係止部１４ｂと、係止部１４ｂの下端から末広がり状に外向きに傾斜するガイド部１４ｃとを有し、引っ掛け部１３への差し込み時には、ガイド部１４ｃが引っ掛け部１３のエッジに当接して摺動することで、係止部１４ｂを撓ませて蓄勢し、内外配管接続部品５とアキュームレーター１２とを互いに引き付ける方向に付勢して密着させる。

また、内外配管接続部品５は、弾性爪１４を引っ掛け部１３に挿入後、図５に示すように、ねじ１５によって底面板１１と本固定されるようになっている。

なお、引っ掛け部１３の弾性爪１４が接触する面には、ゴム部品１６が取り付けられており、ゴム部品１６によって、接触する部品相互の衝撃が吸収されるようになっている。

このように、本実施の形態の空気調和機の室外機、例えば１台の室外機に複数の室内機を接続することができるマルチタイプの室外機１においては、弾性爪１４と引っ掛け部１３とによって機械室９内の内外配管接続部品５とアキュームレーター１２とを互いに密着させることができ、振動を抑制することができる。このため、従来設けていた部材間のクリアランスを無くすことができる。これにより、機械室９を狭くすることができ、その分、送風機室７を拡大することができる。そして、熱交換性能を向上させることができる。

また、引っ掛け部１３の内外配管接続部品５が接触する面に取り付けたゴム部品１６によって、接触する部品相互の衝撃を吸収することができる。

また、内外配管接続部品５とアキュームレーター１２とは、弾性爪１４と引っ掛け部１３とによって仮固定され、ねじ１５によって機械室９の底面板１１上に本固定されるので、大型であるマルチタイプの内外配管接続部品５をねじ１５で固定する前の仮固定が可能となり、製品組立時の取付作業性を改善することができる。

なお、ここでは、内外配管接続部品５に弾性爪１４を設け、アキュームレーター１２に弾性爪１４が係合できる引っ掛け部１３を設けたものを例に挙げて説明したが、これら弾性爪１４と引っ掛け部１３の配置関係は逆でもよい。

また、ここでは、冷媒回路部品としてアキュームレーター１２と内外配管接続部品５を例に挙げて説明したが、冷媒回路部品としてはそれ以外に例えば四方切換弁及び膨張弁などが有り、これら四方切換弁及び膨張弁との間においても本発明を適用することができる。

１室外機、２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ意匠パネル、３室内機、４配管、５内外配管接続部品（冷媒回路部品）、５ａポート、６熱交換器、７送風機室、８圧縮機、９機械室、１０分割板、１１底面板、１２アキュームレーター（冷媒回路部品）、１３引っ掛け部、１４弾性爪、１４ａ基部、１４ｂ係止部、１４ｃガイド部、１５ねじ、１６ゴム部品、１７ファン。

Claims

圧縮機が配置された機械室を有し、該機械室には少なくとも２つの冷媒回路部品が更に配置された空気調和機の室外機において、
前記冷媒回路部品のいずれか一方に弾性爪を設けるとともに、前記冷媒回路部品の他方に前記弾性爪が係合できる引っ掛け部を設け、
前記弾性爪と前記引っ掛け部とによって前記冷媒回路部品相互を密着させており、
前記冷媒回路部品が、アキュームレーターと、複数の室内機の配管が接続されるポートとを備えた内外配管接続部品であることを特徴とする空気調和機の室外機。
前記弾性爪は、
外向きに延出する基部と、
該基部の先端から下向きに延出する係止部と、
該係止部の下端から外向きに傾斜するガイド部とを有し、
前記引っ掛け部への差し込み時には、前記ガイド部が前記引っ掛け部のエッジに当接して摺動することで、前記係止部を撓ませて蓄勢し、前記冷媒回路部品相互を引き付ける方向に付勢して密着させることを特徴とする請求項１記載の空気調和機の室外機。
前記引っ掛け部の前記弾性爪が接触する面には、ゴム部品が取り付けられていることを特徴とする請求項１又は２記載の空気調和機の室外機。
前記冷媒回路部品は、前記弾性爪と前記引っ掛け部とによって仮固定され、ねじによって前記機械室の底面板上に本固定されることを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項に記載の空気調和機の室外機。