JP2012175930A - 高甘味度甘味料の呈味改善剤 - Google Patents

高甘味度甘味料の呈味改善剤 Download PDF

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Abstract

【課題】高甘味度甘味料特有の不快な苦味、エグ味及び収斂味を少ない添加量で食品本来の香味を変えることなく効果的に抑制でき、また高甘味度甘味料を用いても、ショ糖などの糖類を使用した場合と同様の呈味強度およびフレーバープロファイルを再現する呈味改善剤を提供する。
【解決手段】 以下の(A).、(B).、及び(C).さらに(D).および/ または(E).を含むことを特徴とする高甘味度甘味料の呈味改善剤を、高甘味度甘味料を含有する飲食品に添加することにより、高甘味度甘味料の不快な後味を改善し、またショ糖などを使用した場合と同様の呈味強度およびフレーバープロファイルが再現することができる。
(A).感覚刺激物質
(B).キナ酸又はキナ酸を含有する組成物
(C).バニラポリフェノール又はバニラポリフェノールを含有する組成物
(D).緑茶ポリフェノール又は緑茶ポリフェノールを含有する組成物
(E).バラ科植物ポリフェノール又はバラ科植物ポリフェノールを含有する組成物
【選択図】なし

Description

本発明は高甘味度甘味料の呈味改善剤に関するものである。更に詳しくは、高甘味度甘味料の不快な後味、具体的には苦味、エグ味、刺激味、収斂味を改善するとともに、高甘味度甘味料を用いても、ショ糖を使用した場合と同様の呈味強度およびフレーバープロファイルを付与する呈味改善剤に関する。
近年の健康指向の高まりからアスパルテーム、ステビア、アセスルファムK、スクラロースなどの低カロリーの高甘味度甘味料を使用した商品が増加している。このような高甘味度甘味料は、ショ糖の数百倍の甘味度を有するという優れた性能を持つ反面、特有の苦味やエグ味を有している場合が多い。また甘味が長く持続するため後キレが悪く、甘味の発現性はショ糖と異なる。さらにはショ糖と比較して、呈味強度の不足やフレーバープロファイルの変化がみられるといった欠点を有している。そのため、高甘味度甘味料の汎用的使用に関しては、その呈味の改善が最大の課題となっている。
高甘味度甘味料の呈味改善については、L−アスパラギンなどのアミノ酸や、グルコン酸、クエン酸などの有機酸やその塩を使用する方法(特許文献1〜3)、高甘味度甘味料とルチン、ヘスペリジンなどの天然物を組み合わせる方法(特許文献4、5)、ガラクトマンナン分解物、ニゲロオリゴ糖、ビートオリゴ糖、マンノースなどの糖類を高甘味度甘味料の味質改善に用いる方法(特許文献6〜9)、さとうきび由来のバガス抽出物や酵素処理イチョウ葉エキスなどの植物由来の抽出物を高甘味度甘味料に配合する方法(特許文献10、11)などが提案されているが、このような既存の方法は、少ない添加量では不快な後味を十分に低減できず、添加量を増やすと食品本来の味、香りを変化させるといった問題点を有していた。
一方、本発明者らもコーヒー豆を酵素またはアルカリで加水分解処理して得られた処理物を精製して得られるキナ酸や、感覚刺激物質を含有する植物の抽出物若しくは精油を甘味改善剤として用いることにより、高甘味度甘味料の不快な後味を抑制する方法を提案している(特許文献12、13)。この方法は、少ない添加量で食品本来の香味を変えることなく高甘味度甘味料の不快な後味を効果的に抑制できる。
特開2000−270804号公報 特開2003−210147号公報 特開昭60−188035号公報 特開平10−146165号公報 特開平8−256725号公報 特開平9−19268号公報 特開平10−234331号公報 特開2000−197462号公報 特開2002−272411号公報 特開2000−217540号公報 特開2003−180288号公報 特許第4068788号 特開2006−223104号公報
しかしながら、特許文献12および13に記載の方法では、ショ糖と比較して呈味強度およびフレーバープロファイルの再現が十分なものとはいえず、未だ改良の余地はあった。
本発明が解決しようとする課題は、高甘味度甘味料特有の不快な苦味、エグ味及び収斂味を少ない添加量で食品本来の香味を変えることなく効果的に抑制でき、また高甘味度甘味料を用いても、ショ糖などの糖類を使用した場合と同様の呈味強度およびフレーバープロファイルを再現する呈味改善剤を提供することである。
本発明者らは上記課題を解決すべく検討を重ねた結果、(A).ジンジャー、トウガラシ、サンショウ、ペパーミント、ペッパー、ワサビダイコン、本ワサビの抽出物、(B).キナ酸、及び(C).バニラポリフェノールを組み合わせることで、高甘味度甘味料の不快な呈味を抑制し、また高甘味度甘味料を用いても、ショ糖などの糖類を使用した場合と同様の呈味強度およびフレーバープロファイルを再現することを見出し、本発明を完成した。
本発明は以下のように構成される。
(1)(A).感覚刺激物質、(B).キナ酸又はキナ酸を含有する組成物、及び(C).バニラポリフェノール又はバニラポリフェノールを含有する組成物を含むことを特徴とする高甘味度甘味料の呈味改善剤。
(2)さらに、(D).緑茶ポリフェノール又は緑茶ポリフェノールを含有する組成物、及び(E).バラ科植物ポリフェノール又はバラ科植物ポリフェノールを含有する組成物の少なくとも1つを含有することを特徴とする(1)記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
(3)前記感覚刺激物質が、ジンジャーの抽出物、トウガラシの抽出物、サンショウの抽出物、ペパーミントの抽出物、ペッパーの抽出物、ワサビダイコンの抽出物、本ワサビの抽出物、ジンジャーの精油、トウガラシの精油、サンショウの精油、ペパーミントの精油、ペッパーの精油、ワサビダイコンの精油、本ワサビの精油、6−ジンゲロール、カプサイシン、サンショール、l−メントール、ピペリン、アリルイソチオシアネートからなる群から選択される1種又は2種以上である(1)記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
(4)前記ジンジャー抽出物が、ジンジャーオレオレジンを薄膜蒸留にて揮発性成分を除いた後、再度、薄膜蒸留を行うことで得られる抽出物からなることを特徴とする(1)記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
(5)前記トウガラシ抽出物が、トウガラシを水および/ または極性有機溶媒で抽出して得られる抽出物からなることを特徴とする(1)記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
(6)前記サンショウ抽出物が、サンショウを水蒸気蒸留処理して得られる留出物および/ または水蒸気蒸留残渣の熱水抽出品であることを特徴とする(1)記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
(7)前記ペパーミント抽出物が、ペパーミントを熱水抽出処理して得られる抽出物からなることを特徴とする(1)記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
(8)前記ペッパー抽出物が、ペッパーを水蒸気蒸留処理して得られる留出物を含水有機溶媒抽出して得られる抽出物からなることを特徴とする(1)記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
(9)前記ワサビダイコン抽出物が、ワサビダイコンを水および/ または極性有機溶媒で抽出して得られる抽出物からなることを特徴とする(1)記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
(10)前記本ワサビ抽出物が、本ワサビを水層にて酵素反応後、水および/ または極性有機溶媒で抽出して得られる抽出物からなることを特徴とする(1)記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
(11)キナ酸を含有する組成物が、コーヒー豆抽出物を加水分解処理し、加水分解処理物を精製して得られるキナ酸誘導体を含むコーヒー豆加水分解物からなることを特徴とする(1)に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
(12)キナ酸を含有する組成物が、茶葉を水で抽出処理して抽出液を得、次いでその抽出液を吸着剤で精製処理して得られる精製物からなることを特徴とする(1)に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
(13)バニラポリフェノールを含有する組成物が、香気成分を除去した後のバニラ豆残渣を含水有機溶媒抽出して抽出液を得、次いでその得られた抽出液を吸着剤で精製処理して得られる精製物からなることを特徴とする(1)に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
(14)バラ科植物ポリフェノールを含有する組成物が、バラ科植物を水および/ または極性有機溶媒で抽出して得られる抽出物からなることを特徴とする(2)記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
(15)高甘味度甘味料がアスパルテーム、スクラロース、アセスルファムK、ステビア、ネオテームである(1)に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
(16)高甘味度甘味料または高甘味度甘味料を含有する飲食品に(1)又は(2)に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤を添加することを特徴とする高甘味度甘味料の呈味改善方法。
(17)(1)又は(2)に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤を含有することを特徴とする高甘味度甘味料含有飲食品用香味料組成物。
(18)高甘味度甘味料と(1)又は(2)のいずれか1つに記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤とを含有することを特徴とする高甘味度甘味料組成物。
(19)高甘味度甘味料と(1)又は(2)に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤とを含有することを特徴とする飲食品。
本発明の高甘味度甘味料の呈味改善剤は少量の添加で高甘味度甘味料特有の不快な苦味、エグ味及び収斂味、また後味に残る甘味を顕著に抑制することができる。また、高甘味度甘味料を用いても、ショ糖などの糖類を使用した場合と同様の呈味強度およびフレーバープロファイルを再現することができる。
<(A)感覚刺激物質>
本発明における感覚刺激物質とは、舌や口腔粘膜に作用し温度感覚、疼痛感覚を刺激する物質をいう。具体的にはメントール、メンチルアセテート、メンチルラクテート、メンチル3−ヒドロキシブチレート、メントキシプロパン−1,2−ジオール、メントン、メントンケタール、イソメントン、イソプレゴール、カンファー、サビネンハイドレート、ピペリトール、n−エチル−p−メンタン−3−カルボキシアミド、カプサイシン、カプサイシノイド、バニリルアルカノエート、バニリルアルキルエーテル、ピペリン、ジンゲロン、ジンゲロール、サンショール、アルケニルイソチオシアネート、p−ヒドロキシベンジルイソチオシアネートなどの化合物及びこれらを含有する植物抽出物や精油が例示されるが、好ましくはジンジャーの抽出物、トウガラシの抽出物、サンショウの抽出物、ペパーミントの抽出物、ペッパーの抽出物、ワサビダイコンの抽出物、本ワサビの抽出物、ジンジャーの精油、トウガラシの精油、サンショウの精油、ペパーミントの精油、ペッパーの精油、ワサビダイコンの精油、本ワサビの精油、6−ジンゲロール、カプサイシン、サンショール、l−メントール、ピペリン、アリルイソチオシアネートを挙げることができる。また、感覚刺激物質として、スピラントール、スピラントールを含有する植物の抽出物、スピラントールを含有する植物の精油を用いることもできる。
<(A)-1. ジンジャー抽出物>
本発明で用いるジンジャー抽出物としては、ショウガ科に属する多年生草本である生姜の根、茎及び/又は葉を原料とし、これをそのまま或いは粉砕物(生もしくは乾燥)して抽出した抽出物や、この抽出物の精製物又はそれら自身を圧搾抽出することにより得られる搾汁などのいずれをも使用できる。
本発明に用いられるジンジャー抽出物は公知のものであり、特に限定はない。例えばジンジャー抽出物とは、ジンジャーオイル、ジンジャーオレオレジン、ジンジャーエクストラクトなどが挙げられる。
上記ジンジャー抽出物を得るための抽出方法としては、一般的な抽出方法を使用することができ、例えば、溶媒に乾燥物又乾燥粉砕物を浸漬する方法、加温下(常温〜溶媒の沸点の範囲)攪拌する方法などを挙げることができる。得られた抽出物は、必要に応じて濾過又は遠心分離によって固形物を除いた後、そのまま用いるか又は溶媒を濃縮してもしくはスプレードライなどにより乾燥して用いてもよい。
上記抽出物を得るために使用する溶媒としては、水、またはメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどの低級アルコール、酢酸エチルなどのエステル類、エチレングリコール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレンアルコール、グリセリンなどのグリコール類、ジエチルエーテル、石油エーテルなどのエーテル類、アセトン、酢酸などの極性溶媒、ベンゼン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素などを挙げることができ、なかでも水又はアルコールが好ましい。これら溶媒は、単独で用いてもよく、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
また、上記抽出方法により得られたジンジャー抽出物は、更に、精製してもよい。この精製には、公知の天然有機化合物の分離や精製に用いる方法を使用できる。具体的には、活性炭、シリカゲル、ポリマー系担体などを用いた吸脱着、カラムクロマトグラフィー、液−液抽出、分別沈殿などの方法を挙げることができる。
または、上記抽出物の代わりに、ジンジャーの精油を用いても良い。また、ジンジャー抽出物の主要な辛味成分である6-ジンゲロールやショウガオールなどの化合物(天然物、合成物)を用いても良い。
<(A)-2. トウガラシ抽出物>
本発明で用いるトウガラシ抽出物としては、ナス科トウガラシ(capsicum)の果実部分を原料とし、これをそのまま或いは粉砕物(生もしくは乾燥)して抽出した抽出物や、この抽出物の精製物又はそれら自身を圧搾抽出することにより得られる搾汁などのいずれをも使用できる。
本発明に用いられるトウガラシ抽出物は公知のものであり、特に限定はない。
上記トウガラシ抽出物を得るための抽出方法としては、一般的な抽出方法を使用することができ、例えば、水や熱水、有機溶剤、またはそれらの混合物等を用いた一般的な溶剤抽出の他、蒸留、圧搾法などを挙げることができる。得られた抽出物は、必要に応じて濾過又は遠心分離によって固形物を除いた後、そのまま用いるか又は溶媒を濃縮してもしくはスプレードライなどにより乾燥して用いてもよい。
上記抽出物を得るために使用する溶媒としては、水、またはメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどの低級アルコール、酢酸エチルなどのエステル類、エチレングリコール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンなどのグリコール類、石油エーテルなどのエーテル類、アセトン、酢酸などの極性溶媒、ベンゼン、ヘキサン、などの炭化水素などを挙げることができ、なかでも水又はアルコールが好ましい。これら溶媒は、単独で用いてもよく、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
また、上記抽出方法により得られたトウガラシ抽出物は、更に、精製してもよい。この精製には、公知の天然有機化合物の分離や精製に用いる方法を使用できる。具体的には、カラムクロマトグラフィー、水との共沸による蒸留、水蒸気蒸留、分子蒸留、液状二酸化炭素抽出又は超臨界流体抽出などの方法を挙げることができる
または、上記抽出物の代わりに、トウガラシの精油を用いても良い。また、トウガラシ抽出物の主要な辛味成分であるカプサイシンなどの化合物(天然物、合成物)を用いても良い。
<(A)-3. サンショウ抽出物>
本発明において用いるサンショウ抽出物は、ミカン科サンショウ (Zanthoxylum Piperitum DC.)及び、その同属植物であるアサクラザンショウ(Zanthoxylum piperium DC. Forma inerme Makino)、ヤマアサクラザンショウ(Zanthoxylum piperium DC. Forma brevispinosum Makino)、カショウ(Zanthoxylum Bungeanum Sieb. et Zucc.)、イヌザンショウ(Zanthoxylum Schinifolium Sieb. et Zucc.)、フユザンショウ(Zanthoxylum avicennae DC., Zanthoxylum simulans Hance,Zanthoxylum planispinum Sieb. et Zucc.)等を原料とし、これをそのまま或いは粉砕物(生もしくは乾燥)して抽出した抽出物や、この抽出物の精製物又はそれら自身を圧搾抽出することにより得られる搾汁などのいずれをも使用できる。
本発明に用いられるサンショウ抽出物は公知のものであり、特に限定はない。
上記抽出物を得るために使用するサンショウの部位、即ち抽出部位は、サンショウの葉、花、樹皮、枝、果実、果皮又は根などをそのまま又は粉砕して用いることができるが、採取効率や作業性などを考慮すると、サンショウの種子と種皮が好ましい。
上記サンショウ抽出物を得るための抽出方法としては、一般的な抽出方法を使用することができ、例えば、サンショウの適当な部位からなる材料を、必要に応じて切断や破砕,粉砕等で前処理した後、有機溶媒、含水有機溶媒または水等で成分を抽出することによって、得ることができる。
上記サンショウ抽出物を得るために使用する溶媒としては、極性溶媒、非極性溶媒のいずれをも使用することができ、例えば、水、または、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコール類、プロピレングリコール、ブチレングリコールなどの多価アルコール類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどの鎖状及び環状エーテル類、ポリエチレングリコールなどのポリエーテル類、スクワラン、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテルなどの炭化水素類、トルエンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、及び二酸化炭素などを挙げることができるが、抽出後の食品等への使用における安全性や取扱性などを考慮するとメタノール、エタノールなどのアルコール類が好ましい。
または、上記抽出物の代わりに、サンショウの精油を用いても良い。また、サンショウ抽出物の主要な辛味成分であるサンショールなどの化合物(天然物、合成物)を用いても良い。
<(A)-4. ペパーミント抽出物>
本発明で用いるペパーミント抽出物としては、シソ科に属するペパーミント(Mentha pipertia L.別名はセイヨウハッカ)の葉または全草を原料とする。これをそのまま或いは粉砕物(生もしくは乾燥)して抽出した抽出物や、この抽出物の精製物又はそれら自身を圧搾抽出することにより得られる搾汁などのいずれをも使用できる。
本発明に用いられるペパーミント抽出物は公知のものであり、特に限定はない。
上記抽出物を得るための抽出方法としては、一般的な抽出方法を使用することができ、例えば、水や熱水、有機溶剤、またはそれらの混合物などを用いた一般的な溶剤抽出の他、蒸留、圧搾法などを挙げることができる。得られた抽出物は、必要により遠心分離、濾過などの操作を加えて、不溶性成分を取り除いた後、必要により濃度、乾燥などの操作に加え得られた、ペパーミント抽出物を用いることができる。
上記抽出物を得るために使用する溶媒としては、水、またはメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどの低級アルコール、酢酸エチルなどのエステル類、エチレングリコール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンなどのグリコール類、アセトン、酢酸などの極性溶媒などを挙げることができ、なかでも水又はアルコールが好ましい。これら溶媒は、単独で用いてもよく、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。また、室温又は溶媒の沸点以下の温度で用いることが好ましい。
また、上記抽出方法により得られたペパーミント抽出物は、更に、精製してもよい。この精製は、活性炭、合成樹脂吸着剤、イオン交換樹脂などにより、公知の天然有機化合物の分離や精製に用いる方法を使用できる。具体的には、カラムクロマトグラフィー、水との共沸による蒸留、水蒸気蒸留、分子蒸留、液状二酸化炭素抽出又は超臨界流体抽出などの方法を挙げることができる。
または、上記抽出物の代わりに、ペパーミントの精油を用いても良い。また、ペパーミント抽出物の主要な成分であるl−メントールの化合物(天然物、合成物)などを用いても良い。
<(A)-5. ペッパー抽出物>
本発明で用いるペッパー抽出物としては、コショウ科に属するペッパー(Piper nigrum.別名はコショウ)の茎、根、葉、果実、種子などを原料とする。これをそのまま或いは粉砕物(生もしくは乾燥)して抽出した抽出物や、この抽出物の精製物又はそれら自身を圧搾抽出することにより得られる搾汁などのいずれをも使用できる。
本発明に用いられるペッパー抽出物は公知のものであり、特に限定はない。
上記抽出物を得るための抽出方法としては、一般的な抽出方法を使用することができ、例えば、水や熱水、有機溶剤、またはそれらの混合物などを用いた一般的な溶剤抽出などを挙げることができる。得られた抽出物は、必要により遠心分離、濾過などの操作を加えて、不溶性成分を取り除いた後、必要により濃縮、乾燥などの操作に加え得られた、ペッパー抽出物を用いることができる。
上記抽出物を得るために使用する溶媒としては、水、またはメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどの低級アルコール、酢酸エチルなどのエステル類、石油エーテルなどのエーテル類、エチレングリコール、ブチレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコール類、アセトン、酢酸などの極性溶媒などを挙げることができ、なかでも水又はアルコール又はプロピレングリコールが好ましい。これら溶媒は、単独で用いてもよく、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
また、上記抽出方法により得られたペッパー抽出物は、更に、精製してもよい。この精製には、公知の天然有機化合物の分離や精製に用いる方法を使用できる。具体的には、活性炭、イオン交換、ポリマー系担体などを用いた吸脱着、カラムクロマトグラフィーなどの方法を挙げることができる。
または、上記抽出物の代わりに、ペッパーの精油を用いても良い。また、ペッパー抽出物の主要な辛味成分であるピペリンなどの化合物(天然物、合成物)を用いても良い。
<(A)-6. ワサビダイコン抽出物>
本発明で用いるワサビダイコン抽出物としては、西洋わさび(Cochlearia Armoracia L.ワサビダイコン)の茎、根、葉、種子などを原料とする。これをそのまま或いは粉砕物(生もしくは乾燥)して抽出した抽出物や、この抽出物の精製物又はそれら自身を圧搾抽出することにより得られる搾汁などのいずれをも使用できる。
本発明に用いられるワサビダイコン抽出物は公知のものであり、特に限定はない。
上記ワサビダイコン抽出物を得るための抽出方法としては、一般的な抽出方法を使用することができ、例えば、必要に応じて切断や破砕,粉砕等で前処理した後、水や熱水、有機溶剤、またはそれらの混合物等を用いた一般的な溶剤を用い成分を抽出することによって、得ることができる。
上記抽出物を得るために使用する溶媒としては、水、またはメタノール、エタノール、イソプロパノール、イソブタノールなどの低級アルコール、酢酸エチルなどのエステル類、エチレングリコール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンなどのグリコール類、エチルエーテルなどのエーテル類、アセトン、酢酸などの極性溶媒、オリーブ油、ゴマ油などの植物油脂などを挙げることができ、なかでも水又はアルコールが好ましい。これら溶媒は、単独で用いてもよく、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
また、上記抽出方法により得られたワサビダイコン抽出物は、更に、精製してもよい。この精製には、公知の天然有機化合物の分離や精製に用いる方法を使用できる。具体的には、活性炭、イオン交換などを用いた吸脱着、カラムクロマトグラフィー、液−液抽出、分別沈殿などの方法を挙げることができる
または、上記抽出物の代わりに、ワサビダイコンの精油を用いても良い。また、ワサビダイコン抽出物の主要な辛味成分であるアリルイソチオシアネートなどのイソチオシアネート類(天然物、合成物)を用いても良い。
<(A)-7. 本ワサビ抽出物>
本発明で用いる本ワサビ抽出物としては、本ワサビ(Wasabia japonica、又はEutrema wasabi.ワサビアジャポニカ)の根、葉、茎、花などを原料とする。これをそのまま或いは粉砕物(生もしくは乾燥)して抽出した抽出物や、この抽出物の精製物又はそれら自身を圧搾抽出することにより得られる搾汁などのいずれをも使用できる。
本発明に用いられる本ワサビ抽出物は公知のものであり、特に限定はない。
上記本ワサビ抽出物を得るための抽出方法としては、一般的な抽出方法を使用することができ、例えば、必要に応じて切断や破砕、粉砕、又は酵素反応などで前処理をした後、水や熱水、有機溶剤、又はそれらの混合物などを用いた一般的な溶剤を用い成分を抽出することによって、得ることができる。
上記抽出物を得るために使用する溶媒としては、水、又はメタノール、エタノール、イソプロパノール、イソブタノールなどの低級アルコール、酢酸エチルなどのエステル類、エチレングリコール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンなどのグリコール類、エチルエーテルなどのエーテル類、アセトン、酢酸などの極性溶媒、ヘキサンなどの炭化水素などを挙げることができ、なかでも水又はアルコールが好ましい。これら溶媒は、単独で用いてもよく、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
また、上記抽出方法により得られた本ワサビ抽出物は、更に、精製してもよい。この精製には、公知の天然有機化合物の分離や精製に用いる方法を使用できる。具体的には、活性炭、イオン交換などを用いた吸脱着、カラムクロマトグラフィー、液−液抽出、分別沈殿などの方法を挙げることができる
又は、上記抽出物の代わりに、本ワサビの精油を用いても良い。また、本ワサビ抽出物の主要な辛味成分であるアリルイソチオシアネートなどのイソチオシアネート類(天然物、合成物)を用いても良い。
尚、アリルイソチオシアネートなどのイソチオシアネート類は、マスタードの抽出物にも含まれていることから、感覚刺激物質として、マスタードの抽出物、マスタードの精油を用いることもできる。マスタード抽出物は、例えばセイヨウカラシナ(Brassica juncea)の茎、根、葉、種子などを原料として、本ワサビ抽出物を得るための上記方法と同様の方法で得ることができる。
<(A)−8.スピラントール>
本発明で用いるスピラントールとは、キク科オランダセンニチ(Spilanthes acmella)、キバナオランダセンニチ(Spilanthes acmella var. oleracea)等に含まれる辛味成分である。スピラントールは前記植物から採取、精製することにより得られる他、化学的に合成することも可能である。本発明ではいずれの方法により得られたスピラントールであっても使用でき、また、純度が高いものである必要はない。他の成分の味やにおいが焼成食品の香味に影響を与えない場合は、スピラントールを含有する植物の抽出物や精油等を精製することなく使用してもよい。安全性の観点からは食経験のある植物から得られる抽出物または精油を使用することが好ましく、また、供給、価格等の実用性の観点から、スピラントール含量の多いオランダセンニチまたはキバナオランダセンニチの抽出物または精油を使用するのが特に好ましい。
スピラントールは、例えば、スピラントール含量の高いオランダセンニチまたはキバナオランダセンニチの全草または花頭から抽出または蒸留により採取することができる。抽出による採取法を例示すると、オランダセンニチまたはキバナオランダセンニチの花頭を乾燥・粉砕した後、有機溶媒で抽出してスピラントールを含有する抽出液を得る。抽出に使用する有機溶媒は特に制限はなく、メタノール、エタノール、プロパノール、プロピレングリコール等のアルコール類、アセトン等のケトン類、酢酸エチル等のエステル類、ジエチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素類を適宜単独で、または混合して使用することができる。アルコール類のような極性有機溶媒が好ましく、安全性の観点から特にエタノールが好ましい。得られた抽出液から溶媒を除去し、スピラントール含有抽出物が得られる。
得られたスピラントール含有抽出物はそのまま使用することもできるが、抽出物に含まれているスピラントール以外の成分が飲食品の香味に与える影響が問題となるような場合には、さらに分子蒸留、薄膜蒸留、各種クロマトグラフィー等の精製方法を単独または適宜組み合わせて用いることによりスピラントール含量を高めて使用することが好ましい。また、スピラントールを含有する植物の精油を用いても良い。
(B).キナ酸
本発明で用いるキナ酸(1,3,4,5−テトラヒドロキシシクロヘキサン−1−カルボン酸)は、クランベリー果汁などに多く存在する他、クロロゲン酸などのキナ酸誘導体として植物中に広く分布し、植物から抽出などの方法により得ることができる。また、化学的に合成することも可能であり、試薬などとして市販されている。本発明においては市販されているキナ酸をそのまま呈味改善剤として使用することが可能であるが、呈味改善剤として飲食品に使用することを考慮すると、果汁、茶、コーヒーなどの可食性植物原料から得られるキナ酸を含有する組成物を使用するのが好ましく、特にキナ酸含有量が多く入手も容易な茶葉やコーヒー豆を原料とするのが好ましい。具体的には特開2007−14212号公報に記載されている方法に従い、茶葉を水で抽出処理して得ることができる。また特開2001−321115号公報に記載されている方法に従い、生コーヒー豆をアルカリ又は酵素で加水分解して得ることができる。
(C).バニラポリフェノール
本発明でいうバニラポリフェノールは、バニラから抽出されたポリフェノールであれば特に製造方法や抽出方法などに限定されず、種々のバニラポリフェノールを用いることができる。例えば、摘果直後のいわゆる青豆、または十分に熟成された豆、或いは香辛料抽出物の抽出残渣から採取することができる。摘果直後の青豆はバニリンの生成が少なくバニラの香味が少ないため、汎用性に富む呈味改善剤の原料として好ましい。さらに好ましくは熟成されたバニラ豆に含まれるバニリン、アニスアルコール、アニスアルデヒド、ベンズアルデヒドなどの香気成分を回収した後の蒸留もしくは抽出残渣は、未利用資源の有効利用という点及びコストの面からみて有利であり、しかも得られる抽出物は香味が少なく汎用性に富むという利点を有する。香気成分の除去方法は、上記の香気成分を除去できる方法であれば特に制限はなく、蒸留法やカラム法、溶剤抽出法が挙げられる。以下、蒸留法について例示すると、まず原料であるバニラ豆は抽出効率を高めるために切断、好ましくはホモジナイザーなどで粉砕したものを蒸留装置内に入れ、減圧下徐々に加熱することで、香気成分を留出物として除去することができる。
バニラポリフェノールは、香気成分を除去した後のバニラ豆残渣を含水有機溶媒で抽出することでバニラポリフェノールを含有する抽出液を得ることができる。抽出に使用する有機溶媒は、水と混和する有機溶媒であれば特に限定されるものではなく、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールなどの低級アルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール類、アセトンなどが例示され、これらの1種又は2種以上の組み合わせで用いることができるが、好ましくはエタノールが用いられる。これらの有機溶媒は水と混合して使用される。有機溶媒と水との混合比(質量)はおよそ100:5〜900であり、100:30〜300が好ましい。以下、抽出法について例示すると、水−エタノール混合溶媒系(50:50質量比)抽出の場合、バニラ豆の抽出残渣100質量部に対して混合溶媒1000質量部を加え、60〜80℃で数分〜数時間、好ましくは30〜60分の抽出を行い、濾過処理することでバニラポリフェノール含有抽出物を得ることができる
得られたバニラポリフェノール含有抽出物はそのまま使用することもできるが、抽出物に含まれているバニラポリフェノール以外の成分が飲食品の香味に与える影響が問題となるような場合には、さらに分子蒸留、薄膜蒸留、各種クロマトグラフィーなどの精製方法を単独又は適宜組み合わせて用いることによりバニラポリフェノール含量を高めて使用することが好ましい。
以下、精製法について例示すると、バニラポリフェノール含有抽出物を吸着剤で処理することにより行なわれ、吸着剤に吸着する画分にポリフェノールは含有されている。そして吸着画分を含水アルコール(エタノールなど)で溶出させることにより、ポリフェノール画分が精製される。このポリフェノール画分は、次いで濃縮処理することもできる。
本発明の高甘味度甘味料の呈味改善剤は、(A).感覚刺激物質、(B).キナ酸、及び(C).バニラポリフェノールを必須として含有することを特徴とするが、さらに以下の(D).緑茶ポリフェノールおよび/ または(E).バラ科植物ポリフェノールを組み合わせることにより、その効果を高めることができる。
(D).緑茶ポリフェノール
本発明でいう緑茶ポリフェノールは、緑茶葉から抽出されたポリフェノールであれば特に製造方法や抽出方法などに限定されず、種々の緑茶ポリフェノールを用いることができる。例えば、緑茶葉からのポリフェノール抽出液は、特開昭59−219384号、特開平4−20589号、特開平5−260907号、特開平5−306279号などに記載されている方法に従い、茶葉を熱水もしくは水溶性有機溶媒により抽出された抽出液を濃縮して得ることができる。市販品としては東京フードテクノ(株)「ポリフェノン」(登録商標)、伊藤園(株)「テアフラン」(登録商標)、太陽化学(株)「サンフェノン」(登録商標)などが挙げられるが、これらに限定されない。
(E).バラ科植物ポリフェノール
本発明でいうバラ科植物ポリフェノールは、バラ科植物から抽出されたポリフェノールであれば特に製造方法や抽出方法などに限定されず、種々のバラ科植物ポリフェノールを用いることができる。バラ科植物とは、カリカバラ、セイヨウバラ、ハマナス、マイカイなどが挙げられるが、これらに限定されない。
バラ科植物ポリフェノールは、前記植物の全草又は花頭から抽出又は蒸留により採取することができる。抽出による採取法を例示すると、溶媒抽出処理に使用する溶媒は、水又は極性有機溶媒であり、有機溶媒は含水物であってもよい。極性有機溶媒としては特に制限はなく、メタノール、エタノール、プロパノール、プロピレングリコールなどのアルコール類、アセトンなどのケトン類、酢酸エチルなどのエステル類、ジエチルエーテルなどのエーテル類、ヘキサン、ヘプタンなどの炭化水素類を適宜単独で、又は混合して使用することができる。アルコール類のような極性有機溶媒が好ましく、安全性の観点から特にエタノールが好ましい。抽出に用いる溶媒の量は任意に選択できるが、一般には上記原材料1質量部に対し溶媒量2〜100質量部、好ましくは5〜20質量部を使用する。なお、抽出の前処理として原材料をヘキサンなどの非極性有機溶媒で予め脱脂処理をし、後の抽出処理時に余分な脂質が抽出されるのを防止してもよい。また、この脱脂処理で結果的に脱臭などの精製ができる場合がある。次いで得られた抽出液から溶媒不溶物を除去し、バラ科植物ポリフェノール含有抽出物が得られる。
得られたバラ科植物ポリフェノール含有抽出物はそのまま使用することもできるが、抽出物に含まれているバラ科植物ポリフェノール以外の成分が飲食品の香味に与える影響が問題となるような場合には、さらに分子蒸留、薄膜蒸留、各種クロマトグラフィーなどの精製方法を単独又は適宜組み合わせて用いることによりバラ科植物ポリフェノール含量を高めて使用することが好ましい。以下、精製法について例示すると、バラ科植物ポリフェノール含有抽出物を吸着剤で処理することにより行なわれ、吸着剤に吸着する画分にポリフェノールは含有されている。そして吸着画分を含水アルコール(エタノールなど)で溶出させることにより、ポリフェノール画分が精製される。このポリフェノール画分は、次いで濃縮処理することもできる。
本発明の呈味改善剤は高甘味度甘味料に直接添加することにより、ショ糖などを使用した場合と同様の呈味強度およびフレーバープロファイルが再現され、また高甘味度甘味料に特有の不快な後味が改善された高甘味度甘味料組成物とすることができる。高甘味度甘味料組成物とする場合は、高甘味度甘味料および本発明の呈味改善剤の他、各種糖類、有機酸、澱粉、デキストリン、食物繊維など、通常使用される分散剤、賦形剤などを適宜含むことができる。さらに、高甘味度甘味料を含有する飲食品に添加することで、高甘味度甘味料による不快な後味を抑制し、飲食品の呈味を改善することもできる。ここで、高甘味度甘味料に対する呈味改善剤の各成分の添加量が少なすぎると高甘味度甘味料に特有の不快な後味の抑制効果、呈味改善効果およびフレーバープロファイルの再現効果が十分に得られなくなる場合があり、添加量が多すぎると各成分の味が生じてしまう場合がある。したがって、本発明の呈味改善剤を高甘味度甘味料に添加する場合は高甘味度甘味料に対し、(A)-1.ジンジャー抽出物固形分として25〜50000ppm、好ましくは250〜5000ppm、またはジンジャー抽出物の主要な辛味成分である6−ジンゲロールとして250〜500000ppm、好ましくは2500〜50000ppm、(A)-2.トウガラシ抽出物固形分として250〜500000ppm、好ましくは2500〜50000ppm、またはトウガラシ抽出物の主要な辛味成分であるカプサイシンとして2.5〜5000ppm、好ましくは25〜500ppm、(A)-3.サンショウ抽出物固形分として25〜50000ppm、好ましくは250〜5000ppm、またはサンショウ抽出物の主要な辛味成分であるサンショールとして250〜500000ppm、好ましくは2500〜50000ppm、(A)-4.ペパーミント抽出物固形分として500〜1000000ppm、好ましくは5000〜100000ppm、またはペパーミント抽出物の主要な成分であるl−メントールとして25〜50000ppm、好ましくは250〜5000ppm、(A)-5.ペッパー抽出物固形分として750〜1500000ppm、好ましくは7500〜150000ppm、またはペッパー抽出物の主要な辛味成分であるピペリンとして250〜500000ppm、好ましくは2500〜50000ppm、(A)-6.ワサビダイコン抽出物固形分として250〜500000ppm、好ましくは2500〜50000ppm、またはワサビダイコン抽出物の主要な辛味成分であるアリルイソチオシアネートとして2.5〜5000ppm、好ましくは25〜500ppm、(A)-7.本ワサビ抽出物固形分として250〜500000ppm、好ましくは2500〜50000ppm、または本ワサビ抽出物の主要な辛味成分であるアリルイソチオシアネートとして2.5〜5000ppm、好ましくは25〜500ppm、(A)-8.スピラントール含量として10〜10000ppm、好ましくは100〜1000ppm、(B)キナ酸含量として50〜10000ppm、好ましくは500〜5000ppm、及び(C)バニラポリフェノール含有抽出物固形分として、500〜500000ppm、好ましくは5000〜250000ppmとなるように各成分を添加するのが適当である。高甘味度甘味料を含有する飲食品に直接添加する場合は、最終製品である飲食品中に対し、(A)-1.ジンジャー抽出物固形分として0.025〜50ppm、好ましくは0.25〜5ppm、またはジンジャー抽出物の主要な辛味成分である6−ジンゲロールとして0.25〜500ppm、好ましくは2.5〜50ppm、(A)-2.トウガラシ抽出物固形分として0.25〜500ppm、好ましくは2.5〜50ppm、またはトウガラシ抽出物の主要な辛味成分であるカプサイシンとして0.0025〜5ppm、好ましくは0.025〜0.5ppm、(A)-3.サンショウ抽出物固形分として0.025〜50ppm、好ましくは0.25〜5ppm、またはサンショウ抽出物の主要な辛味成分であるサンショールとして0.25〜500ppm、好ましくは2.5〜50ppm、(A)-4.ペパーミント抽出物固形分として0.5〜1000ppm、好ましくは5〜100ppm、またはペパーミント抽出物の主要な成分であるl−メントールとして0.025〜50ppm、好ましくは0.25〜5ppm、(A)-5.ペッパー抽出物固形分として0.75〜1500ppm、好ましくは7.5〜150ppm、またはペッパー抽出物の主要な辛味成分であるピペリンとして0.25〜500ppm、好ましくは2.5〜50ppm、(A)-6.ワサビダイコン抽出物固形分として0.25〜500ppm、好ましくは2.5〜50ppm、またはワサビダイコン抽出物の主要な辛味成分であるアリルイソチオシアネートとして0.0025〜5ppm、好ましくは0.025〜0.5ppm、(A)-7.本ワサビ抽出物固形分として0.25〜500ppm、好ましくは2.5〜50ppm、または本ワサビ抽出物の主要な辛味成分であるアリルイソチオシアネートとして0.0025〜5ppm、好ましくは0.025〜0.5ppm、(A)-8.スピラントール含量として0.01〜10ppm、好ましくは0.1〜1ppm、(B)キナ酸含量として0.005〜10ppm、好ましくは0.05〜5ppm、及び(C)バニラポリフェノール含有抽出物固形分として、0.5〜500ppm、好ましくは5〜250ppmとなるように各成分を添加するのが適当である。さらに(D)緑茶ポリフェノールおよび/ または(E)バラ科植物ポリフェノールを併用する場合、高甘味度甘味料に添加する場合は高甘味度甘味料に対し、(D)緑茶ポリフェノール含有抽出物固形分として、500〜500000ppm、好ましくは5000〜250000ppm、(E)バラ科植物ポリフェノール含有抽出物固形分として、500〜500000ppm、好ましくは5000〜250000ppmとなるように添加するのが適当である。高甘味度甘味料を含有する飲食品に直接添加する場合は、最終製品である飲食品中に対し、(D)緑茶ポリフェノール含有抽出固形分として、0.5〜500ppm、好ましくは5〜250ppm、(E)バラ科植物ポリフェノール含有抽出固形分として、0.5〜500ppm、好ましくは5〜250ppmとなるように添加するのが適当である。
本発明において高甘味度甘味料とはショ糖の数百倍から数千倍の高い甘味を有する甘味料であり、ステビア、甘草抽出物、ソーマチン、グリチルリチン、グリチルリチン酸2ナトリウム、グリチルリチン酸アンモニウム、サッカリン、サッカリンナトリウム、アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロース、アリテーム、ネオテーム、エリスリトールなどを例示することができる。本発明の呈味改善剤は高甘味度甘味料の種類には制限されずに使用できるが、特にアスパルテーム、ステビア、スクラロース、アセスルファムK、ネオテームへの使用が好ましい。
本発明の高甘味度甘味料の呈味改善剤は、単独で高甘味度甘味料含有飲食品に添加することもできるが、他の香料成分と任意に組み合わせて、高甘味度甘味料含有飲食品用の香味料組成物として使用することもできる。組み合わせる香料成分は特に制限はなく、例えばアセト酢酸エチル、アセトフェノン、アニスアルデヒド、α−アミルシンナムアルデヒド、アントラニル酸メチル、イオノン、イソオイゲノール、イソ吉草酸イソアミル、イソ吉草酸エチル、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸3−ブテニル、イソチオシアン酸4−ペンテニル、イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸3−メチルチオプロピル、イソチオシアネート類、インドール及びその誘導体、γ−ウンデカラクトン、エステル類、エチルバニリン、エーテル類、オイゲノール、オクタノール、オクタナール、オクタン酸エチル、ギ酸イソアミル、ギ酸ゲラニル、ギ酸シトロネリル、ケイ皮酸、ケイ皮酸エチル、ケイ皮酸メチル、ケトン類、ゲラニオール、酢酸イソアミル、酢酸エチル、酢酸ゲラニル、酢酸シクロヘキシル、酢酸シトロネリル、酢酸シンナミル、酢酸テルピニル、酢酸フェネチル、酢酸ブチル、酢酸ベンジル、酢酸l−メンチル、酢酸リナリル、サリチル酸メチル、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、シトラール、シトロネラール、シトロネロール、1,8−シネオール、脂肪酸類、脂肪族高級アルコール類、脂肪族高級アルデヒド類、脂肪族高級炭化水素類、シンナミルアルコール、シンナムアルデヒド、チオエーテル類、チオール類、デカナール、デカノール、デカン酸エチル、テルピネオール、リモネン、ピネン、ミルセン、タピノーレン、テルペン系炭化水素類、γ−ノナラクトン、バニリン、パラメチルアセトフェノン、ヒドロキシシトロネラール、ヒドロキシシトロネラールジメチルアセタール、ピペロナール、フェニル酢酸イソアミル、フェニル酢酸イソブチル、フェニル酢酸エチル、フェノールエーテル類、フェノール類、フルフラール及びその誘導体、プロピオン酸、プロピオン酸イソアミル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ベンジル、ヘキサン酸、ヘキサン酸アリル、ヘキサン酸エチル、ヘプタン酸エチル、l−ペリラアルデヒド、ベンジルアルコール、ベンズアルデヒド、芳香族アルコール類、芳香族アルデヒド類、d−ボルネオール、マルトール、N−メチルアントラニル酸メチル、メチルβ−ナフチルケトン、dl−メントール、l−メントール、酪酸、酪酸イソアミル、酪酸エチル、酪酸シクロヘキシル、酪酸ブチル、ラクトン類、リナロオールなどの合成或いは天然由来の香料の他、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツなどシトラス系精油類、アップル、バナナ、グレープ、メロン、ピーチ、パイナップル、ストロベリーなどフルーツ系の精油或いは回収フレーバー、ミルク、クリーム、バター、チーズ、ヨーグルトなど乳系の抽出香料、緑茶、紅茶、コーヒー、ココアなど嗜好品系の回収フレーバー、ペパーミント、スペアミントなどミント系の精油、アサノミ、アサフェチダ、アジョワン、アニス、アンゼリカ、ウイキョウ、ウコン、オレガノ、オールスパイス、オレンジノピール、カショウ、カッシア、カモミール、カラシナ、カルダモン、カレーリーフ、カンゾウ、キャラウェー、クチナシ、クミン、クレソン、クローブ、ケシノミ、ケーパー、コショウ、ゴマ、コリアンダー、サッサフラス、サフラン、サボリー、サルビア、サンショウ、シソ、シナモン、シャロット、ジュニパーベリー、ショウガ、スターアニス、スペアミント、セイヨウワサビ、セロリー、ソーレル、タイム、タマネギ、タマリンド、タラゴン、チャイブ、ディル、トウガラシ、ナツメグ、ニガヨモギ、ニジェラ、ニンジン、ニンニク、バジル、パセリ、ハッカ、バニラ、パプリカ、ヒソップ、フェネグリーク、ペパーミント、ホースミント、ホースラディッシュ、マジョラム、ミョウガ、ラベンダー、リンデン、レモングラス、レモンバーム、ローズ、ローズマリー、ローレル、ワサビなどから得られる香辛料抽出物、アイスランドモス、アカヤジオウ、アケビ、アサ、アサフェチダ、アジアンタム、アジョワン、アズキ、アスパラサスリネアリス、アップルミント、アーティチョーク、アニス、アボカド、アマチャ、アマチャズル、アミガサユリ、アミリス、アーモンド、アリタソウ、アルカンナ、アルテミシア、アルニカ、アルファルファ、アロエ、アンゴスツラ、アンゴラウィード、アンズ、アンズタケ、アンゼリカ、アンバー、アンバーグリス、アンブレット、イカ、イカリソウ、イグサ、イースト、イタドリ、イチゴ、イチジク、イチョウ、イノコヅチ、イランイラン、イワオウギ、インペラトリア、インモルテル、ウィンターグリーン、ウォータークレス、ウコギ、ウコン、ウスバサイシン、ウッドラフ、ウニ、ウメ、ウーロンチャ、エゴマ、エノキダケ、エビ、エビスグサ、エリゲロン、エルダー、エレウテロコック、エレカンペン、エレミ、エンゴサク、エンジュ、エンダイブ、欧州アザミ、オウレン、オオバコ、オカゼリ、オキアミ、オーク、オークモス、オケラ、オスマンサス、オポポナックス、オミナエシ、オモダカ、オリガナム、オリス、オリバナム、オリーブ、オールスパイス、オレンジ、オレンジフラワー、カイ、カイニンソウ、カカオ、カキ、カサイ、カシューナッツ、カスカラ、カスカリラ、カストリウム、カタクリ、カツオブシ、カッシー、カッシャフィスチュラ、カテキュ、カニ、カーネーション、カノコソウ、カモミル、カヤプテ、カラシ、カラスウリ、カラスビシャク、ガラナ、カラムス、ガランガ、カーラント、カリッサ、カリン、カルダモン、ガルバナム、カレー、カワミドリ、カンゾウ、ガンビア、カンラン、キウィーフルーツ、キカイガラタケ、キキョウ、キク、キクラゲ、キササゲ、ギシギシ、キダチアロエ、キナ、キハダ、キバナオウギ、ギボウシ、ギムネマシルベスタ、キャットニップ、キャラウェイ、キャロップ、キュウリ、キラヤ、キンミズヒキ、グァバ、グァヤク、クコ、クサスギカズラ、クサボケ、クズ、クスノキ、クスノハガシワ、グーズベリー、クチナシ、クベバ、クマコケモモ、グミ、クミン、グラウンドアイビー、クララ、クラリセージ、クランベリー、クリ、クルミ、クリーム、グレインオブパラダイス、クレタディタニー、グレープフルーツ、クローバー、クローブ、クロモジ、クワ、クワッシャ、ケイパー、ゲットウ、ケード、ケブラコ、ゲルマンダー、ケンチュール、ケンポナシ、ゲンノショウコ、コウジ、コウダケ、コウチャ、コウホネ、コカ、コガネバナ、コクトウ、コクルイ、ココナッツ、ゴシュユ、コショウ、コスタス、コストマリー、コパイパ、コーヒー、コブシ、ゴボウ、ゴマ、コーラ、コリアンダー、コルツフート、ゴールデンロッド、コロンボ、コンサイ、コンズランゴ、コンフリー、サイプレス、魚、サクラ、サクランボ、ザクロ、サケカス、ササ、ササクサ、サーチ、サッサフラス、サフラン、サポジラ、サボテン、サラシナショウマ、サルサパリラ、サルシファイ、サルノコシカケ、サンザシ、サンシュユ、サンショウ、サンタハーブ、サンダラック、サンダルウッド、サンダルレッド、シイタケ、ジェネ、シソ、シダー、シトラス、シトロネラ、シヌス、シベット、シマルーバ、シメジ、シャクヤク、ジャスミン、ジャノヒゲ、ジャボランジ、シャロット、シュクシャ、ジュニパーベリー、ショウガ、ショウユ、ショウユカス、ジョウリュウシュ、ショウロ、シロタモギタケ、ジンセン、シンナモン、酢、スイカ、スイセン、スギ、スターアニス、スターフルーツ、スチラックス、スッポン、スッポンタケ、ズドラベッツ、スネークルート、スパイクナード、スプルース、スペアミント、スベリヒユ、スローベリー、セイボリー、セキショウ、セージ、ゼドアリー、セネガ、ゼラニウム、セロリー、センキュウ、センタウリア、センゲン、セントジョーンズウォルト、センナ、ソース、ダイオウ、ダイズ、タイム、タケノコ、タコ、タデ、ダバナ、タマゴ、タマゴタケ、タマネギ、タマリンド、ダミアナ、タモギタケ、タラゴン、タラノキ、タンジー、タンジェリン、タンポポ、チェリモラ、チェリーローレル、チェリーワイルド、チガヤ、チコリ、チーズ、チチタケ、チャイブ、チャービル、チャンパカ、チュベローズ、チョウセンゴミシ、チラータ、ツクシ、ツケモノ、ツタ、ツバキ、ツユクサ、ツリガネニンジン、ツルドクダミ、ディアタング、ティスル、ディタニー、ディル、デーツ、テンダイウヤク、テンマ、トウガラシ、トウキ、ドウショクブツタンパクシツ、ドウショクブツユ、トウミツ、トウモロコシ、ドクダミ、トチュウ、ドッググラス、トマト、ドラゴンブラッド、ドリアン、トリュフ、トルーバルサム、トンカ、ナギナタコウジュ、ナシ、ナスターシャム、ナッツ、ナットウ、ナツメ、ナツメグ、ナデシコ、ナメコ、ナラタケ、ニアウリ、ニュウサンキンバイヨウエキ、ニンジン、ニンニク、ネズミモチ、ネットル、ネムノキ、ノットグラス、バイオレット、パイナップル、ハイビスカス、麦芽、ハコベ、バジル、ハス、ハスカップ、パースカップ、パセリ、バター、バターオイル、バターミルク、バーチ、ハチミツ、パチュリー、ハッカ、バックビーン、ハッコウシュ、ハッコウニュウ、ハッコウミエキ、パッションフルーツ、ハツタケ、バッファローベリー、ハトムギ、ハナスゲ、バナナ、バニラ、ハネーサックル、パパイヤ、バーベリー、ハマゴウ、ハマスゲ、ハマナス、ハマボウフウ、ハマメリス、バラ、パルマローザ、バンレイシ、ヒキオコシ、ヒシ、ピスタチオ、ヒソップ、ヒッコリー、ピーナッツ、ヒノキ、ヒバ、ピプシシワ、ヒメハギ、ヒヤシンス、ヒラタケ、ビワ、ビンロウ、フェイジョア、フェネグリーク、フェンネル、フジバカマ、フジモドキ、フスマ、フーゼルユ、プチグレイン、ブチュ、ブドウ、ブドウサケカス、フトモモ、ブナ、ブナハリタケ、ブラックキャラウェイ、ブラックベリー、プラム、ブリオニア、プリックリーアッシュ、プリムローズ、プルネラ、ブルーベリー、ブレッドフルーツ、ヘイ、ベイ、ヘーゼルナッツ、ベチバー、ベーテル、ベニバナ、ペニーロイヤル、ペパーミント、ヘビ、ペピーノ、ペプトン、ベルガモット、ベルガモットミント、ペルーバルサム、ベルベナ、ベロニカ、ベンゾイン、ボアドローズ、ホアハウンド、ホウ、ホウキタケ、ホウショウ、ボウフウ、ホエイ、ホオノキ、ホースミント、ホースラディッシュ、ボタン、ホップ、ポピー、ポプラ、ポポー、ホホバ、ホヤ、ボルドー、ボロニア、マイタケ、マグウォルト、マシュマロー、マジョラム、マスティック、マソイ、マタタビ、マチコ、マツ、マツオウジ、マッシュルーム、マツタケ、マツブサ、マツホド、マテチャ、マメ、マリーゴールド、マルバダイオウ、マルメロ、マレイン、マロー、マンゴー、マンゴスチン、ミカン、ミシマサイコ、ミソ、ミツマタ、ミツロウ、ミート、ミモザ、ミョウガ、ミルク、ミルテ、ミルフォイル、ミルラ、ミロバラン、ムギチャ、ムスク、ムラサキ、メスキート、メドウスィート、メハジキ、メープル、メリッサ、メリロット、メロン、モウセンゴケ、モニリアバイヨウエキ、モミノキ、モモ、モロヘイヤ、ヤクチ、ヤマモモ、ユーカリ、ユキノシタ、ユズ、ユッカ、ユリ、ヨウサイ、ヨロイグサ、ライオンズフート、ライチ、ライフエバーラスティングフラワー、ライム、ライラック、ラカンカ、ラカンショウ、ラズベリー、ラタニア、ラディッシュ、ラブダナム、ラベンダー、ラングウォルト、ラングモス、ランブータン、リキュール、リーク、リツェア、リナロエ、リュウガン、リョウフンソウ、リョクチャ、リンゴ、リンデン、リンドウ、ルー、ルリジサ、レセダ、レモン、レモングラス、レンギョウ、レンゲ、レンブ、ローズマリー、ロベージ、ローレル、ロンゴザ、ワサビ、ワタフジウツギ、ワームウッド、ワームシード、ワラビ、ワレモコウなどから得られる天然香料などが例示され、適宜選択して使用される。
本発明の呈味改善剤は、高甘味度甘味料が使用される食品、飲料に特に制限なく使用できる。例として、コーヒー、紅茶、スポーツドリンク、乳飲料などの飲料、キャンディー、錠菓、チューインガム、スナック菓子などの菓子類、ゼリー、チルドデザートなどの冷菓、乳製品など、が挙げられる。
上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
以下に比較例および実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は実施例の記載に限定されるものではない。
〔製造例A〕<粗スピラントール>
オランダセンニチの花頭乾燥品10kg(約5mmに粉砕したもの)に99容量%エタノール100kgを加え75℃〜還流温度で5時間抽出した。抽出液を40℃まで冷却後、遠心分離装置により固液分離し、その抽出液を減圧下20kgまで濃縮した。濃縮液に活性炭0.2kg加え1時間攪拌後、珪藻土を加え加圧ろ過し活性炭を除去し、さらに減圧下で濃縮し0.43kgのオランダセンニチ濃縮物を得た。この濃縮物に蒸留水2kgを加え、酢酸エチル2kgで3回抽出した。抽出した酢酸エチル層をまとめ珪藻土を加え加圧ろ過後、減圧で濃縮することにより0.31kgのオランダセンニチ粗抽出物を得た。収率は3.1%であった。また、スピラントール含量は12.4質量%であった。上記オランダセンニチ粗抽出物100gを脂肪酸トリグリセライド100gと混合し、減圧薄膜蒸留装置を使用し、真空度:3〜5Pa、蒸発面温度:110〜150℃で蒸留し、留出液33.3gを得た。収率は33%であった。また、スピラントール含量は38.0質量%であった。
〔製造例B〕<精製スピラントール>
オランダセンニチの花頭乾燥品300gを95容量%エタノール3200gで1時間還流抽出した。抽出液を冷却し固液分離した後、珪藻土を加えろ過した。濾液を減圧濃縮によりエタノールを留去後、水300gを加え、ヘキサン300mlで3回抽出した。抽出したヘキサン層を合わせ減圧濃縮によりヘキサンを留去し粗抽出物8.4gを得た。収率は2.8%(スピラントール含量9.5質量%)であった。粗抽出物8.4gをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル200g、Φ5cm)により分画(n−ヘキサン:酢酸エチル=8:2で溶出)し、スピラントール画分(Rf値=0.2〜0.3 n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3)を分取し、溶媒を減圧下留去することにより、2.76gの粗スピラントール画分1を得た。続いてその粗スピラントール画分1を減圧下(0.1mmHg)でクーゲルロー蒸留装置を用いて単蒸留精製(180℃)し、0.98gの粗スピラントール画分2を得た。収率は0.33%(スピラントール含量41.9質量%)であった。さらにその粗スピラントール画分2をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル200g、Φ5cm)により分画(n−ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜90:10で溶出)し、スピラントール画分(Rf値=0.2 n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3)を分取し、溶媒を減圧下留去することにより、精製スピラントール0.52gを得た。収率は0.17%であった。また、スピラントール含量は98質量%であった。スピラントールの構造はプロトン及びカーボン13NMRを測定し既知の文献データと比較することにより確認した。
〔製造例1〕<ジンジャー抽出物>
市販のジンジャーオレオレジン20kgを1330Pa,90℃の条件で薄膜蒸留に供し、揮発性成分を除いた後、10−30Pa,150℃、10Pa,170℃の条件で薄膜蒸留を行い、留分9.1kgを得た。次いで、その留分を70容量%エタノール水溶液100kgで抽出することで、本発明のジンジャー抽出物100kgを得た。
〔製造例2〕<トウガラシ抽出物>
トウガラシの乾燥粉末40gに、99容量%エタノール水溶液200gを加え、加熱還流下で5時間抽出を行い、室温まで冷却後、遠心濾過器で固液分離した。その後、得られた液を減圧濃縮することで、本発明のトウガラシ抽出物65gを得た。
〔製造例3〕<サンショウ抽出物>
サンショウ乾燥実を水蒸気蒸留装置に1000g仕込み、常圧下で水蒸気蒸留を行い、初留100gを除去した後、900gの留出物を得、次いで精油を分離して留出物890gを得た。次いで、水蒸気蒸留残渣であるサンショウを90℃の水で抽出し、400g(Brix3.4)の抽出液を得た。この抽出液に活性炭1.2gを加え、1時間、10℃で拡販した後、濾過して抽出液350g(Brix2)を得た。その後、留出物890gに抽出液150g、蒸留水50gを配合、撹拌後、セライト濾過し、次いで、0.2μmメンブランフィルターで濾過をし、本発明のサンショウ抽出物1000g(Brix0.4)を得た。
〔製造例4〕<ペパーミント抽出物>
72℃に加温した蒸留水5100gに、ペパーミント乾燥葉340g仕込み、直後に固液分離した。その後、95℃、30秒間にて加熱殺菌して、抽出液4615g(Brix3.2)を得た。得られた抽出液に活性炭22.8gを仕込み、1時間攪拌後に濾過を行い濃縮することで、濃縮液234g(Brix45.8)を得た。その濃縮液を濾過後、80℃達温にて殺菌することにより、本発明のペパーミント抽出物215gを得た。
〔製造例5〕<ペッパー抽出物>
ペッパー乾燥実を水蒸気蒸留装置に1000g仕込み、常圧下で水蒸気蒸留を行い、初留150gを除去した後、500gの留出物を得、次いで精油を分離して留出物495gを得た。この留出物を70容量%エタノール水溶液2500gで抽出することで、本発明のペッパー抽出物2500gを得た。
〔製造例6〕<ワサビダイコン抽出物>
西洋わさびの葉及び根茎の粉砕品100gにエタノール1000gを加えて室温下で24時間抽出することで抽出液を得た。得られた抽出液を減圧濃縮することで、溶媒を留去した後、水20mlおよび酢酸エチル100mlを加えたものを分液ロートにて攪拌静置後、上層を集めた。得られた上層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、再度減圧濃縮することで、本発明のワサビダイコン抽出物1.92gを得た。
〔製造例7〕<本ワサビ抽出物>
本ワサビ根茎100gを1000gの蒸留水の中で粉砕し、その後デリオス100gを加え、減圧濃縮した。得られた濃縮液に無水硫酸ナトリウムを適量加え、脱水後、濾紙にて濾過することで、本発明の本ワサビ抽出物90gを得た。
〔製造例8〕<生コーヒー豆由来のキナ酸含有組成物>
コーヒーの生豆500gを微粉砕した後、70容量%エタノール水溶液5000mlを加え、それを2時間加熱還流した。液を冷却後、遠心濾過器で固液分離し、濾液をエタノール含量5質量%以下まで減圧濃縮し、クロロゲン酸エステラーゼ(キッコーマン社製)1000単位を加え40℃、3時間攪拌した。遠心分離により不溶物を取り除いた後、その処理液を、合成吸着剤(三菱化成工業製、ダイヤイオン(登録商標)HP−20)1000mlを充填したカラムに通導し、溶出してきた液を凍結乾燥することにより、生コーヒー豆由来のキナ酸含有組成物(以下「キナ酸(1)」と記す)26.6gを得た。なお、クロロゲン酸エステラーゼの1単位は30℃の水中において5−カフェオイルキナ酸を1分間に1マイクロモル加水分解する酵素量である。なおこの組成物中には、キナ酸は32質量%含まれていた。
〔製造例9〕<紅茶葉由来のキナ酸含有組成物>
紅茶葉100gに蒸留水1000gを加え、それを30分間、常温(15〜30℃)で抽出した。抽出液を遠心濾過器で固液分離し、濾液900gを得た。その濾液に活性炭30gを加え、1時間攪拌して精製処理を行った。その後、活性炭を除去し、濃縮後、濃縮液140gを得た。濃縮液を、陽イオン交換樹脂(三菱化成工業製、ダイヤイオン(登録商標)SK1B)100mlを充填したカラムに供し、空間速度SV=2で送液して精製処理を行った(再精製処理1回目)。通過液を濃縮し約40gにした後、95容量%エタノール52.5g、活性炭2gを加え、撹拌及び冷却後、不溶物を濾過した(再精製処理2回目)。得られた濾液78gを凍結乾燥することにより、紅茶葉抽出物(以下「キナ酸(2)」と記す)4.7gを得た。なおこの組成物中には、キナ酸は16質量%含まれていた。
〔製造例10〕<粗バニラポリフェノール>
巾約3mmに裁断した熟成バニラビーンズ(マダガスカル産)10gに99容量%エタノール100gを加え、加熱還流下で1時間抽出を行い、香気成分を除去した。室温まで冷却後、濾紙にて抽出残渣を得た。得られた抽出残渣に50容量%含水エタノール100gを加え、再度、加熱還流下で1時間抽出を行った。次いで室温まで冷却後、濾紙にて抽出滓を除いて得られた抽出液を減圧下にて溶媒留去することで、バニラポリフェノール含有組成物(以下「バニラポリフェノール(粗)」と記す)1.7gを得た。
〔製造例11〕<精製バニラポリフェノール>
巾約3mmに裁断した熟成バニラビーンズ(マダガスカル産)10gに99質量%エタノール100gを加え、加熱還流下で1時間抽出を行い、香気成分を除去した。室温まで冷却後、濾紙にて抽出残渣を得た。得られた抽出残渣に50容量%含水エタノール100gを加え、再度、加熱還流下で1時間抽出を行った。次いで室温まで冷却後、濾紙にて抽出滓を除いて得られた粗バニラポリフェノール抽出物を濃縮し、エタノールを除去した。次いでスチレン−ジビニルベンゼン系の工業用合成吸着樹脂(ポリマー・ラボラトリー社製、PLRP−Sポリマーゲル)を充填したカラムに通液した。さらに蒸留水を通して糖類を除去した後、50容量%含水エタノールで溶出させ、主要なポリフェノール画分を得た。得られた画分をエバポレーターで減圧濃縮して濃縮画分とし、噴霧乾燥機にて乾燥させることで、バニラポリフェノール粉末製剤(以下「バニラポリフェノール(精製)」と記す)1.1gを得た。
〔製造例12〕<粗バラ科植物ポリフェノール>
乾燥したハマナス花蕾20gを粉砕し、50容量%含水エタノール300gを加え30分、加熱還流して抽出した。不溶物を濾過により除去した後、濾液を減圧濃縮し、凍結乾燥することで、バラ科植物ポリフェノール含有組成物(以下「ハマナスポリフェノール(粗)」と記す)1.7gを得た。
〔製造例13〕<精製バラ科植物ポリフェノール>
乾燥したハマナス花蕾20gを粉砕し、50容量%含水エタノール300gを加え30分、加熱還流して抽出した。不溶物を濾過により除去した後、濾液を減圧濃縮し、凍結乾燥して粉末品6.2gを得た。この粉末2.0gを水に溶解し、合成樹脂吸着剤( 三菱化学株式会社製、ダイヤイオン(登録商標)SP−70)に充填後、20容量%エタノール水溶液溶出画分に分画し精製することで、バラ科植物ポリフェノール含有組成物(以下「ハマナスポリフェノール(精製)」と記す)0.59gを得た。
製造例A、B、および、製造例1〜13により得られたスピラントール(粗)、スピラントール(精製)、ジンジャー抽出物、トウガラシ抽出物、サンショウ抽出物、ペパーミント抽出物、ペッパー抽出物、ワサビダイコン抽出物、本ワサビ抽出物、キナ酸(1)、キナ酸(2)、バニラポリフェノール(粗)、バニラポリフェノール(精製)、ハマナスポリフェノール(粗)、ハマナスポリフェノール(精製)、および緑茶ポリフェノールとしては、市販品である東京フードテクノ(株)社製の「ポリフェノン」(登録商標)、6−ジンゲロールとしては、市販品であるシグマアルドリッチ(株)社製の「6−ジンゲロール」、カプサイシンとしては、市販品であるシグマアルドリッチ(株)社製の「カプサイシン」、サンショールとしては、市販品であるヘナン(株)社製の「サンショール」、l−メントールとしては、市販品であるシムライズ(株)社製の「メントール リーボ ペレット PH」、ピペリンとしては、市販品であるシグマアルドリッチ(株)社製の「ピペリン」、アリルイソチオシアネートとしては、市販品である日本テルペン化学(株)社製の「アリルイソチオシアネート」を用いて、表1のような呈味改善剤を作成した。なお表1中の数字は、各呈味改善剤を最終製品である飲食品に0.1質量%添加した際の抽出物固形分を表したものである。それらの呈味改善剤を用いて、高甘味度甘味料又は高甘味度甘味料含有飲食品に対する呈味改善効果を調べた。なお、以下の試験例において官能評価の採点基準は表2に記載したものを用いた。
(表1:呈味改善剤)
[比較例1]
スピラントール(粗) :0.15ppm
キナ酸(1) :5ppm
[比較例2]
スピラントール(精製) :0.15ppm
キナ酸(1) :5ppm
[実施例1-1.]
6−ジンゲロール :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
[実施例2-1.]
ジンジャー抽出物 :0.5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
[実施例3-1.]
6−ジンゲロール :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例4-1.]
ジンジャー抽出物 :0.5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例5-1.]
ジンジャー抽出物 :0.5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例6-1.]
ジンジャー抽出物 :0.5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
[実施例7-1.]
ジンジャー抽出物 :0.5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
[実施例8-1.]
ジンジャー抽出物 :0.5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
ハマナスポリフェノール(粗) :20ppm
[実施例9-1.]
ジンジャー抽出物 :0.5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例10-1.]
ジンジャー抽出物 :0.5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(粗) :20ppm
[実施例11-1.]
ジンジャー抽出物 :0.5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例12-1.]
ジンジャー抽出物 :0.5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例1-2.]
カプサイシン :0.05ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
[実施例2-2.]
トウガラシ抽出物 :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
[実施例3-2.]
カプサイシン :0.05ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例4-2.]
トウガラシ抽出物 :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例5-2.]
トウガラシ抽出物 :5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例6-2.]
トウガラシ抽出物 :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
[実施例7-2.]
トウガラシ抽出物 :5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
[実施例8-2.]
トウガラシ抽出物 :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
ハマナスポリフェノール(粗) :20ppm
[実施例9-2.]
トウガラシ抽出物 :5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例10-2.]
トウガラシ抽出物 :5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(粗) :20ppm
[実施例11-2.]
トウガラシ抽出物 :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例12-2.]
トウガラシ抽出物 :5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例1-3.]
サンショール :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
[実施例2-3.]
サンショウ抽出物 :0.5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
[実施例3-3.]
サンショール :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例4-3.]
サンショウ抽出物 :0.5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例5-3.]
サンショウ抽出物 :0.5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例6-3.]
サンショウ抽出物 :0.5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
[実施例7-3.]
サンショウ抽出物 :0.5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
[実施例8-3.]
サンショウ抽出物 :0.5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
ハマナスポリフェノール(粗) :20ppm
[実施例9-3.]
サンショウ抽出物 :0.5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例10-3.]
サンショウ抽出物 :0.5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(粗) :20ppm
[実施例11-3.]
サンショウ抽出物 :0.5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例12-3.]
サンショウ抽出物 :0.5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例1-4.]
l−メントール :0.5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
[実施例2-4.]
ペパーミント抽出物 :10ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
[実施例3-4.]
l−メントール :0.5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例4-4.]
ペパーミント抽出物 :10ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例5-4.]
ペパーミント抽出物 :10ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例6-4.]
ペパーミント抽出物 :10ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
[実施例7-4.]
ペパーミント抽出物 :10ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
[実施例8-4.]
ペパーミント抽出物 :10ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
ハマナスポリフェノール(粗) :20ppm
[実施例9-4.]
ペパーミント抽出物 :10ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例10-4.]
ペパーミント抽出物 :10ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(粗) :20ppm
[実施例11-4.]
ペパーミント抽出物 :10ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例12-4.]
ペパーミント抽出物 :10ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例1-5.]
ピペリン :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
[実施例2-5.]
ペッパー抽出物 :15ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
[実施例3-5.]
ピペリン :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例4-5.]
ペッパー抽出物 :15ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例5-5.]
ペッパー抽出物 :15ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例6-5.]
ペッパー抽出物 :15ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
[実施例7-5.]
ペッパー抽出物 :15ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
[実施例8-5.]
ペッパー抽出物 :15ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
ハマナスポリフェノール(粗) :20ppm
[実施例9-5.]
ペッパー抽出物 :15ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例10-5.]
ペッパー抽出物 :15ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(粗) :20ppm
[実施例11-5.]
ペッパー抽出物 :15ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例12-5.]
ペッパー抽出物 :15ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例1-6.]
アリルイソチオシアネート :0.05ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
[実施例2-6.]
ワサビダイコン抽出物 :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
[実施例3-6.]
アリルイソチオシアネート :0.05ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例4-6.]
ワサビダイコン抽出物 :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例5-6.]
ワサビダイコン抽出物 :5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例6-6.]
ワサビダイコン抽出物 :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
[実施例7-6.]
ワサビダイコン抽出物 :5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
[実施例8-6.]
ワサビダイコン抽出物 :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
ハマナスポリフェノール(粗) :20ppm
[実施例9-6.]
ワサビダイコン抽出物 :5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例10-6.]
ワサビダイコン抽出物 :5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(粗) :20ppm
[実施例11-6.]
ワサビダイコン抽出物 :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例12-6.]
ワサビダイコン抽出物 :5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例1-7.]
アリルイソチオシアネート :0.05ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
[実施例2-7.]
本ワサビ抽出物 :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
[実施例3-7.]
アリルイソチオシアネート :0.05ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例4-7.]
本ワサビ抽出物 :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例5-7.]
本ワサビ抽出物 :5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例6-7.]
本ワサビ抽出物 :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
[実施例7-7.]
本ワサビ抽出物 :5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
[実施例8-7.]
本ワサビ抽出物 :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
ハマナスポリフェノール(粗) :20ppm
[実施例9-7.]
本ワサビ抽出物 :5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例10-7.]
本ワサビ抽出物 :5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(粗) :20ppm
[実施例11-7.]
本ワサビ抽出物 :5ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例12-7.]
本ワサビ抽出物 :5ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例1−8]
スピラントール(粗) :0.15ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
[実施例2−8]
スピラントール(精製) :0.15ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
[実施例3−8]
スピラントール(粗) :0.15ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例4−8]
スピラントール(精製) :0.15ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例5−8]
スピラントール(精製) :0.15ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
[実施例6−8]
スピラントール(精製) :0.15ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
[実施例7−8]
スピラントール(精製) :0.15ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
[実施例8−8]
スピラントール(精製) :0.15ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
ハマナスポリフェノール(粗) :20ppm
[実施例9−8]
スピラントール(精製) :0.15ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例10−8]
スピラントール(精製) :0.15ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(粗) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(粗) :20ppm
[実施例11−8]
スピラントール(精製) :0.15ppm
キナ酸(1) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
[実施例12−8]
スピラントール(精製) :0.15ppm
キナ酸(2) :5ppm
バニラポリフェノール(精製) :150ppm
緑茶ポリフェノール :100ppm
ハマナスポリフェノール(精製) :20ppm
(表2:評価の基準)
+++:非常に効果有り(対照と比較し、習熟パネル8名以上/10名が効果を認識)
+ + :効果有り (対照と比較し、習熟パネル5名以上/10名が効果を認識)
+ :やや効果有り(対照と比較し、習熟パネル3名以上/10名が効果を認識)
− :効果/変化なし(対照と比較し、習熟パネル3名未満/10名が効果を認識)
[試験例1]アスパルテームに対する効果
処方1のアスパルテーム水溶液に、比較例1、2および実施例1−1.〜12−8.の呈味改善剤をそれぞれ0.1質量%添加し、呈味改善剤無添加品を対照として、習熟した10名のパネルにより、表2の採点基準に基づき官能評価を行った。その結果を表3に示す。
Figure 2012175930
Figure 2012175930
Figure 2012175930
Figure 2012175930
表3から明らかなように、アスパルテーム水溶液に各呈味改善剤を添加することにより呈味改善効果がみられた。具体的には比較例と比べ、ショ糖などの糖類を使用した場合と同様の呈味強度が再現された。また複数のポリフェノールを併用することで、改善効果は更に高まった。
[試験例2]スクラロースに対する効果
処方2のスクラロース水溶液に、比較例2および実施例1−1.、1−2.、1−3.、1−4.、1−5.、1−6.、1−7.、1−8.、3−1.、3−2.、3−3.、3−4.、3−5.、3−6.、3−7.、3−8.、6−1.、6−2.、6−3.、6−4.、6−5.、6−6.、6−7.、6−8.、9−1.、9−2.、9−3.、9−4.、9−5.、9−6.、9−7.、9−8.、10−1.、10−2.、10−3.、10−4.、10−5.、10−6.、10−7.、10−8.、12−1.、12−2.、12−3.、12−4.、12−5.、12−6.、12−7.、12−8.の呈味改善剤をそれぞれ0.1質量%添加し、呈味改善剤無添加品を対照として、習熟した10名のパネルにより、表2の採点基準に基づき官能評価を行った。その結果を表4に示す。
Figure 2012175930
Figure 2012175930
Figure 2012175930
表4から明らかなように、スクラロース水溶液に各呈味改善剤を添加することにより呈味改善効果がみられた。具体的には比較例と比べ、ショ糖などの糖類を使用した場合と同様の呈味強度が再現された。また複数のポリフェノールを併用することで、改善効果は更に高まった。
[試験例3]ステビアに対する効果
処方3のステビア水溶液に、比較例1および実施例1−1.〜12−8.の呈味改善剤をそれぞれ0.1質量%添加し、呈味改善剤無添加品を対照として、習熟した10名のパネルにより、表2の採点基準に基づき官能評価を行った。その結果を表5に示す。
Figure 2012175930
Figure 2012175930
Figure 2012175930
Figure 2012175930
表5から明らかなように、ステビア水溶液に各呈味改善剤を添加することにより呈味改善効果がみられた。具体的には比較例と比べ、ショ糖などの糖類を使用した場合と同様の呈味強度が再現された。また複数のポリフェノールを併用することで、改善効果は更に高まった。
[試験例4]アセスルファムKに対する効果
処方4のアセスルファムK水溶液に、比較例1および実施例2−1.、2−2.、2−3.、2−4.、2−5.、2−6.、2−7.、2−8.、4−1.、4−2.、4−3.、4−4.、4−5.、4−6.、4−7.、4−8.、5−1.、5−2.、5−3.、5−4.、5−5.、5−6.、5−7.、5−8.、7−1.、7−2.、7−3.、7−4.、7−5.、7−6.、7−7.、7−8.、8−1.、8−2.、8−3.、8−4.、8−5.、8−6.、8−7.、8−8.、9−1.、9−2.、9−3.、9−4.、9−5.、9−6.、9−7.、9−8.、10−1.、10−2.、10−3.、10−4.、10−5.、10−6.、10−7.、10−8.、11−1.、11−2.、11−3.、11−4.、11−5.、11−6.、11−7.、11−8.の呈味改善剤をそれぞれ0.1質量%添加し、呈味改善剤無添加品を対照として、習熟した10名のパネルにより、表2の採点基準に基づき官能評価を行った。その結果を表6に示す。
Figure 2012175930
Figure 2012175930
Figure 2012175930
表6から明らかなように、アセスルファムK水溶液に各呈味改善剤を添加することにより呈味改善効果がみられた。具体的には比較例と比べ、ショ糖などの糖類を使用した場合と同様の呈味強度が再現された。また複数のポリフェノールを併用することで、改善効果は更に高まった。
[試験例5] アスパルテーム入り機能性飲料
処方5の機能性飲料に、比較例2および実施例1−1.、1−2.、1−3.、1−4.、1−5.、1−6.、1−7.、1−8.、3−1.、3−2.、3−3.、3−4.、3−5.、3−6.、3−7.、3−8.、6−1.、6−2.、6−3.、6−4.、6−5.、6−6.、6−7.、6−8.、9−1.、9−2.、9−3.、9−4.、9−5.、9−6.、9−7.、9−8.、10−1.、10−2.、10−3.、10−4.、10−5.、10−6.、10−7.、10−8.、12−1.、12−2.、12−3.、12−4.、12−5.、12−6.、12−7.、12−8.、の呈味改善剤をそれぞれ0.1質量%添加し、呈味改善剤無添加品を対照として、習熟した10名のパネルにより、表2の採点基準に基づき官能評価を行った。その結果を表7に示す。
Figure 2012175930
Figure 2012175930
Figure 2012175930
表7から明らかなように、アスパルテーム入り機能性飲料に各呈味改善剤を添加することにより呈味改善効果がみられた。具体的には比較例と比べ、ショ糖などの糖類を使用した場合と同様の呈味強度およびフレーバープロファイルが再現された。また複数のポリフェノールを併用することで、改善効果は更に高まった。
[試験例6] ステビア入り機能性飲料
処方6の機能性飲料に、比較例1、2および実施例1−1.〜12−8.の呈味改善剤をそれぞれ0.1質量%添加し、呈味改善剤無添加品を対照として、習熟した10名のパネルにより、表2の採点基準に基づき官能評価を行った。その結果を表8に示す。
Figure 2012175930
Figure 2012175930
Figure 2012175930
Figure 2012175930
表8から明らかなように、ステビア入り機能性飲料に各呈味改善剤を添加することにより呈味改善効果がみられた。具体的には比較例と比べ、ショ糖などの糖類を使用した場合と同様の呈味強度およびフレーバープロファイルが再現された。また複数のポリフェノールを併用することで、改善効果は更に高まった。
[試験例7]スクラロース入り機能性飲料
処方7の機能性飲料に、比較例1および実施例2−1.、2−2.、2−3.、2−4.、2−5.、2−6.、2−7.、2−8.、4−1.、4−2.、4−3.、4−4.、4−5.、4−6.、4−7.、4−8.、5−1.、5−2.、5−3.、5−4.、5−5.、5−6.、5−7.、5−8.、7−1.、7−2.、7−3.、7−4.、7−5.、7−6.、7−7.、7−8.、8−1.、8−2.、8−3.、8−4.、8−5.、8−6.、8−7.、8−8.、9−1.、9−2.、9−3.、9−4.、9−5.、9−6.、9−7.、9−8.、10−1.、10−2.、10−3.、10−4.、10−5.、10−6.、10−7.、10−8.、11−1.、11−2.、11−3.、11−4.、11−5.、11−6.、11−7.、11−8.の呈味改善剤をそれぞれ0.1質量%添加し、呈味改善剤無添加品を対照として、習熟した10名のパネルにより、表2の採点基準に基づき官能評価を行った。その結果を表9に示す。
Figure 2012175930
Figure 2012175930
Figure 2012175930
表9から明らかなように、スクラロース入り機能性飲料に各呈味改善剤を添加することにより呈味改善効果がみられた。具体的には比較例と比べ、ショ糖などの糖類を使用した場合と同様の呈味強度およびフレーバープロファイルが再現された。また複数のポリフェノールを併用することで、改善効果は更に高まった。
[試験例8] ステビア入り炭酸飲料
処方8の炭酸飲料に、比較例2および実施例1−1.、1−2.、1−3.、1−4.、1−5.、1−6.、1−7.、1−8.、3−1.、3−2.、3−3.、3−4.、3−5.、3−6.、3−7.、3−8.、6−1.、6−2.、6−3.、6−4.、6−5.、6−6.、6−7.、6−8.、9−1.、9−2.、9−3.、9−4.、9−5.、9−6.、9−7.、9−8.、10−1.、10−2.、10−3.、10−4.、10−5.、10−6.、10−7.、10−8.、12−1.、12−2.、12−3.、12−4.、12−5.、12−6.、12−7.、12−8.の呈味改善剤をそれぞれ0.1質量%添加し、呈味改善剤無添加品を対照として、習熟した10名のパネルにより、表2の採点基準に基づき官能評価を行った。その結果を表10に示す。
Figure 2012175930
Figure 2012175930
Figure 2012175930
表10から明らかなように、ステビア入り炭酸飲料に各呈味改善剤を添加することにより呈味改善効果がみられた。具体的には比較例と比べ、ショ糖などの糖類を使用した場合と同様の呈味強度が再現された。また複数のポリフェノールを併用することで、改善効果は更に高まった。
[試験例9] スクラロース・アセスルファムK入り果汁飲料
処方9の果汁飲料に、比較例1および実施例2−1.、2−2.、2−3.、2−4.、2−5.、2−6.、2−7.、2−8.、4−1.、4−2.、4−3.、4−4.、4−5.、4−6.、4−7.、4−8.、5−1.、5−2.、5−3.、5−4.、5−5.、5−6.、5−7.、5−8.、7−1.、7−2.、7−3.、7−4.、7−5.、7−6.、7−7.、7−8.、8−1.、8−2.、8−3.、8−4.、8−5.、8−6.、8−7.、8−8.、9−1.、9−2.、9−3.、9−4.、9−5.、9−6.、9−7.、9−8.、10−1.、10−2.、10−3.、10−4.、10−5.、10−6.、10−7.、10−8.、11−1.、11−2.、11−3.、11−4.、11−5.、11−6.、11−7.11−8.の呈味改善剤をそれぞれ0.1質量%添加し、呈味改善剤無添加品を対照として、習熟した10名のパネルにより、表2の採点基準に基づき官能評価を行った。その結果を表11に示す。
Figure 2012175930
Figure 2012175930
Figure 2012175930
表11から明らかなように、スクラロース・アセスルファムK入り果汁飲料に各呈味改善剤を添加することにより呈味改善効果がみられた。具体的には比較例と比べ、ショ糖などの糖類を使用した場合と同様の呈味強度およびフレーバープロファイルが再現された。また複数のポリフェノールを併用することで、改善効果は更に高まった。
[試験例10] ステビア入り果汁飲料
処方10の果汁飲料に、比較例2および実施例1−1.、1−2.、1−3.、1−4.、1−5.、1−6.、1−7.、1−8.、3−1.、3−2.、3−3.、3−4.、3−5.、3−6.、3−7.、3−8.、6−1.、6−2.、6−3.、6−4.、6−5.、6−6.、6−7.、6−8.、9−1.、9−2.、9−3.、9−4.、9−5.、9−6.、9−7.、9−8.、10−1.、10−2.、10−3.、10−4.、10−5.、10−6.、10−7.、10−8.、12−1.、12−2.、12−3.、12−4.、12−5.、12−6.、12−7.、12−8.、の呈味改善剤をそれぞれ0.1質量%添加し、呈味改善剤無添加品を対照として、習熟した10名のパネルにより、表2の採点基準に基づき官能評価を行った。その結果を表12に示す。
Figure 2012175930
Figure 2012175930
Figure 2012175930
表12から明らかなように、ステビア入り果汁飲料に各呈味改善剤を添加することにより呈味改善効果がみられた。具体的には比較例と比べ、ショ糖などの糖類を使用した場合と同様の呈味強度およびフレーバープロファイルが再現された。また複数のポリフェノールを併用することで、改善効果は更に高まった。
[試験例11]スクラロース・アセスルファムK入りコーヒー飲料
処方11のコーヒー飲料に、比較例1および実施例1−1.、1−2.、1−3.、1−4.、1−5.、1−6.、1−7.、1−8.、3−1.、3−2.、3−3.、3−4.、3−5.、3−6.、3−7.、3−8.、6−1.、6−2.、6−3.、6−4.、6−5.、6−6.、6−7.、6−8.、9−1.、9−2.、9−3.、9−4.、9−5.、9−6.、9−7.、9−8.、10−1.、10−2.、10−3.、10−4.、10−5.、10−6.、10−7.、10−8.、12−1.、12−2.、12−3.、12−4.、12−5.、12−6.、12−7.、12−8.の呈味改善剤をそれぞれ0.2質量%添加し、呈味改善剤無添加品を対照として、習熟した10名のパネルにより、表2の採点基準に基づき官能評価を行った。その結果を表13に示す。
Figure 2012175930
Figure 2012175930
Figure 2012175930
表13から明らかなように、スクラロース・アセスルファムK入りコーヒー飲料に各呈味改善剤を添加することにより呈味改善効果がみられた。具体的には比較例と比べ、ショ糖などの糖類を使用した場合と同様の呈味強度およびフレーバープロファイルが再現された。また複数のポリフェノールを併用することで、改善効果は更に高まった。
[試験例12] ステビア入りコーヒー飲料
処方12のコーヒー飲料に、比較例1および実施例1−1.、1−2.、1−3.、1−4.、1−5.、1−6.、1−7.、1−8.、3−1.、3−2.、3−3.、3−4.、3−5.、3−6.、3−7.、3−8.、6−1.、6−2.、6−3.、6−4.、6−5.、6−6.、6−7.、6−8.、9−1.、9−2.、9−3.、9−4.、9−5.、9−6.、9−7.、9−8.、10−1.、10−2.、10−3.、10−4.、10−5.、10−6.、10−7.、10−8.、12−1.、12−2.、12−3.、12−4.、12−5.、12−6.、12−7.、12−8.の呈味改善剤をそれぞれ0.2質量%添加し、呈味改善剤無添加品を対照として、習熟した10名のパネルにより、表2の採点基準に基づき官能評価を行った。その結果を表14に示す。
Figure 2012175930
Figure 2012175930
Figure 2012175930
表14から明らかなように、ステビア入りコーヒー飲料に各呈味改善剤を添加することにより呈味改善効果がみられた。具体的には比較例と比べ、ショ糖などの糖類を使用した場合と同様の呈味強度およびフレーバープロファイルが再現された。また複数のポリフェノールを併用することで、改善効果は更に高まった。
[試験例13] ステビア入りポテトチップス
比較例1および製造例1−1.、1−2.、1−3.、1−4.、1−5.、1−6.、1−7.、1−8.、5−1.、5−2.、5−3.、5−4.、5−5.、5−6.、5−7.、5−8.、6−1.、6−2.、6−3.、6−4.、6−5.、6−6.、6−7.、6−8.、9−1.、9−2.、9−3.、9−4.、9−5.、9−6.、9−7.、9−8.、10−1.、10−2.、10−3.、10−4.、10−5.、10−6.、10−7.、10−8.、12−1.、12−2.、12−3.、12−4.、12−5.、12−6.、12−7.、12−8.の呈味改善剤2gを水10gに添加して完全溶解させた後、化工澱粉20g 、デキストリン70gを150gの水に加え乳化し、これを噴霧乾燥して呈味改善剤粉末を得た。この粉末1.5gをデキストリン100gに均一に混合し、呈味改善剤混合粉末を得た。処方13のポテトチップスに、ポテトチップスにおけるスピラントール含量が0.3ppm 、キナ酸が10ppm、 バニラポリフェノール含有抽出物固形分として、200ppm、緑茶ポリフェノール含有抽出物固形分として、100ppm及びハマナスポリフェノール含有抽出物固形分として、40ppmとなるようにこの粉末を表面に均一に分散させた。これらのポテトチップスについて、呈味改善剤無添加品を対照として、習熟した10名のパネルにより、表2の採点基準に基づき官能評価を行った。その結果を表15に示す。
Figure 2012175930
Figure 2012175930
Figure 2012175930
表15から明らかなように、ステビアを使用したポテトチップスに各呈味改善剤を添加することにより呈味改善効果がみられた。具体的には比較例と比べ、ショ糖などの糖類を使用した場合と同様の呈味強度およびフレーバープロファイルが再現された。また複数のポリフェノールを併用することで、改善効果は更に高まった。
[試験例14]
ステビア組成物−1
ステビア10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−1.で得られた呈味改善剤5kgを加えることで、ジンジャー抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品1)。その粉末をステビア濃度が0.5質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品1は対照に比べ、ステビア特有の苦味・エグ味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例15]
ステビア組成物−2
ステビア10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−2.で得られた呈味改善剤5kgを加えることで、トウガラシ抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品2)。その粉末をステビア濃度が0.5質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品2は対照に比べ、ステビア特有の苦味・エグ味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例16]
ステビア組成物−3
ステビア10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−3.で得られた呈味改善剤5kgを加えることで、サンショウ抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品3)。その粉末をステビア濃度が0.5質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品3は対照に比べ、ステビア特有の苦味・エグ味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例17]
ステビア組成物−4
ステビア10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−4.で得られた呈味改善剤5kgを加えることで、ペパーミント抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品4)。その粉末をステビア濃度が0.5質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品4は対照に比べ、ステビア特有の苦味・エグ味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例18]
ステビア組成物−5
ステビア10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−5.で得られた呈味改善剤5kgを加えることで、ペッパー抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品5)。その粉末をステビア濃度が0.5質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品5は対照に比べ、ステビア特有の苦味・エグ味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例19]
ステビア組成物−6
ステビア10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−6.で得られた呈味改善剤5kgを加えることで、ワサビダイコン抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品6)。その粉末をステビア濃度が0.5質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品6は対照に比べ、ステビア特有の苦味・エグ味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例20]
ステビア組成物−7
ステビア10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−7.で得られた呈味改善剤5kgを加えることで、本ワサビ抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品7)。その粉末をステビア濃度が0.5質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品7は対照に比べ、ステビア特有の苦味・エグ味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例21]
ステビア組成物−8
ステビア10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−8.で得られた呈味改善剤5kgを加えることで、スピラントール、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品8)。その粉末をステビア濃度が0.5質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品8は対照に比べ、ステビア特有の苦味・エグ味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例22]
スクラロース組成物−1
スクラロース10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−1.で得られた呈味改善剤3kgを加えることで、ジンジャー抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品9)。その粉末をスクラロース濃度が0.1質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品9は対照に比べ、スクラロース特有の後に残る甘味・苦味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例23]
スクラロース組成物−2
スクラロース10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−2.で得られた呈味改善剤3kgを加えることで、トウガラシ抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品10)。その粉末をスクラロース濃度が0.1質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品10は対照に比べ、スクラロース特有の後に残る甘味・苦味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例24]
スクラロース組成物−3
スクラロース10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−3.で得られた呈味改善剤3kgを加えることで、サンショウ抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品11)。その粉末をスクラロース濃度が0.1質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品11は対照に比べ、スクラロース特有の後に残る甘味・苦味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例25]
スクラロース組成物−4
スクラロース10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−4.で得られた呈味改善剤3kgを加えることで、ペパーミント抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品12)。その粉末をスクラロース濃度が0.1質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品12は対照に比べ、スクラロース特有の後に残る甘味・苦味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例26]
スクラロース組成物−5
スクラロース10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−5.で得られた呈味改善剤3kgを加えることで、ペッパー抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品13)。その粉末をスクラロース濃度が0.1質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品13は対照に比べ、スクラロース特有の後に残る甘味・苦味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例27]
スクラロース組成物−6
スクラロース10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−6.で得られた呈味改善剤3kgを加えることで、ワサビダイコン抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品14)。その粉末をスクラロース濃度が0.1質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品14は対照に比べ、スクラロース特有の後に残る甘味・苦味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例28]
スクラロース組成物−7
スクラロース10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−7.で得られた呈味改善剤3kgを加えることで、本ワサビ抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品15)。その粉末をスクラロース濃度が0.1質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品15は対照に比べ、スクラロース特有の後に残る甘味・苦味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例29]
スクラロース組成物−8
スクラロース10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−8.で得られた呈味改善剤3kgを加えることで、スピラントール、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品16)。その粉末をスクラロース濃度が0.1質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品16は対照に比べ、スクラロース特有の後に残る甘味・苦味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例30]
アセスルファムK組成物−1
アセスルファムK10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−1.で得られた呈味改善剤6kgを加えることで、ジンジャー抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品17)。その粉末をアセスルファムK濃度が0.4質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品17は対照に比べ、アセスルファムK特有の苦味・刺激味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例31]
アセスルファムK組成物−2
アセスルファムK10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−2.で得られた呈味改善剤6kgを加えることで、トウガラシ抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品18)。その粉末をアセスルファムK濃度が0.4質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品18は対照に比べ、アセスルファムK特有の苦味・刺激味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例32]
アセスルファムK組成物−3
アセスルファムK10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−3.で得られた呈味改善剤6kgを加えることで、サンショウ抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品19)。その粉末をアセスルファムK濃度が0.4質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品19は対照に比べ、アセスルファムK特有の苦味・刺激味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例33]
アセスルファムK組成物−4
アセスルファムK10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−4.で得られた呈味改善剤6kgを加えることで、ペパーミント抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品20)。その粉末をアセスルファムK濃度が0.4質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品20は対照に比べ、アセスルファムK特有の苦味・刺激味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例34]
アセスルファムK組成物−5
アセスルファムK10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−5.で得られた呈味改善剤6kgを加えることで、ペッパー抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品21)。その粉末をアセスルファムK濃度が0.4質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品21は対照に比べ、アセスルファムK特有の苦味・刺激味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例35]
アセスルファムK組成物−6
アセスルファムK10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−6.で得られた呈味改善剤6kgを加えることで、ワサビダイコン抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品22)。その粉末をアセスルファムK濃度が0.4質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品22は対照に比べ、アセスルファムK特有の苦味・刺激味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例36]
アセスルファムK組成物−7
アセスルファムK10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−7.で得られた呈味改善剤6kgを加えることで本ワサビ抽出物、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品23)。その粉末をアセスルファムK濃度が0.4質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品23は対照に比べ、アセスルファムK特有の苦味・刺激味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
[試験例37]
アセルスファムK組成物−8
アセルスファムK10kgを水500kgに添加して完全溶解させた後、実施例12−8.で得られた呈味改善剤6kgを加えることで、スピラントール、キナ酸、バニラポリフェノール、緑茶ポリフェノール、及びハマナスポリフェノールを含む甘味料水溶液を調製した。その水溶液を入口温度120℃、出口温度80℃で噴霧乾燥することで甘味料粉末10kgを得た(本発明品24)。その粉末をアセルスファムK濃度が0.4質量%となるように水に溶解し、本発明の呈味改善剤無添加を対照として10名の習熟パネルによる呈味の評価を行った。その結果、過半数のパネルが、本発明品24は対照に比べ、アセルスファムK特有の苦味・刺激味が低減されていると認め、本発明の呈味改善効果を認識した。
本発明の呈味改善剤を、高甘味度甘味料を含有する飲食品に添加するか、あるいは本発明の呈味改善剤を含有する高甘味度甘味料組成物を飲食品に添加することにより、高甘味度甘味料特有の不快な後味を低減し、ショ糖などを使用した場合と同様の呈味強度およびフレーバープロファイルが再現することができる。本発明の呈味改善剤は少量の添加で効果を奏するので、飲食品本来の香味に影響することなく高甘味度甘味料の不快な後味などを改善することができる。

Claims (19)

  1. 以下の(A).、(B).、及び(C).を含むことを特徴とする高甘味度甘味料の呈味改善剤。
    (A).感覚刺激物質
    (B).キナ酸又はキナ酸を含有する組成物
    (C).バニラポリフェノール又はバニラポリフェノールを含有する組成物
  2. さらに、以下の(D).及び(E).の少なくとも1つを含有することを特徴とする請求項1記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
    (D).緑茶ポリフェノール又は緑茶ポリフェノールを含有する組成物
    (E).バラ科植物ポリフェノール又はバラ科植物ポリフェノールを含有する組成物
  3. 前記感覚刺激物質が、ジンジャーの抽出物、トウガラシの抽出物、サンショウの抽出物、ペパーミントの抽出物、ペッパーの抽出物、ワサビダイコンの抽出物、本ワサビの抽出物、ジンジャーの精油、トウガラシの精油、サンショウの精油、ペパーミントの精油、ペッパーの精油、ワサビダイコンの精油、本ワサビの精油、6−ジンゲロール、カプサイシン、サンショール、l−メントール、ピペリン、アリルイソチオシアネートからなる群から選択される1種又は2種以上である請求項1に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
  4. 前記ジンジャー抽出物が、ジンジャーオレオレジンを薄膜蒸留にて揮発性成分を除いた後、再度、薄膜蒸留を行うことで得られる抽出物からなることを特徴とする請求項1に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
  5. 前記トウガラシ抽出物が、トウガラシを水および/ または極性有機溶媒で抽出して得られる抽出物からなることを特徴とする請求項1に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
  6. 前記サンショウ抽出物が、サンショウを水蒸気蒸留処理して得られる留出物および/ または水蒸気蒸留残渣の熱水抽出品からなることを特徴とする請求項1に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
  7. 前記ペパーミント抽出物が、ペパーミントを熱水抽出処理して得られる抽出物からなることを特徴とする請求項1に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
  8. 前記ペッパー抽出物が、ペッパーを水蒸気蒸留処理して得られる留出物を含水有機溶媒抽出して得られる抽出物からなることを特徴とする請求項1に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
  9. 前記ワサビダイコン抽出物が、ワサビダイコンを水および/ または極性有機溶媒で抽出して得られる抽出物からなることを特徴とする請求項1に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
  10. 前記本ワサビ抽出物が、本ワサビを水層にて酵素反応後、水および/ または極性有機溶媒で抽出して得られる抽出物からなることを特徴とする請求項1に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
  11. 前記キナ酸を含有する組成物が、コーヒー豆抽出物を加水分解処理し、加水分解処理物を精製して得られるキナ酸誘導体を含むコーヒー豆加水分解物からなることを特徴とする請求項1に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
  12. 前記キナ酸を含有する組成物が、茶葉を水で抽出処理して抽出液を得、次いでその抽出液を吸着剤で精製処理して得られる精製物からなることを特徴とする請求項1に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
  13. 前記バニラポリフェノールを含有する組成物が、香気成分を除去した後のバニラ豆残渣を含水有機溶媒抽出して抽出液を得、次いでその抽出液を吸着剤で精製処理して得られる精製物からなることを特徴とする請求項1に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
  14. 前記バラ科植物ポリフェノールを含有する組成物が、バラ科植物を水および/ または極性有機溶媒で抽出して得られる抽出物からなることを特徴とする請求項2記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
  15. 前記高甘味度甘味料がアスパルテーム、スクラロース、アセスルファムK、ステビア、ネオテームである請求項1に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤。
  16. 高甘味度甘味料または高甘味度甘味料を含有する飲食品に請求項1又は2に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤を添加することを特徴とする高甘味度甘味料の呈味改善方法。
  17. 請求項1又は2に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤を含有することを特徴とする高甘味度甘味料含有飲食品用香味料組成物。
  18. 高甘味度甘味料と請求項1又は2に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤とを含有することを特徴とする高甘味度甘味料組成物。
  19. 高甘味度甘味料と請求項1又は2に記載の高甘味度甘味料の呈味改善剤とを含有することを特徴とする飲食品。
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