JP4435660B2 - 香味料組成物 - Google Patents

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本発明は、パンダン抽出物を含有する茶飲料用の香味料組成物及び該香味料組成物を含有する茶飲料並びにパンダン抽出物を添加することを特徴とする茶飲料への甘味増強方法に関する。
緑茶に代表される茶類は、日々の生活に潤いを与え、日本人の生活にはなくてはならないものである。近年では茶類の持つ抗酸化性が注目を集めており、ノンカロリーの健康的な飲み物として、茶飲料は無糖飲料の代表的なものとなってきている。しかしながら、従来の茶飲料の持つ欠点としては、茶類が本来持っていたコクのある自然な甘味が消費者の手に渡る前に失われるという問題点があった。また、最近の健康志向に合わせ、茶葉と、種々の健康素材とを組み合わせた混合茶が各種開発されてきているが、これらの健康素材が有する渋味、苦味などが茶飲料の風味の影響を与え、嗜好性を阻害することが知られていた。
茶飲料自体の香味を増強する手段としては、例えば、茶飲料にカロチン類の熱分解物を加える方法(特許文献1)、茶飲料にスクラロース(三栄源エフ・エフ・アイ社の商品名)を添加する方法(特許文献2)などが提案されているが、これらにより得られる香味は茶類が本来持つ特徴的な香味ではなかった。茶飲料への風味付け方法としては、例えば、緑茶に異種植物の香りを付ける方法(特許文献3)、(R)−リナロールとメチルアンスラニレートを用いて茶飲料に花香を付与する方法(特許文献4)などが提案されているが、これらもやはり茶飲料本来の風味を付与するものではなかった。一方、茶飲料の特徴的な香味を付与する方法としては、4−メトキシ−2−メチル−2−ブタンチオール(特許文献5)、4−メルカプト−4−メチル−2−ペンタノン(特許文献6)、(Z)−1,5−オクタジエン−3−オン(特許文献7)がいずれも茶類の持つ特徴的で且つ微妙に異なったグリーンノートの表現に効果的であることが提案されている。さらに、各種チオール化合物からなる緑茶飲料用添加剤により緑茶の入れ立て香味を付与する方法(特許文献8)、2−アセチル−1−ピロリンからなる緑茶飲料用添加剤(特許文献9)、2−アセチル−2−チアゾリンからなる緑茶飲料用添加剤(特許文献10)が、ともに香ばしいローストノートを付与することなどが提案されてきている。しかしながら、茶類が本体持つ特徴的な香味を表現するには、未だ十分なものとはいえなかった。
特公平7−99995号公報 特開2000−135058号公報 特開平9−233998号公報 特開2003−261895号公報 特許第3026436号公報 特許第3026437号公報 特許第3058165号公報 特開2003−24005号公報 特開2003−274857号公報 特開2003−274858号公報
解決しようとする課題は、茶類が本来有している、コクのある自然な甘さを茶飲料に付与する素材が無いという点である。
上記課題を解決するために、本発明者らは各種天然素材を検索し、茶飲料への香味成分の寄与を検討した結果、微量のパンダン抽出物の添加が茶飲料へコクのある自然な甘さを付与することを見いだし、本発明を完成させた。即ち本発明は、パンダン抽出物を含有することを特徴とする茶飲料用の香味料組成物であり、また、パンダン抽出物を固形分として0.001〜10質量%含有することを特徴とする茶飲料用の香味料組成物であり、詳しくは、茶飲料が混合茶飲料であることを特徴とする前記香味料組成物であり、また、前記茶飲料用の香味料組成物を含有することを特徴とする茶飲料であり、また、前記混合茶飲料用の香味料組成物を含有することを特徴とする混合茶飲料であり、また、パンダン抽出物を固形分として0.00001〜1質量%含有することを特徴とする茶飲料であり、また、パンダン抽出物を固形分として0.00001〜1質量%含有することを特徴とする混合茶飲料であり、また、パンダン抽出物を固形分として0.00001〜1質量%添加することを特徴とする茶飲料への甘さ増強方法であり、また、パンダン抽出物を固形分として0.00001〜1質量%添加することを特徴とする混合茶飲料への甘さ増強方法である。
本発明の香味料組成物を茶飲料に添加することにより、茶類が本来有している、コクのある自然な甘さを有する茶飲料を提供することができる。そして、その効果は混合茶飲料において特に顕著である。
以下に、本発明を実施の形態に即して詳細に説明する。本発明でいうパンダンはパンダナ(英名Pandanus)ともいい、タコノキ科のタコノキ Pandanus boninensis Warburg. アダン P. tectorius Solander ex Parkins 又はその他のPandanus属の枝葉又は花であり、インド、パキスタン、イランなどで産し、その抽出物は淡黄色〜暗緑褐色で、ヒャシンス様の甘い香りを有するとされている(天然香料起原物質の解説 日本香料工業会編 食品化学新聞社 平成11年8月25日)。花、葉、果肉などがそのまま食用にされるほか、各種の食品、シロップ、清涼飲料などの香味付けに使用されているが、茶飲料への使用やその効果については知られていなかった。本発明で使用するパンダンの部位は、花、葉、果肉など特に限定されるものではないが、好ましくは葉部が用いられ、生あるいは乾燥したものを使用できるが、より好ましくは生の葉を用いる。
本発明で用いられるパンダン抽出物は、前記パンダンを水又はアルコール性溶媒で抽出して得られる。本発明で用いられるアルコール性溶媒は、分子内に一つ以上の水酸基をもち常温で液体であれば特に限定されるものではなく、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールなどの1価のアルコール、プロピレングリコール、グリセリンなどの多価アルコールが例示され、好ましくはメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールなどの1価のアルコールが用いられ、最も好ましくはエタノールが選択される。上記アルコール類を水溶液の形で使用するときは、好ましくは10〜95%水溶液、より好ましくは20〜70%の水溶液、最も好ましくは30〜60%の水溶液で用いられる。10%未満の場合は収率が低くなる傾向があり、95%を越えた場合は苦味が強くなる傾向が見られる。本発明における抽出温度は、溶媒に応じて選択され特に限定されるものではないが、好ましくは−5℃〜100℃、更に好ましくは5℃〜90℃、最も好ましくは30℃〜80℃である。−5℃未満の場合は、収率が低くなり傾向があり、100℃を越えた場合は苦味が強くなる傾向が見られる。本発明における抽出時間は溶媒に応じて任意に設定され、特に限定されるものではないが、好ましくは5分〜8時間、更に好ましくは10分〜6時間、最も好ましくは30分〜4時間で行われる。5分未満であれば抽出効率が低くなる可能性があり、8時間以上抽出に費やしたとしても収率に影響を与えることは少ない。
本発明でいう甘さとは、茶類が本来有している自然な甘さであり、焦げのある香ばしさを伴った砂糖的な甘さとは異なり、茶葉や各種健康素材が有する渋味、苦味をマスクし、自然なコクのある甘さを付与し、エンハンスするものである。このような風味は、最終製品である茶飲料において、パンダン抽出物を固形分として通常は0.00001〜1質量%、好ましくは0.0001〜0.5質量%、更に好ましくは0.0005〜0.2質量%の範囲において含有されるときに発現される。0.00001質量%未満においては効果が十分でないことがあり、1質量%を越えたときはパンダンの風味が強くなりすぎる傾向が見られる。また、本発明の香味料組成物においては、パンダン抽出物の含有量は、固形分として通常は0.001〜10質量%、好ましくは0.001〜5質量%、更に好ましくは0.005〜2質量%、最も好ましくは0.01〜1質量%の範囲において使用される。なお、本発明でいう固形分とは、抽出液から抽出溶媒をすべて除去した正味の固形分をいう。
本発明の香味料組成物が添加される茶飲料の例としては、緑茶、紅茶、ウーロン茶などの茶葉を常法により熱水、温水または冷水で抽出して得られる茶抽出液、茶の香味成分を適宜調合して得られる茶香味を有する調合飲料などが挙げられ、また、これら茶飲料に種々の健康素材を添加した各種混合茶飲料が挙げられ、そして、本発明は混合茶飲料において特に顕著な効果を有する。本発明でいう混合茶飲料とは、ツバキ科茶の樹(Camellia sinensis var.)の葉を加工した茶葉を必須とし、各種健康系素材或いは嗜好性素材を1種又は2種以上組み合わせた混合茶から抽出して得られる茶飲料をいい、茶葉と組み合わせて用いられる素材としては、例えば、はとむぎ、はぶ茶、大麦、玄米、ドクダミ、クマザサ、柿の葉、クコの葉、アマチャヅル、大豆、昆布、よもぎ、霊芝、シイタケ、ギムネマシルベスタ、ベニバナ、キダチアロエ、ビワの葉、オオバコ、ミカンの皮、サンザシ、麦芽、アマドコロ、ダイダイ、コーンティー、くこの実、甜茶、月見草、カモミール、陳皮、新芽杜仲茶、グァバ葉、バナナ葉、朝鮮人参、番柳、はとむぎポップ、甘草、カワラケツメイ、仲茶の葉、スギナ、ウラジロガシ、なんばんきび、アシタバ、ゴマ、黒豆などが例示され、好ましくは、はとむぎ、はぶ茶、大麦、玄米、ドクダミ、クマザサ、柿の葉、クコの葉、アマチャヅル、大豆、昆布、よもぎ、霊芝、シイタケ、ギムネマシルベスタ、ベニバナ、キダチアロエ、ビワの葉、オオバコ、ミカンの皮、サンザシ、麦芽、アマドコロ、ダイダイ、コーンティー、くこの実、甜茶、月見草、カモミール、陳皮、新芽杜仲茶、グァバ葉、バナナ葉、朝鮮人参などが用いられ、特に好ましくは、はとむぎ、はぶ茶、大麦、玄米、ドクダミ、クマザサ、柿の葉、クコの葉、アマチャヅル、大豆、昆布、よもぎ、霊芝、シイタケ、ギムネマシルベスタ、ベニバナ、キダチアロエ、ビワの葉、オオバコ、ミカンの皮が用いられる。
本発明のパンダン抽出物には、任意成分として食品用香料を添加することもできる。その様な食品用香料としては、例えばアセト酢酸エチル、アセトフェノン、アニスアルデヒド、α−アミルシンナムサルデヒド、アントラニル酸メチル、イオノン、イソオイゲノール、イソ吉草酸イソアミル、イソ吉草酸エチル、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸3−ブテニル、イソチオシアン酸4−ペンテニル、イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸3−メチルチオプロピル、イソチオシアネート類、インドール及びその誘導体、γ−ウンデカラクトン、エステル類、エチルバニリン、エーテル類、オイゲノール、オクタノール、オクタナール、オクタン酸エチル、ギ酸イソアミル、ギ酸ゲラニル、ギ酸シトロネリル、ケイ皮酸、ケイ皮酸エチル、ケイ皮酸メチル、ケトン類、ゲラニオール、酢酸イソアミル、酢酸エチル、酢酸ゲラニル、酢酸シクロヘキシル、酢酸シトロネリル、酢酸シンナミル、酢酸テルピニル、酢酸フェネチル、酢酸ブチル、酢酸ベンジル、酢酸l−メンチル、酢酸リナリル、サリチル酸メチル、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、シトラール、シトロネラール、シトロネロール、1,8−シネオール、脂肪酸類、脂肪族高級アルコール類、脂肪族高級アルデヒド類、脂肪族高級炭化水素類、シンナミルアルコール、シンナムアルデヒド、チオエーテル類、チオール類、デカナール、デカノール、デカン酸エチル、テルピネオール、リモネン、ピネン、ミルセン、タピノーレン、テルペン系炭化水素類、γ−ノナラクトン、バニリン、パラメチルアセトフェノン、ヒドロキシシトロネラール、ヒドロキシシトロネラールジメチルアセタール、ピペロナール、フェニル酢酸イソアミル、フェニル酢酸イソブチル、フェニル酢酸エチル、フェノールエーテル類、フェノール類、フルフラール及びその誘導体、プロピオン酸、プロピオン酸イソアミル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ベンジル、ヘキサン酸、ヘキサン酸アリル、ヘキサン酸エチル、ヘプタン酸エチル、l−ペリラアルデヒド、ベンジルアルコール、ベンズアルデヒド、芳香族アルコール類、芳香族アルデヒド類、d−ボルネオール、マルトール、N−メチルアントラニル酸メチル、メチルβ−ナフチルケトン、dl−メントール、l−メントール、酪酸、酪酸イソアミル、酪酸エチル、酪酸シクロヘキシル、酪酸ブチル、ラクトン類、リナロオール等の合成或いは天然由来の香料の他、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツなどシトラス系精油類、アップル、バナナ、グレープ、メロン、ピーチ、パイナップル、ストロベリーなどフルーツ系の精油或いは回収フレーバー、ミルク、クリーム、バター、チーズ、ヨーグルトなど乳系の抽出香料、緑茶、ウーロン茶、紅茶、コーヒー、ココアなど嗜好品系の回収フレーバー、ペパーミント、スペアミントなどミント系の精油、アサノミ、アサフェチダ、アジョワン、アニス、アンゼリカ、ウイキョウ、ウコン、オレガノ、オールスパイス、オレンジノピール、カショウ、カッシア、カモミール、カラシナ、カルダモン、カレーリーフ、カンゾウ、キャラウェー、クチナシ、クミン、クレソン、クローブ、ケシノミ、ケーパー、コショウ、ゴマ、コリアンダー、サッサフラス、サフラン、サボリー、サルビア、サンショウ、シソ、シナモン、シャロット、ジュニパーベリー、ショウガ、スターアニス、スペアミント、セイヨウワサビ、セロリー、ソーレル、タイム、タマネギ、タマリンド、タラゴン、チャイブ、ディル、トウガラシ、ナツメグ、ニガヨモギ、ニジェラ、ニンジン、ニンニク、バジル、パセリ、ハッカ、バニラ、パプリカ、ヒソップ、フェネグリーク、ペパーミント、ホースミント、ホースラディッシュ、マジョラム、ミョウガ、ラベンダー、リンデン、レモングラス、レモンバーム、ローズ、ローズマリー、ローレル、ワサビなどから得られる香辛料抽出物、アイスランドモス、アカヤジオウ、アケビ、アサ、アサフェチダ、アジアンタム、アジョワン、アズキ、アスパラサスリネアリス、アップルミント、アーティチョーク、アニス、アボカド、アマチャ、アマチャズル、アミガサユリ、アミリス、アーモンド、アリタソウ、アルカンナ、アルテミシア、アルニカ、アルファルファ、アロエ、アンゴスツラ、アンゴラウィード、アンズ、アンズタケ、アンゼリカ、アンバー、アンバーグリス、アンブレット、イカ、イカリソウ、イグサ、イースト、イタドリ、イチゴ、イチジク、イチョウ、イノコヅチ、イランイラン、イワオウギ、インペラトリア、インモルテル、ウィンターグリーン、ウォータークレス、ウコギ、ウコン、ウスバサイシン、ウッドラフ、ウニ、ウメ、ウーロンチャ、エゴマ、エノキダケ、エビ、エビスグサ、エリゲロン、エルダー、エレウテロコック、エレカンペン、エレミ、エンゴサク、エンジュ、エンダイブ、欧州アザミ、オウレン、オオバコ、オカゼリ、オキアミ、オーク、オークモス、オケラ、オスマンサス、オポポナックス、オミナエシ、オモダカ、オランダセンニチ、オリガナム、オリス、オリバナム、オリーブ、オールスパイス、オレンジ、オレンジフラワー、カイ、カイニンソウ、カカオ、カキ、カサイ、カシューナッツ、カスカラ、カスカリラ、カストリウム、カタクリ、カツオブシ、カッシー、カッシャフィスチュラ、カテキュ、カニ、カーネーション、カノコソウ、カモミル、カヤプテ、カラシ、カラスウリ、カラスビシャク、ガラナ、カラムス、ガランガ、カーラント、カリッサ、カリン、カルダモン、ガルバナム、カレー、カワミドリ、カンゾウ、ガンビア、カンラン、キウィーフルーツ、キカイガラタケ、キキョウ、キク、キクラゲ、キササゲ、ギシギシ、キダチアロエ、キナ、キハダ、キバナオウギ、ギボウシ、ギムネマシルベスタ、キャットニップ、キャラウェイ、キャロップ、キュウリ、キラヤ、キンミズヒキ、グァバ、グァヤク、クコ、クサスギカズラ、クサボケ、クズ、クスノキ、クスノハガシワ、グーズベリー、クチナシ、クベバ、クマコケモモ、グミ、クミン、グラウンドアイビー、クララ、クラリセージ、クランベリー、クリ、クルミ、クリーム、グレインオブパラダイス、クレタディタニー、グレープフルーツ、クローバー、クローブ、クロモジ、クワ、クワッシャ、ケイパー、ゲットウ、ケード、ケブラコ、ゲルマンダー、ケンチュール、ケンポナシ、ゲンノショウコ、コウジ、コウダケ、コウチャ、コウホネ、コカ、コガネバナ、コクトウ、コクルイ、ココナッツ、ゴシュユ、コショウ、コスタス、コストマリー、コパイパ、コーヒー、コブシ、ゴボウ、ゴマ、コーラ、コリアンダー、コルツフート、ゴールデンロッド、コロンボ、コンサイ、コンズランゴ、コンフリー、サイプレス、魚、サクラ、サクランボ、ザクロ、サケカス、ササ、ササクサ、サーチ、サッサフラス、サフラン、サポジラ、サボテン、サラシナショウマ、サルサパリラ、サルシファイ、サルノコシカケ、サンザシ、サンシュユ、サンショウ、サンタハーブ、サンダラック、サンダルウッド、サンダルレッド、シイタケ、ジェネ、シソ、シダー、シトラス、シトロネラ、シヌス、シベット、シマルーバ、シメジ、シャクヤク、ジャスミン、ジャノヒゲ、ジャボランジ、シャロット、シュクシャ、ジュニパーベリー、ショウガ、ショウユ、ショウユカス、ジョウリュウシュ、ショウロ、シロタモギタケ、ジンセン、シンナモン、酢、スイカ、スイセン、スギ、スターアニス、スターフルーツ、スチラックス、スッポン、スッポンタケ、ズドラベッツ、スネークルート、スパイクナード、スプルース、スペアミント、スベリヒユ、スローベリー、セイボリー、セキショウ、セージ、ゼドアリー、セネガ、ゼラニウム、セロリー、センキュウ、センタウリア、センゲン、セントジョーンズウォルト、センナ、ソース、ダイオウ、ダイズ、タイム、タケノコ、タコ、タデ、ダバナ、タマゴ、タマゴタケ、タマネギ、タマリンド、ダミアナ、タモギタケ、タラゴン、タラノキ、タンジー、タンジェリン、タンポポ、チェリモラ、チェリーローレル、チェリーワイルド、チガヤ、チコリ、チーズ、チチタケ、チャイブ、チャービル、チャンパカ、チュベローズ、チョウセンゴミシ、チラータ、ツクシ、ツケモノ、ツタ、ツバキ、ツユクサ、ツリガネニンジン、ツルドクダミ、ディアタング、ティスル、ディタニー、ディル、デーツ、テンダイウヤク、テンマ、トウガラシ、トウキ、ドウショクブツタンパクシツ、ドウショクブツユ、トウミツ、トウモロコシ、ドクダミ、トチュウ、ドッググラス、トマト、ドラゴンブラッド、ドリアン、トリュフ、トルーバルサム、トンカ、ナギナタコウジュ、ナシ、ナスターシャム、ナッツ、ナットウ、ナツメ、ナツメグ、ナデシコ、ナメコ、ナラタケ、ニアウリ、ニュウサンキンバイヨウエキ、ニンジン、ニンニク、ネズミモチ、ネットル、ネムノキ、ノットグラス、バイオレット、パイナップル、ハイビスカス、麦芽、ハコベ、バジル、ハス、ハスカップ、パースカップ、パセリ、バター、バターオイル、バターミルク、バーチ、ハチミツ、パチュリー、ハッカ、バックビーン、ハッコウシュ、ハッコウニュウ、ハッコウミエキ、パッションフルーツ、ハツタケ、バッファローベリー、ハトムギ、ハナスゲ、バナナ、バニラ、ハネーサックル、パパイヤ、バーベリー、ハマゴウ、ハマスゲ、ハマナス、ハマボウフウ、ハマメリス、バラ、パルマローザ、バンレイシ、ヒキオコシ、ヒシ、ピスタチオ、ヒソップ、ヒッコリー、ピーナッツ、ヒノキ、ヒバ、ピプシシワ、ヒメハギ、ヒヤシンス、ヒラタケ、ビワ、ビンロウ、フェイジョア、フェネグリーク、フェンネル、フジバカマ、フジモドキ、フスマ、フーゼルユ、プチグレイン、ブチュ、ブドウ、ブドウサケカス、フトモモ、ブナ、ブナハリタケ、ブラックキャラウェイ、ブラックベリー、プラム、ブリオニア、プリックリーアッシュ、プリムローズ、プルネラ、ブルーベリー、ブレッドフルーツ、ヘイ、ベイ、ヘーゼルナッツ、ベチバー、ベーテル、ベニバナ、ペニーロイヤル、ペパーミント、ヘビ、ペピーノ、ペプトン、ベルガモット、ベルガモットミント、ペルーバルサム、ベルベナ、ベロニカ、ベンゾイン、ボアドローズ、ホアハウンド、ホウ、ホウキタケ、ホウショウ、ボウフウ、ホエイ、ホオノキ、ホースミント、ホースラディッシュ、ボタン、ホップ、ポピー、ポプラ、ポポー、ホホバ、ホヤ、ボルドー、ボロニア、マイタケ、マグウォルト、マシュマロー、マジョラム、マスティック、マソイ、マタタビ、マチコ、マツ、マツオウジ、マッシュルーム、マツタケ、マツブサ、マツホド、マテチャ、マメ、マリーゴールド、マルバダイオウ、マルメロ、マレイン、マロー、マンゴー、マンゴスチン、ミカン、ミシマサイコ、ミソ、ミツマタ、ミツロウ、ミート、ミモザ、ミョウガ、ミルク、ミルテ、ミルフォイル、ミルラ、ミロバラン、ムギチャ、ムスク、ムラサキ、メスキート、メドウスィート、メハジキ、メープル、メリッサ、メリロット、メロン、モウセンゴケ、モニリアバイヨウエキ、モミノキ、モモ、モロヘイヤ、ヤクチ、ヤマモモ、ユーカリ、ユキノシタ、ユズ、ユッカ、ユリ、ヨウサイ、ヨロイグサ、ライオンズフート、ライチ、ライフエバーラスティングフラワー、ライム、ライラック、ラカンカ、ラカンショウ、ラズベリー、ラタニア、ラディッシュ、ラブダナム、ラベンダー、ラングウォルト、ラングモス、ランブータン、リキュール、リーク、リツェア、リナロエ、リュウガン、リョウフンソウ、リョクチャ、リンゴ、リンデン、リンドウ、ルー、ルリジサ、レセダ、レモン、レモングラス、レンギョウ、レンゲ、レンブ、ローズマリー、ロベージ、ローレル、ロンゴザ、ワサビ、ワタフジウツギ、ワームウッド、ワームシード、ワラビ、ワレモコウなどから得られる天然香料などが例示され、適宜選択して使用される。これら食品用香料の各々の添加量は特に限定されるものではないが、一般的には本発明の香味料組成物中で、0.001〜99%、好ましくは0.01〜70%、最も好ましくは0.05〜50%の添加量で用いられる。
以下に実施例を挙げ、更に詳細に説明する。
[製造例1](パンダンの水抽出物)
インドネシア産パンダンの葉100部を細断し、水450部に投入して攪拌還流下に30分間抽出を行った。冷却後固液分離を行い、次いで精密濾過を行うことにより淡黄色の抽出液を595部得た。このものの固形分は0.43%であった。
[製造例2](パンダンのエタノール水溶液抽出物)
インドネシア産パンダンの葉100部を細断し、水225部及び95%エタノール225部の混合液に投入して攪拌還流下に30分間抽出を行った。冷却後固液分離を行い、次いで精密濾過を行うことにより淡緑黄色の抽出液を581部得た。このものの固形分は0.51%であった。
[製造例3](パンダンのエタノール水溶液抽出物)
インドネシア産パンダンの葉100部を細断し、水180部及び95%エタノール270部の混合液に投入して攪拌還流下に30分間抽出を行った。冷却後固液分離を行い、次いで精密濾過を行うことにより淡緑黄色の抽出液を574部得た。このものの固形分は0.55%であった。
[実施例1](緑茶飲料)
60℃の湯500mlに対して、緑茶葉(静岡産)10g、ビタミンC0.2gを添加し、5分間抽出を行った。抽出後固液分離を行い、水を加えて1,000mlとし、炭酸水素ナトリウムにてpHを5.5に調製後、製造例2のパンダン抽出物を0.5g添加し、121℃×10分間殺菌することにより本発明の緑茶飲料を調製した。
[比較例1]
60℃の湯500mlに対して、緑茶葉(静岡産)10g、ビタミンC0.2gを添加し、5分間抽出を行った。抽出後固液分離を行い、水を加えて1,000mlとし、炭酸水素ナトリウムにてpHを5.5に調製後、121℃×10分間殺菌することにより比較例1の緑茶飲料を調製した。
[試験例1]
実施例1の緑茶飲料と、比較例1の緑茶飲料の香味について、熟練したパネル20名により官能評価を行った。評価の基準は、比較例1を基準(4点)とし、甘さ、渋味、苦味については非常に強い(7点)〜非常に弱い(1点)、嗜好性については非常に高い(7点)〜非常に低い(1点)とする7段階評価で行った。評価点の平均と香味のコメントを表1に示した。
Figure 0004435660
[実施例2](ウーロン茶飲料)
80℃の湯500mlに対して、ウーロン茶葉(鉄観音)10g、ビタミンC0.2gを添加し、4分間抽出を行った。抽出後固液分離を行い、水を加えて1,000mlとし、炭酸水素ナトリウムにてpHを5.5に調製後、製造例2のパンダン抽出物を0.5g添加し、121℃×10分間殺菌することにより本発明のウーロン茶飲料を調製した。
[比較例2]
80℃の湯500mlに対して、ウーロン茶葉(鉄観音)10g、ビタミンC0.2gを添加し、4分間抽出を行った。抽出後固液分離を行い、水を加えて1,000mlとし、炭酸水素ナトリウムにてpHを5.5に調製後、121℃×10分間殺菌することにより本発明のウーロン茶飲料を調製した。
[試験例2]
実施例2のウーロン茶飲料と、比較例2のウーロン茶飲料の香味について、熟練したパネル20名により官能評価を行った。評価の基準は、比較例2を基準(4点)とし、甘さ、渋味、苦味については非常に強い(7点)〜非常に弱い(1点)、嗜好性については非常に高い(7点)〜非常に低い(1点)とする7段階評価で行った。評価点の平均と香味のコメントを表2に示した。
Figure 0004435660
[実施例3](紅茶飲料)
80℃の湯400mlに対して、紅茶葉(三井農林社製)7g、L−アスコルビン酸ナトリウム0.2gを添加し、5分間抽出を行った。抽出後固液分離を行い、砂糖40g、ショ糖脂肪酸エステル(三菱化学フーズ社製)0.3g、水を加えて1,000mlとし、炭酸水素ナトリウムにてpHを5.5に調製後、製造例2のパンダン抽出物を0.5g添加し、121℃×10分間殺菌することにより本発明の紅茶飲料を調製した。このものは、紅茶本来の甘味が増すとともに、渋味がマスキングされた美味しいものであった。
[実施例4](混合茶飲料)
90℃の湯500mlに対して、緑茶葉(静岡産)1g、はとむぎ8g、大麦1g、玄米0.2g、プーアル茶0.2g、どくだみ茶0.1g、はぶ茶0.1g、チコリー0.1gを添加し、8分間抽出を行った。抽出後固液分離を行い、ビタミンC0.1gと水を加えて1,000mlとし、炭酸水素ナトリウムにてpHを5.5に調製後、製造例2のパンダン抽出物を1g添加し、121℃×10分間殺菌することにより本発明の混合茶飲料を調製した。
[比較例3]
90℃の湯500mlに対して、緑茶葉(静岡産)1g、はとむぎ8g、大麦1g、玄米0.2g、プーアル茶0.2g、どくだみ茶0.1g、はぶ茶0.1g、チコリー0.1gを添加し、8分間抽出を行った。抽出後固液分離を行い、ビタミンC0.1gと水を加えて1,000mlとし、炭酸水素ナトリウムにてpHを5.5に調製後、121℃×10分間殺菌することにより比較例3の混合茶飲料を調製した。
[比較例4]
比較例3の混合茶飲料に、2−アセチル−1−ピロリンを1ppb含有させた比較例4の混合茶飲料を調製した。
[比較例5]
比較例3の混合茶飲料に、2−アセチル−2−チアゾリンを10ppb含有させた比較例5の混合茶飲料を調製した。
[試験例3]
実施例4の混合茶飲料と、比較例3〜5の混合茶飲料の香味について、熟練したパネル20名により官能評価を行った。評価の基準は、比較例3を基準(4点)とし、甘さ、渋味、苦味については非常に強い(7点)〜非常に弱い(1点)、嗜好性については非常に高い(7点)〜非常に低い(1点)とする7段階評価で行った。評価点の平均と香味のコメントを表3に示した。
Figure 0004435660
[実施例4](緑茶飲料)
60℃の湯500mlに対して、緑茶葉(静岡産)10g、ビタミンC0.2gを添加し、5分間抽出を行った。抽出後固液分離を行い、水を加えて1,000mlとし、炭酸水素ナトリウムにてpHを5.5に調製後、緑茶香料(小川香料社製)及び製造例2のパンダン抽出物からなる香味料組成物(組成比=2:1)を1.5g添加し、121℃×10分間殺菌することにより本発明の緑茶飲料を調製した。
[実施例5](ウーロン茶飲料)
80℃の湯500mlに対して、ウーロン茶葉(鉄観音)10g、ビタミンC0.2gを添加し、4分間抽出を行った。抽出後固液分離を行い、水を加えて1,000mlとし、炭酸水素ナトリウムにてpHを5.5に調製後、ウーロン茶香料(小川香料社製)及び製造例2のパンダン抽出物からなる香味料組成物(組成比=2:1)を1.5g添加し、121℃×10分間殺菌することにより本発明のウーロン茶飲料を調製した。
[実施例6](紅茶飲料)
80℃の湯400mlに対して、紅茶葉(三井農林社製)7g、L−アスコルビン酸ナトリウム0.2gを添加し、5分間抽出を行った。抽出後固液分離を行い、砂糖40g、ショ糖脂肪酸エステル(三菱化学フーズ社製)0.3g、水を加えて1,000mlとし、炭酸水素ナトリウムにてpHを5.5に調製後、紅茶香料(小川香料社製)及び製造例2のパンダン抽出物からなる香味料組成物(組成比=2:1)を1.5g添加し、121℃×10分間殺菌することにより本発明の紅茶飲料を調製した。このものは、紅茶本来の甘味が増すとともに、渋味がマスキングされた美味しいものであった。
[実施例7](混合茶飲料)
90℃の湯500mlに対して、緑茶葉(静岡産)1g、はとむぎ8g、大麦1g、玄米0.2g、ウーロン茶0.2g、クマザサ0.1g、はぶ茶0.1g、柿の葉0.1gを添加し、8分間抽出を行った。抽出後固液分離を行い、ビタミンC0.1gと水を加えて1,000mlとし、炭酸水素ナトリウムにてpHを5.5に調製後、製造例2のパンダン抽出物を1g添加し、121℃×10分間殺菌することにより本発明の混合茶飲料を調製した。
[実施例8](混合茶飲料)
90℃の湯500mlに対して、緑茶葉(静岡産)1g、はとむぎ8g、大麦1g、玄米0.2g、ウーロン茶0.2g、クマザサ0.1g、はぶ茶0.1g、柿の葉0.1gを添加し、8分間抽出を行った。抽出後固液分離を行い、ビタミンC0.1gと水を加えて1,000mlとし、炭酸水素ナトリウムにてpHを5.5に調製後、混合茶香料(小川香料社製)及び製造例2のパンダン抽出物からなる香味料組成物(組成比=1:2)を1.5g添加し、121℃×10分間殺菌することにより本発明の混合茶飲料を調製した。
[実施例9](混合茶飲料)
90℃の湯500mlに対して、緑茶葉(静岡産)1g、はとむぎ8g、大麦1g、玄米0.2g、プーアル茶0.2g、どくだみ茶0.1g、はぶ茶0.1g、チコリー0.1gを添加し、8分間抽出を行った。抽出後固液分離を行い、ビタミンC0.1gと水を加えて1,000mlとし、炭酸水素ナトリウムにてpHを5.5に調製後、混合茶香料(小川香料社製)及び製造例2のパンダン抽出物からなる香味料組成物(組成比=1:2)を1.5g添加し、121℃×10分間殺菌することにより本発明の混合茶飲料を調製した。
本発明の香味料組成物を茶飲料に添加することにより、茶類が本来有している、コクのある自然な甘さを有する茶飲料を提供することができる。そして、その効果は混合茶飲料において特に顕著である。

Claims (9)

  1. パンダン抽出物を含有することを特徴とする茶飲料用の香味料組成物。
  2. パンダン抽出物を固形分として0.001〜10質量%含有することを特徴とする茶飲料用の香味料組成物。
  3. 茶飲料が混合茶飲料であることを特徴とする請求項1又は2に記載の香味料組成物。
  4. 請求項1又は2に記載の香味料組成物を含有することを特徴とする茶飲料。
  5. 請求項3に記載の香味料組成物を含有することを特徴とする混合茶飲料。
  6. パンダン抽出物を固形分として0.00001〜1質量%含有することを特徴とする茶飲料。
  7. パンダン抽出物を固形分として0.00001〜1質量%含有することを特徴とする混合茶飲料。
  8. パンダン抽出物を固形分として0.00001〜1質量%添加することを特徴とする茶飲料への甘さ増強方法。
  9. パンダン抽出物を固形分として0.00001〜1質量%添加することを特徴とする混合茶飲料への甘さ増強方法。
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