JP2016082917A - サンショウ抽出物による高甘味度甘味料の呈味改善剤 - Google Patents

サンショウ抽出物による高甘味度甘味料の呈味改善剤 Download PDF

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Abstract

【課題】 高甘味度甘味料特有の不快な後味や呈味を、ごく少量の添加量で効果的に抑制する高甘味度甘味料の呈味改善剤を提供することである。【解決手段】 サンショウを超臨界流体で抽出して得られる抽出物を有効成分とする高甘味度甘味料の呈味改善剤である。【選択図】 なし

Description

本発明は、高甘味度甘味料の呈味改善剤に関するものである。詳しくは、高甘味度甘味料の不快な後味を改善する、すなわち不快な甘味の後残りを減少させる呈味改善剤に関するものである。
近年の健康指向の高まりやダイエットに対する関心からアスパルテーム、ステビア、アセスルファムK、スクラロース、ネオテームなどの低カロリーの高甘味度甘味料を使用した飲食品や口腔衛生品が増加している。
このような高甘味度甘味料は、ショ糖の数十倍から数千倍の甘味度を有するという優れた性能を持つ反面、飲食時に不快な苦味、エグ味及び収斂味を与える他、甘味が長く持続するため味の切れが悪く、結果として呈味の質がショ糖に比して劣り、消費者に不快な甘味感を与えるという欠点を有している。
そのため、低カロリーとして有用な高甘味度甘味料を各種飲食物に幅広く適用するに際しては、そうした呈味の改善が最大の課題となっている。
特に、甘味が長く持続する甘味の後引き、後残りの問題は、苦味やエグ味よりも解決が困難であり、以下に例示するように、種々の技術が提案されて来たが、いずれも十分な改善効果をもたらすものではなかった。
高甘味度甘味料の甘味の残存性の難点を解消するため、グルコン酸もしくはリンゴ酸等の有機酸やその塩を使用する方法(特許文献1)、高甘味度甘味料とルチン、ヘスペリジン等の天然物を組み合わせる方法(特許文献2、3)、ガラクトマンナン分解物、ビートオリゴ糖等の糖類を高甘味度甘味料の味質改善に用いる方法(特許文献4、5)、さとうきび由来のバガス抽出物や酵素処理イチョウ葉エキス等の植物由来の抽出物を高甘味度甘味料に配合する方法(特許文献6、7)、キナ酸を甘味改善剤として用いる方法(特許文献8)、溶媒抽出したサンショウ抽出物等の感覚刺激物質とキナ酸とバニラポリフェノールの三成分を組み合わせた呈味改善剤 (特許文献9)など各種方法が提案されている。
しかしながら、このような既存の方法では、高甘味度甘味料の不快な後味を低減させるために、改善剤を多量に添加する必要があり、その結果、改善剤に起因する味や香りが、かえって飲食品本来の香味を損なうことになり、それを防止するため別の添加剤が必要になるといった問題点を有していた。
しかしながら、昨今の食の安全の風潮に鑑みれば、食品用添加剤の量や数を安易に増加することは一般消費者にとっては決して好ましいことではない。
特開2003−210147号公報 特開平10−146165号公報 特開平8−256725号公報 特開平9−19268号公報 特開2000−197462号公報 特開2000−217540号公報 特開2003−180288号公報 特開2001−321115号公報 特開2012−175930号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、飲食品又は口腔衛生製品の本来の風味を変えることなく、高甘味度甘味料特有の不快な後味や呈味を1種類の添加剤によって、ごく少量の添加量で効果的に抑制する高甘味度甘味料の呈味改善剤を提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、サンショウを超臨界流体で抽出して得られる抽出物が、高甘味度甘味料の不快な後味や呈味を少ない添加量で効果的に抑制できることを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)サンショウを超臨界流体で抽出して得られる抽出物を有効成分とする高甘味度甘味料の呈味改善剤。
(2)超臨界流体が、圧力7.4〜60MPa、温度20〜100℃の領域における超臨界状態二酸化炭素であり、超臨界流体の使用量がサンショウの1〜20倍容量であり、抽出時間が1〜6時間である上記の呈味改善剤。
(3)超臨界流体抽出時に、濃度が5〜99.5(w/w)%のエタノール水溶液をサンショウの0.05〜2倍容量で共存させる上記の呈味改善剤。
(4)サンショウが、サンショウの乾燥した実である上記の呈味改善剤。
(5)高甘味度甘味料が、アスパルテーム、ステビア、スクラロース、アセスルファムK又はネオテームである上記の呈味改善剤。
(6)サンショウを超臨界流体で抽出して得られる抽出物を含む香料組成物。
(7)サンショウの超臨界流体抽出物が30〜30,000ppm含まれる上記の香料組成物。
(8)高甘味度甘味料100質量部に対して、サンショウの超臨界流体抽出物を0.023〜2.3質量部添加する、高甘味度甘味料の呈味改善方法。
(9)呈味改善が、高甘味度甘味料を飲食した後の不快な甘味の後残りを減少させることである上記の呈味改善方法。
(10)高甘味度甘味料と、前記呈味改善剤とを含有する高甘味度甘味料含有組成物。
(11)高甘味度甘味料と、上記の香料組成物とを含有する高甘味度甘味料含有組成物。(12)高甘味度甘味料が、アスパルテーム、ステビア、スクラロース、アセスルファムK及びネオテームからなる群より選ばれる1種又は2種以上である上記の高甘味度甘味料含有組成物。
(13)上記の呈味改善剤、上記の香料組成物または上記の高甘味度甘味料含有組成物を含有する飲食品又は口腔衛生製品。
本発明の高甘味度甘味料の呈味改善剤は、高甘味度甘味料に特有の不快な後味や呈味をごく少量の添加量で効果的に抑制することができるので、呈味改善剤が飲食品又は口腔衛生製品の本来の風味を変えることがない。
従って、適用の範囲が拡大し、それはこれまで味覚の点で適用範囲に限界があった高甘味度甘味料の適用対象の拡大をもたらす点で大きな意義を有する。
また、本発明の呈味改善剤は、古来より食用に供されているサンショウを原料とする点、抽出溶媒が残存しない超臨界流体(特に二酸化炭素は無味、無臭、無害)である点で安全性にも優れる。
〔1〕呈味改善剤
(1)呈味改善剤の原料
本発明に係る呈味改善剤は上述したように、呈味改善の有効成分として、サンショウの超臨界流体による抽出物を含有する。
サンショウ(山椒;Japanese pepper;学名Zanthoxylum piperitum)は、ミカン科サンショウ属に属する落葉低木で、数種の品種がある。本発明に用いるサンショウには特に品種の限定はない。
サンショウの若芽や葉は、日本料理や香辛料に用いられ、乾燥した実は辛味香辛料や生薬(健胃や駆虫)として用いられる。本発明では、サンショウの植物体のうちいずれの部分であっても原料として使用可能であるが、特に乾燥した実が抽出効率に優れる点で好ましい。
(2)呈味改善剤の製造方法、剤形等
本発明の呈味改善剤は、サンショウを超臨界流体を用いて抽出することによって得ることができる。
超臨界流体による抽出とは、加圧下に液状となったガス、亜臨界ないし超臨界状態での流体による抽出を意味するものであるが、好ましい形態として液状二酸化炭素による抽出、亜臨界ないし超臨界状態の二酸化炭素による抽出が挙げられ、超臨界状態二酸化炭素による抽出が特に好ましい。
より具体的に言えば、超臨界流体は、好ましくは圧力7.4〜60MPa、特に好ましくは8〜20.5MPaであり、温度20〜100℃、特に好ましくは30〜80℃の領域における超臨界状態二酸化炭素である。
また、超臨界流体の使用量は、サンショウ植物体、特に乾燥したサンショウの実の0.05〜2倍容量、特に0.1〜1.5倍容量が好ましい。また、抽出時間は、1〜6時間、特に1.5〜3時間が好ましい。
さらに、抽出効率を上げるため、上記超臨界流体抽出の際にエントレーナー(助溶媒)を共存させることが好ましい。そうしたエントレーナーとしては、エタノール水溶液が食品に使用できる観点から好適である。そのエタノール濃度は5〜99.5(w/w)%、好ましくは30〜70(w/w)%である。また、エントレーナーの使用量は原料のサンショウ植物体、特に乾燥したサンショウの実の0.05〜2倍、好ましくは0.5〜1.5倍量である。
抽出後、粗抽出液を固液分離して得られる抽出原液をそのまま呈味改善剤として使用することも可能であるが、必要に応じてさらにろ過等の精製を行って不純物を除去することもできる。
また、本発明の超臨界流体サンショウ抽出物の成分濃度を低くしたい場合は、抽出原液を溶剤で希釈した形態の液剤としてもよい。その場合の溶剤としては、例えば、エタノール、グリセリン、プロピレングリコール、トリアセチン、中鎖脂肪酸トリグリセリド、ベンジルアルコール等が挙げられる。
上述のサンショウ抽出物が単独で存在する液剤形態の呈味改善剤は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、付加的成分を添加する、あるいは他の有効成分と組み合わせて合剤にする等、種々変形して実施可能である。
例えば、公知の各種天然香料や合成香料と組み合わせて香料組成物にすることが例示される。
また、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンEなど)や糖類、甘味料、冷感剤、乳化増粘安定剤、pH調整剤と組み合わせた組成物として使用することもできる。
さらに、本呈味改善剤は、液剤以外の剤形、例えば凍結乾燥または加熱乾燥などの処理を行って固形剤として使用することも可能である。さらに、賦形剤(デキストリン等)を
添加し噴霧乾燥により粉末状あるいは顆粒状、さらには錠剤にすることも可能であり、用途に応じて種々の剤形を採用することができる。
香料組成物にする場合に組み合わせる香料成分としては、例えば、アセトフェノン、ベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、シンナムアルデヒド、アニスアルデヒド、イオノン、イソ吉草酸イソアミル、イソ吉草酸エチル、アセト酢酸エチル、レブリン酸エチル、ピルビン酸エチル、インドール、ノナラクトン、デカラクトン、ウンデカラクトン、ドデカラクトン、エチルバニリン、マルトール、エチルマルトール、フラネオール、ソトロン、ピネン、リモネン、ミルセン、テルピノレン、リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、メントール、シネオール、メントフラン、リモネンオキサイド、ピネンオキサイド、リナロールオキサイド、シトラール、メントン、カルボン、プレゴン、ピペリトン、酢酸リナリル、酢酸メンチル、酢酸テルピニル等の香料ケミカル;柑橘等のフルーツ系精油;アップル、パイナップル、グレープ等の回収フレーバー;ミルク、バター、チーズ、ヨーグルト等の乳系香料;アニス、ウイキョウ、オールスパイス、カモミール、ペパーミントテイル、カルダモン、カンゾウ、クミン、クローブ、キャラウェイ、コリアンダー、セイボリー、サルビア、シソ、シナモン、ジンジャー、セロリー、スペアミント、タイム、タラゴン、ディル、ニガヨモギ、ニンジン、バジル、ヒソップ、ラベンダー、レモングラス、ローズマリー、ローレル等の香辛料の精油または抽出物等が挙げられる。
香料成分を含有する香料組成物中のサンショウ超臨界流体抽出物の配合量としては、香料組成物100質量部に対してサンショウ超臨界流体抽出物の質量は0.0005〜10質量部が好ましく、0.001〜4質量部が特に好ましく、最も好ましくは0.003〜3.0質量部(香料組成物中に30〜30,000ppm)である。
香料組成物には、サンショウ超臨界流体抽出物がごく僅かの量しか含まれていないため、香料組成物中の香料成分の香気に悪影響を及ぼさないことも本発明の利点である。
呈味改善剤組成物を調製する際に使用できる乳化増粘安定剤としては、例えば寒天、アルギン酸、カラギーナン、グアーガム、ペクチン、キサンタンガム、ジェランガムなどが挙げられる。また、pH調整剤としては、例えば塩酸、水酸化ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、リンゴ酸、リンゴ酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、酒石酸、酒石酸ナトリウムなどが挙げられる。
〔2〕高甘味度甘味料
本発明の呈味改善剤が改善対象とする高甘味度甘味料は、ショ糖の数百倍から数千倍の高い甘味を有する天然物由来又は合成の甘味料をいい、ステビア(Stevia)、甘草抽出物、ソーマチン(Thaumatin)、グリチルリチン、グリチルリチン酸2ナトリウム、グリチルリチン酸アンモニウム、サッカリン、サッカリンナトリウム、アスパルテーム、アセスルファムK(Acesulfame K)、スクラロース(Sucralose)、アリテーム(Alitame)、ネオテーム(Neotame)等を例示することができる。
本発明の呈味改善剤は、高甘味度甘味料の種類には制限されずに使用できるが、特にアスパルテーム、ステビア、スクラロース、アセスルファムK、ネオテームの呈味改善に使用することが自然な甘味質を表現できる点で好ましい。
本発明の呈味改善剤は、高甘味度甘味料に少量添加することにより、高甘味度甘味料に特有の不快な後味や呈味が効果的に抑制された高甘味度甘味料含有組成物として供することができる。
高甘味度甘味料含有組成物とする場合は、高甘味度甘味料および本発明の呈味改善剤の他、各種糖類、有機酸、澱粉、デキストリンなど、通常使用される分散剤、賦形剤などを適宜含むことができる。
本発明の呈味改善剤を高甘味度甘味料に添加する場合は、高甘味度甘味料100質量部に対し、サンショウ超臨界抽出物0.001〜10質量部が通常であり、0.005〜5質量部が好ましく、より望ましくは0.023〜2.3質量部である。
また、本発明の呈味改善剤は、高甘味度甘味料を含有している飲食品や口腔衛生製品に少量添加することで、高甘味度甘味料に特有の不快な後味や呈味が効果的に抑制され、飲食品や口腔衛生製品の呈味を改善することもできる。
本発明の呈味改善剤を添加し得る飲食品または口腔衛生製品は特に限定されない。飲食品としては、例えばコーヒー、紅茶、スポーツドリンク、乳飲料などの飲料;キャンディ、錠菓、チューインガムなどの菓子類;ゼリー、チルドデザートなどの冷菓;ヨーグルトなどの乳製品;等が挙げられる。また、ペットフード等のペット用の飼料も飲食品に含まれる。
また、口腔衛生製品としては、例えば歯磨き、洗口液、口中清涼剤、シート状フィルムなどが挙げられる。
また、本発明の呈味改善剤を、高甘味度甘味料を含有している飲食品や口腔衛生製品に添加する場合は、飲食品や口腔衛生製品の種類や剤形によって異なるが、該飲食品や口腔衛生製品中の呈味改善成分含量として、0.0001〜5質量%が通常であり、0.001〜2質量%が好ましい。
以下、実施例および比較例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらによりなんら限定されるものではない。
〔製造例1〕(サンショウの水による抽出物)
サンショウ乾燥実50gに、水250gを加えて室温下で1時間抽出したのち、抽出液を固液分離し、175g(Brix2.0)の抽出液を得た。
〔製造例2〕(サンショウの超臨界二酸化炭素による抽出物)
サンショウの実180gに50(w/w)%エタノールを180g添加し、撹拌混合した後すぐに抽出槽に仕込み、圧力10MPa、温度40℃の超臨界二酸化炭素を連続的に2時間半供給して抽出を行った。
超臨界二酸化炭素は、原料であるサンショウの実に対して7.1倍容量使用した。
抽出槽から流出する抽出物含有超臨界二酸化炭素は、圧力4MPa、温度25℃に保った分離槽に移し、抽出物を二酸化炭素から分離し、74gの抽出液を得た。
得られた抽出液を−5℃で一晩静置し、その後珪藻土ろ過を行い、本発明の呈味改善剤を得た。
得られた本発明の呈味改善剤はサンショウ特有のフローラルノートの少ない溶液であった。
〔分析例1〕
サンショウ水抽出物とサンショウ超臨界二酸化炭素抽出物を各0.2gずつガスクロマトグラフィー(GC)用バイアル瓶に精秤し、そこに内部標準物質(2−octanol;0.405w/v%のエタノール溶液)を5μL添加し、下記の条件でGC−MS分析を行い、フローラルノートを示す代表的な香気成分とサンショールの含有量をそれぞれ定量した。
高甘味度甘味料の不快な後味を改善する呈味改善剤は、改善剤自体に特有の香気がなく、呈味に影響するサンショールなどの成分が多いことが望まれる。
そこで、特有の香気として、サンショウ特有のフローラルノートに寄与するシトロネラール、酢酸シトロネリル、酢酸ゲラニルを測定した。
また、呈味に影響を及ぼす成分として、サンショール及びヒドロキシサンショールを測定した。
<分析条件>
GC-MS:
Instrument Agilent 7890B & 5977A
Injection Vol 1.0μL
Carrier gas He (1.0mL/min)
Inlet 250℃, Split ratio 30:1
Column DB-1 (0.25mm i.d. x 30m x film thickness 0.25μm)
Oven temp 80℃-260℃, 3℃/min.
Figure 2016082917
以上の分析結果から、サンショウを超臨界二酸化炭素で抽出すると、従来使用されてきた水による抽出物に比べ、フローラルノートの香気成分の含有量が少なく、サンショール等の呈味を感じさせる成分が多く抽出されることが分かった。
〔シュガーレスチューインガム〕
ガムベース25質量部、キシリトール38.7〜39.0質量部、マルチトール18.7質量部、還元パラチノース15質量部、アスパルテーム1.2質量部、アセスルファムK0.1質量部を混合し、ミントフレーバー1質量部及び各素材を添加し、ローラーにより均一に混錬した。その後、常法に従って、圧展成形し、板状のシュガーレスチューインガムを調製した。
Figure 2016082917
表2の処方により調製したシュガーレスチューインガムに、キナ酸(ナカライテスク株式会社製)、サンショウ水抽出物(製造例1)、サンショウ超臨界二酸化炭素抽出物(製造例2)をそれぞれ添加して、実施例1〜4、比較例1〜3のサンプル7種を調製した。
サンプル7種のうち、サンショウ水抽出物の添加品、並びにサンショウ超臨界二酸化炭素抽出物添加品に関しては、分析例1に従って、フローラルノートの香気成分(シトロネラール、酢酸シトロネリル、酢酸ゲラニル)と呈味に影響する成分(サンショール及びヒドロキシサンショール)の含有量の定量分析を行った。その結果を表2に示す。
上記のサンプル7種について、10名のパネルにより呈味改善効果に関する官能評価を行った。
官能評価は以下の評価基準を用いて比較例及び実施例の不快な甘味の後残り、嗜好性に関する各項目を点数で評価し、各パネルの評価点を平均した。結果を表3に示す。
<評価基準>
(不快な甘味の後残り)
非常に強い:5点
強い: 4点
中程度: 3点
弱い: 2点
非常に弱い:1点
(嗜好性)
非常に高い:5点
高い: 4点
中程度: 3点
低い: 2点
非常に低い:1点
Figure 2016082917
サンショウ超臨界二酸化炭素抽出物を添加したものは、キナ酸添加と比較して不快な甘味の後残りが弱く、嗜好性が高かった。
〔シュガーレスキャンディ〕
表4のシュガーレスキャンディを調製した。
鍋に還元麦芽糖水飴400質量部、水30質量部、アセスルファムK0.15質量部、スクラロース0.05質量部を入れ、徐々に加熱して完全に溶解させ、これを常法により155℃になるまで煮詰めた。
これに比較例4はレモンフレーバーを0.3質量部、比較例5はレモンフレーバーを0.3質量部にさらにサンショウ水抽出物(製造例1)を0.1質量部、実施例5はレモンフレーバーを0.3質量部にさらにサンショウ超臨界二酸化炭素抽出物(製造例2)を0.001質量部加え、混合した後デポジットによりキャンディを成型した。
Figure 2016082917
10名のパネルにより、シュガーレスチューインガムの場合と同じ評価基準により官能評価を行った。官能評価の結果を表5に示した。
Figure 2016082917
サンショウ超臨界二酸化炭素抽出物を添加した実施例5のシュガーレスキャンディは不快な甘味の後残りが弱く、嗜好性が高かった。
一方、サンショウ超臨界二酸化炭素抽出物を添加しなかった比較例4および5のシュガーレスキャンディは不快な甘味の後残りが強く、嗜好性が低かった。
本発明の呈味改善剤は、飲食品又は口腔衛生製品の本来の風味を変えることなく、高甘味度甘味料特有の不快な後味や呈味を効果的に抑制することのできる呈味改善剤として広く利用可能である。
Figure 2016082917
すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)サンショウを超臨界流体で抽出して得られる抽出物を有効成分とする高甘味度甘味料の呈味改善剤。
(2)超臨界流体が、圧力7.4〜60MPa、温度20〜100℃の領域における超臨界状態二酸化炭素であり、超臨界流体の使用量がサンショウの1〜20倍容量であり、抽出時間が1〜6時間である上記の呈味改善剤。
(3)超臨界流体抽出時に、濃度が5〜99.5(w/w)%のエタノール水溶液をサンショウの0.05〜2倍容量で共存させる上記の呈味改善剤。
(4)サンショウが、サンショウの乾燥した実である上記の呈味改善剤。
(5)高甘味度甘味料が、アスパルテーム、ステビア、スクラロース、アセスルファムK又はネオテームである上記の呈味改善剤。
(6)サンショウを超臨界流体で抽出して得られる抽出物を含む高甘味度甘味料の呈味改善用の香料組成物。
(7)香料組成物100質量部に対して、サンショウの超臨界流体抽出物が0.0005〜10質量部含まれる上記の香料組成物。
(8)高甘味度甘味料100質量部に対して、サンショウの超臨界流体抽出物を0.001〜10質量部添加する、高甘味度甘味料の呈味改善方法。
(9)呈味改善が、高甘味度甘味料を飲食した後の不快な甘味の後残りを減少させることである上記の呈味改善方法。
(10)高甘味度甘味料と、前記呈味改善剤とを含有する高甘味度甘味料含有組成物。
(11)高甘味度甘味料と、上記の香料組成物とを含有する高甘味度甘味料含有組成物。(12)高甘味度甘味料が、アスパルテーム、ステビア、スクラロース、アセスルファムK及びネオテームからなる群より選ばれる1種又は2種以上である上記の高甘味度甘味料含有組成物。
(13)上記の呈味改善剤、上記の香料組成物または上記の高甘味度甘味料含有組成物を含有する飲食品又は口腔衛生製品。
より具体的に言えば、超臨界流体は、好ましくは圧力7.4〜60MPa、特に好ましくは8〜20.5MPaであり、温度20〜100℃、特に好ましくは30〜80℃の領域における超臨界状態二酸化炭素である。
また、超臨界流体の使用量は、サンショウ植物体、特に乾燥したサンショウの実の1〜20倍容量、特に1〜15倍容量が好ましい。また、抽出時間は、1〜6時間、特に1.5〜3時間が好ましい。
さらに、抽出効率を上げるため、上記超臨界流体抽出の際にエントレーナー(助溶媒)を共存させることが好ましい。そうしたエントレーナーとしては、エタノール水溶液が食品に使用できる観点から好適である。そのエタノール濃度は5〜99.5(w/w)%、好ましくは30〜70(w/w)%である。また、エントレーナーの使用量は原料のサンショウ植物体、特に乾燥したサンショウの実の0.05〜2倍、好ましくは0.5〜1.5倍量である。
〔製造例2〕(サンショウの超臨界二酸化炭素による抽出物)
サンショウ乾燥実180gに50(w/w)%エタノールを180g添加し、撹拌混合した後すぐに抽出槽に仕込み、圧力10MPa、温度40℃の超臨界二酸化炭素を連続的に2時間半供給して抽出を行った。
超臨界二酸化炭素は、原料であるサンショウ乾燥実に対して7.1倍容量使用した。
抽出槽から流出する抽出物含有超臨界二酸化炭素は、圧力4MPa、温度25℃に保った分離槽に移し、抽出物を二酸化炭素から分離し、74gの抽出液を得た。
得られた抽出液を−5℃で一晩静置し、その後珪藻土ろ過を行い、本発明の呈味改善剤を得た。
得られた本発明の呈味改善剤はサンショウ特有のフローラルノートの少ない溶液であった。

Claims (13)

  1. サンショウを超臨界流体で抽出して得られる抽出物を有効成分とする高甘味度甘味料の呈味改善剤。
  2. 超臨界流体が、圧力7.4〜60MPa、温度20〜100℃の領域における超臨界状態二酸化炭素であり、超臨界流体の使用量がサンショウの1〜20倍容量であり、抽出時間が1〜6時間である請求項1に記載の呈味改善剤。
  3. 超臨界流体抽出時に、濃度が5〜99.5(w/w)%のエタノール水溶液をサンショウの0.05〜2倍容量で共存させる請求項1又は2に記載の呈味改善剤。
  4. サンショウが、サンショウの乾燥した実である請求項1〜3のいずれか1項に記載の呈味改善剤。
  5. 高甘味度甘味料が、アスパルテーム、ステビア、スクラロース、アセスルファムK又はネオテームである請求項1〜4のいずれか1項に記載の呈味改善剤。
  6. サンショウを超臨界流体で抽出して得られる抽出物を含む香料組成物。
  7. サンショウの超臨界流体抽出物が30〜30,000ppm含まれる請求項6記載の香料組成物。
  8. 高甘味度甘味料100質量部に対して、サンショウの超臨界流体抽出物を0.023〜2.3質量部添加する、高甘味度甘味料の呈味改善方法。
  9. 呈味改善が、高甘味度甘味料を飲食した後の不快な甘味の後残りを減少させることである請求項8記載の方法。
  10. 高甘味度甘味料と、請求項1〜5のいずれか1項に記載の呈味改善剤とを含有する高甘味度甘味料含有組成物。
  11. 高甘味度甘味料と、請求項6又は7に記載の香料組成物とを含有する高甘味度甘味料含有組成物。
  12. 高甘味度甘味料が、アスパルテーム、ステビア、スクラロース、アセスルファムK及びネオテームからなる群より選ばれる1種又は2種以上である請求項10又は11に記載の高甘味度甘味料含有組成物。
  13. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の呈味改善剤、請求項6〜7項のいずれか1項に記載の香料組成物または請求項10〜12のいずれか1項に記載の高甘味度甘味料含有組成物を含有する飲食品又は口腔衛生製品。
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