JP2012167790A - トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジンを停止状態から始動させる際に、押圧装置用油圧調整弁による、前記押圧装置の油圧室内に導入する油圧の制御値を、最高値とする。これにより、この油圧室内への圧油の送り込みを円滑にする。又、エンジンを停止させる操作を行った状態で、前記押圧装置用油圧調整弁の開度を、前記油圧室内に導入する油圧を、前記各トラクション部の面圧を必要最低限の値に規制する為の開度に調整する。これにより、前記油圧室からの圧油の排出を緩徐に行わせる。
【選択図】図3
Description
特許文献8〜10には、エンジンとトロイダル型無段変速機との間にクラッチを設け、エンジン始動時にこのクラッチの接続を断ち、始動後、油圧が安定してからこのクラッチを接続する構造が記載されている。この様な従来構造によれば、上述の様な原因による耐久性の低下を防止はできるが、構造が複雑になり、大型化する事が避けられない。
前記第一、第二のディスクは、それぞれがトロイド曲面である軸方向側面同士を互いに対向させた状態で、相対回転を可能として互いに同心に配置されている。
又、前記各パワーローラは、前記第一、第二のディスクの軸方向側面同士の間に挟持されてこれら第一、第二のディスク同士の間で動力を伝達するもので、それぞれの周面を部分球面状の凸面としている。
又、前記各支持部材は、前記各パワーローラを回転自在に支持している。
又、前記変速比制御手段は、前記各支持部材を揺動変位させて、前記第一のディスクと前記第二のディスクとの間の変速比を変える。
又、前記押圧装置は、油圧室内への油圧の導入に伴って、前記第一のディスクと前記第二のディスクとを互いに近付く方向に押圧し、前記各ディスクと前記各パワーローラの周面との転がり接触部である各トラクション部の面圧を確保する。
更に、前記押圧装置用油圧調整弁は、油圧源と前記油圧室との間に設けられて、この油圧室内に導入する油圧を調節する。
この様な本発明を実施する場合に、具体的には、請求項2に記載した発明の様に、前記エンジンを停止状態から始動させる際を、イグニッションキーをONしてから、このエンジンをスタータモータにより駆動し、このエンジンが点火してセルモータによらずに回転を継続し始めるまでの間とする。
或いは、請求項3に記載した発明の様に、前記油圧源と前記押圧装置用油圧調整弁との間に、この油圧源から吐出された圧油を前記押圧装置を含む複数の油圧機器に供給する油圧系路の供給油圧を調節する為の、ライン圧制御用油圧調整弁を設ける。そして、前記油圧室内に導入する油圧の制御値の最高値を、このライン圧制御用油圧調整弁により調整された、前記供給油圧とする。
又、本発明を実施する場合に好ましくは、請求項5に記載した発明の様に、前記エンジンを停止させる操作を行った状態で、前記押圧装置用油圧調整弁の開度を、前記油圧室内に導入する油圧を、前記各トラクション部の面圧を必要最低限の値に規制する為の開度に調整する。尚、この必要最低限の値に規制する為の開度とは、前記押圧装置用油圧調整弁の開度を最も絞った状態であり、例えば、デューティ比100%で前記流路を開放する場合には、例えば20%程度の値を、デューティ比0%で前記流路を開放する場合には、例えば80%程度の値を、それぞれ言う。
特に、本発明の無段変速装置に於いては、前記トロイダル型無段変速機が、上述した様な、本発明のトロイダル型無段変速機である。
又、請求項5に記載した発明の様に、前記エンジンを停止させる操作を行った状態で、前記押圧装置用油圧調整弁による前記油圧室内に導入する油圧の制御値を最低限の値とすれば、この押圧装置用油圧調整弁を通過する圧油の流量が絞られる。この結果、前記油圧室内の油圧を徐々に低下させて、エンジンが完全に停止する前に、前記押圧装置が発生する押圧力が過度に低下する事を防止して、前記グロススリップの発生を防止できる。
尚、前記ステップ5で、前記エンジン1が完全に停止していると判定された場合には、前記ステップ4に移り、前記押圧装置用油圧調整弁28aの開度を大きく(デューティを100%に)しておく。この結果、次のエンジン始動時に、前記油圧室30内の油圧を迅速に上昇させる事ができる。
先ず、本発明により、エンジンを始動する際に、各トラクション部でグロススリップが発生するのを防止できる事を確認する為に行ったシミュレーションの結果に就いて、図4により説明する。
以上、図4の(A)(B)にその結果を示したシミュレーションから明らかな通り、本発明により、エンジンを始動する際に、各トラクション部でグロススリップが発生するのを防止できる。
但し、エンジンの停止動作時には、始動時とは異なり、前記各トラクション部に潤沢な潤滑油(トラクションオイル)が存在する。従って、前記押圧装置5による押圧力が多少不足し、前記各トラクション部で軽いグロススリップが発生しても、これら各トラクション部を構成する各面が損傷する程度は軽微であるか、殆ど無視できる場合もある。従って、必要に応じて、エンジンの停止時に前記押圧装置用油圧調整弁28aを全開として、前記油圧室30内の油圧を迅速に低下させても良い。
2 ダンパ
3 入力軸
4 トロイダル型無段変速機
5 押圧装置
6 入力側ディスク
7 パワーローラ
8 出力側ディスク
9 入力側回転センサ
10 出力側回転センサ
11 制御器
12 遊星歯車装置
13 クラッチ装置
14 出力軸
15 低速用クラッチ
16 高速用クラッチ
17 出力軸回転センサ
18 オイルポンプ
19 アクチュエータ
20 制御弁装置
21 制御弁
22 高速用切換弁
23 低速用切換弁
24a、24b 油圧室
25、25a、25b 油圧センサ
26 ステッピングモータ
27 ライン圧制御用油圧調整弁
28、28a 押圧装置用油圧調整弁
29 モード切換用電磁弁
30 油圧室
31 油温センサ
32 ポジションスイッチ
33 エンジンコントローラ
34 アクセルセンサ
35 ブレーキセンサ
36 パドルシフトセンサ
37 圧力調整弁
38 ソレノイド
39 リターンスプリング
40 スプール
41 潤滑油流路
Claims (6)
- それぞれがトロイド曲面である軸方向側面同士を互いに対向させた状態で、相対回転を可能として互いに同心に配置された第一、第二のディスクと、これら第一、第二のディスクの軸方向側面同士の間に挟持されてこれら第一、第二のディスク同士の間で動力を伝達する、それぞれの周面を部分球面状の凸面とした複数のパワーローラと、これら各パワーローラを回転自在に支持した複数の支持部材と、これら各支持部材を揺動変位させて前記第一のディスクと前記第二のディスクとの間の変速比を変える変速比調節手段と、油圧室内への油圧の導入に伴って前記第一のディスクと前記第二のディスクとを互いに近付く方向に押圧し、前記各ディスクと前記各パワーローラの周面との転がり接触部である各トラクション部の面圧を確保する油圧式の押圧装置と、油圧源と前記油圧室との間に設けられて前記油圧室内に導入する油圧を調節する、押圧装置用油圧調整弁とを備え、車両の駆動源であるエンジンの出力を駆動輪に伝達する駆動系の途中に設置された状態で使用されるトロイダル型無段変速機に於いて、前記エンジンを停止状態から始動させる際に、前記押圧装置用油圧調整弁による前記油圧室内に導入する油圧の制御値を最高値とする事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
- 前記エンジンを停止状態から始動させる際とは、イグニッションキーをONしてから、このエンジンをスタータモータにより駆動し、このエンジンが点火してセルモータによらずに回転を継続し始めるまでの間である、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
- 前記油圧源と前記押圧装置用油圧調整弁との間に、この油圧源から吐出された圧油を前記押圧装置を含む複数の油圧機器に供給する油圧系路の供給油圧を調節する為の、ライン圧制御用油圧調整弁が設けられており、前記油圧室内に導入する油圧の制御値の最高値は、このライン圧制御用油圧調整弁により調整された、前記供給油圧である、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機。
- 前記押圧装置用油圧調整弁が、ソレノイドへの通電状態の切換に伴って流路を開閉し、経過時間に対する通電時間の割合であるデューティ比を変える事により前記油圧室内に導入する油圧を調整する電磁式であり、前記エンジンを停止状態から始動させる際に前記押圧装置用油圧調整弁が、前記デューティ比を調節可能範囲のうちで最も偏った値にする事により、前記油圧室内に導入する油圧の制御値を最高値とする、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機。
- 前記エンジンを停止させる操作を行った状態で、前記押圧装置用油圧調整弁の開度を、前記油圧室内に導入する油圧を、前記各トラクション部の面圧を必要最低限の値に規制する為の開度に調整する、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機。
- トロイダル型無段変速機と、複数の歯車を組み合わせて成る歯車式の差動ユニットとを備え、このうちの差動ユニットは、前記トロイダル型無段変速機を構成する第一のディスクと共に入力軸により回転駆動される第一の入力部と、同じく第二のディスクに接続される第二の入力部とを有し、これら第一、第二の入力部同士の間の速度差に応じた回転を取り出して出力軸に伝達するものである無段変速装置に於いて、前記トロイダル型無段変速機が、請求項1〜5のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機である事を特徴とする無段変速装置。
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