JP5682359B2 - トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 - Google Patents
トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5682359B2 JP5682359B2 JP2011030891A JP2011030891A JP5682359B2 JP 5682359 B2 JP5682359 B2 JP 5682359B2 JP 2011030891 A JP2011030891 A JP 2011030891A JP 2011030891 A JP2011030891 A JP 2011030891A JP 5682359 B2 JP5682359 B2 JP 5682359B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- continuously variable
- variable transmission
- pressing force
- gear ratio
- toroidal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
この通過トルクは、前述した様に、前記アクチュエータ19に設けた1対の油圧室26a、26b同士の間に存在する差圧に基づいて求める。但し、前記エンジン1の出力トルクが変動(増減)してから、この変動が前記トロイダル型無段変速機4に伝達されて前記両油圧室26a、26b同士の間に差圧が発生し、この差圧を前記両油圧センサ27a、27bにより検出し、これら両油圧センサ27a、27bの検出信号に基づいて前記制御器11が前記トロイダル型無段変速機4の通過トルクを算出するまでには遅れが生じる。
このトロイダル型無段変速機4の変速比は、前記入力側回転センサ9が検出する前記入力側ディスク6の回転速度と、前記出力側回転センサ10が検出する前記出力側ディスク8の回転速度との比として算出する。但し、これら両回転センサ9、10によりこれら各ディスク6、8の回転速度を、必要な精度で検出する為には、これら各ディスク6、8を所定角度以上回転させる必要がある。この為、これら各ディスク6、8の回転速度を検出し、更に前記トロイダル型無断変速機4の変速比を算出するまでに遅れが生じる。
前記制御器11等が前記押圧装置5に発生させるべき押圧力を算出し、この押圧力を得られる油圧を算出して、前記押圧力調整弁30の開弁圧を調整しようとしても、図9に示した油圧回路中に存在する抵抗により、この開弁圧が所望値になるまでに応答遅れが生じる。更に、前記押圧力調整弁30の開弁圧が所望値に調整されてから、実際に前記押圧装置5の油圧室45内に所定の油圧が導入されるまでの間にも、応答遅れが発生する。
このうちの第一、第二のディスクは、それぞれがトロイド曲面である軸方向側面同士を互いに対向させた状態で、相対回転を可能として互いに同心に配置されている。
又、前記各パワーローラは、前記第一、第二のディスクの軸方向側面同士の間に挟持されて、これら第一、第二のディスク同士の間で動力を伝達する。
又、前記各支持部材は、前記各パワーローラを回転自在に支持している。
又、前記アクチュエータは、油圧式で、前記各支持部材を、それぞれの端部に設けた枢軸の軸方向に変位させて、前記第一のディスクと前記第二のディスクとの間の変速比を変える。
又、前記変速比制御ユニットは、前記変速比を所望値にする為に、前記アクチュエータの変位方向及び変位量を制御する。
又、前記押圧装置は、前記第一のディスクと前記第二のディスクとを互いに近付く方向に押圧するもので、油圧の導入に伴ってこの油圧に比例した押圧力を発生させる油圧式のものである。
そして、前記押圧装置に導入する油圧を調整する為の油圧調整手段は、この押圧装置に導入する油圧を、前記第一のディスクと前記第二のディスクとの間で伝達する力の大きさ及び前記変速比に応じて調節する。
更に、手動による変速比切換スイッチの操作に基づいて前記変速比を、予め設定した値に調節できる手動変速機能を備える。
この様な本発明を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、前記押圧装置に発生させるべく選択した押圧力が、設計的に算出される最大押圧力を越えている場合に、この最大押圧力を発生させられる油圧を前記押圧装置の油圧室に導入する。
このうちの差動ユニットは、トロイダル型無段変速機を構成する第一のディスクと共に入力軸により回転駆動される第一の入力部と、同じく第二のディスクに接続される第二の入力部とを有し、これら第一、第二の入力部同士の間の速度差に応じた回転を取り出して出力軸に伝達するものである。
特に、前記請求項3に記載した無段変速装置に於いては、前記トロイダル型無段変速機が、上述した様なトロイダル型無段変速機である。
この結果、現在のレバー位置がMレンジでない(自動変速モードを選択する、Dレンジ又はLレンジ)であると判定した場合には、本発明の制御は行なわなず、ステップ4で、通常の押圧力制御を行う。即ち、自動変速モードの場合には、実変速比から算出した必要押圧力2(P_REAL_EV)を発生させるべく、押圧装置5の油圧室45内に導入する油圧を制御する。この理由は、レバー位置がMレンジでない限り、前記パドルシフトレバーを操作しても、変速比の変更は行われない為である。
そして、「必要押圧力1(P_TRGT_EV)>必要押圧力2(P_REAL_EV)」であった場合には、ステップ6に移り、前記押圧装置5が発生すべき押圧力(TRGT_PLOAD)として、前記必要押圧力1(P_TRGT_EV)を選択する。
一方、「必要押圧力1(P_TRGT_EV)≦必要押圧力2(P_REAL_EV)」であった場合には、前記ステップ4に移り、前記押圧装置5が発生すべき押圧力(TRGT_PLOAD)として、前記必要押圧力2(P_REAL_EV)を選択する。
図4の上段は、トロイダル型無段変速機4の変速比を示しており、このうちの実線aは目標とする変速比を、同じく破線bは実際の変速比の変化状況を、それぞれ表している。この破線bから分かる様に、前記パドルシフトレバーを操作してから実際に前記トロイダル型無段変速機4の変速比が変化するまでには、或る程度の時間を要する。
次に、図4の中段は、前記トロイダル型無段変速機4の変速比の変化に伴って、押圧装置5に発生させるべき押圧力の目標値が変化する状況を示している。このうちの破線cは必要押圧力1(P_TRGT_EV)を、破線dは必要押圧力2(P_REAL_EV)を、それぞれ示している。
更に、図4の下段は、前記トロイダル型無段変速機4の変速比の変化に伴って、押圧装置5が発生する押圧力が変化する状況を示している。このうちの実線eはこの押圧装置5が実際に発生する押圧力を、破線fはグロススリップを防止する為に必要な押圧力を、鎖線gは、前記中段の破線dと同じく、必要押圧力2(P_REAL_EV)を、それぞれ示している。
図4の下段の実線eと破線fとを比較すれば明らかな通り、本例によれば、定常運転時に前記押圧装置5が発生する押圧力に過剰な余裕を持たせずに、手動変速によるシフトダウン時に各トラクション部でグロススリップが発生する事を防止できる。
この様な図5の下段の実線eと破線fとを比較すれば明らかな通り、本例によれば、定常運転時に前記押圧装置5が発生する押圧力に過剰な余裕を持たせずに、手動変速によるシフトアップ時にも、各トラクション部でグロススリップが発生する事を防止できる。
この様な、図6の中段の曲線c、dを比較すれば明らかな通り、パドルシフトレバーの操作に基づく、実変速比の減速側への変化に対応して押圧装置5が発生する押圧力を変化させると、この押圧力が(図6の中段の斜格子部分に相当するだけ)不足し、各トラクション部でグロススリップが発生し易くなる。
又、本発明の如く、押圧力を変化の前後の変速比に対応する押圧力のうちの大きな方の値にする技術は、自動変速モード状態でも、特定の場合に適用できる。即ち、自動変速モード状態であっても、前述した様な、ハンチングの如き細かな制御が行われにくい状況、例えばキックダウン加速時やアクセル戻しによる急シフトアップ変速時の如く、手動変速モードの場合と同様に、最速での変速動作が必要となる状況に限定して上述の様に、押圧力を変速の前後での大きな値に合わせる制御を行う事はできる。この場合には、例えば、アクセルペダルの操作量が大きい事を前提とする(アクセルペダルの操作量を判定して、上述した制御を行うか否かを決定する)。
2 ダンパ
3 入力軸
4 トロイダル型無段変速機
5 押圧装置
6 入力側ディスク
7 パワーローラ
8 出力側ディスク
9 入力側回転センサ
10 出力側回転センサ
11 制御器
12 遊星歯車装置
13 クラッチ装置
14 出力軸
15 低速用クラッチ
16 高速用クラッチ
17 出力軸回転センサ
18、18a、18b オイルポンプ
19 アクチュエータ
20 制御弁装置
21 制御弁
22 差圧シリンダ
23a、23b 補正用制御弁
24 高速用切換弁
25 低速用切換弁
26a、26b 油圧室
27、27a、27b 油圧センサ
28 スリーブ
29 ステッピングモータ
30 押圧力調整弁
31 ライン圧制御用電磁開閉弁
32 電磁弁
33 シフト用電磁弁
34 油温センサ
35 ポジションスイッチ
36 アクセルセンサ
37 ブレーキスイッチ
38 手動油圧切換弁
39 エンジンコントローラ
40 油溜
41 低圧側調整弁
42 第一のパイロット部
43 第二のパイロット部
44 第三のパイロット部
45 油圧室
46 ピストン
47 差圧取り出し弁
48 スプール
49 パドルシフトセンサ
50 パーキングブレーキセンサ
51 加速度センサ
52 モード検出手段
53 演算器
Claims (3)
- それぞれがトロイド曲面である軸方向側面同士を互いに対向させた状態で、相対回転を可能として互いに同心に配置された第一、第二のディスクと、これら第一、第二のディスクの軸方向側面同士の間に挟持されてこれら第一、第二のディスク同士の間で動力を伝達する複数のパワーローラと、これら各パワーローラを回転自在に支持した複数個の支持部材と、これら各支持部材を、それぞれの端部に設けた枢軸の軸方向に変位させて前記第一のディスクと前記第二のディスクとの間の変速比を変える油圧式のアクチュエータと、この変速比を所望値にする為にこのアクチュエータの変位方向及び変位量を制御する為の変速比制御ユニットと、前記第一のディスクと前記第二のディスクとを互いに近付く方向に押圧する押圧装置とを備え、この押圧装置は、油圧の導入に伴ってこの油圧に比例した押圧力を発生させる油圧式のものであり、この押圧装置に導入する油圧を調整する為の油圧調整手段は、この押圧装置に導入する油圧を、前記第一のディスクと前記第二のディスクとの間で伝達する力の大きさ及び前記変速比に応じて調節するものであり、手動による変速比切換スイッチの操作に基づいて前記変速比を、予め設定した値に調節できる手動変速機能を備え、自動車用の自動変速機として使用されるトロイダル型無段変速機に於いて、この手動変速機能が選択されている状態で、前記変速比切換スイッチが操作されてから、実際に前記変速比がこの変速比切換スイッチの操作に基づいて選択された値に変化するまでの間、その時点での変速比である実変速比に応じて定まる必要押圧力と、前記変速比切換スイッチの操作に基づいて選択された変速比に応じて定まる目標押圧力とのうちの大きな押圧力を発生させられる油圧を前記押圧装置の油圧室に導入する事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
- 前記押圧装置に発生させるべく選択した押圧力が、設計的に算出される最大押圧力を越えている場合に、この最大押圧力を発生させられる油圧を前記押圧装置の油圧室に導入する、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
- トロイダル型無段変速機と、複数の歯車を組み合わせて成る歯車式の差動ユニットとを備え、このうちの差動ユニットは、トロイダル型無段変速機を構成する第一のディスクと共に入力軸により回転駆動される第一の入力部と、同じく第二のディスクに接続される第二の入力部とを有し、これら第一、第二の入力部同士の間の速度差に応じた回転を取り出して出力軸に伝達するものである無段変速装置に於いて、前記トロイダル型無段変速機が、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機である事を特徴とする無段変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011030891A JP5682359B2 (ja) | 2011-02-16 | 2011-02-16 | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011030891A JP5682359B2 (ja) | 2011-02-16 | 2011-02-16 | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012167776A JP2012167776A (ja) | 2012-09-06 |
JP5682359B2 true JP5682359B2 (ja) | 2015-03-11 |
Family
ID=46972120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011030891A Expired - Fee Related JP5682359B2 (ja) | 2011-02-16 | 2011-02-16 | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5682359B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
PL4127514T3 (pl) | 2020-03-30 | 2024-08-12 | Mazaro Nv | Sposób sterowania przekładnią bezstopniową i przekładnia wyposażona w układ sterowania do realizacji wspomnianego sposobu |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001330120A (ja) * | 2000-05-23 | 2001-11-30 | Toyota Motor Corp | 車両用無段変速機の制御装置 |
JP4548024B2 (ja) * | 2004-07-13 | 2010-09-22 | 日本精工株式会社 | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 |
JP4710360B2 (ja) * | 2005-03-11 | 2011-06-29 | 日本精工株式会社 | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 |
JP5600878B2 (ja) * | 2009-02-19 | 2014-10-08 | トヨタ自動車株式会社 | 駆動システム |
JP2010270791A (ja) * | 2009-05-19 | 2010-12-02 | Fuji Heavy Ind Ltd | 無段変速機の制御装置 |
-
2011
- 2011-02-16 JP JP2011030891A patent/JP5682359B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012167776A (ja) | 2012-09-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007046661A (ja) | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 | |
JP4710360B2 (ja) | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 | |
JP2011174486A (ja) | 無段変速装置 | |
JP4548024B2 (ja) | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 | |
JP5682359B2 (ja) | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 | |
JP5176496B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP5087788B2 (ja) | 車両用無段変速装置 | |
JP2007309383A (ja) | 無段変速装置 | |
JP5732847B2 (ja) | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 | |
JP4924449B2 (ja) | 無段変速装置 | |
JP4978131B2 (ja) | 無段変速装置 | |
JP5045426B2 (ja) | 車両用無段変速装置 | |
JP4735343B2 (ja) | 車両用無段変速装置の変速制御装置 | |
JP5447609B2 (ja) | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 | |
JP5310596B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4534726B2 (ja) | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 | |
JP4590984B2 (ja) | 燃料供給装置 | |
JP6149694B2 (ja) | 無段変速装置 | |
JP4534596B2 (ja) | 無段変速装置 | |
JP2014152794A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2012132514A (ja) | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 | |
JP5263037B2 (ja) | 無段変速装置 | |
JP4474880B2 (ja) | 変速機の制御装置 | |
JP2012225512A (ja) | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 | |
JP2014152818A (ja) | 無段変速装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140120 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140925 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141104 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141120 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141216 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141229 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5682359 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |