JP2014152818A - 無段変速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の後退時に、トラクション部でのグロススリップの発生を防止しつつ、伝達効率の低下を抑えられる構造を実現する。
【解決手段】セレクトレバーが後退位置である場合、押圧装置が発生する押圧力に関する安全率Fsとして、前進時の安全率よりも高い値を設定する。そして、その時点でのトロイダル型無段変速機を通過するトルクを伝達可能な押圧力に前記安全率Fsを乗じ、前記押圧装置により発生すべき目標押圧力を求める。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば車両(自動車)用の自動変速装置、建設機械(建機)や農業機械(農機)用の自動変速装置、航空機(固定翼機、回転翼機、飛行船等)等で使用されるジェネレータ(発電機)用の自動変速装置、ポンプ等の各種産業機械の運転速度を調節する為の自動変速装置として利用する、トロイダル型無段変速機を組み込んだ無段変速装置の改良に関する。
自動車用変速装置としてトロイダル型無段変速機を使用する事が、例えば特許文献1等の多くの刊行物に記載され、且つ、一部で実施されて周知である。又、変速比の変動幅を大きくすべく、トロイダル型無段変速機と差動ユニットである遊星歯車式変速機とを組み合わせた無段変速装置も、例えば特許文献2〜7に記載される等により、従来から広く知られている。図7〜8は、このうちの特許文献6〜7に記載された、入力軸を一方向に回転させたまま出力軸を停止させられる、所謂ギヤードニュートラル状態を実現できるモードを備えた無段変速装置を示している。このうちの図7は無段変速装置のブロック図を、図8は、この無段変速装置を制御する油圧回路を、それぞれ示している。先ず、図7のブロック図により、無段変速装置に就いて説明する。この図7中、太矢印は動力の伝達経路を、実線は油圧回路を、破線は電気回路を、それぞれ示している。エンジン1の出力は、ダンパ2を介して、入力軸3に入力される。この入力軸3に伝達された動力は、トロイダル型無段変速機4を構成する押圧装置5から入力側ディスク6に伝達され、更に複数個のパワーローラ7を介して出力側ディスク8に伝達される。これら両ディスク6、8のうち、入力側ディスク6の回転速度は入力側回転センサ9により、出力側ディスク8の回転速度は出力側回転センサ10により、それぞれ測定して、制御器11に入力し、前記両ディスク6、8間の(トロイダル型無段変速機4の)変速比を算出する。前記押圧装置5は、後述する図8に示す様に、油圧の導入に伴ってこの油圧に比例した押圧力を発生させる油圧式のものとしている。
又、前記入力軸3に伝達された動力は、直接又は前記トロイダル型無段変速機4を介して、差動ユニットである遊星歯車装置12に伝達される。そして、この遊星歯車装置12の構成部材の差動成分が、クラッチ装置13を介して出力軸14に取り出される。尚、このクラッチ装置13は、後述する図8に示す低速用クラッチ15及び高速用クラッチ16を表すものである。又、図示の例では、出力軸回転センサ17により前記出力軸14の回転速度を検出して、前記入力側回転センサ9及び出力側回転センサ10の故障の有無を判定する為のフェールセーフを可能としている。
一方、前記ダンパ2部分から取り出した動力によりオイルポンプ18(図8の18a、18b)を駆動し、このオイルポンプ18から吐出した圧油を、前記押圧装置5と、前記パワーローラ7を支持した支持部材であるトラニオンを枢軸(図示省略)の軸方向に変位させるアクチュエータ19(図8参照)の変位量を制御する為の制御弁装置20とに、送り込み自在としている。尚、この制御弁装置20とは、後述する図8に示す制御弁21と、差圧シリンダ22と、補正用制御弁23a、23bと、高速用切換弁24及び低速用切換弁25とを合わせたものである。このうちの制御弁21は、前記アクチュエータ19への圧油の給排を制御するものである。又、このアクチュエータ19に設けた1対の油圧室26a、26b(図8参照)内の油圧を油圧センサ27(実際には図8に示す様に1対の油圧センサ27a、27b)により検出して、その検出信号を、前記制御器11に入力している。
前記制御器11は、前記油圧センサ27からの信号(前記両油圧室26a、26b内の油圧の差)に基づいて、前記トロイダル型無段変速機4を通過するトルク(通過トルク、トロイダル型無段変速機の技術分野で周知の、所謂2Ft)を算出する。そして、この様に算出される通過トルクに応じて前記トロイダル型無段変速機4の変速比を補正すべく、前記制御弁21の構成部材であるスリーブ28(図8参照)を、前記差圧シリンダ22により変位させる。この様な差圧シリンダ22への圧油の給排は、前記補正用制御弁23a、23bにより制御される。又、前記制御弁装置20は、駆動部材であるステッピングモータ29と、後述する押圧力調整弁41を切り換える為のライン圧制御用電磁開閉弁30と、前記補正用制御弁23a、23bを切り換える為の電磁弁31と、前記高速用切換弁24及び低速用切換弁25を切り換える為のシフト用電磁弁32とにより、その作動状態を切り換えられる。そして、これらステッピングモータ29と、ライン圧制御用電磁開閉弁30と、電磁弁31と、シフト用電磁弁32とは、何れも前記制御器11からの制御信号に基づいて切り換えられる。
又、前記制御器11には、前記各回転センサ9、10、17及び前記油圧センサ27からの信号の他、油温センサ33の検出信号と、ポジションスイッチ34の位置信号と、アクセルセンサ35の検出信号と、ブレーキスイッチ36の信号とを入力している。このうちの油温センサ33は、無段変速装置を納めたケーシング内の潤滑油(トラクションオイル)の温度を検出するものである。又、前記ポジションスイッチ34は、後述する図8に記載した手動油圧切換弁37を切り換える為の、運転席に設けられたシフトレバー(操作レバー)の操作位置(選択位置)を表す信号を発するものである。又、前記アクセルセンサ35は、アクセルペダルの開度を検出する為のものである。更に、前記ブレーキスイッチ36は、ブレーキペダルが踏まれた事、或いはパーキングブレーキが操作された事を検出して、その事を表す信号を発するものである。
又、前記制御器11は、前記各スイッチ34、36及び各センサ9、10、17、27、33、35からの信号に基づいて、前記ステッピングモータ29と、ライン圧制御用電磁開閉弁30と、電磁弁31と、シフト用電磁弁32とに前記制御信号を送る他、前記エンジン1を制御する為のエンジンコントローラ38に制御信号を送る。そして、前記入力軸3と前記出力軸14との間の速度比を変えたり、或いは停止時若しくは極低速走行時に前記トロイダル型無段変速機4を通過して前記出力軸14に加えられるトルク(通過トルク)を制御する。
図8は、上述の様な無段変速装置を制御する油圧回路を示している。この油圧回路では、油溜39から吸引されてオイルポンプ18a、18bにより吐出された圧油を、低圧側調整弁40並びに押圧力調整弁41により所定圧に調整自在としている。このうちの押圧装置5側に送る油圧を調整するこの押圧力調整弁41は、リリーフ弁としての機能を備えたもので、第一〜第三のパイロット部42〜44を備える。このうちの第一、第二のパイロット部42、43は、前記トロイダル型無段変速機4を通過するトルクの大きさに応じて、前記押圧力調整弁41の開弁圧を調節する為のものである。これに対して、第三のパイロット部44は、前記トロイダル型無段変速機4の変速比、このトロイダル型無段変速機4の内部に存在する潤滑油(トラクションオイル)の温度、駆動源であるエンジン1の回転速度等、前記伝達トルク以外の運転条件に応じて前記押圧力調整弁41の開弁圧を調節する為のものである。図示の例の場合、前記第一〜第三のパイロット部42〜44に導入する油圧を適切に調節する事で、前記押圧装置5が発生する押圧力を、前記トロイダル型無段変速機4の運転状況に応じ、適正に規制する様に構成している。
この為に、図示の例の場合は、前記第一、第二のパイロット部42、43のうちの何れかのパイロット部に導入する油圧が高くなる程、前記押圧力調整弁41の開弁圧が高くなり、前記押圧装置5を構成する油圧室45内に導入する油圧を高くする様に構成している。又、これと共に、パワーローラ7を支持する支持部材(トラニオン)を枢軸の軸方向に変位させる為のアクチュエータ19にピストン46を挟んで設けた1対の油圧室26a、26b同士の間の差圧を、差圧取り出し弁47を介して、何れかのパイロット部42、43に導入する様にしている。この差圧取り出し弁47は、前記アクチュエータ19の油圧室26a、26b内の油圧の差、即ち、トロイダル型無段変速機4を通過する力が大きくなる程、前記押圧力調整弁41の何れかのパイロット部42、43に導入される油圧が高くなる様に切り換えられる。従って、前記押圧装置5の油圧室45内に導入される油圧、延いてはこの押圧装置5が発生する押圧力は、前記トロイダル型無段変速機4を通過する力が大きくなる程大きくなる。
又、図示の例の場合、前記制御器11からの指令により制御されるライン圧制御用電磁開閉弁30の切り換えに基づき、前記第三のパイロット部44に圧油を導入自在としている。即ち、前記制御器11は、前記トロイダル型無段変速機4の変速比、内部に存在する潤滑油の温度、駆動源であるエンジン1の回転速度等を勘案して、前記押圧装置5に発生させるべき押圧力の最適値に応じた油圧の必要値を算出する。そして、この必要値と前記目標値との差である補正値に対応する油圧を、前記ライン圧制御用電磁開閉弁30の切り換えに基づき、前記第三のパイロット部44に導入する。この様にしてこの第三のパイロット部44に導入された油圧は、前記押圧力調整弁41のスプール48を、図8の左方に押し、前記押圧装置5に導入される油圧を低下させる(減圧する)。
この結果、前記押圧装置5に導入される油圧が、前記差圧取り出し弁47が設定した目標値から、前記第三のパイロット部44に導入された油圧に基づく補正値を減じた値に比例する必要値に補正(減圧)される。尚、前記第三のパイロット部44に導入する油圧は、前記変速比が所定値(最も大きな油圧を必要とする値で、例えば1.32)からのずれが大きくなる程、前記油温が低い程、それぞれ高くする。以上に述べた様に、特許文献3に記載された構造を含めて、各トラクション部の面圧を確保する為の押圧装置として油圧式のものを使用するトロイダル型無断変速機4の場合には、この押圧装置が発生すべき押圧力を、このトロイダル型無段変速機4の通過トルクや変速比、油温等から求め、この押圧力に見合う油圧を前記押圧装置5の油圧室45内に導入する様にしている。
この油圧室45内に導入する油圧が、常に前記通過トルクに見合う値以上であり、前記各トラクション部の面圧が必要値以上であれば、これら各トラクション部で有害な(不可避的に生じる、スピン滑りを含む、動力伝達の為に必要な微小な滑り以外の)滑りが発生する事はない。この有害な滑りの発生を防止する為には、前記油圧室45内に導入する油圧に関する安全率を高く(「実際に導入する油圧」/「必要油圧」を大きく)する事が考えられる。但し、前記安全率を高くし過ぎて、前記各トラクション部の面圧が過大になると、これら各トラクション部で発生する、スピンロスを初めとする伝達ロスが大きくなり、前記トロイダル型無段変速機の伝達効率が低下する。この為、前記安全率を余り大きくする事は好ましくない。
但し、前記安全率を低く抑える(「1」を超える値であるが「1」に近い値にする)と、前記トロイダル型無段変速機4の通過トルクが急変動した場合に、前記油圧室45内に導入する油圧の調整が間に合わず、前記押圧装置5が発生する押圧力が不足する可能性がある。遊星歯車装置12と組み合わせて無段変速装置を構成するトロイダル型無段変速機4の場合、クラッチ装置13の切り換え時(低速モードと高速モードとの変換時)に、このトロイダル型無段変速機4の通過トルクが急変する為、前記クラッチ装置13の切り換えの前後に、前記油圧室45内に導入する油圧を一時的に高める事が、従来から提案されている。
又、マニュアル式に変速比を段階的に変化させる機能を備えた無段変速装置で、この変速比を変化させる前後に必要となる押圧力を確保する事も、特許文献6に記載される等により、従来から提案されている。更に、ベルト式の無段変速機を主眼としたものであるが、特許文献7、8にも、変速比変更時に押圧力を高める発明が記載されている。但し、クラッチ装置13の切り換え時や変速比の変更時以外の場合でも、アクセルペダルやブレーキペダルの操作を急激に行った場合に、前記押圧装置5の押圧力が一時的に不足する可能性がある。即ち、前記制御器11がこの押圧装置5の油圧室45内に導入する油圧を調整しようとした場合でも、次の(1)〜(3)の様な理由により、実際にこの油圧室45内の油圧が上昇し、前記押圧装置5が発生する押圧力が上昇するまでに時間を要する(応答遅れを生じる)可能性がある。
(1) 前記トロイダル型無段変速機4の通過トルクの算出遅れ
この通過トルクは、前述した様に、前記アクチュエータ19に設けた1対の油圧室26a、26b同士の間に存在する差圧に基づいて求める。但し、前記エンジン1の出力トルクが変動(増減)してから、この変動が前記トロイダル型無段変速機4に伝達されて前記両油圧室26a、26b同士の間に差圧が発生し、この差圧を前記両油圧センサ27a、27bの検出信号に基づいて前記制御器11が前記トロイダル型無段変速機4の通過トルクを算出するまでには遅れが生じる。
(2) 前記トロイダル型無段変速機4の変速比の算出遅れ
このトロイダル型無段変速機4の変速比は、前記入力側回転センサ9が検出する前記入力側ディスク6の回転速度と、前記出力側回転センサ10が検出する前記出力側ディスク8の回転速度との比として算出する。但し、これら両回転センサ9、10が検出するこれら両ディスク6、8の回転速度を、必要な精度で検出する為には、これら両ディスク6、8を所定角度以上回転させる必要がある。この為、これら両ディスク6、8の回転速度を検出し、更に前記トロイダル型無断変速機4の変速比を算出するまでに遅れが生じる。
(3) 前記押圧装置5が目標とする押圧力を発生させるまでの油圧応答遅れ
前記制御器11等が前記押圧装置5に発生させるべき押圧力を算出し、この押圧力を得るべき油圧を算出して、前記押圧力調整弁41の開弁圧を調整しようとしても、図8に示した油圧回路中に存在する抵抗により、この開弁圧が所望値になるまでに応答遅れが生じる。更に、前記押圧力調整弁41の開弁圧が所望値に調整されてから、実際に前記押圧装置5の油圧室45内に所定の油圧が導入されるまでの間にも、応答遅れが発生する。
上述した(1)〜(3)の様な理由による応答遅れは、前記トロイダル型無段変速機4を搭載した自動車が定速走行している場合や、加減速する場合でもこの加減速の程度が緩徐であり、前記トロイダル型無段変速機4の通過トルクの変動が緩徐に行われる場合には、特に問題とはならない。即ち、前記油圧室45内に導入する油圧に関しては、前述した様な安全率を設定している為、前記通過トルクの変動が緩徐であり、その結果、「実際に導入する油圧」−「必要油圧」の値が前記安全率で補償できる範囲内(正の値)であれば、前記各トラクション部で過大な滑りが発生する事はない。
これに対して、運転者がアクセルペダルを勢い良く(急激に)踏み込んだ場合の如く、前記トロイダル型無段変速機4の通過トルクが急上昇する様な状況で前記応答遅れが生じると、このトロイダル型無段変速機4の通過トルクに対して、前記押圧装置5が発生する押圧力が不足する(「実際に導入する油圧」−「必要油圧」の値が負になる)状況が発生する。この様な状況では、前記各トラクション部で有害な滑りが発生し、前記トロイダル型無段変速機4の伝達効率が著しく低下したり、最悪の場合には、動力伝達を殆ど行わずにトラクション部が滑る、所謂グロススリップが発生して、前記トロイダル型無段変速機4の耐久性を低下させる原因となる。
一方、特許文献5には、アクセル開度とエンジンの回転速度とからこのエンジンの出力トルクを推定して、アクセルペダルを踏み込んだ瞬間に、押圧装置に導入する油圧を、この出力トルクを伝達する為に必要な押圧力を得られる値に制御する発明が記載されている。前記押圧装置に導入する油圧の値は、前記アクセル開度と前記エンジンの回転速度とから求められる、前記エンジンの出力トルクを伝達可能な値(に安全率を乗じた値)を上限としている。従って、上述の様な特許文献5に記載された発明は、前述の(1)(2)の原因に基づく応答遅れには対応できても、前述の(3)の原因に基づく応答遅れには対応できない。即ち、必要値を上限として油圧導入を図る為、前記(3)の様な応答遅れにより、瞬間的とは言え、押圧力不足に基づく有害な滑りを発生する可能性がある。
これに対し、特許文献8には、アクセルペダルやブレーキペダルの操作速度の絶対値が予め設定した閾値を超えた場合に、押圧装置に導入する油圧を、予め設定した所定時間だけ、その時点でのトルクの大きさに応じた必要値、並びに、前記アクセルペダルやブレーキペダルの操作に基づいて必要になると予想される値よりも大きくする発明が記載されている。この様な特許文献8に記載された発明によれば、前述の(3)の原因に基づく応答遅れを僅少に抑える事ができる。
但し、前述の図7〜8に示す様な、ギヤードニュートラル状態を実現できる無段変速装置に於いて、前述の(3)の原因に基づく応答遅れを低減する為には、更なる改良の余地がある。即ち、ギヤードニュートラル状態を実現できる無段変速装置を構成するトロイダル型無段変速機4の変速比と、押圧装置5により発生すべき押圧力(必要押圧力)の理論値との関係は、後述する本発明の実施の形態の第1例を示す図4に実線aで示す様になる。この図4から分かる様に、変速比無限大のギヤードニュートラル状態に於いて、前記必要押圧力の理論値も無限大となる。実際には、前記図4に破線bで示す様に、エンジン1の出力を制御する事で、停止時及び極低速走行時の前記トロイダル型無段変速機4を通過するトルクを制御器11により制御している為、前記必要押圧力はギヤードニュートラル状態近傍で一定値となる。従来は、この様な必要押圧力に、予め定められ、車両の進行方向に拘らず一定の安全率(例えば1.1)を乗じる事で、前記図4に鎖線cで示す様な前記押圧装置5が目標とする押圧力(目標押圧力)を得ていた。この図4から分かる様に、低速用クラッチ15を切断し、高速用クラッチ16を接続した高速モードでは、前記トロイダル型無段変速機4の変速比を高速側(図4の右側)にする程必要押圧力は小さくなる。
これに対し、前記低速用クラッチ15を接続し、前記高速用クラッチ16を切断した低速モードで、停止状態から車両を発進させる場合には、前方或いは後方の何れの方向に発進させるかに拘らず、車両を発進させた直後は、前記必要押圧力は一定値となる。この状態から更に車両を加速するのに伴い、前記トロイダル型無段変速機4の変速比を、前進方向(図4の右側)或いは後退方向(同図の左側)の何れかの方向に向って高速側にする程前記必要押圧力は小さくなる。ここで、前記図4の実線aから分かる様に、低速モード状態で前記変速比を高速側にする程前記必要押圧力の理論値が小さくなる割合(変化率)は、車両を前進させようとしている場合の方が車両を後退させようとしている場合よりも大きい。この為、前記トロイダル型無段変速機4を通過するトルクを制御する事で実際上の必要押圧力が一定値となる前記変速比の範囲は、車両を後退させようとしている場合よりも車両を前進させようとしている場合に小さくなる。従って、低速モードで車両を前進させようとしている場合、上述した特許文献8に記載された発明の様に、アクセルペダルやブレーキペダルの操作速度の絶対値が予め設定した閾値を超えた場合に、前記押圧装置5が発生する押圧力を大きくすれば、この押圧装置5が目標とする押圧力を発生させるまでの油圧応答の遅れを僅少に抑えられる。即ち、低速モードで車両を前方に向って急加速した場合に、その時点で前記押圧装置5が発生している押圧力と前記目標押圧力との間に差があったとしても、車両の加速に伴い前記必要押圧力が減少するのに伴って、この差が解消される傾向となる為、前記押圧装置5が発生する押圧力が不足する時間を僅少に抑えられる。
一方、低速モードで車両を後退させようとしている場合は、前記必要押圧力が一定値となる前記変速比の範囲が、車両を前進させようとしている場合よりも大きい。この為、車両を後方に向って急加速した場合、前記特許文献8に記載された発明の様に、アクセルペダルやブレーキペダルの操作速度に応じて前記押圧装置5が発生する押圧力を大きくしても、前方に向って急加速した場合と比較して、車両の加速に伴い、その時点でこの押圧装置5が発生している押圧力と前記目標押圧力との差が解消される傾向となるのが遅くなる。この為、前述の(3)の様な応答遅れが生じた場合、前記トロイダル型無段変速機4のトラクション部で有害な滑り(グロススリップ)が発生する可能性がある。この様な後退時のグロススリップの発生を防止する為、前記押圧装置5が発生する押圧力に関する安全率を常に高くしておく事が考えられる。しかし、この場合、車両の走行状態の大部分を占める前進中に、前記各トラクション部の面圧が過大になり、前記トロイダル型無段変速機4、延いては無段変速装置全体の伝達効率が低下する。
特開2004−169719号公報 特開2005−221018号公報 特開2006−250255号公報 特開2007−46661号公報 特開2009−121530号公報 特開2010−190362号公報 特公平5−31025号公報 特開2012−132514号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑み、ギヤードニュートラル状態を実現できる構造で、出力軸の逆転時にも、トロイダル型無段変速機のトラクション部に於ける有害な滑りの発生を防止しつつ、伝達効率の低下を抑えられる構造を実現すべく発明したものである。
本発明の無段変速装置は、従来から知られている無段変速装置と同様に、入力軸と、出力軸と、トロイダル型無段変速機と、差動ユニットと、制御器とを備える。
このうちのトロイダル型無段変速機は、少なくとも1対のディスクと、複数個のパワーローラと、複数個の支持部材と、アクチュエータと、押圧装置とを備える。
このうちの、前記各ディスクは、相対回転を自在に互いに同心に支持される。
又、前記各パワーローラは、これら各ディスク同士の間に挟持される。
又、前記各支持部材は、これら各パワーローラを回転自在に支持する。
又、前記アクチュエータは、これら各支持部材を変位させて、前記両ディスク同士の間の変速比を変える。
又、前記押圧装置は、これら両ディスク同士を互いに近付く方向に押圧するものであり、油圧の導入に伴ってこの油圧に比例した押圧力を発生させる、油圧式のものである。
又、前記押圧装置に導入する油圧を調整する為の油圧調整手段は、この押圧装置に導入する油圧を、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間で伝達する力の大きさに応じて調節する。
そして、前記制御器により、前記トロイダル型無段変速機の変速比を調節して前記差動ユニットを構成する複数の歯車の相対的変位速度を変化させる。これにより、駆動源により前記入力軸を一方向に回転させた状態のまま前記出力軸の回転状態を、停止状態を挟んで正転及び逆転に変換自在としている。
特に、本発明の無段変速装置の場合、前記押圧装置が発生する押圧力の大きさを、前記トロイダル型無段変速機を通過するトルクの大きさを同じとした場合に、前記出力軸の正転時(例えば無段変速装置を搭載した車両の前進時)よりも逆転時(同じく後退時)に大きくする。
上述の様な本発明を実施する場合、例えば請求項2に記載した発明の様に、前記押圧装置が発生する押圧力に関する安全率(「実際にこの押圧装置が発生する押圧力」/「その時点での前記トロイダル型無段変速機の通過トルクを伝達する為に必要な押圧力」)を、前記出力軸の正転時よりも逆転時に大きくする。
或いは、請求項3に記載した発明の様に、前記押圧装置が発生する押圧力に関する余裕代(マージン、「実際にこの押圧装置が発生する押圧力」−「その時点での前記トロイダル型無段変速機の通過トルクを伝達する為に必要な押圧力」)を、前記出力軸の正転時よりも逆転時に大きくする。
或いは、請求項4に記載した発明の様に、前記押圧装置が発生する押圧力の大きさを決定(算出)する為に用いられる、前記各パワーローラの周面と前記両ディスクの側面とのトラクション部のトラクション係数(接線力/法線力)を、前記出力軸の正転時よりも逆転時に大きくする。
上述の様に構成する本発明の無段変速装置によれば、出力軸が停止状態(ギヤードニュートラル状態)から逆転方向に急加速した場合でも、この無段変速装置を構成するトロイダル型無段変速機の押圧装置が発生する押圧力が不足するのを防止して、このトロイダル型無段変速機のトラクション部で有害な滑りが発生するのを防止できる。これに対し、出力軸が正転する場合には、前記押圧装置が発生する押圧力が過大になるのを防止して、前記無段変速装置の伝達効率が低下するのを抑えられる。
本発明に係る無段変速装置の1例を示すブロック図。 同じく油圧制御回路の1例を示す図。 本発明の実施の形態の第1例を示すフローチャート。 無段変速装置を構成するトロイダル型無段変速機の押圧装置により発生すべき押圧力と、このトロイダル型無段変速機の変速比との関係の1例を示す線図。 本発明の実施の形態の第2例を示すフローチャート。 同じく第3例を示すフローチャート。 従来から知られている無段変速装置の1例を示すブロック図。 同じく油圧制御回路の1例を示す図。
[実施の形態の第1例]
図1〜4は、請求項1、2に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、図1は本発明に係る無段変速装置の1例を、図2は同じく油圧制御回路を、それぞれ示しているが、この無段変速装置の構成に関しては、基本的には、前述の図7〜8に示した従来構造の場合と同様である。図1では、変速比を手動により変更する為のパドルシフトの信号を得る為のパドルシフトセンサ49と、パーキングブレーキが操作されているか否かの信号を得る為のパーキングブレーキセンサ50と、運転者によるブレーキペダルの操作状況を得る為のブレーキセンサ51と、車体に加わる加速度を求める為の加速度センサ52と、クラッチ装置13の切り換えに基づく、高速、低速モードの切り換え状態を判定する為のモード検出手段53との信号を制御器11に入力し、この制御器11と演算器54とを繋いでいるが、これらの点に関しては、本発明の本質とは関係しない。尚、前記ブレーキセンサ51はアクセルセンサ35と同様に、回転角ストロークセンサでも良いし、ブレーキ配管経路に取り付けられた圧力センサ等でも良い。
又、図2に示した油圧回路は、差圧シリンダ22や差圧取り出し弁47(図8参照)を省略する等、前述の従来構造に比べて簡略化しているが、これらの点に関しても、本発明の本質とは関係しない。即ち、本発明は、前述の図7〜8に示した構造でも実施できる。
次に、本例の特徴である、車両の進行方向(出力軸14の回転方向)に基づき押圧装置5が発生する押圧力を調整する制御に就いて、図3を参照しつつ説明する。尚、この図3に示した制御の為の判定は、イグニッションスイッチをONしてからOFFするまでの間、繰り返し行う。
先ず、ステップ1で、セレクトレバーが走行レンジ(D、Lレンジ又はRレンジ)であるか否かを判定する。このステップ1で、セレクトレバーが非走行レンジ(P、N)であると判定された場合には、ステップ2に進み、必要最低限の押圧力(PLOAD_NP)を目標値(TRGT_PLOAD)として、押圧力制御を実施した後、終了する(開始に戻る)。即ち、セレクトレバーが非走行レンジである場合、クラッチ装置13(低速用クラッチ15及び高速用クラッチ16)は切断され、入力側ディスク6と出力側ディスク8との間で動力伝達が行われない無負荷状態となる。この様な無負荷状態から前記クラッチ装置13(前記低速用クラッチ装置15)を接続した瞬間に於いても、前記トロイダル型無段変速機4の転がり接触部(トラクション部)で過大な滑りを生じる事なく、動力伝達を開始できる様に、これら各トラクション部の面圧を最低限確保する為、押圧装置5の油圧室45内に導入する油圧を制御する。
一方、前記ステップ1で、セレクトレバーが走行レンジ(D、Lレンジ又はRレンジ)であると判定された場合は、ステップ3に進み、その時点での前記トロイダル型無段変速機4を通過するトルクを伝達可能な押圧力(必要押圧力、CAL_PLOAD)を算出する。この必要押圧力は、例えばこの必要押圧力と、前記入力側ディスク6への入力トルク及び前記トロイダル型無段変速機4の変速比との相関関係として、予め実験や計算により求めておき、制御器11のメモリに、マップや計算式として記憶させておく。前記入力側ディスク6への入力トルクは、前記アクセルセンサ35から入力されるアクセル開度及びエンジンの回転数等から算出したり、アクチュエータ19を構成する1対の油圧室26a、26b同士の間の油圧の差(差圧)から求める事もできる。又、前記必要押圧力を計算式により求める場合、具体的には、次の様にして求める。即ち、前記押圧装置5の発生する押圧力(ローディング圧)Pは、次の(1)式の様にして求められる。
Figure 2014152818
尚、この(1)式中、Fは前記押圧装置5による軸力を、FCFは遠心油圧による軸力を、FCANは遠心油圧に対するキャンセル機構による軸力を、Sは前記両油圧室26a、26bを仕切るピストン46の有効面積を、それぞれ表わしている。尚、押圧装置5が複数のピストンから構成される場合、FCFは各ピストンの遠心油圧による軸力を、Sは各ピストンの有効面積を、それぞれ合計した値とする。又、前記押圧装置5による軸力Fは、次の(2)式の様に表わされる。
Figure 2014152818
この(2)式中、μはトラクション係数を、φは前記各パワーローラ7の傾転角(前記トロイダル型無段変速機4の変速比に対応する角度)を、Tinは前記入力側ディスク6への入力トルクを、Rは前記各ディスク6、8の半径を、それぞれ表わしている。尚、Kは、前記トロイダル型無段変速機4のキャビティ径をDとすると、次の(3)式の様に表わされる。
Figure 2014152818
そして、ステップ4で、セレクトレバーが後退位置(Rレンジ)であるか否かを判定する。このステップ4でセレクトレバーが後退位置であると判定された場合は、ステップ5に進み、後退時の前記押圧装置5が発生する押圧力に関する安全率(「実際にこの押圧装置5が発生する押圧力」/「その時点での前記トロイダル型無段変速機4の通過トルクを伝達する為に必要な押圧力」)Fsとして、予め定められ、後述する前進時の安全率よりも高い値を設定する(例えばFs=1.2)。次に、ステップ6に進み、前記ステップ3で求めた必要押圧力に、前記安全率Fsを乗じて(「必要押圧力」×「安全率Fs」)、前記押圧装置5により発生すべき目標押圧力(TRGT_PLOAD)を算出する。そして、ステップ7に進み、前記ステップ6で求めた目標押圧力を目標値とし、押圧力制御を実施した後、終了する(開始に戻る)。
一方、前記ステップ4で、セレクトレバーが前進位置(D又はLレンジ)であると判定された場合、ステップ8に進み、前進時の前記押圧装置5が発生する押圧力に関する安全率Fsとして、予め定められた、従来と同じ値を設定する(例えばFs=1.1)。次いで、前記ステップ6に進み、この安全率Fsを前記必要押圧力に乗じる事で目標押圧力を算出する。
上述の様な本例の無段変速装置の場合、車両が停止状態から後退方向に急加速する(前記出力軸14が逆転方向に急加速する)様な場合に於いても、この無段変速装置を構成する前記トロイダル型無段変速機4のトラクション部で有害な滑りが発生するのを防止できる。即ち、本例の場合、車両の後退時に前記押圧装置5が目標とする押圧力(目標押圧力)を、図4の太線dで示す様に、前述の従来構造に係る場合の目標押圧力(図4の鎖線cの左側部分)よりも大きくしている。これに対し、車両の走行状態の大部分を占める前進時には、前記押圧装置5が目標とする押圧力を、前記従来構造に係る目標押圧力(図4の鎖線cの右側部分)と同じにでき、前記各トラクション部の面圧が過大になるのを防止でき、前記トロイダル型無段変速機4、延いては前記無段変速装置の伝達効率が低下するのを抑えられる。
[実施の形態の第2例]
図5は、請求項1、3に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例に就いても、前述の図7〜8に示した従来構造、或いは上述の図1〜2に示した実施の形態の第1例に係る構造の何れの構造でも実施できる。本例の場合、ステップ4でセレクトレバーが後退位置(Rレンジ)であると判定された場合、ステップ6aに進み、押圧装置5(図1参照)により発生すべき目標押圧力(TRGT_PLOAD)を算出する。即ち、ステップ3で求めた必要押圧力(CAL_PLOAD)に車両の進行方向に拘らず一定の安全率(例えば1.1)を乗じて得た値に、余裕代(「実際にこの押圧装置5により発生する押圧力」−「その時点での前記トロイダル型無段変速機4の通過トルクを伝達する為に必要な押圧力」、例えば0.3[MPa])を加算する事で前記目標押圧力を得る。尚、この様な余裕代を、トロイダル型無段変速機4(図1参照)の変速比や油温センサ33(図1参照)からの信号に応じて適切な値に調整する様に構成する事もできる。そして、ステップ7に進み、前記ステップ6aで求めた目標押圧力を目標値とし、押圧力制御を実施した後、終了する(開始に戻る)。
一方、前記ステップ4でセレクトレバーが前進位置(D又はLレンジ)であると判定された場合、ステップ6bに進み、前記必要押圧力に前記安全率を乗じて(余裕代を加算する事なく)、目標押圧力を算出する。
その他の部分の構造及び作用は、上述した実施の形態の第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
[実施の形態の第3例]
図6は、請求項1、4に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例に就いても、上述した実施の形態の第2例の場合と同様に、前述の図7〜8に示した従来構造、或いは図1〜2に示した実施の形態の第1例に係る構造の何れの構造でも実施できる。本例の場合、車両の進行方向によって押圧装置5(図1参照)が発生する押圧力を調整する為に、トロイダル型無段変速機4(図1参照)のトラクション部のトラクション係数μを、前記車両の進行方向に応じて可変としている。即ち、セレクトレバーが後退位置であると判定された場合には、ステップ5aで、前記トラクション係数μとして、予め定めた、後退時のトラクション係数を設定する(例えばμ=0.055)。そして、ステップ9に進み、前述の(1)〜(2)式に基づいて必要押圧力(CAL_PLOAD)を算出し、続くステップ6cで、この必要押圧力に、予め定めた安全率(例えば1.1)を乗じて目標押圧力(TRGT_PLOAD)を求める。
一方、セレクトレバーが前進位置(D又はLレンジ)であると判定された場合、ステップ8aに進み、前記トラクション係数μとして、前記後退時のトラクション係数よりも大きな値である、前進時のトラクション係数を設定し(例えばμ=0.065)、前記ステップ9に進む。
その他の部分の構造及び作用は、前述した実施の形態の第1例及び上述した実施の形態の第2例と同様であるから、重複する説明は省略する。
本発明の対象となるトロイダル型無段変速機には、ハーフトロイダル型に限らず、フルトロイダル型も含まれる。ハーフトロイダル型の場合には、各支持部材であるトラニオンの両端部にそれぞれ枢軸を、互いに同心に設けるが、フルトロイダル型の場合には、各支持部材の片端部にのみ枢軸を設ける場合もある。又、各支持部材を枢軸の軸方向に変位させる為のアクチュエータは、一般的にはこれら各支持部材毎に設けるが、各支持部材をリンク機構や歯車伝達機構等の、機械式の同期機構により組み合わせる代わりに、何れかの支持部材にのみアクチュエータを組み付ける事もできる。
1 エンジン
2 ダンパ
3 入力軸
4 トロイダル型無段変速機
5 押圧装置
6 入力側ディスク
7 パワーローラ
8 出力側ディスク
9 入力側回転センサ
10 出力側回転センサ
11 制御器
12 遊星歯車装置
13 クラッチ装置
14 出力軸
15 低速用クラッチ
16 高速用クラッチ
17 出力軸回転センサ
18、18a、18b オイルポンプ
19 アクチュエータ
20 制御弁装置
21 制御弁
22 差圧シリンダ
23a、23b 補正用制御弁
24 高速用切換弁
25 低速用切換弁
26a、26b 油圧室
27、27a、27b 油圧センサ
28 スリーブ
29 ステッピングモータ
30 ライン圧制御用電磁開閉弁
31 電磁弁
32 シフト用電磁弁
33 油温センサ
34 ポジションスイッチ
35 アクセルセンサ
36 ブレーキスイッチ
37 手動油圧切換弁
38 エンジンコントローラ
39 油溜
40 低圧側調整弁
41 押圧力調整弁
42 第一のパイロット部
43 第二のパイロット部
44 第三のパイロット部
45 油圧室
46 ピストン
47 差圧取り出し弁
48 スプール
49 パドルシフトセンサ
50 パーキングブレーキセンサ
51 ブレーキセンサ
52 加速度センサ
53 モード検出手段
54 演算器

Claims (4)

  1. 入力軸と、出力軸と、トロイダル型無段変速機と、複数の歯車を組み合わせて成る歯車式の差動ユニットと、このトロイダル型無段変速機の変速比の変更を制御する為の制御器とを備え、
    前記トロイダル型無段変速機は、相対回転を自在として互いに同心に支持された、少なくとも1対のディスクと、これら両ディスク同士の間に挟持された複数個のパワーローラと、これら各パワーローラを回転自在に支持した複数個の支持部材と、これら各支持部材を変位させて、前記両ディスク同士の間の変速比を変えるアクチュエータと、これら両ディスク同士を互いに近付く方向に押圧する押圧装置とを備え、この押圧装置は、油圧の導入に伴ってこの油圧に比例した押圧力を発生させる油圧式のものであり、この押圧装置に導入する油圧を調整する為の油圧調整手段は、この押圧装置に導入する油圧を、前記両ディスク同士の間で伝達する力の大きさに応じて調節するものであり、
    前記制御器により、前記トロイダル型無段変速機の変速比を調節して前記差動ユニットを構成する複数の歯車の相対的変位速度を変化させる事で、駆動源により前記入力軸を一方向に回転させた状態のまま前記出力軸の回転状態を、停止状態を挟んで正転及び逆転に変換自在とした無段変速装置に於いて、
    前記押圧装置が発生する押圧力の大きさを、前記トロイダル型無段変速機を通過するトルクの大きさを同じとした場合に、前記出力軸の正転時よりも逆転時に大きくした事を特徴とする無段変速装置。
  2. 前記押圧装置が発生する押圧力に関する安全率を、前記出力軸の正転時よりも逆転時に大きくする、請求項1に記載した無段変速装置。
  3. 前記押圧装置が発生する押圧力に関する余裕代を、前記出力軸の正転時よりも逆転時に大きくする、請求項1に記載した無段変速装置。
  4. 前記押圧装置が発生する押圧力の大きさを決定する為に用いる、前記各パワーローラの周面と前記両ディスクの側面とのトラクション部のトラクション係数を、前記出力軸の正転時よりも逆転時に大きくする、請求項1に記載した無段変速装置。
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