JP2012149681A - スプール弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】スプール弁において、スプールへの加工によらず、ポートの開弁初期時の急激な流量変化を防止することにある。
【解決手段】スプール弁1は、出力ポート12が第1の孔21と第2の孔22とを有しており、出力ポート12の開弁初期時に、第1の孔21は、第2の孔22よりも先に開口する。これによれば、出力ポート12の開弁初期時には、第1の孔21しか開口しないため、流量が絞られて、出力ポート12から流出する流量は急激に変化しない。つまり、スプール8への加工によらず、スリーブ7への加工によって、出力ポート12の開弁初期時の急激な流量変化を抑える構成を形成することができる。このため、スプール8に加工する場合のような仕切り長による制限等はなく、流量の絞り効果を自由に設定しやすくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、スプール弁に関する。
従来より、自動車の自動変速機等の油圧制御装置に用いられるスプール弁として、特許文献1に開示されるようなものがある。
図7に示すように、スプール弁100は、入力ポート103と出力ポート104とドレンポート105とを有するスリーブ109、およびスリーブ109内を軸方向に変位することで各ポートの連通・遮断を切り替えるスプール110を有する。
電磁アクチュエータ101により発生する推力が伝達されることでスプール110は軸方向に変位し、各ポートの開閉を行う弁体として機能する。
また、このスプール弁100は、入力ポート103の開口量をスプール110により調節することで、出力ポート104からの出力される油圧を制御している(メータイン制御)。
そして、入力ポート103の開口量を徐変させることで、出力ポート104から出力される油圧の急変を回避するべく、スプール110にノッチ112を設ける技術が開示されている。
つまり、スプール110が入力ポート103を開弁する初期段階では、ノッチ112の部分のみが開口量となるため、流量を絞りながら入力ポート103を開口することができる。このため、入力ポート103の開口量を徐変することができる。
しかしながら、従来のスプール弁100のように、スプール110にノッチ112を設ける構成によると、加工方法によって、加工できるノッチ112の大きさに限界ができてしまう。
例えば、エンドミルEにより加工する場合には、スプール110の仕切り長(ランド間長さ)より大きな径を持つエンドミルEでは加工できないため、加工できるノッチ112の大きさには、仕切り長に応じて限界が生じてしまう。
特開2007−309459号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、スプール弁において、スプールへの加工によらず、ポートの開弁初期時の急激な流量変化を防止することを目的とする。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載のスプール弁は、筒状に形成されて、筒内部と筒外部とを連通するように外周面に開口するポートを有するスリーブと、スリーブ内を軸方向に変位することで、ポートを開閉するスプールとを備える。
ポートは、第1の孔および第2の孔を有し、第1の孔と第2の孔とは、ポート内において、周方向に互いに異なる位置に開口しており、第1の孔と第2の孔には、スリーブの軸方向における開口位置または軸方向における開口長さの少なくとも一方に差が設けられていることにより、第1の孔は、スプールによるポートの開弁初期時に、第2の孔よりも先行して開口することを特徴とする。
これによれば、スプールへの加工によらず、スリーブへの加工によって、ポートの開弁初期時の急激な流量変化を抑える構成を形成することができる。
すなわち、開弁初期時には、第1の孔しか開口しないため、流量が絞られて、ポートから流入または流出する流量は急激に変化しない。
そして、この第1の孔は、スリーブへの加工によって形成されるため、スプールに加工する場合のような仕切り長による制限等はなく、任意の大きさまたは位置に形成することができる。つまり、開弁初期時の第1の孔による流量の絞り効果を自由に設定しやすくなる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載のスプール弁によれば、第1の孔は、第2の孔よりも、スリーブの外周に開口する開口面積が小さい。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載のスプール弁によれば、第1の孔は、スプールの軸線に対して対称となるように対をなして設けられており、第2の孔も、スプールの軸線に対して対称となるように対をなして設けられている。
ポートの開弁初期時には、第1の孔しか開口せず、遅れて第2の孔が開口することになるため、スプールの周方向位置において不均等に第1の孔及び第2の孔が配置されていると、スプールが流れの影響を受けて片当たりが生じるおそれがある。
これに対し、本手段では、第1の孔が対になり径方向に向き合って開口し、第2の孔も対になり径方向に向き合って開口することで、スプールが流れの影響を受けにくくなり、片当たりを防ぐことができる。
スプール弁(非通電時)の断面図である(実施例1)。 (a)は出力ポートがスプールにより閉じたられた状態のスプール弁の断面図であり、(b)は(a)のスリーブのA−A断面図であり、(c)は(a)の状態から開弁側にスプールが変位した状態のスプール弁の断面図である(実施例1)。 (a)は図2(c)のB視図であり、(b)は図2(c)のC視図である(実施例1)。 (a)はスプール弁の要部拡大図であり、(b)は(a)のスリーブのD−D断面図である(実施例2)。 (a)はスプール弁の要部拡大図であり、(b)は(a)のスリーブのE−E断面図である(実施例3)。 (a)はスプール弁の要部拡大図であり、(b)は(a)のスリーブのF−F断面図である(実施例4)。 (a)はスプール弁の断面図であり、(b)はスプールの拡大図である(従来例)
本発明を実施するための形態のスプール弁は、筒状に形成されて、筒内部と筒外部とを連通するように外周面に開口するポートを有するスリーブと、スリーブ内を軸方向に変位することで、ポートを開閉するスプールとを備える。
そして、ポートは、第1の孔および第2の孔を有し、第1の孔と第2の孔とは、ポート内において、周方向に互いに異なる位置に開口しており、第1の孔と第2の孔には、スリーブの軸方向における開口位置または軸方向における開口長さの少なくとも一方に差が設けられていることにより、第1の孔は、スプールによるポートの開弁初期時に、第2の孔よりも先行して開口することを特徴とする。
〔実施例1の構成〕
実施例1のスプール弁1の構成を、図1〜図3を用いて説明する。
スプール弁1は、例えば、自動車の自動変速機の油圧制御装置における油圧制御に用いられるものであって、電磁アクチュエータ2によって駆動される。そして、油圧制御装置のバルブボディ3に設けられたバルブ装着穴4に挿入される。
スプール弁1は、複数の外部流路に通じる流体の各ポート(後述する)を備えるスリーブ7と、スリーブ7内を軸方向に変位することで各ポートの連通・遮断を切り替えるスプール8とを有する。
電磁アクチュエータ2は、スプール8を軸方向に変位させるための推力を発生させるものであり、推力はシャフト(図示せず)を介してスプール8に伝達される。
スリーブ7は、円筒形状を呈しており、筒内部はスプール8が収容される弁室となっている。
スリーブ7には、筒内部(弁室)に連通して、入力ポート11と出力ポート12とドレンポート13とが少なくとも1つずつ設けられている。
入力ポート11は、バルブボディ3に形成された入力流路15に連通し、出力ポート12は、バルブボディ3に形成された出力流路16に連通し、ドレンポート13は、バルブボディ3に形成された排出流路17に連通している。
なお、入力流路15は、油圧源であるポンプに接続されており、出力流路16は、例えば自動変速機のアクチュエータに接続されている。そして、排出流路17は、作動油のタンクに接続されている。
ポート11〜13は、それぞれ、スリーブ7の外周に形成された周溝19と、この周溝19と連通するようにスリーブ7の外周壁に軸方向に直交して貫通する貫通穴20とにより構成されている。つまり、各ポート11〜13はスリーブ7の筒内部と筒外部とを連通するように開口している。
なお、本実施例のスプール弁1は、出力ポート12の開口量を調節することにより、出力ポート12から出力される油圧を制御する(メータアウト制御)。
そして、出力ポート12の貫通穴20は、本発明の特徴である「第1の孔21」と「第2の孔22」とからなっている。この点については後に詳述する。
また、スリーブ7の軸方向一端部には、スプール8を軸方向他端側に付勢するスプリング26を収容するためのスプリング室27が形成されている。そして、スリーブ7には、軸方向一端側から、入力ポート11、出力ポート12、ドレンポート13が順に形成されている。
スプール8は、スリーブ7の内周面に摺接するランド31、32、33を有している。
ランド31は、スプリング室27の軸方向他端側、且つ入力ポート11の軸方向一端側において、スリーブ7の内周面(第1内周面35)に摺接している。
また、ランド32は、入力ポート11と出力ポート12との間のスリーブ7の内周面(第2内周面36)に摺接しており、出力ポート12の開度調整を行う。
また、入力ポート11と出力ポート12との間には、入力ポート11と連通する油室38が形成されている。
ランド33は、ランド32の軸方向他端側にランド32よりも径小に設けられており、出力ポート12とドレンポート13との間のスリーブ7の内周面(第3内周面39)に摺接している。これにより、ドレンポート13の開度調整を行う。
また、出力ポート12とドレンポート13との間には、出力ポート12に連通するフィードバック室41が形成されている。
そして、フィードバック室41では、ランド33よりも径大に形成されたランド32の軸方向他端面が、出力油圧をフィードバック圧として受ける(図1の太線矢印参照)。
なお、上述のように、スプール8は、スプリング26により軸方向他端側に付勢されている。そして、電磁アクチュエータ2によりスプール8は軸方向一端側に移動する。電磁アクチュエータ2の非通電時には、スプール8が軸方向他端側に付勢されており、ランド32が出力ポート12を開弁した状態(入力ポート11と出力ポート12とが連通した状態)となっている。すなわち、スプール弁1は、ノーマリオープン(N/O)タイプである。
つまり、スプール8の軸方向他端側への移動(主にスプリング26の付勢力による)が出力ポート12の開弁側への移動となり、軸方向一端側への移動(主に電磁アクチュエータ2の推力による)が出力ポート12の閉弁側への移動となる。
なお、図1は、非通電時のスプール位置を示す図である。
そして、図2(a)は、電磁アクチュエータ2への通電により、スプリング26の付勢力に抗してスプール8が軸方向一端側に移動し、スプール8が出力ポート12を閉じる所定の弁位置にいる状態を示している。
なお、上述のようなスプール弁1の基本構成(ランド32がフィードバック圧を受け、ポートの並び順が軸方向一端側から入力ポート11、出力ポート12、ドレンポート13となっているN/Oのスプール弁の構成)についての詳細は、本出願人が出願した特願2010−258684添付の明細書及び特許請求の範囲に記載されている。
〔実施例1の特徴〕
本実施例では、出力ポート12に第1の孔21と第2の孔22とを有している。
そして、第1の孔21と第2の孔22とは、出力ポート12内において、周方向に互いに異なる位置に開口している。本実施例では、第1の孔21と第2の孔22とは周方向に180度離れた位置に開口している。つまり、第1の孔21は図示上側、第2の孔22は図示下側に開口している(図1、図2参照)。
また、第1の孔21と第2の孔22とは、スリーブ7の軸方向における開口長さが異なっており、第1の孔21の方が第2の孔22よりも軸方向の開口長さが軸方向一端側に長い。すなわち、図2(c)に示すように、第1の孔21の軸方向の開口長さは、第2の孔22の開口長さよりも軸方向一端側に長くなっている(開口長さの差j)。
このため、スプール8が出力ポート12を閉じる所定の弁位置にいる状態での、ランド32と第2内周面36とのオーバーラップ量OLが第2の孔22側(OL=k2)の方が、第1の孔21側(OL=k1)よりも大きい(図2(a)参照)。
この結果、スプール8が図2(a)の状態から開弁側に移動すると、OL量の少ない第1の孔21が、第2の孔22よりも先に開口する。図2(c)は、図2(a)からスプール8が開弁側に移動し、第1の孔21のみがスプール8により開口している状態を示している。
図3(a)は図2(c)の第1の孔21を上から視た図であり、図3(b)は図2(c)の第2の孔22を下から視た図であるが、同じスプール位置において、第1の孔21は、ランド32が第2内周面36とオーバーラップしておらず、わずかに開口しているのに対して、第2の孔22は、ランド32が第2内周面36とオーバーラップしており、まだ開口していない。
つまり、ランド32の移動による出力ポート12の開弁初期時には、第2の孔22よりも第1の孔21が先行して開口し、第2の孔22は第1の孔21の開口に遅れて開口する。
このため、出力ポート12の開弁初期時には、第1の孔21の微小な開口から、入力ポート11、油室38を経たオイルが出力ポート12から流出する。そして、第2の孔22が開くと、第1の孔21と第2の孔22の両方からオイルが出力ポート12から流出する。
なお、第1の孔21および第2の孔22はともに、総型バイトによる切削によって形成される。つまり、スリーブ7の外周面に円弧状の切れ込みを入れることによって、スリーブ7の外周面に矩形の孔が第1の孔21および第2の孔22として形成される(図2(b)、図3参照)。
この加工方法では、スリーブ7の内径とバイトの切れ込み深さ(径方向内周側へのバイトの送り量)によって孔の周方向長さが決まる。本実施例では、第1の孔21と第2の孔22とは同じ周方向長さとなっている。
〔実施例1の作用効果〕
本実施例のスプール弁1では、出力ポート12が第1の孔21と第2の孔22とを有しており、出力ポート12の開弁初期時には、第1の孔21の微小な開口のみから、入力ポート11、油室38を経たオイルが出力ポート12から流出する。そして、第2の孔22が開くと、第1の孔21と第2の孔22の両方からオイルが出力ポート12から流出する。
これによれば、出力ポート12の開弁初期時には、第1の孔21しか開口しないため、流量が絞られて、出力ポート12から流出する流量は急激に変化しない。これにより、油圧の上昇を徐変させることができる。
つまり、本実施例によれば、スプール8への加工によらず、スリーブ7への加工によって、出力ポート12の開弁初期時の急激な流量変化を抑える構成を形成することができる。
このため、スプール8に加工する場合のような仕切り長による制限等はなく、任意の大きさまたは位置に第1の孔21を形成することによって出力ポート12の開弁初期時の流量を絞ることができる。すなわち、出力ポート12の開弁初期時の第1の孔21による流量の絞り効果を自由に設定しやすくなる。なお、絞り効果は、主に、開口長さの差jによって設定することができる。
また、本実施例のような総型バイトによる加工方法では加工が容易にでき、製造コストを低減することも可能となる。
〔実施例2の構成〕
実施例2のスプール弁1を、実施例1とは異なる点を中心に、図4を用いて説明する。
本実施例では、第1の孔21は、スプール8の軸線に対して対称となるように対をなして設けられており、第2の孔22も、スプール8の軸線に対して対称となるように対をなして設けられている。
すなわち、第1の孔21は、スプール8の径方向に向かい合って開口する2つの孔44、45により構成されており、第2の孔22は、孔44、45が形成された方向に直交して向かい合って開口する2つの孔46、47により構成されている。
そして、孔44、45は、孔46、47よりも軸方向一端側に長く開口している(図示した開口長さの差jを参照)。なお、孔44と孔45とは同じ大きさ、形状をしている。また、孔46と孔47とは同じ大きさ、形状をしている。
〔実施例2の作用効果〕
出力ポート12の開弁初期時には、第1の孔21しか開口せず、遅れて第2の孔22が開口することになるため、スプール8の周方向位置において不均等に第1の孔21及び第2の孔22が配置されていると、スプール8が流れの響を受けて片当たりが生じるおそれがある。
これに対し、本実施例では、第1の孔21が対になり径方向に向き合って開口し、第2の孔22も対になり径方向に向き合って開口しているため、スプール8が流れの影響を受けにくくなり、片当たりを防ぐことができる。
〔実施例3の構成〕
実施例3のスプール弁1を、実施例2とは異なる点を中心に、図5を用いて説明する。
本実施例では、第1の孔21の開口面積が、第2の孔22の開口面積よりも小さい。具体的には、第1の孔21を構成する孔44、45は、第2の孔22を構成する孔46、47よりも周方向長さが小さく形成されている。
総型バイトによる加工方法では、スリーブ7の内径とバイトの切れ込み深さによって孔の周方向長さが決まる。
そこで、本実施例では、第1の孔21を加工する際のバイトの切れ込み深さを、第2の孔22を加工する際のバイトの切れ込み深さよりも少なくすることで、孔44、45の周方向長さh1が孔46、47の周方向長さh2よりも小さくされている。
これによれば、出力ポート12の開弁初期時に先行して開口する第1の孔21の開口面積を小さくすることで、第1の孔21による流量絞り効果を任意に設定することができる。
〔実施例4の構成〕
実施例4のスプール弁1を、実施例1とは異なる点を中心に、図6を用いて説明する。
本実施例では、出力ポート12が、周方向の異なる位置に3つの貫通穴20を有しており、3つの貫通穴20の内、1つが第1の孔21となっており、2つが第2の孔22となっている。これら3つの貫通穴20はスリーブ7の周方向に120度間隔に設けられている。
なお、3つの貫通穴20の内、2つが第1の孔21であり、1つが第2の孔22であってもよい。
〔変形例〕
スプール弁1の態様は、実施例に限定されず、様々な変形例を考えることができる。例えば、実施例1〜4のスプール弁1はN/Oタイプのものであったが、ノーマリクローズ(N/C)タイプのものにも本発明を適用できる。
また、実施例1〜4のスプール弁1は自動変速機の油圧制御装置における油圧制御に用いられるものであったが、これ以外の装置の油圧制御に用いてもよい。
また、実施例1〜4のスプール弁1は3方弁構造であったが、2方弁構造であってもよく、また、その他の構造のスプール弁であってもよい。
また、実施例1〜4では、第1の孔21と第2の孔22とを出力ポート12に設けていたが、メータイン制御方式の油圧制御用スプール弁の場合には、出力ポート12ではなく、入力ポート11のみ、または入力ポート11とドレンポート13の両方に本発明を適用して、第1の孔と第2の孔を設けることができる。
また、実施例1〜4では、第1の孔21と第2の孔22とは総型バイトによる切削により形成されていたが、加工方法はこれに限らず、例えばドリルによる加工であってもよい。
また、実施例1〜4では、第1の孔21と第2の孔22とが矩形状の孔であったが、孔の形状はこれに限定されず、例えば、円形や楕円等であってもよい。
また、実施例2、3では、第1の孔21の対と第2の孔22の対とが1つずつ設けられていたが、対の数は1つに限らない。例えば、1対の第1の孔21、2対の第2の孔22の合計6つの孔を出力ポート12内に有していてもよい。
また、実施例1〜4では、第1の孔21と第2の孔22の軸方向における開口長さに差を設けていたが、開口長さは等しいまま、第1の孔21の軸方向一端を第2の孔22の軸方向一端よりも軸方向一端側に位置させることによって(すなわち、第1の孔21と第2の孔22との開口位置に差を設けることによって)、開弁初期時に第1の孔21が第2の孔22よりも先に開口するようにしてもよい。
1 スプール弁
7 スリーブ
8 スプール
12 出力ポート(ポート)
21 第1の孔
22 第2の孔

Claims (3)

  1. 筒状に形成されて、筒内部と筒外部とを連通するように外周面に開口するポートを有するスリーブと、
    このスリーブ内を軸方向に変位することで、前記ポートを開閉するスプールとを備えるスプール弁であって、
    前記ポートは、第1の孔および第2の孔を有し、
    前記第1の孔と前記第2の孔とは、前記ポート内において、周方向に互いに異なる位置に開口しており、
    前記第1の孔と前記第2の孔には、前記スリーブの軸方向における開口位置または軸方向における開口長さの少なくとも一方に差が設けられていることにより、
    前記第1の孔は、前記スプールによる前記ポートの開弁初期時に、前記第2の孔よりも先行して開口することを特徴とするスプール弁。
  2. 請求項1に記載のスプール弁において、
    前記第1の孔は、前記第2の孔よりも、前記スリーブの外周に開口する開口面積が小さいことを特徴とするスプール弁。
  3. 請求項1または2に記載のスプール弁において、
    前記第1の孔は、前記スプールの軸線に対して対称となるように対をなして設けられており、
    前記第2の孔も、前記スプールの軸線に対して対称となるように対をなして設けられていることを特徴とするスプール弁。
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JP2017115962A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 株式会社デンソー 電磁スプール弁

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