JP2006046403A - レデューシングモジュラーバルブ及び油圧回路 - Google Patents

レデューシングモジュラーバルブ及び油圧回路 Download PDF

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和夫 高田
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Abstract

【課題】レデューシングモジュラーバルブにおける圧力低下の防止とサージ圧力の発生を抑制する。
【解決手段】バルブ本体21に供給ポート24、制御ポート25が設けられ、圧力室26、27に連通する。圧力室26、27はバルブ本体に形成された穴28を介して連通している。穴28にはスプール弁31が摺動自在に嵌挿され、スプール弁31の環状溝37a、37b間に制御部31cが形成される。スプール弁31の一端側31aはバルブ本体21に摺動自在に嵌挿されたピストン32に係合され、他端側31bには、スプール弁31を変位させるばね部材44が設けられる。ピストン32の一側室32bには、ピストン32を変位させるばね部材36が内装される。ピストン32の他端側には供給ポート24の一次側圧力Pが流路26aを介して作用している。
【選択図】図1

Description

本発明は、産業機械用及び建設機械用油圧バルブに関し、特にバランスピストンタイプのレデューシングモジュラーバルブ及び該レデューシングモジュラーバルブを備える油圧回路に関する。
従来、この種のレデューシングモジュラーバルブは、本体1と、前記本体1に設けられた一端に閉じられた油室4を形成する軸方向穴7に連通する入口及び出口ポート8、9と、前記本体1の軸方向に摺動自在に嵌挿されそれ自身に設けられた出口ポート9と前記油室4とを連通しかつチョーク15を介して小軸方向貫通穴13及び半径方向穴12により出口ポート9の圧油を両端に受ける第1、第2のスプール2、3と、前記油室4に装着されたスプリング6と、油室4の圧油を設定圧で逃がすリリーフ弁5と、スプール2、3が出口ポート9の圧力を受けたときにスプリング6に抗して入口ポート8から出口ポート9への圧油を絞る可変絞り10とを備えている。
そして、前記レデューシングモジュラーバルブは、スプール2、3がごみの詰まらない大型チョーク16を備えた小軸方向貫通穴13及び半径方向穴12を有し、かつ小油室22と、該小油室22に設けられた小スプリング11を内蔵する第1のスプール2と、前記第1のスプール12及び小スプリング11に当接し前記油室4と前記スプリング6とを内蔵し、かつ前記油室4と前記小油室22とを連通する前記大型チョーク16よりも小径の前記チョーク15を有する第2のスプール3とから構成されると、チョーク15にごみが詰まった場合に第1のスプール2が分離作動し、小スプリング11に弾発力によってもとの位置に戻され、これによって可変絞り10が全開して出口ポート9が閉じられて圧力が低下することが回避でき、レデューシングモジュラーバルブにおける制御圧力変動を防止できる技術が本出願人によって提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−52277号公報(図1)
本発明は、前記本出願人に係るレデューシングモジュラーバルブに関連してなされたもので、一次側(供給ポート)の急激なサージ圧力の発生に対して作動遅れによる二次側(制御ポート)へのサージ圧力の浸入を防止することが可能なレデューシングモジュラーバルブを提供することを目的とする。
上記の課題を達成するために、本発明は、バルブ本体と、
前記バルブ本体に形成された一端に閉じられた油室を形成する軸心方向穴に連通する供給ポート及び制御ポートと、
前記バルブ本体の軸心方向穴に摺動自在に嵌挿されそれ自身に設けられたチョークを介して小軸方向貫通穴により前記制御ポートの圧力を両端に受けるスプール弁と、
前記油室に配置された第1のばね部材と、
前記油室の圧油を設定圧で逃がす針弁と、
を備え、
前記スプール弁は前記制御ポートの圧力を受けた際前記第1のばね部材の弾発力に抗して前記供給ポートから前記制御ポートへの圧油を絞る制御部が設けられたレデューシングモジュラーバルブにおいて、
前記油室が形成される前記スプール弁の他端側に対向する一端側を係合し、外径が該一端側の外径よりも大きくして前記バルブ本体に軸心方向に摺動自在されたピストン部材と、
前記ピストン部材に配置され弾発力が前記第1のばね部材よりも大きく設定されて該ピストン部材を変位させる第2のばね部材と、
前記供給ポートの圧油を前記ピストンの一端側に導出する第1の油路と、
前記制御ポートの圧油を前記ピストンの他端側に導く第2の油路と、
を有することを特徴とする。
次の本発明は、レデューシングモジュラーバルブを同じ圧力供給源の回路に設けた油圧回路であることを特徴とする。
本発明によれば、減圧作動中に供給ポート側の圧力がバルブ設定圧力以下に降下してもピストン及び第2のばね部材により制御部を閉塞する方向に変位するので、制御ポートの圧力を保持することができ、該供給ポートの圧力が一度降下して急激に上昇しても制御部が直ちに閉じるので供給ポートの圧力の影響を受けにくくサージ圧力の発生を極力抑制することができる。
本発明は、減圧作動中に供給ポート側の圧力がバルブ設定圧力以下に降下してもピストン及び第2のばね部材により制御部を閉塞する方向に変位するので、制御ポートの圧力を保持することができる。
また、供給ポート側の圧力が一度降下し急激に上昇しても制御部が直ちに閉じるので供給ポートの圧力の影響を受けにくくサージ圧力の発生を極力抑制することができる。
本発明の実施の形態に係るレデューシングモジュラーバルブ20について図面により詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るレデューシングモジュラーバルブ20の概略構造を示す縦断面図を示す。
図1に示すように、レデューシングモジュラーバルブ20は、バルブ本体21と、前記バルブ本体21に一体的に取付けられたカバー22とを、備える。前記バルブ本体21の略中央部には、圧力供給源(図示しない)に連通される供給ポート24と、図示しないアクチュエータに接続される制御ポート25とが設けられ、これらのポート24、25は夫々断面略L字形状、断面略逆L字形状に形成された圧力室26、27に連通されている。さらに、バルブ本体21には前記圧力室26、27に対して略直交して軸心方向に穴(軸心方向穴)28が形成され、該バルブ本体21の一端側には穴28に連通し該穴28よりも大きい穴29が形成される。カバー22には、穴29に連通し該穴29よりも大きい穴30が形成される。これにより、穴28〜30は互いに連通し、穴28を介して圧力室26、27に接続されている。
穴28にはスプール弁31が摺動自在に嵌挿され、該スプール弁31の一端側31aがピストン(ピストン部材)32の一側室32aに嵌着される。前記ピストン32は軸心方向に略直交する側壁面33によって区画され軸心方向に内径が異なり、外径が同じである円筒部34、35が形成され、外周面がバルブ本体21の穴29に移動可能に嵌挿されている。この場合、側壁面33は略中央部に円形状の開口部33cが形成され、圧油の通路として機能する。
円筒部34の開口部、すなわちピストン32の一側室32aには、スプール弁31の一端側31aが嵌挿され、円筒部35の開口部であるピストン32の他側室32bには、ピストン32に弾発力を付勢するばね部材(第2のばね部材)36が設けられている。前記ばね部材36は、一端部がピストン32の側壁面33の他側33bに係合し、他端部がカバー22の穴30の端面に係合される。ばね部材36は、弾発力がピストン32に付勢し、該ピストン32が矢印X方向に変位することにより、スプール弁31が矢印X方向、すなわち閉方向に協動する。なお、圧力室26には穴29に連通する油路(第1の油路)26aが形成され、圧力室27には穴30に連通する油路(第2の油路)27a、27bが設けられている。
ここで、ピストン32の円筒部34の断面積をA、スプール弁31の断面積をAとし、AからAを減算した値をAにした場合、供給ポート24に作用する油圧力をPとした際、円筒部34の端面には、Aに供給ポート24に作用する圧力、例えばPが作用している。
一方、制御ポート25に作用する圧力、例えばPがピストン32の円筒部35に作用している。そして、ピストン32の他端室32bは、側壁面33の開口部33cから後述するチョーク40、穴(小軸方向貫通穴)39に入り、さらにチョーク46、穴45を経てチョーク62より針弁60に連通し、これらにより流路が形成される。よって、制御ポート25の二次側圧力Pは、前記流路を経由して針弁60のシート部、すなわち該針弁60の円錐形状の外周面と弁座53のシート面53aとの接触面に作用している。
前記スプール弁31は円筒形状を有し、一端側31a、他端側31b及び制御部31cは、外周面が共に同径に形成されて穴28に係合され、一端側31aと制御部31cとの間、他端側31bと制御部31cとの間には、軸心方向に環状溝37a、37bが形成され、かつ圧力室27、26に連通されている。
前記他端側31bには、軸心方向に穴(油室)38が穿設され、さらに制御部31c及び一端側31aに指向する穴39が前記穴38に連通して形成され、前記穴39に連通して一端側31aに開口するチョーク40が形成される。前記穴38には後述するばね部材44が装着される。なお、チョーク40はスプール弁31の一端側31aの端面と穴39側との間に圧力差を発生させる機能を有する。(この部分の説明は自明のため、削除を考えましたが、補正により追記ができないので残しました。)
前記制御部31cは、軸心方向に延伸するランド41が設けられ、該ランド41の外周面には、円周上に半径方向に延伸する横断面半円形状の複数個、例えば4個の通路42が形成され、供給ポート24から制御ポート25に流れる圧油の流量を調整する機能を有する。
参照符号43はスペーサを示すもので、該スペーサ43は段付部が形成された円筒形状を有し、ばね部材44により弁座53に常時、押し付けられている。この場合、スペーサ43の大径部43aが穴28に摺動自在に嵌挿され、その一端面がスプール弁31の他端側31bの端面に対向して配置され、かつ小径部43bがばね部材44の内方に遊挿され、該ばね部材44のガイド機能を有する。なお、スペーサ43の軸心方向に穴45と、該穴45に連通するチョーク46が穿設される。よって、前記チョーク46はスプール弁31の穴39に連通される。前記ばね部材(第1のばね部材)44は、一端部がスプール弁31の穴38の底部に着座し、他端部がスペーサ43の大径部43aの一端部に着座されている。ここで、チョーク46はハンチングや異常音を防止するための絞り機能を有する。
これにより、ばね部材44の弾発力がスプール弁31に付勢し、該スプール弁31の一端側31aが円筒部34の一側室32aに嵌挿されると共に、該一端側31aの端面が常時、ピストン32の側壁面33の一側33aに当接され、かつ前記ばね部材44の弾発力がスペーサ43に付勢されるので、該スペーサ43の大径部43aの端面が弁座53の中径部58の端面に当接するように機能している。なお、ばね部材36の弾発力は、ピストン32の最大ストロークL(図1参照)のときばね部材44のそれよりも大きくなるよう設定されている。
参照符号47は段付部を有する円筒形状のリテーナを示しており、バルブ本体21の他端側に穴28に同軸上に設けられた穴48に嵌着されると共に、ねじ部49に螺着されている。前記リテーナ47には軸心方向に穿設された大内径部50、小内径部51、中内径部52が設けられる。前記中内径部52には、円筒形状の弁座53の一側部である小径部54が嵌挿され、かつ中内径部52の端面が弁座53のシート面53aに当接されている。
前記弁座53の小径部54に隣接する大径部55にはタンクドレーン56及びリテーナ47に連通する油路57が形成されている。さらに、弁座53の中径部58が穴28に嵌合され、その端面がスペーサ43の大径部43aに当接されている。前記リテーナ47の小内径部51には、圧力調整用のばね部材59の弾発力に付勢された針弁60が設けられ、該針弁60の円錐形状の先端が弁座53の軸心方向に穿設された孔61に係合されている。前記孔61は、チョーク62を介して穴45に連通されている。前記チョーク62は穴45側と穴61側との間に圧力差を発生させる機能を有する。
リテーナ47の一端部には、その外周面にブッシュ63が螺着され、該ブッシュ63には軸心方向に移動する調整ねじ部材64がねじ結合されている。前記調整ねじ部材64は、大内径部50に摺動自在に嵌挿された基部65と、ブッシュ63にねじ結合するねじ軸部材66と、調整ねじ部材64それ自体を工具部材(図示しない)により係合させて回動させる調整ボルト部68とから構成されている。よって、調整ボルト部68を回動させると
調整ねじ部材64がブッシュ63を介して、矢印XまたはY方向に変位し、基部65が前記ねじ軸部材66に協動し、該基部65の端面と針弁60の軸部との間に設けられたばね部材59の弾発力が調整される。これにより、針弁60の弁座53への押付力が調整され、この押付力の調整により、油室38の圧油をタンクドレーン56に逃がす設定圧力が設定される。すなわち、レデューシングモジュラーバルブ20のバルブ設定圧力PSETが設定される。なお、調整ねじ部材64の軸心方向の位置決めは、該調整ねじ部材64のねじ部に螺合するロック用ナット67がブッシュ63に係合することにより行われる。
本発明の実施の形態に係るレデューシングモジュラーバルブ20は基本的には以上のように構成されたものであり、次に図2乃至図4を参照してその動作について説明する。
図2は、図示しない油圧ポンプが停止してレデューシングモジュラーバルブ20に圧油が作用していない状態を示す動作説明図である。供給ポート24には供給圧力Pが発生していないためスプール弁31及びピストン32に作用する力は、ばね部材36、44の弾発力のみが付勢している。
この場合、ばね部材36の弾発力は、ばね部材44のそれよりも大きく設定されているので、ばね部材36の弾発力がピストン32に付勢し、該ピストン32が矢印X方向に変位して円筒部34の端面がバルブ本体21に当接されている。一方、ばね部材44の弾発力によりスプール弁31の一端側31aがピストン32の側壁面33の一側33aに当接され、かつスペーサ43の端面が弁座53の中径部58の端面に当接している。この場合、前記ばね部材44は、ばね部材36の弾発力によって略最大に撓んでいる。
よって、環状溝37b、制御部31cがバルブ本体21の穴28に係合されているので、該制御部31cのランド41が閉塞状態に保持されている。針弁60は、ばね部材59の弾発力によりその円錐部が弁座53の穴61に嵌挿して弁座53のシート面53aに当接された状態に保持されている。
油圧ポンプが起動すると、図3に示されるように供給ポート24の一次側圧力Pが上昇して該圧力Pが油路26aよりピストン32の一側、すなわち円筒部34の端面に作用し、該ピストン32を矢印Y方向に変位させる力Fが発生する。
よって、スプール弁31がピストン32に追従して変位する場合に力Fは次のように表わせる。
F=(P×A+W)−(P×A+W)=A(P−P)+W−W
ピストン32が変位してランド41の閉塞を解除するための条件は、力Fが0よりも大きいこと、すなわち、F>0である。
(P−P)+W−W>0
ΔP=P−P>(W−W)/A
ここで、Wは、ばね部材36の弾発力を指し、Wは、ばね部材44の弾発力を指す。また、Aはピストン32の断面積を示し、Aはスプール弁31の断面積を示すもので、Aは、AからAを減算した値を示す。
これにより、供給ポート24の一次側圧力Pが制御ポート25の二次側圧力Pよりも(W−W)/(A−A)以上大きくなれば、ピストン32が矢印Y方向に変位する。スプール弁31も矢印Y方向に変位するので環状溝37b、制御部31cがバルブ本体21の係合から離脱し、環状溝37bを介して圧力室26、27が連通するのでランド41の閉塞が解除され、供給ポート24に導入された圧油が制御ポート25に流れる。
この結果、供給ポート24の一次側圧力Pの圧油は圧力室26より制御部31cを介して制御ポート25に供給され、制御ポート25より図示しないアクチュエータに流れる。さらに、圧力室27に流入した圧油は、油路27a、27bより穴30、ピストン32の他側室32bに導かれ、制御ポート25の圧力、例えばPがピストン32の円筒部35に作用している。
ピストン32の他端室32bは、側壁面33の開口部33cからチョーク40、穴39に入り、さらにチョーク46、穴45を経てチョーク62、穴61より針弁60に連通し、これらにより流路が形成される。よって、制御ポート25の二次側圧力Pは、前記流路を経由して針弁60に作用し、該針弁60の円錐形状と弁座53のシート面53aとの接触面に作用している。
図4に示されるように、油圧ポンプの稼動時に制御ポート25側はブロックまたはアクチュエータ(図示しない)が停止されると、ポンプ圧力、すなわち供給ポート24の一次側圧力Pがバルブの設定圧力PSETよりも大きくなる。また、減圧作動状態になるので、制御ポート25の二次側圧力Pがバルブ設定圧力PSETになり、針弁60を押し開いてパイロット流量が流れ、スプール弁31は矢印X方向に変位する。
このとき、ピストン32に作用する力Fは、スプール弁31とピストン32が共に分離しているので、F=(P×A)−(P×A+W)=A(P−PSET)−W
で表わせる。
ここで、F>0 すなわち P>PSET+W/Aであれば、ピストン32は一次側圧力Pによりピストン32のストロークX=0の状態に保持されている。
スプール弁31のランド41が閉塞を解除した状態に保持される。
上記の状態において、スプール弁31、針弁60は従来のレデューシングバルブとして機能するので、制御部31cが減圧制御された状態に保持されている。
図5は、レデューシングモジュラーバルブ20を同一の油圧ポンプ70を圧力供給源とする他の油圧回路と共に用いた場合の他の実施の形態を示す油圧回路図を示す。
図5において、図中、図1乃至図4と同一構成要素は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。図5に示される油圧回路図は、油圧ポンプ70、タンク71が管路79、80により第1のシリンダ72を作動させる制御弁73の供給ポートP、タンクポートTに連通されている。前記制御弁73の出力ポートA、Bが管路81、82を介して前記第1のシリンダ72のヘッド側室72a、ロッド側室72bに連通されている。前記第1のシリンダ72と制御弁73を連通する管路81、82の途中には、パイロットチェックバルブ74、75が設けられている。なお、油圧ポンプ70と制御弁73とを連通する管路79の途中にはレデューシングモジュラーバルブ20が配置されている。
さらに、油圧ポンプ70、タンク71にそれぞれ接続されるポンプラインである管路70a、管路79、管路80には、制御弁78に連通する管路83、84が接続されている。制御弁78の出力ポートに連通する管路85、86が第2のシリンダ76のヘッド側室76a、ロッド側室76bに接続されている。
図5に示される油圧回路図は、圧力供給源である油圧ポンプ70を共用して第1及び第2のシリンダ72、76を作動させている。これにより、制御弁73、78を操作すると、シリンダ72、76が矢印X及びY方向に変位するようになる。
図5において、他の回路の制御弁78のソレノイドSOL.2aまたはソレノイドSOL.2bをON/OFFさせると、ポンプラインである管路70aの圧力が低下または上昇する。
供給ポート24の一次側圧力Pが低下し、P<PSETになった場合、ピストン32に作用する力 F=A(P−PSET)−W<0 となる。従って、ピストン32は矢印X方向に変位する。
ピストン32がスプール弁31に係合した場合には、P、P及びPSETの関係が P<P≦PSET の条件になり、ピストン32に作用する力
F=A(P−P)+W−W<0 になる。
よって、ピストン32は、円筒部34の端面がバルブ本体21に当接した状態になり、スプール弁31の制御部31cがバルブ本体21に係合してランド41が閉塞状態に維持される(図2参照)。
このため、圧油が制御ポート25から供給ポート24に逆流し、該制御ポート25の二次側圧力Pの低下を防止している。
図5において、制御弁78がOFF、すなわち中立状態になって供給ポート24の一次側圧力Pが上昇した場合、ピストン32に作用する力 F=A(P−P)+W−W>0 となり、
すなわち ΔP=P−P>(W−W)/A となった場合、ピストン32が矢印Y方向に変位する。
ピストン32に作用する力 F=A(P−P)−W20>0 すなわち
ΔP=P−P>W20/Aとなった場合、ピストン32は矢印Y方向に該ピストン32のストロークX=0(図3参照)の位置まで押し戻される。
ただし、W20はピストン32のストロークX=0のときのばね部材36の弾発力を表わす。
また、一次側圧力Pとバルブ設定圧力PSETの関係がP>PSETとなれば、スプール弁31は減圧作動状態に確保される。このとき、供給ポート24の一次側圧力Pが急激に上昇しても、スプール弁31の制御部31cがバルブ本体21の穴28に係合し、ランド41が完全の閉塞状態から図4の減圧作動状態に移行するため、制御ポート25に必要以上の圧油が流入しにくい。
仮に、必要以上の圧油が制御ポート25に侵入し、二次側圧力Pがバルブ設定圧力
SET以上になっても減圧作動状態からの作動のため、余剰の圧油が早く吸収される。
このように、供給ポート24の急激な回路変動による制御ポート25のサージ圧力の発生を極力抑制することができる。
本発明の実施の形態に係るレデューシングモジュラーバルブの概略構成を示す縦断面である。 供給ポートに圧油が供給されていない状態におけるレデューシングモジュラーバルブの動作説明図である。 供給ポートに圧油が供給された状態におけるレデューシングモジュラーバルブの動作説明図である。 制御ポートの圧油が減圧作動状態におけるレデューシングモジュラーバルブの動作説明図である。 レデューシングモジュラーバルブを他の油圧回路に接続した場合の油圧回路の動作説明図である。
符号の説明
20 レデューシングモジュラーバルブ
21 バルブ本体
22 カバー
24 供給ポート
25 制御ポート
26、27 圧力室
31 スプール弁
32 ピストン
36、44、59 ばね部材
37a、37b 環状溝
41 ランド
47 リテーナ
53 弁座
60 針弁

Claims (2)

  1. バルブ本体と、
    前記バルブ本体に形成された一端に閉じられた油室を形成する軸心方向穴に連通する供給ポート及び制御ポートと、
    前記バルブ本体の軸心方向穴に摺動自在に嵌挿されそれ自身に設けられたチョークを介して小軸方向貫通穴により前記制御ポートの圧力を両端に受けるスプール弁と、
    前記油室に配置された第1のばね部材と、
    前記油室の圧油を設定圧で逃がす針弁と、
    を備え、
    前記スプール弁は前記制御ポートの圧力を受けた際前記第1のばね部材の弾発力に抗して前記供給ポートから前記制御ポートへの圧油を絞る制御部が設けられたレデューシングモジュラーバルブにおいて、
    前記油室が形成される前記スプール弁の他端側に対向する一端側を係合し、外径が該一端側の外径よりも大きくして前記バルブ本体に軸心方向に摺動自在されたピストン部材と、
    前記ピストン部材に配置され弾発力が前記第1のばね部材よりも大きく設定されて該ピストン部材を変位させる第2のばね部材と、
    前記供給ポートの圧油を前記ピストンの一端側に導出する第1の油路と、
    前記制御ポートの圧油を前記ピストンの他端側に導く第2の油路と、
    を有することを特徴とするレデューシングモジュラーバルブ。
  2. 請求項1記載のレデューシングモジュラーバルブを同じ圧力供給源の回路に設けたことを特徴とする油圧回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108488455A (zh) * 2018-04-11 2018-09-04 王爱菊 阀装置及液压系统
CN108506261A (zh) * 2018-04-11 2018-09-07 王爱菊 基于阀装置的压力调节方法
CN113202958A (zh) * 2020-01-31 2021-08-03 株式会社日本碧士克 调压阀

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