JP2012140028A - 人員拘束装置用ガス発生器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハウジング13の複数のガス排出口16のそれぞれと、取り付け具50の複数の連通孔58のそれぞれが、半径方向に正対するように配置され、かつ1つのガス排出口16の直径(d1)と1つの連通孔58の直径(d2)がd2>d1の関係を満たしている。作動時においてガス発生器1内で発生した燃焼ガスは、ガス排出口16から排出された後、環状空間72を通り、連通孔58から外部に排出される。
【選択図】図1
Description
このため、インフレータ54が作動して高温の燃焼ガスがガス排出口54aから排出され、高温の燃焼ガスの一部が筒状空間内に入り込んで移動したとき、エアバッグ56の開口部(袋口)周縁と燃焼ガスが接触することにより、エアバッグ56の開口部(袋口)周縁が溶融(損傷)するおそれがあり、エアバッグの膨張展開に悪影響を与える可能性も考えられる。
さらにインフレータ54の位置決め手段や位置固定手段も明確にされていないことから、インフレータ54がキャッピング72の周壁面72a及びリテーナ52の周壁面60bと接触してしまい、ガス排出口54aが閉塞されるおそれもある。
本願請求項1の発明は、課題を解決するための手段として、
ガス発生手段としてのガス発生剤を備えたガス発生器と、前記ガス発生器を取り付け対象部位に固定するための取り付け具とを有する乗員拘束装置用のガス発生器であって、
前記ガス発生器が、天井部及び底部、それらの間に形成されている複数のガス排出口を有する周壁部とを有するハウジングにより外殻が形成されたものであり、
前記取り付け具が、複数の連通孔を有する筒状本体部と、前記筒状本体部の一端側の開口部に形成された内側折曲部と、前記筒状本体部の反対側の開口部に形成されたフランジ部とを有しているものであり、
前記取り付け具が、前記ハウジングのガス排出口を含む周壁部の一部面との間に環状空間が形成されるようにして取り付けられており、
前記ハウジングに形成されている複数のガス排出口のそれぞれと、前記取り付け具の筒状本体部に形成されている複数の連通孔のそれぞれが、半径方向に正対するように配置され、かつ1つのガス排出口の直径(d1)と1つの連通孔の直径(d2)がd2>d1の関係を満たしており、
作動時においてガス発生器内で発生した燃焼ガスが、前記ハウジングのガス排出口から排出された後、そのまま前記連通孔から外部に排出されるものである、乗員拘束装置用のガス発生器を提供する。
ガス発生器のハウジングは、天井部及び底部、それらの間に形成されている複数のガス排出口を有する周壁面とを有するハウジングにより外殻が形成されたものであるが、これ自体は公知のものと同じであり、例えば、ガス排出口を有するディフューザシェルとクロージャシェルが溶接にて一体化されたハウジングを用いることができる。
取り付け具は、筒状本体部と、筒状本体部の一端側の開口部に形成された内側折曲部と、筒状本体部の反対側の開口部に形成されたフランジ部とを有しているものである。
ハウジングには周方向に均等間隔でガス排出口が形成されていても、筒状本体部の連通孔を偏らせて配置することにより、ガスを特定方向のみ排出させることができる。例えばエアバッグを特定の方向に膨張させたいときや、モジュールの内部で所定の方向にガスを流す必要のあるときに適用できる。
このため、取り付け具を圧入によりハウジングに取り付けた場合、長い間(車両の耐用年数は10年以上である)に加えられる振動により、複数のガス排出口と複数の連通孔の位置にずれが生じたような場合でも、複数のガス排出口が取り付け具(筒状本体部)の内周壁面で閉塞されることが防止され、ガスの排出経路が確保できる。
このため、作動時においてガス発生器内で発生した燃焼ガスは、ハウジングのガス排出口から排出された後に直進して、そのまま正対する連通孔から外部に排出される。この排出過程において、一部ガスは連通孔周縁の内壁面に衝突する場合も考えられるが、前記の「そのまま」はそのような場合も含む意味である。
このため、ガス排出口から排出され、さらに連通孔から排出された高温の燃焼ガスは、エアバッグ内に流入するまではエアバッグのどの部分とも接触することはない。
なお、取り付け具は環状空間をおいてハウジングに取り付けられているため、ハウジング内部で発生した熱がエアバッグ等に伝わることを抑制する熱的な緩衝材としての作用効果(作用効果1)もする。
本願請求項2の発明は、課題を解決するための他の手段として、
ガス発生手段としてのガス発生剤を備えたガス発生器と、前記ガス発生器を取り付け対象部位に固定するための取り付け具とを有する乗員拘束装置用のガス発生器であって、
前記ガス発生器が、天井部及び底部、それらの間に形成されている複数のガス排出口を有する周壁部とを有するハウジングにより外殻が形成されたものであり、
前記取り付け具が、複数の連通孔を有する筒状本体部と、前記筒状本体部の一端側の開孔部に形成された内側折曲部と、前記筒状本体部の反対側の開孔部に形成されたフランジ部とを有しているものであり、
前記取り付け具が、前記ハウジングのガス排出口を含む周壁部の一部面との間に環状空間が形成されるようにして取り付けられており、
前記ハウジングに形成されている複数のガス排出口と前記取り付け具の筒状本体部に形成されている複数の連通孔が、軸方向の高さが同じになるように配置され、かつ前記複数のガス排出口が前記取り付け具の筒状本体部の内壁面と正対するように配置されており、
作動時においてガス発生器内で発生した燃焼ガスが、前記ハウジングのガス排出口から排出された後、前記取り付け具の筒状本体部の内壁面に衝突した後、前記環状空間内を移動して前記連通孔から外部に排出されるものである、乗員拘束装置用のガス発生器を提供する。
請求項1の発明にて説明したとおり、ハウジングと取り付け具は同心円を形成しているから、請求項2の発明においては、ハウジングの中心と複数のガス排出口の中心を結ぶ線の延長上には連通孔が存在せずに、前記線の延長上には筒状本体部の内壁面が存在することになる。
このようにして燃焼ガスが取り付け具の内壁面に衝突した後、さらに環状空間内を移動した後で連通孔から排出されるため、上記した作用効果1に加えて、下記の作用効果2が得られる。
上記のとおり、燃焼ガスが環状空間を移動する間に燃焼ガスの温度が低下され、さらにミスト(ガス発生剤に含まれていた金属や金属酸化物等の固形残渣や溶融物)の除去効果も発揮される。このため、ガス発生器でクーラント・フィルタを使用するときには、取り付け具の前記作用の分だけクーラント・フィルタの量を減少させることができる。
本願請求項3の発明は、課題を解決するための他の手段として、
ガス発生手段としてのガス発生剤を備えたガス発生器と、前記ガス発生器を取り付け対象部位に固定するための取り付け具とを有する乗員拘束装置用のガス発生器であって、
前記ガス発生器が、天井部及び底部、それらの間に形成されている複数のガス排出口を有する周壁部とを有するハウジングにより外殻が形成されたものであり、
前記取り付け具が、複数の連通孔を有する筒状本体部と、前記筒状本体部の一端側の開孔部に形成された内側折曲部と、前記筒状本体部の反対側の開孔部に形成されたフランジ部とを有しているものであり、
前記取り付け具が、前記ハウジングのガス排出口を含む周壁部との間に環状空間が形成されるようにして取り付けられており、
前記ハウジングに形成されている複数のガス排出口と前記取り付け具の筒状本体部に形成されている複数の連通孔が、軸方向の高さ位置が異なるように配置されており、
作動時においてガス発生器内で発生した燃焼ガスが、前記ハウジングのガス排出口から排出された後、前記取り付け具の筒状本体部の内壁面に衝突した後、前記環状空間内を移動して前記連通孔から外部に排出されるものである、乗員拘束装置用のガス発生器を提供する。
このように複数のガス排出口と複数の連通孔は軸方向の高さ位置が異なっていることから、半径方向における位置関係は特に制限されるものではない。
よって、請求項1の発明にて説明したとおり、ハウジングと取り付け具は同心円を形成しているから、
(I)ハウジングの中心と複数のガス排出口のそれぞれの中心を結ぶ線と軸方向に重なった同じ線の先に複数の連通孔のそれぞれの中心が位置する場合と、
(II)ハウジングの中心と複数のガス排出口のそれぞれの中心を結ぶ線と軸方向に重なった同じ線の先には連通孔が存在せずに、筒状本体部の内壁面が存在する場合、のいずれでもよい。
このようにして燃焼ガスが取り付け具の内壁面に衝突した後、さらに環状空間内を移動した後で連通孔から排出されるため、上記した作用効果1、2が得られる。
a1<a2及びa1<a3
又はa2<a1及びa2<a3
a1<a2及びa1<a3の関係を満たすことにより、取り付け具を備えたガス発生器であっても、ガス排出口によりガス発生器の出力性能(単位時間当たりのガス発生量)を制御することができる。
a2<a1及びa2<a3の関係を満たすことにより、取り付け具の連通孔によりガス発生器の出力性能(単位時間当たりのガス発生量)を制御することができる。
図1で示すガス発生器1は、ディフューザシェル11とクロージャシェル12からハウジング13が形成されている。
本発明で使用するガス発生器は、内部構造には特徴はなく、公知のガス発生器(例えば、特開2009−234346号公報の図1参照)と同じものでもよい。
周壁部15には、円周方向に等間隔で複数のガス排出口16が形成されており、内側からシールテープ17で閉塞されている。
ディフューザシェル11は、いずれの部位もほぼ同じ板厚であり、本体部40の内径は拡径部44の内径より小さくなっており、本体部40の外径は拡径部44の外径より小さくなっている。
なお、図1で示す状態とは逆に、ディフューザシェル11の開口端部11aがクロージャシェル12の開口端部12aの内側に組み付けられるように配置して、接触部分が溶接一体化されたハウジングにすることもできる。このとき、クロージャシェル12の開口端部12a側の面が拡径部44を形成し、ディフューザシェル11の開口端部11aの面が本体部40を形成することになる。
内筒部材22の周壁部には伝火孔26が形成されており、シールテープ27により外側から塞がれている。
リテーナ32は、フィルタ21の上端面21aと天井部14との隙間を塞ぎ、隙間から燃焼ガスがショートパスすることを防止している。リテーナ32は、フィルタ21と内筒部材22との間に固定されている。
プレート部材33は、内筒部材22に嵌合されており、ガス発生剤31の移動を抑止する機能と、フィルタ21の下端面21bと底部18との隙間からの燃焼ガスのショートパスを防止する機能を有している。
取り付け具50は、複数の連通孔58を有する筒状本体部52と、筒状本体部52の一端側の開口部において内向きに形成された内側折曲部(図1では環状折曲部である。以下、「環状折曲部」という)56と、筒状本体部52の反対側の開口部に形成されたフランジ部54とを有している。なお、内側折曲部56は、「環状折曲部(即ち、環状底部)」ではなく、天井部14の全面を覆うことができる「円板状折曲部(即ち、円板状底面部)」にすることができる。
フランジ部54には、等間隔に形成された4箇所の凸部61に取り付け孔60が形成されている。取り付け孔60は、ガス発生器1をモジュールケースなどに取り付けるときに使用されるものであり、凸部61がないフランジ部54に形成されていてもよい。
なお、フランジ部54の形状や大きさは、取り付け状態に応じて大きさを変えたり、変形したりすることができる。
取り付け具50は、筒状本体部52の内径と拡径部44の外径とを調整することにより圧入されている。環状折曲部56とハウジングの天井部14との間と筒状本体部52と拡径部44との間は、それぞれ圧接状態にあるから、前記圧接部分を通して環状空間と外部雰囲気が接触することはない。なお、環状折曲部65は、圧入したときの取り付け強度(圧接強度)等を考慮して、中央部の穴の大きさを適宜設定することができる。また、環状折曲部(環状底部)に代えて円板状折曲部(円板状底面部)にした場合でも、同じ作用効果が得られる。
環状空間72は、取り付け具50の環状折曲部56及び筒状本体部52と、ハウジング周壁部15の本体部40及び段差部42で囲まれて形成されている。連通孔58と同じ高さ位置にある環状空間72の幅は均一幅であり、前記均一幅の空間の断面積がa3となる。
このようにしてガス排出口16を含むハウジング周壁部15の形状に応じて取り付け具50の取り付け方法(取り付け状態)を調整することにより、環状空間72が形成されている。
図2で示される取り付け具50は、ディフューザシェル11のハウジング周壁部15とフランジ部11aの境界部に環状斜面部57の角部が圧接されることで圧入されている。
このようにしてガス排出口16を含むハウジング周壁部15の形状に応じて取り付け具50の形状を変えることにより、環状空間72が形成されている。
図3は、図1のガス排出口16と連通孔58を含む半径方向への断面図であるが、前記位置関係の説明に必要なもののみを図示し、他は省略している。
ハウジング13と取り付け具50は、同じ中心点Oを中心とする同心円を形成している。
そして、図3に示すように、全てのガス排出口16(図3では8個)と全ての連通孔58(図3では8個)は、環状空間72をおいて半径方向に正対している(それぞれの中心軸X2が一致している)。
衝撃をセンサ(図示せず)が感知すると、その信号が点火器24に送られて点火器24が作動し、伝火薬25が着火される。
伝火薬25が燃焼すると燃焼生成物(高温のガスや火炎)が生成され、それが伝火孔26を通って燃焼室30内に噴出される。
するとその燃焼生成物によりガス発生剤31が着火される。ガス発生剤31の燃焼により、高温の燃焼ガスが生成するが、この燃焼ガスはフィルタ21を通過し、シールテープ17を破ってガス排出口16から噴出される。
図1のガス発生器1において、取り付け具50は環状空間72を形成してハウジング13に取り付けられているため、ハウジング13内部で発生した熱がエアバッグ等に伝わることを抑制する熱的な緩衝材としての作用効果(作用効果1)が得られる。
さらにガス排出口16から排出され、さらに連通孔58から排出された高温の燃焼ガスは、エアバッグ内に流入するまではエアバッグのどの部分とも接触することはないため、特許文献2のFIG.5で示すインフレータにおける上記した問題が生じることがない。
図6(a)は、図3において8個の連通孔58中の5個を閉塞し、3個のみを残した実施形態である。このようにすることにより、燃焼ガスを特定方向に排出させることができる。
また、3つの連通孔58に正対していない5つのガス排出口16から排出された燃焼ガスは、筒状本体部52の内壁面52aに衝突した後、環状空間72を移動してガス排出口から排出される。
図6(b)は、図2において8個のガス排出口16中の5個を閉塞し、8個の連通孔58中の5個を閉塞したものであり、それぞれの残った3個のガス排出口16と3個の連通孔58は、半径方向の反対方向に位置している。このようにすることにより、燃焼ガスを特定方向に排出させることができる。
なお、図6(a)に示す実施形態にするときは、上記したガス排出口16の総開口面積(a1)と連通孔58の総開口面積(a2)との関係(a1<a2)を満たすように直径を調整することができる。
環状空間72を移動する間に燃焼ガスの温度が低下され、さらにミスト(ガス発生剤に含まれていた金属の溶融物)の除去効果も発揮される。このため、ガス発生器1で使用するフィルタ21の量を減少させることができる。
図1及び図4示すガス発生器は、図1及び図3で示すガス発生器とは、ガス排出口16と連通孔58の位置関係が異なるほかは同一のものである。
本実施形態においては、図1のガス発生器1は、ハウジング13は図4のY1−Y1間の断面図(正対するガス排出口16を通る断面図)で示しており、取り付け具50は図4のY2−Y2間の断面図(正対する連通孔58を通る断面図)で示している。
図4は、図1のガス排出口16と連通孔72を含む半径方向への断面図であるが、前記位置関係の説明に必要なもののみを図示し、他は省略している。
ハウジング13と取り付け具50は、同じ中心点Oを中心とする同心円を形成している。
図4に示すように、全てのガス排出口16(図4では8個)は、環状空間72をおいて筒状本体部52の内壁面52aのみに対して半径方向に正対しており、全てのガス排出口16は、全ての連通孔58(図4では8個)に対して半径方向には全く重なっていない。
衝撃をセンサ(図示せず)が感知すると、その信号が点火器24に送られて点火器24が作動し、伝火薬25が着火される。
伝火薬25が燃焼すると燃焼生成物(高温のガスや火炎)が生成され、それが伝火孔26を通って燃焼室30内に噴出される。
するとその燃焼生成物によりガス発生剤31が着火される。ガス発生剤31の燃焼により、高温の燃焼ガスが生成するが、この燃焼ガスはフィルタ21を通過し、シールテープ17を破ってガス排出口16から噴出される。
図6(a)は、図4において8個の連通孔58中の5個を閉塞し、3個のみを残した実施形態である。このようにすることにより、燃焼ガスを特定方向に排出させることができる。
また、3つの連通孔58に正対していない5つのガス排出口16から排出された燃焼ガスは、図3の実施形態と比べると、筒状本体部52の内壁面52aに衝突した後、環状空間72内をより長い距離移動してからガス排出口から排出される。
また、3つのガス排出口16から排出された燃焼ガスは、図4の実施形態と比べると、筒状本体部52の内壁面52aに衝突した後、環状空間72内をより長い距離移動してからガス排出口から排出される。
図6(a)、(b)に示す実施形態にすることにより、上記した作用効果2がより高められる。
図5で示すガス発生器1は、ガス排出口16と連通孔58の位置関係が異なるほかは、図1で示すガス発生器1と同一のものである。また、図2に示す実施形態にすることもできる。
ハウジング13のガス排出口16は、環状空間72をおいて筒状本体部52の内壁面52aのみに対して半径方向に正対しており、全てのガス排出口16は、全ての連通孔58に対して半径方向には全く重なっていない。
衝撃をセンサ(図示せず)が感知すると、その信号が点火器24に送られて点火器24が作動し、伝火薬25が着火される。
伝火薬25が燃焼すると燃焼生成物(高温のガスや火炎)が生成され、それが伝火孔26を通って燃焼室30内に噴出される。
するとその燃焼生成物によりガス発生剤31が着火される。ガス発生剤31の燃焼により、高温の燃焼ガスが生成するが、この燃焼ガスはフィルタ21を通過し、シールテープ17を破ってガス排出口16から噴出される。
さらに複数のガス排出口16の総開口面積(a1)、複数の連通孔58の総開口面積(a2)及び環状空間72の半径方向の断面積(a3)が、a1<a2及びa1<a3又はa2<a1及びa2<a3の関係を満たすようにした場合には、安定した出力性能を維持することが容易になる。
11 ディフューザシェル
12 クロージャシェル
13 ハウジング
16 ガス排出口
50 取り付け具
52 筒状本体部
54 フランジ部
56 環状折曲部
58 連通孔
72 環状空間
Claims (10)
- ガス発生手段としてのガス発生剤を備えたガス発生器と、前記ガス発生器を取り付け対象部位に固定するための取り付け具とを有する乗員拘束装置用のガス発生器であって、
前記ガス発生器が、天井部及び底部、それらの間に形成されている複数のガス排出口を有する周壁部とを有するハウジングにより外殻が形成されたものであり、
前記取り付け具が、複数の連通孔を有する筒状本体部と、前記筒状本体部の一端側の開口部に形成された内側折曲部と、前記筒状本体部の反対側の開口部に形成されたフランジ部とを有しているものであり、
前記取り付け具が、前記ハウジングのガス排出口を含む周壁部の一部面との間に環状空間が形成されるようにして取り付けられており、
前記ハウジングに形成されている複数のガス排出口のそれぞれと、前記取り付け具の筒状本体部に形成されている複数の連通孔のそれぞれが、半径方向に正対するように配置され、かつ1つのガス排出口の直径(d1)と1つの連通孔の直径(d2)がd2>d1の関係を満たしており、
作動時においてガス発生器内で発生した燃焼ガスが、前記ハウジングのガス排出口から排出された後、そのまま前記連通孔から外部に排出されるものである、乗員拘束装置用のガス発生器。 - ガス発生手段としてのガス発生剤を備えたガス発生器と、前記ガス発生器を取り付け対象部位に固定するための取り付け具とを有する乗員拘束装置用のガス発生器であって、
前記ガス発生器が、天井部及び底部、それらの間に形成されている複数のガス排出口を有する周壁部とを有するハウジングにより外殻が形成されたものであり、
前記取り付け具が、複数の連通孔を有する筒状本体部と、前記筒状本体部の一端側の開孔部に形成された内側折曲部と、前記筒状本体部の反対側の開孔部に形成されたフランジ部とを有しているものであり、
前記取り付け具が、前記ハウジングのガス排出口を含む周壁部の一部面との間に環状空間が形成されるようにして取り付けられており、
前記ハウジングに形成されている複数のガス排出口と前記取り付け具の筒状本体部に形成されている複数の連通孔が、軸方向の高さが同じになるように配置され、かつ前記複数のガス排出口が前記取り付け具の筒状本体部の内壁面と正対するように配置されており、
作動時においてガス発生器内で発生した燃焼ガスが、前記ハウジングのガス排出口から排出された後、前記取り付け具の筒状本体部の内壁面に衝突した後、前記環状空間内を移動して前記連通孔から外部に排出されるものである、乗員拘束装置用のガス発生器。 - ガス発生手段としてのガス発生剤を備えたガス発生器と、前記ガス発生器を取り付け対象部位に固定するための取り付け具とを有する乗員拘束装置用のガス発生器であって、
前記ガス発生器が、天井部及び底部、それらの間に形成されている複数のガス排出口を有する周壁部とを有するハウジングにより外殻が形成されたものであり、
前記取り付け具が、複数の連通孔を有する筒状本体部と、前記筒状本体部の一端側の開孔部に形成された内側折曲部と、前記筒状本体部の反対側の開孔部に形成されたフランジ部とを有しているものであり、
前記取り付け具が、前記ハウジングのガス排出口を含む周壁部の一部面との間に環状空間が形成されるようにして取り付けられており、
前記ハウジングに形成されている複数のガス排出口と前記取り付け具の筒状本体部に形成されている複数の連通孔が、軸方向の高さ位置が異なるように配置されており、
作動時においてガス発生器内で発生した燃焼ガスが、前記ハウジングのガス排出口から排出された後、前記取り付け具の筒状本体部の内壁面に衝突した後、前記環状空間内を移動して前記連通孔から外部に排出されるものである、乗員拘束装置用のガス発生器。 - 前記取り付け具と前記ハウジングの周壁部との間に形成された環状空間が、前記ハウジング周壁部の段差を含む面が前記取り付け具の筒状本体部と内側折曲部で包囲されて形成されたものである、請求項1〜3のいずれか1項記載の乗員拘束装置用のガス発生器。
- 前記取り付け具と前記ハウジングの周壁部との間に形成された環状空間が、前記ハウジング周壁部の平坦面が前記取り付け具の筒状本体部と内側折曲部で包囲されて形成されたものである、請求項1〜3のいずれか1項記載の乗員拘束装置用のガス発生器。
- 前記複数のガス排出口の総開口面積(a1)と、前記複数の連通孔の総開口面積(a2)と、前記環状空間の半径方向の断面積(a3)が、a1<a2及びa1<a3で示される関係を有しているものである、請求項1〜5のいずれか1項記載の乗員拘束装置用のガス発生器。
- 前記複数のガス排出口の総開口面積(a1)と、前記複数の連通孔の総開口面積(a2)と、前記環状空間の半径方向の断面積(a3)が、a2<a1及びa2<a3で示される関係を有しているものである、請求項1〜5のいずれか1項記載の乗員拘束装置用のガス発生器。
- 前記ハウジングに形成されている複数のガス排出口の一部が、前記取り付け具の筒状本体部に形成されている複数の連通孔と半径方向に正対するように配置され、
前記ガス排出口の残部が、前記取り付け具の筒状本体部の内壁面に正対するように配置されている、請求項1〜7のいずれか1項記載の乗員拘束装置用のガス発生器。 - 前記ハウジングに形成されている複数のガス排出口の全部が、前記取り付け具の筒状本体部の内壁面に正対するように配置されている、請求項1〜7のいずれか1項記載の乗員拘束装置用のガス発生器。
- 乗員拘束装置用のガス発生器がエアバッグ装置用のガス発生器であるとき、エアバッグの袋口が前記取り付け具のフランジ部に取り付けられるものである、請求項1〜9のいずれか1項記載の乗員拘束装置用のガス発生器。
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