JP5226983B2 - インフレータ及びこれを用いた車両用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、作動することによりガスを発生するディスクタイプのインフレータ及びこれを用いた車両用エアバッグ装置に関する。
下記特許文献1には、運転席用のエアバッグ装置に搭載される扁平円柱形状の所謂ディスクタイプのインフレータが開示されている。この種のディスクタイプのインフレータでは、軸芯部に配置されたスクイブ(点火装置)が作動することにより、スクイブの外周部に充填されたガス発生剤が燃焼し、大量のガスが発生する。発生したガスはアッパケースの周壁部に形成された複数のガス噴出口から噴出されて、折り畳み状態のエアバッグ内に流入される。
ここで、従来、ガス発生剤を燃焼させてガスを発生させるタイプのインフレータの場合、ガス発生剤が燃焼した際の燃焼残渣(以下、「ミスト」と称す。)を除去すると共に高温のガスを冷却するために、環状に巻かれたクーラント・フィルタをアッパケースの内周部に配設していた。このため、インフレータが径方向に大型化すると共にインフレータの重量が増加するという課題があった。
この課題を解決するために、クーラント・フィルタを廃止した所謂フィルタレス構造のインフレータが開発されている(特許文献2、3参照)。簡単に説明すると、インフレータの燃焼室内にはガス発生剤が充填されており、更にその外周部には縦断面視でL字状となるガス流路を形成するための流路形成部材が同心円状に配設されている。この構成によれば、ガスが流れる方向が変更される度にガス発生剤のミストが壁面に付着して除去されると共にエアバッグ内に流入されるガス自体も冷却される。
特開2006−76558号公報 実用新案登録3122258号公報 実用新案登録3122259号公報 特開2001−341610号公報(図1、図5、段落番号[0064]) 特表2007−508979号公報
しかしながら、上記特許文献2、3に開示された技術による場合、ガスの温度を下げるため及びミストを除去するためにガス流路形成部材等の新たな部品が必要になる。このため、ガス流路形成部材を同心円状に配置するとなるとインフレータが径方向に大型化し、又ガス流路形成部材を設置する分、インフレータの重量も増加する。従って、この先行技術では、インフレータの径方向への小型軽量化という課題が充分には解決されておらず、この点において上記インフレータは改良の余地がある。
なお、特許文献4には、助手席用エアバッグ装置に適用される円柱状のインフレータが開示されている。このインフレータでは、円筒状のインフレータハウジングの軸芯部に細長い円筒状に形成されたガス発生器ハウジングが配設されている。このガス発生器ハウジングの内周側にガス発生剤が充填されており、ガス発生剤が燃焼すると、ガス発生器ハウジングの周壁部に形成された複数の連通孔を介してガスがガス発生器ハウジングからインフレータハウジングの内周面に吹き付けられてからインフレータの外部へ噴出されるようになっている。このインフレータによればガスの冷却及びミストの除去も期待できるが、元々助手席用エアバッグ装置に適用されることを前提としているため、軸方向寸法が長い。従って、軸方向寸法が元々短いディスクタイプのインフレータにそのまま適用することは困難である。
本発明は上記事実を考慮し、ディスクタイプにおいて、ガス冷却性能及びミスト除去性能を確保すると共に、インフレータの径方向への小型軽量化を図ることができるインフレータ及びこれを用いた車両用エアバッグ装置を得ることが目的である。
請求項1の発明に係るインフレータは、ガス噴出孔が形成された周壁部と該周壁部の軸方向の端部を閉止する一対の底壁部とを含んで構成されたインフレータケースと、該インフレータケース内に装着された点火装置と、該インフレータケース内に設けられた燃焼室内に収容され、該点火装置により着火されて燃焼することによりガスを発生するガス発生剤と、前記インフレータケースの内側でかつ前記燃焼室の周囲に形成されると共に、該燃焼室から発生したガスを該インフレータケースの底壁部及び周壁部の内側面に沿って前記ガス噴出孔へ導くガス流路と、前記インフレータケースの内側面で前記ガス流路とされる範囲の一部又は全部に設けられ、ガス流れに乱流を生じさせるための乱流発生手段と、を有することで、フィルタを使用しない構成とされ、さらに、前記燃焼室において前記インフレータケースの底壁部と対向する位置には、該燃焼室と前記ガス流路とを隔成する隔壁が配置されていると共に、前記隔壁には、燃焼室とガス流路とを連通する連通孔及び該隔壁と対向する前記底壁部との間を流れるガスをスクロール流にするフィン形状部が設けられている、ことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のインフレータにおいて、前記フィン形状部は前記隔壁の一般面から前記底壁部側へ隆起する傾斜部を備えており、かつ該傾斜部に前記連通孔が形成されている、ことを特徴とする。
請求項3の発明に係る車両用エアバッグ装置は、請求項1又は請求項に記載されたインフレータと、該インフレータが取り付けられてこれを支持するベース部材と、該ベース部材に折り畳み状態で固定され、インフレータからのガスの供給を受けて膨張するエアバッグと、折り畳み状態の前記エアバッグをベース部材との間に格納すると共にバッグ膨張圧が所定値に達するとエアバッグドアを展開させてエアバッグを膨出させるエアバッグカバーと、を有することを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、インフレータケース内には燃焼室が設けられており、燃焼室内にガス発生剤が収容されている。そして、点火装置が作動してガス発生剤が燃焼すると、大量のガスが燃焼室で発生する。発生したガスは、インフレータケースの内側でかつ燃焼室の周囲に形成されたガス流路を通って、インフレータケースの周壁部に形成されたガス噴出孔からインフレータの外部へ噴出される。
ここで、本発明では、インフレータケースの内側面で前記ガス流路とされる範囲の一部又は全部に乱流発生手段を設けたので、ガスはガス流路を流れる際に乱流が生じる。この乱流が生ずることにより、ガスの滞留時間(熱交換時間)が長くなり、インフレータケースから流動抵抗を受ける時間も長くなる。また、乱流が生じることにより、ガスとインフレータケースとの接触面積も増加する。これらのことから、燃焼室で発生した高温のガスの冷却が促進されると共に、ガスに含まれるミストがインフレータケースの内側面に効果的に付着される。
上記より、本発明によれば、新たな部品を特別に追加することなく、ガスの冷却とミストの除去を行うことができる。つまり、従来使用されていた環状に巻かれたフィルタの機能を他の部品で賄うことが可能となり、その結果、フィルタを廃止することができる。
また、本発明によれば、燃焼室で発生したガスは隔壁に形成された連通孔を通ってガス流路に流入し、ガス噴出孔へ向けて流れていく。このとき、隔壁に形成されたフィン形状部によってガスの流れがスクロール流にされる。このため、ガスとインフレータケースとの接触時間が長くなる。その結果、高温のガスとインフレータケースとの熱交換が促進されると共に、ガス中に含まれるミストがより一層インフレータケースの内側面に付着される。
請求項2記載の本発明によれば、フィン形状部が隔壁の一般面からインフレータケースの底壁部側へ隆起する傾斜部を備えており、かつ該傾斜部に上記連通孔を設けたので、ガスはフィン形状部の傾斜部からダイレクトに噴出されてそのままスクロール流を形成する。従って、一旦ガスをインフレータケースの内側面に垂直に当ててからフィン形状部でスクロール流にする場合に比し、スクロール流を作り易い。
請求項3記載の本発明によれば、インフレータが作動すると、折り畳み状態でベース部材に固定されたエアバッグ内へガスが流入される。このため、エアバッグは膨張し、エアバッグカバーの内側面に所定のバッグ膨張圧をかける。このバッグ膨張圧が所定値に達するとエアバッグカバーが備えるエアバッグドアが展開され、エアバッグが膨出される。
ここで、本発明では、請求項1又は請求項2に記載されたインフレータを用いているので、小型軽量な車両用エアバッグ装置が得られる。例えば、車両用エアバッグ装置が運転席用エアバッグ装置の場合には、ステアリングホイールのホイールパッド内に運転席用エアバッグ装置が装着される関係で、ステアリングホイールの径方向にも軸方向にも設置スペースは少ない。このような場合に、本発明を適用することにより、少なくとも径方向に小型軽量化されたインフレータを用いることができるので、運転席用エアバッグ装置を軽量でコンパクトなものにすることができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係るインフレータは、ディスクタイプにおいて、ガス冷却性能及びミスト除去性能を確保すると共に、インフレータの径方向への小型軽量化を図ることができるという優れた効果を有する。
さらに、請求項1記載の本発明に係るインフレータは、ガスをより一層冷却することができると共にガス中のミストをより一層除去することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係るインフレータは、簡単な構成でスクロール流を効率良く作り出すことができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の車両用エアバッグ装置は、エアバッグ装置全体の小型軽量化を図ることができるという優れた効果を有する。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図6を用いて、本発明に係るインフレータ及びこれを備えた車両用エアバッグ装置の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印Xは乗員側方向を示しており、矢印Yは反乗員側方向を示している。
図4には、車両用エアバッグ装置としての運転席用エアバッグ装置を備えたステアリングホイールの正面図が示されている。また、図3には、当該運転席用エアバッグ装置の縦断面図(図4の3−3線断面図)が示されている。これらの図に示されるように、このステアリングホイール10は3本スポークタイプのステアリングホイールとされており、環状のリム部12と、リム部12の軸芯部に配置された図示しないハブと、リム部12とハブとを連結する3本のスポーク部14と、リム部12の中心部に配置されたホイールパッド16と、を備えている。
上記ホイールパッド16内には、運転席用エアバッグ装置18が配設されている。図3に示されるように、運転席用エアバッグ装置18は、概略的には、図示しないハブに支持されたベース部としてのベースプレート20と、ホイールパッド16の一部として形成されベースプレート20と対向する位置に設けられたエアバッグドア22と、ベースプレート20の中央部に形成された円形の貫通孔27に反乗員側から挿入されたインフレータ24と、ベースプレート20とエアバッグドア22との間に折り畳み状態で格納されたエアバッグ26と、を主要部として構成されている。
ベースプレート20は高強度の金属材料によって構成されている。インフレータ24は、後述するインフレータケース40のアッパケース36をベースプレート20の貫通孔27内へ反乗員側から挿入させ、アッパケース36の後述する取付部36D(図2参照)を図示しないボルト及びナットで締結することによりベースプレート20に固定されている。また、エアバッグ26の開口部28の内側にはリングプレート(広義には、エアバッグ固定部材として把握される要素である。)30が配置されており、このリングプレート30から反乗員側へ向けて突出された複数の図示しないボルトがエアバッグ26の開口部28の周縁部及びベースプレート20の貫通孔27の周縁部を貫通し、ベースプレート20の反乗員側から図示しないナットが螺合されることにより、エアバッグ26の開口部28がリングプレート30とベースプレート20との間に挟持された状態で固定されるようになっている。なお、ベースプレート20の貫通孔27の周囲にエアバッグ26の開口部28を配置し、貫通孔27の反乗員側にインフレータ24の後述するアッパケース36の取付部36Dを配置し、リングプレート30から突出するボルトとナットでエアバッグ26の開口部28、インフレータ24のアッパケース36の取付部36Dをベースプレート20に共締めするようにしてもよい。
また、上述したエアバッグ26は、運転席用エアバッグ装置18自体の組付作業が完了するまで、所定の折り畳み形状を保持するように保護布32で覆われている。さらに、ホイールパッド16の裏面側(反乗員側の面)には略H形状等の薄肉部等によって構成された破断部34が形成されている。これにより、エアバッグドア22が上下に展開するようになっている。
以下、図1及び図2を用いて、本実施形態の要部であるインフレータ24の構造について詳細に説明する。
図1には、図3に示されるインフレータ24の拡大縦断面図が示されている。また、図2には、当該インフレータ24の分解斜視図(後述するガス発生剤52、54は除く。)が示されている。
これらの図に示されるように、インフレータ24は、組付状態で乗員側に配置されるアッパケース36と、反乗員側に配置されるロアケース38と、から成る金属製のインフレータケース40を備えている。アッパケース36は深底の有底円筒形状に形成されており、組付状態で乗員側に配置される底壁部36Aと、底壁部36Aの周縁部から反乗員側へ立ち上げられた周壁部36Bと、周壁部36Bの反乗員側端部から半径方向外側へ屈曲されたフランジ部36Cと、フランジ部36Cの周方向4箇所から半径方向外側へ延出された取付部36D(図2参照)と、によって構成されている。また、ロアケース38は浅底の略皿状に形成されており、アッパケース36の底壁部36Aに対向して平行に配置される底壁部38Aと、底壁部38Aから傾斜部38Bを経て半径方向外側へ延出されたフランジ部38Cと、によって構成されている。ロアケース38のフランジ部38Cにアッパケース36のフランジ部36Cが当接状態で配置され、この状態でフランジ部36C、38C同士が溶接されることにより、アッパケース36とロアケース38とが一体化されてインフレータケース40が構成されている。
上述したインフレータケース40の軸芯部には、スクイブ(点火装置)42が配設されている。スクイブ42は略円柱形状に形成されており、反乗員側の端部に位置する円盤状の装着部42Aと、この装着部42Aよりも一回り大径の基部42Bと、基部42Bの軸芯部から乗員側へ向けて突出する小径の点火部42Cと、を備えている。このうち、装着部42Aがロアケース38の軸芯部に形成された円形の貫通孔44に嵌合されることにより、スクイブ42がロアケース38の軸芯部に位置決めされた状態で装着されている。なお、スクイブ42は図示しないエアバッグECUに接続されており、図示しないエアバッグセンサによる検知信号に基づいてエアバッグECUが運転席用エアバッグ装置18を作動させるか否かを判定し、エアバッグECUがエアバッグ作動と判定すると所定電流がスクイブ42に通電されるようになっている。
上記スクイブ42の軸長はインフレータケース40の軸方向寸法の略半分程度とされており、点火部42Cの外周部には、金属製かつ有底円筒状のリテーナ46が被嵌されている。リテーナ46の底部46Aは、アッパケース36の底壁部36Aに当接されている。また、リテーナ46の周壁部46Bには周方向に所定の間隔で複数の連通孔48が形成されており、更に連通孔48の外周面にはリテーナ46の内圧が所定値以上になると破れるシール50が貼られて密閉されている。このリテーナ46の内部には後述するガス発生剤54と同一構成のガス発生剤52が充填されており、後述するガス発生剤54に火炎を伝播するエンハンサとしての役目を果たしている。
ここで、上述したインフレータケース40内には、有底円筒形状に形成された金属製の保持部材60が配設されている。保持部材60は、外径がアッパケース36の内径よりも幾分小さく設定された円筒形状の周壁部62と、この周壁部62の反乗員側の開口端部を閉塞する円板状の隔壁64と、によって構成されている。
隔壁64の周縁部64Aは環状に乗員側へ立ち上げられており、周壁部36Bの反乗員側の開口端部の内側に挿入された状態で固定されている。また、隔壁64の軸芯部には円形の膨出部64Bが形成されており、更に膨出部64Bの軸芯部には取付孔66が形成されている。この取付孔66内へスクイブ42の点火部42Cが反乗員側から挿入され、膨出部64Bに基部42Bが装着される(納まる)ようになっている。そして、スクイブ42が装着された保持部材60をアッパケース36内へ挿入し、ロアケース38の貫通孔44にスクイブ42の装着部42Aを嵌合させると、保持部材60の周壁部36Bの乗員側の端部がアッパケース36の底壁部36Aの反乗員側の面に当接され、スクイブ42を介して保持部材60が所定の位置に位置ずれしないように配設されるように各部の寸法が決められている。
上述した保持部材60が装着された状態において保持部材60とリテーナ46との間に形成された環状の空間が燃焼室68とされ、この燃焼室68内にガス発生剤54が充填されて保持されている。なお、この実施形態では、燃焼室68がアッパケース36の底壁部36Aの内側面、保持部材60(の周壁部62、隔壁64)、リテーナ46の周壁部46Bによって隔成されている。
さらに、保持部材60が組付けられた状態では、保持部材60の隔壁64とロアケース38の底壁部38Aとの間にリング板状の空間(第1流路70)が形成されている。また、保持部材60の周壁部62とアッパケース36の周壁部36Bとの間には、環状の空間(第2流路72)が形成されている。これらの第1流路70と第2流路72とは、ロアケース38の傾斜部38Bの形成位置で相互に連通されており、両者でガス流路74を形成している。アッパケース36の周壁部36Bにおいて第2流路72と接する位置には、アッパケース36の周方向に所定の間隔で複数のガス噴出孔76が形成されている。なお、ガス噴出孔76はシール78によって閉塞されている。
上記アッパケース36のガス噴出孔76は、インフレータ24の燃焼室68の軸方向中間位置(図1の一点鎖線P)よりも乗員側にδだけオフセットした位置に配置されている。また、保持部材60の隔壁64には、燃焼室68と第1流路70とを連通する多数の連通孔80が形成されている。すなわち、保持部材60におけるガス噴出孔76の配置側(オフセット側)と反対側に位置する隔壁64に、当該隔壁62を板厚方向に垂直に貫通する連通孔80が形成されている。
なお、ガス噴出孔76が燃焼室68の軸方向中間位置(一点鎖線P)よりも乗員側にδだけオフセットした位置に形成されているのは、インフレータ24がベースプレート20の貫通孔27内へ反乗員側から挿入されて、エアバッグ26の開口部28をリングプレート30で挟持した状態でベースプレート20に締結固定する関係で、ガス噴出方向(ガス噴出孔76を通る半径方向外側)上にリングプレート30等の部材が存在しないようにするため(ガスと部材との干渉回避のため)である。
さらに、上述したロアケース38の乗員側の面(底壁部38Aと傾斜部38Bの乗員側の面)には、乱流発生手段としての多数のディンプル81が形成されている。ディンプル81は平面視で円形の凹部として構成されており、ロアケース38の底壁部38A、傾斜部38Bの全部(全域)に均等に分散して配置されている。つまり、ディンプル81は、ガス流路74の形成範囲(即ち、ガス流路74として用いられる範囲)の一部に形成されている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
前面衝突すると、図示しないエアバッグセンサによって前面衝突したことが検知され、エアバッグECUに検知信号が出力される。エアバッグECUでは、運転席用エアバッグ装置18を作動させるか否かを判定し、「運転席用エアバッグ装置作動」と判定すると、スクイブ42に所定の電流が通電される。これにより、まずスクイブ42の直上に配置されたガス発生剤52が燃焼し、リテーナ46の内圧が高められる。リテーナ46の内圧が所定値に達すると、連通孔48を塞いでいるシール50が破断し、火炎が燃焼室68内へ伝播される。これにより、保持部材60内に充填されたガス発生剤54が燃焼し、ミスト82(図1参照)を含んだ高温のガスが大量に発生する。燃焼室68内で発生したミスト82を含んだ高温のガスは、保持部材60の隔壁64に形成された多数の連通孔80を通って、ガス流路74の第1流路70内へと流入される(このときのガスの流れを矢印Aで示す。)。
各連通孔80はスクイブ42の軸線に対して平行に隔壁64に穿設されているので、ガスはロアケース38の底壁部38Aの内側面に垂直に当たってから第1流路70内を通り、第2流路72内へと流れていく。つまり、ガスは、燃焼室68の周りをインフレータケース40の内側面に沿って流れていく。この過程で、高温のガスがインフレータケース40と熱交換して冷却されると共に、ガス中に含まれるミスト82がロアケース38の底壁部38Aに付着して取り除かれる。その後、第2流路72を通ったガスは、シール78を破断させアッパケース36の周壁部36Bに形成されたガス噴出孔76からインフレータ24外へ噴出される(このときのガスの流れを矢印Bで示す。)。
なお、上記の如くしてインフレータ24から発生したガスは折り畳み状態のエアバッグ26内へ流入され、エアバッグ26を膨張させる。エアバッグ26のバッグ膨張圧が所定値以上になると、保護布32が破断されると共にエアバッグドア22の裏面側に形成された破断部34が破断してエアバッグドア22が前後に展開される。その結果、エアバッグ26が乗員側へ膨出され、ステアリングホイール10側へ慣性移動する乗員の頭部を含む上体を受け止める。
ここで、本実施形態では、燃焼室68の周りにガス流路74を設定するだけでなく、ロアケース38の底壁部38A及び傾斜部38Bに多数のディンプル81を形成したので、隔壁38の連通孔80から噴出されたガスが第1流路70を流れる際に、ディンプル81の形成位置にてガス流に乱流(このときのガスの流れを矢印Rで示す。)が生じる。この乱流が生ずることにより、ガスの滞留時間(熱交換時間)が長くなり、ロアケース38から流動抵抗を受ける時間も長くなる。また、乱流が生じることにより、ガスとロアケース38との接触面積も増加する。これらのことから、燃焼室68で発生した高温のガスの冷却が促進されると共に、ガスに含まれるミスト82がロアケース38の内側面に効果的に付着される。
上記より、本実施形態によれば、新たな部品を特別に追加することなく、ガスの冷却とガスに含まれるミスト82の除去を行うことができる。図5には、従来の一般的なディスクタイプのインフレータ90の縦断面図が示されている。この図に示されるように、従来のインフレータ90では、スクイブ92に装着されるリテーナ94の軸方向両端部に円板状のプレート96、98が上下二枚装着されており、上下のプレート96、98の外周部に環状に巻かれたフィルタ99が配設されていた。このため、インフレータ90が径方向外側へ大型化する欠点があった。しかし、本実施形態に係るインフレータ24によれば、ガス流路74並びに第1流路70に配置されたディンプル81がフィルタ99の機能を賄うので、フィルタ99を廃止することができる。その結果、ディスクタイプのインフレータにおいて、ガス冷却性能及びミスト除去性能を確保すると共に、径方向への小型軽量化を図ることができる。
この効果(インフレータの小型軽量化)は、運転席用エアバッグ装置18には特に有効である。すなわち、運転席用エアバッグ装置18の場合、ステアリングホイール10のホイールパッド16内に運転席用エアバッグ装置18が装着される関係で、ステアリングホイール10の径方向及び軸方向のいずれの方向にも設置スペースは少ない。このような場合に、上記構成のインフレータ24を適用することにより、運転席用エアバッグ装置18を軽量でコンパクトなものにすることができる。
また、ロアケース38の内側面に多数のディンプル81を形成することにより、ガス流路74の第1流路70を流れるガス流に乱流を発生させる構成としたので、ロアケース38ひいてはインフレータ24の製作が比較的容易である。従って、インフレータ24の製造コストを削減することができる。また、ディンプル81の大きさ、深さ、個数や配列等を変更することにより、乱流の生じ方を調整することができる。従って、乱流の生じ方を比較的容易に最適化することができる。
なお、上述した実施形態では、ロアケース38の内側面に凹部であるディンプル81を形成したが、これに限らず、図6に示されるように、ロアケース38の内側面に多数の凸状のブランブル100を設けてもよい。このようなブランブル100であっても、ガス流に乱流を生じさせることができる。また、ロアケース38の内側面に凹部と凸部を組み合わせて配置してもよい。
〔第2実施形態〕
以下、図7〜図10を用いて、本発明に係るインフレータ及びこれを備えた車両用エアバッグ装置の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図7及び図8に示されるように、この第2実施形態に係るインフレータ110では、インフレータケース112のロアケース38は前述した第1実施形態と同一に構成されているが、アッパケース114が軸方向に長く形成されている(図1と図7を比較参照)。逆に言えば、この第2実施形態では、第1実施形態のインフレータ24よりも軸方向寸法が大きいインフレータ110を搭載するスペースがある運転席用エアバッグ装置を想定している。
アッパケース114が軸方向に長くなったことから、このインフレータ110では、ガス噴出孔76が燃焼室116の軸方向中間位置(一点鎖線P’)上に配置されている。つまり、第1実施形態と異なり、ガス噴出孔76は、燃焼室116の軸方向中間位置からインフレータケース軸方向にオフセットしていない構造になっている。
また、保持部材118は、外径がアッパケース114の内径よりも幾分小さく設定されかつ乗員側の端部が閉止された有底円筒形状の本体部119と、この本体部119の反乗員側の開口端部を閉塞する円板状の隔壁120と、によって構成されている。なお、この実施形態では、本体部119が周壁部119Aと底壁部119Bとによって一体形成されているが、周壁部119Aと底壁部119Bとを別部品化して両者を一体化してもよい。なお、本体部119の底壁部119Bの軸芯部には、リテーナ46の周壁部46Bに当接状態で装着されるようにU字状断面の装着部119B’が形成されている。
上記保持部材118がインフレータケース112内に組付けられた状態では、反乗員側に配置された隔壁120とロアケース38の底壁部38Aとの間にリング板状の空間(第3流路122)が形成されていると共に、本体部119の底壁部119Bとアッパケース114の底壁部114Aとの間にもリング板状の空間(第4流路124)が形成されている。さらに、本体部119の周壁部119Aとアッパケース114の周壁部114Bとの間には、環状の空間(第5流路126)が形成されている。第3流路122と第5流路126とは相互に連通されており、両者でロア側ガス流路128を形成している。また、第4流路124と第5流路126とは相互に連通されており、両者でアッパ側ガス流路130を形成している。ロア側ガス流路128の流路長とアッパ側ガス流路130の流路長とは略同一に設定されている。
さらに、上述したロアケース38の乗員側の面(底壁部38Aと傾斜部38Bの乗員側の面)並びにアッパケース114の底壁部114Aの内側面には、前述した第1実施形態と同様構成の多数のディンプル81が形成されている。
ここで、上述した隔壁120の底壁部120Aには、反乗員側へ膨出するフィン形状部132が一体に形成されている。なお、図8には、フィン形状部132を見やすくするために隔壁120を反転させたものと隔壁120を反転させていないものと両方描いている。また、図8及び図9に示されるように、フィン形状部132は、底壁部120Aの貫通孔66を中心として周方向に所定の間隔で複数個形成されている。
このフィン形状部132は、隔壁120の中心に向かうにつれて隆起量が少なくなるように底壁部120Aの一般面から反乗員側へ膨出されている。また、フィン形状部132の縦断面形状は三角形状を成しており、又半径方向外側に位置して隆起量が最大になる部分でもその高さがロアケース38の底壁部38Aの内側面に接触しない程度の高さに設定されている。さらに、フィン形状部132を隔壁120の軸方向に見た場合の稜線134は直線ではなく、湾曲した曲線になっている。また、フィン形状部132は隔壁120の周方向に二つの傾斜面132A、132Bを備えているが、周方向に同じ方向を向く一方の傾斜面132Aには複数個の連通孔80が形成されている。
一方、保持部材118の本体部119の底壁部119Bにも、同様構成のフィン形状部132が形成されている。
(作用・効果)
上記構成によれば、スクイブ42に通電されると、リテーナ46内のガス発生剤52が燃焼し、次いでリテーナ46の連通孔48を介して火炎が燃焼室116内へ伝播され、燃焼室116内に収容されたガス発生剤54が燃焼して大量のガスが発生する。
このガスの半分は、反乗員側の隔壁120の連通孔80を通って第3流路122に流入されてから、第5流路126へ流れてガス噴出孔76からインフレータ110外へ噴出される。ガスの残りの半分は、乗員側に配置された本体部119の底壁部119Bの連通孔80を通って第4流路124に流入されてから、第5流路126へ流れてガス噴出孔76からインフレータ110外へ噴出される。つまり、この第2実施形態では、流路始端からガス噴出孔76までの流路長が等しいガス流路が二系統(ロア側ガス流路128及びアッパ側ガス流路130)形成される。この二系統のガス流路に沿ってガスが流れる過程で、前述した第1実施形態と同様の原理によって、ガスとロアケース38及びアッパケース114とで熱交換されて冷却されると共に、ガスに含まれるミスト82がロアケース38の底壁部38A及びアッパケース114の底壁部114Aに付着して除去される。
上記より、本実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様に、新たな部品を特別に追加することなく、ガスの冷却とミスト82の除去を行うことができる。つまり、従来使用されていた環状に巻かれたフィルタ99(図5参照)の機能を他の部品で賄うことが可能となり、その結果、ディスクタイプのインフレータにおいて、ガス冷却性能及びミスト除去性能を確保すると共に、径方向への小型軽量化を図ることができる。
加えて、本実施形態においても、燃焼室68の周りにロア側ガス流路128及びアッパ側ガス流路130を設定するだけでなく、ロアケース38の底壁部38A及び傾斜部38B並びにアッパケース114の底壁部114Aに多数のディンプル81を形成したので、隔壁120及び本体部119の底壁部119Bの連通孔80から噴出されたガスが第3流路122及び第4流路124を流れる際に、ディンプル81の形成位置にてガス流に乱流(このときのガスの流れを図7に矢印Rで示す。)が生じる。この乱流が生ずることにより、ガスの滞留時間(熱交換時間)が長くなり、ロアケース38及びアッパケース114から流動抵抗を受ける時間も長くなる。また、乱流が生じることにより、ガスとロアケース38、アッパケース114との接触面積も増加する。これらのことから、燃焼室68で発生した高温のガスの冷却が促進されると共に、ガスに含まれるミスト82がロアケース38及びアッパケース114の内側面に効果的に付着される。
さらに、本実施形態では、上記ロア側ガス流路128及びアッパ側ガス流路130の設定及びディンプル81の設定に加え、保持部材118の隔壁120及び本体部119の底壁部119Bにフィン形状部132を設定したので、ロア側ガス流路128の第3流路122及びアッパ側ガス流路130の第4流路124を流れるガスをスクロール流にすることができる。このため、ガス流がスクロール流でないものと比べて、ガスとロアケース38の底壁部38A及びアッパケース114の底壁部114Aとの接触時間が長くなる。その結果、高温のガスとロアケース38の底壁部38A及びアッパケース114の底壁部114Aとの熱交換が促進されると共に、ガス中に含まれるミスト82がより一層ロアケース38の底壁部38A及びアッパケース114の底壁部114Aの内側面に付着される。その結果、本実施形態によれば、ガスをより一層冷却することができると共にガス中のミスト82をより一層除去することができる。
加えて、本実施形態では、フィン形状部132が三角形断面形状を成しており、一方の傾斜面132Aに燃焼室116からのガスを噴出する連通孔80を形成したので、図9に示されるように、連通孔80から噴出されたガス(図9に矢印Gでこれを示す。)は、ダイレクトにインフレータケース112の略周方向に吹出されてスクロール流を形成する。従って、一旦ガスをロアケース38の底壁部38A及びアッパケース114の底壁部114Aの内側面に垂直に当ててからフィン形状部でスクロール流にする(この場合のフィン形状部はガスの流れを偏向させるためのガイド部として機能する)場合に比し、スクロール流を作り易い。従って、本実施形態によれば、簡単な構成でスクロール流を効率良く作り出すことができる。
なお、上述した第2実施形態では、ガス流路がロアケース38の底壁部38A側とアッパケース114の底壁部114A側の双方に形成されるインフレータ110であったため、フィン形状部132を隔壁120の底壁部120Aと本体部119の底壁部119Bの双方に形成したが、これに限らず、図10に示されるように、保持部材60の周壁部62の反乗員側の開放端部にのみ隔壁120が配置されて乗員側の開放端部には隔壁が配置されていない第1実施形態に対して本発明を適用してもよい。
〔実施形態の補足説明〕
上述した実施形態では、運転席用エアバッグ装置18に本発明に係るインフレータを適用したが、これに限らず、助手席用エアバッグ装置等、他の車両用エアバッグ装置に本発明に係るインフレータを適用してもよい。
また、上述した実施形態では、前面衝突時にインフレータ24、110が作動するものとして説明したが、これに限らず、プリクラッシュセンサ等の衝突予知手段を搭載したシステムに本発明に係るインフレータ及びこれを備えた車両用エアバッグ装置を適用してもよく、その場合は、前面衝突予知時にインフレータが作動することになる。
さらに、上述した実施形態では、隔壁64、120、本体部119の底壁部119Bに板厚方向に貫通する連通孔80を形成したが、これに限らず、連通孔の軸線がインフレータ24、110、本体部119の底壁部119Bの軸線側へ傾いた(傾斜した)連通孔を設けてもよい。この場合、ガスがインフレータケース40、112の軸芯部側へ一旦寄せられてから再びガス噴出孔76側へ向かうので、実質的な流路長が長くなり、冷却性能及びミスト除去性能が高められる利点がある。
さらに、上述した第1実施形態では、保持部材60、アッパケース36の底壁部36A、リテーナ46の周壁部46Bといった三つの要素で燃焼室68を隔成しており、第2実施形態では、保持部材118とリテーナ46の周壁部46Bといった二つの要素で燃焼室116を隔成しているが、これに限らず、保持部材のみで燃焼室を隔成する構成を採ってもよい。例えば、第1実施形態であれば、保持部材60の軸芯部にリテーナ46を一体化して、周壁部62の乗員側の開放端部に連通孔が形成されていない隔壁を蓋として被せる構成を採ってもよい。同様に、第2実施形態であれば、保持部材118の隔壁120にリテーナ46を一体化して、保持部材118の乗員側の開放端部に連通孔80が形成された隔壁120を被嵌する構成を採ってもよい。
また、上述した実施形態では、アッパケース36、114の周壁部36B、114Bの内側面にディンプル81等の乱流発生手段を設定しなかったが、これに限らず、これらの周壁部36B、114Bの内側面にも乱流発生手段を設定してもよい。この場合が請求項1の「インフレータケースの内側面でガス流路とされる範囲の全部に」乱流発生手段が設けられた場合に相当する。
さらに、上述した第2実施形態では、フィン形状部132の一方の傾斜面132Aに連通孔80が形成されていたが、フィン形状部とは別個に連通孔80を形成する構成を採ってもよい。
第1実施形態に係るインフレータを示す拡大縦断面図である。 図1に示されるインフレータ(ガス発生剤の図示は省略)の分解斜視図である。 図1に示されるインフレータを備えた運転席用エアバッグ装置の概略縦断面図(図4の3−3線断面図)である。 図3に示される運転席用エアバッグ装置を備えたステアリングホイールの正面図である。 第1実施形態に係るインフレータの効果を説明するための対比例に係るインフレータの拡大縦断面図である。 図2に示されるロアプレートの変形例を示す斜視図である。 第2実施形態に係るインフレータを示す図1に対応する拡大縦断面図である。 図7に示される保持部材の分解斜視図である。 図8に示される隔壁の裏面図である。 第1実施形態にフィン形状部を設定した第2実施形態の変形例に係り、図2に対応するインフレータ(ガス発生剤の図示は省略)の分解斜視図である。
符号の説明
16 ホイールパッド(エアバッグカバー)
18 運転席用エアバッグ装置(車両用エアバッグ装置)
20 ベースプレート(ベース部)
22 エアバッグドア
24 インフレータ
26 エアバッグ
36A 底壁部
36B 周壁部
38A 底壁部
40 インフレータケース
42 スクイブ(点火装置)
54 ガス発生剤
60 保持部材
64 隔壁
68 燃焼室
74 ガス流路
76 ガス噴出孔
80 連通孔
81 ディンプル(乱流発生手段
82 ミスト
100 ブランブル(乱流発生手段)
110 インフレータ
112 インフレータケース
114A 底壁部
114B 周壁部
116 燃焼室
118 保持部材
120 隔壁
128 ロア側ガス流路(ガス流路)
130 アッパ側ガス流路(ガス流路)
132 フィン形状部
132A 一方の傾斜面(傾斜部)

Claims (3)

  1. ガス噴出孔が形成された周壁部と該周壁部の軸方向の端部を閉止する一対の底壁部とを含んで構成されたインフレータケースと、
    該インフレータケース内に装着された点火装置と、
    該インフレータケース内に設けられた燃焼室内に収容され、該点火装置により着火されて燃焼することによりガスを発生するガス発生剤と、
    前記インフレータケースの内側でかつ前記燃焼室の周囲に形成されると共に、該燃焼室から発生したガスを該インフレータケースの底壁部及び周壁部の内側面に沿って前記ガス噴出孔へ導くガス流路と、
    前記インフレータケースの内側面で前記ガス流路とされる範囲の一部又は全部に設けられ、ガス流れに乱流を生じさせるための乱流発生手段と、
    を有することで、フィルタを使用しない構成とされ、
    さらに、前記燃焼室において前記インフレータケースの底壁部と対向する位置には、該燃焼室と前記ガス流路とを隔成する隔壁が配置されていると共に、
    前記隔壁には、燃焼室とガス流路とを連通する連通孔及び該隔壁と対向する前記底壁部との間を流れるガスをスクロール流にするフィン形状部が設けられている、
    ことを特徴とするインフレータ。
  2. 前記フィン形状部は前記隔壁の一般面から前記底壁部側へ隆起する傾斜部を備えており、かつ該傾斜部に前記連通孔が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のインフレータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載されたインフレータと、
    該インフレータが取り付けられてこれを支持するベース部材と、
    該ベース部材に折り畳み状態で固定され、インフレータからのガスの供給を受けて膨張するエアバッグと、
    折り畳み状態の前記エアバッグをベース部材との間に格納すると共にバッグ膨張圧が所定値に達するとエアバッグドアを展開させてエアバッグを膨出させるエアバッグカバーと、
    を有することを特徴とする車両用エアバッグ装置。
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