JP2007118788A - エアバッグ用ガス発生器 - Google Patents

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Naoki Matsuda
直樹 松田
Nobuyuki Oji
信之 大路
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Abstract

【課題】 構造が簡略化され、軽量化されたエアバッグ用ガス発生器の提供。
【解決手段】 燃焼室内に配置された燃焼室カップ部材には、カップ状の薄膜部材147が被せられている。薄膜部材147は、燃焼室カップ部材に形成された貫通孔142を包囲する開口部162、163を有している。燃焼室カップ部材内で生じた燃焼ガスは、貫通孔142を通り、薄膜部材147を破ることなく、開口部162、163から噴出される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、自動車の乗員拘束装置に使用できるエアバッグ用ガス発生器に関する。
自動車の乗員拘束装置に使用するエアバッグ用ガス発生器には、自動車メーカーからの小型化と軽量化の要請がある。このような小型化と軽量化の要請に応える方法としては、エアバッグ用ガス発生器として要求される性能及び品質を維持した上で、構造を簡略化して部品点数を削減することが効果的である。
特許文献1の図1には、第一室34が第二室82を内包したエアバッグインフレータが示されている。第二室82のガス出口オリフィス104は、絶縁遮壁剤106で覆われており、第二室82内から所定圧がかかったときに開いたり、破れたりする。
特許文献2の図1には、固定隔壁で分離された第1燃焼室200と第2燃焼室180を有するインフレータ10が示されている。第1燃焼室200内の点火カップ220は、点火剤222の燃焼生成物に押されて軸方向にスライドすることが記載されている。
特許文献3の図1には、2つの燃焼室5a、5bを有するエアバッグ用ガス発生器が示されている。
特許文献4の緊急ガス発生器は、ケース1の底板3にV溝5が設けられており、スクイブ8の作動によりガス燃焼発生剤2が着火してガスが発生したとき、底板3がV溝5から破壊され、そこからガスが外部に放出されるようになっている。
US6,189,927B1(特表2002-503584) US6,543,805B2 特開2001-199303号公報 特開平5-168905号公報
特許文献2、3のインフレータは構造が複雑で、軽量化の要請に充分に応えることができない。特許文献1のインフレータは、特許文献2、3のインフレータと比べると構造は簡単であるが、第2燃焼室は固定部材と絶縁部材により、第1燃焼室と分離されている。特許文献4の緊急ガス発生器では、底板3の破壊により、そこから直接にかつ一気にガスが放出されるため、ガスの排出量を制御することができず、点火手段及び燃焼室が2つあるデュアルタイプのエアバッグ用のガス発生器としては適用できない。
本発明は、高い性能及び品質を維持したまま、構造を簡略化することで全体として軽量化でき、製造工程も簡略化できるエアバッグ用ガス発生器を提供することを課題とする。
本発明は、課題の解決手段として、
ガス排出口を有するハウジング内に、ガス発生剤及び点火手段が配置された燃焼室を有しており、
前記燃焼室が、前記燃焼室内に配置されたカップ状又は筒状の分離壁により、点火手段とエンハンサ剤が収容されたエンハンサ室とガス発生剤が収容された空間に分離されており、
前記カップ状又は筒状の分離壁の周面が貫通孔を有し、前記貫通孔を含む前記カップ状又は筒状の分離壁の内周面又は外周面の少なくとも一部が、カップ状又は筒状の薄膜部材で被覆されており、
前記薄膜部材が、前記貫通孔を部分的に包囲する所望パターンの開口部を有している、エアバッグ用ガス発生器を提供する。
カップ状又は筒状の分離壁の周面には、内部(エンハンサ室)のエンハンサ剤の燃焼により発生したガスを排出するための複数の貫通孔が形成されている。
従来、この貫通孔(エンハンサ孔)は、エンハンサ剤が燃焼室側に漏れ出ないようにするためと、燃焼時においてエンハンサ室内の圧力をある程度まで高めるため(エンハンサ剤としてガス発生剤を用いた場合には、エンハンサ室内を一定圧力まで高めることで、燃焼し易くする場合がある)、金属製の粘着テープで閉塞されていた。
しかし、カップ状又は筒状の分離壁の周面の大きさに比べて貫通孔の大きさは小さく、また粘着テープの幅も前記周面の大きさに比べて小さいので、粘着テープを貫通孔に貼り付ける作業は煩雑である。更に、車両の耐用年数(通常、10年以上)を考慮すると、粘着テープを用いた際、粘着剤の性質によっては粘着力の経年劣化による閉塞不良の発生も懸念される。
本発明では、前記貫通孔(エンハンサ孔)を含むカップ状又は筒状の分離壁の内周面又は外周面の少なくとも一部が、カップ状又は筒状の薄膜部材で被覆されているため、従来の粘着テープを用いた場合のような貼り付け作業が不要となるほか、粘着剤も使用しないため、粘着力の低下が問題となることもない。
そして、カップ状又は筒状の薄膜部材は、前記貫通孔を部分的に包囲する所望パターンの開口部を有している。通常は、前記貫通孔は円形のものであり、前記開口部は、貫通孔の周囲を四角形、円形、楕円形等の所望パターンで部分的に包囲している。部分的に包囲しているとは、前記した四角形、円形、楕円形等の辺や弧に沿って形成された開口部パターンが1箇所又は2箇所以上で途切れていることを意味する。
本発明のガス発生器では、点火手段の作動によりエンハンサ剤が着火燃焼され、燃焼生成物(火炎や高温ガス等)が発生したとき、燃焼生成物は、カップ状又は筒状の分離壁の貫通孔から噴出され、カップ状又は筒状の薄膜部材を開裂することなく、開口部を通って燃焼室内に噴出される。
カップ状又は筒状の薄膜部材は、アルミニウムやステンレス等からなるものが好ましく、アルミニウム製の場合の厚さは200μm以上にすることが好ましく、ステンレス製の場合の厚さは50μm以上にすることが好ましい。
カップ状又は筒状の分離壁の外表面を被覆するときは、薄膜部材の所望パターンの開口部が分離壁の1つ又は2つ以上の貫通孔を包囲するようにして被覆する。また、カップ状又は筒状の薄膜部材の内径は、前記分離壁の外径と同程度か僅かに大きい程度にして、前記分離壁の外表面に密着して被覆できるようにすることが好ましい。
カップ状又は筒状の分離壁の内表面を被覆するときは、カップ状又は筒状の薄膜部材の外径は、前記分離壁の内径よりも僅かに小さい程度にすることが望ましい。カップ状又は筒状の薄膜部材を前記分離壁の内側に配置したときは、カップ状又は筒状の薄膜部材の内部にエンハンサ剤が充填されるため、カップ状又は筒状の薄膜部材は、前記分離壁に押圧されて密着する。
カップ状の薄膜部材は、前記分離壁の周面の全部又は一部と、底面の全部又は一部を密着して覆うことができるものである。カップ状の薄膜部材であると、底面が覆われているため、周面の全部を覆わない場合でも、位置がずれたりすることがない。但し、周面の一部を覆うときは、必ず貫通孔を含む面を覆う。
筒状の薄膜部材は、前記分離壁の周面の全部を密着して覆うことができるものである。貫通孔を含む周面の一部を覆うようにしてもよいが、年月を経たときに、位置がずれるおそれがあるため、好ましくない。
カップ状又は筒状の分離壁は、開口部はハウジング底面に当接されているが、天井面又は他端開口部はハウジング天井面に当接されていてもよいし、当接されていなくてもよい。カップ状又は筒状の分離壁の天井面又は他端開口部とハウジング天井面が当接していると、カップ状又は筒状の分離壁の固定が容易であるので好ましい。なお、カップ状又は筒状の分離壁の開口部の内側や天井面に、カップ状又は筒状の薄膜部材の開口端部を巻き込んで固定してもよい。
本発明は、課題の他の解決手段として、
ガス排出口を有するハウジング内に、それぞれ独自のガス発生剤及び点火手段が配置された第1燃焼室と第2燃焼室を有しており、
前記第2燃焼室が、前記ハウジング内に配置された燃焼室カップ部材により、第1燃焼室と分離され、前記燃焼室カップ部材内には第2ガス発生剤と第2点火手段が配置されており、
前記燃焼室カップ部材の周面が貫通孔を有し、前記貫通孔を含む前記燃焼室カップ部材の内周面又は外周面の少なくとも一部が、カップ状又は筒状の薄膜部材で被覆されており、
前記薄膜部材が、前記貫通孔を部分的に包囲する所望パターンの開口部を有している、エアバッグ用ガス発生器を提供する。
燃焼室カップ部材の周面には、内部(第2燃焼室)のガス発生剤の燃焼により発生したガスを排出するための複数の貫通孔が形成されている。
従来、この貫通孔は、第1燃焼室で発生したガスの流入により、第2燃焼室内のガス発生剤が着火燃焼されることを防止するため、金属製の粘着テープで閉塞されていた。しかし、燃焼室カップ部材の周面の大きさに比べて貫通孔の大きさは小さく、また粘着テープの幅も前記周面の大きさに比べて小さいので、粘着テープを貫通孔に貼り付ける作業は煩雑である。更に、車両の耐用年数(通常、10年以上)を考慮すると、粘着テープを用いた際、粘着剤の性質によっては粘着力の経年劣化による閉塞不良の発生も懸念される。
本発明では、前記貫通孔を含む前記燃焼室カップ部材の内周面又は外周面の少なくとも一部が、カップ状又は筒状の薄膜部材で被覆されているため、従来の粘着テープを用いた場合のような貼り付け作業が不要となるほか、粘着剤も使用しないため、粘着力の低下が問題となることもない。
そして、カップ状又は筒状の薄膜部材は、前記貫通孔を部分的に包囲する所望パターンの開口部を有している。通常は、前記貫通孔は円形のものであるため、前記開口部は、貫通孔の周囲を四角形、円形、楕円形等の所望パターンで部分的に包囲している。部分的に包囲しているとは、前記した四角形、円形、楕円形等の辺や弧に沿って形成された開口部パターンが1箇所又は2箇所以上で途切れていることを意味する。
本発明のガス発生器では、点火手段の作動によりガス発生剤が着火燃焼され高温ガスが発生したとき、高温ガスは燃焼室カップ部材の貫通孔から噴出され、カップ状又は筒状の薄膜部材を開裂することなく、開口部を通って燃焼室内に噴出される。
カップ状又は筒状の薄膜部材は、アルミニウム、ステンレス、鉄等からなるものが好ましく、アルミニウム製の場合の厚さは200μm以上にすることが好ましく、ステンレス製の場合の厚さ50μm以上にすることが好ましい。
燃焼室カップ部材の外表面を被覆するときは、薄膜部材の所望パターンの開口部が1つ又は2つ以上の貫通孔を包囲するようにして被覆する。また、カップ状又は筒状の薄膜部材の内径は、前記燃焼室カップ部材の外径と同程度か僅かに大きい程度にして、前記燃焼室カップ部材の外表面に密着して被覆できるようにすることが好ましい。
燃焼室カップ部材の内表面を被覆するときは、カップ状又は筒状の薄膜部材の外径は、燃焼室カップ部材の内径よりも僅かに小さい程度にすることが望ましい。カップ状又は筒状の薄膜部材を燃焼室カップ部材の内側に配置したときは、カップ状又は筒状の薄膜部材の内部にガス発生剤が充填されるため、カップ状又は筒状の薄膜部材は、燃焼室カップ部材に押圧されて密着する。
カップ状の薄膜部材は、燃焼室カップ部材の周面の全部又は一部と、底面の全部又は一部を密着して覆うことができるものである。カップ状の薄膜部材であると、底面が覆われているため、周面の全部を覆わない場合でも、位置がずれたりすることがない。但し、周面の一部を覆うときは、必ず貫通孔を含む面を覆う。
筒状の薄膜部材は、燃焼室カップ部材の周面の全部を密着して覆うことができるものである。貫通孔を含む周面の一部を覆うようにしてもよいが、年月を経たときに、位置がずれるおそれがあるため、好ましくない。
燃焼室カップ部材は、開口部はハウジング底面に当接されているが、天井面はハウジング天井面に当接されていてもよいし、当接されていなくてもよいが、燃焼室カップ部材の天井面とハウジング天井面が当接していると、燃焼室カップ部材の固定が容易であるので、好ましい。なお、燃焼室カップ部材の開口部内側及び天井面の少なくとも一方に、カップ状又は筒状の薄膜部材の開口端部を巻き込んで固定してもよい。
本発明は、課題の他の解決手段として、
前記第1燃焼室が、前記第1燃焼室内に配置されたエンハンサ室カップ部材により、第1点火手段とエンハンサ剤が収容されたエンハンサ室とガス発生剤が収容された空間に分離されており、
前記エンハンサ室カップ部材の周面が貫通孔を有し、前記貫通孔を含む前記エンハンサ室カップ部材の内周面又は外周面の少なくとも一部が、カップ状又は筒状の薄膜部材で被覆されており、
前記薄膜部材が、前記貫通孔を部分的に包囲する所望パターンの開口部を有している、請求項2記載のエアバッグ用ガス発生器を提供する。
エンハンサ室カップ部材の周面には、内部(エンハンサ室)のエンハンサ剤の燃焼により発生したガスを排出するための複数の貫通孔が形成されている。
従来、この貫通孔(エンハンサ孔)は、エンハンサ剤が第1燃焼室側に漏れ出ないようにするためと、燃焼時においてエンハンサ室内の圧力をある程度まで高めるため(エンハンサ剤としてガス発生剤を用いた場合には、エンハンサ室内を一定圧力まで高めることで、燃焼し易くする場合がある)、金属製の粘着テープで閉塞されていた。
しかし、エンハンサ室カップ部材の周面の大きさに比べて貫通孔の大きさは小さく、また粘着テープの幅も前記周面の大きさに比べて小さいので、粘着テープを貫通孔に貼り付ける作業は煩雑である。更に、車両の耐用年数(通常、10年以上)を考慮すると、粘着テープを用いた際、粘着剤の性質によっては粘着力の経年劣化による閉塞不良の発生も懸念される。
本発明では、前記貫通孔(エンハンサ孔)を含むエンハンサ室カップ部材の内周面又は外周面の少なくとも一部が、カップ状又は筒状の薄膜部材で被覆されているため、従来の粘着テープを用いた場合のような貼り付け作業が不要となるほか、粘着剤も使用しないため、粘着力の低下が問題となることもない。
そして、カップ状又は筒状の薄膜部材は、前記貫通孔を部分的に包囲する所望パターンの開口部を有している。通常は、前記貫通孔は円形のものであるため、前記開口部は、貫通孔の周囲を四角形、円形、楕円形等の所望パターンで部分的に包囲している。部分的に包囲しているとは、前記した四角形、円形、楕円形等の辺乃至弧に沿って形成された開口部パターンが1箇所又は2箇所以上で途切れていることを意味する。
本発明のガス発生器では、点火手段の作動によりエンハンサ剤が着火燃焼され、燃焼生成物(火炎や高温ガス等)が発生したとき、燃焼生成物は、エンハンサ室カップ部材の貫通孔から噴出され、カップ状又は筒状の薄膜部材を開裂することなく、開口部を通って燃焼室内に噴出される。
カップ状又は筒状の薄膜部材は、アルミニウムやステンレス等からなるものが好ましく、アルミニウム製の場合の厚さは200μm以上にすることが好ましく、ステンレス製の場合の厚さは50μm以上にすることが好ましい。
エンハンサ室カップ部材の外表面を被覆するときは、薄膜部材の所望パターンの開口部が1つ又は2つ以上の貫通孔を包囲するようにして被覆する。また、カップ状又は筒状の薄膜部材の内径は、前記分離壁の外径と同程度か僅かに大きい程度にして、前記分離壁の外表面に密着して被覆できるようにすることが好ましい。
エンハンサ室カップ部材の内表面を被覆するときは、カップ状又は筒状の薄膜部材の外径は、前記エンハンサ室カップ部材の内径よりも僅かに小さい程度にすることが望ましい。カップ状又は筒状の薄膜部材を前記エンハンサ室カップ部材の内側に配置したときは、カップ状又は筒状の薄膜部材の内部にエンハンサ剤が充填されるため、カップ状又は筒状の薄膜部材は、前記エンハンサ室カップ部材に押圧されて密着する。
カップ状の薄膜部材は、前記エンハンサ室カップ部材の周面の全部又は一部と、底面の全部又は一部を密着して覆うことができるものである。カップ状の薄膜部材であると、底面が覆われているため、周面の全部を覆わない場合でも、位置がずれたりすることがない。但し、周面の一部を覆うときは、必ず貫通孔を含む面を覆う。
筒状の薄膜部材は、前記エンハンサ室カップ部材の周面の全部を密着して覆うことができるものである。貫通孔を含む周面の一部を覆うようにしてもよいが、年月を経たときに、位置がずれるおそれがあるため、好ましくない。
エンハンサ室カップ部材は、開口部はハウジング底面に当接されているが、天井面又は他端開口部はハウジング天井面に当接されていてもよいし、当接されていなくてもよい。エンハンサ室カップ部材の天井面とハウジング天井面が当接していると、エンハンサ室カップ部材の固定が容易であるので好ましい。なお、エンハンサ室カップ部材の開口部の内側や天井面に、カップ状又は筒状の薄膜部材の開口端部を巻き込んで固定してもよい。
本発明のエアバッグ用ガス発生器は、構造が簡略化されているため、製造工程も簡略化でき、全体を軽量化できる。また、燃焼室カップ部材又はエンハンサ室カップ部材が有する貫通孔を予め位置決めする必要がなくなり、粘着テープも必要なくなる。
(1)図1、図2のガス発生器
図1により、本発明の実施の形態を説明する。図1は、エアバッグ用ガス発生器の軸方向断面図であり、公知(特開2004−344740号公報の図1)のものを応用したものである。図2(a)〜(c)は、薄膜部材で覆われた筒状分離壁の正面図であり、エンハンサ孔と薄膜部材に形成された開口部との位置関係を説明するためのものである。
ガス発生剤14が充填された燃焼室13と、エンハンサ剤12及び点火器11が収容されたエンハンサ室は、筒状分離壁20で分離されている。筒状分離壁20の上方開口部側にはフランジ部21が設けられており、フランジ部21は天井面側の内側面10aに当接されており、下方開口部端縁22の周面は、底面側の内側面10a及び点火器11に挟み込まれている。筒状分離壁20は、周面に複数の貫通孔(エンハンサ孔)25を有している。
筒状分離壁20の外側周面の全体は、アルミニウム製の筒状の薄膜部材30で密着して覆われており、エンハンサ孔25は筒状の薄膜部材30で閉塞されている。
筒状の薄膜部材30の上方開口部側は、フランジ部21と内側面10aの間に巻き込まれて固定されており、下方開口部側は、筒状分離壁20と内側面10aの間に挟み込まれて固定されている。このようにして筒状の薄膜部材30の両端開口部が固定されているので、筒状の薄膜部材30は、ずれたりすることがない。なお、筒状の薄膜部材30は、筒状分離壁20の内側に配置して、エンハンサ孔25を閉塞することもできる。
筒状の薄膜部材30は、目的とする性能に応じて、図2(a)、(b)、(c)のような実施形態にすることができる。
図2(a)に示す筒状の薄膜部材30は、3辺からなる「C」に似た形状の開口部31を有している。薄膜部材30は、開口部31がエンハンサ孔25を包囲するように位置決めして、筒状分離壁20に被せられている。開口部31の幅は、エンハンサ孔25の直径が3mmであるとき、1〜5mm程度である。
図2(a)に示す開口部31を有する薄膜部材30を用いた場合、エンハンサ孔25から出た燃焼生成物(火炎、高温ガス等)は、開口していない部分からは噴出されず、開口部31のみから噴出される。
図2(b)に示す筒状の薄膜部材30は、2つのL字状の開口部32と開口部33の組み合わせからなるものである。全体として「C」に似た形状であるが、2つのL字状の開口部32と開口部33は、橋架け部41の位置で分離されている。薄膜部材30は、開口部32と開口部33の2つがエンハンサ孔25を包囲するように位置決めして、筒状分離壁20に被せられている。開口部32と開口部33の幅は、エンハンサ孔25の直径が3mmであるとき、1〜5mm程度である。橋架け部41の間隔は2mm程度である。
図2(b)に示す開口部32、33を有する薄膜部材30を用いた場合、エンハンサ孔25から出た燃焼生成物(火炎、高温ガス等)は、開口していない部分からは噴出されず、開口部32、33のみから噴出される。
図2(c)に示す筒状の薄膜部材30は、2つの円弧状の開口部34と開口部35の組み合わせからなるものである。全体として楕円形状であるが、2つの円弧状の開口部34と開口部35は、橋架け部42、43の2箇所で分離されている。薄膜部材30は、開口部34と開口部35の2つがエンハンサ孔25を包囲するように位置決めして、筒状分離壁20に被せられている。開口部34と開口部35の幅は、エンハンサ孔25の直径が3mmであるとき、1〜5mm程度である。橋架け部42、43の間隔は2mm程度である。
図2(c)に示す開口部34、35を有する薄膜部材30を用いた場合、エンハンサ孔25から出た燃焼生成物(火炎、高温ガス等)は、開口していない部分からは噴出されず、開口部34、35のみから噴出される。
図2(a)〜(c)に示すような開口部を有する薄膜部材30を用いることにより、エンハンサ孔25から出る燃焼生成物の噴出方向を制御することができる。このため、ガス発生器の構造(例えば、燃焼室の形状、大きさや、ガス発生剤の充填状態)に応じて、開口部の数、位置、開口面積を設定することが好ましい。
また、図2(b)、(c)に示すように、橋架け部を有する2以上の開口部の組み合わせによりエンハンサ孔25を包囲した場合、橋架け部の存在により、エンハンサ孔25からの燃焼生成物の噴出圧力に抗する力が大きくなるため、橋架け部の数や位置を調整することにより、エンハンサ室内の燃焼時の圧力を制御できるようになる。
なお、図2(a)〜(c)では、1つのエンハンサ孔25のみを開口部31等で包囲しているが、2以上のエンハンサ孔25を開口部31等で包囲するようにしてもよい。
図1に示すガス発生器10のように薄膜部材30を用い、図2(a)〜(c)のように開口部の形成位置を適宜設定することにより、燃焼室13内のガス発生剤14の充填状態に応じて、最適な着火燃焼性を付与することができる。
図1では、エンハンサ孔25は燃焼室13の上方に位置しており、ガス発生剤14は燃焼室13のほぼ全体に充填されている。このため、点火器11が作動してエンハンサ剤12が着火燃焼され、燃焼生成物がエンハンサ孔25から噴出されたとき、そのままでは、エンハンサ孔25と正対するガス発生剤14と燃焼室の上方に位置するガス発生剤14が先に着火燃焼され、下方に位置するガス発生剤14は遅れて着火燃焼されることになる。
しかし、所望パターンの開口部を有する薄膜部材30を用いることにより、燃焼室13内の上下方向に燃焼生成物を噴出できるようになるため、燃焼室13内のガス発生剤14の全体に対して、ほぼ同じような着火燃焼性を付与することができる。
よって、本発明を適用することにより、ガス発生器の構造に応じてガス発生剤の燃焼状態を制御できるようになると共に、既製品のガス発生器の燃焼性も改善できるようになる。
(2)図3、図4のガス発生器
図3、図4により、本発明の実施の形態を説明する。図3は、2つの燃焼室を有するエアバッグ用ガス発生器の軸方向断面図である。図4(a)〜(c)は、薄膜部材で覆われた燃焼室カップ部材の正面図であり、貫通孔と薄膜部材に形成された開口部との位置関係を説明するためのものである。
エアバッグ用ガス発生器100は、ディフューザシェル112とクロージャシェル113とが接合一体化されたハウジング111により、外殻が形成されている。ディフューザシェル112とクロージャシェル113は、接合部において溶接されている。
ディフューザシェル112の周面には、複数のガス排出口114が設けられており、ガス排出口114は、アルミニウム又はステンレスからなるシールテープ115で内側から閉塞されている。
クロージャシェル113の底面には2つの穴が設けられ、それぞれに第1点火手段121と第2点火手段125が、外部雰囲気からの湿気の侵入が防止できるように嵌め込まれている。
第1点火手段121は、第1点火器カラー122に固定された第1点火器123を有しており、第1点火器123から延ばされた2本の導電ピン124の部分に、リードワイヤを有するコネクタが嵌め込まれ、バッテリーに接続される。
第2点火手段125は、第2点火器カラー126に固定された第2点火器127を有しており、第2点火器127から延ばされた2本の導電ピン128の部分に、リードワイヤを有するコネクタが嵌め込まれ、バッテリーに接続される。第2点火器カラー126は、大径部126aと小径部126bとを有している。
ハウジング111内には、第1燃焼室131と第2燃焼室135が設けられており、第2燃焼室135は、周面141bに複数の貫通孔142を有する燃焼室カップ部材141により、第1燃焼室131と分離されている。図2では、第2燃焼室135は第1燃焼室131に内包された状態であるが、第1燃焼室131と第2燃焼室135が隣接する状態であってもよい。第1燃焼室131内には図示していない第1ガス発生剤が充填され、第2燃焼室135内には図示していない第2ガス発生剤が充填されている。
第1燃焼室131内には、周面132bに複数のエンハンサ孔134を有するエンハンサ室カップ部材132が配置され、エンハンサ室カップ部材132内はエンハンサ室133となっており、図示していないエンハンサ剤と第2点火手段121が収容されている。
エンハンサ室カップ部材132は、開口部が第1点火器カラー122に嵌め込まれており、開口部周縁がハウジング111の底面に配置したガスケット118に当接され、底部132aはハウジング111の天井面112aに当接されている。よって、エンハンサ室カップ部材132は、第1点火器カラー122により位置決めされ、天井面112aとガスケット118により、上下方向から押圧されるようにして固定されている。
第2燃焼室135を形成する燃焼室カップ部材141は、燃焼室カップ部材141の内径よりも大きな外径を有する第2点火器カラー126の大径部126aに圧入されている。このように燃焼室カップ部材141を大径部126aに圧入することで、燃焼室カップ部材141の位置決めがされ、軸方向及び半径方向への移動が阻止される。
燃焼室カップ部材141の開口部周縁は、ハウジング111の底面に配置したガスケット118に当接され、底部141aはハウジング111の天井面112aに当接されている。よって、燃焼室カップ部材141は、天井面112aとガスケット118により、上下方向から押圧されるようにして固定されている。なお、ガスケット118は使用しなくてもよい。
第1燃焼室131内には、第1ガス発生剤の充填量に応じて、第1燃焼室131の容積を調整するための円盤状のリテーナ150が嵌め込まれている。リテーナ150は、2つの穴を有しており、これらの2つの穴が燃焼室カップ部材141とエンハンサ室カップ部材132に嵌め込まれている。
第1燃焼室131の外側には、燃焼ガスの濾過及び冷却機能を有する筒状のクーラントフィルタ145が配置されており、クーラントフィルタ145の外周面とガス排出口114及びシールテープ115の間には間隙が設けられている。
燃焼室カップ部材141の底面及び周面の全体は、アルミニウム製のカップ状の薄膜部材147で密着して覆われており、貫通孔142は薄膜部材147で閉塞されている。カップ状の薄膜部材147の開口部周縁は、燃焼室カップ部材141の開口部の内側に巻き込んでもよい。
カップ状の薄膜部材147は、目的とする性能に応じて、図4(a)、(b)、(c)のような実施形態にすることができる。
図4(a)に示すカップ状の薄膜部材147は、3辺からなる「C」に似た形状の開口部161を有している。薄膜部材147は、開口部161が貫通孔142を包囲するように位置決めして、燃焼室カップ部材141に被せられている。開口部161の幅は、貫通孔142の直径が3mmであるとき、1〜5mm程度である。
図4(a)に示す開口部161を有する薄膜部材147を用いた場合、貫通孔142から出た燃焼ガスは、開口していない部分からは噴出されず、開口部161のみから噴出される。
図4(b)に示すカップ状の薄膜部材147は、2つのL字状の開口部162と開口部163の組み合わせからなるものである。全体として「C」に似た形状であるが、2つのL字状の開口部162と開口部163は、橋架け部171で分離されている。薄膜部材147は、開口部162と開口部163の2つが貫通孔142を包囲するように位置決めして、燃焼室カップ部材141に被せられている。開口部162と開口部163の幅は、貫通孔142の直径が3mmであるとき、1〜5mm程度である。橋架け部171の間隔は2mm程度である。
図4(b)に示す開口部162、163を有する薄膜部材147を用いた場合、貫通孔142から出た燃焼ガスは、開口していない部分からは噴出されず、開口部162と開口部163のみから噴出される。
図4(c)に示すカップ状の薄膜部材147は、2つの円弧状の開口部164と開口部165の組み合わせからなるものである。全体として楕円形状であるが、2つの円弧状の開口部164と開口部165は、橋架け部172、173の2箇所で分離されている。薄膜部材147は、開口部164と開口部165の2つが貫通孔142を包囲するように位置決めして、燃焼室カップ部材141に被せられている。開口部164と開口部165の幅は、貫通孔142の直径が3mmであるとき、1〜5mm程度である。橋架け部172、173の間隔は2mm程度である。
図4(c)に示す開口部164、165を有する薄膜部材147を用いた場合、貫通孔142から出た燃焼ガスは、開口していない部分からは噴出されず、2つの円弧状の開口部164と開口部165のみから噴出される。
図4(a)〜(c)に示すような開口部を有する薄膜部材147を用いることにより、貫通孔142から出る燃焼ガスの噴出方向を制御することができる。このため、ガス発生器の構造(例えば、燃焼室の形状、大きさや、ガス発生剤の充填状態)に応じて、開口部の数、位置、開口面積を設定することが好ましい。
また、図4(b)、(c)に示すように、橋架け部を有する2以上の開口部の組み合わせにより貫通孔142を包囲した場合、橋架け部の存在により、貫通孔142からの燃焼ガスの噴出圧力に抗する力が大きくなるため、橋架け部の数や位置を調整することにより、エンハンサ室内の燃焼時の圧力を制御できるようになる。
なお、図4(a)〜(c)では、1つの貫通孔147のみを開口部161等で包囲しているが、2以上の貫通孔142を開口部161等で包囲するようにしてもよい。
エンハンサ室カップ部材132の底面及び周面の全体は、アルミニウム製のカップの薄膜部材137で密着して覆われており、エンハンサ孔134は薄膜部材137で閉塞されている。カップ状の薄膜部材137の開口部周縁は、エンハンサ室カップ部材132の開口部の内側に巻き込んでもよい。
薄膜部材137は、図4(a)〜(c)に示すものと同様の開口部を有しており、開口部とエンハンサ孔134との配置関係は、図4(a)〜(c)に示す開口部161等と貫通孔142と同じようにする。
図3に示すガス発生器100のように薄膜部材137を用い、図4(a)〜(c)のように開口部の形成位置を適宜設定することにより、第1燃焼室131内の第1ガス発生剤の充填状態に応じて、最適な着火燃焼性を付与することができる。
図3では、エンハンサ孔134は第1燃焼室131の上方に位置しており、第1ガス発生剤は第1燃焼室131の全体に充填されている。このため、第1点火器123が作動してエンハンサ剤が着火燃焼され、燃焼生成物が貫通孔134から噴出されたとき、そのままでは、エンハンサ134と正対する第1ガス発生剤と第1燃焼室131の上方に位置する第1ガス発生剤が先に着火燃焼され、下方に位置する第1ガス発生剤は遅れて着火燃焼されることになる。
しかし、所望パターンの開口部を有する薄膜部材137を用いることにより、第1燃焼室133内の上下方向に燃焼生成物を噴出できるようになるため、第1燃焼室133内の第1ガス発生剤の全体に対して、ほぼ同じような着火燃焼性を付与することができる。
よって、本発明を適用することにより、ガス発生器の構造に応じてガス発生剤の燃焼状態を制御できるようになると共に、既製品のガス発生器の燃焼性も改善できるようになる。
また、図3に示すガス発生器100のように薄膜部材147を用い、図4(a)〜(c)のように開口部の形成位置を適宜設定することにより、第2燃焼室135内で発生した燃焼ガスの流出方向を制御することができる。よって、ガス発生器に要求される性質に応じて、燃焼ガスが最短経路でガス排出口114に向かうようにしてもよいし、迂回してガス排出口114に向かうようにしてもよい。
次に、図3及び図4(b)のエアバッグ用ガス発生器を自動車のエアバッグシステムに適用した場合の動作を説明する。なお、第1点火器123と第2点火器127は、衝突時において自動車が受ける衝撃の程度に応じて、第1点火器123のみが作動する場合、第1点火器123が先に作動して第2点火器127が遅れて作動する場合、第1点火器123と第2点火器127が同時に作動する場合があるが、以下においては、第1点火器123が先に作動して第2点火器127が遅れて作動する場合について説明する。
自動車が衝突して衝撃を受けたとき、コントロールユニットからの作動信号を受け、第1点火器123が作動点火してエンハンサ室133内のエンハンサ剤を着火燃焼させ、燃焼生成物(火炎、高温ガス等)を生じさせる。その後、燃焼生成物は、カップ状薄膜部材137を開裂させることなく、エンハンサ孔134から2つの開口部〔図4(b)における開口部162、163に相当する2つの開口部〕を通って、第1燃焼室131内の所定方向に噴出される。
このように、所定の開口部を有するカップ状薄膜部材13を用いているため、7エンハンサ室133で発生した燃焼生成物の噴出方向を制御できる。よって、第1燃焼室131内のガス発生剤の充填状態に応じて、火炎の噴出方向を制御することにより、第1ガス発生剤の着火燃焼性を高めることができる。
この燃焼生成物の放出により、第1ガス発生剤が着火燃焼され、高温の燃焼ガスを発生させる。燃焼ガスは、クーラントフィルタ145を通って濾過及び冷却された後、シールテープ115を破り、ガス排出口114から排出され、エアバッグを膨張させる。このとき、第2燃焼室135の貫通孔142はカップ状薄膜部材147で覆われており、カップ状薄膜部材147は外側からの圧力では開裂しないため、第1燃焼室131で発生した燃焼ガスが第2燃焼室135内に流入することがない。
僅かに遅れて第2点火器127が作動点火して第2ガス発生剤を着火燃焼させ、高温の燃焼ガスを発生させる。そして、燃焼ガスは、カップ状薄膜部材147を開裂させることなく、貫通孔142から2つの開口部162、163を通って所定方向に流出し、クーラントフィルタ145を通って濾過及び冷却された後、ガス排出口114から排出され、更にエアバッグを膨張させる。
燃焼室が1つのガス発生器の軸方向の断面図。 エンハンサ孔と薄膜部材との位置関係を示す正面図。 燃焼室が2つのガス発生器の軸方向の断面図。 貫通孔と薄膜部材との位置関係を示す正面図。
符号の説明
100 エアバッグ用ガス発生器
111 ハウジング
114 ガス排出口
122 第1点火器カラー
123 第1点火器
126 第2点火器カラー
127 第2点火器
131 第1燃焼室
132 エンハンサ室カップ部材
133 エンハンサ室
134 エンハンサ孔
135 第2燃焼室
137 カップ状薄膜部材
141 燃焼室カップ部材
142 貫通孔
147 カップ状薄膜部材
161〜165 開口部

Claims (3)

  1. ガス排出口を有するハウジング内に、ガス発生剤及び点火手段が配置された燃焼室を有しており、
    前記燃焼室が、前記燃焼室内に配置されたカップ状又は筒状の分離壁により、点火手段とエンハンサ剤が収容されたエンハンサ室とガス発生剤が収容された空間に分離されており、
    前記カップ状又は筒状の分離壁の周面が貫通孔を有し、前記貫通孔を含む前記カップ状又は筒状の分離壁の内周面又は外周面の少なくとも一部が、カップ状又は筒状の薄膜部材で被覆されており、
    前記薄膜部材が、前記貫通孔を部分的に包囲する所望パターンの開口部を有している、エアバッグ用ガス発生器。
  2. ガス排出口を有するハウジング内に、それぞれ独自のガス発生剤及び点火手段が配置された第1燃焼室と第2燃焼室を有しており、
    前記第2燃焼室が、前記ハウジング内に配置された燃焼室カップ部材により、第1燃焼室と分離され、前記燃焼室カップ部材内には第2ガス発生剤と第2点火手段が配置されており、
    前記燃焼室カップ部材の周面が貫通孔を有し、前記貫通孔を含む前記燃焼室カップ部材の内周面又は外周面の少なくとも一部が、カップ状又は筒状の薄膜部材で被覆されており、
    前記薄膜部材が、前記貫通孔を部分的に包囲する所望パターンの開口部を有している、エアバッグ用ガス発生器。
  3. 前記第1燃焼室が、前記第1燃焼室内に配置されたエンハンサ室カップ部材により、第1点火手段とエンハンサ剤が収容されたエンハンサ室とガス発生剤が収容された空間に分離されており、
    前記エンハンサ室カップ部材の周面が貫通孔を有し、前記貫通孔を含む前記エンハンサ室カップ部材の内周面又は外周面の少なくとも一部が、カップ状又は筒状の薄膜部材で被覆されており、
    前記薄膜部材が、前記貫通孔を部分的に包囲する所望パターンの開口部を有している、請求項2記載のエアバッグ用ガス発生器。


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