JP2012137056A - 作業車輌の原動部構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ファン(40)の回転軸芯方向から視て、油圧式無段変速装置(30)を、ファン(40)の回転軌跡の外側に偏倚させて設け、油圧式無段変速装置(30)の変速制御によって、ファン(40)を正転駆動して濾過体(12)の外側から内側へ外気を吸入する冷却状態と、ファン(40)を逆転駆動して濾過体(12)の内側から外側へ風を吹き出す除塵状態とに所定時間毎に切換える構成としたことにより解決される。
【選択図】図20
Description
また、冷却ファンにより吸入された外気をエンジンに向かって送風する際に、油圧式無段変速機が障害となりエンジンの冷却効率が低いという問題もあった。
さらに、常時、冷却ファンをエンジンの出力回転速度に依存せず一定回転速度で駆動するものであり、冷却ファンを作業負荷等によって変動するエンジン負荷に応じた適切な回転速度で駆動することができず、エンジンの過熱や過冷却を生じる虞があった。
そこで、本発明の主たる課題は、かかる問題点を解消することにある。
請求項1に係る発明は、エンジン(20)の外側の部位にラジエータ(80)を設け、該ラジエータ(80)の外側の部位に濾過体(12)を設け、前記エンジン(20)とラジエータ(80)の間の部位にはファン(40)を設け、
該ファン(40)の回転軸芯方向から視て、前記エンジン(20)の駆動力を変速してファン(40)を駆動する正逆転出力可能な油圧式無段変速装置(30)を、該ファン(40)の回転軌跡の外側に偏倚させて設け、
該油圧式無段変速装置(30)の変速制御によって、前記ファン(40)を正転駆動して濾過体(12)の外側から内側へ外気を吸入する冷却状態と、該ファン(40)を逆転駆動して濾過体(12)の内側から外側へ風を吹き出す除塵状態とに所定時間毎に切換える構成としたことを特徴とする作業車輌の原動部構造である。
作業クラッチ(160)が遮断された場合に、走行用無段変速装置(151)を変速操作する変速レバー(14)の中立位置からの操作量に応じて前記エンジン(20)の回転速度を変速すると共に、
前記作業クラッチ(160)が遮断され、且つ変速レバー(14)の減速操作又は車体の走行速度の低下が検出された場合には、前記油圧式無段変速装置(30)の変速比を増速側に変速制御する構成としたことを特徴とする請求項1記載の作業車輌の原動部構造である。
前記作業クラッチ(160)が接続され、且つ前記エンジン(20)の回転速度が低下した場合には、前記油圧式無段変速装置(30)の変速比を増速側に変速制御する構成としたことを特徴とする請求項1又は2記載の作業車輌の原動部構造である。
作業クラッチ(160)の遮断状態が検出され、且つ、前記エンジン(20)の冷却水の水温が第一閾値温度(T1)よりも高いことが前記水温センサ(223)で検出された場合に、前記ファン(40)を所定時間毎に正転駆動状態と逆転駆動状態とに所定時間毎に切換える構成としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部構造である。
前記エンジン(20)の冷却水の水温が第三閾値温度(T3)よりも高く、且つ、第一閾値温度(T1)よりも低いことが前記水温センサ(223)で検出された場合に、前記油圧式無段変速装置(30)の正転出力回転速度を水温センサ(223)により検出される水温の上昇に応じて増速させる構成としたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部構造である。
前記ファン(40)を逆転駆動状態から正転駆動状態に切換える場合には、油圧式無段変速装置(30)の逆転出力状態から出力停止状態に至る減速加速度よりも出力停止状態から正転出力状態に至る増速加速度が小さくなる構成としたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部構造である。
また、ファン(40)を所定時間毎に正転駆動状態と逆転駆動状態に切換える為、濾過体(12)に付着した藁屑、塵埃を効率的に除去することができる。
また、冷却水の水温が第一閾値温度(T1)よりも高い場合には、ファン(40)を所定時間毎に正転駆動状態と逆転駆動状態とに所定時間毎に切換えるので、エンジン(20)及びラジエータ(80)を効率的に冷却することができる。
また、冷却ファン40は、図6に示すように、油圧式無段変速装置30のトラニオン軸115をアーム116で回動することにより、正転駆動状態、非駆動状態及び非駆動状態に切換えられる。
刈稈は刈取装置6に備えた刈刃(図示省略)で刈り取られ脱穀装置4に送られる。脱穀装置4で脱穀および選別された穀粒は脱穀装置4の右側に設けられたグレンタンク7に貯留され、貯留された穀粒は穀粒排出筒8により外部へ排出される。
車台2の上方右側には操作者が搭乗する操作席を備えたキャビン9が設けられ、キャビン9の下方にはエンジンルーム10が設けられている。
また、エンジンカバー11の濾過体12A、12B、12C、12Dの目合いを同一にすることもできるが、冷却ファン40と対向して設けられていない濾過体12A,12Dの目合いを大きくし、冷却ファン40と対向して設けられている濾過体12B、12Cの目合いを小さくするのが好ましい。
インタークーラ90は、ラジエータ80の外側に設けられた支持部材83に着脱自在に取付けられ、インタークーラ90の上方部は、連結部材91を介して回動支持部材92に支持されている。支持部材92を時計方向に回動させることにより、図13にS3で示すように、インタークーラ90は、上方外側に向かって開放される。そのため、ラジエータ80の洗浄、ラジエータ80の外側に付着した藁屑、塵埃の除去等の保守・点検作業を容易に行なうことができる。
ラジエータ80は、インタークーラ90及びオイルクーラ85と冷却ファン40の間に設けられ、ラジエータ80の外側には、インタークーラ90及びオイルクーラ85を取付ける支持部材83が設けられ、ラジエータ80の内側には、後述する冷却ファン40の吸入効率を高めるため、冷却ファン40を取り囲むシュラウド81が設けられている。
シュラウド81の形状は、冷却ファン40の外周に沿わせて円形状あるいは多角形状に形成し、冷却ファン40による外気の吸入の抵抗を小さくするため薄板状の鋼板により成形加工するのが好適である。
冷却ファン40は、羽根40Aと羽根40Aの基部を支持する中心部40Bにより構成され、冷却ファン40の中心部40Bには、内側に伸びる入力軸41が取付けられ、入力軸41の内側端部には、プーリ42が軸支されている。なお、冷却ファン40の入力軸41は、ベアリング43を介して、後述するウオータポンプ70の入力軸71に回転自在に軸支されている。
ギアボックスは、増減速された回転を出力する出力軸33と、出力軸33に軸支されたギア34と、中間軸35と、中間軸35に軸支されたギア36と、回転を伝動する出力軸38と、中間軸38に軸支されたギア37から構成され、ギア34とギア36及びギア36とギア37が相互に噛合している。なお、第1実施形態にあっては、同一のモジュール径を有するギア34,36,37を用いているが、モジュール径が異なるギア34,36,37を用いることもでき、この場合、ギアボックスにおいても回転の増減速を行なうことができる。
また、冷却ファン40を非駆動状態にするには、操作ロッド117を中立位置に戻し、油圧式無段変速装置30のトラニオン軸115に軸支されたアーム116を12時の時計方向に位置させることにより行なう。
駆動用オイルは、オイルタンク201から浮遊物等を除去するフィルタ202を介して走行用油圧式無段変速装置151に流入し、走行用油圧式無段変速装置151に流入した一部の駆動用オイルは、走行用油圧式無段変速装置151から昇降用シリンダ及びミッションを駆動する作業バルブを有する油圧バルブ装置200に流入し、その後、油圧バルブ装置200から油圧式無段変速装置30とオイルクーラ85を介して再びオイルタンク201に流入する。
また、走行用油圧式無段変速装置151に流入した一部の駆動用オイルは、走行用油圧式無段変速装置151からフィルタ202と分流バルブ204を介して刈取用油圧式無段変速装置191に流入し、その後、刈取用油圧式無段変速装置191からオイルタンク201に流入する。
なお、第1実施形態の油圧式無段変速装置30にあっては、出力軸33に定常式油圧モータ113を接続しているが、可変式油圧モータ113を用いることもでき、この場合、出力軸33に伝動された回転を広範囲で増減速できる。
また、油圧式無段変速装置30の入力軸31に伝動されたエンジン20の回転は、油圧式無段変速装置30の内部で回転方向が切換え、また、増減速され、油圧式無段変速装置30の出力軸33に伝動され、相互に噛合いするキア34,36,37を介して出力軸38に伝動される。
また、冷却ファン40の入力軸41は、ベアリング43を介してウオータポンプ70の入力軸71に回転自在に軸支されている。
テンションクラッチ130は、ベルト52を押圧するテンションローラ131と、テンションローラ131を支持し支持部材133を中心に回動するアーム132と、支持部材133を中心に回動する電動モータ136と、電動モータ136の出力軸に取付けられクランク運動を行なう連結部材135と、アーム132と連結部材135を連結するコイルスプリング134より構成されている。
ベルト52のテンションを緩めるには、電動モータ136を駆動して連結部材135を前側に移動させ、支持部材133を中心にアーム132を時計方向に回動しテンションローラ131の押圧を弱めることにより行なう。一方、ベルト52のテンションを強めるには、電動モータ136を回動し連結部材135を後側に移動させ、支持部材133を中心にアーム132を反時計方向に回動しテンションローラ131の押圧を強めることにより行なう。
油圧式無段変速装置30における冷却ファン40の駆動状態時に同期させベルト52のテンションを緩めることが好適であり、このような場合、冷却ファン40の駆動状態の切換えがスムーズに行なえ、また、ベルト52の耐久性も向上する。
また、トランスミッション150の入力軸に伝動されたエンジン20の回転は、トランスミッション150の出力軸を介して走行用油圧式無段変速装置151に伝動される。
プーリ161に伝動されたエンジン20の回転は、ギアボックス163の中間軸165に軸支され中間軸165と一体となって回転するプーリ166に伝動される。
プーリ166と、選別装置部185の入力軸186に軸支され入力軸186と一体となって回転するプーリには、ベルトが巻き掛けられており、プーリ166に伝動されたエンジン20の回転は、選別装置部185に伝動される。
プーリ168と、脱穀装置部180の入力軸181に軸支され入力軸181と一体となって回転するプーリ182には、ベルトが巻き掛けられており、プーリ168に伝動されたエンジン20の回転は、脱穀装置部180に伝動される。
刈取用油圧式無段変速装置191に伝動されたエンジン20の回転は、出力軸192に伝動され、複数の相互に噛合うギア193を介して、刈取装置部190の入力軸195に伝動され刈取装置部190に伝動される。
また、ベルト51,52,53がエンジン20及び油圧式無段変速装置30の外側に配置されている為、エンジンルーム10のエンジンカバー11を開放することにより保守・点検を容易に行なうことができる。
さらに、ウオータポンプ70の入力軸71に対してプーリ22,62,72に巻き掛けされたベルト51による下方後側への引張張力と、ウオータポンプ70の入力軸71に対してプーリ32,73に巻き掛けされたベルト52による上方前側への引張張力が相殺する為、ウオータポンプ70の入力軸71に生じる撓みを抑制することができる。
オイルクーラ85は、昇降用シリンダ及びミッションの駆動用オイルを冷却する機器であり、インタークーラ90の下方のラジエータ80の外側に設けられた支持部材83に取付けられている。
ラジエータ80は、エンジン11により加熱された冷却水を冷却する機器であり、エンジン11の冷却水経路であるマニホールド82に接続されている。
冷却ファン40は、羽根40Aと羽根40Aの基部を支持する中心部40Bにより構成され、冷却ファン40の中心部40Bには、内側に伸びる入力軸41が取付けられ、入力軸41の内側端部には、プーリ42が軸支されている。
また、ベルト51,52,53がエンジン20及び油圧式無段変速装置30の外側に設けられている為、エンジンルーム10のエンジンカバー11を開放し保守・点検を容易に行なうことができる。
オイルクーラ85は、昇降用シリンダ及びミッションの駆動用オイルを冷却する機器であり、インタークーラ90の下方のラジエータ80の外側に設けられた支持部材83に取付けられている。
ラジエータ80は、エンジン11により加熱された冷却水を冷却する機器であり、エンジン11の冷却水経路であるマニホールド82に接続されている。
冷却ファン40は、羽根40Aと羽根40Aの基部を支持する中心部40Bにより構成され、冷却ファン40の中心部40Bには、内側に伸びる入力軸41が取付けられ、入力軸41の内側端部には、プーリ42が軸支されている。
また、ベルト51,52,53がエンジン20及び油圧式無段変速装置30の外側に設けられている為、エンジンルーム10のエンジンカバー11を開放することにより保守・点検を容易に行なうことができる。
さらに、キャビン9に着座している操作者と油圧式無段変速装置30との距離が離れている為、操作者への伝わる油圧式無段変速装置30の騒音を低減することができ、エンジン20に油圧式無段変速機30を一体的に固定した場合、エンジン20の重心が下がることから操作者への伝わるエンジン20の振動を低減することもできる。
オイルクーラ85は、昇降用シリンダ及びミッションの駆動用オイルを冷却する機器であり、インタークーラ90の下方のラジエータ80の外側に設けられた支持部材83に取付けられている。
ラジエータ80は、エンジン11により加熱された冷却水を冷却する機器であり、エンジン11の冷却水経路であるマニホールド82に接続されている。
冷却ファン40は、羽根40Aと羽根40Aの基部を支持する中心部40Bにより構成され、冷却ファン40の中心部40Bには、内側に伸びる入力軸41が取付けられ、入力軸41の内側端部には、プーリ42が軸支されている。
また、ベルト51,52,53がエンジン20及び油圧式無段変速装置30の外側に設けられている為、エンジンルーム10のエンジンカバー11を開放し保守・点検を容易に行なうことができる。
さらに、キャビン9に着座している操作者と油圧式無段変速装置30との距離が離れている為、操作者への伝わる油圧式無段変速装置30の騒音を低減することができる。
オイルクーラ85は、昇降用シリンダ及びミッションの駆動用オイルを冷却する機器であり、インタークーラ90の下方のラジエータ80の外側に設けられた支持部材83に取付けられている。
ラジエータ80は、エンジン11により加熱された冷却水を冷却する機器であり、エンジン11の冷却水経路であるマニホールド82に接続されている。
冷却ファン40は、羽根40Aと羽根40Aの基部を支持する中心部40Bにより構成され、冷却ファン40の中心部40Bには、内側に伸びる入力軸41が取付けられ、入力軸41の内側端部には、プーリ42が軸支されている。
また、ベルト51,52,53がエンジン20及び油圧式無段変速装置30の外側に設けられている為、エンジンルーム10のエンジンカバー11を開放し保守・点検を容易に行なうことができる。
さらに、キャビン9に着座している操作者と油圧式無段変速装置30との距離が離れている為、操作者への伝わる油圧式無段変速装置30の騒音を低減することができる。
オイルクーラ85は、昇降用シリンダ及びミッションの駆動用オイルを冷却する機器であり、インタークーラ90の下方のラジエータ80の外側に設けられた支持部材83に取付けられている。
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冷却ファン40は、羽根40Aと羽根40Aの基部を支持する中心部40Bにより構成され、冷却ファン40の中心部40Bには、内側に伸びる入力軸41が取付けられ、入力軸41の内側端部には、プーリ42が軸支されている。
また、ベルト51,52,53がエンジン20及び油圧式無段変速装置30の外側に設けられている為、エンジンルーム10のエンジンカバー11を開放し保守・点検を容易に行なうことができる。
さらに、キャビン9に着座している操作者と油圧式無段変速装置30との距離が離れている為、操作者への伝わる油圧式無段変速装置30の騒音を低減することができる。
なお、保持時間t1,t2は正逆転スイッチ227により任意に設定することができ、冷却ファン40の回転速度R2は冷却ファン設定スイッチ228により任意に設定することができる。
すなわち、時間taにあっては、作業スイッチ224により検出される作業クラッチ160が接続状態で、走行速度センサ229により検出される走行装置3の駆動軸の回転速度Mが高速状態のコンバイン1を示し、時間tbにあっては、作業クラッチ160の接続が中断され、走行装置3の駆動軸の回転速度Mが高速状態であるコンバイン1を示し、時間tc,tdにあっては、作業クラッチ160の接続が中断され、走行装置3の駆動軸の回転速度Mが低速状態のコンバイン1を示している。
なお、エンジン20の負荷率Mは、「燃料センサ222の検出値/エンジン20の最大出力時における燃料センサ222の検出値×100」で算出した値である。
なお、走行速度センサ229による走行装置3の回転速度Mの検出に替え、変速レバーセンサ230により変速レバー14の傾斜角度が小さくなった場合、走行用開度センサ231により走行用油圧式無段変速装置151の定常式油圧ポンプの斜板の傾斜角度が小さくなった場合に、一定の時間tcに亘り、冷却用モータ241を駆動し油圧式無段変速装置30のトラニオン軸を回動させて定常式油圧ポンプ112の斜板44の傾斜角度を大きくし出力軸38の回転速度を増速し、正転駆動状態にある冷却ファン40の回転速度Rを増速することもできる。
また、貯留センサ232により検出されるグレンタンク7の籾の貯留量が多量になった場合に、正転駆動状態にある冷却ファン40の回転速度Rを増速することもできる。
すなわち、時間teにあっては、作業スイッチ224により検出される作業クラッチ160の接続が中断され、走行速度センサ229により検出される走行装置3の駆動軸の回転速度Mが低速状態のコンバイン1を示し、時間tf,thにあっては、作業クラッチ160が接続され、走行装置3の駆動軸の回転速度Mが高速状態のコンバイン1を示し、時間tgにあっては、刈取り量の急激な増大等によりエンジン20の負荷率Lが上昇し、エンジン20の回転速度Mが低下したコンバイン1を示している。
しかし、時間tgでは、エンジン20の負荷率は負荷率L1と高くなるが、過負荷状態にあるエンジン20の回転速度Mは回転速度M1と低速になる。
また、特に、水温センサ223により検出されるエンジン20の冷却水の水温が第1閾値温度T1より高くなった場合に、正転駆動状態にある冷却ファン40の回転速度Rを増速するのが効果的である。
一方、エンジン20の冷却水の水温が第1閾値温度T1よりも高い場合、第1駆動状態と同様に冷却ファン40は正転駆動状態と非駆動状態を反復継続する。
一方、エンジン20の冷却水の水温Tが第2閾値温度T2よりも高い場合、冷却ファン40の逆転駆動状態の保持時間t2を0秒にする。すなわち、正転駆動状態にある冷却ファン40を逆転駆動状態に切換える正逆転スイッチ227が入力された場合であっても正逆転スイッチ227の入力を無効とし正転駆動状態にある冷却ファン40の状態を維持する。
一方、エンジン20の冷却水の水温Tが第2閾値温度T2よりも高い場合、エンジン20の冷却水の水温Tの上昇に応じ、冷却ファン40の逆転駆動状態の保持時間t2を10秒から徐々に短くする。
一方、エンジン20の冷却水の水温Tが第3閾値温度T3よりも高く、第1閾値温度T1よりも低い場合、逆転駆動状態にある冷却ファン40を非駆動状態に切換え、その後、回転速度を緩やかに増速する。すなわち、冷却用モータ241を駆動し油圧式無段変速装置30のトラニオン軸115を回動させ定常式油圧ポンプ112の斜板44を中立位置にした後、さらに、冷却用モータ241を駆動し油圧式無段変速装置30のトラニオン軸115を回動させ定常式油圧ポンプ112の斜板44の傾斜角度を時計方向に徐々に大きくし、無段変速装置30の出力軸38の回転速度を緩やかに増速し、正転駆動状態にある冷却ファン40の回転速度Rを緩やかに増速する。
なお、エンジン20の冷却水の水温Tが第1閾値温度T1より高い場合、第1駆動状態と同様に冷却ファン40は正転駆動状態と非駆動状態を反復継続する。
また、エンジン20の冷却水の水温Tが第3閾値温度T3よりも高く、第1閾値温度T1よりも低い場合に緩やかに冷却ファン40の回転速度Rを増速する為、エンジン20のオーバーヒートを効率的に防止することができ、冷却ファン40を駆動するベルト53の耐久性も向上する。
一方、エンジン20の冷却水の水温Tが第3閾値温度T3よりも高い場合、第1駆動状態と同様に冷却ファン40は正転駆動状態と非駆動状態を反復継続する。
また、コンバイン1を寒冷地で使用した場合、暖気運転に要する時間が短縮され、燃料消費量を低減することができる。
一方、エンジン20の冷却水の水温Tが第3閾値温度T3よりも高い場合、エンジン20の冷却水の水温Tの上昇に応じて正転駆動状態にある冷却ファン40の回転速度Rを増速する。すなわち、冷却用モータ241を駆動し油圧式無段変速装置30のトラニオン軸115を回動させ定常式油圧ポンプ112の斜板44の傾斜角度を時計方向に徐々に大きくし、無段変速装置30の出力軸38の回転速度を緩やかに増速し、正転駆動状態にある冷却ファン40の回転速度Rを緩やかに増速する。
一方、エンジン20の負荷率Lが設定値未満であった場合、正逆転スイッチ227の入力状態を判断し、正逆転スイッチ227の逆転スチッチが接続されていない場合、正転駆動状態にある冷却ファン40の状態を維持する。
また、正逆転スイッチ227の逆転スチッチが接続されている場合、冷却用モータ241を駆動し正転駆動状態にある冷却ファン40を逆転駆動状態に切換える。
4 脱穀装置(作業部)
9 キャビン
10 エンジンルーム
11 エンジンカバー
12 濾過体
13 駐車ブレーキペダル
14 変速レバー
20 エンジン
21 出力軸
30 油圧式無段変速装置
31 入力軸
33 出力軸
38 出力軸
40 冷却ファン(ファン)
41 入力軸
60 ジェネレータ
70 ウオータポンプ
80 ラジエータ
85 オイルクーラ
90 インタークーラ
95 ステップ
112 油圧ポンプ
113 油圧モータ
115 トラニオン軸
116 アーム
117 操作ロッド
130 テンションクラッチ
140 テンションローラ
150 トランスミッション
151 走行用油圧式無段変速装置(走行用無段変速装置)
160 作業クラッチ
180 脱穀装置部
185 選別装置部
190 刈取装置部
191 刈取用油圧式無段変速装置
200 油圧バルブ装置
220 制御装置
221 回転センサ
222 燃料センサ
223 水温センサ
225 冷却ファンセンサ(冷却ファン回転センサ)
226 冷却ファンセンサ(冷却ファン開度センサ)
229 走行センサ(走行速度センサ)
230 走行センサ(変速レバーセンサ)
231 走行センサ(走行用トラニオン開度センサ)
232 貯留センサ
233 操向レバー
L エンジンの負荷率
M エンジンの回転速度
R 冷却ファンの回転速度
T1 第一閾値温度
T2 第二閾値温度
T3 第三閾値温度
Claims (11)
- エンジン(20)の外側の部位にラジエータ(80)を設け、該ラジエータ(80)の外側の部位に濾過体(12)を設け、前記エンジン(20)とラジエータ(80)の間の部位にはファン(40)を設け、
該ファン(40)の回転軸芯方向から視て、前記エンジン(20)の駆動力を変速してファン(40)を駆動する正逆転出力可能な油圧式無段変速装置(30)を、該ファン(40)の回転軌跡の外側に偏倚させて設け、
該油圧式無段変速装置(30)の変速制御によって、前記ファン(40)を正転駆動して濾過体(12)の外側から内側へ外気を吸入する冷却状態と、該ファン(40)を逆転駆動して濾過体(12)の内側から外側へ風を吹き出す除塵状態とに所定時間毎に切換える構成としたことを特徴とする作業車輌の原動部構造。 - 車体に備える作業部(4)と前記エンジン(20)との間の動力伝達経路に設けた作業クラッチ(160)が接続された場合に、エンジン(20)の回転速度を所定速度まで増速させ、
作業クラッチ(160)が遮断された場合に、走行用無段変速装置(151)を変速操作する変速レバー(14)の中立位置からの操作量に応じて前記エンジン(20)の回転速度を変速すると共に、
前記作業クラッチ(160)が遮断され、且つ変速レバー(14)の減速操作又は車体の走行速度の低下が検出された場合には、前記油圧式無段変速装置(30)の変速比を増速側に変速制御する構成としたことを特徴とする請求項1記載の作業車輌の原動部構造。 - 車体に備える作業部(4)と前記エンジン(20)との間の動力伝達経路に設けた作業クラッチ(160)が接続された場合に、エンジン(20)の回転速度を所定速度まで増速させ、
前記作業クラッチ(160)が接続され、且つ前記エンジン(20)の回転速度が低下した場合には、前記油圧式無段変速装置(30)の変速比を増速側に変速制御する構成としたことを特徴とする請求項1又は2記載の作業車輌の原動部構造。 - 車体に備える作業部(4)と前記エンジン(20)との間の動力伝達経路に設けた作業クラッチ(160)の遮断状態が検出され、且つ、エンジン(20)の冷却水の水温が第一閾値温度(T1)よりも低いことが水温センサ(223)で検出された場合に、前記ファン(40)の逆転駆動状態を維持し、
作業クラッチ(160)の遮断状態が検出され、且つ、前記エンジン(20)の冷却水の水温が第一閾値温度(T1)よりも高いことが前記水温センサ(223)で検出された場合に、前記ファン(40)を所定時間毎に正転駆動状態と逆転駆動状態とに所定時間毎に切換える構成としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部構造。 - 前記エンジン(20)の冷却水の水温が第二閾値温度(T2)よりも高いことが前記水温センサ(223)で検出された場合に、前記ファン(40)を正転駆動状態に維持する構成としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部構造。
- 前記エンジン(20)の冷却水の水温が第二閾値温度(T2)よりも高いことが前記水温センサ(223)で検出された場合に、前記ファン(40)の逆転駆動状態の保持時間を水温の上昇に応じて短縮する構成としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部構造。
- 前記エンジン(20)の冷却水の水温が第三閾値温度(T3)よりも低いことが前記水温センサ(223)で検出された場合に、前記ファン(40)を逆転駆動状態に切換え、
前記エンジン(20)の冷却水の水温が第三閾値温度(T3)よりも高く、且つ、第一閾値温度(T1)よりも低いことが前記水温センサ(223)で検出された場合に、前記油圧式無段変速装置(30)の正転出力回転速度を水温センサ(223)により検出される水温の上昇に応じて増速させる構成としたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部構造。 - 前記エンジン(20)の冷却水の水温が第三閾値温度(T3)よりも低いことが前記水温センサ(223)で検出された場合に、前記油圧式無段変速装置(30)を中立状態に維持する構成としたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部構造。
- 前記エンジン(20)の冷却水の水温の変化に応じて、前記ファン(40)の正転出力速度を増減速させる構成としたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部構造。
- 前記エンジン(20)の負荷率が設定負荷率よりも高くなったことが燃料センサ(222)で検出された場合に、前記冷却ファン(40)を正転駆動状態に維持する構成としたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部構造。
- 前記ファン(40)を正転駆動状態から逆転駆動状態に切換える場合に、油圧式無段変速装置(30)が正転出力状態から出力停止状態に至る減速加速度よりも出力停止状態から逆転状態に至る増速加速度を小さくし、
前記ファン(40)を逆転駆動状態から正転駆動状態に切換える場合には、油圧式無段変速装置(30)の逆転出力状態から出力停止状態に至る減速加速度よりも出力停止状態から正転出力状態に至る増速加速度が小さくなる構成としたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部構造。
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