JP2012127462A - 電磁式リニア弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁束の流れに工夫を凝らした電磁式リニア弁を提供する。
【解決手段】(a)筒状をなすハウジング筒部28と、そのハウジング筒部の一端を塞ぐコア部26と、ハウジング筒部の内部をコア部の側に位置する第1液室58とコア部とは反対側に位置する第2液室60とに区画する区画部30とを有するハウジング20と、(b)一端部がコア部と対向する状態で軸線方向に移動可能に第1液室内に配設され、他端部において弁座に着座するプランジャ22とを備えた電磁式リニア弁10において、プランジャに対向するコア部の端面にそのプランジャに向かって突出する凸部102を形成するとともに、コア部に対向するプランジャの端面に凹部100を形成し、その凹部に凸部が進入可能に構成する。このような構成によれば、プランジャのコア部から磁束の流れる部分の断面積を大きくすることが可能となり、多くの量の磁束を流すことが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プランジャとそのプランジャがそれの軸線方向に移動可能に設けられるハウジングとを備え、プランジャを移動させて弁を開閉する電磁式リニア弁に関する。
電磁式リニア弁には、(a)筒状をなすハウジング筒部と、そのハウジング筒部の一端を塞ぐコア部と、ハウジング筒部の内部をコア部の側に位置する第1液室とコア部とは反対側に位置する第2液室とに区画する区画部と、それら第1液室と第2液室とを連通するように区画部を貫通する貫通穴とを有するハウジングと、(b)一端部がコア部と、他端部が貫通穴の開口と対向する状態で軸線方向に移動可能に第1液室内に配設され、弁体として機能する他端部において弁座として機能する開口に着座するプランジャとを備える電磁式リニア弁がある。そのようなプランジャとハウジングとを備えた電磁式リニア弁は、弁体が弁座に着座している状態において、高圧側の作動液路から低圧側の作動液路への作動液の流れを禁止し、弁体が弁座から離れている状態において、高圧側の作動液路から低圧側の作動液路への作動液の流れを許容する。さらに、弁体が弁座に接近する方向と弁座から離間する方向との一方にプランジャを付勢する弾性体と、その弾性体がプランジャを付勢する方向とは反対の方向にプランジャを移動させるための磁界を形成するコイルとを備えており、コイルへの通電量を制御することで、高圧側の作動液路内の作動液の液圧(以下、「高圧側作動液圧」という場合がある)と低圧側の作動液路内の作動液の液圧(以下、「低圧側作動液圧」という場合がある)との差圧を制御可能に変更することが可能とされている。下記特許文献には、高圧側作動液圧と低圧側作動液圧との差圧を制御可能な構造の電磁式リニア弁の一例が記載されている。
特開2001−208233号公報 特開2003−130247号公報
上記構造とされた電磁式リニア弁においては、コイルによる磁界の形成に伴って、ハウジング,プランジャ等に磁束が流れることで、プランジャが軸線方向に移動させられるようになっており、ハウジング,プランジャ内を適切に磁束が流れるようにすることで、高圧側作動液圧と低圧側作動液圧との差圧を適切に制御することが可能となる。つまり、磁束の流れに工夫を凝らすことで、電磁式リニア弁の実用性を向上させることが可能となる。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、実用性の高い電磁式リニア弁を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の電磁式リニア弁は、プランジャに対向するコア部の端面にそのプランジャに向かって突出する凸部を形成するとともに、コア部に対向するプランジャの端面に凹部を形成し、その凹部に凸部が進入可能に構成する。
電磁式リニア弁においては、コイルによる磁界の形成に伴ってプランジャがコア部に吸引されることで、高圧側作動液圧と低圧側作動液圧との差圧が制御されている。従来の電磁式リニア弁では、コア部に凹部が形成されるとともに、プランジャに凸部が形成されており、磁束は、コア部の凹部からプランジャの凸部の外縁に流れる。一方、本発明の電磁式リニア弁では、コア部に凸部が形成されるとともに、プランジャに凹部が形成されており、磁束は、コア部の凸部の外縁からプランジャの凹部を囲む部分に流れる。プランジャに形成された凹部を囲む部分、つまり、円環状の部分の外径は、プランジャに形成される凸部の外径より大きく、その円環状の部分の断面積は、プランジャに形成される凸部の断面積より大きくなる傾向にある。したがって、本発明の電磁式リニア弁によれば、従来の電磁式リニア弁より多くの量の磁束を流すことが可能となり、電磁式リニア弁の実用性を向上させることが可能となる。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、それらの発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
なお、以下の各項において、(1)項が請求項1に相当し、請求項1に(2)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項2に、請求項2に(3)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項3に、請求項2または請求項3に(4)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項4に、請求項4に(5)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項5に、請求項2ないし請求項5のいずれか1つに(7)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項6に、請求項6に(8)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項7に、請求項1ないし請求項7のいずれか1つに(9)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項8に、請求項1ないし請求項8のいずれか1つに(10)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項9に、請求項9に(11)項および(12)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項10に、それぞれ相当する。
(1)(a)筒状をなすハウジング筒部と、(b)そのハウジング筒部の一端を塞ぐコア部と、(c)前記ハウジング筒部の内部を前記コア部の側に位置する第1液室と前記コア部とは反対側に位置する第2液室とに区画し、それら第1液室と第2液室とを連通するように自身を貫通する貫通穴が形成された区画部と、(d)前記第1液室と連通する流出ポートと、(e)前記第2液室と連通する流入ポートとを有するハウジングと、
一端部が前記コア部と、他端部が前記貫通穴の開口と対向する状態で軸線方向に移動可能に前記第1液室内に配設され、その他端部において前記開口に着座可能なプランジャと、
前記プランジャの他端部が前記貫通穴の前記開口に接近する方向と前記開口から離間する方向との一方に前記プランジャを付勢する弾性体と、
前記ハウジングの周りに設けられ、前記弾性体が前記プランジャを付勢する方向とは反対の方向に前記プランジャを移動させるための磁界を形成するコイルと
を備えた電磁式リニア弁であって、
前記コア部が、前記プランジャに対向する端面にそのプランジャに向かって突出する凸部が形成されて段付形状とされ、
前記プランジャが、前記コア部に対向する端面に形成されて前記凸部が進入する凹部を有する電磁式リニア弁。
従来の電磁式リニア弁では、プランジャに対向するコア部の端面に凹部が形成されており、その凹部にプランジャに形成された凸部が進入するようになっている。このため、コア部とプランジャとの間を流れる磁束は、後に詳しく説明するが、コア部の凹部からプランジャの凸部の外縁に流れる。一方、本項に記載の電磁式リニア弁では、従来の電磁式リニア弁とは逆に、コア部に対向するプランジャの端面に凹部が形成されており、その凹部にコア部に形成された凸部が進入するようになっている。このため、コア部とプランジャとの間を流れる磁束は、これも後に詳しく説明するが、コア部の凸部の外縁からプランジャの凹部を囲む部分に流れる。そのプランジャに形成された凹部を囲む部分、つまり、円環状の部分の外径は、プランジャに形成される凸部の外径より大きく、その円環状の部分の断面積は、プランジャに形成される凸部の断面積より大きくなる傾向にある。特に、プランジャの凸部の中央部には、弾性体としての圧縮コイルスプリングを配設するための有底穴が形成されている場合があり、そのような場合には、凸部の断面積は相当小さくなる。磁束の流れる箇所の断面積が小さいと、磁気飽和が生じ易くなり、磁束が流れ難くなる。したがって、本項に記載の電磁式リニア弁によれば、コア部とプランジャとの間に流れる磁束の量を多くすることが可能となり、コア部とプランジャとの間に生じる磁気力を大きくすることが可能となる。
また、電磁式リニア弁においては、プランジャがハウジング内で弾性体によって支持されていることから、弁の開閉に伴って自励振動が生じる虞がある。プランジャの自励振動の発生要因としては種々のものが考えられているが、例えば、プランジャの移動に対する減衰力の低下が自励振動の発生要因の1つとして考えられている。上述したように、従来の電磁式リニア弁のプランジャは、それの端面に凸部が形成された形状とされており、本項に記載の電磁式リニア弁のプランジャは、それの端面に凹部が形成され他形状とされている。このため、従来の電磁式リニア弁のプランジャは、本項に記載の電磁式リニア弁のプランジャと比較して、流線型に近い形状とされており、従来の電磁式リニア弁では、プランジャの移動時における作動液による抵抗は小さなものとなる。したがって、本項に記載の電磁式リニア弁によれば、従来の電磁式リニア弁と比較して、プランジャの移動に対する減衰力を大きくすることが可能となり、自励振動の発生を抑制することが可能とされている。
(2)前記プランジャの外周面の前記コア部に対向する側の端部が、
前記プランジャが前記開口に着座した状態で傾いた場合に、前記ハウジング筒部の内周面に接触する接触部となる(1)項に記載の電磁式リニア弁。
プランジャが着座している状態で傾くと、プランジャの外周面の一部がハウジングの内周面に接触することで、プランジャは、その外周面の接触部と着座部とにおいて、2点支持される。コア部によるプランジャの吸引力は、軸線方向だけでなく、径方向にも作用するため、その外周面の接触部には、コア部による径方向への吸引力(以下、「径方向吸引力」という場合がある)に依拠した摩擦力が生じる。この摩擦力は、閉弁状態から開弁状態に切換えられるとき、つまり、プランジャの初動時の抵抗力となるものであり、できる限り小さくされることが望ましい。特に、この摩擦力が大きくなると、プランジャ初動時の加速度が大きくなり、弁の開度が急増する虞がある。弁の開度の急増は、作動液が第1液室へ急激に流入することで、プランジャの自励振動を引き起こす虞がある。このことからも、上記摩擦力は小さくされることが望ましい。
本項に記載の電磁式リニア弁では、プランジャの端面に凹部が形成されているため、ハウジングの内周面へのプランジャの接触部を、プランジャの外周面のコア部に対向する側の端部とすることが可能となる。そして、そのプランジャの外周面のコア部に対向する側の端部に、上記摩擦力の要因となる径方向吸引力が作用する。このため、プランジャの着座部を支点として、そのプランジャの接触部に径方向吸引力が入力されると、その接触部が作用点となる。つまり、本電磁式リニア弁では、力点と作用点とが同じとなり、その作用点には、径方向吸引力と同じ大きさの力が作用する。
一方、プランジャの端面に凸部が形成されている電磁式リニア弁では、ハウジングの内周面へのプランジャの接触部を、プランジャの外周面のコア部に対向する側の端部とすることができず、その端部よりもう一方の端部側に位置した部分、つまり、端部からズレた位置でしか、ハウジングの内周面に接触させることができない。このため、プランジャの端面に凸部が形成されている電磁式リニア弁では、径方向吸引力に依拠した力が作用する作用点が、径方向吸引力が入力される力点より支点に近い箇所に位置するため、その作用点にはレバー比の作用によって径方向吸引力より大きな力が作用する。したがって、本項に記載の電磁式リニア弁によれば、径方向吸引力に依拠してハウジングの内周面に作用する力を小さくすることが可能となり、その力によって生じる摩擦力を低減させることが可能となる。
(3)前記接触部が、前記プランジャの外周面と前記コア部に対向する側の端面との角である(2)項に記載の電磁式リニア弁。
本項に記載の電磁式リニア弁においては、接触部が具体的に限定されており、上記摩擦力を最も低減させることが可能となる。
(4)前記ハウジング筒部が、
(a)強磁性を有する筒状の強磁性部と、(b)その強磁性部と前記コア部とを、それらの間を磁束が流れない状態で連結する非磁性の連結部とを有し、その連結部に、前記プランジャの前記接触部が接触する(2)項または(3)項に記載の電磁式リニア弁。
本項に記載の電磁式リニア弁では、プランジャがハウジングの非磁性の部分に接触するようにされており、プランジャとハウジングとの磁気密着を防止することが可能となっている。
(5)前記強磁性部が、強磁性材料により形成された筒状部材によってなり、
前記連結部が、
非磁性材料により形成されるとともに、前記コア部と前記筒状部材とに外嵌され、前記コア部の端面と前記筒状部材の端面とが離れた状態でそれらコア部と筒状部材とを連結する部材によってなり、
前記プランジャが、
(a)前記コア部に対向し、前記連結部にクリアランスのある状態で挿入される大径部と、(b)その大径部に連続し、前記筒状部材にクリアランスのある状態で挿入される小径部とを有する(4)項に記載の電磁式リニア弁。
本項に記載の電磁式リニア弁では、プランジャのコア部に対向する部分の外径が大きくされており、プランジャのコア部から磁束が流れる部分の断面積を大きくすることが可能となる。したがって、本項に記載の電磁式リニア弁によれば、コア部とプランジャとの間に流れる磁束の量を多くすることが可能となり、コア部とプランジャとの間に生じる磁気力を大きくすることが可能となる。
(6)前記コア部の前記凸部が、径方向においてクリアランスのある状態で前記プランジャの前記凹部に進入しており、
前記凹部と前記凸部とのクリアランスが、前記プランジャと前記ハウジング筒部とのクリアランスより大きくされた(2)項ないし(5)項のいずれか1つに記載の電磁式リニア弁。
本項に記載の電磁式リニア弁では、プランジャがハウジング内で傾いても、プランジャとコア部との接触を防止することが可能となっている。
(7)前記プランジャが、
前記開口から離座した状態で傾いた場合に、前記接触部において前記ハウジング筒部の内周面に接触するとともに、その接触部である第1接触部より他端部の側の外周面に位置する非磁性の第2接触部においても前記ハウジング筒部の内周面に接触する(2)項ないし(6)項のいずれか1つに記載の電磁式リニア弁。
本項に記載の電磁式リニア弁においては、プランジャが離座した状態でハウジング内で2点支持されており、それら2つの支持点のうちの1つの支持点である第2接触部が非磁性部とされている。したがって、本項に記載の電磁式リニア弁によれば、離座した状態でのプランジャの円滑な移動を担保することが可能となる。
(8)前記プランジャが、
(a)強磁性を有するとともに、前記コア部に対向し、そのコア部に対向する側の端部の外周面が前記第1接触部となる円柱状の部材と、(b)その円柱状の部材の外周面の前記第1接触部となる部分より他端部の側の外周面に位置し、前記第2接触部となる非磁性の環状の部材とを有する(7)項に記載の電磁式リニア弁。
本項に記載の電磁式リニア弁においては、プランジャに非磁性の環状部材を外嵌するだけで、離座した状態でのプランジャの円滑な移動を担保することが可能となる。
(9)前記プランジャが、
(a)強磁性を有するとともに、前記コア部に対向する本体部と、(b)その本体部の外径より小さい外径を持ち、前記開口に向かって延び出すとともに、先端部において前記開口に着座するロッド部とを有し、
前記ハウジング筒部が、
(A)前記プランジャの前記本体部が挿入される本体部被挿入部と、(B)その本体部被挿入部に連続し、前記ロッド部が挿入されるとともに、前記本体部被挿入部の内径より小さな内径のロッド部被挿入部とを有する(1)項ないし(8)項のいずれか1つに記載の電磁式リニア弁。
第1液室内に流れ込む作動液がプランジャの本体部の下面に勢いよく作用すると、自励振動が生じ易くなると考えられている。本項に記載の電磁式リニア弁においては、勢いよく流入した作動液がロッド部被挿入部によって拡散されるため、作動液の流入によるプランジャの自励振動の発生を抑制することが可能となっている。
(10)前記プランジャが、
前記凹部の底面に形成されて前記コア部に向かって開口する有底穴と、その有底穴の内部と前記プランジャの外周面とに開口する貫通路とを有し、
前記弾性体が、
前記有底穴の底と前記コア部とによって圧縮された状態で前記有底穴内に配設され、前記プランジャの他端部が前記開口に接近する方向に前記プランジャを付勢する圧縮コイルスプリングである(1)項ないし(9)項のいずれか1つに記載の電磁式リニア弁。
先に述べたように、プランジャの移動に対する減衰力の低下が、自励振動の発生要因の1つとして考えられている。プランジャは、移動時において、そのプランジャが配設されている第1液室内の作動液によって減衰されるが、その第1液室内に気泡が入り込んでいると、作動液による減衰効果が低下する虞がある。特に、コア部とプランジャのコア部に対向する側の端部とによって区画される液室であるばね室にまで気泡が入り込んでいると、プランジャの移動に伴って、プランジャとコア部とによって気泡が挟まれて圧縮されることで、作動液による減衰効果が低下する虞が有る。このため、ばね室内に気泡が入り込んでいる場合には、早急にばね室から気泡を排出することが望ましい。ただし、ばね室には、通常、弾性体としての圧縮コイルスプリングを収容する有底穴が設けられており、その有底穴内に気泡が入り込んでしまうと、ばね室の外部に気泡を排出することは困難である。
以上のことに鑑みて、本項に記載の電磁式リニア弁においては、有底穴の内部とプランジャの外周面とに開口する貫通路をプランジャに形成している。したがって、本項に記載の電磁式リニア弁によれば、有底穴内部の気泡を、貫通路を介して、プランジャの外周面とハウジングの内周面との間、つまり、ばね室の外部に排出することが可能となり、自励振動の発生を抑制することが可能となる。
(11)前記第1液室が、
(a)前記ハウジングの前記区画部の側の端に位置し、前記プランジャの他端部の周りに存在するとともに、前記流出ポートと連通する液室と、(b)その液室より前記区画部から離れる方向の側に位置するもう1つの液室とを含んで構成され、それら2つの液室の間の作動液の流れを補助するべく、それら2つの液室を連通する連通路が前記プランジャに形成されている(10)項に記載の電磁式リニア弁。
ばね室から気泡を排出しても、その排出された気泡が第1液室から低圧側の作動液路に排出されないと、再度、ばね室に入り込んでしまう虞が有る。本項に記載の電磁式リニア弁では、弁体および弁座が位置する液室である弁室とその弁室よりコア部側に位置する液室であるプランジャ室とが連通されており、弁室に低圧側の作動液路が開口しているため、第1液室内の気泡が低圧側の作動液路に排出され易くなっている。したがって、本項に記載の電磁式リニア弁によれば、ばね室から排出された気泡が、再度、ばね室に入り込むことを抑制することが可能となる。
(12)当該電磁式リニア弁が、前記貫通路と前記連通路とが交わらないように構成された(11)項に記載の電磁式リニア弁。
本項に記載の電磁式リニア弁においては、弁室からばね室内への作動液の流入経路と、ばね室に設けられた有底穴内からばね室の外部への作動液の流出経路とを異ならせることが可能となる。具体的には、連通路を介して、弁室内の作動液がプランジャ室に流れ込み、そのプランジャ室に流れ込んだ作動液が、ばね室にまで流れ込む。そして、そのばね室に流れ込んだ作動液が、有底穴内に流れこみ、貫通路を介して、ばね室の外部に排出される。このように、第1液室内を作動液が循環することで、有底穴内の気泡を低圧側の作動液路に好適に排出させることが可能となる。ちなみに、本項に記載の「貫通路」と「連通路」とは、貫通路と連通路との一方が他方に開口しないものであればよく、プランジャの周方向において異なる位相に位置していればよい。つまり、「貫通路」と「連通路」とは、例えば、立体交差していてもよい。
(13)前記弾性体が、前記プランジャの他端部が前記開口に接近する方向に前記プランジャを付勢するものである(1)項ないし(12)項のいずれか1つに記載の電磁式リニア弁。
本項に記載の電磁式リニア弁は、常閉弁の電磁式リニア弁に限定されている。プランジャの自励振動の発生頻度は、一般的に、常開弁の電磁式リニア弁より、常閉弁の電磁式リニア弁のほうが高いことが知られている。したがって、本項に記載の電磁式リニア弁では、プランジャの自励振動の発生を抑制する効果が充分に活かされる。
請求可能発明の実施例である電磁式リニア弁を示す概略断面図である。 比較例の電磁式リニア弁を示す概略断面図である。 図1の電磁式リニア弁の拡大図と比較例の電磁式リニア弁の拡大図とを並べて示す図である。
以下、請求可能発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本請求可能発明は、下記実施例の他、前記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
<電磁式リニア弁の構成>
図1に、本発明の実施例の電磁式リニア弁10を示す。本電磁式リニア弁10は、高圧側の作動液路12および低圧側の作動液路14に接続されており、通常、弁体が弁座に着座することで、高圧側の作動液路12から低圧側の作動液路14への作動液の流れを禁止している。一方、弁体が弁座から離れることで、高圧側の作動液路12から低圧側の作動液路14への作動液の流れを許容し、作動液の流れを許容する際の高圧側の作動液路12内の作動液の液圧と低圧側の作動液路14内の作動液の液圧との差圧を制御可能に変更することが可能とされている。
電磁式リニア弁10は、図1に示すように、中空形状のハウジング20と、そのハウジング20内に自身の軸線方向に移動可能に設けられたプランジャ22と、ハウジング20の外周に設けられた円筒状のコイル24とを備えている。ハウジング20は、上端部に設けられた円柱状のコア26と、壁面を構成する概して円筒状の筒状部材としての壁部材28と、その壁部材28の下端部に嵌入された有蓋円筒状の弁部材30とを有している。コア26と壁部材28とは、強磁性材料により形成されており、それらコア26と強磁性部としての壁部材28とは、非磁性材料により形成された円筒状のスリーブ32を介して、離間した状態で連結されている。
壁部材28は、それの内部が段付形状とされており、上端部に位置する上端部50と、下端部に位置する下端部52と、上端部50と下端部52との間に位置するとともに、それら上端部50と下端部52の各々の内径より小さい内径の小内径部54とに区分けすることができる。壁部材28の下端部52に区画部としての弁部材30が固定的に嵌入されており、その弁部材30によってハウジング20内が、第1液室58と第2液室60とに区画されている。第2液室60はハウジング20の下端面に開口しており、その開口が流入ポートとして機能することで、高圧側の作動液路12が第2液室60に接続されている。また、弁部材30には軸線方向に貫通する貫通穴62が形成されている。その貫通穴62の上方の開口64はテーパ状に形成され、その開口64が弁座として機能している。
プランジャ22は、スリーブ32と壁部材28とによって構成されるハウジング筒部に挿入されており、そのハウジング筒部とコア26と弁部材30とによって区画された第1液室58内において、軸線方向に移動可能とされている。プランジャ22は、強磁性材料により形成された概して円柱状の円柱部材70と、その円柱部材70の下端に固定され、非磁性材料により形成された段付形状の段付部材72とから構成されている。段付部材72は、上端部に位置する圧入部74と、その圧入部74の下方に位置し、下端部の外径が小さくされた段付形状のロッド部76とに区分けすることができる。円柱部材70の下端面には、有底穴78が形成されており、その有底穴78に段付部材72の圧入部74が圧入されている。また、本体部としての円柱部材70も段付形状とされており、上端に位置し、外径の最も大きい大径部80と、その大径部80に連続し下方に位置するとともに、その大径部80の外径より小さい外径の小径部82とによって構成されている。なお、小径部82の下端の外周面には、非磁性材料により形成された環状部材84が固定的に嵌合されている。
プランジャ22を構成する円柱部材70の大径部80は、コア部としてのコア26と対向するように設けられるとともに、連結部としてのスリーブ32に挿入されている。そして、円柱部材70の小径部82は壁部材28の上端部50に、段付部材72のロッド部76は壁部材28の小内径部54に、それぞれ挿入されている。つまり、スリーブ32と上端部50とによって構成される本体部被挿入部に、円柱部材70が挿入されており、小内径部54によって構成されるロッド部被挿入部に、ロッド部76が挿入されている。また、円柱部材70の大径部80の外径はスリーブ32の内径より小さくされており、小径部82の外径は壁部材28の上端部50の内径より小さくされている。段付部材72のロッド部76の外径は壁部材28の小内径部54の内径より小さくされている。つまり、大径部80とスリーブ32との間、小径部82と上端部50との間、および、ロッド部76と小内径部54との間には隙間(クリアランス)があり、プランジャ22はハウジング20内を軸線方向に円滑に移動できるようになっている。ちなみに、大径部80とスリーブ32とのクリアランス、および、小径部82と上端部50とのクリアランスは、概ね一定とされており、ロッド部76と小内径部54とのクリアランスより小さくされている。大径部80とスリーブ32とのクリアランスは、小径部82と上端部50とのクリアランスと概ね同じとされている。
円柱部材70の小径部82の外周面には、周方向の一箇所において軸線方向に延びるようにして切欠部86が形成されており、その切欠部86によって第1液室58内の2つの液室が連通されている。詳しく言えば、第1液室58は、コア26の下端面とプランジャ22の上端面とによって区画される第1プランジャ液室88と、大径部80と小径部82との間の段差面と壁部材28の上端面とによって区画される第2プランジャ液室90と、プランジャ22の円柱部材70の下端面と弁部材30とによって区画される第3プランジャ液室92との3つの液室によって構成されている。それら3つの液室のうちの第2プランジャ液室90と第3プランジャ液室92とが、切欠部86によって連通されている。ちなみに、第3プランジャ液室92は壁部材28の小内径部54の外壁面に開口しており、その開口が流出ポートとして機能することで、低圧側の作動液路14が第3プランジャ液室92、つまり、第1液室58に接続されている。
また、プランジャ22のロッド部76の下端は、半球状とされており、弁部材30に形成された貫通穴62の開口64と向かい合うようにされている。そのロッド部76の下端は、開口64に着座するようにされており、弁体として機能するものとされている。その弁体として機能するロッド部76の下端が、弁座として機能する開口64に着座することで、貫通穴62を塞ぐことが可能とされている。
また、プランジャ22の円柱部材70の上端面には、凹部100が形成されている。一方、その円柱部材70に向かい合うコア26の下端面には、凸部102が形成されている。その凸部102は凹部100と向かい合っており、凸部102の外径は、凹部100の内径より小さくされている。そして、プランジャ22の上方への移動に伴って、凸部102は凹部100に進入するようになっている。その凹部100の底面には有底穴104が形成されており、その有底穴104に圧縮コイルスプリング106が挿入されている。圧縮コイルスプリング106の上端部は凹部100の底面から突出しており、圧縮コイルスプリング106は、コア26に形成された凸部102と有底穴104の底面とによって圧縮された状態で配設されている。このため、プランジャ22は、弾性体としての圧縮コイルスプリング106の弾性力によってコア26から離れる方向に付勢されている。つまり、プランジャ22のロッド部76の下端が開口64に接近する方向(以下、「接近方向」という場合がある)に付勢されている。さらに、プランジャ22には、有底穴104の内部から径方向に延びるようにして貫通路108が形成されており、その貫通路108は、プランジャ22の小径部82の外周面に開口している。なお、有底穴104には、圧縮コイルスプリング106に囲まれるようにして棒状のストッパ110が挿入されており、そのストッパ110によって、プランジャ22の上方への移動量が制限されている。
また、コイル24は、樹脂製の保持部材112によってハウジング20の外周部において保持されており、その保持部材112とともに、強磁性材料によって形成されたコイルケース114によって覆われている。コイルケース114は、上端部においてコア26に固定されるとともに、下端部において壁部材28に固定されている。このため、コイル24による磁界の形成に伴って、コイルケース114,コア26,プランジャ22,壁部材28に磁路が形成されるようになっている。
<電磁式リニア弁の作動>
上述した構造によって、電磁式リニア弁10は、コイル24に電流が供給されていないときには、高圧側の作動液路12から低圧側の作動液路14への作動液の流れを禁止しており、コイル24に電流を供給することによって、高圧側の作動液路12から低圧側の作動液路14への作動液の流れを許容するとともに、作動液の流れが許容される際の高圧側の作動液路12内の作動液の液圧と低圧側の作動液路14内の作動液の液圧との差圧を制御可能に変化させる構造とされている。
詳しく説明すれば、コイル24に電流が供給されていない場合には、圧縮コイルスプリング106の弾性力によって、プランジャ22のロッド部76の先端が高圧側の作動液路12に繋がる貫通穴62の開口64に着座することで、電磁式リニア弁10は、高圧側の作動液路12から低圧側の作動液路14への作動液の流れを禁止している。この際、ロッド部76の先端には、高圧側の作動液路12内の作動液の液圧(以下、「高圧側作動液圧」という場合がある)と低圧側の作動液路14内の作動液の液圧(以下、「低圧側作動液圧」という場合がある)との差に基づく力F1が作用している。この圧力差に基づく力F1と圧縮コイルスプリング106の弾性力F2とは互いに逆向きに作用するが、弾性力F2は圧力差に基づく力F1と比較してある程度大きくされているため、電磁式リニア弁10は、コイル24への電流非供給時には開弁しないようになっている。
一方、コイル24に電流が供給されると、磁界の形成に伴って、磁束が、コイルケース114,コア26,プランジャ22,壁部材28を通過する。そして、ロッド部76の先端が貫通穴62の開口64から離間する方向(以下、「離間方向」という場合がある)にプランジャ22を移動させようとする磁気力が生じる。コイル24に電流が供給されて磁界が形成されている際に、プランジャ22には、圧力差に基づく力F1と磁気力によってプランジャ22が上方に付勢される力F3との和と、圧縮コイルスプリング102の弾性力F2とが互いに逆向きに作用する。この際、圧力差に基づく力F1と磁気力による付勢力F3との和が、弾性力F2より大きい間は、ロッド部76の先端によって塞がれていた開口64が開き、高圧側の作動液路12から低圧側の作動液路14へ作動液が流れる。
そして、高圧の作動液が低圧側の作動液路14へ流れることで、低圧側作動液圧が増加し、圧力差に基づく力F1が減少する。その圧力差に基づく力F1が減少することで、圧力差に基づく力F1と磁気力による付勢力F3との和が、弾性力F2より小さくなれば、電磁式リニア弁10は閉弁され、高圧側の作動液路12から低圧側の作動液路14への作動液の流れが阻止される。このため、低圧側作動液圧は、圧力差に基づく力F1と磁気力による付勢力F3との和が、弾性力F2より小さくなった時点の低圧側作動液圧に維持される。つまり、コイル24への通電量を制御することで、低圧側作動液圧と高圧側作動液圧との圧力差を制御することが可能となり、低圧側作動液圧を目標とする作動液圧まで増加させることが可能となっている。
<本電磁式リニア弁と他の電磁式リニア弁との比較>
本電磁式リニア弁10においては、プランジャ22に凹部100が形成されるとともに、ハウジング20を構成するコア26に凸部102が形成されている。一方、図2に、プランジャ120に凸部122が形成されるとともに、ハウジング124を構成するコア部126に凹部128が形成された電磁式リニア弁130を、比較例として示す。比較例の電磁式リニア弁130は、プランジャ120およびハウジング124を除き、本電磁式リニア弁10と略同様の構成であるため、プランジャ120およびハウジング124を中心に説明し、同様の機能の構成要素については、同じ符号を用いて説明を省略あるいは簡略に行うものとする。
比較例の電磁式リニア弁130の備えるハウジング124は、図2に示すように、コア部126と、壁面を構成する円筒部132とによって構成される有蓋円筒部材134を有している。その有蓋円筒部材134は強磁性材料からなる単一の素材から一体的に成形されているが、円筒部132の上端部、つまり、円筒部132のコア部126に連続する部分は、レーザー加工によって非磁性化されており、図2においてその部分を点線によって明確にしている。その有蓋円筒部材134の円筒部132の内径は均一とされており、その均一な内径の円筒部132には、強磁性材料により形成された円柱状のプランジャ本体136を有するプランジャ120が挿入されている。プランジャ本体136の外径は、有蓋円筒部材134の円筒部132の内径より僅かに小さくされており、プランジャ120はハウジング124内を軸線方向に円滑に移動できるようになっている。なお、プランジャ本体136と有蓋円筒部材134の円筒部132とのクリアランスは概ね一定とされている。
プランジャ本体136の下端面には、有底穴138が形成されており、その有底穴138に、ロッド部材140が固定的に嵌合されている。ロッド部材140の下端は、有蓋円筒部材134の下端部に嵌合された弁部材30と向かい合っており、その弁部材30に形成された貫通穴62の開口64に着座するものとされている。また、プランジャ120のプランジャ本体136の上端には、上方に突出する凸部122が形成されており、その凸部122が、コア部126の下端面に形成された凹部128に進入可能とされている。プランジャ120の凸部122の中央部には有底穴142が形成されており、その有底穴142内に、圧縮コイルスプリング106およびストッパ110が配設されている。
上述した構造によって、変形例の電磁式リニア弁130においても、本電磁式リニア弁10と同様に、コイル24に電流が供給されていないときには、閉弁しており、コイル24に電流を供給することによって、高圧側の作動液路12から低圧側の作動液路14への作動液の流れを許容するとともに、高圧側の作動液路内の作動液の液圧と低圧側の作動液路内の作動液の液圧との差圧を制御可能に変化させる構造とされている。差圧が制御される際には、コイル24による磁界の形成に伴ってプランジャ120がコア部126に吸引されることで、プランジャ120の上端に形成された凸部122が、コア部126の下端面に形成された凹部128に入り込んでいくようになっている。この際、コア部126からプランジャ120へ流れる磁束は、図3(a)に示すように、コア部126の凹部128の外縁からプランジャ120の凸部122の外縁に流れる。一方、本電磁式リニア弁10においては、コイル24による磁界の形成に伴ってプランジャ22がコア26に吸引されることで、コア部26の下端に形成された凸部102が、プランジャ22の上端面に形成された凹部100に入り込んでいくようになっている。この際、コア26からプランジャ22へ流れる磁束は、図3(b)に示すように、コア26の凸部102の外縁からプランジャ22の凹部100の外縁に流れる。なお、図3では、コイル24,コイルケース114等を省略している。
図から解るように、比較例の電磁式リニア弁130では、磁束の流れる凸部122の中央部に有底穴142が形成されており、磁束は比較的小さな断面積の凸部122へ流れることになる。一方、本電磁式リニア弁10では、凹部100を囲む円環状の部分150に磁束が流れており、その部分150の断面積は比較例の凸部122の断面積より大きい。このため、コイルからコアへ同じ量の磁束が流れた場合には、コアからプランジャへ流れる磁束の量に関して言えば、本電磁式リニア弁10のほうが比較例の電磁式リニア弁130より多くなる。つまり、コイルへの通電量が同じであっても、本電磁式リニア弁10のコア26の吸引力は、比較例の電磁式リニア弁130のコア126の吸引力より大きくなる。
また、コアとプランジャとの間に流れる磁束は、軸線方向だけでなく、径方向,斜めの方向にも流れるため、コアの吸引力は、図3に示すように、径方向にも生じる(白抜き矢印)。このため、プランジャがハウジング内で傾くことで、プランジャの外周面がハウジングの内周面に接触することになる。比較例の電磁式リニア弁130では、プランジャ本体136とハウジング124の円筒部132とのクリアランスは概ね一定とされているため、プランジャ120が着座している状態で傾くと、凸部122が形成されている段差面とプランジャ本体136の外周面との角(図3(a)において点Aによって示す)が、ハウジング124の内周面に接触する。つまり、比較例の電磁式リニア弁10では、プランジャ120は、着座状態で着座箇所とA点とにおいて、ハウジング124内で2点支持される。また、本電磁式リニア弁10では、大径部80とスリーブ32とのクリアランス、および、小径部82と上端部50とのクリアランスは、概ね一定とされており、大径部80とスリーブ32とのクリアランスは、小径部82と上端部50とのクリアランスと概ね同じとされている。このため、プランジャ22が着座している状態で傾くと、大径部80の上端面と大径部80の外周面との角(図3(b)において点Bによって示す)が、ハウジング20の内周面に接触する。つまり、本電磁式リニア弁10では、プランジャ22は、着座状態で着座箇所と接触部としてのB点とにおいて、ハウジング20内で2点支持される。
プランジャが、上述したように、着座箇所ともう1つの箇所とにおいて、2点支持されている場合には、そのもう1つの箇所に、コアによる径方向への吸引力(図3での白抜き矢印であり、以下、「径方向吸引力」という場合がある)FYに依拠した摩擦力が生じる。この摩擦力は、閉弁状態から開弁状態に切換えられるとき、つまり、プランジャの初動時の抵抗力となるものであり、できる限り小さくされることが望ましい。特に、この摩擦力が大きくなると、プランジャ初動時の加速度が大きくなり、弁の開度が急増する虞がある。弁の開度の急増は、作動液が第1液室へ急激に流入することで、プランジャの自励振動を引き起こす虞がある。このことからも、上記摩擦力は小さくされることが望ましい。
上記摩擦力の要因となる径方向吸引力FYは、比較例の電磁式リニア弁130では、プランジャ120の凸部122の上端面の外縁(図3(a)において点Cによって示す)に作用する。つまり、プランジャ120の着座箇所、詳しく言えば、図2でのプランジャ120のロッド部140の先端と貫通穴62の開口64との接触箇所を支点として、図3(a)での点Cに径方向吸引力FYが入力され、図3(a)での点Aが作用点となる。このため、図3(a)での点Aが接触するハウジング124の内周面には、レバー比の作用によって径方向吸引力FYより大きな力が作用する。具体的には、ハウジング124の内周面に作用する力は{a/(a−b)}・FYとなる。ここで、aは、プランジャ120の着座箇所と図3(a)での点Cとの間の軸線方向における長さであり、bは、図3(a)での点Aと点Cとの間の軸線方向における長さである。
一方、本電磁式リニア弁10では、径方向吸引力FYは、プランジャ22の大径部80の上端面と大径部80の外周面との角、つまり、図3(b)での点Bに作用する。このため、プランジャ22の着座箇所、詳しく言えば、図1でのプランジャ22のロッド部86の先端と貫通穴62の開口64との接触箇所を支点として、図3(b)での点Bに径方向吸引力FYが入力され、その第1接触部としての点Bが作用点となる。つまり、力点と作用点とが同じとなり、図3(b)での点Bが接触するハウジング20の内周面には、径方向吸引力FYと同じ大きさの力が作用する。したがって、本電磁式リニア弁10では、径方向吸引力FYに依拠してハウジングの内周面に作用する力を、比較例の電磁式リニア弁130のものより小さくすることが可能となり、上記摩擦力を低減させることが可能となっている。
また、プランジャが離座した場合には、比較例の電磁式リニア弁130では、プランジャ本体136の外周面の下端、つまり、プランジャ本体136の外周面と下端面との角が、ハウジング124の内周面に接触する。一方、本電磁式リニア弁10では、プランジャ22の円柱部材70の下端部に外嵌された第2接触部としての環状部材84の下端がハウジング20の内周面に接触するようになっている。つまり、比較例の電磁式リニア弁130では、プランジャ120の強磁性の部分がハウジング124の内周面に接触し、本電磁式リニア弁10では、プランジャ22の非磁性の部分がハウジング20の内周面に接触するようになっている。このため、比較例の電磁式リニア弁130では、プランジャ120とハウジング124との間に磁気密着が生じる虞があるが、本電磁式リニア弁10では、プランジャ22とハウジング20との間に磁気密着は生じない。したがって、本電磁式リニア弁10では、プランジャ22の離座した状態での円滑な軸線方向への移動を担保することが可能とされている。
また、比較例の電磁式リニア弁130において、プランジャ120が離座し開弁された場合には、貫通穴62から流入した作動液がプランジャ本体136の下面を押し上げるようにしてハウジング124内を流れる。一方、本電磁式リニア弁10においては、プランジャ22が離座し開弁された場合に、ハウジング20の壁部材28にロッド部被挿入部としての小内径部54が形成されているため、貫通穴62から流入した作動液はプランジャ22の円柱部材70の下面側には流れ難くされている。ハウジング内に流入した作動液が勢いよくプランジャに作用することは、プランジャの自励振動の発生要因の1つとして考えられていることから、本電磁式リニア弁10は、比較例の電磁式リニア弁130と比較して、自励振動の発生を抑制することが可能とされている。
また、プランジャの自励振動の発生要因としては、上述したように、プランジャ初動時における高い加速度,作動液のプランジャへの作用等、種々の要因が考えられており、プランジャの移動に対する減衰力の低下も、自励振動の発生要因の1つとして考えられている。比較例の電磁式リニア弁130のプランジャ120の端面には、凸部122が形成されており、本電磁式リニア弁10のプランジャ22の端面には、凹部100が形成されている。このため、比較例の電磁式リニア弁130のプランジャ120は、本電磁式リニア弁10のプランジャ22と比較して、流線型に近い形状とされており、比較例の電磁式リニア弁130において、プランジャ移動時における作動液による抵抗は小さくなる。つまり、本電磁式リニア弁10では、比較例の電磁式リニア弁130と比較して、プランジャの移動に対する減衰力を大きくすることが可能となり、自励振動の発生を抑制することが可能とされている。
さらに、プランジャが収容される液室、つまり、第1液室内に気泡が入り込んでいる場合には、作動液による減衰効果が低下し、プランジャの自励振動が生じ易くなると考えられている。このため、第1液室内に入り込んでいる気泡は低圧側の作動液路へ排出されることが望ましい。ただし、第1液室の上端部、つまり、プランジャとコアとに区画される液室にまで入り込んでいる気泡を、低圧側の作動液路にまで排出させることは困難である。特に、圧縮コイルスプリングを収容するための有底穴に入り込んでいる気泡であれば、なおさら排出させ難い。そこで、本電磁式リニア弁10では、有底穴104の内部から径方向に延びるようにして貫通路108を形成するとともに、第2プランジャ液室90と第3プランジャ液室92とを連通する連通路としての切欠部86を形成している。そして、切欠部86と貫通路108とを、プランジャ22の軸線を挟んで互いに反対側に位置させている。これにより、第3プランジャ液室92から有底穴104内への作動液の流入経路と、その有底穴104内から第3プランジャ液室92への作動液の流出経路とを異ならせることが可能となり、有底穴104内の気泡を、第3プランジャ液室92に排出させて、低圧側の作動液路14にまで排出させることが可能となる。
具体的に言えば、プランジャ22は上方に移動すると、プランジャ22の上端部が第1プランジャ液室88内に入り込むことで、第1プランジャ液室88の容積が減少し、作動液が第1プランジャ液室88から第3プランジャ液室92へ流出する。一方、プランジャ22が下方に移動すると、第1プランジャ液室88の容積が増加し、作動液が第3プランジャ液室92から第1プランジャ液室86へ流入する。したがって、プランジャ22の下方への移動時には、第3プランジャ液室92内の作動液が、切欠部86を介して、第2プランジャ液室90内に流入し、さらに、第1プランジャ液室88内に流入する。第1プランジャ液室88内への作動液の流入によって、有底穴104内に入り込んでいた気泡が、貫通路108を介して、プランジャ22の外周面とハウジング20の内周面との間に排出される。そして、プランジャ22が上方へ移動すると、作動液の第1プランジャ液室88から第3プランジャ液室92への流れによって、プランジャ22の外周面とハウジング20の内周面との間に排出されていた気泡が、第3プランジャ液室92にまで排出されるのである。したがって、本電磁式リニア弁10では、有底穴104内の気泡を第1液室58から排出させることが可能となり、自励振動の発生を抑制することが可能とされている。
10:電磁式リニア弁 20:ハウジング 22:プランジャ 24:コイル 26:コア(コア部) 28:壁部材(ハウジング筒部)(強磁性部)(筒状部材) 30:弁部材(区画部) 32:スリーブ(ハウジング筒部)(連結部)(本体部被挿入部) 50:上端部(本体部被挿入部) 54:小内径部(ロッド部被挿入部) 58:第1液室 60:第2液室 62:貫通穴 64:開口 70:円柱部材(本体部) 76:ロッド部 80:大径部(接触部)(第1接触部) 82:小径部 84:環状部材(第2接触部) 86:切欠部(連結路) 90:第2プランジャ液室 92:第3プランジャ液室 100:凹部 102:凸部 104:有底穴 106:圧縮コイルスプリング(弾性体) 108:貫通路

Claims (10)

  1. (a)筒状をなすハウジング筒部と、(b)そのハウジング筒部の一端を塞ぐコア部と、(c)前記ハウジング筒部の内部を前記コア部の側に位置する第1液室と前記コア部とは反対側に位置する第2液室とに区画し、それら第1液室と第2液室とを連通するように自身を貫通する貫通穴が形成された区画部と、(d)前記第1液室と連通する流出ポートと、(e)前記第2液室と連通する流入ポートとを有するハウジングと、
    一端部が前記コア部と、他端部が前記貫通穴の開口と対向する状態で軸線方向に移動可能に前記第1液室内に配設され、その他端部において前記開口に着座可能なプランジャと、
    前記プランジャの他端部が前記貫通穴の前記開口に接近する方向と前記開口から離間する方向との一方に前記プランジャを付勢する弾性体と、
    前記ハウジングの周りに設けられ、前記弾性体が前記プランジャを付勢する方向とは反対の方向に前記プランジャを移動させるための磁界を形成するコイルと
    を備えた電磁式リニア弁であって、
    前記コア部が、前記プランジャに対向する端面にそのプランジャに向かって突出する凸部が形成されて段付形状とされ、
    前記プランジャが、前記コア部に対向する端面に形成されて前記凸部が進入する凹部を有する電磁式リニア弁。
  2. 前記プランジャの外周面の前記コア部に対向する側の端部が、
    前記プランジャが前記開口に着座した状態で傾いた場合に、前記ハウジング筒部の内周面に接触する接触部となる請求項1に記載の電磁式リニア弁。
  3. 前記接触部が、前記プランジャの外周面と前記コア部に対向する側の端面との角である請求項2に記載の電磁式リニア弁。
  4. 前記ハウジング筒部が、
    (a)強磁性を有する筒状の強磁性部と、(b)その強磁性部と前記コア部とを、それらの間を磁束が流れない状態で連結する非磁性の連結部とを有し、その連結部に、前記プランジャの前記接触部が接触する請求項2または請求項3に記載の電磁式リニア弁。
  5. 前記強磁性部が、強磁性材料により形成された筒状部材によってなり、
    前記連結部が、
    非磁性材料により形成されるとともに、前記コア部と前記筒状部材とに外嵌され、前記コア部の端面と前記筒状部材の端面とが離れた状態でそれらコア部と筒状部材とを連結する部材によってなり、
    前記プランジャが、
    (a)前記コア部に対向し、前記連結部にクリアランスのある状態で挿入される大径部と、(b)その大径部に連続し、前記筒状部材にクリアランスのある状態で挿入される小径部とを有する請求項4に記載の電磁式リニア弁。
  6. 前記プランジャが、
    前記開口から離座した状態で傾いた場合に、前記接触部において前記ハウジング筒部の内周面に接触するとともに、その接触部である第1接触部より他端部の側の外周面に位置する非磁性の第2接触部においても前記ハウジング筒部の内周面に接触する請求項2ないし請求項5のいずれか1つに記載の電磁式リニア弁。
  7. 前記プランジャが、
    (a)強磁性を有するとともに、前記コア部に対向し、そのコア部に対向する側の端部の外周面が前記第1接触部となる円柱状の部材と、(b)その円柱状の部材の外周面の前記第1接触部となる部分より他端部の側の外周面に位置し、前記第2接触部となる非磁性の環状の部材とを有する請求項6に記載の電磁式リニア弁。
  8. 前記プランジャが、
    (a)強磁性を有するとともに、前記コア部に対向する本体部と、(b)その本体部の外径より小さい外径を持ち、前記開口に向かって延び出すとともに、先端部において前記開口に着座するロッド部とを有し、
    前記ハウジング筒部が、
    (A)前記プランジャの前記本体部が挿入される本体部被挿入部と、(B)その本体部被挿入部に連続し、前記ロッド部が挿入されるとともに、前記本体部被挿入部の内径より小さな内径のロッド部被挿入部とを有する請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の電磁式リニア弁。
  9. 前記プランジャが、
    前記凹部の底面に形成されて前記コア部に向かって開口する有底穴と、その有底穴の内部と前記プランジャの外周面とに開口する貫通路とを有し、
    前記弾性体が、
    前記有底穴の底と前記コア部とによって圧縮された状態で前記有底穴内に配設され、前記プランジャの他端部が前記開口に接近する方向に前記プランジャを付勢する圧縮コイルスプリングである請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の電磁式リニア弁。
  10. 前記第1液室が、
    (a)前記ハウジングの前記区画部の側の端に位置し、前記プランジャの他端部の周りに存在するとともに、前記流出ポートと連通する液室と、(b)その液室より前記区画部から離れる方向の側に位置するもう1つの液室とを含んで構成され、それら2つの液室の間の作動液の流れを補助するべく、それら2つの液室を連通する連通路が前記プランジャに形成されており、
    当該電磁式リニア弁が、前記貫通路と前記連通路とが交わらないように構成された請求項9に記載の電磁式リニア弁。
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