JP2012111791A - 水性樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 良好な耐汚染性および貯蔵安定性を示す水性樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】 (I)下記一般式(1)で示されるシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物
(RO)4−aSiR (1)
(式中、Rは同じかまたは異なり、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基または炭素数7〜10のアラルキル基、Rは同じかまたは異なり、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜10のアラルキル基または炭素数1〜10のアルコキシ基、aは0〜2の整数。)をアルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤、及びカルボジイミド基含有化合物及び/又はエポキシ基含有化合物を用いて、乳化してなるシリコン化合物の乳化物、
(II)アルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤を用いて乳化重合してなるアクリル系樹脂エマルジョン
を含有する水性樹脂組成物を特徴とする樹脂組成物による。
【選択図】なし

Description

本発明は、建築内外装、屋根、窯業系建材、自動車、家電用品、プラスチックなどに対する各種塗装の水性塗料として好適に用いられる、親水性表面を形成し得る水性樹脂組成物に関する。
近年、塗料の分野においても、公害対策あるいは省資源の観点より、有機溶剤を使用するものから、水溶性あるいは水分散樹脂への転換が試みられている。しかし、水性塗料は溶剤系塗料に比べ、塗膜性能が劣る傾向にあった。こういった状況下、水性塗料においても溶剤系塗料と同等の塗膜物性が要求され、特に耐汚染性といった高度な性能付与が要求されている。
耐汚染性に優れた塗膜を与える水性樹脂組成物として、合成樹脂エマルジョン、加水分解性のアルコキシ基含有シリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物の乳化物からなる水性塗料用樹脂組成物が知られている(例えば特許文献1参照)。この発明では、シリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物の乳化物の添加による塗膜の表面親水性、耐汚染性の付与、また、この乳化物の調製に特定乳化剤を用いることによる乳化物の安定性の向上が示されている。また、特定のテトラアルコキシシランの部分加水分解縮合物の乳化物を用いることで耐汚染性と貯蔵安定性を両立させる方法も知られている(例えば特許文献2参照)。
しかしながら、塗膜の表面親水性、この表面親水性による耐汚染性、水性樹脂組成物自体またはこれを配合した塗料を貯蔵した際の表面親水性の保持と言った貯蔵安定性の更なる改良が望まれている。
特開平8−259892号公報 WO98/36016号公報
本発明が解決しようとする課題は、アクリル系樹脂エマルジョン、シリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物の乳化物からなり、良好な耐汚染性および貯蔵安定性を示す水性樹脂組成物を提供することである。
本発明者らは、アクリル系樹脂エマルジョン、シリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物の乳化物からなる組成物において、アクリル系樹脂エマルジョンに用いられるアニオン系界面活性剤、シリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物の乳化物に用いられるアニオン系界面活性剤、及びカルボジイミド基含有化合物及び/又は、エポキシ基含有化合物が貯蔵安定性に影響すること、さらに、これらに特定の構造を有するものを用いることで優れた表面親水性と貯蔵安定性を示し得ることを見出した。
すなわち、
(1).
(I)下記一般式(1)で示されるシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物
(RO)4−aSiR (1)
(式中、Rは同じかまたは異なり、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基または炭素数7〜10のアラルキル基、Rは同じかまたは異なり、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜10のアラルキル基または炭素数1〜10のアルコキシ基、aは0〜2の整数。)をアルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤、及びカルボジイミド基含有化合物及び/又はエポキシ基含有化合物を用いて、乳化してなるシリコン化合物の乳化物、
(2).
前記(I)一般式(1)で示されるシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物をアルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤、及びカルボジイミド基含有化合物及び/又はエポキシ基含有化合物を用いて乳化してなるシリコン化合物の乳化物 、
(II)アクリル系樹脂エマルジョン
を含有する水性樹脂組成物、
(3).
(II)アクリル系樹脂エマルジョンが、アルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤を用いて乳化重合してなるアクリル系樹脂エマルジョンである(2)に記載の水性樹脂組成物、
(4).
前記(I)シリコン化合物の乳化物に含まれるシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物が、オルガノシリケート(下記一般式(2)で示される化合物および/またはその部分加水分解縮合物)および/またはその変性物
(RO)Si (2)
(式中、Rは同じかまたは異なり、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基または炭素数7〜10のアラルキル基)である(2)〜(3)の何れか1項に記載の水性樹脂組成物、
(5).
前記(I)シリコン化合物の乳化物に用いられるアルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤が、アルカリ金属塩であるアルキルスルホコハク酸系界面活性剤である(2)〜(4)の何れか1項に記載の水性樹脂組成物、
(6).
前記(II)アクリル系樹脂エマルジョンに用いられるアルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤が、アルカリ金属塩であり1分子中に不飽和基を含有するアニオン系乳化剤である(2)〜(5)の何れか1項に記載の水性樹脂組成物、
(7).
前記(II)アクリル系樹脂エマルジョンがアルコキシシリル基を含有することを特徴とする(2)〜(6)の何れか1項に記載の水性樹脂組成物、
以上のものである。
本発明の水性塗料用樹脂組成物より得られる塗膜は、表面親水性を有しており耐汚染性に優れている。また、貯蔵安定性にも優れており、貯蔵時のゲル化や、塗膜の表面親水性の低下等が起こらない。
以下に本発明をその実施の形態に基づき詳細に説明する。
(I)シリコン化合物の乳化物
本発明における(I)成分であるシリコン化合物の乳化物は、一般式(1)で示されるシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物
(RO)4−aSiR (1)
(式中、Rは同じかまたは異なり、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基または炭素数7〜10のアラルキル基、Rは同じかまたは異なり、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜10のアラルキル基または炭素数1〜10のアルコキシ基、aは0〜2の整数。)をアルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤を用いて水性媒体中に乳化してなる。
シリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物としては、たとえば、テトラメチルシリケート、テトラエチルシリケート、テトラ−n−プロピルシリケート、テトラ−i−プロピルシリケート、テトラ−n−ブチルシリケート、テトラ−i−ブチルシリケート、テトラ−t−ブチルシリケートなどのテトラアルキルシリケート類;メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、ペンチルトリメトキシシラン、ペンチルトリエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、ヘプチルトリメトキシシラン、ヘプチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、オクタデシルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランなどのトリアルコキシシラン類;ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシランなどのジアルコキシシラン類などのシランおよび/またはこれらのシランから選択される1種または2種以上の部分加水分解縮合物があげられる。また、これらは1種単独でもよく、2種以上を併用しても良い。
上記のシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物の中で、下記一般式(2)で示される化合物および/またはその部分加水分解縮合物であるオルガノシリケートおよび/またはその変性物
(RO)Si (2)
(式中、Rは同じかまたは異なり、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基または炭素数7〜10のアラルキル基)が塗膜に親水性を付与し、耐汚染性を発現せしめる効果に優れることから好ましい。
オルガノシリケートとしては、たとえば上記のテトラメチルシリケート、テトラエチルシリケート、テトラ−n−プロピルシリケート、テトラ−i−プロピルシリケート、テトラ−n−ブチルシリケート、テトラ−i−ブチルシリケート、テトラ−t−ブチルシリケートなどテトラアルキルシリケート類、これらから選択される1種または2種以上の部分加水分解縮合物があげられる。
オルガノシリケートのRは、炭素数が多い、また分岐のあるもので加水分解・縮合の反応性が低下し、組成物の貯蔵安定性および耐汚染性とを考慮すれば、炭素数2〜4のアルキル基が好ましい。また、Rとして、短鎖アルキル(たとえばエチル)と長鎖または分岐アルキル(たとえばi−プロピル)の2種以上の選択により反応性に幅を持たせ、貯蔵安定性および耐汚染性の双方を向上させることもできる。
また、部分加水分解縮合物とすれば、耐汚染性を向上させることができる。その縮合度は2〜20、好ましくは3〜15である。
シリコン化合物の乳化物は、上記シリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物を界面活性剤を用いて水性媒体中に乳化して得る。この乳化剤としては、通常用いられるアニオン性またはノニオン性の界面活性剤を用いることができるが、本発明においては、アルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤を必須の成分として用いる。
アニオン系界面活性剤としては、たとえばポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテルサルフェートなどのポリオキシエチレンアリールエーテルサルフェート、ポリオキシエチレントリデシルエーテルサルフェートなどのポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートなどのポリオキシエチレン鎖を有する硫酸エステル;ラウリルサルフェートなどの硫酸エステル;ラウリルスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、アルキルナフタレンスルホン酸、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸などのスルホン酸;ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸などのアルキルスルホコハク酸;アルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルなどのリン酸エステルなどおよびそれらの塩があげられる。
アニオン性界面活性剤の中和カチオン種は、種々選択できるが、本発明においてはアルカリ金属、好ましくはナトリウムまたはカリウムイオンを用いた乳化剤が用いられる。この中和カチオン種の選択により、(I)シリコン化合物の乳化物の安定性を向上させることができる。
上記のアニオン性界面活性剤の中で、アルキルスルホコハク酸系界面活性剤を用いた場合、(I)の乳化安定性が向上し、組成物の貯蔵安定性および得られる塗膜の外観の双方を向上させることから好ましい。アルキルスルホコハク酸系界面活性剤の具体例としては、日本乳化剤(株)製ニューコール290、291、293、第一工業製薬(株)製ネオコールSW−C、YSK、P、花王(株)製ペレックスCS、OT−Pがあげられる。
また、アルキルスルホコハク酸系界面活性剤にポリオキシエチレン鎖を有する硫酸エステル系界面活性剤を併用した場合、(I)の乳化安定性がさらに向上し、好ましい。
ノニオン系界面活性剤としては、たとえばポリオキシエチレンアルキルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどのポリオキシエチレン鎖を有するもの;ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルなどの水酸基を有するもの;信越化学工業(株)製KF−351、KF−352、KF−353、KF−354、KF−355、KF−615、KF−618、KF−945、KF−907、X−22−6008、X−22−811、X−22−812、東レ・ダウコーニング社製SH3748、SH3749、SH3771、SH8400、SF8410、SF8700などの片末端および/または両末端および/または側鎖をポリアルキレンオキシドで変性したポリオルガノシロキサンであるシリコーン系界面活性剤;アセチレングリコール系界面活性剤、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、アクリルアミド共重合体などの水溶性高分子系などがあげられる。
これらの界面活性剤は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。乳化剤の使用量は、シリコン化合物100重量部に対して0.05〜100重量部、好ましくは、0.1〜75重量部である。0.05重量部未満では安定な乳化物が得られず、貯蔵安定性も低下する。50重量部を越えると得られる塗膜の外観や耐水性の低下などの問題が発生する。
アルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤の使用量は、シリコン化合物100重量部に対して0.05〜75重量部、好ましくは0.1〜50重量部である。
カルボジイミド含有化合物としては、例えば、特開平8−59303号記載の水溶性又は自己乳化型カルボジイミド化合物などがあげられる。
これは、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−TDI)、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、メチルシクロヘキシルジイソシアネート(H6TDI)、4,4´−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(H6XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMHDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ノルボルネンジイソシアネート(NBDI)、2,4,6−トリイソプロピルフェニルジイソシアネート(TIDI)、1,12−ジイソシアネートドデカン(DDI)、2,4,−ビス−(8−イソシアネートオクチル)−1,3−ジオクチルシクロブタン(OCDI)、n−ペンタン−1,4−ジイソシアネート等の多官能イソシアネート類の1種または2種以上を脱二酸化炭素縮合反応させることにより、カルボジイミド化し、末端の残存イシシアネート基を親水性基で封止したものである。
封止する親水基としては、アルキルスルホン酸塩の残基、ジアルキルアミノアルコールの残基の四級塩、アルコキシ基末端を封鎖されたポリオキシアルキレンの残基などがあげられる。
なお、これらは、水性樹脂架橋剤として市販されており、例えば、日清紡ケミカル(株)製カルボジライトV−02、V−04、V−06、V−02−L2、E−01、E−02、E−03、E−04、E−05などがある。
また、水を含まないものとしてV−02B、V−04B、V−04K、Elastostab H01などがある。
特に、水を含まないV−02B、V04B、V04K、Elastostab H01が好ましい。
エポキシ基含有化合物としては、例えば、フェニルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、エチルジエチレングリコールグリシジルエーテル、ジシクロペンタジエングリシジルエーテル、2−ヒドロキシエチルグリシジルエーテル等の1官能性エポキシ化合物、ハイドロキノンジグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、シクロヘキサンジオールジグリシジルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル、ジシクロペンタジエンジオールジグリシジルエーテル、1,6−ナフタレンジオールジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールAジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールFジグリシジルエーテル等の2官能性エポキシ化合物、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、フェノールノボラック型エポキシ、クレゾールノボラック型エポキシ、エポキシ化ポリブタジエン等の多官能エポキシ化合物が挙げられる。
エポキシ基含有化合物として多くのものが市販されており、例えば、ナガセケムテックス(株)製デナコールEX−611、デナコールEX−612、デナコールEX−614、デナコールEX−614B、デナコールEX−622、デナコールEX−512、デナコールEX−521、デナコールEX−411、デナコールEX−421、デナコールEX−301、デナコールEX−313、デナコールEX−314、デナコールEX−321、デナコールEX−201、デナコールEX−211、デナコールEX−810、デナコールEX−811、デナコールEX−851、デナコールEX−821、デナコールEX−830、デナコールEX−832、デナコールEX−841、デナコールEX−861、デナコールEX−911、デナコールEX−941、デナコールEX−920、デナコールEX−921、デナコールEX−931、デナコールEX−145、デナコールEX−171、デナコールEX−701、;共栄社化学(株)製エポライト40E、エポライト100E、エポライト200E、エポライト400E、エポライト70P、エポライト200P、エポライト400P、エポライト1500NP、エポライト80MF、エポライト100MF、;坂本薬品工業(株)製SR−NPG、SR−16H、SR−TMP、SR−TPG、SR−4PG、SR−2EG、SR−8EG、SR−8EGS、SR−GLG、SR−DGE、SR−4GL、SR−4GLS、;日油(株)製エピオールBE−200、G−100、E−100、E−400、E−1000、P−200、NPG−100、TMP−100、エピオールOH、;ジャパンエポキシレジン(株)製jER828、jER827、jER834、jER1001、jER1002、jER1004、jER1007、jER806、jER807、jER4004P、jER4005P、jER1257、jER4250、jER4275、jER YX4000、jER YX4000H、jER152、jER154;三井石油化学工業(株)製エポミックR362、R364、R365、R366、R367、R369;東都化成(株)製エポトートYD−011、YD−012、YD−014、YD−904、YD−017、特にデナコールEX201、デナコールEX−411、jER827、jER828、jER834が好ましい。
これら、カルボジイミド基含有化合物及び/又は、エポキシ含有化合物の使用量としては、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。カルボジイミド基含有化合物及び/又は、エポキシ含有化合物の使用量は、シリコン化合物100重量部に対して有効成分量として0.05〜30重量部、好ましくは、0.5〜20重量部である。0.05重量部未満では、良好な貯蔵安定性が得られない。30重量部を越えると得られる塗膜の外観低下などの問題が発生する。
(I)シリコン化合物の乳化物は、pHを6〜10に保つのが好ましい。この範囲外では、シリコン化合物の加水分解・縮合が起こりやすくなる。特に、pH6未満では加水分解が促進されるため、縮合が速く進行する。また、pH10を超えると不安定になるだけでなく作業上の問題も生じる。
pHの調整、維持の方法あるいは順序については、特に限定しないが、乳化物作製時点から行うことが好ましい。pHの調整に用いる酸、塩基、pHの維持に用いる緩衝剤は、一般に使用されるものであれば、特に限定されないが、塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物;アンモニア、有機アミン類など、緩衝剤としては、たとえば炭酸水素ナトリウム、リン酸水素2ナトリウムなどの炭酸塩、リン酸塩またはカルボン酸塩があげられる。これらのpH調整剤、緩衝剤において、アルカリ金属を含むものが好ましく、炭酸水素ナトリウムの使用がより好ましい。
(I)中のシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物の固形分濃度は、5〜60重量%が好ましく、10〜40重量%がより好ましい。固形分濃度が60重量%を超える場合には、(I)の粘度が上昇、乳化安定性を損なう等の問題が生じる可能性があり、5重量%未満の場合には、得られる塗膜の膜厚が薄くなるなど、塗装作業性、塗膜性能低下の点で不利となる。
(I)シリコン化合物の乳化物の作製は、上記の各成分と水性媒体を一般的な乳化方法により乳化することによる。乳化方法としては、特に限定されることはなく、例えば、シリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物と界面活性剤を混合、これに水をゆっくりと添加し、油中水型乳化物から水中油型乳化物に相反転させる、いわゆる転相乳化法;各成分を混合後、また予備乳化後にディスパー、高圧ホモジナイザーなどで機械的に微分散する方法などがあげられる。
(I)シリコン化合物の乳化物の作製は、上記の各成分と水性媒体を一般的な乳化方法により乳化することによる。乳化方法としては、シリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物と界面活性剤を混合、これに水をゆっくりと添加し、油中水型乳化物から水中油型乳化物に相反転させる、いわゆる転相乳化法が好ましい。さらに、アンカー型ペラ、U字型ペラ等、液全体に高せん断力を与える攪拌ペラを使用することで、シリコン化合物の乳化物の粒子径が細かくなり、乳化安定性が向上する。
その他の方法として、各成分を混合後、また予備乳化後にディスパー、高圧ホモジナイザーなどで機械的に微分散する方法などがあげられる。作製時に温度を30℃〜50℃、好ましくは35℃〜45℃に調整することが好ましい。30℃以下では、乳化物の粘度が高いため、攪拌が一部に集中し、得られる乳化物の粒子径分布が広くなり、安定性が低下する。50℃を超える場合には、シリコン化合物加水分解・縮合が起こりやすくなる。
(II)アクリル系樹脂エマルジョン
本発明のアクリル系樹脂エマルションは、(A)アクリル系単量体、(B)(A)と共重合可能な単量体、(必要であれば(C)アルコキシシリル基含有単量体)とをアルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤を用いて水性媒体中で乳化重合することにより得られる。
(A)アクリル系単量体の具体例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、iso−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)メタクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
(A)成分は、単量体の総量100重量部に対して100〜60重量部、好ましくは99.3〜60重量部用いることが好ましい。60重量部未満であると、(A)成分の使用量が少ないため、(I)アクリル系樹脂エマルジョンのガラス転移温度の調整が困難であるため好ましくない。
(B)(A)と共重合可能な単量体は、(A)とは異なり、これらと共重合可能なものであれば、特に限定はされない。その具体例としては、スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、4−ヒドロキシスチレン、ビニルトルエンなどの芳香族炭化水素系ビニル単量体;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニル、ジアリルフタレートなどのビニルエステルやアリル化合物;(メタ)アクリロニトリルなどのニトリル基含有ビニル系単量体;グリシジル(メタ)アクリレートなどのエポキシ基含有ビニル系単量体;2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒドロキシスチレン、アロニクス5700(東亜合成化学(株)製)、placcelFA−1、placcelFA−4、placcelFM−1、placcelFM−4(以上、ダイセル化学(株)製)、HE−10、HE−20、HP−10、HP−20(以上日本触媒化学(株)製)、ブレンマーPEPシリーズ、ブレンマーNKH−5050、ブレンマーGLM(以上日本油脂(株)製)、水酸基含有ビニル系変性ヒドロキシアルキルビニル系モノマーなどの水酸基含有ビニル系単量体;東亜合成化学(株)製のマクロモノマーであるAS−6、AN−6、AA−6、AB−6、AK−5などの化合物、ビニルメチルエーテル、プロピレン、ブタジエン等が挙げられる。
さらに、親水性を有するビニル系単量体も使用可能である。使用可能な親水性基を有するビニル系単量体としては、スチレンスルホン酸ナトリウム、2−スルホエチルメタクリレートナトリウム、2−スルホエチルメタクリレートアンモニウム、ポリオキシアルキレン鎖を有するビニル系単量体が挙げられる。ポリオキシアルキレン鎖を有するビニル系単量体に限定はないが、ポリオキアルキレン鎖を有するアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルが好ましく、具体例としては日本油脂(株)製ブレンマーPE−90、PE−200、PE−350、AE−90、AE−200、AE−350、PP−500、PP−800、PP−1000、AP−400、AP−550、AP−800、700PEP−350B、10PEP−550B、55PET−400、30PET−800、55PET−800、30PPT−800、50PPT−800、70PPT−800、PME−100、PME−200、PME−400、PME−1000、PME−4000、AME−400、50POEP−800B、50AOEP−800B、AEP、AET、APT、PLE、ALE、PSE、ASE、PKE、AKE、PNE、ANE、PNP、ANP、PNEP−600、共栄社化学(株)製ライトエステル130MA、041MA、MTG、ライトアクリレートEC−A、MTG−A、130A、DPM−A、P−200A、NP−4EA、NP−8EA、EHDG−A、日本乳化剤(株)製MA−30、MA−50、MA−100、MA−150、RMA−1120、RMA−564、RMA−568、RMA−506、MPG130−MA、Antox MS−60、MPG−130MA、RMA−150M、RMA−300M、RMA−450M、RA−1020、RA−1120、RA−1820、新中村化学工業(株)製NK−ESTER M−20G、M−40G、M−90G、M−230G、AMP−10G、AMP−20G、AMP−60G、AM−90G、LAなどがあげられる。
また、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリアリルシアヌレート、アリル(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼンなどの重合性の不飽和結合を2つ以上有する単量体を使用することも可能である。この場合、生成した粒子内部に架橋を有する構造となり、形成した塗膜の耐水性が向上する。
また、トリフルオロ(メタ)アクリレート、ペンタフルオロ(メタ)アクリレート、パーフルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルメタクリレート、β−(パーフルオロオクチル)エチル(メタ)アクリレートなどのふっ素含有ビニル系単量体を使用することにより高度な撥水・撥油を付与することも可能である。
また、ダイアセトンアクリルアミド、メチルビニルケトン等のカルボニル基含有ビニル系単量体を用い、ヒドラジンおよび/またはヒドラジド基を含有する化合物を配合することにより、架橋性を付与することも可能であり、形成した塗膜の耐水性が向上する。
(B)成分の量は特に限定されないが、単量体の総量100重量部に対して(B)成分が0.1〜50重量部含まれていることが、経済性、架橋性などの機能付与、エマルジョンの安定性の点で好ましい。親水性を有するビニル系単量体について、好ましくは0.3〜10重量部、さらに好ましくは、0.5〜5重量部である。
さらに(C)成分としてアルコキシシリル基含有単量体を用いれば、塗膜の耐水性、耐候性などの耐久性向上、(I)のシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物による耐汚染性を効果を向上させることから好ましい。
(C)アルコキシシリル基含有単量体は、
(3−b)Si(OR (3)
(式中、Rは重合性二重結合を有する1価有機基、Rは炭素数1〜4のアルキル基、Rは炭素数1〜4のアルキル基、bは1〜3)で示される有機ケイ素化合物で、アルコキシ基を有し、反応性二重結合を有する化合物である。その具体例としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリプロポキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシランなどのビニルシラン類;γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリプロポキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリブトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジプロポキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジイソプロポキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジブトキシシランなどのアクリルシラン類などがあげられ、これらを1種又は2種以上併用して用いることができる。
(C)成分は、単量体の総量100重量部に対して0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜10重量部用いることによって、組成物の貯蔵時の架橋、過度の架橋による脆化を抑制し、耐久性を向上させることができる。
(C)成分のRの炭素数は、アルコキシシリル基の加水分解・縮合の反応性と反比例し、エマルジョン中での安定性を考慮すれば、2〜4が好ましい。また、コア/シェル型エマルジョンとした(II)において、コア部にRの炭素数の低い(たとえばメトキシ)(C)成分、シェル部にRの炭素数の高い(たとえばエトキシ)(C)成分を用いれば、コア部に緩やかな架橋構造が導入され、柔軟性を損なうことなく、シェル部の安定化された反応性とともに耐水性、塗膜強度を向上させることができる。
(C)成分を用いる場合、(A)成分に炭素数4以上のアルキル基および/又はシクロアルキル基を有するメタクリル酸エステルを単量体の総量100重量部中に60重量部以上使用するとエマルジョン中のアルコキシシリル基の安定性が大きく向上する。
(B)成分に、水酸基含有ビニル系単量体および/またはポリオキシアルキレン鎖を有するビニル系単量体を単量体の総量100重量部中に0.5〜20重量部を用いると、 (C)成分、(I)のシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物のアルコキシシリル基の安定性を向上させ、さらにエマルジョンの機械的安定性、化学的安定性を向上させることができる。なかでも、ポリオキシアルキレン鎖を有するビニル系単量体が特に有効である。
次にアルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤を用いて乳化重合してなるアクリル系樹脂エマルジョンの製造方法について説明する。
(A)、(B)(必要であれば(C))成分からなる単量体混合物をアルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤を用いて公知の乳化重合法、たとえばバッチ重合法、モノマー滴下重合法、乳化モノマー滴下重合法などにより重合して得られる。
また、コア/シェル型エマルションの製造は、コア部をなす単量体混合物を公知の乳化重合法で重合し、得られてコア成分の水性分散液の存在下に、シェル部をなす単量体混合物を公知の乳化重合法で重合し、シェル成分を導入する。なお、コア部、シェル部各成分内の重合は、何回かに分割して行ってもよい。
乳化重合に際しては、通常用いられるアニオン性またはノニオン性の界面活性剤を用いることができるが、本発明においては、アルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤を必須の成分として用いる。
アニオン系界面活性剤としては、たとえばポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテルサルフェートなどのポリオキシエチレンアリールエーテルサルフェート、ポリオキシエチレントリデシルエーテルサルフェートなどのポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートなどのポリオキシエチレン鎖を有する硫酸エステル;ラウリルスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、アルキルナフタレンスルホン酸などのスルホン酸;ラウリルサルフェートなどの硫酸エステル;ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸などのアルキルスルホコハク酸などおよびそれらの塩があげられる。
アニオン系界面活性剤の中和カチオン種は、種々選択できるが、本発明においてはアルカリ金属、好ましくはナトリウムまたはカリウムイオンを用いた界面活性剤が用いられる。この中和カチオン種の選択により、(I)シリコン化合物の乳化物の安定性を向上させることができる。
また、ノニオン系界面活性剤としては、たとえばポリオキシエチレンアルキルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどのポリオキシエチレン鎖を有するもの;ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルなどの水酸基を有するもの;信越化学工業(株)製KF−351、KF−352、KF−353、KF−354、KF−355、KF−615、KF−618、KF−945、KF−907、X−22−6008、X−22−811、X−22−812、東レ・ダウコーニング社製SH3748、SH3749、SH3771、SH8400、SF8410、SF8700などの片末端および/または両末端および/または側鎖をポリアルキレンオキシドで変性したポリオルガノシロキサンであるシリコーン系界面活性剤などがあげられる。
本発明においては、界面活性剤として1分子中に不飽和基を有する、いわゆる反応性乳化剤を用いることが組成物およびこれを用いた水性塗料での泡立ち抑制、得られる塗膜の耐水性、耐候性の点で好ましい。また、特に分子内にポリオキシアルキレン基を有する反応性乳化剤を用いた場合には、機械的安定性を向上させることができる。
かかる反応性乳化剤の具体例としては、たとえば、(株)ADEKA製アデカリアソープSR−05、SR−10、SR−20、SR−1025、SR−2025、SR−3025,SR−10S、NE−10、NE−20、NE−30、NE−40、SE−10、SE−20、SE−10S、ER−10、ER−20、ER−30、ER−40)、日本乳化剤(株)製Antox−MS−60、RMA−1120、RMA−564、RMA−568、RMA−506、第一工業製薬(株)製アクアロンKH−05、KH−10、RN−20、RN−30、RN−50、RN−2025、HS−10、HS−20、HS−1025、BC05、BC10、BC0515、BC1025、三洋化成工業(株)製エレミノールJS−2、JS−20、RS−30、花王(株)製ラテムルS−180、S−180A、PD−104、PD−420、PD−430などがあげられる。
1分子中に不飽和基を含有するアニオン系界面活性剤においても、中和カチオン種をアルカリ金属イオンとしたものが用いられ、(株)ADEKA製アデカリアソープSE−10S、SR−10S、三洋化成工業(株)製エレミノールJS−2、RS−30、花王(株)製ラテムルS−180が好ましい。
前記界面活性剤は、単独または2種以上を混合して用いることができ、アニオン系界面活性剤における中和カチオン種も本発明の効果を損なわない範囲で、アルカリ金属以外のたとえばアンモニア、有機アミン類による中和物も用いることができる。界面活性剤の使用量は、単量体全量100重量部に対して10重量部以下、好ましくは0.5〜8重量部である。
界面活性剤の中でも、アルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤の使用量は、単量体全量100重量部に対して8重量部以下、好ましくは0.5〜7重量部である。
重合開始剤としては、特に限定はないが、重合をより安定に行なうために、重合開始剤としてレドックス系を用いることが望ましい。また、重合中の混合液の安定性を保持し、重合を安定に行なうためには、温度は70℃以下、好ましくは40〜65℃であり、塩基および/または緩衝剤を用いてpHは5〜9に調整することが好ましい。
前記レドックス系に用いる開始剤として、たとえば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、t−ブチルハイドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイドなどがあげられ、これらに組み合わせる還元剤としては、酸性亜硫酸ナトリウム、ロンガリット、Bruggolite FF−6(BruggamannChemicalUS製)、二酸化チオ尿素、L−アスコルビン酸などがあげられる。特に、t−ブチルハイドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物とロンガリット、Bruggolite FF−6または二酸化チオ尿素との組み合わせが好ましい。
なお、還元剤は、環境への配慮からホルムアルデヒド発生のないBruggolite FF−6、二酸化チオ尿素が特に好ましい。
前記重合開始剤の使用量は、単量体全量100重量部に対して0.01〜10部、好ましくは0.05〜5重量部である。かかる重合開始剤の使用量が0.01重量部未満である場合には、重合が進行しにくくなることがあり、10重量部を超える場合には、生成する重合体の分子量が低下する傾向がある。
また、重合開始剤の触媒活性を安定的に付与するために、硫酸鉄などの2価の鉄イオンを含む化合物とエチレンジアミン四酢酸二ナトリウムなどのキレート化剤を用いてもよい。かかるキレート化剤の使用量は、単量体全量100重量部に対して0.0001〜1重量部、好ましくは0.001〜0.5重量部である。
重合体の分子量を調節するために連鎖移動剤の添加も可能である。連鎖移動剤としては公知のもの、たとえば、n−ドデシルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタン、n−ブチルメルカプタン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン等のメルカプタン系化合物、クロロホルム、四塩化炭素等の有機ハロゲン化物、スルフィドベンゼン、イソプロピルベンゼン、塩化第二鉄等が挙げられる。
エマルジョンの安定性を保持するため、重合完了後に塩基および/または緩衝剤によりpHを6〜10に保つのが好ましい。この調整、維持は、塩基および/または緩衝剤は、一般に使用されるものであれば、特に限定されないが、塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物;アンモニア、有機アミン類など、緩衝剤としては、たとえば炭酸水素ナトリウム、リン酸水素2ナトリウムなどの炭酸塩、リン酸塩またはカルボン酸塩があげられる。これらのpH調整剤、緩衝剤において、アルカリ金属を含むものが好ましく、炭酸水素ナトリウムの使用がより好ましい。
アクリル系樹脂エマルジョン中の樹脂固形分濃度は、20〜70重量%が好ましく、さらに好ましくは30〜60重量%となるように調整する。かかる樹脂固形分濃度が70重量%を超える場合には、系の粘度が著しく上昇するため、重合反応に伴なう発熱を除去することが困難になったり、重合器からの取り出しに長時間を要するようになる傾向がある。また、樹脂固形分濃度が20重量%未満である場合には、重合操作の面では何ら問題は生じないものの、1回の重合操作によって生じる樹脂量が少なく、経済面で不利となるとともに、得られる塗膜の膜厚が薄くなるなど、塗装作業性、塗膜性能低下の点で不利となる。
本発明のアクリル系樹脂エマルジョンは、平均粒子径が0.02〜1.0μm程度が好ましい。平均粒子径は、重合初期に仕込む界面活性剤の量で調整することが可能である。
水性樹脂組成物の作製
本発明の水性樹脂組成物は、上記の(II)アクリル系樹脂エマルジョンと(I)シリコン化合物の乳化物を混合することにより得られる。混合方法は、一般的な攪拌装置であれば特に限定されない。
(II)アクリル系樹脂エマルジョンに対する(I)シリコン化合物の乳化物の添加量は、(II)アクリル系樹脂エマルジョンの固形分100重量部に対し、(I)シリコン化合物の乳化物中のシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物の量で1〜50重量部、好ましくは3〜20重量部となる量である。1重量部未満では得られる塗膜の耐汚染性が十分ではない傾向にあり、50重量部を越えると塗膜外観やクラックなどの問題が発生する傾向にある。
また、(I)のシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物による耐汚染性の発現を加速するため、加水分解縮合触媒を添加することもできる。
加水分解縮合触媒としては、たとえば、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジマレート、ジブチル錫ジオレイルマレート、ジオクチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジメトキサイド、ジブチル錫チオグリコレート、ジブチル錫ビスイソノニル3−メルカプトプロピオネート、ジブチル錫ビスイソオクチルチオグリコレート、ジブチル錫ビス2−エチルヘキシルチオグリコレート、ジメチル錫ビスドデシルメルカプチド、ジブチル錫ビスドデシルメルカプチド、ジオクチル錫ビスドデシルメルカプチド、ジメチル錫ビス(オクチルチオグルコール酸エステル)、オクチル酸錫などの有機錫化合物;アルミニウムイソプロピレート、アルミニウムトリス(エチルアセトネート)、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート等のアルミニウム系化合物;イソプロピルトリステアロイルチタネート、テトライソプロピルビス(ジオクチルホスファイト)チタネート、ビス(ジオクチルピロホスフェート)オキシアセテートチタネート等のチタン系化合物;テトラ−n−ブトキシジルコニウム、オクチル酸ジルコニウム、アルコキシジルコニウムとアセチルアセトンまたはアセト酢酸エステルの反応物等のジルコニウム系化合物などの有機金属化合物があげられる。
また、加水分解縮合触媒として、酸性有機化合物、塩基性化合物、酸性有機化合物と塩基性化合物の混合物または反応物を用いることもできる。
酸性有機化合物としては、硫酸化合物、スルフォン酸化合物、カルボン酸化合物、リン酸化合物等から選ばれる少なくとも1種以上であることが好ましく、反応性、塗膜物性への影響が少ない点からリン酸化合物がより好ましい。
リン酸化合物としては、たとえばモノ−2−エチルヘキシル−2−エチルヘキシルホスホネートなどのアルキルホスホン酸;ジブチルホスフェート、2−エチルヘキシルアシッドホスフェート、ジ−2−エチルヘキシルホスフェート、モノイソデシルアシッドホスフェート、ジイソデシルホスフェート、ラウリルアシッドホスフェート、オレイルアシッドホスフェート、ステアリルアシッドホスフェート等の酸性リン酸エステルなどがあげられる。
塩基性化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化リチウムなどの無機系塩基性化合物;アンモニア水溶液;1級アミン、2級アミン、3級アミンなどの有機アミン類があげられる。
これらの中で、アンモニア、有機アミン類が好ましく、それらの具体例としては、アンモニア水溶液、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、n−プロピルアミン、ジ−n−プロピルアミン、トリ−n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、シクロヘキシルアミン等のアルキルアミン化合物、エタノールアミン、1,8−ジアザビシクロ−[5,4,0]−7−ウンデセン、モルホリン、ベンジルアミン、アニリンおよびその誘導体等が挙げられる。 さらにはアミノ基含有樹脂を使用することもできる。
加水分解縮合触媒は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。その使用量は(II)成分のアクリル系樹脂エマルジョンの固形分100重量部に対し、通常0.01〜20重量部が好ましく、0.1〜10重量部がより好ましい。0.01部未満であると加水分解縮合が十分に進行せず、20部を超えると、得られる塗膜の外観が低下する傾向がある。
また、加水分解縮合触媒は、そのままの形状で添加してもよいし、適切な界面活性剤を用いて水性媒体に乳化した後、添加してもよい。
得られた組成物には、必要に応じて、通常塗料に用いられる顔料、たとえば二酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリンクレー、タルク、硫酸バリウム、ホワイトカーボン、カーボン、弁柄、黄土、シアニンブルーなど、成膜助剤、たとえばベンジルアルコールなどのアルコール類;エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテルなどのグリコール類、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートなどのグリコールエステル類など、コロイダルシリカ、可塑剤、溶剤、分散剤、湿潤剤、増粘剤、防腐剤、凍結防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、消泡剤などの通常塗料に用いられる添加剤を添加することもできる。
本発明の組成物は、例えば建築内外装用、メタリックベースあるいはメタリックベース上のクリアーなどの自動車用、アルミニウム、ステンレスなどの金属直塗用、スレート、コンクリート、瓦、モルタル、石膏ボード、石綿スレート、アスベストボード、プレキャストコンクリート、軽量気泡コンクリート、硅酸カルシウム板、タイル、レンガなどの窯業系直塗用、ガラス用、天然大理石、御影石等の石材用の塗料あるいは上面処理剤として用いられる。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
(アクリル系樹脂エマルジョンの合成例1)
撹拌機、還流冷却器、窒素ガス導入管および滴下ロートを備えた反応容器に、初期仕込みとして脱イオン水47.5重量部、Newcol−707SN(日本乳化剤(株)製:有効成分30%、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルナトリウム塩)0.08重量部、5%炭酸水素ナトリウム水溶液0.25重量部、ロンガリット0.06重量部、t−ブチルハイドロパーオキサイド0.05重量部、0.10%硫酸第一鉄・7水和物と0.40%エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムの混合水溶液0.02部を仕込み、窒素ガスを導入しつつ50℃に昇温した。ブチルアクリレート8重量部、メチルメタクリレート15重量部、ブチルメタクリレート60重量部、イソブチルメタクリレート11重量部、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン3重量部の混合物のうち5重量部を添加して30分間初期重合を行った。残り92重量部にn−ドデシルメルカプタン0.4重量部、Newcol−707SN 5.13重量部、アクアロンRN−20(第一工業製薬(株)製:有効成分100%、ポリオキシエチレンアルキルプロペニルフェニルエーテル)0.7重量部および脱イオン水28.4重量部を加え乳化したモノマー乳化液のうち、モノマー有効成分として65重量部を、3時間かけて等速追加した。さらに、残りのモノマー乳化物にポリオキシエチレン鎖を有するビニル系単量体であるMA−100(第一工業製薬(株)製)3重量部を添加したものを2時間かけて等速追加した。モノマー乳化液追加の間、ロンガリット0.1重量部、t−ブチルハイドロパーオキサイド0.1重量部をモノマー追加時に4回に分けて投入した。この後、1時間後重合を行った。室温まで冷却後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液10部と脱イオン水を加え、樹脂固形分が50重量%のアクリル系樹脂エマルジョン(II−1)を得た。得られたエマルジョンの粒子径を表1に示す。
Figure 2012111791
(アクリル系樹脂エマルジョンの合成例2)
撹拌機、還流冷却器、窒素ガス導入管および滴下ロートを備えた反応容器に、初期仕込みとして脱イオン水160重量部、Newcol−707SN(日本乳化剤(株)製:有効成分30%、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルナトリウム塩)0.35重量部、5%炭酸水素ナトリウム水溶液0.25重量部を仕込み、窒素ガスを導入しつつ50℃に昇温した。昇温後、7%t−ブチルハイドロパーオキサイド水溶液0.5重量部、20%Bruggolite FF−6水溶液0.28重量部、0.10%硫酸第一鉄・7水和物と0.40%エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムの混合水溶液0.35部を添加し、1段目として2−エチルヘキシルアクリレート16.04重量部、ブチルメタクリレート33重量部、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン0.94重量部の混合物50重量部にアデカリアソープSR−10S((株)ADEKA製:有効成分100%、ポリオキシエチレン−1−アルコキシメチル−2−(2−プロペニルオキシ)エチルエーテル硫酸エステルナトリウム塩)0.75重量部、アデカリアソープER−20((株)ADEKA製:有効成分75%、ポリオキシエチレン−1−アルコキシメチル−2−(2−プロペニルオキシ)エチルエーテル)0.47重量部、および脱イオン水20重量部を加え乳化したモノマー乳化液を200分かけて等速追加した。その間、7%t−ブチルハイドロパーオキサイド水溶液0.55重量部および2.5%Bruggolite FF−水溶液0.43重量部を3回に分けて添加した。モノマー乳化液追加終了後、1時間後重合を行った。さらに、7%t−ブチルハイドロパーオキサイド水溶液0.25重量部、2.5%Bruggolite FF−水溶液0.55重量部および0.10%硫酸第一鉄・7水和物と0.40%エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムの混合水溶液0.35部を添加し、2段目としてメチルメタクリレート9.25重量部、ブチルメタクリレート37重量部、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン0.5重量部、ポリオキシエチレン鎖を有するビニル系単量体であるブレンマーPE−200(日油(株)製)3重量部、n−ドデシルメルカプタン0.25重量部の混合物50重量部にアデカリアソープSR−10S 0.75重量部、アデカリアソープER−20 0.47重量部、および脱イオン水20重量部を加え乳化したモノマー乳化液を200分かけて等速追加した。その間、7%t−ブチルハイドロパーオキサイド水溶液0.6重量部および2.5%Bruggolite FF−6水溶液0.85重量部を4回に分けて添加した。モノマー乳化液追加終了後、1.5時間後重合を行った。得られたエマルジョンに5%炭酸水素ナトリウム水溶液5.5部を添加後、脱イオン水で固形部50%に調整しアクリル系樹脂エマルジョン(II−2)を得た。得られたエマルジョンの粒子径を表1に示す。
(アクリル系樹脂エマルジョンの合成例3)
撹拌機、還流冷却器、窒素ガス導入管および滴下ロートを備えた反応容器に、初期仕込みとして脱イオン水47.5重量部、Newcol−707SF(日本乳化剤(株)製:有効成分30%、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩)0.08重量部、5%炭酸水素ナトリウム水溶液0.25重量部、ロンガリット0.06重量部、t−ブチルハイドロパーオキサイド0.05重量部、0.10%硫酸第一鉄・7水和物と0.40%エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムの混合水溶液0.02部を仕込み、窒素ガスを導入しつつ50℃に昇温した。ブチルアクリレート8重量部、メチルメタクリレート15重量部、ブチルメタクリレート60重量部、イソブチルメタクリレート11重量部、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン3重量部の混合物のうち5重量部を添加して30分間初期重合を行った。残り92重量部にn−ドデシルメルカプタン0.4重量部、Newcol−707SF 5.13重量部、アクアロンRN−20(第一工業製薬(株)製:有効成分100%、ポリオキシエチレンアルキルプロペニルフェニルエーテル)0.7重量部および脱イオン水28.4重量部を加え乳化したモノマー乳化液のうち、モノマー有効成分として65重量部を、3時間かけて等速追加した。さらに、残りのモノマー乳化物にポリオキシエチレン鎖を有するビニル系単量体であるMA−100(第一工業製薬(株)製)3重量部を添加したものを2時間かけて等速追加した。モノマー乳化液追加の間、ロンガリット0.1重量部、t−ブチルハイドロパーオキサイド0.1重量部をモノマー追加時に4回に分けて投入した。この後、1時間後重合を行った。室温まで冷却後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液10部と脱イオン水を加え、樹脂固形分が50重量%のアクリル系樹脂エマルジョン(II−3)を得た。得られたエマルジョンの粒子径を表1に示す。
(アクリル系樹脂エマルジョンの合成例4)
撹拌機、還流冷却器、窒素ガス導入管および滴下ロートを備えた反応容器に、初期仕込みとして脱イオン水160重量部、Newcol−707SF(日本乳化剤(株)製:有効成分30%、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩)0.35重量部、5%炭酸水素ナトリウム水溶液0.25重量部を仕込み、窒素ガスを導入しつつ50℃に昇温した。昇温後、7%t−ブチルハイドロパーオキサイド水溶液0.5重量部、20%Bruggolite FF−6水溶液0.28重量部、0.10%硫酸第一鉄・7水和物と0.40%エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムの混合水溶液0.35部を添加し、1段目として2−エチルヘキシルアクリレート16.04重量部、ブチルメタクリレート33重量部、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン0.94重量部の混合物50重量部にアデカリアソープSR−10((株)ADEKA製:有効成分100%、ポリオキシエチレン−1−アルコキシメチル−2−(2−プロペニルオキシ)エチルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩)0.75重量部、アデカリアソープER−20((株)ADEKA製:有効成分75%、ポリオキシエチレン−1−アルコキシメチル−2−(2−プロペニルオキシ)エチルエーテル)0.47重量部、および脱イオン水20重量部を加え乳化したモノマー乳化液を200分かけて等速追加した。その間、7%t−ブチルハイドロパーオキサイド水溶液0.55重量部および2.5%Bruggolite FF−水溶液0.43重量部を3回に分けて添加した。モノマー乳化液追加終了後、1時間後重合を行った。さらに、7%t−ブチルハイドロパーオキサイド水溶液0.25重量部、2.5%Bruggolite FF−水溶液0.55重量部および0.10%硫酸第一鉄・7水和物と0.40%エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムの混合水溶液0.35部を添加し、2段目としてメチルメタクリレート9.25重量部、ブチルメタクリレート37重量部、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン0.5重量部、ポリオキシエチレン鎖を有するビニル系単量体であるブレンマーPE−200(日油(株)製)3重量部、n−ドデシルメルカプタン0.25重量部の混合物50重量部にアデカリアソープSR−10 0.75重量部、アデカリアソープER−20 0.47重量部、および脱イオン水20重量部を加え乳化したモノマー乳化液を200分かけて等速追加した。その間、7%t−ブチルハイドロパーオキサイド水溶液0.6重量部および2.5%Bruggolite FF−6水溶液0.85重量部を4回に分けて添加した。モノマー乳化液追加終了後、1.5時間後重合を行った。得られたエマルジョンに5%炭酸水素ナトリウム水溶液5.5部を添加後、脱イオン水で固形部50%に調整しアクリル系樹脂エマルジョン(II−4)を得た。得られたエマルジョンの粒子径は、200nmであった。
(シリコン化合物の乳化物の製造例1)
縮合度5〜6のテトラエチルシリケート部分加水分解縮合物30重量部とネオコールSW−C(第一工業製薬(株)製:有効成分70%、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム塩)10重量部、カルボジライドV04K(日清紡ケミカル(株)製)10重量部、5%炭酸水素ナトリウム水溶液3重量部を混合し、40℃に昇温した。攪拌ペラとしてU字型攪拌ペラを用いて、450rpmで高速攪拌しながら、ゆっくりと脱イオン水を52重量部加えて、有効固形分濃度30%のシリコン化合物の乳化物(I−1)を得た。純水滴下時は増粘は確認されず、得られたシリコン化合物の乳化物の粒子径1970nmであった。
Figure 2012111791
(シリコン化合物の乳化物の製造例2)
縮合度5〜6のテトラエチルシリケート部分加水分解縮合物30重量部とネオコールSW−C(第一工業製薬(株)製:有効成分70%、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム塩)10重量部、カルボジライドV04K(日清紡ケミカル(株)製)5重量部、5%炭酸水素ナトリウム水溶液3重量部を混合し、40℃に昇温した。攪拌ペラとしてU字型攪拌ペラを用いて、450rpmで高速攪拌しながら、ゆっくりと脱イオン水を52重量部加えて、有効固形分濃度30%のシリコン化合物の乳化物(I−2)を得た。純水滴下時は増粘は確認されず、得られたシリコン化合物の乳化物の粒子径1610nmであった。
(シリコン化合物の乳化物の製造例3)
室温にて、縮合度5〜6のテトラエチルシリケート部分加水分解縮合物30重量部とネオコールSW−C(第一工業製薬(株)製:有効成分70%、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム塩)10重量部、jER827(ジャパンエポキシシェル(株)製:ビスフェノールA型エポキシ樹脂)10重量部、5%炭酸水素ナトリウム水溶液3重量部を混合し、40℃に昇温した。攪拌ペラとしてアンカー型攪拌を用いて、450rpmで高速攪拌しながら、攪拌しながら、脱イオン水を52重量部滴下して、有効固形分濃度30%のシリコン化合物の乳化物(I−3)を得た。純水滴下時は増粘は確認されず、得られたシリコン化合物の乳化物の粒子径1100nmであった。
(シリコン化合物の乳化物の製造例4)
室温にて、縮合度5〜6、エチル基/i−プロピル基が8/2 mol/molであるテトラアルコキシシランの部分加水分解縮合物30重量部とネオコールSW−C(第一工業製薬(株)製:有効成分70%、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム塩)10重量部、デナコールEX−201(ナガセケムテックス(株)製:レゾルシンジグリシジルエーテル)10重量部、を混合した。攪拌ペラとしてU字型攪拌ペラを用いて、300rpmで高速攪拌しながら、脱イオン水を59重量部滴下し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液3重量部を加えて、有効固形分濃度30%のシリコン化合物の乳化物(I−4)を得た。純水滴下時は増粘は確認されず、得られたシリコン化合物の乳化物の粒子径1980nmであった。
(シリコン化合物の乳化物の製造例5)
室温にて、縮合度5〜6のテトラエチルシリケート部分加水分解縮合物30重量部とネオコールSW−C(第一工業製薬(株)製:有効成分70%、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム塩)10重量部、ハイテノールXJ−630S(第一工業製薬(株)製:有効成分30%、ポリオキシアルキレンデシルエーテル硫酸エステルナトリウム塩)5重量部、を混合した。攪拌ペラとしてプロペラ型攪拌ペラを用いて、450rpmで高速攪拌しながら、脱イオン水を59重量部滴下し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液3重量部を加えて、有効固形分濃度30%のシリコン化合物の乳化物(I−5)を得た。純水滴下時に増粘が認められた。その後、粘度が低下し、得られたシリコン化合物の乳化物の粒子径3100nmであった。
(シリコン化合物の乳化物の製造例6)
室温にて、縮合度5〜6のテトラエチルシリケート部分加水分解縮合物 30重量部とニューコール506(日本乳化剤 (株):有効成分100%、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、HLB=17.2)10重量部を混合した。攪拌ペラとしてプロペラ型攪拌ペラを用いて、450rpmで高速攪拌しながら、攪拌しながら、脱イオン水を60重量部を滴下して、有効固形分濃度30%のシリコン化合物の乳化物(I−6)を得た。純水滴下時に増粘が認められた。その後、粘度が低下し、得られたシリコン化合物の乳化物の粒子径2900nmであった。
(加水分解縮合触媒の水分散液の製造例1)
約40℃にて、ジブチル錫ビスドデシルメルカプチド10重量部、TD−10014(日本乳化剤(株)製の界面活性剤)4重量部、TD−1006(日本乳化剤(株)製の界面活性剤)6重量部、プロピレングリコール10重量部を混合し、攪拌しながら、ゆっくりと水を滴下して、加水分解縮合触媒の水分散液(CAT−1)を得た。
(白エナメル主剤塗料作成例1)
アクリル系樹脂エマルジョン(II−1)100重量部にシリコン化合物の乳化物(I−1)16.7重量部{(II)の固形分100重量部に対し、(I)のシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物10重量部}を加え、室温下、攪拌機により混合して水性樹脂組成物を得た。
得られた水性樹脂組成物を表3に示す顔料ペーストを用い、表4に示す配合処方で白エナメル主剤塗料(III−1)を得た。
Figure 2012111791
Figure 2012111791
(白エナメル主材塗料作成例2)
アクリル系樹脂エマルジョン(II−2)100重量部にシリコン化合物の乳化物(I−2)16.7重量部{(II)の固形分100重量部に対し、(I)のシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物10重量部}を加え、室温下、攪拌機により混合して水性樹脂組成物を得た。
得られた水性樹脂組成物を表3に示す顔料ペーストを用い、表4に示す配合処方で白エナメル主材塗料(III−2)を得た。
(白エナメル主材塗料作成例3〜9)
表5に示す組み合わせで、アクリル系樹脂エマルジョン(II−1)〜(II−4)100重量部にシリコン化合物の乳化物(I−2)〜(I−6)16.7重量部{(II)の固形分100重量部に対し、(I)のシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物10重量部}を加え、室温下、攪拌機により混合して水性樹脂組成物を得た。
得られた水性樹脂組成物を表3に示す顔料ペーストを用い、表4に示す配合処方で白エナメル主材塗料(III−3)〜(III−10)を得た。
(実施例1)
白エナメル主材塗料(III−1)を密閉容器内で50℃乾燥機、0W、4W、6W及び8Wの期間で貯蔵した。この貯蔵した各主剤100重量部に加水分解縮合触媒の水分散液(CAT−1)を0.64重量部{(II)の固形分100重量部に対し、加水分解縮合触媒ジブチル錫ビスドデシルメルカプチド0.25重量部}を加えて混合後、約0.5時間後に6ミルのアプリケーターを使用してガラス板上に塗装し、室温14日養生して塗板を作製した。これらの塗板の養生完了時の光沢値、水接触角(初期)および室温で7日水浸漬し、室内で約6時間乾燥後の水接触角(水浸漬後)の測定を行った。結果を表5に示す。
Figure 2012111791
(実施例2)
白エナメル主材塗料(III−2)を密閉容器内で50℃乾燥機、0W、4W、6W及び8Wの期間で貯蔵した。この貯蔵した各主剤100重量部に加水分解縮合触媒の水分散液(CAT−1)を0.64重量部{(II)の固形分100重量部に対し、加水分解縮合触媒ジブチル錫ビスドデシルメルカプチド0.25重量部}を加えて混合後、約0.5時間後に6ミルのアプリケーターを使用してガラス板上に塗装し、室温14日養生して塗板を作製した。これらの塗板の養生完了時の光沢値、水接触角(初期)および室温で7日水浸漬し、室内で約6時間乾燥後の水接触角(水浸漬後)の測定を行った。結果を表5に示す。
(実施例3〜5、比較例1〜4)
表5に示す白エナメル主材塗料(III−3)、(III−4)、(III−5)、(III−6)、(III−7)、(III−8)、(III−9)、(III−10)に代えて、密閉容器内で50℃乾燥機、0W、4W、6W及び8Wの期間で貯蔵した。この貯蔵した各主剤100重量部に加水分解縮合触媒の水分散液(CAT−1)を0.64重量部{(II)の固形分100重量部に対し、加水分解縮合触媒ジブチル錫ビスドデシルメルカプチド0.25重量部}を加えて混合後、約0.5時間後に6ミルのアプリケーターを使用してガラス板上に塗装し、室温14日養生して塗板を作製した。これらの塗板の養生完了時の光沢値、水接触角(初期)および室温で7日水浸漬し、室内で約6時間乾燥後の水接触角(水浸漬後)の測定を行った。結果を表5に示す。
なお、測定は下記の方法によった。
・粒子径
日機装(株)製動的光散乱法粒子径測定機MICROTRAC UPA MODEL9340−UPAを使用し、体積平均粒子径を測定した。
・水接触角
協和界面科学(株)製接触角測定機CA−S150を使用し、純水の接触角を測定した。値が低いほど表面親水性が高く、耐汚染性に優れることを示し、70°以下であれば実際の屋外暴露試験での耐汚染性の効果が顕著となる傾向がある。特に水浸漬後の値は、降雨後の状態を想定しており、この値が低いことは、表面親水性の耐久性、持続性が高く、長期にわたる耐汚染性の効果が顕著となる傾向がある。
・光沢
ミノルタ(株)製光沢計Multi−Gloss268を使用し、入射角60°の光沢値を測定した。値が高いほど外観に優れることを示す。
実施例1〜4は、白エナメル主材塗料を50℃、28日貯蔵した後でも、白エナメル塗膜で水浸漬後の水接触角66〜69°、光沢70〜77であり、表面親水性、外観ともに貯蔵安定性が良好であった。
比較例1〜3は、(II)アクリル系樹脂エマルジョンにアンモニウム塩であるアニオン系界面活性剤を用いて乳化重合してなるものを用いて、(I)シリコン化合物の乳化物に、カルボジイミド基含有化合物及び/又は、エポキシ含有化合物を使用していないため、貯蔵安定性が不十分で、白エナメル主材塗料を50℃、28日貯蔵した後の白エナメル塗膜で水浸漬後の水接触角が70°以上であり、表面親水性の貯蔵安定性が確保できなかった。また、比較例1、2では光沢60以下と低くく、外観の貯蔵安定性も十分ではなかった。
比較例4は、(II)アクリル系樹脂エマルジョンにナトリウム塩であるアニオン系界面活性剤を用いて乳化重合してなるものを用いているが、(I)シリコン化合物の乳化物に、カルボジイミド基含有化合物及び/又は、エポキシ含有化合物を使用していないため、貯蔵安定性が不十分であるため、50℃、42日貯蔵した後の白エナメル塗膜で水浸漬後の水接触角が83°であり、表面親水性の貯蔵安定性が確保できなかった。
以上のように本発明の水性樹脂組成物は、良好な表面親水性およびその貯蔵安定性を有していることが確認され、耐汚染性に優れた塗膜を与える水性樹脂組成物として有用であることが確認された。

Claims (7)

  1. (I)下記一般式(1)で示されるシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物
    (RO)4−aSiR (1)
    (式中、Rは同じかまたは異なり、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基または炭素数7〜10のアラルキル基、Rは同じかまたは異なり、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜10のアラルキル基または炭素数1〜10のアルコキシ基、aは0〜2の整数。)をアルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤、及びカルボジイミド基含有化合物及び/又はエポキシ基含有化合物を用いて、乳化してなるシリコン化合物の乳化物。
  2. 前記(I)一般式(1)で示されるシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物をアルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤、及びカルボジイミド基含有化合物及び/又はエポキシ基含有化合物を用いて乳化してなるシリコン化合物の乳化物 、
    (II)アクリル系樹脂エマルジョン
    を含有する水性樹脂組成物。
  3. (II)アクリル系樹脂エマルジョンが、アルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤を用いて乳化重合してなるアクリル系樹脂エマルジョンである請求項2に記載の水性樹脂組成物。
  4. 前記(I)シリコン化合物の乳化物に含まれるシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物が、オルガノシリケート(下記一般式(2)で示される化合物および/またはその部分加水分解縮合物)および/またはその変性物
    (RO)Si (2)
    (式中、Rは同じかまたは異なり、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基または炭素数7〜10のアラルキル基)である請求項2〜3の何れか1項に記載の水性樹脂組成物。
  5. 前記(I)シリコン化合物の乳化物に用いられるアルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤が、アルカリ金属塩であるアルキルスルホコハク酸系界面活性剤である請求項2〜4の何れか1項に記載の水性樹脂組成物。
  6. 前記(II)アクリル系樹脂エマルジョンに用いられるアルカリ金属塩であるアニオン系界面活性剤が、アルカリ金属塩であり1分子中に不飽和基を含有するアニオン系乳化剤である請求項2〜5の何れか1項に記載の水性樹脂組成物。
  7. 前記(II)アクリル系樹脂エマルジョンがアルコキシシリル基を含有することを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載の水性樹脂組成物。
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