JP2012101743A - 車両用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウィンドウガラスに結露が生じた際に、運転者の視界に悪影響を及ぼすことのない車両用表示装置を提供する。
【解決手段】車両用表示装置1は、ヘッドアップディスプレイ2と、結露センサー3と、表示制御装置4と、を備え、ヘッドアップディスプレイ2及び表示制御装置4は、自車両のフロントガラスに画像を表示する表示手段を構成し、結露センサー3及び表示制御装置4は、自車両のフロントガラスの結露状態を推定する結露推定手段を構成する。表示手段は、結露推定手段により推定された結露状態に応じ、自車両のフロントガラスに表示するための画像を非表示にする。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のウィンドウガラスに画像を表示する車両用表示装置に関する。
従来の車両用表示装置としては、自車両のウィンドウガラスに画像を表示し、自車両のデフロスタの作動を検知すると、自車両のウィンドウガラスに表示する画像の表示位置をデフロスタの吹き出し位置付近に移動させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−100739号公報
しかしながら、このような車両用表示装置にあっては、画像の表示位置を移動させる際にデフロスタの吹き出し位置付近の結露が解消しているとは限らず、結露が残っている位置に画像が表示される可能性がある。結露が残っている位置に画像が表示されると、当該画像の光が結露に当たって散乱し、運転者の視界に悪影響を及ぼすおそれがあった。
本発明の目的は、ウィンドウガラスに結露が生じた際に、運転者の視界に悪影響を及ぼすことのない車両用表示装置を提供することである。
本発明の車両用表示装置は、自車両のウィンドウガラスに画像を表示する表示手段と、自車両のウィンドウガラスの結露状態を推定する結露推定手段と、を備え、表示手段は、結露推定手段により推定された結露状態に応じ、自車両のウィンドウガラスに表示するための画像を非表示にすることを特徴とする。
このような車両用表示装置においては、ウィンドウガラスに表示された画像が自車両の周辺環境と共に運転者に視認される。結露が発生した際には、当該結露状態に応じ、ウィンドウガラスに表示するための画像が非表示とされる。これにより、ウィンドウガラスに表示するための画像の光の散乱が防止され、運転者の視界への悪影響が防止される。
好ましくは、結露推定手段は、結露状態として、許容限度を超えた結露の発生を推定し、表示手段は、結露推定手段により、自車両のウィンドウガラスに許容限度を超えた結露が発生したと推定された際に、当該ウィンドウガラスに表示するための画像の全てを非表示にする。この場合、許容限度を超えた結露の発生部位に対応する画像が確実に非表示とされ、ウィンドウガラスに表示するための画像の光の散乱がより確実に防止される。
また、好ましくは、結露推定手段は、結露状態として、許容限度を超えた結露の発生及び発生部位を推定し、表示手段は、結露推定手段により、自車両のウィンドウガラスに許容限度を超えた結露が発生したと推定された際に、当該ウィンドウガラスに表示するための画像のうち許容限度を超えた結露の発生部位に対応する画像を非表示にする。この場合、許容限度を超えた結露の発生部位に対応する画像が選択的に非表示とされ、許容限度を超えた結露のない部位に表示された画像による情報が引き続き運転者に提供される。
本発明によれば、ウィンドウガラスに結露が生じた際に、運転者の視界に悪影響を及ぼすことのない車両用表示装置を提供することができる。
本発明に係わる車両用表示装置の一実施形態を示す概略構成図である。 表示制御手順を示すフローチャートである。 ウィンドウガラスに表示される画像を例示する図である。 図3のウィンドウガラスに結露が生じた状態を例示する図である。 図4のウィンドウガラスに表示されていた画像が非表示とされた状態を例示する図である。
以下、本発明に係わる車両用表示装置の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図面において、同一又は同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明に係わる車両用表示装置の一実施形態を示す概略構成図である。図1に示されるように、車両用表示装置1は、ヘッドアップディスプレイ2と、結露センサー3と、ヘッドアップディスプレイ2及び結露センサー3と接続された表示制御装置4と、を備えている。ヘッドアップディスプレイ2及び表示制御装置4は、本実施形態の表示手段を構成し、結露センサー3及び表示制御装置4は、本実施形態の結露推定手段を構成している。
ヘッドアップディスプレイ2は、運転中の運転者の視野内に存在するウィンドウガラス(ここではフロントガラス)に画像を表示する装置である。ヘッドアップディスプレイ2は、例えば、ダッシュボードに内蔵されたプロジェクタにより、フロントガラスに画像を投影するものであってもよい。また、例えば、有機ELディスプレイや液晶ディスプレイ等の透明なディスプレイをフロントガラスに直接内蔵したものであってもよい。
結露センサー3は、フロントガラスの結露状態を推定するためのセンサーである。結露センサー3としては、例えば、結露状態と相関関係のある代用特性を検出するものが挙げられる。本実施形態の結露センサー3は、結露状態と相関関係のある代用特性として、フロントガラス近傍の湿度を検出する。また、結露センサー3は、フロントガラス上の複数の部位に対応する複数個所の湿度を検出する。なお、湿度は、測定箇所に設置された電極間の電気抵抗や静電容量により検出することができる。
表示制御装置4は、図2に示される手順により、フロントガラス上の画像の表示制御を行う。まず、フロントガラスの結露状態が推定される(ステップS1)。フロントガラスの結露状態は、結露センサー3で検出された湿度の情報に基づいて推定される。具体的には、結露センサー3により検出された複数個所の湿度に基づき、フロントガラス近傍の湿度分布が推定される。湿度には所定の閾値が設定される。この所定の閾値は、結露の許容限度に対応して設定される。そして、湿度が所定の閾値を越えている箇所の近傍の部位において、フロントガラスに許容限度を超えた結露が発生したと推定される。このようにして、結露状態として、許容限度を超えた結露の発生及び発生部位が推定される。なお、結露の許容限度は、フロントガラスに表示された画像の光の散乱により、外界を視認し難くならない程度に設定されている。
次に、図示されない外部装置から画像表示要求が取得される(ステップS2)。画像表示要求の内容は、一又は複数の画像及びそれぞれの画像の表示位置を含んでいる。
次に、ステップS2で取得されたそれぞれの画像の表示位置に、許容限度を超えた結露が発生しているかが判断される(ステップS3)。いずれかの画像の表示位置に許容限度を超えた結露が発生している場合には、当該表示位置の画像を非表示にするようヘッドアップディスプレイ2が制御される(ステップS4)。いずれの画像の表示位置にも許容限度を超えた結露が発生していない場合には、全ての画像を表示するようヘッドアップディスプレイ2が制御される(ステップS5)。以上で表示制御装置4の制御手順が終了し、同様の制御手順が所定の周期で繰り返される。
図3は、ステップS5において、フロントガラスに表示するための画像が全て表示された状態を示している。ここでは、道路上にいる歩行者5を強調する枠6、左折を指示する矢印7、及び自車両の車速を示す数値8がフロントガラス上に表示されている。図4は、図3の枠6及び矢印7の表示位置を含む部位に結露10が生じている場合を示している。結露10は、上記許容限度を超えた結露である。ここでは、枠6の光が結露10に当たって散乱し、枠6に強調されていた歩行者5が視認され難くなっている。また、矢印7の光が結露10に当たって散乱し、道路上の白線9が視認され難くなっている。図5は、ステップS4において、結露10が発生している部位の画像が非表示とされた状態を示している。ここでは、図4における枠6及び矢印7が非表示とされ、図4において視認され難くなっていた歩行者5及び白線9が視認されやすくなっている。また、結露10が発生していない部位に対応する数値8は非表示とされず、自車両の車速の情報が引き続き運転者に提供されている。
以上のように構成された車両用表示装置1においては、フロントガラスに表示された画像が自車両の周辺環境と共に運転者に視認される。結露が発生した際には、当該結露状態に応じ、フロントガラスに表示するための画像が非表示とされる。これにより、フロントガラスに表示するための画像の光の散乱が防止され、運転者の視界への悪影響が防止される。
また、結露状態として、許容限度を超えた結露の発生及び発生部位が推定され、フロントガラスに表示するための画像のうち許容限度を超えた結露の発生部位に対応する画像が選択的に非表示とされる。このため、許容限度を超えた結露のない部位に表示された画像は継続して表示され、当該画像による情報が継続して運転者に提供される。
なお、本実施形態では、許容限度を超えた結露の発生部位に対応する画像が選択的に非表示とされたが、これに限られない。例えば、表示制御装置4は、フロントガラスに許容限度を超えた結露が発生したと推定した際に、フロントガラスに表示するための画像の全てを非表示とするものであってもよい。この場合、許容限度を超えた結露の発生部位に対応する画像が確実に非表示とされ、フロントガラスに表示するための画像の光の散乱がより確実に防止される。また、結露の発生部位を把握する必要がないため、湿度の測定箇所を1箇所とし、結露センサー3を簡素化することができる。湿度の測定箇所を1箇所とする場合には、当該測定箇所を結露が発生し易い部位の近傍とすることが好ましい。
1…車両用表示装置、2…ヘッドアップディスプレイ、3…結露センサー、4…表示制御装置。

Claims (3)

  1. 自車両のウィンドウガラスに画像を表示する表示手段と、
    前記自車両のウィンドウガラスの結露状態を推定する結露推定手段と、を備え、
    前記表示手段は、前記結露推定手段により推定された前記結露状態に応じ、前記自車両のウィンドウガラスに表示するための画像を非表示にすることを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記結露推定手段は、前記結露状態として、許容限度を超えた結露の発生を推定し、
    前記表示手段は、前記結露推定手段により、前記自車両のウィンドウガラスに前記許容限度を超えた結露が発生したと推定された際に、当該ウィンドウガラスに表示するための画像の全てを非表示にすることを特徴とする請求項1記載の車両用表示装置。
  3. 前記結露推定手段は、前記結露状態として、許容限度を超えた結露の発生及び発生部位を推定し、
    前記表示手段は、前記結露推定手段により、前記自車両のウィンドウガラスに前記許容限度を超えた結露が発生したと推定された際に、当該ウィンドウガラスに表示するための画像のうち前記許容限度を超えた結露の発生部位に対応する画像を非表示にすることを特徴とする請求項1記載の車両用表示装置。
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