JP2012096690A - 車両用ドアトリム - Google Patents

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Abstract

【課題】見栄えがよく意匠性に優れた車両用ドアトリムを提供する。
【解決手段】トリムボード12における上端部に形成され、車両上方側へ向かうにつれてドアガラス面28aから離隔するように傾斜する傾斜面部34と、カバー14端末の反意匠面側に形成され、車室内方側へ向かうにつれて車両下方側へ後退する合わせ面38と、その合わせ面38から連続する周縁壁部42と、傾斜面部34の端末に合わせ面38と平行を成すように形成された第2の合わせ面40とを有しており、合わせ面38と第2の合わせ面40とが相対向させられた状態で、傾斜面部34と周縁壁部42とが面一となるようにトリムボード12とカバー14とが合わせられることにより、ドアトリム10における頂部32が形成されたものであることから、トリムボード12とカバー14端末部との間の間隙の程度を小さく抑制でき、意匠性が確保される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、トリムボードの上部にドアトリムの意匠面側から取り付けられるカバーを備えた車両用ドアトリムに関し、特に、見栄えの低下を抑制するための改良に関する。
自動車のドア内板に対して車室内方側に取り付けられる車両用ドアトリムの構成として、そのドア内板の全面すなわち窓部の下縁までを覆うものが知られている。斯かる構成においてはドアトリムの上縁が人目に付くため、その仕上げに加工上精度を要する。このため、車両用ドアトリムの上縁端末処理に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載されたドアトリム用インナーシールがそれである。この発明においては、芯金が係止片を介してインナーパネルのフランジ部に止着される一方、その芯金の上下端の保持部がドアトリム用のインナーシールを保持しており、更に、上端のカール部がドアトリムの先端部を挟持することで端末処理が行われる。
実開平5−18925号公報
しかし、前記従来の技術においては、芯金のカール部によりドアトリムの端末処理がなされるものであるため、意匠性等の観点から十分な仕上げ精度を実現することができず、見栄えに改善の余地があった。特に、図7に破線で囲繞して示すように、車両前方側においてインナウェザーストリップの上端ラインよりもドアトリムの上縁(上端)が車両上方側となる部分が存在する場合、斯かる部分が芯金で構成されることとなり、意匠性が損なわれるという弊害があった。このため、見栄えがよく意匠性に優れた車両用ドアトリムの開発が求められていた。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、見栄えがよく意匠性に優れた車両用ドアトリムを提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、ドア内板に取り付けられるトリムボードと、そのトリムボードの上部にドアトリムの意匠面側から取り付けられるカバーとを、備えた車両用ドアトリムであって、前記トリムボードにおける車両上方側の端部に形成され、車両上方側へ向かうにつれてドアガラス面から離隔するように車室内方側へ傾斜する傾斜面部と、前記カバー端末の反意匠面側に形成され、その反意匠面側の一般面部と交差すると共に、車幅方向の車室内方側へ向かうにつれて車両下方側へ後退する合わせ面と、その合わせ面から車両上方側へ連続する周縁壁部と、前記傾斜面部の端末に、前記合わせ面と平行を成すように形成された第2の合わせ面とを、有しており、前記合わせ面と前記第2の合わせ面とが相対向させられた状態で、前記傾斜面部と前記周縁壁部とが面一となるように前記トリムボードと前記カバーとが合わせられることにより、前記ドアトリムにおける上部断面の頂部が形成されたものであることを特徴とするものである。
このようにすれば、前記トリムボードにおける車両上方側の端部に形成され、車両上方側へ向かうにつれてドアガラス面から離隔するように車室内方側へ傾斜する傾斜面部と、前記カバー端末の反意匠面側に形成され、その反意匠面側の一般面部と交差すると共に、車幅方向の車室内方側へ向かうにつれて車両下方側へ後退する合わせ面と、その合わせ面から車両上方側へ連続する周縁壁部と、前記傾斜面部の端末に、前記合わせ面と平行を成すように形成された第2の合わせ面とを、有しており、前記合わせ面と前記第2の合わせ面とが相対向させられた状態で、前記傾斜面部と前記周縁壁部とが面一となるように前記トリムボードと前記カバーとが合わせられることにより、前記ドアトリムにおける上部断面の頂部が形成されたものであることから、前記傾斜面部から頂部にかけてドアトリムの断面積が減少し、車室内空間に対する圧迫感が抑制されると共に、その傾斜面部が前記カバーの周縁壁部と面一に合わせられることで意匠性が確保されることに加え、前記傾斜面部が車室内方側へ向けて倒れ込むように変位した場合においても前記合わせ面と第2の合わせ面とによって前記カバー端末部との間の間隙の程度を小さく抑制できる。すなわち、見栄えがよく意匠性に優れた車両用ドアトリムを提供することができる。
ここで、好適には、前記合わせ面と前記第2の合わせ面とが相互に当接させられると共に、前記トリムボードは、その当接部位の近傍において車幅方向の車室内方側へ向けて延伸する係止爪を備えたものであり、その係止爪が前記カバーの裏面側に設けられた被係止部に係止されることにより前記トリムボードとそのカバーとが固定されるものである。このようにすれば、前記当接部位において前記傾斜面部を車室外方側へ引き起こす力が作用させられるので、例えば前記傾斜面部の倒れ込みを防止するためのリブを設ける等の必要がなくなり、一層確実に見栄えの低下を抑制することができる。
本発明が好適に適用される車両用ドアトリムを示す概略図であり、意匠面側すなわち車両の車室側を示す正面図である。 図1のII-II視断面図である。 図2における頂部付近の構成を拡大して示す図である。 図2におけるトリムボードとカバーとの当接部位付近を更に拡大して示す図である。 本発明の車両用ドアトリムの変形例を説明する図である。 本発明との対比のために従来の車両用ドアトリムにおける頂部の構成を例示する図である。 車両用ドアトリムにおいてインナウェザーストリップの上端ラインよりもドアトリムの上縁が車両上方側となる部分が存在する場合について説明する図である。
前記トリムボード及びカバーは、好適には、何れも高分子樹脂系材料、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ABS、PVC等の各種汎用合成樹脂にて構成されるものであるが、例えばポリアセタール、ポリカーボネート、ポリアミド等のエンジニアリングプラスチックから構成されるものであってもよい。また、ガラス繊維やタルク等が添加された複合材料から構成されるものであってもよい。また、好適には、ファイバボードや紙等の基材を熱プレスして塩化ビニルフィルム等をプレス又は真空成形圧着で接着することにより構成されるものであってもよい。
前記カバーに形成された合わせ面と、前記トリムボードに形成された第2の合わせ面とが平行を成すとは、それら合わせ面及び第2の合わせ面が実用上平行とみなせる程度の相対位置関係にあるとの意であり、必ずしも厳密に数学的な平行を成すものでなくともよい。すなわち、前記合わせ面と第2の合わせ面とは、設計上の誤差の範囲内において相互に略平行を成すように構成される。また、前記トリムボードにおける傾斜面部と、前記カバーにおける周縁壁部とが面一となるとは、それら傾斜面部及び周縁壁部が実用上面一とみなせる程度の相対位置関係にあるとの意であり、必ずしも厳密な面一すなわち数学的な同一平面内になくともよい。すなわち、前記傾斜面部と周縁壁部とは、設計上の誤差の範囲内において略面一となるように構成される。
前記傾斜面部及びそれと面一とされる周縁壁部は、好適には、垂直方向に対して例えば30〜50°程度の角度を成すように構成されるものである。また、前記合わせ面及びそれと平行とされる第2の合わせ面は、好適には、水平方向に対して例えば20〜30°程度の角度を成すように構成されるものである。また、前記合わせ面は、好適には、前記カバーにおける反意匠面側の一般面部に対して例えば10〜20°程度の角度を成すように構成されるものである。
前記係止爪は、前記トリムボードと一体に構成されたものであってもよいが、別体に構成されてそのトリムボードに接着や溶着、或いはインサート成形等により一体的に固設されたものであってもよい。同様に、前記被係止部は、前記カバーと一体に構成されたものであってもよいが、別体に構成されてそのカバーに接着や溶着、或いはインサート成形等により一体的に固設されたものであってもよい。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明が好適に適用される車両用ドアトリム10を示す概略図であり、意匠面側すなわち車両の車室側を示す正面図である。この図1に示すように、本実施例の車両用ドアトリム10は、自動車のインナーパネルすなわちドア内板16(図2を参照)に取り付けられるトリムボード12と、そのトリムボード12の上部(上端部)にドアトリム10の意匠面側すなわちドア内側乃至車室内側から取り付けられるカバー14とを、備えて構成されている。換言すれば、上記トリムボード12の車両上方部における所定の取付位置に上記カバー14が取り付けられる(装着される)ことで本実施例の車両用ドアトリム10が構成されている。
図2は、図1のII-II視断面図すなわち前記車両用ドアトリム10におけるカバー14取付位置付近の構成を詳しく示す部分断面図である。この図2に示すように、本実施例の車両用ドアトリム10においては、上記カバー14の車両下方側端部付近に円筒形状のボス18が反意匠面側に突出して設けられている。また、上記トリムボード12におけるそのボス18に対応する位置にボス18の外径よりも大径の内周面を有する円筒穴部20が形成されている。また、上記トリムボード12は、その車両上方側端部付近において車幅方向の車室内方側へ向けて延伸する係止爪22を備えている。また、上記カバー14の裏面側(反意匠面側)におけるその係止爪22に対応する位置に被係止部24が形成されている。上記カバー14がトリムボード12に取り付けられる際には、上記係止爪22が被係止部24に嵌め付けられて係止されると共に、上記ボス18が円筒穴部20に挿通されてビス(スクリュー)等の締結具21により締着されることで、上記カバー14がトリムボード12における取付位置に固定される。なお、上記ボス18が円筒穴部20に挿通された後、かしめ溶着等により固定されるものであってもよい。
また、図2に示すように、前記カバー14は、少なくともその意匠面側が表皮材26により被覆されている。この表皮材26としては、例えば、塩化ビニルシート(塩化ビニルフィルム)が好適に用いられるが、ウールや牛革等の天然素材が用いられるものであってもよい。なお、図2〜図5においては、斯かる表皮材26の存在を分かり易くするため、その厚みは必ずしも実際の厚み寸法に対応するものとはされていない(以下の説明において同じ)。また、前記トリムボード12とドアガラス28との間には、合成ゴム被膜を施したスポンジゴム等から成る風雨や埃等の侵入を防止するためのインナウェザーストリップ30が設けられている。すなわち、本実施例の車両用ドアトリム10の頂部(車両上方側端部)32においては、少なくとも図2に示す部分において上記インナウェザーストリップ30の上端よりもドアトリム10の上縁すなわち前記トリムボード12乃至カバー14の上端が車両上方側となっている。
図3は、図2における一部すなわち本実施例の車両用ドアトリム10の頂部32付近の構成を拡大して示す図である。この図3に示すように、前記トリムボード12における車両上方側の端部には、車両上方側へ向かうにつれて上記ドアガラス28の車室内方側面(以下、ドアガラス面という)28aから離隔するように車室内方側へ傾斜する傾斜面部34が形成されている。この傾斜面部34は、車両上方側へ向かうにつれて上記ドアガラス面28aから後退させられるように構成されている。換言すれば、前記トリムボード12における車両上方側の端部に、上記ドアガラス面28aに対して車室内方側へ向かうように傾斜(前傾)する傾斜面部34が設けられている。斯かる構成により、本実施例の車両用ドアトリム10の頂部32においては、上記傾斜面部34の下端から上端(ドアトリム10の上端)にかけてそのドアトリム10全体としての水平断面積が漸減させられるように構成されている。
また、前記係止爪22は、以下に詳述する合わせ面38と第2の合わせ面40との当接部位の車両下方側であり且つその近傍において、上記傾斜面部34に対応する(傾斜面部34を外側面とする)壁部34aの車両下方側に連続するコーナー部44から車両幅方向の車室内方側へ向けて延伸して設けられたものであり、その車室内方側の端部に鉤状突起を備えて構成されている。また、前記被係止部24は、上記鉤状突起を嵌め入れるための嵌合穴を備えて構成されており、前記係止爪22が被係止部24に対して車両内方側へ向けて押し込まれ、その鉤状突起が上記嵌合穴に嵌め付けられることで、前記係止爪22と被係止部24とが相互に係止されるようになっている。
図4は、本実施例の車両用ドアトリム10の頂部32における前記トリムボード12とカバー14との当接部位付近を更に拡大して示す図である。この図4に示すように、前記カバー14端末すなわちそのカバー14の車両上方側端部の反意匠面側には、その反意匠面側の一般面部36と交差すると共に、車幅方向の車両内方側へ向かうにつれて車両下方側へ向かうように後退(傾斜)する合わせ面38が形成されている。この一般面部36は、換言すれば、前記車両用ドアトリム10の頂部32周辺における前記カバー14の内周面である。また、前記トリムボード12における上端部(傾斜面部34の上端部近傍)には、前記カバー14の取付時においてそのカバー14に形成された上記合わせ面38と略平行を成すように構成された第2の合わせ面40が形成されている。換言すれば、上記合わせ面38と第2の合わせ面40とは、取付時において相互に面接触するように構成されている。そして、前記カバー14がトリムボード12に取り付けられた際には、図4に示すように、上記合わせ面38と第2の合わせ面40とが前記カバー14を被覆する表皮材26を介して相互に当接(面接触)させられるようになっている。
また、図4に示すように、上記合わせ面38は、前記カバー14における反意匠面側の内周面である一般面部36(図4に破線で示す面)と交差するように形成されると共に、車両幅方向の車両内方側へ向かうにつれて車両下方側へ後退(下降)するように、すなわち車両幅方向の車両外方側へ向かうにつれて上昇するように傾斜させられている。換言すれば、上記合わせ面38は、車室内方側に隣接する上記一般面部36に対して所定の角度(好適には鈍角)を成して接続されている。同様に、上記第2の合わせ面40は、車両幅方向の車両内方側へ向かうにつれて車両下方側へ後退するように、すなわち車両幅方向の車両外方側へ向かうにつれて上昇するように傾斜させられている。また、図4に示すように、上記合わせ面38は、上記第2の合わせ面40よりも更に所定寸法だけ車両内方側へ延長して設けられていることが望ましい。換言すれば、上記合わせ面38は、好適には、前記トリムボード12に対する前記カバー14の取付時において上記第2の合わせ面40の当接する部分よりも車両内方側に所定寸法の余分を備えて構成されたものである。
また、図4に示すように、前記カバー14は、前記合わせ面38から車両上方側へ連続する周縁壁部42を備えている。本実施例の車両用ドアトリム10では、前記カバー14が前記トリムボード12に取り付けられた(装着された)状態において、図4に一点鎖線で示すように、前記傾斜面部34と前記周縁壁部42とが略面一となるように前記トリムボード12と前記カバー14とが合わせられる。ここで、図4においては、前記傾斜面部34と前記周縁壁部42に対応する表皮材26の表面とが面一となるように図示されているが、前述のように斯かる表皮材26の厚み寸法は実際のものとは異なり、図4においては実際より厚く図示されているため、実質的に前記傾斜面部34と前記周縁壁部42とが面一である様子を示している。斯かる構成により、前記トリムボード12と前記カバー14との合わせ部(接合部)の意匠性が確保されている。
図4に詳細に示す前記トリムボード12と前記カバー14との合わせ部は、図2を用いて前述したように前記インナウェザーストリップ30の上端よりも車両上方側に位置していることに加え、前記傾斜面部34と前記周縁壁部42とが略面一とされているため、車両外側からの見栄えが特に問題となる。図6は、本発明との対比のために従来の車両用ドアトリムにおける頂部の構成を例示する図である。この図6に示す例では、カバー14端末の反意匠面側に形成された平面部46と、トリムボード12の上端部に形成された平面部48とが互いに当接させられることで頂部50が構成されているが、それら平面部46、48は車幅方向の車室内方側へ向かうにつれて車両下方側へ後退するものではなく、何れも略水平(水平面に対して平行)とされている。斯かる構成においては、図6に破線で示すように前記傾斜面部34に対応する壁部34aが変形等によりコーナー部44を基点として車両内方側へ回動して倒れ込むように変位した場合、上記平面部46、48相互間すなわちカバー14とトリムボード12との間の間隙が大きくなり、意匠性が低下するおそれがある。
一方、図2〜図4等を用いて前述した本実施例の車両用ドアトリム10によれば、図6に示す従来の構成と比較して、車幅方向の車室内方側へ向かうにつれて車両下方側へ後退するように構成された合わせ面38及び第2の合わせ面40により前記トリムボード12及びカバー14が相互に当接させられているため、前記壁部34aが変形等して前記コーナー部44を基点として車両内方側へ回動して倒れ込むように変位した場合であっても、前記合わせ面38をカバー14の反意匠面側にその意匠面側の一般面部36と交差するように設けることで、前記第2の合わせ面40の変位方向に対応するように(第2の合わせ面40の回動軌跡の接線方向に近づけるように)前記合わせ面38を車幅方向に対して十分傾斜させることができるため、前記カバー14とトリムボード12との間すなわち前記合わせ面38及び第2の合わせ面40相互間の間隙の程度を小さく抑制することができ、車両外側から見え易い位置にあっても、所望の意匠性を確保しながらその合わせ部の見栄え低下を効果的に抑制することができる。更に、斯かる構成に加えて、前記合わせ面38と第2の合わせ面40との当接部位の近傍に設けられた係止爪22の係止方向すなわち前記カバー14に形成された被係止部24に対する嵌合方向が車両幅方向と略平行とされているため、前記第2の合わせ面40において前記傾斜面部34に対応する壁部34aを車両外方側へ引き起こす力が作用させられ、例えば斯かる壁部34aの倒れ込みを防止するために前記コーナー部44にリブを設けずともその壁部34aの倒れ込みを好適に抑制することができ、併せて前記傾斜面部34の意匠面側の見栄え低下も好適に抑制することができる。
続いて、本発明の他の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明において、実施例相互に共通する部分については共通の符号を付してその説明を省略する。
図5は、本発明の車両用ドアトリムの変形例を説明する図である。この図5に示す構成では、図2〜図4を用いて前述した構成と比較して、前記カバー14を被覆する表皮材26が設けられておらず、そのカバー14に形成された合わせ面38とトリムボード12に形成された第2の合わせ面40とが十分に接近しなければ視認できない程度の僅かな間隙dを隔てて相互に対向させられている。斯かる構成においても、前記合わせ面38と第2の合わせ面40によって、前記カバー14とトリムボード12との間の間隙を小さく抑制することができる。また、仮に前記合わせ面38と第2の合わせ面40とが当接させられた場合であっても、前記実施例と同様に、前記第2の合わせ面40において前記傾斜面部34に対応する壁部34aを車両外方側へ引き起こす力が作用させられ、斯かる壁部34aの極端な倒れ込みを好適に抑制することができると共に、前記傾斜面部34の意匠面側の見栄え低下も好適に抑制することができる。
このように、本実施例によれば、前記トリムボード12における車両上方側の端部に形成され、車両上方側へ向かうにつれてドアガラス面28aから離隔するように車室内方側へ傾斜する傾斜面部34と、前記カバー14端末の反意匠面側に形成され、その反意匠面側の一般面部36と交差すると共に、車幅方向の車室内方側へ向かうにつれて車両下方側へ後退する合わせ面38と、その合わせ面38から車両上方側へ連続する周縁壁部42と、前記傾斜面部34の端末に、前記合わせ面38と平行を成すように形成された第2の合わせ面40とを、有しており、前記合わせ面38と前記第2の合わせ面40とが相対向させられた状態で、前記傾斜面部34と前記周縁壁部42とが面一となるように前記トリムボード12と前記カバー14とが合わせられることにより、前記ドアトリム10における上部断面の頂部32が形成されたものであることから、前記傾斜面部34から頂部32にかけてドアトリム10の断面積が減少し、車室内空間に対する圧迫感が抑制されると共に、その傾斜面部34が前記カバー14の周縁壁部42と面一に合わせられることで意匠性が確保されることに加え、前記傾斜面部34が車室内方側へ向けて倒れ込むように変位した場合においても前記合わせ面38と第2の合わせ面40とによって前記カバー14端末部との間の間隙の程度を小さく抑制できる。すなわち、見栄えがよく意匠性に優れた車両用ドアトリム10を提供することができる。
また、前記合わせ面38と前記第2の合わせ面40とが相互に当接させられると共に、前記トリムボード12は、その当接部位の近傍において車幅方向の車室内方側へ向けて延伸する係止爪22を備えたものであり、その係止爪22が前記カバー14の裏面側に設けられた被係止部24に係止されることにより前記トリムボード12とそのカバー14とが固定されるものであるため、前記当接部位において前記傾斜面部34を車室外方側へ引き起こす力が作用させられるので、例えば前記傾斜面部34の倒れ込みを防止するためのリブを設ける等の必要がなくなり、一層確実に見栄えの低下を抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
10:車両用ドアトリム 12:トリムボード 14:カバー 16:ドア内板 22:係止爪 24:被係止部 28a:ドアガラス面 32:頂部 34:傾斜面部 36:一般面部 38:合わせ面 40:第2の合わせ面 42:周縁壁部

Claims (2)

  1. ドア内板に取り付けられるトリムボードと、該トリムボードの上部にドアトリムの意匠面側から取り付けられるカバーとを、備えた車両用ドアトリムであって、
    前記トリムボードにおける車両上方側の端部に形成され、車両上方側へ向かうにつれてドアガラス面から離隔するように車室内方側へ傾斜する傾斜面部と、
    前記カバー端末の反意匠面側に形成され、該反意匠面側の一般面部と交差すると共に、車幅方向の車室内方側へ向かうにつれて車両下方側へ後退する合わせ面と、
    該合わせ面から車両上方側へ連続する周縁壁部と、
    前記傾斜面部の端末に、前記合わせ面と平行を成すように形成された第2の合わせ面と
    を、有しており、
    前記合わせ面と前記第2の合わせ面とが相対向させられた状態で、前記傾斜面部と前記周縁壁部とが面一となるように前記トリムボードと前記カバーとが合わせられることにより、前記ドアトリムにおける上部断面の頂部が形成されたものである
    ことを特徴とする車両用ドアトリム。
  2. 前記合わせ面と前記第2の合わせ面とが相互に当接させられると共に、前記トリムボードは、該当接部位の近傍において車幅方向の車室内方側へ向けて延伸する係止爪を備えたものであり、該係止爪が前記カバーの裏面側に設けられた被係止部に係止されることにより前記トリムボードと該カバーとが固定されるものである請求項1に記載の車両用ドアトリム。
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