JP2019214261A - 乗物用内装材 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み付け工数やコストを増加させることなく乗物室内側だけでなく乗物室外側にも意匠面を有する実用的な乗物用内装材を提供する。【解決手段】(A)乗物室内側を向く室内側意匠面のうちの下方側の部分を構成する下方側意匠部32と、下方側意匠部32の両側方における端部の各々から上方側に延び出した一対の延出部34と、一対の延出部34の各々の上端を結んで延在する延在部36と、を含んで構成されたメインボード部材30と、(B)メインボード部材30に対して乗物室内側に固定され、室内側意匠面のうちの上方側の部分を構成する少なくとも1つの上方側意匠部材48,50,52と、を備え、メインボード部材30の延在部36の少なくとも一部を、ウインドウ16越しに視認可能な乗物室外側を向く室外側意匠面36aとする。【選択図】図4

Description

本発明は、乗物の室内側に配される乗物用内装材に関する。
下記特許文献1には、乗物のウインドウの下方に配される乗物用内装材として、車両用ドアのドアトリムが記載されている。そのドアトリムは、車両上方側の部分をなすアッパボードと、車両下方側の部分をなすロアボードとを備えたものとされている。そのような乗物用内装材が、乗物のウインドウの下方に配される場合においては、アッパボードの一部が、乗物室外側から視認可能に構成される場合、詳しく言えば、アッパボードの乗物室外側の面が、ウインドウ越しに視認可能に構成される場合がある。そのような場合には、アッパボードの車室外側に別部材であるアッパカバーを取り付けて、ドアの内部が見えないようにするとともに、そのアッパカバーの車室外側の面が意匠面をなすように構成される。
特開2011−194933号公報
例えば、上記のようなアッパボードとアッパカバーとを、一体的に成形することが考えられるが、意匠による制約や成形時の型が作成できない等が原因で、それらを一体的に成形することはできていない。そのため、乗物用内装材に乗物室外側にも意匠面を形成する場合には、乗物室外側の意匠面を有する上記アッパカバーのような別部材を用いらなければならず、組み付け工数が増加したり、コストが増加したりするという問題がある。その問題に対処することで、乗物用内装材の実用性を向上させ得ると考えられる。
本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、例えば、組み付け工数やコストを増加させることなく乗物室内側だけでなく乗物室外側にも意匠面を有する実用的な乗物用内装材を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明の乗物用内装材は、
乗物のウインドウの下方に配される乗物用内装材であって、
乗物室内側を向く室内側意匠面のうちの下方側の部分を構成する下方側意匠部と、前記下方側意匠部の両側方における端部の各々から上方側に延び出した一対の延出部と、前記一対の延出部の各々の上端を結んで延在する延在部と、を含んで構成されたメインボード部材と、
前記メインボード部材に対して前記一対の延出部と前記延在部との少なくとも一方の乗物室内側に固定され、前記室内側意匠面のうちの上方側の部分を構成する少なくとも1つの上方側意匠部材と、
を備え、
前記メインボード部材の前記延在部の少なくとも一部が、前記ウインドウ越しに視認可能な乗物室外側を向く室外側意匠面を構成することを特徴とする。
このように構成された乗物用内装材は、単一の部材であるメインボード部材が、乗物室内側を向く意匠面(室内側意匠面)の一部と、乗物室外側を向く意匠面(室外側意匠面)との両者を有するものとなっている。つまり、この構成の乗物用内装材は、室外側意匠面を設けるために別部材を必要とせず、当該乗物用内装材を構成する部品点数が少なくて済むため、当該乗物用内装材の製造工程の簡素化を図るとともに、製造コストを抑えることが可能となる。
上記構成において、前記メインボード部材は、前記延在部が前記下方側意匠部に対して乗物室外側にオフセットした形状のものとすることができる。
このように構成された乗物用内装材によれば、メインボード部材の下方側意匠面と、上方側意匠部材の意匠面とを、ほぼ同一な平面上に形成することができるため、例えば、複数の部材からなる室内側意匠面を、容易に一体感のあるものとすることができる。
また、上記構成において、当該乗物用内装材は、車両の側壁を構成するドアパネルに対して前記室外側意匠面が上方側に突出した状態で取り付けられる車両用ドアのドアトリムとすることができる。
この構成の乗物用内装材は、車両用のドアトリムに限定されている。車両用ドアのドアトリムは、デザイン性も求められるため、乗物室外側にも意匠面を有する上記のような構成の乗物用内装材が好適である。
上記の当該乗物用内装材が車両用のドアトリムとされた構成において、前記車両用ドアが、自身をロックノブによって施錠・解錠するロック機構を搭載するものとされ、当該乗物用内装材が、前記ロックノブを挿通させて進退可能に保持する筒状のロックノブホルダを備え、前記ロックノブホルダが、前記少なくとも1つの上方側意匠部材のうちの1つと前記メインボード部材の前記延在部とによって挟み込まれて固定された構成とすることができる。
この構成の乗物用内装材であるドアトリムは、ロックノブを保持するロックノブホルダを備えているものを前提としている。そのロックノブホルダは、従来、ドアトリムの車室外側の面に対して取り付けられるため、比較的簡素に取り付けられて、ぐらつき等が生じるなど、固定が十分にされていない場合があった。また、堅固に取り付けるためには、車室外側から別部材を用いる必要があるため、組み付け工数の増加やコストの増加となってしまう。それに対して、この構成の乗物用内装材は、メインボード部材と上方側意匠部材との車室内外方向において重なる2つの部材を利用して、ロックノブホルダを挟持するため、組み付け工数やコストを増加させることなく、ロックノブホルダを堅固に固定することができる。
上記の当該乗物用内装材がロックノブホルダを備えた構成において、前記少なくとも1つの上方側意匠部材うちの1つが、前記ロックノブホルダを締結させる単一の締結部と、前記ロックノブホルダを車室内側から支持する支持部と、を備え、前記延在部が、前記支持部に対向する位置に設けられて前記ロックノブホルダの車室外側に当接するホルダ当接部を備えた構成とすることができる。
この構成の乗物用内装材は、2つの部材によってロックノブホルダを固定する構成が限定されている。この構成の乗物用内装材は、単一の締結部によって、上方側意匠部材に固定されているものの、延在部によって車室外側からロックノブホルダを押さえるため、ロックノブホルダを堅固に固定することができる。
上記の構成において、前記支持部が、前記ロックノブホルダの軸線方向に間隔をおいて設けられた一対の支持台を有し、前記ホルダ当接部が、前記一対の支持台の間に位置するように構成することができる。
この構成の乗物用内装材は、2つの部材によってロックノブホルダを固定する構成がさらに限定されている。この構成の乗物用内装材は、ホルダ当接部によってロックノブホルダを抑える位置が適切化されており、ロックノブホルダをより堅固に固定することができる。
本発明によれば、例えば、組み付け工数やコストを増加させることなく乗物室内側だけでなく乗物室外側にも意匠面を有する実用的な乗物用内装材を提供することができる。
本発明の実施例の乗物用内装材であるドアトリムを車室内側からの視点において示す斜視図である。 本発明の実施例の乗物用内装材であるドアトリムを車室外側からの視点において示す斜視図である。 本発明の実施例の乗物用内装材であるドアトリムの分解図である。 本発明の実施例の乗物用内装材であるドアトリムを含むサイドドアの要部を車両後方側からの視点において示す断面図である。 図2に示すロック機構を拡大して示す図である。 ロック機構を車両後方側からの視点において示す断面図である。 本発明の実施例の乗物用内装材であるドアトリムの分解図であり、ロック機構周辺を拡大して示す図である。 ロック機構を車両下方側からの視点において示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本発明は、下記の実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
本発明の実施例の乗物用内装材であるドアトリム10を、図1ないし図4に示す。本ドアトリム10は、図4に示すように、車両用のサイドドア12の車室内側部分を構成するものである。本ドアトリム10は、ドアインナパネル14に対して車室内側から取り付けられ、サイドウインドウ16の下方に配されている。本ドアトリム10は、図1および図2に示すように、トリムボード20を主体として構成され、そのトリムボード20に加えて、トリムボード20上に設けられたインサイドハンドル21、アームレスト22、ドアグリップ23、ドアポケット24、スピーカーグリル25、スコーカーグリル26およびドアロック(ロック機構)28等の各種機能部品を含んで構成される。なお、各図において、車両前方および車両後方をFRおよびRRの矢印でそれぞれ示し、車両上方および車両下方をUPおよびDWの矢印でそれぞれ示し、車室内側(乗物室内側)および車室外側(乗物室外側)をINおよびOUTの矢印でそれぞれ示す。
トリムボード20は、複数のボード部材が互いに組み付けられたものであり、メインボード部材としてのロアボード30を主体とし、そのロアボード30に対して、他のボード部材が固定されることで構成される。ロアボード30は、図3に示すように、下方側が、車室内側を向く室内側意匠面のうちの下方側の部分を構成する下方側意匠部として機能するロアボード本体部32(以下、単に「本体部32」と呼ぶ場合がある。)とされ、上方側が、概してフレーム状に形成されたものとなっている。つまり、ロアボード30は、下方側意匠部としての本体部32と、その本体部32の車両前後方向における前端部および後端部の各々から上方側に延び出した一対の延出部34と、それら一対の延出部の各々の上端を結んで延在する延在部36と、を含んで構成されている。ちなみに、上述のスピーカーグリル25は、ロアボード本体部32の車両前方下側に設けられている。ドアポケット24は、図2に示すように、ロアボード本体部32の車室外側にドアポケットボード38が締結されることによって形成されている。
また、トリムボード20は、室内側意匠面のうちの上方側の部分を構成する複数の上方側意匠部材として、アームレストボード40、第1オーナメントボード42、ミドルロアボード44、スコーカーグリルボード46、ミドルアッパボード48、第2オーナメントボード50およびアッパボード52を備えており、下方側からその順で配されている。なお、アームレストボード40、ミドルロアボード44、ミドルアッパボード48、第2オーナメントボード50およびアッパボード52は、基材に対して表皮材が貼り付けられて構成されたものである。上述のアームレスト22およびドアグリップ23は、アームレストボード40がロアボード本体部32の上方側(トリムボード20のほぼ中央)に締結されることによって形成されている。また、インサイドハンドル21は、ミドルロアボード44に設けられている。さらに、ドアロック28は、詳しく言えばドアロック28を構成する一部の部品が、第1オーナメントボード42の上端の車両後方側に設けられている。
本ドアトリム10は、図4に示すように、ドアインナパネル14に取り付けられた状態において、上端側の部分が、ドアインナパネル14の上縁より上方側に突出した状態となっている。つまり、本ドアトリム10は、上端側の部分の車室外側の面が、サイドウインドウ16越しに視認可能とされている。そのため、ドアトリム10の上端側の部分には、車室内側だけでなく車室外側にも意匠面が必要となる。しかしながら、車室内側の意匠面を有する部材に対して、車室外側の意匠面を一体的に形成すること、換言すれば、上方側の室内側意匠面と室外側意匠面との両者を一部材に形成することは、成形時の型や、意匠の制約によって、実現できていなかった。したがって、ドアトリムに室外側意匠面を形成する場合には、室外側意匠面を別部材で用意しなければならず、コストアップや、ドアトリムの組み付け工数の増加等が問題となっていた。
それに対して、本ドアトリム10は、コストや組み付け工数を増加させることなく、室外側意匠面を形成可能なものとなっているのである。本ドアトリム10は、ロアボード30の形状に、大きな特徴を有するものとなっている。先に述べたように、ロアボード30は、室内側意匠面の下方側の部分を構成する本体部32のみではなく、一対の延出部34および延在部36をも有するものとされることで、トリムボード20のほぼ外形形状をなすものとされている。そして、図4に示すように、延在部36は、下方側意匠部である本体部32に対して、車室外側にオフセットして設けられている。そして、その延在部36は、車室外側の面の一部が、車両前後方向に延びる室外側意匠面36aとされており、室外側意匠面36aは、図4に示すように、サイドウインドウ16越しに視認可能となっている。つまり、本ドアトリム10においては、ロアボード30が、室内側意匠面の下方側の部分だけでなく、ドアトリム10の上方側に存在する室外側意匠面36aをも有するものとなっているのである。
ここで、本ドアトリム10の組み付け工程について、簡単に説明する。本ドアトリム10は、組み付け作業を行う作業台に対して、車室内側の部材から順に重ねていくようにして、組み付けられる。本ドアトリム10は、まず、作業台上に、アームレストボード40および第2オーナメントボード50が載置される。次に、アームレストボード40に対して第1オーナメントボード42が締結され、続いて、第1オーナメントボード42および第2オーナメントボード50に対してミドルアッパボード48およびアッパボード52が、その順で重ねられ、第1オーナメントボード42,ミドルアッパボード48およびアッパボード52がまとめて締結される(図4参照)。次に、ミドルアッパボード48に対してスコーカーグリルボード46が締結され、そのスコーカーグリルボード46および第1オーナメントボード42に対して、ミドルロアボード44が締結される。そして、最後に、それら複数の上方側意匠部材が組み付けられたものに対して、ロアボード30が締結されることで、室内側意匠面の下方側の部分と室外側意匠面36aとの両者が同時に形成され、ドアトリム10の概形が完成する。なお、ロアボード30の車室外側面に、ドアポケットボード38等の部品が取り付けられて、本ドアトリム10が完成する。
以上、説明したように、本ドアトリム10は、ロアボード30が、室内側意匠面の下方側の部分と室外側意匠面36aとの両者を有するものとされていることで、室外側意匠面36aを有する別部材を用意する必要がなく、別部材を用意した場合に比較して、組み付け工数を減らすこと、コストを抑えることができる。
また、本ドアトリム10は、上述したように、複数の上方側意匠部材の一部のものの車室外側には、従来のドアトリムにはないロアボード30の延在部36が存在している。そこで、本ドアトリム10は、そのロアボード30の延在部36を利用して、先に述べたドアロック28を固定するものとなっている。
ドアロック28は、ドアトリム10の上端の車両後方側、詳しく言えば、第1オーナメントボード42の上端に設けられており、ロックノブ(図示省略)によってサイドドア12を施錠・解錠するものである。具体的に言えば、第1オーナメントボード42から突出した状態で保持されたロックノブを、上方側に位置させることで解錠状態とし、下方側に位置させることで施錠する。ドアロック28は、図5ないし図7に示すように、円柱状のロックノブと、そのロックノブを挿通させて進退可能に保持する円筒状のロックノブホルダ70と、第1オーナメントボード42に形成された開口孔72に取り付けられた円筒状のロックノブベゼル74とを含んで構成される。
ロックノブホルダ70(以下、単に「ホルダ70」と呼ぶ場合がある。)は、第1オーナメントボード42に対して取り付けられている。具体的には、ホルダ70は、円筒状のホルダ本体部70aと、そのホルダ本体部70aに対して突出して形成された被締結部70bとを有している。その被締結部70bには、ホルダ本体部70aの軸線方向(上下方向)に直交する方向(車室内外方向)に貫通する貫通孔70cが形成されている。一方、第1オーナメントボード42には、車室外側面に、概して円筒状の締結部42aが形成されている。また、第1オーナメントボード42には、ホルダ70を車室内側から支持する支持部42bが設けられている。その支持部42bは、ホルダ70の軸線方向(上下方向)に間隔をおいて設けられた円弧状の凹所を有する一対の支持台42cによって構成される。そして、ホルダ70は、ホルダ本体部70aが一対の支持台42cに載置されるとともに、締結部42aが貫通孔70cに入り込んだ状態で、その締結部42aにスクリュー(図示省略)が螺合されることで、第1オーナメントボード42に対して締結される。
従来のドアトリムにおいては、ロックノブホルダ70は、上記のように、上方側意匠部材に設けられた単一の締結部のみを利用して固定されていたため、十分に固定されておらず、車室内外方向においてぐらつきが生じるという問題があった。
それに対して、本ドアトリム10は、ホルダ70が締結された第1オーナメントボード42の車室外側から、アッパボード52が重ねられ、さらに、ロアボード30が重ねられて締結される。そして、ロアボード30の延在部36には、第1オーナメントボード42の支持部42bに対向する位置に、ホルダ70の車室外側に当接するホルダ当接部36bが形成されている。そのホルダ当接部36bは、図8に示すように、円弧状の凹所が形成されており、その凹所においてホルダ本体部70aの外周面に当接する。また、ホルダ当接部36bは、図6に示すように、一対の支持台42cの間に位置している。したがって、車室内側の一対の支持台42cと、車室外側のホルダ当接部36bとによって挟み込まれており、ホルダ70は、第1オーナメントボード42とロアボード30の延在部36とによって挟み込まれるようにして固定されている。以上のような構成から、本ドアトリム10においては、ロックノブホルダ70が堅固に固定されているのである。
なお、本ドアトリム10においては、ホルダ本体部70aに当接する一対の支持台42cおよびホルダ当接部36bとは、ホルダ本体部70aに線で接するように構成されていたが、点で接するような構成であっても、面で接するような構成であってもよい。ただし、面で接するような構成とすれば、ロックノブホルダ70の固定がより堅固なものとなる。
また、本発明の乗物用内装材は、車両用ドアのドアトリムとされていたが、それに限定されず、他の内装材に採用することも可能である。さらに言えば、車両の内装材に限定されず、航空機や船舶等の他の乗物の内装材に採用することも可能である。
10…ドアトリム〔乗物用内装材〕、12…サイドドア〔車両用ドア〕、14…ドアインナパネル、16…サイドウインドウ、20…トリムボード、28…ドアロック〔ロック機構〕、30…ロアボード〔メインボード部材〕、32…ロアボード本体部〔下方側意匠部〕、34…一対の延出部、36…延在部、36a…室外側意匠面、36b…ホルダ当接部、42…第1オーナメントボード〔上方側意匠部材〕、42a…締結部、42b…支持部、42c…一対の支持台、48…ミドルアッパボード〔上方側意匠部材〕、50…第2オーナメントボード〔上方側意匠部材〕、52…アッパボード〔上方側意匠部材〕、70…ロックノブホルダ

Claims (6)

  1. 乗物のウインドウの下方に配される乗物用内装材であって、
    乗物室内側を向く室内側意匠面のうちの下方側の部分を構成する下方側意匠部と、前記下方側意匠部の両側方における端部の各々から上方側に延び出した一対の延出部と、前記一対の延出部の各々の上端を結んで延在する延在部と、を含んで構成されたメインボード部材と、
    前記メインボード部材に対して前記一対の延出部と前記延在部との少なくとも一方の乗物室内側に固定され、前記室内側意匠面のうちの上方側の部分を構成する少なくとも1つの上方側意匠部材と、
    を備え、
    前記メインボード部材の前記延在部の少なくとも一部が、前記ウインドウ越しに視認可能な乗物室外側を向く室外側意匠面を構成することを特徴とする乗物用内装材。
  2. 前記メインボード部材は、前記延在部が前記下方側意匠部に対して乗物室外側にオフセットした形状のものとされた請求項1に記載の乗物用内装材。
  3. 当該乗物用内装材は、車両の側壁を構成するドアパネルに対して前記室外側意匠面が上方側に突出した状態で取り付けられる車両用ドアのドアトリムである請求項1または請求項2に記載の乗物用内装材。
  4. 前記車両用ドアが、自身をロックノブによって施錠・解錠するロック機構を搭載するものとされ、
    当該乗物用内装材が、前記ロックノブを挿通させて進退可能に保持する筒状のロックノブホルダを備え、
    前記ロックノブホルダが、前記少なくとも1つの上方側意匠部材のうちの1つと前記メインボード部材の前記延在部とによって挟み込まれて固定された請求項3に記載の乗物用内装材。
  5. 前記少なくとも1つの上方側意匠部材うちの1つが、前記ロックノブホルダを締結させる単一の締結部と、前記ロックノブホルダを車室内側から支持する支持部と、を備え、
    前記延在部が、前記支持部に対向する位置に設けられて前記ロックノブホルダの車室外側に当接するホルダ当接部を備えた請求項4に記載の乗物用内装材。
  6. 前記支持部が、前記ロックノブホルダの軸線方向に間隔をおいて設けられた一対の支持台を有し、
    前記ホルダ当接部が、前記一対の支持台の間に位置するように構成された請求項5に記載の乗物用内装材。
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