JP2012096062A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技機の樹脂構成部材の材料として使用しにくかった樹脂を従来からの樹脂成形材料と同じように使用し、かつ、優れたデザインの遊技機を提供する。
【解決手段】樹脂成形材料から成形された樹脂構成部材を有し、同樹脂構成部材によって又は同樹脂構成部材と非樹脂成形材料から構成される非樹脂構成部材によって組み立てられたパチンコ機において、前記樹脂構成部材、例えば上受け皿36を表層部を形成するスキン層41と、同スキン層41に挟持されたコア層42とによる三層構造とし、同スキン層41をカーボン粉末を配合してなる導電性の層として構成し、コア層42は通常の非導電性のABS樹脂100パーセントの未使用樹脂成形材料未使用のABS樹脂を原料として構成した。
【選択図】図3

Description

本発明は遊技機に関し、特に樹脂成形材料から成形された樹脂構成部材を有する遊技機
に関するものである。
遊技機の一種である例えばパチンコ機においては一般に遊技盤、前枠、扉枠等々、木製
の外枠以外の樹脂構成部材の多くが熱可塑性の合成樹脂で成型される。樹脂構成部材は射
出成形等の既知の手段で成形され、パチンコメーカーはこれら樹脂構成部材に他の部材、
例えば釘、レール、入賞口等や遊技機構、遊技球発射機構等を取り付けた上でパチンコ機
として組み立てる。
このようなパチンコ機の樹脂構成部材として応用できる可能性のある合成樹脂素材とし
て種々の新素材、例えば導電性樹脂や抗菌性樹脂が挙げられる。
パチンコ機ではパチンコ球の通過に伴って接触面との間で静電気が生じ、この静電気が
原因で遊技機構が誤作動する可能性がある。そのため導電性樹脂を積極的に使用して静電
気をアースしてやることは望ましい。また、抗菌性樹脂はそれを使用することで清潔に保
つことができるため、特に女性客の集客性に貢献するといえるものである。
また、パチンコホールで旧式台として不要になった場合にこれら樹脂構成部材だけを取
り外し、再生樹脂材料(例えば粉砕して再生樹脂粉粒物にしたり再生ペレットなどを製造
する)として、これを新しい樹脂材料(例えばバージンペレット)に所定量配合すること
も可能である。むしろ、再利用することが産業廃棄物を減らすこととなり資源の有効活用
ともなるため好ましい。
しかし、導電性樹脂は通常樹脂構成部材としてよく使用されるABS樹脂等に比べ高価
であり、強度は逆に一般に劣る傾向にある。また、抗菌性樹脂も同様通常の樹脂に比べ高
価であるとともに、そもそも抗菌性能は樹脂構成部材の表面でのみ発揮されるものであっ
て、部材すべてを抗菌性樹脂で成型しなければならない必然性に欠ける。
また、使用済み樹脂構成部材に基づく再生樹脂成形材料はバージンペレットのような未
使用の樹脂成形材料に対して既に一度以上加熱され使用されているため樹脂の分子量が熱
劣化して低下していたり、汚れが十分落とされないまま使用されることにより一般に強度
が劣るものである。そのため、パチンコ機の特に強度が必要な例えば大量のパチンコ球が
通過したり溜まったりする部分や種々の機構を支持するパチンコ機本体など十分な強度が
要求される部材にこれら再生樹脂成形材料を安易に使用することはできなかった。
また、再生樹脂成形材料種々の添加物や顔料が既に配合されているため、バージンペレ
ットにこれらを添加した新たな成型品に比べ色つや等の点でも劣る。従って、特に外観の
デザインが集客力に大きな影響のあるパチンコ機でこのような使用した場合の外観がバー
ジンペレットのものと比べて劣るような材料を安易に使用することはできなかった。
また、パチンコ機は集客性の向上のため特に外観のデザインが重視されるものの、従来
では特に遊技者と正対する扉枠等には後から装飾パネルを装着したりするのみで、樹脂成
形材料自体に格別デザイン性の向上に寄与する工夫はされていなかった。
本発明は、このような従来の技術に存在する種々の問題点に着目してなされたものであ
る。その第1の目的は、遊技機の樹脂構成部材の材料として使用しにくかった樹脂を従来
からの樹脂成形材料と同じように使用することであり、第2の目的は優れたデザインの遊
技機を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、樹脂成形材料から成形され
た樹脂構成部材を有し、同樹脂構成部材によって又は同樹脂構成部材と非樹脂成形材料か
ら構成される非樹脂構成部材によって組み立てられた遊技機において、前記樹脂構成部材
を表層部を形成するスキン層と、同スキン層に挟持されたコア層とによる三層構造とし、
同コア層とスキン層とは互いに異なる特性を備えた樹脂成形材料によって構成したことを
その要旨とする。
ここに、互いに異なる特性を備えるとは、例えばスキン層に導電性樹脂を使用し、コア
層に非導電性樹脂を使用すること、コア層に導電性樹脂を使用し、スキン層に非導電性樹
脂を使用すること、スキン層に抗菌性樹脂を使用し、コア層に非抗菌性樹脂を使用するこ
と、スキン層に未使用樹脂成形材料を使用し、コア層に再生樹脂成形材料を使用すること
、スキン層に光透過性樹脂材料を使用し、コア層を着色樹脂材料を使用すること等が挙げ
られる。
導電性樹脂としては例えば、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリア
ニリン、ポリフェニルビニレン、ポリパラフェニレン、ポリパラフェニレンスルフィド、
グラファイト、ポリエチレンオキシド等をドーピングしたものが挙げられる。また、この
ように樹脂自体に導電性があるものの外、カーボン末や金属末を樹脂材料に添加処理した
ものが挙げられる。
抗菌性樹脂としては無機系あるいは有機系の抗菌剤を配合した樹脂成形材料が考えられ
る。無機系抗菌剤としては例えばゼオライトに担持させた銀、銅、亜鉛等が挙げられる。
有機系抗菌剤としては耐熱性のある例えば有機アンモニウム塩系や有機ホスホニウム系が
挙げられる。
樹脂成形材料としてはリサイクル可能な熱可塑性樹脂を使用することが好ましい。例え
ば、ABS樹脂、AS樹脂、MBS樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポ
リカーボネート、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、ポリプロピ
レン、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リフェニレンエーテル、酢酸ビニル等が挙げられる。これらは単体で用いられることもあ
ればポリマーブレンドやポリマーアロイとして組み合わせて用いることもある。
使用済み樹脂構成部材はすでにこの発明の実施の結果としてのスキン層とコア層からる
3層構造の使用済み樹脂構成部材を用いても、それ以外の樹脂構成部材を用いても構わな
い。また、前者の使用済み樹脂構成部材に後者の使用済み樹脂構成部材が一部混入されて
いても構わない。
また、スキン層に使用される光透過性樹脂材料は透明でも半透明でもよく、すべてが透
明又は半透明で構成される必要はない。例えば、一部着色部分を含んでいても、ラメなど
が混入していても構わない。コア層はすべて着色樹脂材料であっても一部が透明又は半透
明で構成されていても構わない。スキン層が主として透明系とされコア層が透けて見える
のであればよい。
スキン層とコア層との厚みの比率は特に限定はされない。
このような、スキン層とコア層との3層構造は周知の射出成形方法であるコ・インジェ
クション法(サンドイッチ法)によって達成される。
請求項1の発明では、スキン層及びコア層の特性を生かすことができ、単層構造におい
て生じていた不具合が解消されることとなる。
本発明の実施の形態のパチンコ機の正面図。 同じパチンコ機において扉枠を開放した状態の斜視図。 実施の形態1の説明における図2のA−A線における断面の平面図。 実施の形態2の説明における図1のB−B線における断面図。 実施の形態3の説明における図1のB−B線における断面図。 実施の形態4の扉枠の斜視図。 図6のC−C線における断面図。 サンドイッチ射出成形装置の概略図。 図4のサンドイッチ射出成形装置により成形された成型品の概念断面図。 実施の形態1を変更して実施した樹脂構成部材の断面図。
以下、本発明をパチンコ機に応用した実施の形態について図面に基づいて説明する。ま
ず、パチンコ機の概略について説明する。尚、以下の説明で前面側或いは表面側とは遊技
者が正対する側をいい、後面側或いは背面側とはその反対側をいうものとする。
図1及び図2に示すように、パチンコ遊技機の支持枠体としての外枠1は上下左右の各
枠板1a〜1dによって四角形に枠組みされた木製の枠体とされている。下部枠板1b上
面には幕板2が配設されている。図2に示すように、外枠1にはパチンコ機本体4が装着
されている。パチンコ機本体4には遊技盤5が装着されている。図1及び図2に示すよう
に、遊技盤5の前面にはほぼ垂直に配置された遊技面9が形成されている。遊技面9上に
は内レール10、外レール11、入賞口12及び可変表示装置13等が所定位置に配置さ
れた遊技領域14が形成されている。尚、釘については図示が省略されている。遊技盤5
の周囲は額縁状の扉枠支持フレーム7にて包囲されている。扉枠支持フレーム7はパチン
コ機本体4と一体的に形成されている。扉枠支持フレーム7の上部前面には水平方向に光
源としての5つのランプ8が配設されている。
遊技盤5の背面側には可変表示装置13や賞球の排出等を制御する図示しない遊技機構
が配設され、同遊技機構の下方には図示しない遊技球発射機構が配設されている。
図1及び図2に示すように、遊技盤5の前面には扉枠15が開閉可能に配設されている
。扉枠15は閉じた状態で前記扉枠支持フレーム7に当接する。扉枠15はほぼ正方形の
外形を有し、中央にほぼ正方形の大型の窓穴16が形成されている。扉枠15上方の上梁
19には水平方向に5つの透孔24が形成されている。透孔24は前記扉枠支持フレーム
7のランプ8に対応しており、扉枠15を閉じた時に各ランプ8が対応する透孔24内に
配置される。上梁19前面には半透明の装飾パネル25が配設され、同透孔24を覆って
いる。ランプ8の光は同透孔24を通して光透過性の装飾パネル25を明るく照らし出す
。左縦枠21には鍵穴27を(図1参照)露出させるための台形の大きな切り欠き28が
形成されている。
図2に示すように、扉枠15の背面側には同窓穴16の全周囲に渡って同窓穴16を包
囲する金属製の補強フレーム29が配設されている。
扉枠15の下方には上部カバープレート35が装着されている。上部カバープレート3
5はパチンコ機本体4に対して図示しないヒンジ金具によって片持ち支持され同パチンコ
機本体4に対して開閉可能とされている。上部カバープレート35は前方に突出形成され
、その上方には上受け皿36が載置されている。上部カバープレート35の下方には下部
カバープレート37が配設されている。下部カバープレート37はパチンコ機本体4に対
して固着されている。下部カバープレート37は前方に突出形成され、その上方には下受
け皿38が載置されている。下受け皿38は主として上受け皿36に貯留しきれなかった
遊技球を貯留するものである。下部カバープレート37には灰皿40が装着されている。
下受け皿38の右側方には操作ハンドル39が取付けられている。
次に、このように構成されたパチンコ機に本発明を応用した実施の形態について説明す
る。
(実施の形態1)
上記構成において樹脂構成部材としてのパチンコ機本体4、遊技盤5、上受け皿36、
下受け皿38をいずれもABS樹脂を原料として成形する。これらの樹脂構成部材はいず
れもその表面にてパチンコ球と接触するため静電気が発生するため除電処理がなされてい
る。その構造について図3に示す上部カバープレート35及び上受け皿36(一部パチン
コ機本体4)を例に説明する。
図3に示すように、上部カバープレート35はパチンコ機本体4前面に配設されている
。図3においてはパチンコ機本体4に形成された音響通路4aと球通路4bとが図示され
ている。上部カバープレート35は本体35aと同本体35a前面を覆うカバー部35b
とより構成されている。本体35aとカバー部35bとにより構成される上部空間には上
受け皿36が装着されている。
これらパチンコ機本体4、上受け皿36及び上部カバープレート35の本体35aはそ
の断面構造としてスキン層41を表面側とし、スキン層41に包囲された内部側をコア層
42として3層構造が形成されている。
ここに、パチンコ機本体4及び上受け皿36の導電層としてのスキン層41はカーボン
粉末を配合してなるABS樹脂100パーセントの未使用樹脂成形材料より構成され、コ
ア層42はABS樹脂100パーセントの未使用樹脂成形材料より構成されている。
一方、上部カバープレート35の本体35aはこれとは逆にスキン層41はABS樹脂
100パーセントの未使用樹脂成形材料より構成され、導電層としてのコア層42はカー
ボン粉末を配合してなるABS樹脂100パーセントの未使用樹脂成形材料より構成され
ている。図3に示すように、上受け皿36は本体35aに対してネジ43によって固着さ
れている。本体35aにはコア層42に達するアース用ネジ44が装着され、同アース用
ネジ44及びナット46にアース線45が接続されている。アース線45は前面側に露出
しないようにパチンコ機本体4に形成された透孔4cから内部側に延出されている。
この結果、上受け皿36の表面に帯電した静電気はネジ43を介して本体35a側のコ
ア層42に流れ、更にアース用ネジ44、アース線45を介してアースされるようになっ
ている。
このように構成することにより本実施の形態1は次のような効果を奏する。
(1)パチンコ球が流れて静電気が生じ易い樹脂構成部材について表面のスキン層41
から除電することができるため、パチンコ機に静電気を原因とする不具合が生じにくい。
(2)上部カバープレート35の本体35aはコア層42が導電層となっており、アー
スを取りにくい樹脂構成部材とアース線45との間に介在させることで一種の導線として
の役割を果たすこととなる。
(3)上部カバープレート35の本体35aは遊技者の正面に配置される。つまり遊技
者に目立つ位置に配置される。ところが、カーボンで黒色系に着色された導電層はコア層
42として外部に露出されず、スキン層41を顔料で鮮やかな色とすることが可能である
ので遊技者に鮮やかな色の本体35aを目視させることができ遊技の興趣を妨げることが
ない。
(4)高価な導電性樹脂材料を全体に使う必要がなく、コストダウンに貢献する。
(5)若干強度が劣るところ、未使用樹脂材料からなる層と重複状に配置されているた
め、強度を維持することができ、すべて未使用樹脂成形材料で構成した樹脂構成部材と比
較しても遜色のないものが得られる。
(実施の形態2)
上記構成において樹脂構成部材としてのパチンコ機本体4、遊技盤5、扉枠15、上部
カバープレート35、上受け皿36、下部カバープレート37、下受け皿38をいずれも
ABS樹脂を原料として成形する。
その構造について図4に示す扉枠15の左縦枠21とを例に説明する。
左縦枠21はその断面構造としてスキン層41を表面側とし、スキン層41に包囲され
た内部側をコア層42として3層構造が形成されている。本実施の形態2ではスキン層4
1はABS樹脂100パーセントの未使用樹脂成形材料に銀ゼオライトを配合してなる抗
菌性樹脂成形材料より構成され、コア層42はABS樹脂100パーセントの未使用樹脂
成形材料より構成されている。
このように構成することにより本実施の形態2は次のような効果を奏する。
(1)特に清潔に保つ必要のある表面がすべて抗菌性樹脂で覆われているため、優れた
抗菌性を保持することができる。
(2)コア層42は特に抗菌の必要がないところ、スキン層41だけに高価な抗菌性樹
脂を使用すれば足りるためコストの低減となる。
(3)高価な抗菌性樹脂成形材料を全体に使う必要がなく、コストダウンに貢献する。
(実施の形態3)
上記構成において樹脂構成部材としてのパチンコ機本体4、遊技盤5、扉枠15、上部
カバープレート35、上受け皿36、下部カバープレート37、下受け皿38をABS樹
脂を原料として成形する。ABS樹脂は熱可塑性合成樹脂としてリサイクル可能である。
また、装飾パネル25を初め説明を省略したいくつかの透明あるいは半透明の部品につい
てはポリカーボネートを原料として成形する。ポリカーボネートは熱可塑性合成樹脂とし
てリサイクル可能である。また、上記灰皿40や図示しないいくつかの部品についてはフ
ェノール樹脂を原料として成形する。フェノール樹脂は熱硬化性合成樹脂であるため溶か
してリサイクルすることはできない。
上記のうちリサイクル可能な樹脂構成部材の背面にはリサイクル可能であることが分か
るようにその旨のステッカーSを貼着する。また、本実施の形態のステッカーSではAB
S樹脂を原料とする樹脂構成部材に貼られるものは大きく「ABS」と表示し、ポリカー
ボネートを原料とする樹脂構成部材に貼られるものは大きく「PC」と表示する。
これら樹脂構成部材については本実施の形態では半透明の装飾パネル25を除くパチン
コ機本体4、遊技盤5、扉枠15、上部カバープレート35、上受け皿36、下部カバー
プレート37、下受け皿38はすべて使用済み樹脂構成部材が原料として用いられている
。その構造について図5に示す扉枠15の左縦枠21とを例に説明する。
左縦枠21はその断面構造としてスキン層41を表面側とし、スキン層41に包囲され
た内部側をコア層42として3層構造が形成されている。スキン層41はABS樹脂10
0パーセントの未使用樹脂成形材料より構成され、コア層42は使用済みの上記熱可塑性
の樹脂構成部材を原料とする再生樹脂成形材料より構成されている。スキン層41に比べ
コア層42は種々の顔料による色の異なる再生樹脂成形材料を使用するため濃い色に着色
されているものの、スキン層41とコア層42との境界線は明瞭ではない。特に、表面側
に露出した露出面41aは遊技者にほぼ正対している箇所に配置される部分であるが、コ
ア層42を有さない未使用樹脂成形材料だけで構成された場合と同様の外観を呈している
このように構成することにより本実施の形態3は次のような効果を奏する。
(1)透明あるいは半透明の合成樹脂製の樹脂構成部材を除いて他の樹脂構成部材は合
成樹脂製を使用済み樹脂構成部材をコア層42として使用している。また、すべての合成
樹脂製の樹脂構成部材がコア層42として使用可能である。そのため資源の無駄を節約で
き産業廃棄物の減少化を実現することができる。
(2)コア層42としていろいろな部位の使用済み樹脂構成部材を使用するためどうし
ても未使用樹脂成形材料に比べて顔料できれいな外観となりにくいところ、スキン層41
によってコア層42が包囲されてしまうのでそのような外観の不具合が問題になることは
ない。
(3)コア層42は使用済み樹脂構成部材から構成されているため強度が若干劣ると考
えられるが、スキン層41によって挟み込まれているため十分な強度を担保することがで
き、すべて未使用樹脂成形材料で構成した樹脂構成部材と比較しても遜色のないものが得
られる。
(4)遊技機メーカーの監視の下でパチンコ機を回収でき、使用済み樹脂構成部材を管
理しながらリサイクルが可能となり、無駄や無理のない使用済み樹脂構成部材のリサイク
ルが可能となる。
(5)ある一群の材質の樹脂構成部材が他の一群の樹脂構成部材と一緒に再利用するこ
とが好ましくなければ上記のようにステッカーSの種類を変更することで、識別可能とす
ることができる。
(実施の形態4)
図6に示すように、上記構成において扉枠15を3層構造に成形し、コア層42を単色
顔料(例えば赤色)のポリカーボネートで構成し、スキン層41をベースを透明なポリカ
ーボネートとして部分的に墨流し風の模様47を混入させて構成している。木口方向から
扉枠15を目視するとコア層42を透明なスキン層41が挟んでいる様子が分かる。図7
に示すように、本実施の形態4では扉枠15の前方は断面山状に膨出しており、前面側の
スキン層41aは一種の凸レンズのように模様47や入射される光を拡大させたり変形さ
せたりする。
このように構成することにより本実施の形態3は次のような効果を奏する。
(1)従来扉枠15自体に特にデザインを施していなかったところ、着色された背景の
前面に透明なスキン層41を配置し、そのスキン層41内に模様47が浮かぶような興趣
を誘うようなデザインとすることで遊技者の注目を得ることができ、集客力が向上する。
(2)前面側のスキン層41aは異形に形成されているため、これを通して見る模様や
景色が従来ない雰囲気を与え、遊技に更なる興趣を与える。
このような構造をなす樹脂構成部材はサンドイッチ射出成形装置によって成形される。
図8に基づいて一例としてのサンドイッチ射出成形装置51及び金型52についてその概
略を説明する。
サンドイッチ射出装置51(以下射出装置51)はメインシリンダ53を備え、同メイ
ンシリンダ53の内部はスキン層41とコア層42を形成するために2重構造になってい
る。また図示しないヒータを備えている。メインシリンダ53の先端には特殊ノズル54
が取着されており、2重構造となった溶融樹脂通路の開閉量が調整可能とされている。開
閉量は後端のシリンダ55による図示しないピストンの前後方向への稼動によって調整さ
れる。メインシリンダ53の両側には第1及び第2のサブシリンダ57,58が配設され
ている。両サブシリンダ57,58は図示しないヒータと混練用のスクリューを備えてい
る。両サブシリンダ57,58は通路59を介してメインシリンダ53の溶融樹脂通路に
接続されている。特殊ノズル54先端は金型52に連通されている。
第1のサブシリンダ57側にはスキン層41を形成するための未使用樹脂成形材料を主
体とした原料としてのペレットがホッパ60から投入される。また、第2のサブシリンダ
58側にはコア層42を形成するための使用済み樹脂成形材料を主体とした原料としての
ペレットがホッパ60から投入される。投入された原料は混練されながらメインシリンダ
53内に搬送される。第1のサブシリンダ57から搬送された溶融樹脂はメインシリンダ
53内において2重構造の外側に導かれ、第2のサブシリンダ58から搬送された溶融樹
脂はメインシリンダ53内において2重構造の中心側に導かれる。そして金型52内に射
出されて成型されてそれぞれスキン層41とコア層42を構成する。金型52内のキャビ
ティ52a内に射出された溶融樹脂は固化するまで保持され、固化後、離型されて図9に
示すように成型品61として取り出される。
尚、この発明は、次のように変更して具体化することも可能である。
・上記各実施の形態における樹脂構成部材は一例で挙げたにすぎず、上記説明した以外
の樹脂構成部材に本発明を応用することは自由である。
・上記実施の形態1では上部カバープレート35の本体35aはコア層42を一種の導
線として隣接する上受け皿36の表面に帯電した静電気を除電するように構成されていた
。しかし、図10に示すようにスキン層41を非導電層としコア層42を導電層とした3
層構造の樹脂構成部材においてパチンコ球が転動する表面41a上に金属板63を配設し
、この金属板63、スキン層41及びコア層42をボルト64にて挿通しナット65を螺
着させて基盤66に固定するとともに、これらボルト64及びナット65から離間した位
置に基盤66に対してナット67とともに螺着されたアース用ボルト68からアース線6
9を介して除電するように構成してもよい。このように構成すれば金属板63を転動して
発生した静電気をボルト64、コア層42、アース用ボルト68及びアース線69を介し
て除電させることができる。
・上記各実施の形態を組み合わせて実施することも自由である。例えば、実施の形態1
や実施の形態2のコア層42に実施の形態4の使用済み樹脂材料からなるコア層42を応
用してもよい。実施の形態3のスキン層41を実施の形態1や実施の形態2のスキン層4
1を応用しても構わない。実施の形態4のスキン層41に銀ゼオライトを配合してなる抗
菌性樹脂成形材料としてもよい。実施の形態4のコア層42に実施の形態4の使用済み樹
脂材料からなるコア層42を応用してもよい。
・本発明はパチンコ機以外にもアレパチ、アレンジボール等の遊技機にも応用可能であ
る等その他、本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
上記実施の形態から把握できる本発明のその他の技術的思想について下記に付記とし
て説明する。
(1)前記スキン層を未使用樹脂成形材料を主体に構成するようにしたことを特徴とす
る請求項1に記載の遊技機。
(2)前記スキン層には抗菌性樹脂材料を含む樹脂材料から構成し、コア層を同スキン
層とは異なる樹脂材料から構成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
(3)前記スキン層を導電性材料を含む樹脂材料から構成し、コア層を導電性材料を含
まない樹脂材料から構成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
(4)前記コア層を導電性材料を含む樹脂材料から構成し、スキン層を導電性材料を含
まない樹脂材料から構成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
(5)前記スキン層を未使用樹脂成形材料を主体に構成するとともに、コア層を使用済
み樹脂構成部材を原料とする再生樹脂成形材料を主体に構成した樹脂成形材料で構成した
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
(6)前記スキン層を光透過性樹脂材料から構成し、コア層を着色樹脂材料から構成し
たことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
4…樹脂構成部材としてのパチンコ機本体、5…樹脂構成部材としての遊技盤、15…
樹脂構成部材としての扉枠、25…樹脂構成部材としての装飾パネル、35…樹脂構成部
材としての上部カバープレート、36…樹脂構成部材としての上受け皿、37…樹脂構成
部材としての下部カバープレート、38…樹脂構成部材としての下受け皿、41…スキン
層、42…コア層。

Claims (1)

  1. 樹脂成形材料から成形された樹脂構成部材を有し、同樹脂構成部材によって又は同樹脂
    構成部材と非樹脂成形材料から構成される非樹脂構成部材によって組み立てられた遊技機
    において、
    前記樹脂構成部材を表層部を形成するスキン層と、同スキン層に挟持されたコア層とに
    よる三層構造とし、同コア層とスキン層とは互いに異なる特性を備えた樹脂成形材料によ
    って構成したことを特徴とする遊技機。
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