JP2002052211A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002052211A
JP2002052211A JP2000239228A JP2000239228A JP2002052211A JP 2002052211 A JP2002052211 A JP 2002052211A JP 2000239228 A JP2000239228 A JP 2000239228A JP 2000239228 A JP2000239228 A JP 2000239228A JP 2002052211 A JP2002052211 A JP 2002052211A
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layer
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skin layer
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JP2000239228A
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Gen Okamura
鉉 岡村
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Sanyo Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遊技機の樹脂構成部材の材料として使用しにく
かった樹脂を従来からの樹脂成形材料と同じように使用
することと、優れたデザインの遊技機を提供することに
ある。 【解決手段】樹脂成形材料から成形された樹脂構成部材
を有し、同樹脂構成部材によって又は同樹脂構成部材と
非樹脂成形材料から構成される非樹脂構成部材によって
組み立てられたパチンコ機において、前記樹脂構成部
材、例えば上受け皿36を表層部を形成するスキン層4
1と、同スキン層41に挟持されたコア層42とによる
三層構造とし、同スキン層41をカーボン粉末を配合し
てなる導電性の層として構成し、コア層42は通常の非
導電性のABS樹脂100パーセントの未使用樹脂成形
材料未使用のABS樹脂を原料として構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技機に関し、特に
樹脂成形材料から成形された樹脂構成部材を有する遊技
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遊技機の一種である例えばパチンコ機に
おいては一般に遊技盤、前枠、扉枠等々、木製の外枠以
外の樹脂構成部材の多くが熱可塑性の合成樹脂で成型さ
れる。樹脂構成部材は射出成形等の既知の手段で成形さ
れ、パチンコメーカーはこれら樹脂構成部材に他の部
材、例えば釘、レール、入賞口等や遊技機構、遊技球発
射機構等を取り付けた上でパチンコ機として組み立て
る。このようなパチンコ機の樹脂構成部材として応用で
きる可能性のある合成樹脂素材として種々の新素材、例
えば導電性樹脂や抗菌性樹脂が挙げられる。パチンコ機
ではパチンコ球の通過に伴って接触面との間で静電気が
生じ、この静電気が原因で遊技機構が誤作動する可能性
がある。そのため導電性樹脂を積極的に使用して静電気
をアースしてやることは望ましい。また、抗菌性樹脂は
それを使用することで清潔に保つことができるため、特
に女性客の集客性に貢献するといえるものである。ま
た、パチンコホールで旧式台として不要になった場合に
これら樹脂構成部材だけを取り外し、再生樹脂材料(例
えば粉砕して再生樹脂粉粒物にしたり再生ペレットなど
を製造する)として、これを新しい樹脂材料(例えばバ
ージンペレット)に所定量配合することも可能である。
むしろ、再利用することが産業廃棄物を減らすこととな
り資源の有効活用ともなるため好ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、導電性樹脂は
通常樹脂構成部材としてよく使用されるABS樹脂等に
比べ高価であり、強度は逆に一般に劣る傾向にある。ま
た、抗菌性樹脂も同様通常の樹脂に比べ高価であるとと
もに、そもそも抗菌性能は樹脂構成部材の表面でのみ発
揮されるものであって、部材すべてを抗菌性樹脂で成型
しなければならない必然性に欠ける。また、使用済み樹
脂構成部材に基づく再生樹脂成形材料はバージンペレッ
トのような未使用の樹脂成形材料に対して既に一度以上
加熱され使用されているため樹脂の分子量が熱劣化して
低下していたり、汚れが十分落とされないまま使用され
ることにより一般に強度が劣るものである。そのため、
パチンコ機の特に強度が必要な例えば大量のパチンコ球
が通過したり溜まったりする部分や種々の機構を支持す
るパチンコ機本体など十分な強度が要求される部材にこ
れら再生樹脂成形材料を安易に使用することはできなか
った。また、再生樹脂成形材料種々の添加物や顔料が既
に配合されているため、バージンペレットにこれらを添
加した新たな成型品に比べ色つや等の点でも劣る。従っ
て、特に外観のデザインが集客力に大きな影響のあるパ
チンコ機でこのような使用した場合の外観がバージンペ
レットのものと比べて劣るような材料を安易に使用する
ことはできなかった。また、パチンコ機は集客性の向上
のため特に外観のデザインが重視されるものの、従来で
は特に遊技者と正対する扉枠等には後から装飾パネルを
装着したりするのみで、樹脂成形材料自体に格別デザイ
ン性の向上に寄与する工夫はされていなかった。本発明
は、このような従来の技術に存在する種々の問題点に着
目してなされたものである。その第1の目的は、遊技機
の樹脂構成部材の材料として使用しにくかった樹脂を従
来からの樹脂成形材料と同じように使用することであ
り、第2の目的は優れたデザインの遊技機を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、樹脂成形材料から成
形された樹脂構成部材を有し、同樹脂構成部材によって
又は同樹脂構成部材と非樹脂成形材料から構成される非
樹脂構成部材によって組み立てられた遊技機において、
前記樹脂構成部材を表層部を形成するスキン層と、同ス
キン層に挟持されたコア層とによる三層構造とし、同コ
ア層とスキン層とは互いに異なる特性を備えた樹脂成形
材料によって構成したことをその要旨とする。
【0005】ここに、互いに異なる特性を備えるとは、
例えばスキン層に導電性樹脂を使用し、コア層に非導電
性樹脂を使用すること、コア層に導電性樹脂を使用し、
スキン層に非導電性樹脂を使用すること、スキン層に抗
菌性樹脂を使用し、コア層に非抗菌性樹脂を使用するこ
と、スキン層に未使用樹脂成形材料を使用し、コア層に
再生樹脂成形材料を使用すること、スキン層に光透過性
樹脂材料を使用し、コア層を着色樹脂材料を使用するこ
と等が挙げられる。導電性樹脂としては例えば、ポリア
セチレン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリ
ン、ポリフェニルビニレン、ポリパラフェニレン、ポリ
パラフェニレンスルフィド、グラファイト、ポリエチレ
ンオキシド等をドーピングしたものが挙げられる。ま
た、このように樹脂自体に導電性があるものの外、カー
ボン末や金属末を樹脂材料に添加処理したものが挙げら
れる。抗菌性樹脂としては無機系あるいは有機系の抗菌
剤を配合した樹脂成形材料が考えられる。無機系抗菌剤
としては例えばゼオライトに担持させた銀、銅、亜鉛等
が挙げられる。有機系抗菌剤としては耐熱性のある例え
ば有機アンモニウム塩系や有機ホスホニウム系が挙げら
れる。樹脂成形材料としてはリサイクル可能な熱可塑性
樹脂を使用することが好ましい。例えば、ABS樹脂、
AS樹脂、MBS樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン、
ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリ塩
化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、ポリプロピレン、
ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、酢酸
ビニル等が挙げられる。これらは単体で用いられること
もあればポリマーブレンドやポリマーアロイとして組み
合わせて用いることもある。
【0006】使用済み樹脂構成部材はすでにこの発明の
実施の結果としてのスキン層とコア層からなる3層構造
の使用済み樹脂構成部材を用いても、それ以外の樹脂構
成部材を用いても構わない。また、前者の使用済み樹脂
構成部材に後者の使用済み樹脂構成部材が一部混入され
ていても構わない。また、スキン層に使用される光透過
性樹脂材料は透明でも半透明でもよく、すべてが透明又
は半透明で構成される必要はない。例えば、一部着色部
分を含んでいても、ラメなどが混入していても構わな
い。コア層はすべて着色樹脂材料であっても一部が透明
又は半透明で構成されていても構わない。スキン層が主
として透明系とされコア層が透けて見えるのであればよ
い。スキン層とコア層との厚みの比率は特に限定はされ
ない。このような、スキン層とコア層との3層構造は周
知の射出成形方法であるコ・インジェクション法(サン
ドイッチ法)によって達成される。
【0007】
【発明の効果】 請求項1の発明では、スキン層及びコ
ア層の特性を生かすことができ、単層構造において生じ
ていた不具合が解消されることとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明をパチンコ機に応用
した実施の形態について図面に基づいて説明する。ま
ず、パチンコ機の概略について説明する。尚、以下の説
明で前面側或いは表面側とは遊技者が正対する側をい
い、後面側或いは背面側とはその反対側をいうものとす
る。図1及び図2に示すように、パチンコ遊技機の支持
枠体としての外枠1は上下左右の各枠板1a〜1dによ
って四角形に枠組みされた木製の枠体とされている。下
部枠板1b上面には幕板2が配設されている。図2に示
すように、外枠1にはパチンコ機本体4が装着されてい
る。パチンコ機本体4には遊技盤5が装着されている。
図1及び図2に示すように、遊技盤5の前面にはほぼ垂
直に配置された遊技面9が形成されている。遊技面9上
には内レール10、外レール11、入賞口12及び可変
表示装置13等が所定位置に配置された遊技領域14が
形成されている。尚、釘については図示が省略されてい
る。遊技盤5の周囲は額縁状の扉枠支持フレーム7にて
包囲されている。扉枠支持フレーム7はパチンコ機本体
4と一体的に形成されている。扉枠支持フレーム7の上
部前面には水平方向に光源としての5つのランプ8が配
設されている。遊技盤5の背面側には可変表示装置13
や賞球の排出等を制御する図示しない遊技機構が配設さ
れ、同遊技機構の下方には図示しない遊技球発射機構が
配設されている。
【0009】図1及び図2に示すように、遊技盤5の前
面には扉枠15が開閉可能に配設されている。扉枠15
は閉じた状態で前記扉枠支持フレーム7に当接する。扉
枠15はほぼ正方形の外形を有し、中央にほぼ正方形の
大型の窓穴16が形成されている。扉枠15上方の上梁
19には水平方向に5つの透孔24が形成されている。
透孔24は前記扉枠支持フレーム7のランプ8に対応し
ており、扉枠15を閉じた時に各ランプ8が対応する透
孔24内に配置される。上梁19前面には半透明の装飾
パネル25が配設され、同透孔24を覆っている。ラン
プ8の光は同透孔24を通して光透過性の装飾パネル2
5を明るく照らし出す。左縦枠21には鍵穴27を(図
1参照)露出させるための台形の大きな切り欠き28が
形成されている。図2に示すように、扉枠15の背面側
には同窓穴16の全周囲に渡って同窓穴16を包囲する
金属製の補強フレーム29が配設されている。
【0010】扉枠15の下方には上部カバープレート3
5が装着されている。上部カバープレート35はパチン
コ機本体4に対して図示しないヒンジ金具によって片持
ち支持され同パチンコ機本体4に対して開閉可能とされ
ている。上部カバープレート35は前方に突出形成さ
れ、その上方には上受け皿36が載置されている。上部
カバープレート35の下方には下部カバープレート37
が配設されている。下部カバープレート37はパチンコ
機本体4に対して固着されている。下部カバープレート
37は前方に突出形成され、その上方には下受け皿38
が載置されている。下受け皿38は主として上受け皿3
6に貯留しきれなかった遊技球を貯留するものである。
下部カバープレート37には灰皿40が装着されてい
る。下受け皿38の右側方には操作ハンドル39が取付
けられている。
【0011】次に、このように構成されたパチンコ機に
本発明を応用した実施の形態について説明する。 (実施の形態1)上記構成において樹脂構成部材として
のパチンコ機本体4、遊技盤5、上受け皿36、下受け
皿38をいずれもABS樹脂を原料として成形する。こ
れらの樹脂構成部材はいずれもその表面にてパチンコ球
と接触するため静電気が発生するため除電処理がなされ
ている。その構造について図3に示す上部カバープレー
ト35及び上受け皿36(一部パチンコ機本体4)を例
に説明する。
【0012】図3に示すように、上部カバープレート3
5はパチンコ機本体4前面に配設されている。図3にお
いてはパチンコ機本体4に形成された音響通路4aと球
通路4bとが図示されている。上部カバープレート35
は本体35aと同本体35a前面を覆うカバー部35b
とより構成されている。本体35aとカバー部35bと
により構成される上部空間には上受け皿36が装着され
ている。これらパチンコ機本体4、上受け皿36及び上
部カバープレート35の本体35aはその断面構造とし
てスキン層41を表面側とし、スキン層41に包囲され
た内部側をコア層42として3層構造が形成されてい
る。ここに、パチンコ機本体4及び上受け皿36の導電
層としてのスキン層41はカーボン粉末を配合してなる
ABS樹脂100パーセントの未使用樹脂成形材料より
構成され、コア層42はABS樹脂100パーセントの
未使用樹脂成形材料より構成されている。一方、上部カ
バープレート35の本体35aはこれとは逆にスキン層
41はABS樹脂100パーセントの未使用樹脂成形材
料より構成され、導電層としてのコア層42はカーボン
粉末を配合してなるABS樹脂100パーセントの未使
用樹脂成形材料より構成されている。図3に示すよう
に、上受け皿36は本体35aに対してネジ43によっ
て固着されている。本体35aにはコア層42に達する
アース用ネジ44が装着され、同アース用ネジ44及び
ナット46にアース線45が接続されている。アース線
45は前面側に露出しないようにパチンコ機本体4に形
成された透孔4cから内部側に延出されている。この結
果、上受け皿36の表面に帯電した静電気はネジ43を
介して本体35a側のコア層42に流れ、更にアース用
ネジ44、アース線45を介してアースされるようにな
っている。
【0013】このように構成することにより本実施の形
態1は次のような効果を奏する。 (1)パチンコ球が流れて静電気が生じ易い樹脂構成部
材について表面のスキン層41から除電することができ
るため、パチンコ機に静電気を原因とする不具合が生じ
にくい。 (2)上部カバープレート35の本体35aはコア層4
2が導電層となっており、アースを取りにくい樹脂構成
部材とアース線45との間に介在させることで一種の導
線としての役割を果たすこととなる。 (3)上部カバープレート35の本体35aは遊技者の
正面に配置される。つまり遊技者に目立つ位置に配置さ
れる。ところが、カーボンで黒色系に着色された導電層
はコア層42として外部に露出されず、スキン層41を
顔料で鮮やかな色とすることが可能であるので遊技者に
鮮やかな色の本体35aを目視させることができ遊技の
興趣を妨げることがない。 (4)高価な導電性樹脂材料を全体に使う必要がなく、
コストダウンに貢献する。 (5)若干強度が劣るところ、未使用樹脂材料からなる
層と重複状に配置されているため、強度を維持すること
ができ、すべて未使用樹脂成形材料で構成した樹脂構成
部材と比較しても遜色のないものが得られる。
【0014】(実施の形態2)上記構成において樹脂構
成部材としてのパチンコ機本体4、遊技盤5、扉枠1
5、上部カバープレート35、上受け皿36、下部カバ
ープレート37、下受け皿38をいずれもABS樹脂を
原料として成形する。その構造について図4に示す扉枠
15の左縦枠21とを例に説明する。左縦枠21はその
断面構造としてスキン層41を表面側とし、スキン層4
1に包囲された内部側をコア層42として3層構造が形
成されている。本実施の形態2ではスキン層41はAB
S樹脂100パーセントの未使用樹脂成形材料に銀ゼオ
ライトを配合してなる抗菌性樹脂成形材料より構成さ
れ、コア層42はABS樹脂100パーセントの未使用
樹脂成形材料より構成されている。このように構成する
ことにより本実施の形態2は次のような効果を奏する。 (1)特に清潔に保つ必要のある表面がすべて抗菌性樹
脂で覆われているため、優れた抗菌性を保持することが
できる。 (2)コア層42は特に抗菌の必要がないところ、スキ
ン層41だけに高価な抗菌性樹脂を使用すれば足りるた
めコストの低減となる。 (3)高価な抗菌性樹脂成形材料を全体に使う必要がな
く、コストダウンに貢献する。
【0015】(実施の形態3)上記構成において樹脂構
成部材としてのパチンコ機本体4、遊技盤5、扉枠1
5、上部カバープレート35、上受け皿36、下部カバ
ープレート37、下受け皿38をABS樹脂を原料とし
て成形する。ABS樹脂は熱可塑性合成樹脂としてリサ
イクル可能である。また、装飾パネル25を初め説明を
省略したいくつかの透明あるいは半透明の部品について
はポリカーボネートを原料として成形する。ポリカーボ
ネートは熱可塑性合成樹脂としてリサイクル可能であ
る。また、上記灰皿40や図示しないいくつかの部品に
ついてはフェノール樹脂を原料として成形する。フェノ
ール樹脂は熱硬化性合成樹脂であるため溶かしてリサイ
クルすることはできない。上記のうちリサイクル可能な
樹脂構成部材の背面にはリサイクル可能であることが分
かるようにその旨のステッカーSを貼着する。また、本
実施の形態のステッカーSではABS樹脂を原料とする
樹脂構成部材に貼られるものは大きく「ABS」と表示
し、ポリカーボネートを原料とする樹脂構成部材に貼ら
れるものは大きく「PC」と表示する。
【0016】これら樹脂構成部材については本実施の形
態では半透明の装飾パネル25を除くパチンコ機本体
4、遊技盤5、扉枠15、上部カバープレート35、上
受け皿36、下部カバープレート37、下受け皿38は
すべて使用済み樹脂構成部材が原料として用いられてい
る。その構造について図5に示す扉枠15の左縦枠21
とを例に説明する。左縦枠21はその断面構造としてス
キン層41を表面側とし、スキン層41に包囲された内
部側をコア層42として3層構造が形成されている。ス
キン層41はABS樹脂100パーセントの未使用樹脂
成形材料より構成され、コア層42は使用済みの上記熱
可塑性の樹脂構成部材を原料とする再生樹脂成形材料よ
り構成されている。スキン層41に比べコア層42は種
々の顔料による色の異なる再生樹脂成形材料を使用する
ため濃い色に着色されているものの、スキン層41とコ
ア層42との境界線は明瞭ではない。特に、表面側に露
出した露出面41aは遊技者にほぼ正対している箇所に
配置される部分であるが、コア層42を有さない未使用
樹脂成形材料だけで構成された場合と同様の外観を呈し
ている。
【0017】このように構成することにより本実施の形
態3は次のような効果を奏する。 (1)透明あるいは半透明の合成樹脂製の樹脂構成部材
を除いて他の樹脂構成部材は合成樹脂製を使用済み樹脂
構成部材をコア層42として使用している。また、すべ
ての合成樹脂製の樹脂構成部材がコア層42として使用
可能である。そのため資源の無駄を節約でき産業廃棄物
の減少化を実現することができる。 (2)コア層42としていろいろな部位の使用済み樹脂
構成部材を使用するためどうしても未使用樹脂成形材料
に比べて顔料できれいな外観となりにくいところ、スキ
ン層41によってコア層42が包囲されてしまうのでそ
のような外観の不具合が問題になることはない。 (3)コア層42は使用済み樹脂構成部材から構成され
ているため強度が若干劣ると考えられるが、スキン層4
1によって挟み込まれているため十分な強度を担保する
ことができ、すべて未使用樹脂成形材料で構成した樹脂
構成部材と比較しても遜色のないものが得られる。 (4)遊技機メーカーの監視の下でパチンコ機を回収で
き、使用済み樹脂構成部材を管理しながらリサイクルが
可能となり、無駄や無理のない使用済み樹脂構成部材の
リサイクルが可能となる。 (5)ある一群の材質の樹脂構成部材が他の一群の樹脂
構成部材と一緒に再利用することが好ましくなければ上
記のようにステッカーSの種類を変更することで、識別
可能とすることができる。
【0018】(実施の形態4)図6に示すように、上記
構成において扉枠15を3層構造に成形し、コア層42
を単色顔料(例えば赤色)のポリカーボネートで構成
し、スキン層41をベースを透明なポリカーボネートと
して部分的に墨流し風の模様47を混入させて構成して
いる。木口方向から扉枠15を目視するとコア層42を
透明なスキン層41が挟んでいる様子が分かる。図7に
示すように、本実施の形態4では扉枠15の前方は断面
山状に膨出しており、前面側のスキン層41aは一種の
凸レンズのように模様47や入射される光を拡大させた
り変形させたりする。このように構成することにより本
実施の形態3は次のような効果を奏する。 (1)従来扉枠15自体に特にデザインを施していなか
ったところ、着色された背景の前面に透明なスキン層4
1を配置し、そのスキン層41内に模様47が浮かぶよ
うな興趣を誘うようなデザインとすることで遊技者の注
目を得ることができ、集客力が向上する。 (2)前面側のスキン層41aは異形に形成されている
ため、これを通して見る模様や景色が従来ない雰囲気を
与え、遊技に更なる興趣を与える。
【0019】このような構造をなす樹脂構成部材はサン
ドイッチ射出成形装置によって成形される。図8に基づ
いて一例としてのサンドイッチ射出成形装置51及び金
型52についてその概略を説明する。サンドイッチ射出
装置51(以下射出装置51)はメインシリンダ53を
備え、同メインシリンダ53の内部はスキン層41とコ
ア層42を形成するために2重構造になっている。また
図示しないヒータを備えている。メインシリンダ53の
先端には特殊ノズル54が取着されており、2重構造と
なった溶融樹脂通路の開閉量が調整可能とされている。
開閉量は後端のシリンダ55による図示しないピストン
の前後方向への稼動によって調整される。メインシリン
ダ53の両側には第1及び第2のサブシリンダ57,5
8が配設されている。両サブシリンダ57,58は図示
しないヒータと混練用のスクリューを備えている。両サ
ブシリンダ57,58は通路59を介してメインシリン
ダ53の溶融樹脂通路に接続されている。特殊ノズル5
4先端は金型52に連通されている。第1のサブシリン
ダ57側にはスキン層41を形成するための未使用樹脂
成形材料を主体とした原料としてのペレットがホッパ6
0から投入される。また、第2のサブシリンダ58側に
はコア層42を形成するための使用済み樹脂成形材料を
主体とした原料としてのペレットがホッパ60から投入
される。投入された原料は混練されながらメインシリン
ダ53内に搬送される。第1のサブシリンダ57から搬
送された溶融樹脂はメインシリンダ53内において2重
構造の外側に導かれ、第2のサブシリンダ58から搬送
された溶融樹脂はメインシリンダ53内において2重構
造の中心側に導かれる。そして金型52内に射出されて
成型されてそれぞれスキン層41とコア層42を構成す
る。金型52内のキャビティ52a内に射出された溶融
樹脂は固化するまで保持され、固化後、離型されて図9
に示すように成型品61として取り出される。
【0020】尚、この発明は、次のように変更して具体
化することも可能である。 ・上記各実施の形態における樹脂構成部材は一例で挙げ
たにすぎず、上記説明した以外の樹脂構成部材に本発明
を応用することは自由である。 ・上記実施の形態1では上部カバープレート35の本体
35aはコア層42を一種の導線として隣接する上受け
皿36の表面に帯電した静電気を除電するように構成さ
れていた。しかし、図10に示すようにスキン層41を
非導電層としコア層42を導電層とした3層構造の樹脂
構成部材においてパチンコ球が転動する表面41a上に
金属板63を配設し、この金属板63、スキン層41及
びコア層42をボルト64にて挿通しナット65を螺着
させて基盤66に固定するとともに、これらボルト64
及びナット65から離間した位置に基盤66に対してナ
ット67とともに螺着されたアース用ボルト68からア
ース線69を介して除電するように構成してもよい。こ
のように構成すれば金属板63を転動して発生した静電
気をボルト64、コア層42、アース用ボルト68及び
アース線69を介して除電させることができる。 ・上記各実施の形態を組み合わせて実施することも自由
である。例えば、実施の形態1や実施の形態2のコア層
42に実施の形態4の使用済み樹脂材料からなるコア層
42を応用してもよい。実施の形態3のスキン層41を
実施の形態1や実施の形態2のスキン層41を応用して
も構わない。実施の形態4のスキン層41に銀ゼオライ
トを配合してなる抗菌性樹脂成形材料としてもよい。実
施の形態4のコア層42に実施の形態4の使用済み樹脂
材料からなるコア層42を応用してもよい。 ・本発明はパチンコ機以外にもアレパチ、アレンジボー
ル等の遊技機にも応用可能である等その他、本発明の趣
旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
【0021】上記実施の形態から把握できる本発明のそ
の他の技術的思想について下記に付記として説明する。 (1)前記スキン層を未使用樹脂成形材料を主体に構成
するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技
機。 (2)前記スキン層には抗菌性樹脂材料を含む樹脂材料
から構成し、コア層を同スキン層とは異なる樹脂材料か
ら構成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 (3)前記スキン層を導電性材料を含む樹脂材料から構
成し、コア層を導電性材料を含まない樹脂材料から構成
したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 (4)前記コア層を導電性材料を含む樹脂材料から構成
し、スキン層を導電性材料を含まない樹脂材料から構成
したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 (5)前記スキン層を未使用樹脂成形材料を主体に構成
するとともに、コア層を使用済み樹脂構成部材を原料と
する再生樹脂成形材料を主体に構成した樹脂成形材料で
構成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 (6)前記スキン層を光透過性樹脂材料から構成し、コ
ア層を着色樹脂材料から構成したことを特徴とする請求
項1に記載の遊技機。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のパチンコ機の正面図。
【図2】 同じパチンコ機において扉枠を開放した状態
の斜視図。
【図3】 実施の形態1の説明における図2のA−A線
における断面の平面図。
【図4】 実施の形態2の説明における図1のB−B線
における断面図。
【図5】 実施の形態3の説明における図1のB−B線
における断面図。
【図6】 実施の形態4の扉枠の斜視図。
【図7】 図6のC−C線における断面図。
【図8】 サンドイッチ射出成形装置の概略図。
【図9】 図4のサンドイッチ射出成形装置により成形
された成型品の概念断面図。
【図10】 実施の形態1を変更して実施した樹脂構成
部材の断面図。
【符号の説明】
4…樹脂構成部材としてのパチンコ機本体、5…樹脂構
成部材としての遊技盤、15…樹脂構成部材としての扉
枠、25…樹脂構成部材としての装飾パネル、35…樹
脂構成部材としての上部カバープレート、36…樹脂構
成部材としての上受け皿、37…樹脂構成部材としての
下部カバープレート、38…樹脂構成部材としての下受
け皿、41…スキン層、42…コア層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂成形材料から成形された樹脂構成部材
    を有し、同樹脂構成部材によって又は同樹脂構成部材と
    非樹脂成形材料から構成される非樹脂構成部材によって
    組み立てられた遊技機において、 前記樹脂構成部材を表層部を形成するスキン層と、同ス
    キン層に挟持されたコア層とによる三層構造とし、同コ
    ア層とスキン層とは互いに異なる特性を備えた樹脂成形
    材料によって構成したことを特徴とする遊技機。
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