JP2012095848A - 洗面化粧台 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボウル部前方の収納量を多く確保しつつ、使用者が洗面化粧台に接近した際に、不意に収納部が引き出されることを防止する。
【解決手段】洗面化粧台は、フロアキャビネットと、フロアキャビネットの上部に設けられたボウル部を有する洗面カウンターと、フロアキャビネットの前面上部におけるボウル部の前方に設けられ、ボウル部の前面を隠す収納部とを備えている。収納部はプッシュオープン機構が具備された引き出し式であり、洗面カウンターの前端が押圧される程度に使用者が接近した際に、プッシュオープン機構により収納部が手前側に引き出されることを防止するために、収納部の最前面が洗面カウンターの前端の近傍であって前端よりも奥側、または前端と同位置に配置されているとともに、収納部の前面における下部の方が上部よりも奥側に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、引き出し式の収納部を備えた洗面化粧台に関する。
洗面化粧台におけるボウル部を覆い隠す幕板の裏側に、収納部を設けた構造が知られている(例えば、特許文献1〜3)。
特開平10−272023号公報 特開2010−115469号公報 特開2003−159183号公報
洗面化粧台の幕板に収納部を設けるにあたって、収納部の前面を押圧することで収納部が手前側に引き出されるように付勢するプッシュオープン式の収納部(引き出し)を、ボウル部の前方に設けることも考えられる。プッシュオープン式の収納部は、取っ手が不要であり、デザイン性に優れ、また手が濡れた状態でも収納部を引き出す動作を容易に行え、使い勝手がよい。
ただし、洗面化粧台のボウル部前方に、プッシュオープン式の収納部を設けるにあたっては、実使用上の問題を検討する必要がある。
図8に示すように、鏡14に顔を近づける行為(コンタクトレンズの付け外し、メイク、髭剃りなど)で、使用者100が洗面化粧台に接近した際に、プッシュオープン式の収納部91の前面91aを大腿部等の身体の一部で押圧してしまい、意図せず収納部91が引き出されてしまうことがある。
それを防止するためには、図9に示すように、収納部92の前面92aを、洗面カウンター12の前端12aに対して大きく奥側に引っ込ませることが考えられる。しかし、ボウル部前方であってフロントカウンター25の下方には元々広い収納部の確保は難しく、収納部92の前面92aを奥側に位置させると、ただでさえ狭い収納部が更に狭くなってしまい、好ましくない。
なお、上記特許文献1〜3のいずれにも、ボウル部の前方(真正面)の幕板にプッシュオープン式の収納部を設けることは開示されていないため、上記課題は存在しない。
また、特許文献1、3のように、ボウル部の横の空間(サイドカウンターの下)に幕板収納部が設けられている場合、その収納部は使用者が接近することが少ない位置に設けられているため、仮にプッシュオープン式の収納部にしても、実使用上支障にはならない。
本発明は、ボウル部の前方にプッシュオープン式の収納部(引き出し)を設けた際に起こりうる課題に着眼してなされたものであり、本発明は、ボウル部前方という元々狭く限られた空間をなるべく多く収納部として確保しつつ、使用者が洗面化粧台に接近した際に、不意に収納部が引き出されることを防止することを目的としたものである。
第1の発明は、床上に設置されるフロアキャビネットと、前記フロアキャビネットの上部に設けられたボウル部を有する洗面カウンターと、前記ボウル部の奥側上方に設けられた鏡と、前記ボウル部に向けた吐水口を有する水栓と、前記フロアキャビネットの前面上部における前記ボウル部の前方に設けられ、前記ボウル部の前面を隠す収納部と、を備えた洗面化粧台であって、前記収納部は引き出し式であり、さらに、前記収納部には、前記収納部の前面を押圧することで当該収納部が手前側に引き出されるように付勢するプッシュオープン機構が具備されており、前記洗面カウンターの前端が押圧される程度に使用者が接近した際に、前記プッシュオープン機構により前記収納部が手前側に引き出されることを防止するために、前記収納部の最前面が前記洗面カウンターの前記前端の近傍であって前記前端よりも奥側、または前記前端と同位置に配置されているとともに、前記収納部の前記前面における下部の方が上部よりも奥側に配置されていることを特徴とする洗面化粧台である。
第1の発明によれば、収納部の収納量を確保しつつ、使用者が洗面化粧台に接近した際に、不意に収納部が引き出されることを防止できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記収納部の前記前面の前記下部は、奥側に向かうほど下方向に向かうように傾斜していることを特徴とする。
第2の発明によれば、収納部の前面の下部を傾斜させることにより、不意に収納部が開きやすくなるという不具合を解決でき、且つ収納部の前面を階段状に形成した場合に比べて収納量を多く確保できる。
第3の発明は、第2の発明において、前記収納部の前記前面の前記下部は、側面視で前方側に凸となる曲面状に形成されたことを特徴とする。
第3の発明によれば、収納部の前面の下部が曲面状に形成されているため、使用者の身体が収納部の前面に接触しても、その接触面積を小さくでき、不意に収納部が引き出されることを、より確実に防止することができる。また、収納量を最大限大きくすることができる。
第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、前記収納部の前記前面は、上面視において、端部側よりも中央部側の方が手前側に突出した形状であることを特徴とする。
第4の発明によれば、上面視において、収納部の前面は端部側よりも中央側の方が手前側に突出した形状であるため、使用者の身体が収納部の前面に接触した場合であっても、その接触面積を小さくでき、不意に収納部が引き出されることを、より確実に防止することができる。
第5の発明は、第1〜第4の発明のいずれか1つにおいて、前記収納部の前記前面は、所定の押圧力が加わった際に前記プッシュオープン機構によって前記収納部が手前側に引き出される第1エリアと、前記所定の押圧力が加わった際に前記プッシュオープン機構が作動しない第2エリアとを有し、前記第2エリアは、前記第2エリアの前面に前記所定の押圧力が加わった際に前記プッシュオープン機構に伝達される押圧力を弱める押圧力低減手段を有することを特徴とする。
第5の発明によれば、使用者の身体が接触しやすい部位は収納部が引き出されにくく、使用者の身体が接触しにくい部位が収納部が引き出されやすくしたため、使用者の身体が収納部の前面に接触した場合であっても、使用者の身体が接触しやすい部位に加わった押圧力を弱めて、不意に収納部が引き出されることをより確実に防止することができる。
第6の発明は、第5の発明において、前記押圧力低減手段は、前記第2エリアに可撓性を付与したものであることを特徴とする。
第6の発明によれば、収納部の前面を薄肉あるいは軟質な材料にするだけで押圧力を低減できるため、構造を簡素化できる。
本発明によれば、収納部の収納量を多く確保しつつ、使用者が洗面化粧台に接近した際に、不意に収納部が引き出されることを防止できる。
第1実施形態に係る洗面化粧台の斜視図。 第1実施形態に係る洗面化粧台の側面図。 第1実施形態に係る洗面化粧台における収納部が引き出された状態を示す拡大側面図。 第1実施形態に係る洗面化粧台の他の具体例の側面図。 第1実施形態に係る洗面化粧台のさらに他の具体例の側面図。 第2実施形態に係る洗面化粧台における洗面カウンターの斜視図。 第2実施形態に係る洗面化粧台における洗面カウンターの上面図。 比較例の洗面化粧台の側面図。 他の比較例の洗面化粧台の側面図。
以下、図面を参照し、実施形態について説明する。各図面中、同じ要素には同じ符号を付している。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る洗面化粧台の斜視図であり、図2は、その洗面化粧台の側面図である。なお、図2では、図1に示す鏡14や水栓13の図示は省略している。
本実施形態の洗面化粧台は、フロアキャビネット11と、洗面カウンター12と、鏡14と、水栓13と、収納部15とを備える。
フロアキャビネット11は床上に設置される。フロアキャビネット11の上部に、洗面カウンター12が設けられている。
洗面カウンター12は、ボウル部23と、フロントカウンター25と、サイドカウンター26と、バックガード28とを有する。これらは一体に設けられても良いし、あるいは例えば、フロントカウンター25、サイドカウンター26及びバックガード28は一体に形成し、それに対して別体のボウル部23を組み込んでも良い。
フロントカウンター25は、ボウル部23の前方に張り出している。サイドカウンター26は、ボウル部23の幅方向の両側に張り出している。上面視で、フロントカウンター25及びサイドカウンター26は、ボウル部23の前方及び幅方向の両側を囲んでいる。
ボウル部23は、フロントカウンター25及びサイドカウンター26の上面から落ち込んだ凹部23aを有する。その凹部23aの底には排水孔24が形成されている。排水孔24は、図示しない栓体によって開閉可能である。
バックガード28は、ボウル部23の奥側に設けられ、フロントカウンター25及びサイドカウンター26の上面よりも上方に延在している。
バックガード28の前面には、水栓13が取り付けられている。水栓13は、ボウル部23に向けた吐水口が形成された吐水部13aと、操作部13bとを含む。なお、吐水部13aと操作部13bは別々の位置に取り付けることに限らず、吐水部13aに操作部13bを取り付けた構造であってもよい。
鏡14は、ボウル部23の奥側上方に設けられている。具体的には、洗面カウンター12のバックガード28上にキャビネット19が設けられ、そのキャビネット19の前面に鏡14が取り付けられている。
フロアキャビネット11の内部には空間が形成され、収納空間として利用することができる。その空間の上方にボウル部23が収まっている。また、その空間内には、排水孔24と接続された排水管が収まっている。フロアキャビネット11内の空間は、扉21によって開閉される。また、フロアキャビネット11の空間内には引き出し式の収納部22が収まっている。
フロントカウンター25の下におけるフロアキャビネット11の前面上部にも、収納部15が設けられている。フロアキャビネット11の前面上部におけるボウル部23の前方は開口され、その開口を覆い隠すように収納部15が設けられている。すなわち、収納部15は、ボウル部23の前方(真正面)に設けられ、ボウル部23の前面を覆い隠す幕板としても機能する。
収納部15は、引き出し式の収納部である。
図3は、収納部15が引き出された状態を示す拡大側面図である。
収納部15は、図2及び図3において横方向にスライド自在に設けられている。収納部15の幅方向の両端側には、図3に示すように、収納部15の裏からフロアキャビネット11の奥行き方向に延びるインナーレール31が取り付けられている。
フロアキャビネット11の上部空間内には、奥行き方向に延びるアウターレール(図示せず)が設けられている。アウターレールは、ボウル部23の側面よりも幅方向の外側に設けられ、一対のアウターレールがボウル部23を挟んで位置する。そのアウターレールに対して、収納部15に取り付けられたインナーレール31が係合し、収納部15はアウターレールに案内されてスライドする。
また、収納部15には、収納部15の前面を押圧することで収納部15が手前側(図2及び図3において左側)に引き出されるように付勢するプッシュオープン機構が具備されている。
プッシュオープン機構は、例えば、ばねとロック機構を備える。収納部15が開位置から閉位置に向けて、図2及び図3において右方向に押し込まれると、プッシュオープン機構のばねが圧縮される。そして、閉位置に至ると、ロック機構によって収納部15は閉位置に保持される。この状態で収納部15を手前に引っ張っても引き出されない。閉位置にある収納部15の前面を押圧すると、ロック機構による保持が解除されると共に、圧縮されたばねの復元力によって、収納部15が付勢されて手前側に飛び出す。
収納部15は、上側が開口された箱状に形成されている。また、収納部15に別途トレイを設けてもよい。収納部15が、図1及び図2に示す閉位置にあるときは、フロントカウンター25によって収納部15内の収納空間が覆い隠される。収納部15が、図3に示すように引き出されて開位置になると、収納部15内の収納空間は洗面カウンター12の前端12aよりも手前側(図3において左側)に位置して使用者に露見する。
収納部15の前面は、上面視において幅方向にまっすぐ延びている。収納部15の前面には、図2及び図3に示すように、側面視において段差が形成されている。すなわち、収納部15の前面における下部17の方が上部16よりも奥側に位置している。また、収納部15がフロントカウンター25によって内部の収納空間が覆い隠された閉位置にある状態で、収納部15の最前面は、洗面カウンター12の前端12aの近傍であって前端12aよりも奥側、または前端12aと同位置に位置している。すなわち、洗面カウンター12の前端12aが押圧される程度に使用者が接近した際に、収納部15の最前面に使用者の身体が接触しうる。
本実施形態によれば、ボウル部23の真正面のデッドスペースを収納部15として利用することができる。また、収納部15は、プッシュオープン式の引き出しであるため、取っ手や把持部を設ける必要がない。そのためデザイン性に優れ、また手が濡れた状態でも容易に収納部を引き出すことができる。
収納部15の最前面は、洗面カウンター12の前端12aよりも奥側または同位置に配置されていると共に、収納部15の前面における下部17の方が上部16よりも奥側に配置されている。このため、収納部15の前面と、使用者の身体との接触面積を低減できる。
また、検討の結果、使用者100が洗面化粧台の前でボウル部23の上方に上半身を乗り出してかがんだ姿勢をとると、図8に示すように、特に収納部91の前面91aの下部に対して使用者100の大腿部からの押圧力が作用しやすいととの知見を得るに至った。
したがって、本実施形態のように、収納部15の前面の下部17を奥側に位置させることで、洗面カウンター12の前端12aが押圧される程度に使用者100が接近した際に、収納部15の前面に対して、プッシュオープン機構のロックを解除するほどの押圧力が作用しにくくなり、不意に収納部15が手前側に引き出されることが防止される。
さらに本実施形態では、図9に示す比較例のように、収納部92の前面92aを洗面カウンター12の前端12aに対して大きく奥側に位置させなくてもよく、収納量の低減をまねかない。
すなわち、本実施形態によれば、ボウル部23前方の限られたスペースに設けられる収納部15の収納量をできるだけ多く確保しつつ、使用者が洗面化粧台に接近した際に不意にプッシュオープン式の収納部15が引き出されることを防止できる。
図4は、第1実施形態に係る洗面化粧台の他の具体例の側面図である。
この収納部35の前面の上部16は、前述した収納部15と同様にほぼ鉛直方向に延びるが、収納部35の前面の下部36は、奥側に向かうほど下方向に向かうように傾斜している。
収納部35の前面の下部36を傾斜させることにより、不意に収納部35が開きやすくなるという不具合を解決でき、且つ前面の一部を欠いた階段状にした構造に比べ、収納量を多く確保することが可能となる。
図5は、第1実施形態に係る洗面化粧台のさらに他の具体例の側面図である。
この具体例においても、収納部37の前面の上部16は、ほぼ鉛直方向に延びる。そして、収納部37の前面の下部38は、側面視で前方側に凸となる曲面状に形成されている。すなわち、上部16の下に続く下部38の全体が曲面状に膨出している。
収納部37の前面の下部38が曲面状に形成されているため、使用者の身体が収納部37の前面に接触しても、その接触面積を小さくでき、不意に収納部37が引き出されることを、より確実に防止することができる。なおかつ、収納部37の底部の内容積を大きくでき、収納量を最大限大きくすることが可能となる。
なお、収納部の前面の上部は、側面視で直線状であることに限らず、曲面状であってもよい。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態に係る洗面化粧台における洗面カウンター12の斜視図であり、図7(a)及び図7(b)は、その洗面カウンター12の上面図である。図7(a)は、収納部50が閉位置にある状態を表し、図7(b)は、収納部50が洗面カウンター12の手前側に引き出された開位置にある状態を表す。なお、本実施形態の洗面化粧台においても、第1実施形態と同様な、図示しない他の要素を具備している。
洗面カウンター12は、ボウル部23と、フロントカウンター55と、サイドカウンター26と、バックガード28とを有する。フロントカウンター55は、ボウル部23の前方に張り出している。本実施形態のフロントカウンター55は、上面視において、幅方向の端部側よりも中央部側の方が手前側に突出した形状に形成されている。すなわち、フロントカウンター55は湾曲した形状で前方に張り出している。
フロントカウンター55の下におけるフロアキャビネット11の前面上部には、収納部50が設けられている。フロアキャビネット11の前面上部におけるボウル部23の前方は開口され、その開口を覆い隠すように収納部50が設けられている。すなわち、収納部50は、ボウル部23の前方(真正面)に設けられ、ボウル部23の前面を覆い隠す幕板としても機能する。
収納部50は、引き出し式の収納部である。収納部50は、図7(a)及び図7(b)において上下方向にスライド自在に設けられている。収納部50の幅方向の両端側には、プッシュオープン機構57(図7(a)において破線で示す)を具備したインナーレールが取り付けられている。インナーレールは、収納部50の裏からフロアキャビネット11の奥行き方向に延びる。
フロアキャビネット11の上部空間内には、奥行き方向に延びるアウターレールが設けられている。アウターレールは、ボウル部23の側面よりも幅方向の外側に設けられ、一対のアウターレールがボウル部23を挟んで位置する。そのアウターレールに対して、収納部50に取り付けられたインナーレールが係合し、収納部50はアウターレールに案内されてスライドする。
プッシュオープン機構57は、例えば、ばねとロック機構を備え、収納部50の前面を押圧することで収納部50が手前側に引き出されるように付勢する。
収納部50は、上側が開口された箱状に形成され、図7(b)に示すように、内部にトレイ56が設けられている。収納部50が、図6及び図7(a)に示す閉位置にあるときは、フロントカウンター55によって収納部50内の収納空間が覆い隠される。収納部50が、図7(b)に示すように引き出されて開位置になると、収納部50内の収納空間は洗面カウンター12の前端12aよりも手前側に位置して使用者に露見する。
収納部50の前面は、上面視において、幅方向の端部側よりも中央部側の方が手前側に突出した形状に形成されている。すなわち、フロントカウンター55の形状に沿った形状に湾曲している。
また、収納部50の前面には、図6に示すように、段差が形成されている。すなわち、収納部50の前面における下部52の方が上部51よりも奥側に位置している。また、収納部50の最前面は、洗面カウンター12の前端12aよりも奥側または同位置に位置している。
あるいは、図4に示す収納部35のように、本実施形態の収納部50の前面の下部52を、奥側に向かうほど下方向に向かうように傾斜させてもよい。あるいは、図5に示す収納部37のように、本実施形態の収納部50の前面の下部52を、側面視で前方側に凸となる曲面状に膨出させてもよい。なお、本実施形態においても、収納部50の前面の上部51は、側面視で直線状であることに限らず、曲面状であってもよい。
本実施形態ににおいても、ボウル部23の真正面のデッドスペースを収納部50として利用することができる。また、収納部50は、プッシュオープン式の引き出しであるため、取っ手や把持部を設ける必要がない。そのためデザイン性に優れ、また手が濡れた状態でも容易に収納部を引き出すことができる。
収納部50の最前面は、洗面カウンター12の前端12aよりも奥側または同位置に配置されていると共に、収納部50の前面における下部52の方が上部51よりも奥側に配置されている。このため、収納部50の前面と、使用者の身体との接触面積を低減できる。また、洗面カウンター12の前端12aが押圧される程度に使用者が接近した際に、収納部50の前面に対して、プッシュオープン機構のロックを解除するほどの押圧力が作用しにくくなり、不意に収納部50が手前側に引き出されることが防止される。
さらに、本実施形態では、収納部50の前面が、上面視において幅方向の端部側よりも中央側の方が手前側に突出した形状であるため、使用者の身体が収納部50の前面に接触した場合であっても、その接触面積を小さくでき、不意に収納部50が引き出されることを、より確実に防止することができる。
収納部50の前面は、前述したように、弓なり状に湾曲している。その収納部50の前面における幅方向の両端を第1エリア61(図7(a))とする。その両端の第1エリア61の間を第2エリア62(図7(a))とする。
プッシュオープン機構57は第1エリア61の裏側に設けられている。このため、第1エリア61を所定の押圧力以上の力でまっすぐに押し込めば、プッシュオープン機構57を作動させて、収納部50を引き出すことができる。
一方、前記所定の押圧力が第2エリア62に加わっても、プッシュオープン機構57が作動しないように、プッシュオープン機構57に伝達される押圧力を弱める押圧力低減手段を第2エリア62は有する。具体的に、押圧力低減手段は、第2エリア62に可撓性を付与したものである。
例えば、収納部50は樹脂からなり、弓なり状に湾曲して形成されている。そのため、手前側に突出している幅方向の中央部を押圧すると、その中央部と端部(第1エリア61)との間の部分が撓み、中央部に押圧された力が端部には伝わりにくく、むしろ端部を手前側に浮かせるような付勢力が生じる。
したがって、ボウル部23の正面に立つ使用者の身体が接触しやすい部位(第2エリア62)に押圧力が作用しても、端部(第1エリア61)の裏側に設けられたプッシュオープン機構57に伝達される押圧力が弱まり、収納部50が不意に引き出されにくい。
上記押圧力低減手段として第2エリア62に可撓性を付与する構造は、例えば、収納部50の前面を薄肉あるいは軟質な材料にするだけで実現でき、構造を簡素化できる。
また、本実施形態においても、図9に示す比較例のように、収納部92の前面92aを洗面カウンター12の前端12aに対して大きく奥側に位置させなくてもよく、収納量の低減をまねかない。
すなわち、本実施形態によれば、ボウル部23前方の限られたスペースに設けられる収納部50の収納量をできるだけ多く確保しつつ、使用者が洗面化粧台に接近した際に不意にプッシュオープン式の収納部50が引き出されることを防止できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…フロアキャビネット、12…洗面カウンター、13…水栓、14…鏡、15,35,37,50…収納部、16,51…上部、17,36,38,52…下部、23…ボウル部、25,55…フロントカウンター、26…サイドカウンター、28…バックガード、57…プッシュオープン機構、61…第1エリア、62…第2エリア

Claims (6)

  1. 床上に設置されるフロアキャビネットと、
    前記フロアキャビネットの上部に設けられたボウル部を有する洗面カウンターと、
    前記ボウル部の奥側上方に設けられた鏡と、
    前記ボウル部に向けた吐水口を有する水栓と、
    前記フロアキャビネットの前面上部における前記ボウル部の前方に設けられ、前記ボウル部の前面を隠す収納部と、
    を備えた洗面化粧台であって、
    前記収納部は引き出し式であり、さらに、
    前記収納部には、前記収納部の前面を押圧することで当該収納部が手前側に引き出されるように付勢するプッシュオープン機構が具備されており、
    前記洗面カウンターの前端が押圧される程度に使用者が接近した際に、前記プッシュオープン機構により前記収納部が手前側に引き出されることを防止するために、前記収納部の最前面が前記洗面カウンターの前記前端の近傍であって前記前端よりも奥側、または前記前端と同位置に配置されているとともに、前記収納部の前記前面における下部の方が上部よりも奥側に配置されていることを特徴とする洗面化粧台。
  2. 前記収納部の前記前面の前記下部は、奥側に向かうほど下方向に向かうように傾斜していることを特徴とする請求項1記載の洗面化粧台。
  3. 前記収納部の前記前面の前記下部は、側面視で前方側に凸となる曲面状に形成されたことを特徴とする請求項2記載の洗面化粧台。
  4. 前記収納部の前記前面は、上面視において、端部側よりも中央部側の方が手前側に突出した形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の洗面化粧台。
  5. 前記収納部の前記前面は、所定の押圧力が加わった際に前記プッシュオープン機構によって前記収納部が手前側に引き出される第1エリアと、前記所定の押圧力が加わった際に前記プッシュオープン機構が作動しない第2エリアとを有し、
    前記第2エリアは、前記第2エリアの前面に前記所定の押圧力が加わった際に前記プッシュオープン機構に伝達される押圧力を弱める押圧力低減手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の洗面化粧台。
  6. 前記押圧力低減手段は、前記第2エリアに可撓性を付与したものであることを特徴とする請求項5記載の洗面化粧台。
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