JP6336751B2 - コンパクト容器用中蓋 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧料用具であるコンパクト容器に用いられる中蓋に関する。また本発明は、該中蓋を備えたコンパクト容器に関する。
携帯用の化粧料用具であるコンパクト容器は一般に、化粧料の収納部を有する容器本体と、該容器本体に開閉自在に蝶着された蓋体とを備えている。この収納部には、化粧料が充填された化粧料皿を収納される。この種のコンパクト容器においては、従来、化粧料皿と蓋体との間に、中蓋ないし保護シートと呼ばれる仕切り部材を介在配置させている。そして、コンパクト容器の使用前に該中蓋を取り除く手間を省く目的や、取り除いた該中蓋を紛失させないようにする目的、あるいは衛生上の見地から、該中蓋をコンパクト容器から完全に取り除けないようにする技術が提案されている。
例えば、コンパクト容器の容器本体と化粧料皿との間に、中蓋の一部を挟むことで、該中蓋を固定する技術が知られている(特許文献1ないし3参照)。また、容器本体に溝を設けておき、その溝内に中蓋をスライドさせて、該中蓋を固定する技術も知られている(特許文献4参照)。更に、中蓋を固定するために、蓋体と容器本体の間に立体シートを嵌合させる技術も知られている。(特許文献5参照)
特開2004−255061号公報 登録実用新案3183401号公報 特開2012−143293号公報 特開2007−175340号公報 特開2013−31553号公報
しかし、特許文献1ないし3に記載の技術では、化粧料皿と容器本体とのアンダーカット嵌合によって仕切り部材を固定することに起因してコンパクト容器が大きくなる場合があり、このことは、コンパクト容器にデザイン的な制約を与える点で有利とは言えない。特許文献4に記載の溝によるスライド固定の技術も同様に、コンパクト容器にデザイン的な制約を与えるものである。また、特許文献1ないし5に記載の技術では、工場での製品の製造の際に中蓋をセットするときの作業性が良好とは言えない。更に、製品を購入したユーザーが化粧料皿を取り替えるときの使い勝手も良好とは言えない。
したがって本発明の課題は、中蓋ないし保護シートと呼ばれる仕切り部材を備えたコンパクト容器の改良にあり、更に詳しくは該仕切り部材を備えたコンパクト容器のデザイン的な設計の自由度を向上させることにある。
本発明は、化粧料が充填された化粧料皿を収納するコンパクト容器に用いられ、かつ該化粧料の露出面を被覆するように配置されるコンパクト容器用中蓋であって、
前記コンパクト容器は、容器本体と、該容器本体に開閉自在に結合された蓋体とを備え、
前記コンパクト容器は、前記容器本体の周縁部に設けられた本体係止部位と、前記蓋体の周縁部に設けられた蓋体係止部位とが係止することで閉蓋状態となるものであり、
前記容器本体は、1又は2以上の収納凹部を有し、該収納凹部のうちのいずれかに、前記化粧料が充填された前記化粧料皿が収納されるようになっており、
前記収納凹部のうちのいずれかは、前記本体係と隣接して配置されており、かつ仕切り壁部によって該本体係と仕切られており、
前記仕切り壁部には、該仕切り壁部をその厚み方向にわたって貫通する貫通孔が設けられており、
前記中蓋は、前記化粧料皿に充填された前記化粧料の露出面を被覆する中蓋本体と、該中蓋本体の周縁から延出し、かつ前記貫通孔内に挿入される部位を備えた固定部とを有し、
前記固定部に係止部を設け、前記収納凹部の側から前記仕切り壁部の前記貫通孔内に挿入された状態の該固定部が、該係止部によって前記容器本体のいずれかの部位に係止されるようになされており、
前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大幅部を有し、該最大幅部での幅が前記貫通孔の幅よりも広くなっており、かつ、該最大幅部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での幅が、該貫通孔の幅と同等であるか、若しくはそれよりも狭くなっているか、又は
前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大厚み部を有し、該最大厚み部での厚みが前記貫通孔の高さよりも大きくなっており、かつ、該最大厚み部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での厚みが、該貫通孔の高さと同等であるか、若しくはそれよりも小さくなっているコンパクト容器用中蓋を提供するものである。
また本発明は、1又は2以上の収納凹部を有する容器本体と、該容器本体に開閉自在に結合された蓋体とを備え、
化粧料が充填された化粧料皿が、前記収納凹部のうちのいずれかに収納されており、
前記化粧料の露出面を被覆するように中蓋が配置されたコンパクト容器であって、
前記コンパクト容器は、前記容器本体の周縁部に設けられた本体係止部位と、前記蓋体の周縁部に設けられた蓋体係止部位とが係止することで閉蓋状態となるものであり、
前記収納凹部のうちのいずれかが、前記本体係と隣接して配置されており、かつ仕切り壁部によって該本体係と仕切られており、
前記仕切り壁部には、該仕切り壁部をその厚み方向にわたって貫通する貫通孔が設けられており、
前記中蓋は、前記化粧料皿に充填された前記化粧料の露出面を被覆する中蓋本体と、該中蓋本体の周縁から延出し、かつ前記貫通孔内に挿入される部位を備えた固定部とを有し、
前記固定部に係止部を設け、前記収納凹部の側から前記仕切り壁部の前記貫通孔内に挿入された状態の該固定部が、該係止部によって前記容器本体のいずれかの部位に係止されるようになされており、
前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大幅部を有し、該最大幅部での幅が前記貫通孔の幅よりも広くなっており、かつ、該最大幅部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での幅が、該貫通孔の幅と同等であるか、若しくはそれよりも狭くなっているか、又は
前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大厚み部を有し、該最大厚み部での厚みが前記貫通孔の高さよりも大きくなっており、かつ、該最大厚み部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での厚みが、該貫通孔の高さと同等であるか、若しくはそれよりも小さくなっているコンパクト容器を提供するものである。
本発明によれば、コンパクト容器の形状や大きさが、中蓋が備える固定部によって影響を受けにくくなり、コンパクト容器のデザイン的な設計の自由度が高くなる。
図1は、本発明のコンパクト容器の一実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1に示すコンパクト容器における中蓋を閉じた状態を示す斜視図である。 図3は、中蓋を示す斜視図である。 図4(a)は、中蓋における固定部の要部を拡大して示す斜視図であり、図4(b)は、図4(a)におけるA−A線断面図である。 図5は、図1に示すコンパクト容器における容器本体と中蓋との固定状態を示す斜視図である。 図6は、図1に示すコンパクト容器における容器本体と中蓋との固定状態を示す断面図である。 図7(a)は、本発明の第2実施形態における固定部を拡大して示す斜視図であり、図7(b)は、図7(a)に示す固定部が係止された状態を示すA−A線断面図である。 図8(a)は、本発明の第3実施形態における固定部を拡大して示す斜視図であり、図8(b)は、図8(a)に示す固定部が係止された状態を示すA−A線断面図である。 図9(a)は、本発明の第4実施形態における固定部を拡大して示す斜視図であり、図9(b)は、図9(a)に示す固定部が係止された状態を示すA−A線断面図である。 図10(a)は、本発明の第5実施形態における固定部を拡大して示す斜視図であり、図10(b)は、図10(a)に示す固定部が係止された状態を示すA−A線断面図である。 図11(a)は、本発明の第6実施形態における固定部を拡大して示す斜視図であり、図11(b)は、図11(a)に示す固定部が係止された状態を示すA−A線断面図である。 図12は、本発明の第7実施形態における固定部が係止された状態を示す断面図である。 図13(a)は、本発明の第8実施形態における固定部を拡大して示す斜視図であり、図13(b)は、図13(a)に示す固定部が係止された状態を示すA−A線断面図である。 図14(a)は、本発明の第9実施形態における容器本体の要部を拡大して示す斜視図であり、図14(b)は、固定部が係止された状態を示す断面図である。 図15(a)は、本発明の第10実施形態における容器本体の要部を拡大して示す斜視図であり、図15(b)は、固定部が係止された状態を示す断面図である。 図16は、本発明の第11実施形態における固定部が係止された状態を示す断面図である。 図17は、本発明の第12実施形態における固定部が係止された状態を示す断面図である。 図18は、本発明の第13実施形態における固定部が係止された状態を示す断面図である。 図19(a)は、本発明の第14実施形態における固定部が係止された状態を示す正面図であり、図19(b)は、図19(a)の断面図であり、図19(c)は、閉蓋が更に進行した状態での固定部が係止された状態を示す正面図であり、図19(d)は、図19(c)の断面図であり、図19(e)は、突起部の2つの山部間に係止突片が入り込む状態を示す斜視図である。 図20は、本発明のコンパクト容器の第15実施形態を示す断面図である。 図21は、本発明のコンパクト容器の第16実施形態における固定部を示す斜視図である。 図22は、本発明のコンパクト容器の第17実施形態を示す斜視図である。 図23は、図22に示すコンパクト容器における中蓋を閉じた状態を示す斜視図である。 図24は、図22に示すコンパクト容器における容器本体と中蓋との固定状態を示す斜視図である。 図25は、本発明のコンパクト容器の第18実施形態を示す分解平面図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1及び図2には、本発明のコンパクト容器の第1実施形態の斜視図が示されている。同図に示すコンパクト容器10は、容器本体20及び蓋体30を有している。容器本体20は平面視して略矩形状をしている。平面視で略矩形状をしている容器本体20は、長手方向X及びこれと直交する幅方向Yを有している。平面視での容器本体20は、長手方向Xに沿って延び、かつ互いに対向する第1長辺部20A及び第2長辺部20Bを有している。また平面視での容器本体は、幅方向Yに沿って延び、かつ互いに対向する第1短辺部20C及び第2短辺部20Dを有している。蓋体30も、同様に平面視して略矩形状をしており、平面視での大きさは、容器本体20とほぼ同じになっている。
蓋体30は、容器本体20に開閉自在に結合されている。この結合には例えば蝶番を用いた蝶着を採用することができるが、この結合方法に制限されない。蝶番による容器本体20への蓋体30の蝶着は、容器本体20の長手方向Xに沿う第1長辺部20Aに蝶番を取り付けることで行われる。蓋体30の内面には鏡31が取り付けられている。
容器本体20の周縁部には本体係止部位21が設けられている。一方、蓋体30の周縁部には蓋体係止部位32が設けられている。そして、コンパクト容器10は、容器本体20の本体係止部位21と、蓋体30の蓋体係止部位32とが係止することで閉蓋状態となる。本実施形態における本体係止部位21は、係止突片21Aを備えたフックピース21Bを有している。一方、蓋体係止部位32は、係止突片21Aが係止される開口部32Aを有している。そして、容器本体20の係止突片21Aが、蓋体30の開口部32A内に挿入されて係止されることで、容器本体20と蓋体30との閉蓋状態が維持されるようになっている。
容器本体20は、3つの凹部をその長手方向Xに沿って有している。詳細には、容器本体20は、複数の収納凹部を有している。具体的には、第1収納凹部22A、第2収納凹部22B及び第3収納凹部22Cを有している。これら3つの収納凹部のうち第1収納凹部22Aは、長手方向Xの中央域に位置している。第2収納凹部22B及び第3収納凹部22Cは、第1収納凹部22Aを挟んで、長手方向Xの側部域にそれぞれ位置している。第1収納凹部22Aには、化粧料が充填された化粧料皿40が収納されている。第2収納凹部22B及び第3収納凹部22Cは、化粧道具であるブラシ41及びチップ42がそれぞれ収納されている。
化粧料皿40は平面視して略矩形をしており、区画壁43によって複数の略矩形の区画に区分されている。区画された各区域には異なる種類の化粧料44A、44B、44C、44D、44Eが充填されて収納されている。尤も、化粧料皿40を複数の区画に区分することは必須ではなく、コンパクト容器10や化粧料の具体的な用途に応じて、化粧料皿40に1種類の化粧料のみを充填してもよい。また本実施形態においては、容器本体20に複数の収容凹部が形成されているが、本発明はこれに限られず、1つの収容凹部のみを設け、その収容凹部に1つの化粧料皿を収容させてもよい。本実施形態においては、複数の収納凹部のうちの1つの収納凹部22Aにのみ化粧料皿40を収納したが、これに代えて、2以上の収納凹部にそれぞれ化粧料皿を収納してもよい(例えば後述する図25参照)。
容器本体20に設けられている3つの収納凹部のうち、第1収納凹部22Aは、該容器本体20の周縁部に設けられている本体係止部位21と隣接して配置されている。そして第1収納凹部22Aは、仕切り壁部45によって本体係止部位21と仕切られている。
コンパクト容器10は更に、薄いシート状の扁平体からなる中蓋50を備えている。なお当該技術分野においては、この中蓋50のことを「保護シート」と呼ぶ場合もあるが、両者の間に本質的な差異はない。中蓋50は、例えば透明、半透明又は不透明のものであり、合成樹脂から構成されている。コンパクト容器10が閉蓋状態になったとき、中蓋50は、化粧料皿40内に充填されている化粧料44A−44Eの露出面を少なくとも被覆するように、容器本体20と蓋体30との間に配置される。本実施形態で用いている中蓋50は、化粧料44A−44Eの露出面だけでなく、第2及び第3収納凹部22B、22C内に収納されたブラシ41及びチップ42も被覆している。このように、中蓋50は、第1ないし第3収納凹部22A−22Cの全域を被覆可能な大きさを有しており、中蓋50における中蓋本体51(後述する図3参照)は、第1ないし第3収納凹部22A−22Cの平面視での形状と概ね同じ形状をしている。
中蓋50は、図3に示すとおり、中蓋本体51と、固定部52とを有する。中蓋本体51は、中蓋50が、化粧料皿40に充填された化粧料44A−44Eの露出面を被覆する部位である。また中蓋本体51は、第2及び第3収納凹部22B、22Cを被覆する部位でもある。中蓋本体51は、その周縁部に垂下壁部51Aを有している。垂下壁部51Aは、中蓋本体51の全周にわたって設けられている。垂下壁部51Aは、中蓋本体51が、化粧料皿40内に充填されている化粧料に触れないようにして、該化粧料に擦れ等を生じさせない目的で設けられている。
中蓋50の固定部52は、中蓋本体51の周縁から延出する部位である。固定部52は、これが容器本体20に係止されることで、中蓋50が容器本体に着脱可能に固定されるようになっている。固定部52は、固定部第1部位53及び固定部第2部位54を有している。固定部第2部位54は、固定部52の基部をなし、中蓋本体51の垂下壁部51Aと連接している。固定部第2部位54と垂下壁部51Aとの連接部位58は線状になっており、蝶番状に屈曲可能になっている。固定部第1部位53は、固定部52の先端側の部位であり、固定部第2部位54と連接している。
図1に戻ると、本実施形態で用いている中蓋50には、文字及び図形が付されている。これらの文字や図形は、コンパクト容器10内に収納されている各化粧料44A−44Eの説明や、各化粧料44A−44Eを施す順序、及び化粧道具41,42の収納位置や塗布体の説明のために用いられる。これらの文字や図形は、中蓋50が第1ないし第3収納凹部22A−22C上に配置されたとき、各収納凹部22A−22Cに収納されている各化粧料44A−44Eや化粧道具41,42の収納位置と対応する場所に位置するように付されている。これらの文字や図形は、中蓋50が、第1ないし第3収納凹部22A−22Cの上に配されている状態から、前記の連接部位58(図3及び図4参照)を回動軸として180度開いた状態になったときに、収納位置と対応した形で読み取り可能になっている。なお、文字及び図形は、これらのうちのどちらか一方だけが付されていてもよい。
図4には、中蓋50における固定部52の要部が拡大して示されている。上述のとおり、固定部52は、中蓋本体51の垂下壁部51Aから延出する固定部第2部位54を有する。更に固定部52は、固定部第2部位54に連接する固定部第1部位53を有する。固定部第2部位54は、平坦なシート状ないし板状の部位である。一方、固定部第1部位53は、その中央域に突起部55を有する。突起部55は、高さが相対的に高い主突起部56と、主突起部56よりも高さが相対的に低い副突起部57とから構成されている。副突起部57は、主突起部56に対して固定部第2部位54側に設けられている。主突起部56と副突起部57とは直接に接しており、両者間に谷部等は存在していない。主突起部56及び副突起部57はいずれも中空体から構成されている。固定部第2部位54と垂下壁部51Aとの連接部位58にはミシン目が設けられており、該連接部位58の屈曲が容易になるようにしている。
固定部第1部位53に形成されている突起部55における主突起部56は、固定部52の先端部と、固定部52と中蓋本体51との連接部位58との間に位置しており、該主突起部56が、該固定部52における最大厚み部となっている。そして、固定部52における最大厚み部である主突起部56よりも先端部寄りの部位及び連接部位寄りの部位での厚みは、主突起部56の厚みよりも小さくなっている。また、主突起部56よりも先端部寄りの部位及び連接部位寄りの部位での厚みは、後述する貫通孔60(図5及び図6参照)の高さと同等であるか、又はそれよりも小さくなっている。
図4(a)及び(b)に示すとおり、主突起部56は、その高さがその全域において同じではなく、先端部に向かうに連れて漸次低くなっている。これによって、主突起部56を、後述する貫通孔60(図5及び図6参照)内に円滑に挿入することができる。一方、主突起部56と副突起部57との間では、ステップ状に厚みが変化している。このステップ状の厚みの変化によって、主突起部56には背面壁56Aが形成される。この背面壁56Aが、固定部52の係止部として作用する。主突起部56は、後述するとおり、仕切り壁部45に設けられた貫通孔60内に、容器本体20の第1収納凹部22Aの側から挿入された状態の固定部52が、背面壁56Aによって該仕切り壁部45に係止するようになっている。
図5及び図6には、上述した中蓋50の固定部52が容器本体20に固定される状態が示されている。なお、図6に示す状態は、中蓋本体51が開いて、各収納凹部22A−22Cが露出した状態である。容器本体20における第1収納凹部22Aと本体係止部位21とを仕切る仕切り壁部45は、第1収容凹部22Aに臨む壁部である第1壁部45Aと、第1壁部45Aと反対側に位置する第2壁部45Bとを有する。また仕切り壁部45には、該仕切り壁部45をその厚み方向に貫通する貫通孔60が設けられている。貫通孔60は、横長の形をした矩形状に開口している。この貫通孔60内に、第1収納凹部22Aの側から固定部52を挿入する。固定部52のうち、固定部第1部位53が貫通孔60内に挿入される部位である。固定部第1部位53は、その幅が貫通孔60の幅と同等であるか、又はそれよりも狭くなっているとともに、その厚み、すなわち主突起部56における厚みが貫通孔60の高さよりも大きくなっている。一方、固定部第2部位54は、その幅が貫通孔60の幅よりも広くなっているので、該貫通孔60内への挿入が規制される。
図6に示すとおり、容器本体20の本体係止部位21の内部は、貫通孔60に通じる空間61が形成されている。固定部52における固定部第1部位53が貫通孔内60に完全に挿入された状態においては、この空間61内に該固定部第1部位53が位置する。このとき、固定部第1部位53における主突起部56は、仕切り壁部45における第2壁部45Bよりも外方に位置している。また副突起部57は、貫通孔60内に概ね位置している。一方、固定部第2部位54に関しては、該固定部第2部位54は、固定部第1部位53との連接部位54Aにおいて屈曲し、仕切り壁部45における第1壁部45A及び化粧料皿の外壁に挟まれて、これらと対向するように起立している。そして、中蓋本体51と固定部第2部位54とのなす角度が概ね90度となるように、固定部第2部位54と中蓋本体51との連接部位58において中蓋本体51の垂下壁部51Aが屈曲し、それによって中蓋本体51が容器本体20に対して外方側に開いている。このようにして、中蓋50の容器本体20への固定状態が完成する。
図6に示す固定状態から、固定部第1部位53を引き抜こうとすると、主突起部56の背面壁56Aの一部が、仕切り壁部45の第2壁部45Bに当接し、それ以上の引き抜きが規制される。つまり、この背面壁56Aが係止部として作用し、仕切り壁部45の第2壁部45Bに係止される。それによって、中蓋50が容器本体から着脱しづらくなる。
図6に示す固定状態においては、先に述べたとおり、副突起部57が貫通孔60内に概ね位置している。副突起部57は係止部としての作用は有さないものの、副突起部57が存在していることで、固定部第1部位53と、貫通孔60の上縁60Aとの間の隙間Gを小さくすることができる。詳細には、副突起部57の上端57Aと、貫通孔60の上縁60Aとの間の隙間Gを小さくすることができる。これによって、容器本体20に対して固定状態にある中蓋50が、上下方向にがたつくことを効果的に防止することができる。また、固定部第1部位53が意図せず引き抜かれてしまうことを効果的に防止することができる。
以上の実施形態のコンパクト容器10によれば、これまでは利用されていなかった空間である、本体係止部位21の内部に形成された空間61を中蓋50と容器本体20との固定に利用しているので、コンパクト容器10の形状や大きさが、中蓋50が備える固定部52によって影響を受けにくくなり、コンパクト容器10のデザイン的な設計の自由度が高くなるという有利な効果が奏される。
以上の実施形態では、固定部第1部位53に形成された係止部としての背面壁56Aが、仕切り壁部45の第2壁部45Bに係止されることで、固定部第1部位53の引き抜きを規制したが、係止部が係止される部位は、容器本体20のいずれかの部位であればよく、仕切り壁部45に限られない。例えば図7(a)及び(b)に示す本発明の第2実施形態によれば、係止部は、容器本体20の底面部に凹設された凹部23に係止される。以下にこのことを詳述する。
図7(a)に示すとおり、第2実施形態の固定部第1部位53は、シート状体ないし板状体の中央域が凹陥して、下方に突出した突起部55を有している。突起部55は、その下方への突出の程度がその全域において同じではなく、先端部に向かうに連れて、突出の程度が漸次小さくなっている。これによって、突起部55を、貫通孔60内に円滑に挿入することができる。一方、突起部55のうち、固定部第2部位54側は、下方への突出の程度がステップ状に変化している。このステップ状の変化によって、突起部55には背面壁55Aが形成される。この背面壁55Aが、固定部52の係止部として作用する。
一方、容器本体20における本体係止部位21の底面には、上述した突起部55と相補形状を有する凹部23が凹設されている。凹部23は、突起部55の背面壁55Aと係止可能な垂直係止壁24を有している。このような形状を有する凹部23に固定部第1部位53の突起部55が嵌合すると、背面壁55Aと垂直係止壁24とが互いに係止されて、固定部第1部位53の引き抜きが規制される。
本実施形態においては、突起部55が下方へ突出する程度は、突起部55が凹部23に嵌合できる限り、貫通孔60の高さよりも大きくてもよく、あるいはそれ以下であってもよい。
図8(a)及び(b)に示す本発明の第3実施形態では、固定部52が、係止部としての背面壁55Aと、中蓋本体51との連接部位58との間に、仕切り壁部45に係止される第2係止部59を更に有している。詳細には、固定部第1部位53は、シート状体ないし板状体の中央域が上方に突出した突起部55を有している。突起部55は、その上方への突出の程度がその全域において同じではなく、先端部に向かうに連れて、突出の程度が漸次小さくなっている。これによって、突起部55を、貫通孔60内に円滑に挿入することができる。一方、突起部55のうち、固定部第2部位54側は、上方への突出の程度がステップ状に変化している。このステップ状の変化によって、突起部55には背面壁55Aが形成される。この背面壁55Aが、固定部52の第1係止部として作用する。
また、固定部第1部位53は、突起部55に隣接して舌片体からなる第2係止部59を有している。舌片体からなる第2係止部59は、固定部52を構成するシート状体ないし板状体に略U字状の切り込みを入れてU字の2つの端部間を基部として、切り込み部を上方に向けて起立させることで形成される。U字の2つの端部の位置は、突起部55に隣接した位置とすることが好ましい。舌片体からなる第2係止部59を、貫通孔60の高さよりも高くすることで、第2係止部59を仕切り壁部45の第2壁部45Bに係止させることができる。したがって、第2係止部59の高さは、貫通孔60の高さよりも高ければよく、第2係止部59の高さと、突起部55の突出高さとは、個々に独立して設定することができる。本実施形態によれば、突起部55の背面壁55Aによる第1係止部と、舌片体からなる第2係止部59との双方による係止を行うことができるので、固定部第1部位53の意図しない引き抜きを一層効果的に防止することができる。
図9(a)及び(b)に示す本発明の第4実施形態では、容器本体20の底面部に嵌合凹部70が凹設されている。一方、固定部52は、係止部としての背面壁55Aと、中蓋本体51との連接部位58との間に、嵌合凹部70に嵌合する嵌合凸部71を有している。詳細には、固定部第1部位53には、これまでの実施形態と同様に係止部としての背面壁55Aを有する突起部55が形成されている。これに加えて、固定部第1部位53には、下方に向けて突出した嵌合凸部71が形成されている。嵌合凸部71は、突起部55に隣接し、かつ突起部55よりも中蓋本体51側に位置している。一方、容器本体20における本体係止部位21の底面には、上述した嵌合凸部71と相補形状を有する嵌合凹部70が凹設されている。嵌合凹部70は、貫通孔60の直下又はその近傍に凹設されている。嵌合凹部70は、容器本体の底面部を貫通する孔であってもよく、あるいは有底の穴であってもよい。これらのうち、貫通孔からなる嵌合凹部70を採用すると、容器本体20の金型成形上、有利な場合がある。
本実施形態においては、固定部第1部位53が貫通孔60内に挿入されると、固定部第1部位53に設けられた嵌合凸部71が、容器本体の底面部に凹設された嵌合凹部70に嵌合する。この嵌合と、係止部としての背面壁55Aが、仕切り壁部45の第2壁部45Bに係止されることとの相乗効果によって、本実施形態によれば、固定部第1部位53の意図しない引き抜きを一層効果的に防止することができる。
図10(a)及び(b)に示す本発明の第5実施形態では、仕切り壁部45の壁面のうち、第1収納凹部22Aに臨む壁部である第1壁部45Aに嵌合凹部72が凹設されている。一方、固定部52は、係止部としての背面壁55Aと、中蓋本体51との連接部位58との間に、嵌合凹部72に嵌合する嵌合凸部73を有している。詳細には、固定部第1部位53には、これまでの実施形態と同様に係止部としての背面壁55Aを有する突起部55が形成されている。これに加えて、固定部第1部位53には、突起部55と同方向に突出する嵌合凸部としての第2突起部73が形成されている。第2突起部73は、突起部55から距離を隔てて、突起部55よりも中蓋本体51側に位置している。具体的には、第2突起部73は固定部第2部位54に形成されている。固定部第2部位54は、仕切り壁部45の第1壁部45Aと対向する部位である。一方、仕切り壁部45の第1壁部45Aには、上述した第2突起部73と相補形状を有する嵌合凹部72が凹設されている。嵌合凹部72は、仕切り壁部45を、第1壁部45Aの側から厚み方向に向けて凹陥させて形成されている。
本実施形態においては、固定部第1部位53が貫通孔60内に挿入されると、固定部第2部位54に設けられた第2突起部73が、仕切り壁部45の第1壁部45Aに凹設された嵌合凹部72に嵌合する。この嵌合によって、容器本体20に対して固定状態にある中蓋50が、上下方向にがたつくことを効果的に防止することができる。
図11(a)及び(b)に示す本発明の第6実施形態は、図10(a)及び(b)に示す第5実施形態と同様に、仕切り壁部45の第1壁部45Aに凹設された嵌合凹部72に嵌合する嵌合凸部73を、固定部52の固定部第2部位54に設けた例である。ただし、第5実施形態では、嵌合凸部73は、シート状体ないし板状体の固定部第2部位54を突出させて形成されたものであるのに対し、本実施形態では、シート状体ないし板状体の固定部第2部位54における幅方向の左右両側部域に一対の突出片74を設け、該突出片74を、突起部55の突出方向と同方向に向けて折り曲げて起立させて形成されたものである点で異なる。このように、本実施形態では、突出片74から嵌合凸部73を形成しているので、この嵌合凸部73に嵌合する嵌合凹部72の形状は、細幅のスリット形状のものとなる。本実施形態においても、第5実施形態と同様の有利な効果が奏される。
図12に示す本発明の第7実施形態では、固定部52が、係止部としての背面壁55Aと、中蓋本体51との連接部位58との間に、第2突起部82を有している。第2突起部82は、シート状体ないし板状体の固定部第1部位53を上方に向けて突出させて形成されている。したがって、第2突起部82の突出方向は、突起部55の突出方向と同方向になっている。突起部55と第2突起部82の間には、谷部75が形成されている。第2突起部82はその高さが、貫通孔60の高さと同等又はそれよりも若干低くなっている。固定部第1部位53が、貫通孔60内に挿入された状態において、第2突起部82は、貫通孔60内に位置している。本実施形態によれば、先に述べた図6に示す実施形態と同様に、第2突起部82の上端と、貫通孔60の上縁60Aとの間の隙間を小さくすることができる。これによって、容器本体20に対して固定状態にある中蓋50が、上下方向にがたつくことを効果的に防止することができる。また、固定部第1部位53が意図せず引き抜かれてしまうことを効果的に防止することができる。
これまでに説明してきた実施形態においては、固定部第1部位53において、上方又は下方に向けて突出した突起部55に形成された係止部を利用して、該係止部を容器本体20のいずれかの部位に係止させるようにしたものであったところ、図13(a)及び(b)に示す本発明の第8実施形態では、2つの突起部の組み合わせによって、一つの係止部を形成するものである。詳細には、固定部第1部位53に、上方に向けて突出した第1突起部76と、下方に向けて突出した第2突起部77との組み合わせが形成されている。第1突起部76は、固定部52の先端部側に位置している。第2突起部77は、固定部52と中蓋本体51との連接部位58側に位置している。第1突起部76及び第2突起部77はいずれも、その高さが貫通孔60の高さと同等であるか又はそれよりも低くなっている。そして、第1突起部76の高さと第2突起部77の高さとの和が、貫通孔60の高さよりも大きくなっている。これによって、第1突起部76と第2突起部77との高低差が、貫通孔60の高さよりも大きくなり、それによって、貫通孔60内に挿入された状態の固定部第1部位53を引き抜くときに、第1突起部76の背面壁76Aが、仕切り壁部45の第2壁部45Bに係止されて、引き抜きが規制される。
図14(a)及び(b)に示す本発明の第9実施形態では、仕切り壁部45の壁面のうち、第1収納凹部22Aに臨む壁部である第1壁部45Aと反対側の壁部、すなわち第2壁部45Bにリブ78が設けられている。リブ78は、少なくとも貫通孔60の幅内の領域に一対設けられている。リブ78は、第1壁部45Aと直交する方向に延出している。また、リブ78は縦方向にも延びている。一方、固定部52は、これまでに実施形態と同様に、その固定部第1部位53に突起部55及び係止部としての背面壁55Aを有している。そして、固定部52における固定部第1部位53が、貫通孔60内に挿入された状態において、突起部55の上端55Bが、リブ78の下端78A又はその近傍に位置するように、該リブ78はその高さ方向の位置が調整されて配置されている。このように構成することで、突起部55の上端55Bとリブ78の下端78Aとの間に形成される隙間が小さくなるので、容器本体20に対して固定状態にある中蓋50が、上下方向にがたつくことを効果的に防止することができる。リブ78の下端78Aは、貫通孔60の上縁よりも上方に位置している。
図15(a)及び(b)に示す本発明の第10実施形態では、図14(a)及び(b)に示す第9実施形態と同様に、第2壁部45Bにリブ78を設けたものである。ただし第9実施形態で設けたリブ78は、縦方向に延びているものであるのに対して、本実施形態で設けたリブ78は、横方向に延びているものである。横方向に延びるリブ78は、少なくとも貫通孔60の幅内の領域に設けられている。本実施形態においても、第9実施形態と同様の有利な効果が奏される。
図16に示す本発明の第11実施形態では、容器本体20に設けられた本体係止部位21が、該本体係止部位21と、蓋体30の周縁部に設けられた蓋体係止部位31との係止を解除する係止解除部材としてのフックピース21Bを有している。フックピース21Bは、横断面の形状が略コ字状になっており、その上面に係止突片21Aが突設されている。フックピース21Bは、貫通孔60内に挿入された状態の固定部52に対向するように配置されている。具体的には、断面略コ字状のフックピース21Bにおける開口部が、固定部52の固定部第1部位53に対向するように配置されている。この状態においては、フックピース21Bと固定部第1部位53の先端とは当接していてもよく、あるいは当接していなくてもよい。フックピース21Bは、これを押し込むことで本体係止部位21と蓋体係止部位31との係止が解除可能な構造になっている。そのような構造は、当該技術分野において良く知られたものである。
本体係止部位21と蓋体係止部位31との係止を解除するためにフックピース21Bを押し込むと、該フックピース21Bの前進によって、該フックピース21Bと固定部第1部位53との当接の程度が次第に高くなる。それに伴い、固定部第1部位53が次第に弾性変形する。そして、固定部第1部位53が弾性変形する分だけ、フックピース21Bを勢いよく押し込みづらくなる。その結果、フックピース21Bを押し込むときに、使用者に弾性的なしなやかな感触を与えることができ、コンパクト容器10に高級感を付与することができる。なお、本実施形態において、フックピース21Bが固定部第1部位53と当接する部位は、該固定部第1部位53の先端部だけに限られず、その他の部位、例えば突起部55やその近傍の部位であってもよい。
図17に示す本発明の第12実施形態では、フックピース21Bを押し込む前の状態において、フックピース21Bと固定部第1部位53の先端とが既に当接している。したがって、本実施形態によれば、フックピース21Bの押し込みの当初から、使用者に弾性的なしなやかな感触を与えることができるという利点がある。
これまで説明してきた実施形態においては、容器本体20の本体係止部位21に係止突片21Aが設けられていたが、図18に示す本発明の第13実施形態では、これとは逆に蓋体30の周縁部に設けられた蓋体係止部位31に、該蓋体係止部位31と、容器本体20に設けられた本体係止部位21とを係止する係止突片32Bが垂設されている。具体的には、係止突片32Bは、仕切り壁部45の第2壁部45Bに設けられた係止突起部21Cと係止するようになっている。一方、固定部52における固定部第1部位53には、これまでの実施形態と同様に突起部55及び係止部としての背面壁55Aが設けられている。そして本実施形態においては、図18に示すとおり、コンパクト容器10の閉蓋状態が進行するに連れて、係止突片32Bが突起部55に徐々に当接するようにしている。本実施形態においては、係止突片32Bが突起部55に徐々に当接することで、該突起部55が徐々に弾性変形する。それによって、係止突片32Bと係止突起部21Cとが勢いよく係止することが抑制され、閉蓋時に発生する音を低減させることができ、コンパクト容器10に高級感を付与することができる。
図19に示す本発明の第14実施形態は、上述した第13実施形態の変形例である。第13実施形態では、1つの山部からなる突起部55に係止突片32Bが徐々に当接するようになっていたところ、本実施形態では、突起部55が幅方向に距離を隔てた2つの山部79から構成されている。そしてコンパクト容器10の閉蓋状態が進行するに連れて、蓋体係止部位31設けられた係止突片32Bが、2つの山部79の間に入り込んでいき、突起部55が徐々に弾性変形する。本実施形態によれば、第13実施形態と同様に、閉蓋時に発生する音を低減させることができる。更に本実施形態によれば、係止突片32Bと係止突起部21Cとが係止するときの振動の発生を抑制することもできる。その結果、化粧料皿40内に充填されている化粧料44A−44Eに割れや欠けなどが発生することを効果的に防止することができる。ここで言う幅方向とは、固定部52の挿入方向と直交する方向のことであり、容器本体20における長手方向Xと一致する方向である。
図20に示す本発明の第15実施形態は、第13実施形態及び第14実施形態と同様の係止構造を有している。更に本実施形態は、第13実施形態及び第14実施形態と同様に突起部55及び背面壁55Aを有している。更に本実施形態においては、固定部52が、係止部である背面壁55Aと、固定部52と中蓋本体51との連接部位58との間に、上方に向けて突出した第2突起部80を有している。そして固定部52が容器本体20に固定された状態において、第2突起部80が、仕切り壁部45の第1壁部45Aに当接するようにしている。こうすることで、係止突片32Bと係止突起部21Cとが係止するときの発生する振動が、第2突起部80によって緩衝されて、該振動が化粧料皿40へ伝わりにくくなる。その結果、上述した第14実施形態と同様に、化粧料皿40内に充填されている化粧料44A−44Eに割れや欠けなどが発生することを効果的に防止することができる。
これまで説明してきた実施形態では、固定部52の固定部第1部位53に形成されている係止部が、該固定部第1部位53の厚み方向に沿って形成されていたものであったが、図21に示す第16実施形態はこれと異なり、固定部52は、その先端部と、中蓋本体との連接部位58との間に、係止部としての最大幅部Wを有している。最大幅部Wは、固定部第1部位53に形成されている。最大幅部Wでの幅は貫通孔60の幅よりも広くなっている。また、最大幅部Wよりも先端部寄りの部位及び連接部位58寄りの部位での幅は、貫通孔60の幅と同等であるか、又はそれよりも狭くなっている。本実施形態においても、これまでの実施形態と同様に、中蓋が備える固定部によって影響を受けにくくなり、コンパクト容器のデザイン的な設計の自由度が高くなるという効果が奏される。
これまで説明してきた実施形態では、仕切り壁部45に形成された貫通孔60が、容器本体20の長手方向における概ね中央部に位置していた。これに対して、図22及び図23に示す第17実施形態では、仕切り壁部45に形成された貫通孔60が、容器本体20の長手方向における中央部よりもいずれかの側部寄りに偏倚して位置している。詳細には、本実施形態のコンパクト容器10においては、容器本体20に2つの収納凹部である第1収納凹部22A及び第2収納凹部22Bが形成されている。第1収納凹部22Aには、化粧料44が充填された化粧料皿40が収納される。第2収納凹部22Bには、化粧道具であるパフ81が収納される。第1収納凹部22Aと第2収納凹部22Bとは、容器本体20の長手方向Xに沿う長さが概ね同じになっている。したがって、第1収納凹部22Aと第2収納凹部22Bとを仕切る仕切り壁部83は、容器本体20をその長手方向Xに二分する位置に設けられている。その結果、貫通孔60を、容器本体20の長手方向Xの中央部に設けることができない。そこで本実施形態においては、図24に示すとおり、貫通孔60を、長手方向Xの中央部から第2収納凹部22B寄りの位置に偏倚させて形成している。なお、本実施形態においては、貫通孔60の形成位置を、長手方向Xの中央部から第1収納凹部22A寄りに偏倚させてもよい。こうすることで、中蓋50の固定部第2部位54を、仕切り壁部45と化粧料皿40とで挟み込むことができるので、中蓋50の固定を一層確実なものとすることができる。
図25に示す本発明の第18実施形態では、中蓋50が、複数の中蓋本体59A,59Bを有している。各中蓋本体59A,59Bは、容器本体20に形成された第1収納凹部22A及び第2収納凹部22Bのそれぞれを被覆するように配置されている。詳細には、容器本体20には、第1の化粧料44Aが充填された化粧料皿が収納される第1収納凹部22A、及び第2の化粧料44Bが充填された化粧料皿が収納される第2収納凹部22Bが形成されており、更にブラシ41が収納される第3収納凹部22C及びチップ42が収納される第4収納凹部22Dも形成されている。そして、中蓋本体59Aは、第1収納凹部22A及び第3収納凹部22Cを被覆し得る形状及び大きさを有しており、中蓋本体59Bは、第2収納凹部22B及び第4収納凹部22Dを被覆し得る形状及び大きさを有している。なお本実施形態において、化粧料皿の数は、図示のものに限られず、幅方向Yには、同じ幅の複数の化粧料皿が、第1収容凹部22A及び第2収容凹部22Bを埋めるように収容されていてもよい。このような形態を採用することによっても、中蓋50の固定部第2部位54を、仕切り壁部45の第1壁部45Aと化粧料皿とで挟み込むことができる。また本実施形態において、第1収容凹部22A及び第2収容凹部22Bに1つの化粧料皿を収容し、当該化粧料皿の中を複数の区画に区分し、区画ごとに異なる種類の化粧料を充填してもよい。例えば化粧料皿における左右に異なる種類の化粧料を充填しておき、その上を中蓋50が被覆することで、一方の化粧料は中蓋で被覆したまま、他方の中蓋を開けることができる。
各中蓋本体59A,51Bは、1つの固定部52によって連結されている。詳細には、中蓋本体59Aからは固定部第2部位54が延出しており、同様に中蓋本体59Bからも固定部第2部位54が延出している。そして、これら2つの固定部第2部位54が連結しており、その連結部54Bから固定部第1部位53が延出している。固定部第1部位53の形状は、第1実施形態と同様とすることができる。
以上の第2ないし第18実施形態に関し、特に説明しない点については、第1実施形態に関する説明が適宜適用される。また、第2ないし第18実施形態に係る図7ないし図25において、第1実施形態に係る図1ないし図6に示す部材と同じ部材には、同じ符号を付してある。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば上述した各実施形態の技術要素は、本発明によって奏される効果が損なわれない限りにおいて相互に置換可能である。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の態様を開示する。
本発明は下記<1>に記載のコンパクト容器用中蓋に係るものである。
<1>化粧料が充填された化粧料皿を収納するコンパクト容器に用いられ、かつ該化粧料の露出面を被覆するように配置されるコンパクト容器用中蓋であって、前記コンパクト容器は、容器本体と、該容器本体に開閉自在に結合された蓋体とを備え、前記コンパクト容器は、前記容器本体の周縁部に設けられた本体係止部位と、前記蓋体の周縁部に設けられた蓋体係止部位とが係止することで閉蓋状態となるものであり、前記容器本体は、1又は2以上の収納凹部を有し、該収納凹部のうちのいずれかに、前記化粧料が充填された前記化粧料皿が収納されるようになっており、前記収納凹部のうちのいずれかは、前記本体係と隣接して配置されており、かつ仕切り壁部によって該本体係と仕切られており、前記仕切り壁部には、該仕切り壁部をその厚み方向にわたって貫通する貫通孔が設けられており、前記中蓋は、前記化粧料皿に充填された前記化粧料の露出面を被覆する中蓋本体と、該中蓋本体の周縁から延出し、かつ前記貫通孔内に挿入される部位を備えた固定部とを有し、前記固定部に係止部を設け、前記収納凹部の側から前記仕切り壁部の前記貫通孔内に挿入された状態の該固定部が、該係止部によって前記容器本体のいずれかの部位に係止されるようにした、コンパクト容器用中蓋。
本発明は、更に以下のコンパクト容器用中蓋に係るものであることが好ましい。
<2>前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大幅部を有し、該最大幅部での幅が前記貫通孔の幅よりも広くなっており、かつ、該最大幅部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での幅が、該貫通孔の幅と同等であるか、若しくはそれよりも狭くなっているか、又は前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大厚み部を有し、該最大厚み部での厚みが前記貫通孔の高さよりも大きくなっており、かつ、該最大厚み部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での厚みが、該貫通孔の高さと同等であるか、若しくはそれよりも小さくなっている、前記<1>に記載のコンパクト容器用中蓋。
<3>前記固定部は、前記係止部と、前記中蓋本体との連接部との間に、仕切り壁部に係止される第2係止部を更に有する、前記<1>又は<2>に記載のコンパクト容器用中蓋。
<4>前記容器本体の底面部に嵌合凹部が凹設されており、前記固定部は、前記係止部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部を有する、前記<1>から前記<3>のいずれか1に記載のコンパクト容器用中蓋。
<5>前記仕切り壁部の壁面のうち、前記収納凹部に臨む壁部に嵌合凹部が凹設されており、前記固定部は、前記係止部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部を有する、前記<1>から前記<4>のいずれか1に記載のコンパクト容器用中蓋。
<6>前記固定部は、前記係止部と、前記中蓋本体との連接部との間に、上方に向けて突出した突起部を有し、前記突起部はその高さが、前記貫通孔の高さと同等又はそれよりも低くなっている、前記<1>から前記<5>のいずれか1に記載のコンパクト容器用中蓋。
<7>前記係止部が、上方に向けて突出した第1突起部と、下方に向けて突出した第2突起部との組み合わせからなり、第1突起部は、前記固定部の先端部側に位置し、かつ第2突起部は、該固定部と前記中蓋本体との連接部側に位置しており、第1突起部及び第2突起部はいずれも、その高さが前記貫通孔の高さと同等であるか又はそれよりも低くなっており、第1突起部の高さと第2突起部の高さとの和が、前記貫通孔の高さよりも大きくなっている、前記<1>から前記<6>のいずれか1に記載のコンパクト容器用中蓋。
<8>前記仕切り壁部の壁面のうち、前記収納凹部に臨む壁部と反対側の壁部にリブが設けられており、前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大厚み部を有し、該最大厚み部での厚みが前記貫通孔の高さよりも大きくなっており、かつ、該最大厚み部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での厚みが、該貫通孔の高さと同等であるか、又はそれよりも小さくなっており、前記固定部が、前記貫通孔内に挿入された状態において、前記最大厚み部の上端が、前記リブの下端又はその近傍に位置するように、該リブを配置した、前記<1>から前記<7>のいずれか1に記載のコンパクト容器用中蓋。
<9>前記容器本体に設けられた前記本体係止部位が、該本体係止部位と、前記蓋体の周縁部に設けられた前記蓋体係止部位との係止を解除する係止解除部材を有しており、前記係止解除部材は、前記貫通孔内に挿入された状態の前記固定部に対向するように配置されているとともに、該係止解除部材を押し込むことで前記係止の解除が可能な構造になっており、前記係止解除部材の押し込みによって、前記固定部を弾性変形させるようにした、前記<1>から前記<8>のいずれか1に記載のコンパクト容器用中蓋。
<10>前記蓋体の周縁部に設けられた前記蓋体係止部位に、該蓋体係止部位と、前記容器本体に設けられた前記本体係止部位とを係止する係止突片が設けられており、前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大厚み部を有し、該最大厚み部での厚みが前記貫通孔の高さよりも大きくなっており、かつ、該最大厚み部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での厚みが、該貫通孔の高さと同等であるか、又はそれよりも小さくなっており、前記コンパクト容器の閉蓋状態が進行するに連れて、前記係止突片が前記最大厚み部に徐々に当接するようにした、前記<1>から前記<9>のいずれか1に記載のコンパクト容器用中蓋。
<11>前記最大厚み部が、距離を隔てた2つの山部を有し、前記コンパクト容器の閉蓋状態が進行するに連れて、前記係止突片が2つの前記山部の間に入り込むようにした、前記<10>に記載のコンパクト容器用中蓋。
<12>前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大厚み部を有し、該最大厚み部での厚みが前記貫通孔の高さよりも大きくなっており、かつ、該最大厚み部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での厚みが、該貫通孔の高さと同等であるか、又はそれよりも小さくなっており、前記固定部は、前記係止部と、前記中蓋本体との連接部との間に、上方に向けて突出した突起部を有し、前記固定部が前記容器本体に固定された状態において、前記突起部が、前記仕切り壁部の壁面のうち、前記収納凹部に臨む壁部に当接するようにした、前記<1>から前記<11>のいずれか1に記載のコンパクト容器用中蓋。
<13>前記中蓋が、複数の前記中蓋本体を有し、各中蓋本体が、複数の前記収納凹部のそれぞれを被覆するように配置されており、複数の前記中蓋本体が1つの前記固定部によって連結されている、前記<1>から前記<12>のいずれか1に記載のコンパクト容器用中蓋。
<14>前記固定部が、固定部第1部位及び固定部第2部位を有しており、前記固定部第2部位は、前記コンパクト固定部の基部をなし、前記中蓋本体と連接しており、前記固定部第1部位は、前記固定部の先端側の部位であり、前記固定部第2部位と連接しており、前記固定部第2部位と前記中蓋本体との連接部位が線状になっており、蝶番状に屈曲可能になっている前記<1>から前記<13>のいずれか1に記載のコンパクト容器用中蓋。
<15>前記固定部第2部位が、平坦なシート状ないし板状の部位であり、前記固定部第1部位が、その中央域に突起部を有する前記<14>に記載のコンパクト容器用中蓋。
<16>前記突起部が、高さが相対的に高い主突起部と、該主突起部よりも高さが相対的に低い副突起部とから構成されており、前記副突起部は、前記主突起部に対して前記固定部第2部位側に設けられている前記<15>に記載のコンパクト容器用中蓋。
<17>前記主突起部及び前記副突起部がいずれも中空体から構成されている前記<16>に記載のコンパクト容器用中蓋。
<18>前記固定部が前記容器本体に固定された状態において、前記副突起部が前記貫通孔内に概ね位置している前記<16>又は前記<17>に記載のコンパクト容器用中蓋。
<19>前記主突起部と前記副突起部との間では、ステップ状に厚みが変化しており、このステップ状の厚みの変化によって、前記固定部の係止部としての背面壁が前記主突起部に形成されている前記<16>から前記<18>のいずれか1に記載のコンパクト容器用中蓋。
<20>前記仕切り壁部の壁面のうち、前記収納凹部に臨む壁部と反対側の壁部に、前記背面壁が係止する前記<19>に記載のコンパクト容器用中蓋。
<21>前記主突起部は、その高さが先端部に向かうに連れて漸次低くなっている前記<16>から前記<20>のいずれか1に記載のコンパクト容器用中蓋。
<22>前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大厚み部を有し、該最大厚み部での厚みが前記貫通孔の高さよりも大きくなっており、かつ、該最大厚み部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での厚みが、該貫通孔の高さと同等であるか、又はそれよりも小さくなっており、前記主突起部が、前記固定部の先端部と、該固定部と前記中蓋本体との前記連接部位との間に位置しており、該主突起部が、該固定部における最大厚み部となっている前記<14>から前記<21>のいずれか1に記載のコンパクト容器用中蓋。
<23>前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大幅部を有し、該最大幅部での幅が前記貫通孔の幅よりも広くなっており、かつ、該最大幅部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での幅が、該貫通孔の幅と同等であるか、又はそれよりも狭くなっており、前記最大幅部が、前記固定部第1部位に形成されている前記<14>に記載のコンパクト容器用中蓋。
<24>前記固定部第2部位と前記中蓋本体との前記連接部位にミシン目が設けられている前記<14>から前記<23>のいずれか1に記載のコンパクト容器用中蓋。
<25>前記中蓋に、文字又は図形が付されており、文字又は図形は、前記中蓋が前記収納凹部上に配置されたとき、各収納凹部に収納されている化粧料又は化粧道具の収納位置と対応する場所に位置するように付されている前記<1>から前記<24>のいずれか1に記載のコンパクト容器用中蓋。
<26>1又は2以上の収納凹部を有する容器本体と、該容器本体に開閉自在に結合された蓋体とを備え、化粧料が充填された化粧料皿が、前記収納凹部のうちのいずれかに収納されており、前記化粧料の露出面を被覆するように中蓋が配置されたコンパクト容器であって、前記コンパクト容器は、前記容器本体の周縁部に設けられた本体係止部位と、前記蓋体の周縁部に設けられた蓋体係止部位とが係止することで閉蓋状態となるものであり、前記収納凹部のうちのいずれかが、前記本体係と隣接して配置されており、かつ仕切り壁部によって該本体係と仕切られており、前記仕切り壁部には、該仕切り壁部をその厚み方向にわたって貫通する貫通孔が設けられており、前記中蓋は、前記化粧料皿に充填された前記化粧料の露出面を被覆する中蓋本体と、該中蓋本体の周縁から延出し、かつ前記貫通孔内に挿入される部位を備えた固定部とを有し、前記固定部に係止部を設け、前記収納凹部の側から前記仕切り壁部の前記貫通孔内に挿入された状態の該固定部が、該係止部によって前記容器本体のいずれかの部位に係止されるようにした、コンパクト容器。
<27>前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大幅部を有し、該最大幅部での幅が前記貫通孔の幅よりも広くなっており、かつ、該最大幅部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での幅が、該貫通孔の幅と同等であるか、若しくはそれよりも狭くなっているか、又は前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大厚み部を有し、該最大厚み部での厚みが前記貫通孔の高さよりも大きくなっており、かつ、該最大厚み部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での厚みが、該貫通孔の高さと同等であるか、若しくはそれよりも小さくなっている、前記<26>に記載のコンパクト容器。
<28>前記固定部は、前記係止部と、前記中蓋本体との連接部との間に、仕切り壁部に係止される第2係止部を更に有する、前記<26>又は<27>に記載のコンパクト容器。
<29>前記容器本体の底面部に嵌合凹部が凹設されており、前記固定部は、前記係止部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部を有する、前記<26>から前記<28>のいずれか1に記載のコンパクト容器。
<30>前記仕切り壁部の壁面のうち、前記収納凹部に臨む壁部に嵌合凹部が凹設されており、前記固定部は、前記係止部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部を有する、前記<26>から前記<29>のいずれか1に記載のコンパクト容器。
<31>前記固定部は、前記係止部と、前記中蓋本体との連接部との間に、上方に向けて突出した突起部を有し、前記突起部はその高さが、前記貫通孔の高さと同等又はそれよりも低くなっている、前記<26>から前記<30>のいずれか1に記載のコンパクト容器。
<32>前記係止部が、上方に向けて突出した第1突起部と、下方に向けて突出した第2突起部との組み合わせからなり、第1突起部は、前記固定部の先端部側に位置し、かつ第2突起部は、該固定部と前記中蓋本体との連接部側に位置しており、第1突起部及び第2突起部はいずれも、その高さが前記貫通孔の高さと同等であるか又はそれよりも低くなっており、第1突起部の高さと第2突起部の高さとの和が、前記貫通孔の高さよりも大きくなっている、前記<26>から前記<31>のいずれか1に記載のコンパクト容器。
<33>前記仕切り壁部の壁面のうち、前記収納凹部に臨む壁部と反対側の壁部にリブが設けられており、前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大厚み部を有し、該最大厚み部での厚みが前記貫通孔の高さよりも大きくなっており、かつ、該最大厚み部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での厚みが、該貫通孔の高さと同等であるか、又はそれよりも小さくなっており、前記固定部が、前記貫通孔内に挿入された状態において、前記最大厚み部の上端が、前記リブの下端又はその近傍に位置するように、該リブを配置した、前記<26>から前記<32>のいずれか1に記載のコンパクト容器。
<34>前記容器本体に設けられた前記本体係止部位が、該本体係止部位と、前記蓋体の周縁部に設けられた前記蓋体係止部位との係止を解除する係止解除部材を有しており、前記係止解除部材は、前記貫通孔内に挿入された状態の前記固定部に対向するように配置されているとともに、該係止解除部材を押し込むことで前記係止の解除が可能な構造になっており、前記係止解除部材の押し込みによって、前記固定部を弾性変形させるようにした、前記<26>から前記<33>のいずれか1に記載のコンパクト容器。
<35>前記蓋体の周縁部に設けられた前記蓋体係止部位に、該蓋体係止部位と、前記容器本体に設けられた前記本体係止部位とを係止する係止突片が設けられており、前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大厚み部を有し、該最大厚み部での厚みが前記貫通孔の高さよりも大きくなっており、かつ、該最大厚み部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での厚みが、該貫通孔の高さと同等であるか、又はそれよりも小さくなっており、前記コンパクト容器の閉蓋状態が進行するに連れて、前記係止突片が前記最大厚み部に徐々に当接するようにした、前記<26>から前記<34>のいずれか1に記載のコンパクト容器。
<36>前記最大厚み部が、距離を隔てた2つの山部を有し、前記コンパクト容器の閉蓋状態が進行するに連れて、前記係止突片が2つの前記山部の間に入り込むようにした、前記<35>に記載のコンパクト容器。
<37>前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大厚み部を有し、該最大厚み部での厚みが前記貫通孔の高さよりも大きくなっており、かつ、該最大厚み部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での厚みが、該貫通孔の高さと同等であるか、又はそれよりも小さくなっており、前記固定部は、前記係止部と、前記中蓋本体との連接部との間に、上方に向けて突出した突起部を有し、前記固定部が前記容器本体に固定された状態において、前記突起部が、前記仕切り壁部の壁面のうち、前記収納凹部に臨む壁部に当接するようにした、前記<26>から前記<36>のいずれか1に記載のコンパクト容器。
<38>前記中蓋が、複数の前記中蓋本体を有し、各中蓋本体が、複数の前記収納凹部のそれぞれを被覆するように配置されており、複数の前記中蓋本体が1つの前記固定部によって連結されている、前記<26>から前記<37>のいずれか1に記載のコンパクト容器。
<39>前記固定部が、固定部第1部位及び固定部第2部位を有しており、前記固定部第2部位は、前記コンパクト固定部の基部をなし、前記中蓋本体と連接しており、前記固定部第1部位は、前記固定部の先端側の部位であり、前記固定部第2部位と連接しており、前記固定部第2部位と前記中蓋本体との連接部位が線状になっており、蝶番状に屈曲可能になっている前記<26>から前記<38>のいずれか1に記載のコンパクト容器。
<40>前記固定部第2部位が、平坦なシート状ないし板状の部位であり、前記固定部第1部位が、その中央域に突起部を有する前記<39>に記載のコンパクト容器。
<41>前記突起部が、高さが相対的に高い主突起部と、該主突起部よりも高さが相対的に低い副突起部とから構成されており、前記副突起部は、前記主突起部に対して前記固定部第2部位側に設けられている前記<40>に記載のコンパクト容器。
<42>前記主突起部及び前記副突起部がいずれも中空体から構成されている前記<41>に記載のコンパクト容器。
<43>前記固定部が前記容器本体に固定された状態において、前記副突起部が前記貫通孔内に概ね位置している前記<41>又は前記<42>に記載のコンパクト容器。
<44>前記主突起部と前記副突起部との間では、ステップ状に厚みが変化しており、このステップ状の厚みの変化によって、前記固定部の係止部としての背面壁が前記主突起部に形成されている前記<41>から前記<33>のいずれか1に記載のコンパクト容器。
<45>前記仕切り壁部の壁面のうち、前記収納凹部に臨む壁部と反対側の壁部に、前記背面壁が係止する前記<44>に記載のコンパクト容器。
<46>前記主突起部は、その高さが先端部に向かうに連れて漸次低くなっている前記<41>から前記<45>のいずれか1に記載のコンパクト容器。
<47>前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大厚み部を有し、該最大厚み部での厚みが前記貫通孔の高さよりも大きくなっており、かつ、該最大厚み部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での厚みが、該貫通孔の高さと同等であるか、又はそれよりも小さくなっており、前記主突起部が、前記固定部の先端部と、該固定部と前記中蓋本体との前記連接部位との間に位置しており、該主突起部が、該固定部における最大厚み部となっている前記<39>から前記<46>のいずれか1に記載のコンパクト容器。
<48>前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大幅部を有し、該最大幅部での幅が前記貫通孔の幅よりも広くなっており、かつ、該最大幅部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での幅が、該貫通孔の幅と同等であるか、又はそれよりも狭くなっており、前記最大幅部が、前記固定部第1部位に形成されている前記<39>に記載のコンパクト容器。
<49>前記固定部第2部位と前記中蓋本体との前記連接部位にミシン目が設けられている前記<39>から前記<48>のいずれか1に記載のコンパクト容器。
<50>前記中蓋に、文字又は図形が付されており、
文字又は図形は、前記中蓋が前記収納凹部上に配置されたとき、各収納凹部に収納されている化粧料又は化粧道具の収納位置と対応する場所に位置するように付されている前記<26>から前記<49>のいずれか1に記載のコンパクト容器。
10 コンパクト容器
20 容器本体
21 本体係止部位
21A 係止突片
21B フックピース
22A 第1収納凹部
22B 第2収納凹部
22C 第3収納凹部
30 蓋体
32 蓋体係止部位
32B 係止突片
40 化粧料皿
44A−44E 化粧料
45 仕切り壁部
45A 第1壁部
45B 第2壁部
50 中蓋
51 中蓋本体
52 固定部
53 固定部第1部位
54 固定部第2部位
55 突起部
55A 背面壁
56 主突起部
56A 背面壁
57 副突起部
60 貫通孔
61 空間

Claims (13)

  1. 化粧料が充填された化粧料皿を収納するコンパクト容器に用いられ、かつ該化粧料の露出面を被覆するように配置されるコンパクト容器用中蓋であって、
    前記コンパクト容器は、容器本体と、該容器本体に開閉自在に結合された蓋体とを備え、
    前記コンパクト容器は、前記容器本体の周縁部に設けられた本体係止部位と、前記蓋体の周縁部に設けられた蓋体係止部位とが係止することで閉蓋状態となるものであり、
    前記容器本体は、1又は2以上の収納凹部を有し、該収納凹部のうちのいずれかに、前記化粧料が充填された前記化粧料皿が収納されるようになっており、
    前記収納凹部のうちのいずれかは、前記本体係と隣接して配置されており、かつ仕切り壁部によって該本体係と仕切られており、
    前記仕切り壁部には、該仕切り壁部をその厚み方向にわたって貫通する貫通孔が設けられており、
    前記中蓋は、前記化粧料皿に充填された前記化粧料の露出面を被覆する中蓋本体と、該中蓋本体の周縁から延出し、かつ前記貫通孔内に挿入される部位を備えた固定部とを有し、
    前記固定部に係止部を設け、前記収納凹部の側から前記仕切り壁部の前記貫通孔内に挿入された状態の該固定部が、該係止部によって前記容器本体のいずれかの部位に係止されるようになされており、
    前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大幅部を有し、該最大幅部での幅が前記貫通孔の幅よりも広くなっており、かつ、該最大幅部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での幅が、該貫通孔の幅と同等であるか、若しくはそれよりも狭くなっているか、又は
    前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大厚み部を有し、該最大厚み部での厚みが前記貫通孔の高さよりも大きくなっており、かつ、該最大厚み部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での厚みが、該貫通孔の高さと同等であるか、若しくはそれよりも小さくなっているコンパクト容器用中蓋。
  2. 化粧料が充填された化粧料皿を収納するコンパクト容器に用いられ、かつ該化粧料の露出面を被覆するように配置されるコンパクト容器用中蓋であって、
    前記コンパクト容器は、容器本体と、該容器本体に開閉自在に結合された蓋体とを備え、
    前記コンパクト容器は、前記容器本体の周縁部に設けられた本体係止部位と、前記蓋体の周縁部に設けられた蓋体係止部位とが係止することで閉蓋状態となるものであり、
    前記容器本体は、1又は2以上の収納凹部を有し、該収納凹部のうちのいずれかに、前記化粧料が充填された前記化粧料皿が収納されるようになっており、
    前記収納凹部のうちのいずれかは、前記本体係止部位と隣接して配置されており、かつ仕切り壁部によって該本体係止部位と仕切られており、
    前記仕切り壁部には、該仕切り壁部をその厚み方向にわたって貫通する貫通孔が設けられており、
    前記中蓋は、前記化粧料皿に充填された前記化粧料の露出面を被覆する中蓋本体と、該中蓋本体の周縁から延出し、かつ前記貫通孔内に挿入される部位を備えた固定部とを有し、
    前記固定部に係止部を設け、前記収納凹部の側から前記仕切り壁部の前記貫通孔内に挿入された状態の該固定部が、該係止部によって前記容器本体のいずれかの部位に係止されるようになされており、
    前記固定部は、前記係止部と、前記中蓋本体との連接部との間に、仕切り壁部に係止される第2係止部を更に有するコンパクト容器用中蓋。
  3. 化粧料が充填された化粧料皿を収納するコンパクト容器に用いられ、かつ該化粧料の露出面を被覆するように配置されるコンパクト容器用中蓋であって、
    前記コンパクト容器は、容器本体と、該容器本体に開閉自在に結合された蓋体とを備え、
    前記コンパクト容器は、前記容器本体の周縁部に設けられた本体係止部位と、前記蓋体の周縁部に設けられた蓋体係止部位とが係止することで閉蓋状態となるものであり、
    前記容器本体は、1又は2以上の収納凹部を有し、該収納凹部のうちのいずれかに、前記化粧料が充填された前記化粧料皿が収納されるようになっており、
    前記収納凹部のうちのいずれかは、前記本体係止部位と隣接して配置されており、かつ仕切り壁部によって該本体係止部位と仕切られており、
    前記仕切り壁部には、該仕切り壁部をその厚み方向にわたって貫通する貫通孔が設けられており、
    前記中蓋は、前記化粧料皿に充填された前記化粧料の露出面を被覆する中蓋本体と、該中蓋本体の周縁から延出し、かつ前記貫通孔内に挿入される部位を備えた固定部とを有し、
    前記固定部に係止部を設け、前記収納凹部の側から前記仕切り壁部の前記貫通孔内に挿入された状態の該固定部が、該係止部によって前記容器本体のいずれかの部位に係止されるようになされており、
    前記容器本体の底面部に嵌合凹部が凹設されており、
    前記固定部は、前記係止部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部を有するコンパクト容器用中蓋。
  4. 化粧料が充填された化粧料皿を収納するコンパクト容器に用いられ、かつ該化粧料の露出面を被覆するように配置されるコンパクト容器用中蓋であって、
    前記コンパクト容器は、容器本体と、該容器本体に開閉自在に結合された蓋体とを備え、
    前記コンパクト容器は、前記容器本体の周縁部に設けられた本体係止部位と、前記蓋体の周縁部に設けられた蓋体係止部位とが係止することで閉蓋状態となるものであり、
    前記容器本体は、1又は2以上の収納凹部を有し、該収納凹部のうちのいずれかに、前記化粧料が充填された前記化粧料皿が収納されるようになっており、
    前記収納凹部のうちのいずれかは、前記本体係止部位と隣接して配置されており、かつ仕切り壁部によって該本体係止部位と仕切られており、
    前記仕切り壁部には、該仕切り壁部をその厚み方向にわたって貫通する貫通孔が設けられており、
    前記中蓋は、前記化粧料皿に充填された前記化粧料の露出面を被覆する中蓋本体と、該中蓋本体の周縁から延出し、かつ前記貫通孔内に挿入される部位を備えた固定部とを有し、
    前記固定部に係止部を設け、前記収納凹部の側から前記仕切り壁部の前記貫通孔内に挿入された状態の該固定部が、該係止部によって前記容器本体のいずれかの部位に係止されるようになされており、
    前記仕切り壁部の壁面のうち、前記収納凹部に臨む壁部に嵌合凹部が凹設されており、
    前記固定部は、前記係止部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部を有するコンパクト容器用中蓋。
  5. 化粧料が充填された化粧料皿を収納するコンパクト容器に用いられ、かつ該化粧料の露出面を被覆するように配置されるコンパクト容器用中蓋であって、
    前記コンパクト容器は、容器本体と、該容器本体に開閉自在に結合された蓋体とを備え、
    前記コンパクト容器は、前記容器本体の周縁部に設けられた本体係止部位と、前記蓋体の周縁部に設けられた蓋体係止部位とが係止することで閉蓋状態となるものであり、
    前記容器本体は、1又は2以上の収納凹部を有し、該収納凹部のうちのいずれかに、前記化粧料が充填された前記化粧料皿が収納されるようになっており、
    前記収納凹部のうちのいずれかは、前記本体係止部位と隣接して配置されており、かつ仕切り壁部によって該本体係止部位と仕切られており、
    前記仕切り壁部には、該仕切り壁部をその厚み方向にわたって貫通する貫通孔が設けられており、
    前記中蓋は、前記化粧料皿に充填された前記化粧料の露出面を被覆する中蓋本体と、該中蓋本体の周縁から延出し、かつ前記貫通孔内に挿入される部位を備えた固定部とを有し、
    前記固定部に係止部を設け、前記収納凹部の側から前記仕切り壁部の前記貫通孔内に挿入された状態の該固定部が、該係止部によって前記容器本体のいずれかの部位に係止されるようになされており、
    前記固定部は、前記係止部と、前記中蓋本体との連接部との間に、上方に向けて突出した突起部を有し、
    前記突起部はその高さが、前記貫通孔の高さと同等又はそれよりも低くなっているコンパクト容器用中蓋。
  6. 化粧料が充填された化粧料皿を収納するコンパクト容器に用いられ、かつ該化粧料の露出面を被覆するように配置されるコンパクト容器用中蓋であって、
    前記コンパクト容器は、容器本体と、該容器本体に開閉自在に結合された蓋体とを備え、
    前記コンパクト容器は、前記容器本体の周縁部に設けられた本体係止部位と、前記蓋体の周縁部に設けられた蓋体係止部位とが係止することで閉蓋状態となるものであり、
    前記容器本体は、1又は2以上の収納凹部を有し、該収納凹部のうちのいずれかに、前記化粧料が充填された前記化粧料皿が収納されるようになっており、
    前記収納凹部のうちのいずれかは、前記本体係止部位と隣接して配置されており、かつ仕切り壁部によって該本体係止部位と仕切られており、
    前記仕切り壁部には、該仕切り壁部をその厚み方向にわたって貫通する貫通孔が設けられており、
    前記中蓋は、前記化粧料皿に充填された前記化粧料の露出面を被覆する中蓋本体と、該中蓋本体の周縁から延出し、かつ前記貫通孔内に挿入される部位を備えた固定部とを有し、
    前記固定部に係止部を設け、前記収納凹部の側から前記仕切り壁部の前記貫通孔内に挿入された状態の該固定部が、該係止部によって前記容器本体のいずれかの部位に係止されるようになされており、
    前記係止部が、上方に向けて突出した第1突起部と、下方に向けて突出した第2突起部との組み合わせからなり、
    第1突起部は、前記固定部の先端部側に位置し、かつ第2突起部は、該固定部と前記中蓋本体との連接部側に位置しており、
    第1突起部及び第2突起部はいずれも、その高さが前記貫通孔の高さと同等であるか又はそれよりも低くなっており、
    第1突起部の高さと第2突起部の高さとの和が、前記貫通孔の高さよりも大きくなっているコンパクト容器用中蓋。
  7. 化粧料が充填された化粧料皿を収納するコンパクト容器に用いられ、かつ該化粧料の露出面を被覆するように配置されるコンパクト容器用中蓋であって、
    前記コンパクト容器は、容器本体と、該容器本体に開閉自在に結合された蓋体とを備え、
    前記コンパクト容器は、前記容器本体の周縁部に設けられた本体係止部位と、前記蓋体の周縁部に設けられた蓋体係止部位とが係止することで閉蓋状態となるものであり、
    前記容器本体は、1又は2以上の収納凹部を有し、該収納凹部のうちのいずれかに、前記化粧料が充填された前記化粧料皿が収納されるようになっており、
    前記収納凹部のうちのいずれかは、前記本体係止部位と隣接して配置されており、かつ仕切り壁部によって該本体係止部位と仕切られており、
    前記仕切り壁部には、該仕切り壁部をその厚み方向にわたって貫通する貫通孔が設けられており、
    前記中蓋は、前記化粧料皿に充填された前記化粧料の露出面を被覆する中蓋本体と、該中蓋本体の周縁から延出し、かつ前記貫通孔内に挿入される部位を備えた固定部とを有し、
    前記固定部に係止部を設け、前記収納凹部の側から前記仕切り壁部の前記貫通孔内に挿入された状態の該固定部が、該係止部によって前記容器本体のいずれかの部位に係止されるようになされており、
    前記仕切り壁部の壁面のうち、前記収納凹部に臨む壁部と反対側の壁部にリブが設けられており、
    前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大厚み部を有し、該最大厚み部での厚みが前記貫通孔の高さよりも大きくなっており、かつ、該最大厚み部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での厚みが、該貫通孔の高さと同等であるか、又はそれよりも小さくなっており、
    前記固定部が、前記貫通孔内に挿入された状態において、前記最大厚み部の上端が、前記リブの下端又はその近傍に位置するように、該リブを配置したコンパクト容器用中蓋。
  8. 化粧料が充填された化粧料皿を収納するコンパクト容器に用いられ、かつ該化粧料の露出面を被覆するように配置されるコンパクト容器用中蓋であって、
    前記コンパクト容器は、容器本体と、該容器本体に開閉自在に結合された蓋体とを備え、
    前記コンパクト容器は、前記容器本体の周縁部に設けられた本体係止部位と、前記蓋体の周縁部に設けられた蓋体係止部位とが係止することで閉蓋状態となるものであり、
    前記容器本体は、1又は2以上の収納凹部を有し、該収納凹部のうちのいずれかに、前記化粧料が充填された前記化粧料皿が収納されるようになっており、
    前記収納凹部のうちのいずれかは、前記本体係止部位と隣接して配置されており、かつ仕切り壁部によって該本体係止部位と仕切られており、
    前記仕切り壁部には、該仕切り壁部をその厚み方向にわたって貫通する貫通孔が設けられており、
    前記中蓋は、前記化粧料皿に充填された前記化粧料の露出面を被覆する中蓋本体と、該中蓋本体の周縁から延出し、かつ前記貫通孔内に挿入される部位を備えた固定部とを有し、
    前記固定部に係止部を設け、前記収納凹部の側から前記仕切り壁部の前記貫通孔内に挿入された状態の該固定部が、該係止部によって前記容器本体のいずれかの部位に係止されるようになされており、
    前記容器本体に設けられた前記本体係止部位が、該本体係止部位と、前記蓋体の周縁部に設けられた前記蓋体係止部位との係止を解除する係止解除部材を有しており、
    前記係止解除部材は、前記貫通孔内に挿入された状態の前記固定部に対向するように配置されているとともに、該係止解除部材を押し込むことで前記係止の解除が可能な構造になっており、
    前記係止解除部材の押し込みによって、前記固定部を弾性変形させるようにしたコンパクト容器用中蓋。
  9. 化粧料が充填された化粧料皿を収納するコンパクト容器に用いられ、かつ該化粧料の露出面を被覆するように配置されるコンパクト容器用中蓋であって、
    前記コンパクト容器は、容器本体と、該容器本体に開閉自在に結合された蓋体とを備え、
    前記コンパクト容器は、前記容器本体の周縁部に設けられた本体係止部位と、前記蓋体の周縁部に設けられた蓋体係止部位とが係止することで閉蓋状態となるものであり、
    前記容器本体は、1又は2以上の収納凹部を有し、該収納凹部のうちのいずれかに、前記化粧料が充填された前記化粧料皿が収納されるようになっており、
    前記収納凹部のうちのいずれかは、前記本体係止部位と隣接して配置されており、かつ仕切り壁部によって該本体係止部位と仕切られており、
    前記仕切り壁部には、該仕切り壁部をその厚み方向にわたって貫通する貫通孔が設けられており、
    前記中蓋は、前記化粧料皿に充填された前記化粧料の露出面を被覆する中蓋本体と、該中蓋本体の周縁から延出し、かつ前記貫通孔内に挿入される部位を備えた固定部とを有し、
    前記固定部に係止部を設け、前記収納凹部の側から前記仕切り壁部の前記貫通孔内に挿入された状態の該固定部が、該係止部によって前記容器本体のいずれかの部位に係止されるようになされており、
    前記蓋体の周縁部に設けられた前記蓋体係止部位に、該蓋体係止部位と、前記容器本体に設けられた前記本体係止部位とを係止する係止突片が設けられており、
    前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大厚み部を有し、該最大厚み部での厚みが前記貫通孔の高さよりも大きくなっており、かつ、該最大厚み部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での厚みが、該貫通孔の高さと同等であるか、又はそれよりも小さくなっており、
    前記コンパクト容器の閉蓋状態が進行するに連れて、前記係止突片が前記最大厚み部に徐々に当接するようにしたコンパクト容器用中蓋。
  10. 前記最大厚み部が、距離を隔てた2つの山部を有し、
    前記コンパクト容器の閉蓋状態が進行するに連れて、前記係止突片が2つの前記山部の間に入り込むようにした請求項に記載のコンパクト容器用中蓋。
  11. 化粧料が充填された化粧料皿を収納するコンパクト容器に用いられ、かつ該化粧料の露出面を被覆するように配置されるコンパクト容器用中蓋であって、
    前記コンパクト容器は、容器本体と、該容器本体に開閉自在に結合された蓋体とを備え、
    前記コンパクト容器は、前記容器本体の周縁部に設けられた本体係止部位と、前記蓋体の周縁部に設けられた蓋体係止部位とが係止することで閉蓋状態となるものであり、
    前記容器本体は、1又は2以上の収納凹部を有し、該収納凹部のうちのいずれかに、前記化粧料が充填された前記化粧料皿が収納されるようになっており、
    前記収納凹部のうちのいずれかは、前記本体係止部位と隣接して配置されており、かつ仕切り壁部によって該本体係止部位と仕切られており、
    前記仕切り壁部には、該仕切り壁部をその厚み方向にわたって貫通する貫通孔が設けられており、
    前記中蓋は、前記化粧料皿に充填された前記化粧料の露出面を被覆する中蓋本体と、該中蓋本体の周縁から延出し、かつ前記貫通孔内に挿入される部位を備えた固定部とを有し、
    前記固定部に係止部を設け、前記収納凹部の側から前記仕切り壁部の前記貫通孔内に挿入された状態の該固定部が、該係止部によって前記容器本体のいずれかの部位に係止されるようになされており、
    前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大厚み部を有し、該最大厚み部での厚みが前記貫通孔の高さよりも大きくなっており、かつ、該最大厚み部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での厚みが、該貫通孔の高さと同等であるか、又はそれよりも小さくなっており、
    前記固定部は、前記係止部と、前記中蓋本体との連接部との間に、上方に向けて突出した突起部を有し、
    前記固定部が前記容器本体に固定された状態において、前記突起部が、前記仕切り壁部の壁面のうち、前記収納凹部に臨む壁部に当接するようにしたコンパクト容器用中蓋。
  12. 化粧料が充填された化粧料皿を収納するコンパクト容器に用いられ、かつ該化粧料の露出面を被覆するように配置されるコンパクト容器用中蓋であって、
    前記コンパクト容器は、容器本体と、該容器本体に開閉自在に結合された蓋体とを備え、
    前記コンパクト容器は、前記容器本体の周縁部に設けられた本体係止部位と、前記蓋体の周縁部に設けられた蓋体係止部位とが係止することで閉蓋状態となるものであり、
    前記容器本体は、1又は2以上の収納凹部を有し、該収納凹部のうちのいずれかに、前記化粧料が充填された前記化粧料皿が収納されるようになっており、
    前記収納凹部のうちのいずれかは、前記本体係止部位と隣接して配置されており、かつ仕切り壁部によって該本体係止部位と仕切られており、
    前記仕切り壁部には、該仕切り壁部をその厚み方向にわたって貫通する貫通孔が設けられており、
    前記中蓋は、前記化粧料皿に充填された前記化粧料の露出面を被覆する中蓋本体と、該中蓋本体の周縁から延出し、かつ前記貫通孔内に挿入される部位を備えた固定部とを有し、
    前記固定部に係止部を設け、前記収納凹部の側から前記仕切り壁部の前記貫通孔内に挿入された状態の該固定部が、該係止部によって前記容器本体のいずれかの部位に係止されるようになされており、
    前記中蓋が、複数の前記中蓋本体を有し、各中蓋本体が、複数の前記収納凹部のそれぞれを被覆するように配置されており、
    複数の前記中蓋本体が1つの前記固定部によって連結されているコンパクト容器用中蓋。
  13. 1又は2以上の収納凹部を有する容器本体と、該容器本体に開閉自在に結合された蓋体とを備え、
    化粧料が充填された化粧料皿が、前記収納凹部のうちのいずれかに収納されており、
    前記化粧料の露出面を被覆するように中蓋が配置されたコンパクト容器であって、
    前記コンパクト容器は、前記容器本体の周縁部に設けられた本体係止部位と、前記蓋体の周縁部に設けられた蓋体係止部位とが係止することで閉蓋状態となるものであり、
    前記収納凹部のうちのいずれかが、前記本体係と隣接して配置されており、かつ仕切り壁部によって該本体係と仕切られており、
    前記仕切り壁部には、該仕切り壁部をその厚み方向にわたって貫通する貫通孔が設けられており、
    前記中蓋は、前記化粧料皿に充填された前記化粧料の露出面を被覆する中蓋本体と、該中蓋本体の周縁から延出し、かつ前記貫通孔内に挿入される部位を備えた固定部とを有し、
    前記固定部に係止部を設け、前記収納凹部の側から前記仕切り壁部の前記貫通孔内に挿入された状態の該固定部が、該係止部によって前記容器本体のいずれかの部位に係止されるようになされており、
    前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大幅部を有し、該最大幅部での幅が前記貫通孔の幅よりも広くなっており、かつ、該最大幅部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での幅が、該貫通孔の幅と同等であるか、若しくはそれよりも狭くなっているか、又は
    前記固定部は、その先端部と、前記中蓋本体との連接部との間に、前記係止部としての最大厚み部を有し、該最大厚み部での厚みが前記貫通孔の高さよりも大きくなっており、かつ、該最大厚み部よりも該先端部寄りの部位及び該連接部寄りの部位での厚みが、該貫通孔の高さと同等であるか、若しくはそれよりも小さくなっているコンパクト容器。
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