JP2012091834A - スライド式開閉蓋を有する収納容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内側に積層薄紙Pを収容する収容空間Sとこの積層薄紙Pの取出し口4 とが備わった容器本体2と、前記取出し口4を閉塞並びに解放するための左右対称形の一対の開閉蓋5とが備わり、前記開閉蓋5が前記容器本体2の上壁3にほぼ沿って平行にスライド出来るように装着されていると共に、両開閉蓋5の対向する辺縁13の間に両開閉蓋5による前記取出し口4の閉塞姿勢を保持するロック機構16が設けられ、このロック機構16は両開閉蓋5のいずれか一方の前記辺縁13上面を押圧することでロック解除可能に構成され、かつ、両開閉蓋5の閉塞位置を保ち、互いに他方の開閉蓋側への移行を防止するストッパー14が備わっている
【選択図】 図1
Description
この種の家庭用の積層薄紙の収納容器は、例えば、内側にそのまま集積されたもしくは個包装された積層薄紙を収容する収容空間と、この積層薄紙の取出し口を上部に備えた容器本体と、この容器本体の上部に回動自在に設けられて取出し口を開放及び閉塞する開閉蓋とを備えたものが存在したり、提案されていたりする。そして、何れもが開閉蓋を上向きに回動させて取出し口を開放し、この取り出し口から積層薄紙を引き出して使用する。使用後は開閉蓋を下向きに回動させて取出し口を閉塞し、積層薄紙に塵や埃が付着するのを防止するようにしてある。(例えば特許文献1〜8参照)。
翻って、この種積層薄紙を容器から引き出す際の状況は、特に赤ちゃんなどの乳幼児のおしり拭きとして使用する場合においては、片方の手に乳幼児を抱きかかえていたり、乳幼児の足首などを持っていたりといった状況など、往々にして片側の手が塞がっている場合に使用されることが多いのが良く知られている事実である。
とが備わり、前記開閉蓋が前記容器本体の外壁にほぼ沿って平行にスライド出来るように装着されていると共に、両開閉蓋の対向する辺縁の間に両開閉蓋による前記取出し口の閉塞姿勢を保持するロック機構が設けられ、このロック機構は両開閉蓋のいずれか一方の前記辺縁上面を押圧することでロック解除可能に構成され、かつ、両開閉蓋の閉塞位置を保ち、互いに他方の開閉蓋側への移行を防止するストッパーが備わっている構造を採用したものである。
の側からでも、取出し口をしっかり視認できながら、しかもワンタッチで簡便に開閉蓋の開閉が可能になる。
その結果、開閉蓋が立ち上がって開放姿勢を保つ従来品やロック機構の作動が不安定な従来品と違って、収納容器の向きに関わりなく、どちらの側からも簡便に開閉蓋を開閉でき、併せて開閉蓋に邪魔されることなく、的確、かつ、素早く積層薄紙を取出し口から引き出すことができる。
開閉蓋の開閉動作を一層的確、かつ迅速、更にスムーズに行えるからである。
指先の開閉蓋に対するフィット感を高め、引っ掛かりを的確にして、開閉を的確、かつ、素早く行えるからである。
簡易な構造で、廉価に提供できるからである。
開閉蓋が大きく側方へ食み出す従来品と違って、側方への突出量が可及的に小さく、安全に取り扱えるからである。
この発明に係るスライド式開閉蓋を有する収納容器の機能を最も理想的にはたらかせることができるからである。
容器本体2の上壁(天壁)3の中央部分を収納空間S側に矩形にやや凹没させて凹部9を一体的に形成する。そして、この凹部9の中央に前記取出し口4が形成される。開口の形状は容器本体2の長手方向(図1上において紙面の奥行き方向)に延びるようにして、円形、楕円形、長方形、更には波型、十字型など種々選択される(図外)。また、この容器本体2の上壁3は、容器本体の長手方向に直行する方向、つまりは幅方向(図1におい
て紙面の左右方向)で、中央部が軽く上方に盛り上がっていて、容器本体全体としては、側面視ほぼかまぼこ型を呈する。
このロック機構16は、図1、同図の拡大部分、図5に示すように、一方の開閉蓋5辺縁13(図2〜4参照)の下面に設けられた係合凹部17と、他方の開閉蓋5の辺縁13に前記一方の開閉蓋5側に向けて一体に突設された係止突起18とから構成される。係合凹部17並びに係止突起18は共に、この開閉蓋5の長手方向(容器本体2の長手方向)の中央部分に相当する位置に設けられている。係合凹部17は一方の開閉蓋5の辺縁13からやや内側に入った部位の下面を上方に円弧状に凹入させて形成されている。また、係止突起18は先端に前記係合凹部17に下方から嵌合する上方へ円弧状に膨出された突部19を備えている。凹部17と突部19を円弧状に形成したのはロックの係脱を容易、且つ、軽くするためである。
先ず、開閉蓋5を開くには、図1、図2、図4(A)の閉塞位置にある状態から、他方の開閉蓋5の辺縁13の中央部分を、例えば人差し指で下方へ押圧する。これによって、辺縁13を下方へ撓ませて係止突起18を下方へ押圧する。これによって、辺縁13を下方に撓ませて係止突起18を下方へ移行させる。この押圧によって、係止突起18の突部19は係合凹部17から下方へ離脱する。この状態で一方の開閉蓋5の辺縁13にも親指を添えて、両指を開くようにして開閉蓋5を互い引き離すことによってロックの解除が果される。引き続き、両開閉蓋5を、左右に引き離すことによって、図3、図4(B)、図5に示すように、凹部9、つまりは取出し口4上方が開放される。
このストッパー14は、以下のように構成される。
図3、図4(B)、特に図6に示すように、容器本体2の左右の周壁7Aの中央部で、左右の周壁7Aが上壁3と連なる上縁部分に、夫々の開閉蓋5のスライド量に見合った所定長さの、この左右の周壁7A表面から容器本体2の内側に凹没させて断面形状L形の凹部21が設けられる。また、前記各開閉蓋5の脚部分11の上部内側にこの凹部21に嵌り込む駒部材22が設けられている。したがって、この凹部21の容器本体2の幅方向の中心側に位置する段部21Aに前記駒部材22が当接することで、夫々の開閉蓋5は他方の開閉蓋存在側へ移行するのを阻止される。その結果、丁度容器本体2の左右中心部分で開閉蓋5は互いの辺縁13を突き合わせた姿勢で、所期の閉塞位置を保つように構成されている。
以下に説明するこの第2の実施例では、収納容器2からウエットティッシュPを取出す際の緊急性を勘案して、開閉蓋5の開放姿勢への動きをより一層軽い力で、素早く、また的確に行えるようにすることを意図して開発されたものである。
基本的な考え方は、ロック機構16によるロックが解除された後に、この開閉蓋5をス
プリングの弾性反発力によって強制的に開き方向へスライドするようにし、ロック解除後の開閉蓋5の開放動作を素早く行えるようにしたものである。
図8、12に示すように、夫々の開閉蓋5の前記辺縁13とは反対側の縁23の下面に樹脂ばね24が装着されている。この樹脂ばね24を、開閉蓋5閉塞時に前記凹部9の前後の立ち上がり壁9Aに弾性反発力に抗して当接させ、ロック機構16のロック状態が解除されると、樹脂ばね24の弾性反発力で開閉蓋5が一挙に開放されるようになっている。
具体的には、図7、図8に示すように、各開閉蓋5の前記辺縁13の上面に、容器本体2の長手方向に所定の寸法を備えて一体に立ち上げられた鍔27が設けられている。また、この両鍔27を樹脂ばね24の弾発力に抗してしっかりと突き合わせておくために、中央に両鍔27の重ね合わせ寸法と同等若しくはやや長目の幅のスリット28を備えた矩形の平板から成る拡開阻止具29を有する。
従って、容器の流通時には閉塞姿勢にあって互いに突き合わせ状にある鍔27をこの拡開阻止具29の前記スリット28に差し込んでおく。このようにすることによって、容器の流通時に不用意に開閉蓋5が開放されるのを上手く防止できる。
尚、その他の構成は上記実施例1と同様であるので、実施例1と同様の符号を付して、詳細な説明は省略する。
この実施例3の場合も、開閉蓋5が開いたときに、その前後の周壁7Bからの出っ張る量が前記実施例1、2と同等で、開いている開閉蓋5が手足に引っ掛かったりする虞も少なく、取り扱い易い。
尚、その他の構成は上記実施例1と同様であるので、実施例1と同様の符号を付して、詳細な説明は省略する。
選択出来るようにするのが望ましい。図13に示す例は、上記各実施例のものと違って、強く締めたい時の構造を示す。係合凹部17と係止突起18との引っ掛かりを強くし、外れにくくしたものである。
具体的には、係合凹部17の辺縁13側をほぼ垂直な面とし、これに対応させて、前記係止突起18の開閉蓋5の本体側に面する側を係合凹部17の前記垂直な面に合わせてほぼ垂直に形成したものである。係合凹部17と係止突起18との引っ掛かりが強くなり、強い閉止が可能になる。
ロック機構16のロックを解除するために、開閉蓋5の辺縁13を下方へ押圧して撓ませるが、この立ち上がり壁30は可撓性であるから、自身が撓んでこの開閉蓋5の下方への撓みを許すので、ロックの解除はスムーズに行われる。
設置位置は押圧面10Aを設けた位置と同じで、辺縁13の中央部分の上面に一体に立ち上げて設けられている。
開閉蓋5の開閉時に、この鍔27を指先で摘まむことによって、より一層的確に開閉蓋5の開閉を可能にする。
また、図13に示す水平スライドの実施例においても、図7〜11の実施例2に示す樹脂ばね24を適用することもできる。この場合、当然に拡開阻止具29を必要とすることは言うまでもない。
2…容器本体
3…上壁
4…取出し口
5…開閉蓋
7…周壁
7A…左右の周壁
7B…前、後の周壁
9…凹部
10…閉塞板部分
11…脚部分
12…ガイド溝
13…辺縁
14…ストッパー
15…スライド駒
16…ロック機構
21…凹部
22…駒部材
24…樹脂ばね
27…鍔
29…拡開防止具
30…立ち上がり壁
P…積層薄紙
S…収納空間
Claims (8)
- 内側に積層薄紙を収容する収容空間とこの積層薄紙の取出し口とが備わった容器本体と、前記取出し口を閉塞並びに解放するための左右対称形の一対の開閉蓋とが備わり、前記開閉蓋が前記容器本体の上壁にほぼ沿って平行にスライド出来るように装着されていると共に、両開閉蓋の対向する辺縁の間に両開閉蓋による前記取出し口の閉塞姿勢を保持するロック機構が設けられ、このロック機構は両開閉蓋のいずれか一方の前記辺縁上面を押圧することでロック解除可能に構成され、かつ、両開閉蓋の閉塞位置を保ち、互いに他方の開閉蓋側への移行を防止するストッパーが備わっていることを特徴とするスライド式開閉蓋を有する収納容器。
- 内側に積層薄紙の収容空間を備え、上壁が弧状に形成されていて、この上壁に積層薄紙の取出し口が備わった容器本体と、前記取出し口を閉塞並びに解放するための前記上壁の円弧形状に沿って円弧状に形成された左右対称形の一対の開閉蓋とを備え、前記容器本体には前記開閉蓋が前記容器本体の上壁の弧状面にほぼ沿って平行にスライドできるようにこれを案内するガイドが備わっていると共に、開閉蓋の対峙する辺縁の間にこの開閉蓋による前記取出し口の閉塞姿勢を保持するロック機構が設けられ、このロック機構は開閉蓋の前記辺縁上面を押圧することでロック解除可能に構成され、かつ、両開閉蓋の閉塞位置を保ち、互いに他方の開閉蓋側への移行を防止するストッパーが備わっていることを特徴とするスライド式開閉蓋を有する収納容器。
- 内側に積層薄紙の収容空間を備え、上壁が弧状に形成されていて、この上壁に積層薄紙の取出し口が備わった容器本体と、前記取出し口を閉塞並びに解放するための前記上壁の円弧形状に沿って円弧状に形成された左右対称形の一対の開閉蓋とを備え、前記容器本体には前記開閉蓋が前記容器本体の上壁の弧状面にほぼ沿って平行にスライドできるようにこれを案内するガイドが備わっていると共に、開閉蓋の対峙する辺縁の間にこの開閉蓋による前記取出し口の閉塞姿勢を保持するロック機構が設けられ、このロック機構は開閉蓋の前記辺縁上面を押圧することでロック解除可能に構成され、かつ、両開閉蓋の閉塞位置を保ち、互いに他方の開閉蓋側への移行を防止するストッパーが備わっていると共に、前記ロック機構によるロックが解除された後にこの開閉蓋を弾性反発力によって強制的に開き方向へ押圧する解放機構が備わっていることを特徴とするスライド式開閉蓋を有する収納容器。
- ガイドは容器本体の左右の壁面下部に形成されたガイドレールと前記開閉蓋の左右の垂下壁の下部に設けられ、前記ガイドレールに嵌め込まれた駒とで構成されている請求項1又は2のいずれかに記載のスライド式開閉蓋を有する収納容器。
- 開閉蓋の辺縁上面には部分的に粗面に形成された押圧面が設けられている請求項1〜3のいずれかに記載のスライド式開閉蓋を有する収納容器。
- ロック機構は一方の開閉蓋辺縁の左右中央部から他方の開閉蓋辺縁の上壁側に向かって膨出した突部を備えて一体的に突設された係合突部と前記他方の開閉蓋辺縁の中央部に対向する部位の下面に一体に設けられた下向きに開口させた係止凹部とから構成されている請求項1〜4のいずれかに記載のスライド式開閉蓋を有する収納容器。
- 開閉蓋は取出し口左右幅方向の2分の1の開口幅よりもやや長寸に形成されていて、開放姿勢でこの取出し口の上方を開放すると共に、容器本体の側面からの側方への突出量がこの開閉蓋のスライド方向の幅のほぼ3分の1以下に設定されている請求項1〜5のいずれかに記載のスライド式開閉蓋を有する収納容器。
- 積層薄紙がウエットティッシュである請求項1 乃至請求項 7のいずれかに記載のスライド式開閉蓋を有する収納容器。
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