JP2012085091A - 画像処理装置、画像処理システム、クライアント装置、及び、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザの利便性を損なうことなく、省電力化を実現することが可能な画像処理装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る画像処理装置が搭載されたMFP1は、画像処理が可能な状態より電力消費量の少ない省電力状態へ自機を移行させる移行制御部23と、自機が省電力状態へ移行することの許否について問い合わせる問合せメッセージをクライアント装置3へ送信し、送信された問合せメッセージに対する応答メッセージをクライアント装置3から受信するネットワークI/F18とを備える。移行制御部23は、応答メッセージが拒否応答である場合、省電力状態への移行を延期する。
【選択図】図2
【解決手段】本発明に係る画像処理装置が搭載されたMFP1は、画像処理が可能な状態より電力消費量の少ない省電力状態へ自機を移行させる移行制御部23と、自機が省電力状態へ移行することの許否について問い合わせる問合せメッセージをクライアント装置3へ送信し、送信された問合せメッセージに対する応答メッセージをクライアント装置3から受信するネットワークI/F18とを備える。移行制御部23は、応答メッセージが拒否応答である場合、省電力状態への移行を延期する。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像処理装置、画像処理システム、クライアント装置、及び、プログラムに関する。
従来から、画像処理装置として、プリンタ、コピー機、ファクシミリ、及び、これらの複合機等が広く知られている。この種の画像処理装置には、省電力化を図るために電力制御を行う装置がある。例えば、下記特許文献1には、ユーザが終了時刻を設定しておくと、終了時刻になった時に、自機の電力消費量を低減した省電力状態に移行する画像処理装置が記載されている。この特許文献1に記載された画像処理装置は、デジタル複写機であり、省電力状態の例として、自機の電源をオフした状態、定着器の設定温度を印刷可能な温度より低くした状態が記載されている。
上記特許文献1に記載の画像処理装置は、終了時刻になると、印刷動作を停止して、省電力状態へ移行する。従って、この画像処理装置は、印刷が完了していない場合であっても、終了時刻になると省電力状態へ移行する虞がある。例えば、パーソナルコンピュータ等のクライアント装置を接続して、この画像処理装置をプリンタとして利用する場合、ユーザが、クライアント装置を操作して印刷設定を行っている間に、画像処理装置が省電力状態へ移行する虞がある。また、印刷データがクライアント装置から画像処理装置へ送信されている最中等に省電力状態へ移行する虞がある。
また、ユーザが、終了時刻の後に、この画像処理装置を使用する予定がある場合であっても、特許文献1の画像処理装置は、終了時刻になると省電力状態へ移行する。この場合、ユーザは、印刷を試み、エラーが発生して初めて、画像処理装置の電源がオフされていることに気付く可能性が高い。このように、画像処理装置が自動的に省電力状態へ移行することにより、省電力化は実現できるものの、ユーザの利便性が損なわれる場合があった。
そこで本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、ユーザの利便性を損なうことなく、省電力化を実現することが可能な画像処理装置、画像処理システム、クライアント装置、及び、プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、クライアント装置の要求に応じて画像処理を行う画像処理装置であって、画像処理が可能な状態より電力消費量の少ない省電力状態へ自機を移行させる移行手段と、自機が省電力状態へ移行することの許否について問い合わせる問合せメッセージをクライアント装置へ送信する送信手段と、送信手段によって送信された問合せメッセージに対する応答メッセージをクライアント装置から受信する受信手段とを備え、移行手段は、受信手段によって受信された応答メッセージが拒否応答である場合、省電力状態への移行を延期することを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置によれば、自機が省電力状態へ移行することの許否について問い合わせるための問合せメッセージがクライアント装置へ送信され、該問合せメッセージに対する応答メッセージが返信される。そして、応答メッセージが拒否応答である場合、省電力状態への移行が延期される。これにより、ユーザが画像処理装置を利用する予定があるにもかかわらず、画像処理装置が自動的に省電力状態へ移行することを防止できる。従って、ユーザの利便性を損なうことなく、省電力化を実現することが可能となる。
本発明に係る画像処理装置では、複数のクライアント装置の要求に応じて画像処理を行い、送信手段は、複数のクライアント装置へ問合せメッセージを送信し、移行手段は、受信手段によって受信された応答メッセージに拒否応答が含まれていた場合、省電力状態への移行を延期することが好ましい。
この構成によれば、問合せメッセージが複数のクライアント装置へ送信され、応答メッセージに拒否応答が含まれていた場合に、省電力状態への移行が延期される。このため、クライアント装置を介して画像処理装置を利用しているユーザが、複数存在する場合に、複数のユーザを考慮して、省電力状態への移行を行うことができる。従って、複数のユーザの利便性を損なうことなく、省電力化を実現することができる。
本発明に係る画像処理装置では、問合せメッセージを送信する送信時刻を設定する設定手段を備え、送信手段が、設定手段によって設定された送信時刻に、問合せメッセージを送信することが好ましい。
この構成によれば、設定された送信時刻に、問合せメッセージがクライアント装置へ送信される。このため、例えば、問合せメッセージに対して許可応答が得られた場合、省電力状態へ速やかに移行することができる。
本発明に係る画像処理装置では、省電力状態へ移行する移行時刻を設定する設定手段を備え、送信手段が、設定手段によって設定された移行時刻の所定時間前に、問合せメッセージを送信することが好ましい。
この構成によれば、問合せメッセージが移行時刻の所定時間前にクライアント装置へ送信される。このため、例えば、問合せメッセージに対して許可応答が得られた場合、設定された移行時刻に省電力状態へ移行することができる。
本発明に係る画像処理装置では、送信手段が、受信手段によって受信された応答メッセージが拒否応答である場合、該拒否応答を送信したクライアント装置へ問合せメッセージを再送することが好ましい。
この構成によれば、問合せメッセージに対する拒否応答が得られた場合、問合せメッセージが再送される。これにより、最初に問合せメッセージが送信されたタイミングで、拒否応答を行ったユーザに対して、再度、問合せメッセージが送信される。すなわち、省電力状態への移行が延期され、再度、ユーザに問合せを行うことができる。
本発明に係る画像処理装置では、送信手段によって送信された問合せメッセージに対する応答メッセージが受信されなかった場合、移行手段が、省電力状態への移行を延期し、送信手段が、応答メッセージが得られなかったクライアント装置へ問合せメッセージを再送することが好ましい。
この構成によれば、問合せメッセージに対する応答メッセージが得られなかった場合に、省電力状態への移行が延期され、問合せメッセージが再送される。これにより、最初に問合せメッセージが送信されたタイミングでは、ユーザが応答できなかった場合等に、再度、問合せメッセージが送信される。すなわち、省電力状態への移行が延期され、再度、ユーザに問合せを行うことができる。
本発明に係る画像処理装置では、移行手段が、問合せメッセージが複数回送信され、かつ、該問合せメッセージに対する応答メッセージが受信されなかった場合に、自機を省電力状態へ移行させることが好ましい。
この構成によれば、問合せメッセージを複数回送信したにもかかわらず、応答メッセージが得られなかった場合には、画像処理装置が省電力状態へ移行する。すなわち、ユーザが応答しない等の状況では、画像処理装置は省電力状態へ移行することができる。
本発明に係る画像処理装置では、送信手段が、自機の一部に対する電力の供給を停止することの許否について問い合わせる問合せメッセージを送信し、移行手段は、自機の一部に対する電力の供給を停止させることにより、自機を省電力状態へ移行させることが好ましい。
この構成によれば、自機の一部に対する電力の供給を停止することの許否について、問合せメッセージが送信されるので、ユーザが、電源がオフされることは許可できないが、一部の電力の供給が停止されることは許容できる場合等に、画像処理装置が省電力状態へ移行することができる。従って、ユーザの利便性を損なうことなく、より省電力化を実現することができる。
本発明に係る画像処理装置では、送信手段は、自機の電源をオフすることの許否について問い合わせる問合せメッセージを送信し、移行手段は、自機の電源をオフさせることにより、自機を省電力状態へ移行させることが好ましい。
この構成によれば、省電力状態では電源がオフとなるので、消費電力量を極めて小さくすることができる。また、自機の電源をオフすることの許否について、問合せがなされるので、ユーザが、一部に対する電力の供給が停止されることは許容できる場合であっても、電源がオフされることは許容できない場合等に、電源をオフすることを延期させることができる。
本発明に係るクライアント装置は、画像処理装置に対して画像処理を要求するクライアント装置であって、画像処理が可能な状態より電力消費量の少ない省電力状態へ画像処理装置が移行することの許否について問い合わせる問合せメッセージを該画像処理装置から受信する受信手段と、受信手段によって受信された問合せメッセージを表示する表示手段と、表示手段によって表示された問合せメッセージに対する許可又は拒否の指示をユーザから受け付ける受付手段と、受付手段によって受け付けられた指示に応じて、問合せメッセージに対する応答メッセージを画像処理装置へ送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るクライアント装置によれば、画像処理装置が省電力状態へ移行することの許否について問い合わせるための問合せメッセージが受信され、表示される。そして、問合せメッセージに対する許可又は拒否の指示が、ユーザから受け付けられ、応答メッセージが、画像処理装置へ送信される。すなわち、画像処理装置が省電力状態へ移行する際に、その許否について、クライアント装置を介してユーザに問い合わせを行うことができる。これにより、ユーザが画像処理装置を利用する予定があるにもかかわらず、画像処理装置が自動的に省電力状態へ移行することを防止できる。従って、ユーザの利便性を損なうことなく、省電力化を実現することが可能となる。
本発明に係る画像処理システムは、上記の画像処理装置と、上記のクライアント装置とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像処理システムによれば、画像処理装置が省電力状態へ移行することの許否について問い合わせるための問合せメッセージが、画像処理装置からクライアント装置へ送信される。すると、問合せメッセージが、クライアント装置において受信され、表示される。そして、クライアント装置において、問合せメッセージに対する許可又は拒否の指示がユーザから受け付けられ、応答メッセージが、画像処理装置へ送信される。そして、応答メッセージが拒否応答である場合、省電力状態への移行が延期される。これにより、ユーザが画像処理装置を利用する予定があるにもかかわらず、画像処理装置が自動的に省電力状態へ移行することを防止できる。従って、ユーザの利便性を損なうことなく、省電力化を実現することが可能となる。
本発明に係る画像処理システムでは、複数のクライアント装置と、該複数のクライアント装置へ問合せメッセージを送信する上記の画像処理装置とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、問合せメッセージが複数のクライアント装置へ送信され、応答メッセージに拒否応答が含まれていた場合に、省電力状態への移行が延期される。このため、クライアント装置を介して画像処理装置を利用しているユーザが、複数存在する場合に、複数のユーザを考慮して、省電力状態への移行を行うことができる。従って、複数のユーザの利便性を損なうことなく、省電力化を実現することができる。
本発明に係るプログラムは、画像処理装置に対して画像処理を要求するクライアント装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、画像処理が可能な状態より電力消費量の少ない省電力状態へ画像処理装置が移行することの許否について問い合わせるための問合せメッセージを該画像処理装置から受信する受信手段、受信手段によって受信された問合せメッセージを表示する表示手段、表示手段によって表示された問合せメッセージに対する許可又は拒否の指示をユーザから受け付ける受付手段、受付手段によって受け付けられた指示に応じて、問合せメッセージに対する応答メッセージを画像処理装置へ送信する送信手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
この構成によれば、コンピュータを上記本発明に係るクライアント装置として機能させることができる。従って、ユーザの利便性を損なうことなく、省電力化を実現することが可能となる。
本発明によれば、ユーザが画像処理装置を利用する予定があるにもかかわらず、画像処理装置が自動的に省電力状態へ移行することを防止できる。従って、ユーザの利便性を損なうことなく、省電力化を実現することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、同一要素には同一符号を付して、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1を参照して、第1実施形態に係る画像処理装置としてのMFP(Multifunction Peripheral)1、クライアント装置3、及び、これらを備えた画像処理システム5の概略について説明する。図1は、MFP1、クライアント装置3、及び、これらを備える画像処理システム5の構成を示すブロック図である。
図1を参照して、第1実施形態に係る画像処理装置としてのMFP(Multifunction Peripheral)1、クライアント装置3、及び、これらを備えた画像処理システム5の概略について説明する。図1は、MFP1、クライアント装置3、及び、これらを備える画像処理システム5の構成を示すブロック図である。
MFP1は、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、FAX(ファクシミリ)機能、及び、IFAX(インターネットFAX)機能を含む画像処理機能を備え、クライアント装置3とネットワーク81を介して接続されたネットワーク複合機である。ユーザは、クライアント装置3を利用して、MFP1へプリントデータの印刷、スキャン、IFAXの送信等、各種の要求をMFP1に対して行うことができる。
このMFP1は、自動的に省電力状態へ移行する機能を有している。但し、MFP1は、設定された時刻に、省電力状態へ移行することの許否について、クライアント装置3に対して問い合わせを行う。そして、MFP1は、問合せの結果に応じて、省電力状態への移行処理又はその延期処理を行う。
続いて、上記MFP1の各構成要素について詳細に説明する。まず、MFP1は、プリンタ10、スキャナ11、FAX制御部12、IFAX制御部13を備えている。
プリンタ10は、電子写真方式により印刷を行うプリンタであり、感光体ドラム、帯電ローラ、光源、転写ローラ、熱定着器等により構成されている。熱定着器は、一対のローラで構成され、トナーが転写された用紙を挟んで、加熱することにより、用紙にトナーを定着させる。熱定着器の温度を印刷可能な温度に維持するために必要な電力量は、MFP1の総消費電力量に対して比較的大きい。このため、プリンタ10に対する電力の供給を停止することで、省電力化を実現することができる。一方で、熱定着器の温度が一旦下がると、再び印刷可能な温度まで加熱する必要がある。このため、MFP1が省電力状態へ移行した後、ユーザが印刷要求を行うと、印刷が開始されるまでの時間が比較的長くなる。従って、ユーザがMFP1を利用する予定がある場合に省電力状態へ移行しないように制御することにより、ユーザの使い勝手が向上する。
スキャナ11は、CCD等によって構成され、原稿を光学的に読み取って画像データを生成する。FAX制御部12は、MFP1が備えるNCU(Network Control Unit)16及びモデム17によって行われるPSTN(Public Switched Telephone Network)82を介したFAXの送受信を制御する。IFAX制御部13は、MFP1が備えるネットワークI/F18を介して行われるIFAXの送受信を制御する。
プリンタ10、スキャナ11、FAX制御部12、IFAX制御部13によって、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、FAX機能、及び、IFAX機能を含むMFP1の機能が発揮される。クライアント装置3にインストールされたMFP1用のアプリケーション及びドライバの機能によって、ユーザは、クライアント装置3を介してMFP1に対する操作を行うことができる。また、ユーザは、MFP1が有する操作部14及び表示部15を用いてMFP1に対する操作を行うこともできる。
MFP1が備える制御部20は、物理的には、演算を行うCPU、CPUに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、演算結果などの各種データを一時的に記憶するRAM等により構成されている。この制御部20は、図2に示すように、機能的には、時刻設定部21、メッセージ生成部22、及び、移行制御部23を備えている。図2は、MFP1及びクライアント装置3の要部を示すブロック図である。なお、図2において、一部の構成要素を省略して表記している。
時刻設定部21は、問合せメッセージを送信する送信時刻を設定する。すなわち、時刻設定部21は、特許請求の範囲に記載の設定手段として機能する。時刻設定部21は、ユーザが操作部14又はクライアント装置3を利用して入力した時刻を問合せメッセージの送信時刻として設定する。
メッセージ生成部22は、問合せメッセージを生成する。問合せメッセージは、MFP1が省電力状態へ移行することの許否について、クライアント装置3のユーザに問い合わせるためのメッセージである。ここで、省電力状態とは、印刷が可能な状態より電力消費量が少ない状態である。本実施形態の省電力状態は、MFP1の一部に対する電力の供給を停止させた状態である。例えば、本実施形態の省電力状態は、ネットワークI/F18に対しては電力を供給し、プリンタ10、スキャナ11、FAX制御部12、及びIFAX制御部13に対する電力の供給を停止させた状態である。この省電力状態において、クライアント装置3から印刷要求が送信された場合には、ネットワークI/F18によって印刷要求が受信され、プリンタ10を起動させることにより、印刷可能な状態へ復帰することができる。
メッセージ生成部22によって生成された問合せメッセージは、送信時刻になると、ネットワークI/F18によってクライアント装置3へ送信される。また、ネットワークI/F18は、送信した問合せメッセージに対してクライアント装置3から返信された応答メッセージを受信する。従って、ネットワークI/F18は、特許請求の範囲に記載の送信手段及び受信手段として機能する。
移行制御部23は、MFP1を省電力状態へ移行させる。すなわち、移行制御部23は、特許請求の範囲に記載の移行手段として機能する。移行制御部23は、本実施形態では、プリンタ10、スキャナ11、FAX制御部12、及びIFAX制御部13に対する電力の供給を停止させることにより、MFP1を省電力状態へ移行させる。
移行制御部23は、問合せメッセージに対してクライアント装置3から送信される応答メッセージが許可応答である場合、MFP1を省電力状態へ移行させる。また、移行制御部23は、応答メッセージが拒否応答である場合、省電力状態への移行を延期する。この移行制御部23による移行制御について、より具体的に説明する。
問合せメッセージの送信から所定の待機時間T1内に、クライアント装置から許可応答が得られた場合、移行制御部23は、MFP1を省電力状態へ移行させる。一方、問合せメッセージの送信から所定の待機時間T1内に拒否応答が得られた場合、移行制御部23は、省電力状態への移行を行わない。そして、拒否応答の受信から所定の待機時間T2が経過した後、問合せメッセージがMFP1からクライアント装置3へ再度送信される。すなわち、拒否応答が受信されると、移行制御部23は、省電力状態への移行を延期する。
また、問合せメッセージの送信から所定の待機時間T1内に、クライアント装置3から応答メッセージが得られなかった場合は、拒否応答が得られた場合と同様に、問合せメッセージが再びクライアント装置3へ送信される。但し、問合せメッセージの送信回数が所定回数N(N>1)に達し、最後の問合せメッセージの送信から所定の待機時間T1内に応答が得られなかった場合、移行制御部23は、MFP1を省電力状態へ移行させる。すなわち、問合せメッセージに対してクライアント装置3から応答メッセージが最終的に得られなかった場合、MFP1は省電力状態へ移行する。
引き続いて、クライアント装置3について説明する。クライアント装置3は、ネットワークI/F31、表示部32、入力部33、及び制御部34を備えている。クライアント装置3は、MFP1から送信された問合せメッセージをネットワークI/F31によって受信し、問合せメッセージに対する応答メッセージをネットワークI/F31によってMFP1へ送信する。すなわち、ネットワークI/F31は、特許請求の範囲に記載の受信手段及び送信手段として機能する。表示部32は、ディスプレイ等で構成され、入力部33は、キーボード、マウス等の入力デバイスによって構成されている。
制御部34は、物理的には、演算を行うCPU、CPUに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、演算結果などの各種データを一時的に記憶するRAM等により構成されている。この制御部34は、問合せメッセージに応答するための機能的な要素として、表示メッセージ生成部35及び応答メッセージ生成部36を備えている。
表示メッセージ生成部35は、ネットワークI/F31によって受信された問合せメッセージを表示可能に表示部32へ出力する。これにより、表示部32は、ネットワークI/F31によって受信された問合せメッセージを表示する。すなわち、表示部32は、特許請求の範囲に記載の表示手段として機能する。
ユーザは、表示部32によって表示された問合せメッセージを見て、例えば、MFP1を利用するためのアプリケーションを使用している場合、又は、MFP1を利用する予定がある場合等に、入力部33を用いて拒否の指示を入力することができる。また、ユーザが、MFP1を利用していない場合、又は、利用する予定のない場合等に、入力部33を用いて問合せメッセージに対する許可の指示を入力することができる。すなわち、クライアント装置3は、入力部33によってユーザから指示を受け付ける。従って、入力部33は、特許請求の範囲に記載の受付手段として機能する。
なお、MFP1を利用するためのアプリケーションとして、プリントデータ等をMFP1に印刷させる指示及び設定等を行うためのアプリケーション、スキャナ11による読取の設定及び取り込んだ画像の入力を行うためのアプリケーション(例えば、TWAIN)等がある。
応答メッセージ生成部36は、入力部33によって受け付けられたユーザの指示に応じて、応答メッセージを生成する。ユーザから許可の指示が入力された場合、応答メッセージ生成部36は、許可する旨の応答メッセージ、すなわち許可応答を生成する。ユーザから拒否の指示が入力された場合、応答メッセージ生成部36は、拒否する旨の応答メッセージ、すなわち、拒否応答を生成する。生成された応答メッセージは、ネットワークI/F31によってMFP1へ送信される。
引き続いて、画像処理システム5におけるMFP1及びクライアント装置3の動作について説明する。まず、図3を参照して、MFP1による省電力状態への移行処理について説明する。図3は、MFP1による省電力状態への移行処理を示すフロー図である。この移行処理は、MFP1が印刷可能な状態において繰り返し実行される。
まず、ステップS101では、問合せメッセージの送信時刻か否かについて判断が行われる。問合せメッセージの送信時刻ではない場合は、送信時刻になるまでステップ101の処理が繰り返し行われる。問合せメッセージの送信時刻である場合は、ステップ101からステップS102へ処理が進む。ステップS102では、問合せメッセージについて送信回数のカウントがクリアされる。
続くステップS103では、問合せメッセージがクライアント装置3へ送信される。そして、ステップS104では、待機時間T1のカウントがクリアされ、待機時間T1のカウントが開始される。続いて、ステップS105では、問合せメッセージに対する許可応答が受信されたか否かが判断される。許可応答が受信された場合は、ステップS105からステップS106へ処理が進む。ステップS106では、MFP1が省電力状態へ移行し、処理が終了する。
一方、ステップS105では、許可応答が受信されていない場合、処理がステップS107へ進む。ステップS107では、問合せメッセージに対して拒否応答が受信されたか否かが判断される。拒否応答が受信されている場合は、ステップS107からステップS108へ処理が進む。ステップS108では、待機時間T2のカウントがクリアされ、待機時間T2のカウントが開始される。
続いて、ステップS109では、拒否応答を受信してから所定の待機時間T2が経過したか否かが判断される。所定の待機時間T2が経過していない場合は、所定の待機時間T2が経過するまで、ステップS109の処理が繰り返し行われる。所定の待機時間T2が経過した場合は、ステップS109からステップS103へ処理が戻って、再び、問合せメッセージが送信される。
一方、ステップS107では、拒否応答が受信されていない場合、ステップS110へ処理が進む。ステップS110では、問合せメッセージを送信してから所定の待機時間T1が経過したか否かが判断される。所定の待機時間T1が経過していない場合は、ステップS110からステップS105へ処理が戻って、応答が受信されたか否かの判断処理が再び行われる。所定の待機時間T1が経過している場合は、ステッS110からステップS111へ処理が進む。
ステップS111では、問合せメッセージの送信を所定回数実行したか否かが判断される。問合せメッセージの送信を所定回数実行していない場合は、ステップS111からステップS103へ処理が戻って、再び、問合せメッセージが送信される。問合せメッセージが所定回数実行されている場合は、ステップS106へ処理が移行し、MFP1が省電力状態へ移行する。
次に、図4を参照して、クライアント装置3が問合せメッセージを受信した際に行う応答処理について説明する。図4は、クライアント装置3による応答処理を示すフロー図である。この応答処理は、クライアント装置3が、印刷処理が可能な状態のMFP1と接続されている間は、所定の周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS121では、問合せメッセージをMFP1から受信したか否かが判断される。問合せメッセージを受信していない場合は、問合せメッセージが受信されるまで、ステップS121の処理が繰り返し実行される。問合せメッセージが受信された場合は、ステップS121からステップS122へ処理が進む。ステップS122では、問合せメッセージが表示される。
続く、ステップS123では、表示された問合せメッセージに対する許可操作が、入力部33によって受け付けられたが否かが判断される。許可操作が受け付けられた場合、ステップS123からステップS124へ処理が移行する。ステップS124では、許可応答がMFP1へ送信され、処理が終了する。
一方、ステップS123では、許可操作が受け付けられていない場合、ステップS125へ処理が移行する。ステップS125では、拒否操作が受け付けられたか否かが判断される。拒否操作が受け付けられた場合、ステップS125からステップS126へ処理が進む。ステップS126では、拒否応答がMFP1へ送信され、処理が終了する。
一方、ステップS125では、拒否操作が受け付けられていない場合、ステップS127へ処理が移行する。ステップS127では、ステップS122で問合せメッセージを表示してから所定の待機時間T3が経過したか否かが、判断される。待機時間T3が経過していない場合は、ステップS127からステップS123へ処理が戻って、再び許可操作が受け付けられたか否かの判断が行われる。
一方、ステップS127では、待機時間T3が経過している場合、ステップS128へ処理が進む。ステップS128では、問合せメッセージの表示が消去され、処理が終了する。以上の処理により、ユーザが許可又は拒否の入力をした場合には、許可応答又は拒否応答が送信される。ユーザが入力を行わなかった場合は、待機時間T3経過後に問合せメッセージの表示が消去され、MFP1から問合せメッセージが再送されると、受信した問合せメッセージが再び表示されることになる。
以上説明した本実施形態に係るMFP1によれば、問合せメッセージがクライアント装置3へ送信され、拒否応答が受信された場合には、問合せメッセージが再送され、省電力状態への移行が延期される。一方、拒否応答が受信されなかった場合、すなわち、許可応答が受信された場合、及び、応答メッセージが最終的に受信されなかった場合、MFP1が省電力状態へ移行する。これにより、ユーザがMFP1を利用する予定があるにもかかわらず、MFP1が自動的に省電力状態へ移行することを防止できる。従って、ユーザの利便性を損なうことなく、省電力化を実現することが可能となる。
また、本実施形態では、問合せメッセージが送信時刻にクライアント装置へ送信され、問合せメッセージに対して許可応答が得られた場合、省電力状態へ速やかに移行することができる。
また、本実施形態では、問合せメッセージに対する許可応答が得られなかった場合、すなわち、応答メッセージが得られなかった場合、及び、拒否応答が得られた場合に、問合せメッセージが再送される。これにより、最初に問合せメッセージが送信されたタイミングでは、ユーザが応答できなかった場合、又は、拒否応答を行った場合に、再度、問合せメッセージが送信される。すなわち、省電力状態への移行が延期され、再度、ユーザに問合せを行うことができる。
更に、問合せメッセージを所定回数送信したにもかかわらず、許可応答も拒否応答も得られなかった場合、MFP1は電力状態へ移行する。従って、ユーザがクライアント装置3を利用していない等の状況では、自動的に省電力状態へ移行することができる。
本実施形態に係るクライアント装置3では、問合せメッセージが受信され、表示される。そして、問合せメッセージに対する許可又は拒否の指示が、ユーザから受け付けられ、許可応答又は拒否応答が、MFP1へ送信される。すなわち、MFP1が省電力状態へ移行する際に、その許否について、クライアント装置3を介してユーザに問い合わせを行うことができる。従って、ユーザの利便性を損なうことなく、省電力化を実現することが可能となる。
また、以上説明したように、上述したMFP1及びクライアント装置3を備える画像処理システム5では、ユーザの利便性を損なうことなく、省電力化を実現することが可能となる。
なお、上記実施形態では、自機の一部に対する電力の供給を停止させた状態を省電力状態としたが、これに限られない。省電力状態は、印刷が可能な状態より電力消費量の少ない状態であればよい。例えば、省電力状態は、MFP1の電源がオフされた状態であってもよい。この場合、消費電力量を極めて小さくすることができる。また、例えば、省電力状態は、熱定着器の保持温度を印刷可能な温度より低くした状態であってもよい。
(第1実施形態の変形例)
図5を参照して、第1実施形態の変形例に係る画像処理装置が搭載されたMFP1Aについて説明する。図5は、第1実施形態の変形例に係るMFP1Aの要部を示すブロック図である。ここでは、上記実施形態と異なる点を主に説明する。なお、変形例に係るMFP1Aが備える制御部を便宜上、制御部20A、制御部20Aが有する各構成要素を時刻設定部21A、メッセージ生成部22A、移行制御部23Aとして説明する。この時刻設定部21Aは、特許請求の範囲に記載の設定手段として機能し、移行制御部23Aは、移行手段として機能する。
図5を参照して、第1実施形態の変形例に係る画像処理装置が搭載されたMFP1Aについて説明する。図5は、第1実施形態の変形例に係るMFP1Aの要部を示すブロック図である。ここでは、上記実施形態と異なる点を主に説明する。なお、変形例に係るMFP1Aが備える制御部を便宜上、制御部20A、制御部20Aが有する各構成要素を時刻設定部21A、メッセージ生成部22A、移行制御部23Aとして説明する。この時刻設定部21Aは、特許請求の範囲に記載の設定手段として機能し、移行制御部23Aは、移行手段として機能する。
上記MFP1では、問合せメッセージを送信する送信時刻が設定されたが、変形例に係るMFP1Aにおいて、時刻設定部21Aは、省電力状態へ移行する移行時刻をユーザの入力に従って設定する。そして、問合せメッセージは、ネットワークI/F18によって、移行時刻の所定時間前にクライアント装置3へ送信される。
また、変形例に係るMFP1Aでは、省電力状態として2つの状態がある。一つ目は、上記のMFP1と同様に、MFP1Aの一部に対する電力の供給を停止させた状態であり、ここでは、省エネ状態(省エネルギー状態)という。二つ目は、電源をオフした状態であり、ここでは、電源オフ状態という。省電力状態として2つの状態があるので、メッセージ生成部22Aは、2種類の問合せメッセージを生成する。
図6は、電源がオフの状態へ移行する際に生成される問合せメッセージの一例を示す図である。この問合せメッセージは、MFP1Aが電源をオフすることの許否についてユーザに問い合わせるメッセージである。本実施形態では、電源オフ状態への移行時刻は、ユーザの指定した時刻(例えば、夜の9時)に設定される。また、電源オフ状態の問合せメッセージは、本実施形態では、設定された移行時刻の5分前に送信される。
そこで、電源オフ状態の問合せメッセージは、自動的に電源がオフされる時刻の5分前になった旨に加えて、「電源をOFFする」「電源をOFFするのを延期する」「電源をOFFしない」の3つのいずれかを選択させる構成となっている。更に、この問合せメッセージは、電源をオフするのを延期する場合、何分後に再度の通知を受けるかを指定できるようになっている。すなわち、この問合せメッセージは、電源がオフされることに対する、許可、拒否、何分延期するかのいずれかをMFP1へ指示できるように構成されている。
図7は、省エネ状態へ移行する際に生成される問合せメッセージの一例を示す図である。この問合せメッセージは、MFP1Aが省エネ状態へ移行することの許否について、ユーザに問い合せるメッセージである。本実施形態では、省エネ状態へ移行可能か否かの確認処理を行う周期が予め設定され、その周期に基づいて省エネ状態へ移行する予定の移行時刻が時刻設定部21Aによって設定される。本実施形態では、確認処理を行う周期が5分間隔に設定されている。また、省エネ移行時の問合せメッセージは、本実施形態では、移行時刻の3分前に送信される。
省エネ状態の問合せメッセージは、図7に示されるように、省エネ状態への移行時刻の3分前になった旨に加えて、「省エネ状態へ移行する」「省エネ状態へ移行しない」のいずれかを選択させる構成となっている。すなわち、この問合せメッセージは、省エネ状態へ移行することに対する、許可又は拒否をMFP1Aへ指示できるように構成されている。また、図7の例では、ユーザが拒否した場合には、省エネ状態へ移行可能か否かの確認処理を行う次の周期で、再度通知を受けることができる。
移行制御部23Aは、電源オフ状態への移行について、クライアント装置3から許可応答が返信され、かつ、電源オフできる状態である場合に、MFP1Aを電源オフ状態へ移行させる。なお、電源オフできる状態か否かについては、例えば、MFP1Aにおいて未処理の印刷ジョブがない場合、及び/又は、所定時間内に印刷要求が受信されなかった場合等に、電源オフできる状態であると判断される。
また、移行制御部23Aは、電源オフ状態への移行について、クライアント装置3から拒否応答が返信された場合、電源オフ状態への移行を翌日に延期する。すなわち、時刻設定部21Aは、電源オフ状態への移行時刻を翌日の時刻に設定する。更に、移行制御部23Aは、クライアント装置3から延期指示が返信された場合、電源オフ状態への移行時刻を指定された時間分延期する。すなわち、時刻設定部21Aは、電源オフ状態への移行時刻を指定された時間分延期した時刻に設定する。なお、移行制御部23Aは、クライアント装置3から応答がなかった場合は、電源オフできる状態であることを条件に、MFP1Aを電源オフ状態へ移行させる。
移行制御部23Aは、省エネ状態への移行について、クライアント装置3から許可応答を返信され、かつ、省エネ状態へ移行できる状態である場合に、MFP1Aを省エネ状態へ移行させる。なお、MFP1Aにおいて未処理の印刷ジョブがない場合、及び/又は、所定時間内に印刷要求が受信されなかった場合等に、省エネ状態への移行ができる状態であると判断される。
また、移行制御部23Aは、省エネ状態への移行について、クライアント装置3から拒否応答が返信された場合、省エネ状態への移行時刻を次の判断周期に延期する。すなわち、時刻設定部21Aは、省エネ状態への移行時刻を次の判断周期分、延期した時刻に設定する。なお、移行制御部23Aは、クライアント装置3から応答がなかった場合は、省エネ状態へ移行できる状態であることを条件に、MFP1Aを省エネ状態へ移行させる。
引き続いて、MFP1Aの動作について説明する。まず、図8を参照して、MFP1Aによる省電力状態への移行処理(前半)について説明する。図8は、MFP1Aによる省電力状態への移行処理(前半)を示すフロー図である。この移行処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS131では、電源オフ状態への移行時刻の5分前か否かが判断される。電源オフ状態への移行時刻の5分前である場合は、ステップS131からステップS132へ処理が進む。ステップS132では、電源オフ状態への移行について、問合せメッセージが送信される。そして、ステップS133では、電源オフ状態への移行フラグがオンに設定され、図10に示す後半のフローへ処理が進む。
一方、ステップS131では、電源オフ状態への移行時刻の5分前でない場合、ステップS134へ処理が進む。ステップS134では、省エネ状態への移行時刻の3分前か否かが判断される。省エネ状態への移行時刻の3分前である場合は、ステップS134からステップS135へ処理が進む。ステップS135では、省エネ状態への移行について、問合せメッセージが送信される。続く、ステップS136では、省エネ状態への移行フラグがオンに設定され、図10に示す後半のフローへ処理が進む。
一方、ステップS134では、省エネ状態への移行時刻の3分前でない場合、ステップS134から図10に示す後半のフローへ処理が進む。
ここで、後半のフローについて説明する前に、MFP1Aにおいてクライアント装置3による応答メッセージを受信した場合に行われる処理について図9を参照して説明する。応答メッセージは、上記のステップS132、135で送信した問合せメッセージに対して、クライアント装置3から返信されたメッセージである。図9は、MFP1Aによる応答メッセージの処理を示すフロー図である。
まず、ステップS151において応答メッセージが受信されると、ステップS152において、受信内容が、制御部20Aによって解析される。続くステップS153では、受信内容に基づく判断が行われる。
ステップS153では、応答メッセージが電源オフ状態への移行について拒否応答を示す場合、ステップS154へ処理が進む。例えば、図6に示す問合せメッセージにおいて「電源をOFFしない」が選択された状態で応答メッセージとして返信された場合、電源オフ状態への移行について拒否応答を示すものであると判断され、ステップS154へ処理が進む。ステップS154では、電源オフ状態への移行フラグがオフに設定される。そして、ステップS155では、電源オフ状態への移行時刻が次の日に延期され、処理が終了する。
ステップS153では、応答メッセージが電源オフ状態への移行について延期指示を示す場合、ステップS156へ処理が進む。例えば、図6に示す問合せメッセージにおいて「電源OFFするのを延期する」が選択された状態で応答メッセージとして返信された場合、応答メッセージが延期を指示していると判断され、ステップS156へ処理が進む。ステップS156では、電源オフ状態への移行フラグがオフに設定される。そして、ステップS157では、電源オフ状態への移行時刻が、応答メッセージにおいて指定された時間分延期され、処理が終了する。
ステップS153では、応答メッセージが省エネ状態への移行について拒否応答を示す場合、ステップS158へ処理が進む。例えば、図7に示す問合せメッセージにおいて「省エネ状態へ移行しない」が選択された状態で応答メッセージとして返信された場合、省エネ状態への移行について拒否応答を示すものであると判断され、ステップS158へ処理が進む。ステップS158では、省エネ状態への移行フラグがオフに設定される。そして、ステップS159では、省エネ状態への移行時刻が、省エネ状態への移行が可能か否かを確認する次の確認周期に延期され、処理が終了する。
ステップS153では、応答メッセージが電源オフ状態への移行についての許可応答を示すものである場合、電源オフ状態の移行フラグはオンに設定された状態で、処理が終了する。例えば、図6に示す問合せメッセージにおいて「電源をOFFする」が選択された状態で応答メッセージとして返信された場合、電源オフ状態への移行についての許可応答を示すものであると判断される。
また、ステップS153では、応答メッセージが省エネ状態への移行について許可応答を示すものである場合も、省エネ状態への移行フラグはオンに設定された状態で、処理が終了する。例えば、図7に示す問合せメッセージにおいて「省エネ状態へ移行する」が選択された状態で応答メッセージとして返信された場合、省エネ状態への移行について許可応答を示すものであると判断される。以上の処理により、拒否又は延期指示の応答メッセージが受信されると、電源オフ状態又は省エネ状態への移行フラグがオンからオフに設定される。
引き続いて、図10を参照して、MFP1Aによる移行処理の後半のフローについて説明する。図10は、MFP1Aによる省電力状態への移行処理(後半)を示すフロー図である。
まず、ステップS137では、電源オフ状態の移行フラグがオン、かつ、電源オフ状態への移行時刻か否かが判断される。電源オフ状態の移行フラグがオン、かつ、電源オフ状態への移行時刻である場合は、ステップS137からステップS138へ処理が進む。ステップS138では、電源オフ状態への移行が可能な状態か否かの確認処理が行われる。
そして、ステップS139では、電源オフ状態への移行が可能な状態である場合に、ステップS140へ処理が進む。ステップS140では、MFP1Aが自動的に自機の電源をオフする。すなわち、MFP1Aは電源オフ状態へ移行し、処理が終了する。この場合、電源オフ状態への移行時刻に、ステップS137からステップ140までの処理がほぼ行われるので、MFP1Aは、設定された移行時刻に電源オフ状態へ移行することができる。
一方、ステップS139では、電源オフ状態への移行が可能な状態ではない場合、ステップS141へ処理が進む。ステップS141では、電源オフ状態への移行時刻が5分延期され、処理が終了する。この場合、5分後に電源オフ状態への移行が可能な場合は、MFP1Aが自動的に自機の電源をオフする。
一方、ステップS137では、電源オフ状態の移行フラグがオフである場合、又は、電源オフ状態への移行時刻でない場合、ステップS137からステップS142へ処理が進む。ステップS142では、省エネ状態の移行フラグがオン、かつ、省エネ状態への移行時刻か否かが判断される。省エネ状態の移行フラグがオン、かつ、省エネ状態への移行時刻でない場合は、処理が終了する。一方、省エネ状態の移行フラグがオン、かつ、省エネ状態への移行時刻である場合は、ステップS142からステップS143へ処理が進む。ステップS143では、省エネ状態への移行が可能な状態か否かの確認処理が行われる。
そして、ステップS144では、省エネ状態への移行が可能な状態である場合に、ステップS145へ処理が進む。ステップS145では、MFP1Aが省エネ状態へ移行し、処理が終了する。この場合、省エネ状態への移行時刻に、ステップS142からステップ145までの処理がほぼ行われるので、MFP1Aは、設定された移行時刻に省エネ状態へ移行することができる。
ステップS144では、省エネ状態への移行が可能な状態ではない場合、処理がステップS146へ進む。ステップS146では、省エネ状態への移行時刻が3分延期され、処理が終了する。この場合、3分後に省エネ状態への移行が可能な場合は、MFP1Aが省エネ状態へ移行する。
以上説明した第1実施形態の変形例に係るMFP1Aによれば、問合せメッセージがクライアント装置3へ送信され、拒否応答が受信された場合には、省電力状態への移行が延期される。一方、拒否応答が受信されなかった場合、すなわち、許可応答が受信された場合、及び、応答メッセージが受信されなかった場合、省電力状態への移行が可能であれば、MFP1Aが省電力状態へ移行する。従って、ユーザの利便性を損なうことなく、省電力化を実現することが可能となる。
また、MFP1Aによれば、省エネ状態へ移行することの許否について、問合せメッセージが送信されるので、ユーザが、電源オフ状態への移行は許可できないが、省エネ状態への移行ならば許容できる場合等に、MFP1Aが省電力状態へ移行する。従って、ユーザの利便性を損なうことなく、より省電力化を実現することができる。
また、MFP1Aによれば、電源オフ状態へ移行することの許否について、問合せがなされるので、ユーザが、省エネ状態への移行ならば許容できるが、電源がオフされることは許容できない場合等に、電源オフ状態への移行を延期することができる。従って、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
さらに、MFP1Aによれば、問合せメッセージが移行時刻の所定時間前にクライアント装置へ送信され、拒否応答がなければ、設定された移行時刻に省電力状態へ移行することができる。
なお、上記変形例では、問合せメッセージを送信した後に、省電力状態への移行が可能か否か判断したが、省電力状態への移行が可能であると判断した後に、問合せメッセージを送信してもよい。
また、上記第1実施形態、及び、その変形例では、MFP1(1A)とクライアント装置3とがネットワーク81を介して接続されていることとしたが、これに限られない。MFP1,1Aとクライアント装置3との間で、データの送受信が可能に構成されていればよい。例えば、MFP1(1A)とクライアント装置3とがUSB回線によって接続されていてもよい。
(第2実施形態)
図11を参照して、第2実施形態に係る画像処理装置が搭載されたMFP1Bと、複数のクライアント装置3を備えた画像処理システム5Bについて説明する。図11は、MFP1B、複数のクライアント装置3、及び、これらを備える画像処理システム5Bの構成を示すブロック図である。ここでは、上記第1実施形態に係るMFP1及び画像処理システム5と異なる点を主に説明する。なお、第2実施形態に係るMFP1Bが備える制御部を便宜上、制御部20B、制御部20Bが有する移行制御部を移行制御部23Bとして説明する。この移行制御部23Bは、特許請求の範囲に記載の移行手段として機能する。
図11を参照して、第2実施形態に係る画像処理装置が搭載されたMFP1Bと、複数のクライアント装置3を備えた画像処理システム5Bについて説明する。図11は、MFP1B、複数のクライアント装置3、及び、これらを備える画像処理システム5Bの構成を示すブロック図である。ここでは、上記第1実施形態に係るMFP1及び画像処理システム5と異なる点を主に説明する。なお、第2実施形態に係るMFP1Bが備える制御部を便宜上、制御部20B、制御部20Bが有する移行制御部を移行制御部23Bとして説明する。この移行制御部23Bは、特許請求の範囲に記載の移行手段として機能する。
第2実施形態では、画像処理システム5Bが、MFP1Bと、複数(図10においては4台)のクライアント装置3とを備えている。すなわち、MFP1Bに複数のクライアント装置3が接続され、複数のクライアント装置3によってMFP1Bが利用されている。画像処理システム5Bに属するクライアント装置3は、問合せメッセージの送信を行うためのアドレス情報がMFP1Bに登録されている。そして、問合せメッセージは、ネットワークI/F18によって、画像処理システム5Bに属する全てのクライアント装置3へ送信される。そして、複数のクライアント装置3からそれぞれ応答メッセージが返信される。
移行制御部23Bは、画像処理システム5Bに属する全てのクライアント装置から許可応答が受信された場合に、MFP1Bを省電力状態へ移行させる。すなわち、移行制御部23Bは、問合せメッセージを送信した全てのクライアント装置3から応答メッセージを受信し、受信した全ての応答メッセージが許可応答である場合に、MFP1Bを省電力状態へ移行させる。
また、移行制御部23Bは、画像処理システム5Bに属する複数のクライアント装置3のうちいずれかのクライアント装置3から拒否応答が受信された場合に、省電力状態への移行を延期する。すなわち、移行制御部23Bは、受信された応答メッセージに拒否応答が含まれていた場合、省電力状態への移行を延期する。
図12を参照して、MFP1Bによる省電力状態への移行処理についてより具体的に説明する。図12は、MFP1Bによる省電力状態への移行処理を示すフロー図である。
まず、ステップS161では、問合せメッセージの送信時刻か否かについて判断が行われる。問合せメッセージの送信時刻ではない場合は、送信時刻になるまで、ステップ161の処理が繰り返し行われる。問合せメッセージの送信時刻である場合は、ステップ161からステップS162へ処理が進む。ステップS162では、問合せメッセージについて送信回数のカウントがクリアされる。
ステップS163では、問合せメッセージが、画像処理システム5Bに属する全てのクライアント装置3へ送信される。そして、ステップS164では、待機時間T1のカウントがクリアされ、待機時間T1のカウントが開始される。続いて、ステップS165において、問合せメッセージを送信してから所定の待機時間T1が経過したか否かが判断される。所定の待機時間T1が経過していない場合は、経過するまで、ステップS165の判断処理が繰り返し実行される。所定の待機時間T1が経過すると、ステップS165からステップS166へ処理が進む。
ステップS166では、問合せメッセージを送信した全てのクライアント装置3から応答メッセージを受信したか否かが確認される。全てのクライアント装置3から応答メッセージを受信した場合、処理がステップS166からステップS167へ進む。ステップS167では、拒否応答を受信したか否かが判断される。すなわち、受信した応答メッセージの中に拒否応答があるか否かが判断される。いずれのクライアント装置3からも拒否応答を受信していない場合は、ステップS167からS168へ処理が進む。ステップS168では、MFP1Bが省電力状態へ移行し、処理が終了する。
一方、ステップS166では、応答メッセージを受信していないクライアント装置3がある場合、ステップS169へ処理が進む。また、ステップS167では、いずれかのクライアント装置3から拒否応答を受信した場合、ステップS169へ処理が進む。ステップS169では、問合せメッセージの送信を所定回数実行したか否かが判断される。問合せメッセージの送信を所定回数実行していない場合は、ステップS169からステップS170へ処理が進む。
ステップS170では、問合せメッセージが、許可応答のなかったクライアント装置3へ再送され、処理がステップS164に戻る。これにより、拒否応答を受信した場合、又は、応答のないクライアント装置3がある場合に、省電力状態への移行が延期され、問合せメッセージが再送される。一方、ステップS169では、問合せメッセージの送信が所定回数実行されている場合、ステップS168へ処理が進み、MFP1Bが省電力状態へ移行する。
本実施形態に係るMFP1Bによれば、問合せメッセージが複数のクライアント装置3へ送信され、応答メッセージに拒否応答が含まれていた場合に、省電力状態への移行が延期される。このため、クライアント装置を介して画像処理装置を利用しているユーザが、複数存在する場合に、複数のユーザの利便性を考慮して、省電力状態への移行を行うことができる。従って、複数のユーザの利便性を損なうことなく、省電力化を実現することができる。
また、応答メッセージに拒否応答が含まれていた場合に、問合せメッセージが再送される。これにより、最初に問合せメッセージが送信されたタイミングで、拒否応答を行ったユーザに対して、再度、問合せメッセージが送信される。すなわち、省電力状態への移行が延期され、再度、ユーザに問合せを行うことができる。
また、問合せメッセージに対して、応答メッセージが得られなかったクライアント装置3がある場合に、省電力状態への移行が延期され、問合せメッセージが再送される。これにより、最初に問合せメッセージが送信されたタイミングで応答できないユーザがいた場合等に、再度、問合せメッセージが送信される。すなわち、省電力状態への移行が延期され、再度、ユーザに問合せを行うことができる。
また、問合せメッセージを複数回送信したにもかかわらず、応答メッセージが得られなかったクライアント装置3がある場合に、MFP1が省電力状態へ移行する。すなわち、応答できないユーザがいた場合等に、省電力状態へ移行することができる。従って、省電力化を促進することができる。
なお、上記第2実施形態では、図12に示すように、所定回数目の問合せメッセージを送信し、その応答メッセージが拒否応答である場合、省電力状態へ移行することとしたが、これに限られない。所定回数目の問合せメッセージに対してであっても、拒否応答を受信した場合には、省電力状態への移行を延期することとしてもよい。
(第2実施形態の変形例)
図13及び図14を参照して、第2実施形態の変形例に係る画像処理装置が搭載されたMFPについて説明する。図13及び図14は、MFPによる省電力状態への移行処理を示すフロー図であり、図13は前半のフローを示し、図14は、後半のフローを示している。ここでは、上記第1実施形態の変形例に係るMFP1A及び画像処理システム5Aと異なる点を主に説明する。
図13及び図14を参照して、第2実施形態の変形例に係る画像処理装置が搭載されたMFPについて説明する。図13及び図14は、MFPによる省電力状態への移行処理を示すフロー図であり、図13は前半のフローを示し、図14は、後半のフローを示している。ここでは、上記第1実施形態の変形例に係るMFP1A及び画像処理システム5Aと異なる点を主に説明する。
第2実施形態の変形例では、上記第2実施形態と同様に、MFPに複数のクライアント装置3が接続され、複数のクライアント装置3によってMFPが利用可能である。これに伴い、上記第2実施形態と同様に、MFPは、全てのクライアント装置3に対して問合せを行ってから省電力状態への移行処理を行う。このため、第2実施形態の変形例では、第1実施形態の変形例を示す上記の図8及び図10の移行処理と部分的に異なる。そこで、図13及び図14を参照して、図8及び図10に示される移行処理と異なる点について主に説明する。
図13のステップS171では、上記変形例と同様に、電源オフ状態への移行時刻の5分前か否かが判断され、電源オフ状態への移行時刻の5分前である場合は、ステップS131からステップS172へ処理が進む。ステップS172では、電源オフ状態への移行について、画像処理システムに属する全てのクライアント装置3へ問合せメッセージが送信される。そして、ステップS173では、上記変形例と同様に、電源オフ状態への移行フラグがオンに設定され、後半のフローへ処理が進む。
一方、ステップS171では、電源オフ状態への移行時刻の5分前でない場合、ステップS174へ処理が進む。ステップS174では、上記変形例と同様に、省エネ状態への移行時刻の3分前か否かが判断され、省エネ状態への移行時刻の3分前である場合は、ステップS175へ処理が進む。ステップS175では、省エネ状態への移行について、画像処理システムに属する全てのクライアント装置3へ問合せメッセージが送信される。そして、ステップS176では、上記変形例と同様に、省エネ状態への移行フラグがONに設定され、後半のフローへ処理が進む。
一方、ステップS174では、省エネ状態への移行時刻の3分前でない場合、上記変形例と同様に、処理が後半のフローへ進む。
後半のステップS177では、上記変形例と同様に、電源オフ状態の移行フラグがオン、かつ、電源オフ状態への移行時刻である場合に、処理がステップS178へ進む。ステップS178では、問合せメッセージを送信した全てのクライアント装置3から、電源オフ状態への移行について応答メッセージを受信したか否かが判断される。いずれかのクライアント装置3の応答を受信していない場合は、処理がステップS179へ進む。
ステップS179では、問合せメッセージを送信してから5分が経過したか否かが判断される。5分経過していない場合は、処理がステップS179からステップS178へ戻って、再び、全てのクライアント装置3から応答を受信したか否かが判断される。ステップS179で、問合せメッセージを送信してから5分が経過した場合は、ステップS179からステップS180へ処理が進む。
一方、ステップS178で、全てのクライアント装置3から応答が返信されている場合は、ステップS178からステップS180へ処理が進む。以上のステップS178とステップS179が追加されることにより、全てのクライアント装置から電源オフ状態への移行について応答を受信したか否かが確認され、受信していない場合は、最大5分間待って、次の処理(ステップS180)へ移行する。次のステップS180〜ステップS183は、上述した図10のステップS138〜ステップS141と同様な処理であるので、説明を省略する。
上記のステップS177では、電源オフ状態の移行フラグがオン、かつ、電源オフ状態への移行時刻でない場合、上記変形例と同様に、ステップS184へ処理が進む。ステップS184では、省エネ状態の移行フラグがオン、かつ、省エネ状態への移行時刻か否かが判断される。省エネ状態の移行フラグがオン、かつ、省エネ状態への移行時刻でない場合は、上記変形例と同様に、処理が終了する。省エネ状態の移行フラグがオン、かつ、省エネ状態への移行時刻である場合は、処理がステップS185へ進む。
ステップS185では、問合せメッセージを送信した全てのクライアント装置3から、省エネ状態への移行について、応答メッセージを受信したか否かが判断される。いずれかのクライアント装置の応答を受信していない場合は、処理がステップS186へ進む。ステップS186では、問合せメッセージを送信してから3分が経過したか否かが判断される。3分が経過していない場合は、処理がステップS185へ戻って、再び、全てのクライアント装置3から応答を受信したか否かが判断される。一方、ステップS186では、問合せメッセージを送信してから3分が経過した場合、ステップS188へ処理が進む。
一方、ステップS185で、全てのクライアント装置3から応答が返信されている場合は、ステップS188へ処理が進む。以上のステップS185とステップS186が追加されることにより、全てのクライアント装置から省エネ状態への移行について応答を受信したか否かが確認され、受信していない場合は、最大3分間待って、次の処理(ステップS188)へ移行する。次のステップS188〜ステップS191は、上述した図10のステップS143〜ステップS146と同様な処理であるので、説明を省略する。
第2実施形態の変形例に係るMFPによれば、問合せメッセージが複数のクライアント装置3へ送信され、複数のクライアント装置3のうちいずれかのクライアント装置3から拒否応答が返信された場合に、省電力状態への移行が延期される。一方、複数のクライアント装置3のいずれのクライアント装置3からも拒否応答が返信されなかった場合、MFPは省電力状態へ移行する。このため、クライアント装置3を介してMFPを利用しているユーザが、複数存在する場合に、複数のユーザの利便性を考慮して、省電力状態への移行を行うことができる。従って、複数のユーザの利便性を損なうことなく、省電力化を実現することができる。
(第1及び第2実施形態に係るプログラム)
図15及び図16を参照して、コンピュータを、本発明の第1及び第2実施形態に係るクライアント装置3として機能させるためのプログラム100について説明する。図14は、本実施形態に係るプログラム100を実行するためのコンピュータ90の構成を示すブロック図である。図15は、プログラム100のモジュール構成を示す図である。
図15及び図16を参照して、コンピュータを、本発明の第1及び第2実施形態に係るクライアント装置3として機能させるためのプログラム100について説明する。図14は、本実施形態に係るプログラム100を実行するためのコンピュータ90の構成を示すブロック図である。図15は、プログラム100のモジュール構成を示す図である。
コンピュータ90は、プログラム100の実行等を制御する制御部(CPU)91と、プログラム100等が記憶されるハードディスク92と、メモリ(RAM)93と、記録媒体に記録されたプログラム等を読み取り可能な読取装置94とを備えている。また、コンピュータ90は、入力デバイス95と、ディスプレイ96と、ネットワークI/F97とを備えている。
プログラム100は、記録媒体111に記録されていてもよいし、ネットワークを介してコンピュータ90に提供されるものであってもよい。図15では、記録媒体111に記録された状態のプログラムを示している。記録媒体111としては、例えば、磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、コンピュータに内蔵されたメモリなどが該当する。
プログラム100は、処理を統括するメインモジュール101、省電力状態へMFP1,1A,1Bが移行することの許否について問合せメッセージをMFP1(1A,1B)から受信する受信モジュール102、受信された問合せメッセージを表示する表示モジュール103、表示された問合せメッセージに対する許可又は拒否の指示をユーザから受け付ける受付モジュール104、受け付けられた指示に応じて、許可応答又は拒否応答をMFP1(1A,1B)へ送信する送信モジュール105とを備える。
ここで、受信モジュール102、表示モジュール103、受付モジュール104、送信モジュール105のそれぞれをコンピュータ90において動作させることによって実現する機能は、上記クライアント装置3のネットワークI/F31、表示部32、入力部33、表示メッセージ生成部35、応答メッセージ生成部36によって発揮される上述した機能と同様である。
本実施形態によれば、プログラム100が実行されることにより、コンピュータ90を上記のクライアント装置3として機能させることができる。従って、ユーザの利便性を損なうことなく、省電力化を実現することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明に係る画像処理装置がMFPに搭載されている場合について説明したが、これに限られない。画像処理装置は、プリント機能、スキャン機能、FAX機能,IFAX機能の全ての機能を有してしなくてもよく、例えば、いずれか一つの機能を有する画像処理装置であってもよい。
1,1A,1B MFP
18 ネットワークI/F
21,21A 時刻設定部
22,22A メッセージ生成部
23,23A,23B 移行制御部
3 クライアント装置
31 ネットワークI/F
32 表示部
33 入力部
5,5B,5C 画像処理システム
18 ネットワークI/F
21,21A 時刻設定部
22,22A メッセージ生成部
23,23A,23B 移行制御部
3 クライアント装置
31 ネットワークI/F
32 表示部
33 入力部
5,5B,5C 画像処理システム
Claims (13)
- クライアント装置の要求に応じて画像処理を行う画像処理装置であって、
画像処理が可能な状態より電力消費量の少ない省電力状態へ自機を移行させる移行手段と、
自機が前記省電力状態へ移行することの許否について問い合わせる問合せメッセージを前記クライアント装置へ送信する送信手段と、
前記送信手段によって送信された問合せメッセージに対する応答メッセージを前記クライアント装置から受信する受信手段と、
を備え、
前記移行手段は、前記受信手段によって受信された応答メッセージが拒否応答である場合、前記省電力状態への移行を延期することを特徴とする画像処理装置。 - 複数の前記クライアント装置の要求に応じて画像処理を行う画像処理装置であって、
前記送信手段は、前記複数のクライアント装置へ前記問合せメッセージを送信し、
前記移行手段は、前記受信手段によって受信された応答メッセージに拒否応答が含まれていた場合、前記省電力状態への移行を延期することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記問合せメッセージを送信する送信時刻を設定する設定手段を備え、
前記送信手段は、前記設定手段によって設定された送信時刻に、前記問合せメッセージを送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記省電力状態へ移行する移行時刻を設定する設定手段を備え、
前記送信手段は、前記設定手段によって設定された前記移行時刻の所定時間前に、前記問合せメッセージを送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記送信手段は、前記受信手段によって受信された応答メッセージが拒否応答である場合、該拒否応答を送信したクライアント装置へ前記問合せメッセージを再送することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記送信手段によって送信された問合せメッセージに対する応答メッセージが受信されなかった場合、
前記移行手段は、前記省電力状態への移行を延期し、
前記送信手段は、前記応答メッセージが得られなかったクライアント装置へ前記問合せメッセージを再送することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記移行手段は、前記問合せメッセージが複数回送信され、かつ、該問合せメッセージに対する応答メッセージが受信されなかった場合に、自機を前記省電力状態へ移行させることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
- 前記送信手段は、自機の一部に対する電力の供給を停止することの許否について問い合わせる前記問合せメッセージを送信し、
前記移行手段は、自機の一部に対する電力の供給を停止させることにより、自機を前記省電力状態へ移行させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記送信手段は、自機の電源をオフすることの許否について問い合わせる前記問合せメッセージを送信し、
前記移行手段は、自機の電源をオフさせることにより、自機を前記省電力状態へ移行させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 画像処理装置に対して画像処理を要求するクライアント装置であって、
画像処理が可能な状態より電力消費量の少ない省電力状態へ前記画像処理装置が移行することの許否について問い合わせる問合せメッセージを該画像処理装置から受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された問合せメッセージを表示する表示手段と、
前記表示手段によって表示された問合せメッセージに対する許可又は拒否の指示をユーザから受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けられた指示に応じて、前記問合せメッセージに対する応答メッセージを前記画像処理装置へ送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするクライアント装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置と、請求項10に記載のクライアント装置とを備えることを特徴とする画像処理システム。
- 請求項2に記載の画像処理装置と、請求項10に記載クライアント装置を複数備えることを特徴とする画像処理システム。
- 画像処理装置に対して画像処理を要求するクライアント装置として、コンピュータを機能させるプログラムであって、
画像処理が可能な状態より電力消費量の少ない省電力状態へ前記画像処理装置が移行することの許否について問い合わせるための問合せメッセージを該画像処理装置から受信する受信手段、
前記受信手段によって受信された問合せメッセージを表示する表示手段、
前記表示手段によって表示された問合せメッセージに対する許可又は拒否の指示をユーザから受け付ける受付手段、
前記受付手段によって受け付けられた指示に応じて、前記問合せメッセージに対する応答メッセージを前記画像処理装置へ送信する送信手段、
としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2010229400A JP2012085091A (ja) | 2010-10-12 | 2010-10-12 | 画像処理装置、画像処理システム、クライアント装置、及び、プログラム |
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Family Applications (1)
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- 2010-10-12 JP JP2010229400A patent/JP2012085091A/ja active Pending
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