JP2009303007A - インターネットファクシミリ装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ダイレクトSMTP方式を用いた画像データ通信を行うに際し、自身が置かれている状況にかかわらず、発信側に対する応答返信までの待ち時間を可及的に短縮する。
【解決手段】例えば、複数の相手先からのダイレクトSMTPによる送信要求が錯綜している場合、受信側が記録紙やトナー等の消耗品切れで印刷できない場合、或いは、印刷エンジンが他の印刷ジョブを処理中である場合などには、応答タイミングに時間遅れを生じさせることなしに、こうした自身の稼働状況に応じて、当該受信確認に係る外部装置69宛の応答タイミングが、応答モード設定部75の設定内容と比べて時間的に速くなるよう動的に変更される。
【選択図】 図3
【解決手段】例えば、複数の相手先からのダイレクトSMTPによる送信要求が錯綜している場合、受信側が記録紙やトナー等の消耗品切れで印刷できない場合、或いは、印刷エンジンが他の印刷ジョブを処理中である場合などには、応答タイミングに時間遅れを生じさせることなしに、こうした自身の稼働状況に応じて、当該受信確認に係る外部装置69宛の応答タイミングが、応答モード設定部75の設定内容と比べて時間的に速くなるよう動的に変更される。
【選択図】 図3
Description
本発明は、ダイレクトSMTP方式を用いた画像データ通信を行うに際し、自身が置かれている状況にかかわらず、発信側に対する応答返信までの待ち時間を可及的に短縮可能なインターネットファクシミリ装置、及び同装置を搭載した画像形成装置に関する。
従来、ネットワーク上での電子メール機能を活用して文書の通信を行うインターネットファクシミリ装置が知られている。また、メールサーバを経由することなしに端末装置間でSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)プロトコルを用いてファクシミリ通信を実現可能な、ダイレクトSMTP方式のインターネットファクシミリ装置も知られている。
ダイレクトSMTP方式を採用したインターネットファクシミリ装置の一例として、ネットワークを介して外部装置との間でダイレクトSMTPによる通信が可能なSMTP通信手段と、SMTP通信手段により受信した外部装置からの画像データを印刷するプリント手段と、ダイレクトSMTP通信により送られてきた画像データを、前記SMTP通信手段を介して受信する際に、受信後の応答を受信完了直後に送信する即時応答モードと、受信後の応答を受信データの印刷完了後に送信するプロセス後応答モードのいずれかを選択・設定する応答モード選択手段と、を備え、ダイレクトSMTP方式を用いて画像データを送信及び受信する場合に、データ受信後の応答のタイミングが発信側と受信側で異なる場合であっても、違和感なく通信を行うことが可能なインターネットファクシミリ装置が公知である(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の技術では、応答モードの選択・設定は、ユーザによる応答モードの選択操作に基づいて、或いは受信したメールメッセージに含まれる情報に基づいて、画一的に行われる(特許文献1の段落番号0038参照)こととされていたため、自身が置かれている状況によっては、応答タイミングに時間遅れを生じるおそれがあった。すなわち、例えば、複数の相手先からのダイレクトSMTPによる送信要求が錯綜している場合、受信側が記録紙やトナー等の消耗品切れで印刷できない場合、或いは、印刷エンジンが他の印刷ジョブを処理中である場合などには、応答タイミングに時間遅れを生じるおそれがあった。
特開2007−208712号公報
解決しようとする問題点は、ダイレクトSMTP方式を用いた画像データ通信を行うに際し、自身が置かれている状況によっては、応答タイミングに時間遅れを生じるおそれがあった点である。
本発明は、ダイレクトSMTP方式を用いた画像データ通信を行うに際し、自身が置かれている状況にかかわらず、発信側に対する応答返信までの待ち時間を可及的に短縮することを目的として、ネットワークを介してダイレクトSMTP方式に従う画像データの通信を外部装置との間で遂行可能なSMTP通信手段と、前記外部装置から受信した画像データを記録紙上に印刷する印刷エンジンと、前記外部装置から画像データを受信したときの、当該受信確認に係る前記外部装置宛の前記SMTP通信手段による応答タイミングとして、当該受信完了直後に返信される即時応答モードと、当該受信した画像データの印刷完了後に返信されるプロセス後応答モードと、のいずれかが設定される応答モード設定手段と、前記外部装置から画像データを受信したときの自身の稼働状況を検知する稼働状況検知手段と、を備え、前記SMTP通信手段は、前記外部装置から画像データを受信したとき、前記稼働状況検知手段によって検知された当該受信時における自身の稼働状況に応じて、当該受信確認に係る前記外部装置宛の応答タイミングを、前記応答モード設定手段の設定内容と比べて時間的に速くなるよう動的に変更する、ことを最も主要な特徴とする。
本発明に係るインターネットファクシミリ装置では、前記SMTP通信手段は、前記外部装置から画像データを受信したとき、前記稼働状況検知手段によって検知された当該受信時における自身の稼働状況に応じて、当該受信確認に係る前記外部装置宛の応答タイミングを、前記応答モード設定手段の設定内容と比べて時間的に速くなるよう動的に変更する。これにより、例えば、複数の相手からダイレクトSMTPによる送信要求が同時になされた場合、受信側が記録紙やトナー等の消耗品切れで印刷できない場合、或いは、印刷エンジンが他の印刷ジョブを処理中である場合などには、応答タイミングに時間遅れを生じさせることなしに、こうした自身の稼働状況に応じて、当該受信確認に係る前記外部装置宛の応答タイミングが、前記応答モード設定手段の設定内容と比べて時間的に速くなるよう動的に変更されるので、従って、ダイレクトSMTP方式を用いた画像データ通信を行うに際し、自身が置かれている状況にかかわらず、発信側に対する応答返信までの待ち時間を可及的に短縮することができる。
ダイレクトSMTP方式を用いた画像データ通信を行うに際し、自身が置かれている状況にかかわらず、発信側に対する応答返信までの待ち時間を可及的に短縮するといった目的を、外部装置から画像データを受信したとき、稼働状況検知手段によって検知された当該受信時における自身の稼働状況に応じて、当該受信確認に係る外部装置宛の応答タイミングを、応答モード設定手段の設定内容と比べて時間的に速くなるよう動的に変更するSMTP通信手段により実現した。
以下、本発明に係るインターネットファクシミリ装置、及び同装置が搭載された画像形成装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下において、本発明に係るインターネットファクシミリ装置の一例として、インターネットファクシミリ装置が搭載されたデジタル複合機(画像形成装置)を例示し、インターネットファクシミリ装置を用いて、ネットワーク上における画像データの通信を遂行する例をあげて説明してゆく。
[インターネットファクシミリ装置が搭載されたデジタル複合機(画像形成装置)]
図1は、本発明に係るインターネットファクシミリ装置が搭載されたデジタル複合機(画像形成装置)の主要部を示す機能ブロック図である。
図1は、本発明に係るインターネットファクシミリ装置が搭載されたデジタル複合機(画像形成装置)の主要部を示す機能ブロック図である。
本発明実施例に係るデジタル複合機(画像形成装置)は、例えば、コピージョブ、Fax送信ジョブ、印刷ジョブ、又はネットワーク通信(メール通信、データ通信、インターネットファクシミリ通信)ジョブを含む諸機能が利用可能である。このうち、本発明において主題となるインターネットファクシミリ通信機能はT.37勧告に準拠したものであり、本機は、後述するように、例えば事業所内に構築されたローカルエリアネットワーク(LAN)67に接続され、このLAN67は、インターネット網68に接続されている。また、本機は、マイクロコンピュータ及び専用のハードウェア回路等から構成され、マルチタスク処理を実行可能な主制御部11によって制御される。この主制御部11に接続され諸機能を担う入出力機器として、本機は、原稿読取部21、画像処理部31、エンジン部41、操作パネル部51、ファクシミリ通信部61、HDD(ハードディスクドライブ)63、並びに、ネットワークI/F(インタフェース)部65を備える。
主制御部11は、スキャナ機能を実現するための動作制御を行うスキャナコントローラ13と、ファクシミリ機能を実現するための動作制御を行うファクシミリコントローラ15、プリンタ機能を実現するための動作制御を行うプリンタコントローラ17、並びに、コピー機能を実現するための動作制御を行うコピーコントローラ19を内蔵し、本機全体の動作を統括制御する。
原稿読取部21は、画像照射ランプ23及びCCD(電荷結合素子: Charge Coupled Device )センサ25を含む。原稿読取部21は、画像照射ランプ23により原稿を照射し、その反射光をCCDセンサ25で受光することにより、原稿から画像を読み取り、読み取った画像に対応する画像データを画像処理部31へ出力する。
画像処理部31は、補正部33、画像加工部35及び画像メモリ37を含む。画像処理部31は、原稿読取部21で読み取られた画像データを、必要に応じて補正部33及び画像加工部35で処理し、処理後の画像データを画像メモリ37に記憶させ、或いは、エンジン部41、ファクシミリ通信部61等へ出力する。補正部33は、原稿読取部21で読み取られた画像データに対してレベル補正、ガンマ補正等の所定の補正処理を行う。画像加工部35は、画像データの圧縮又は伸張処理、及び拡大又は縮小処理等の種々の加工処理を行う。
本発明において印刷エンジンとしての役割を果たすエンジン部41は、図示しない給紙カセットや給紙ローラ等から構成される記録紙搬送部43、図示しない感光体ドラム、露光装置、現像装置等から構成される画像形成部45、図示しない転写ローラ等から構成される転写部47、及び図示しない定着ローラ等から構成される定着部49を含む。エンジン部41は、原稿読取部21で読み取られた画像データ、ネットワークI/F部65を介してLAN(Local Area Network)によりクライアントPC(パーソナルコンピュータ)等から送信されてきた画像データ、或いは、ファクシミリ通信部61によって外部のファクシミリ装置等から受信したファクスデータ等の画像データに基づく画像を記録紙上に印刷する役割を果たす。具体的には、記録紙搬送部43は記録紙を画像形成部45へ搬送し、画像形成部45は上記の画像データに対応するトナー像を形成し、転写部47はトナー像を記録紙に転写し、定着部49はトナー像を記録紙に定着させて画像を形成する。
操作パネル部51は、タッチパネル部53及び機能キー部55を含む。操作パネル部51は、ユーザがスキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能等に関する操作を行うために使用され、ユーザによる操作指令等を主制御部11に与える。
タッチパネル部53は、タッチパネルとカラーLCD(Liquid Crystal Display)とを組み合わせたタッチパネルユニット等から構成され、種々の設定画面、例えば、インターネットファクシミリ機能実行時には、応答モードの選択設定などの各種項目に係る情報を表示するとともに、ユーザが該当部分をタッチすることにより種々の操作指令を入力するための操作ボタン類を表示する。また、タッチパネル部53は、原稿画像を表示する際に用いられる。
機能キー部55は、画像形成処理に係る各種機能を選択する際にユーザによって操作される複数の機能キー、並びに、ショートカットキーを備えており、例えば、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能など諸機能のなかから、所要機能のキー入力操作をユーザが選択的に実行する際に、又は、ユーザが複写部数やコピー実行指令などを操作入力する際に用いられる。
ファクシミリ通信部61は、符号化/復号化部(図示省略)、変復調部(図示省略)及びNCU(Network Control Unit)(図示省略)を含む。ファクシミリ通信部61は、原稿読取部21によって読み取られた原稿の画像データを公衆回線を介して他のファクシミリ装置等へ送信したり、他のファクシミリ装置等から送信されてきた画像データを受信する。
HDD(ハードディスクドライブ)63は、大容量記憶装置であって、原稿読取部21によって読み取られた画像データ及び同画像データに設定されている出力形式等の種々のデータ等を記憶する。HDDに記憶されている画像データは、デジタル複合機、プログラム及び記録媒体内部で使用されるだけでなく、必要に応じて、ネットワークI/F部65を介してクライアントPC等から確認したり、クライアントPCやFTPサーバ等の所定のフォルダへ転送される。
ネットワークI/F部65は、ネットワークインタフェース(10/100Base−TX)等を用い、LAN67やInternet68などを介して接続された他のインターネットファクシミリ装置(本発明の「外部装置」に相当する。)69に対する種々のデータの送受信を制御する。なお、外部装置69は、パーソナルコンピュータであってもよいし、他のインターネットファクシミリ装置であってもよい。
さて、ダイレクトSMTP方式を用いた画像データ通信を行うに際し、自身が置かれている状況にかかわらず、発信側に対する応答返信までの待ち時間を可及的に短縮するために、本発明実施例に係るデジタル複合機は、ネットワーク67,68を介してダイレクトSMTP方式に従う画像データの通信を外部装置69との間で遂行可能なSMTP通信部(本発明の「SMTP通信手段」に相当する。)71と、外部装置69から受信した画像データを記録紙上に印刷するエンジン部(本発明の「印刷エンジン」に相当する。)41と、外部装置69から受信した画像データを取得する画像データ取得部73と、外部装置69から画像データを受信したときの、当該受信確認に係る外部装置69宛のSMTP通信部71による応答タイミングとして、当該受信完了直後に返信される即時応答モードと、当該受信した画像データの印刷完了後に返信されるプロセス後応答モードと、のいずれかが設定される応答モード設定部(本発明の「応答モード設定手段」に相当する。)75と、外部装置69から画像データを受信したときの自身の稼働状況を検知する稼働状況検知部(本発明の「稼働状況検知手段」に相当する。)77と、を備え、SMTP通信部71は、外部装置69から画像データを受信したとき、稼働状況検知部77によって検知された当該受信時における自身の稼働状況に応じて、当該受信確認に係る外部装置69宛の応答タイミングを、応答モード設定部75の設定内容と比べて時間的に速くなるよう動的に変更する、ように構成されている。なお、SMTP通信部71は、ネットワーク上におけるマルチセッションに対応可能な構成を備えている。
[本発明実施例に係るデジタル複合機(画像処理装置)の動作]
次に、本発明実施例に係るデジタル複合機の動作について、図2乃至図3を参照して説明する。図2は、本デジタル複合機におけるインターネットファクシミリ機能利用時の、応答モードが即時応答モードとプロセス後応答モードとのそれぞれに設定されている際のSMTP通信手順を対比させて示す説明図、図3は、本デジタル複合機におけるインターネットファクシミリ機能利用時の動作フローチャート図である。
次に、本発明実施例に係るデジタル複合機の動作について、図2乃至図3を参照して説明する。図2は、本デジタル複合機におけるインターネットファクシミリ機能利用時の、応答モードが即時応答モードとプロセス後応答モードとのそれぞれに設定されている際のSMTP通信手順を対比させて示す説明図、図3は、本デジタル複合機におけるインターネットファクシミリ機能利用時の動作フローチャート図である。
本発明実施例の説明に先立って、即時応答モード或いはプロセス後応答モードが設定されている場合の、SMTP通信手順の概略について説明する。
まず、即時応答モードが設定されている場合のSMTP通信手順について説明すると、図2(1)に示すように、発信側と受信側で接続が確立されると、受信側から「Greeting」に係る応答が返信される。次いで、発信側から受信側に「HELO/EHLO(挨拶)」コマンドが送信されてくると、受信側から発信側に「250」に係る応答が返信される。次いで、発信側から受信側に、送信者を指定する「MAIL FROM」コマンドが送信されてくると、受信側から発信側に「250」に係る応答が返信される。さらに、発信側から受信側に、送信先を指定する「RCPT TO」コマンドが送信されてくると、受信側から発信側に「250」に係る応答が返信される。
次いで、発信側から受信側にデータの送信を開始するための「DATA」コマンドが送信されてくると、受信側から発信側に「251」に係る応答が返信される。次いで、発信側からメールメッセージを含むデータが送信されてくる。これら受信データが画像メモリ37に記憶された時点で、受信側から応答として、受信成功を示す「250」が発信側へ応答される。そして、発信側から終了を示す「QUIT」コマンドが要求され、受信側から「250」に係る応答が返信されることで、接続が切断され通信が終了する。
受信側では、データの受信後に受信成功を示す「250」を応答した後、受信したデータの印刷処理を実行する。従って、応答を返信してから一定時間経過後に、時間遅れで印刷出力がなされることになる。
一方、プロセス後応答モードが設定されている場合のSMTP通信手順について説明すると、図2(2)に示すように、発信側から受信側にデータの送信を開始するための「DATA」コマンドが送信され、その後、発信側からメールメッセージを含むデータが送信されてくるまでの通信手順は、前述した即時応答モードの場合と同じである。しかし、受信側でデータ受信後、受信成功を示す「250」に係る応答が返信されるまでの一定時間、通信を接続維持した状態で待機させられる。その間に受信側は受信した画像データのデコード処理や印刷処理を実行しており、デコード処理後若しくは印刷処理完了後に、受信側から発信側宛に例えば「250」といった正常受信に係る応答が返信される。なお、仮にデコード処理又は印刷処理中にエラーが発生した場合には、受信側から4XXや5XXといったエラーコードに係る応答が返信される。
次に、本発明の実施例に係るデジタル複合機(画像形成装置)が、外部装置69からダイレクトSMTP通信を介して送られてきた画像データを受信する際の処理の流れについて説明する。
図3に示すように、発信側の外部装置69から接続要求を受けると、ステップS11でTCP接続を確立し、ステップS12では、「HELO/EHLO」コマンドから「RCPT TO」コマンドまでの一連のSMTP通信処理を行う。
ステップS13では、DATAコマンドにより画像データ(ジョブデータ)を受信するとともに、ジョブデータをエンジン部41に転送して印刷指令を行う。
次いで、主制御部11は、稼働状況検知部77の検知結果に基づいて、受信待機中の通信ジョブが存在しているか否かを判定する(ステップS14)。ここで、主制御部11は、稼働状況検知部77の検知結果に基づいて、具体的には、稼働状況検知部77が、複数の相手先からのダイレクトSMTPによる送信要求が錯綜しており、かつ、かかる送信要求のうち印刷処理待ちの通信が存在している旨を検知したときに、受信待機中の通信ジョブが存在している旨の判定を下すようにしている。こうした受信待機中の通信ジョブが存在している状況下で、新たなダイレクトSMTPによる送信要求を受信したときに、受信待機状態の解消を待っていたのでは応答が時間的に遅れてしまう。そこで、受信待機中の通信ジョブが存在している旨の判定が下されたときには、即座に応答を返信することによって、事実上の問題を生じさせることなく、応答タイミングを早期に繰り上げることが可能となる点で実益がある。
ステップS14の判定の結果、受信待機中の通信ジョブが存在する旨の判定が下されたとき(ステップS14でNo)、処理の流れをステップS20へとジャンプさせて、DATAコマンドに対する処理が正常に終了した旨の応答を2XXコマンドで返信する。
一方、ステップS14の判定の結果、受信待機中の通信ジョブが存在しない旨の判定が下されたとき(ステップS14でYes)、応答モード設定部75に設定されている応答モードがプロセス後応答モードか否かを判定する(ステップS15)。
ステップS15の判定の結果、応答モードがプロセス後応答モードでない旨の判定が下されたとき(ステップS15でNo;つまり、応答モードが即時応答モードである場合)、処理の流れをステップS20へとジャンプさせて、DATAコマンドに対する処理が正常に終了した旨の応答を2XXコマンドで返信する。
一方、ステップS15の判定の結果、応答モードがプロセス後応答モードである旨の判定が下されたとき(ステップS15でYes)、主制御部11は、受信したジョブデータがデコードされるまで待機する(ステップS16)。
次いで、主制御部11は、デコード処理が正常に終了したか否かを判定する(ステップS17)。
ステップS17の判定の結果、デコード処理が正常に終了した旨の判定が下されたとき(ステップS17でYes)、ジョブデータが印刷されるまで待機し、次のステップS18へと進む。一方、デコード処理が正常に終了しない旨の判定が下されたとき(ステップS17でNo)、例えば、ファクシミリジョブデータではない不正データを受信したことによる失敗であると推定できるため、ステップS24では、発信側に恒久的な失敗を示す5XXエラーに係る応答を返信して、処理の流れをステップS21へとジャンプさせる。
次いで、主制御部11は、稼働状況検知部77の検知結果に基づいて、印刷処理の可否を判定する(ステップS18)。ここで、主制御部11は、稼働状況検知部77の検知結果に基づいて、具体的には、稼働状況検知部77が、受信側が記録紙やトナー等の消耗品切れで印刷できない旨、或いは、エンジン部41が他の印刷ジョブを処理中である旨、のうち少なくともいずれかを検知したときに、印刷処理不可の判定を下すようにしている。なお、「印刷処理不可」と、次述する、例えば「記録紙ジャム発生」などの「印刷処理正常終了せず」とは、「一時的な印刷処理不能」を意味する点で一見類似している。しかし、「印刷処理不可」の要因としては、「印刷処理正常終了せず」の要因と比べて、より軽微なものが分類されている。かかる一時的かつ軽微な「印刷処理不可」に係る瑕疵が検知されたときに、この瑕疵の治癒を待っていたのでは応答が時間的に遅れてしまう。また、そこで、「印刷処理不可」に係る瑕疵が検知されたときには、かかる瑕疵はエラーの範疇に属さないものとして、「印刷処理正常終了せず」に係る軽微とはいえない瑕疵(この場合はエラーの範疇に属するものとして取扱う。)と切り分けて取り扱うことにより、事実上の問題を生じさせることなく、応答タイミングを早期に行うことが可能となる点で実益がある。
一方、ステップS18の判定の結果、印刷処理可能の判定が下されたとき(ステップS18でYes)、処理の流れを次のステップS19へと進ませる。
ステップS19では、印刷処理が正常に終了したか否かを判定する。この判定の結果、印刷処理が正常に終了した旨の判定が下されたとき(ステップS19でYes)、ステップS20で、DATAコマンドに対する処理が正常に終了した旨の応答を2XXコマンドで応答して、ステップS21へと進む。印刷処理が正常に終了しない旨の判定が下されたとき(ステップS19でNo)、例えば「記録紙ジャム発生」などの一時的要因によるものとみなされ、ステップS25で、一時的な失敗を示す4XXエラーコマンドで応答し、ステップS21へと進む。
ステップS20における正常終了に係る応答の後、或いは、ステップS24,S25におけるエラー終了に係る応答の後、ステップS21において、次のコマンドを受信する。一通りのデータ受信が終了した後、ステップS22において、発信側からのQUITコマンドを受信したか否かを判定する。この判定の結果、QUITコマンドを受信していない旨の判定が下されたとき(ステップS22でNo)、処理の流れをステップS12へと戻し、以下の処理を実行させる一方、QUITコマンドを受信した旨の判定が下されたとき(ステップS22でYes)、QUITコマンドを処理してTCP接続を終了させて、一連のSMTP通信手順を終了させる(ステップS23)。
[本発明実施例の効果]
以上述べたように、本発明実施例に係る画像形成装置(インターネットファクシミリ装置)によれば、例えば、複数の相手先からのダイレクトSMTPによる送信要求が錯綜している場合、受信側が記録紙やトナー等の消耗品切れで印刷できない場合、或いは、印刷エンジンが他の印刷ジョブを処理中である場合などには、応答タイミングに時間遅れを生じさせることなしに、こうした自身の稼働状況に応じて、当該受信確認に係る外部装置69宛の応答タイミングが、応答モード設定部75の設定内容と比べて時間的に速くなるよう動的に変更されるので、従って、ダイレクトSMTP方式を用いた画像データ通信を行うに際し、自身が置かれている状況にかかわらず、発信側に対する応答返信までの待ち時間を可及的に短縮可能な画像形成装置(インターネットファクシミリ装置)を得ることができる。
以上述べたように、本発明実施例に係る画像形成装置(インターネットファクシミリ装置)によれば、例えば、複数の相手先からのダイレクトSMTPによる送信要求が錯綜している場合、受信側が記録紙やトナー等の消耗品切れで印刷できない場合、或いは、印刷エンジンが他の印刷ジョブを処理中である場合などには、応答タイミングに時間遅れを生じさせることなしに、こうした自身の稼働状況に応じて、当該受信確認に係る外部装置69宛の応答タイミングが、応答モード設定部75の設定内容と比べて時間的に速くなるよう動的に変更されるので、従って、ダイレクトSMTP方式を用いた画像データ通信を行うに際し、自身が置かれている状況にかかわらず、発信側に対する応答返信までの待ち時間を可及的に短縮可能な画像形成装置(インターネットファクシミリ装置)を得ることができる。
[その他]
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、あるいは技術思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うインターネットファクシミリ装置及び画像形成装置もまた、本発明における技術的範囲の射程に包含されるものである。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、あるいは技術思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うインターネットファクシミリ装置及び画像形成装置もまた、本発明における技術的範囲の射程に包含されるものである。
すなわち、例えば、本発明実施例において、インターネットファクシミリ通信機能を有するデジタル複合機(画像形成装置)を例示して説明したが、本発明はこの例に限定されることなく、インターネットファクシミリ通信機能を有する単独の(インターネットファクシミリ装置にも、本発明をそのまま適用することができることはいうまでもない。
11 主制御部
41 エンジン部(印刷エンジン)
69 他のインターネットファクシミリ装置(外部装置)
71 SMTP通信部(SMTP通信手段)
73 画像データ取得部
75 応答モード設定部(応答モード設定手段)
77 稼働状況検知部(稼働状況検知手段)
41 エンジン部(印刷エンジン)
69 他のインターネットファクシミリ装置(外部装置)
71 SMTP通信部(SMTP通信手段)
73 画像データ取得部
75 応答モード設定部(応答モード設定手段)
77 稼働状況検知部(稼働状況検知手段)
Claims (4)
- ネットワークを介してダイレクトSMTP方式に従う画像データの通信を外部装置との間で遂行可能なSMTP通信手段と、
前記外部装置から受信した画像データを記録紙上に印刷する印刷エンジンと、
前記外部装置から画像データを受信したときの、当該受信確認に係る前記外部装置宛の前記SMTP通信手段による応答タイミングとして、当該受信完了直後に返信される即時応答モードと、当該受信した画像データの印刷完了後に返信されるプロセス後応答モードと、のいずれかが設定される応答モード設定手段と、
前記外部装置から画像データを受信したときの自身の稼働状況を検知する稼働状況検知手段と、
を備え、
前記SMTP通信手段は、
前記外部装置から画像データを受信したとき、前記稼働状況検知手段によって検知された当該受信時における自身の稼働状況に応じて、当該受信確認に係る前記外部装置宛の応答タイミングを、前記応答モード設定手段の設定内容と比べて時間的に速くなるよう動的に変更する、
ことを特徴とするインターネットファクシミリ装置。 - 請求項1記載のインターネットファクシミリ装置であって、
前記SMTP通信手段は、
前記外部装置から画像データを受信し、かつ、前記稼働状況検知手段によって当該受信時に受信待機中の通信ジョブの存在が検知されたとき、前記応答モード設定手段の設定内容にかかわらず、当該受信確認に係る前記外部装置宛の応答を即時返信する、
ことを特徴とするインターネットファクシミリ装置。 - 請求項1記載のインターネットファクシミリ装置であって、
前記SMTP通信手段は、
前記応答モード設定手段における応答モードがプロセス後応答モードに設定されている状態下で、前記外部装置から画像データを受信し、かつ、前記稼働状況検知手段によって当該受信時に印刷処理不能が検知されたとき、当該受信確認に係る前記外部装置宛の応答を即時返信する、
ことを特徴とするインターネットファクシミリ装置。 - 請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のインターネットファクシミリ装置が搭載された画像形成装置であって、
前記インターネットファクシミリ装置を、ネットワーク上における画像データ通信の遂行に適用した、
ことを特徴とする画像形成装置。
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JP (1) | JP2009303007A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011217129A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Kyocera Mita Corp | 転送機能付きファクシミリ装置、及び、転送機能付きファクシミリ装置の制御プログラム |
JP2012063840A (ja) * | 2010-09-14 | 2012-03-29 | Brother Ind Ltd | 電子メール通信装置 |
JP2012095239A (ja) * | 2010-10-28 | 2012-05-17 | Brother Ind Ltd | 通信装置 |
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2008
- 2008-06-16 JP JP2008156400A patent/JP2009303007A/ja active Pending
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US8456657B2 (en) | 2010-03-31 | 2013-06-04 | Kyocera Document Solutions Inc. | Facsimile device, computer readable recording medium storing control program code for facsimile device, and control method for facsimile device regarding transfer-scheduled data and print-scheduled data |
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