JP2009178855A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像処理装置は、一定時間ユーザの操作が行なわれていなかった場合、または、ユーザからの印刷要求が無かった場合に、省電力モード移行する機能を有していたが、ユーザが印刷実行の際に、復帰時間がかかってしまい、印刷に時間がかかるといった課題があった。
【解決手段】 複数の上位装置のいずれかから印刷データを受信すると画像処理部を稼動させる稼動モードと、非稼動時に前記画像処理部への電力の供給を制限する省電力モードとに切換え可能な画像処理装置であって、上記画像処理部の稼動が停止して一定時間が経過すると印刷予定の有無を問い合わせる問合せ通知を生成し、該通知を上記各上位装置へ送信する通知生成の消費電力モード通知部19と、上記各上位装置から前記問合せ通知に対する応答通知を受信すると該応答通知に基づいて上記省電力モードへ移行するか否かを判断する判断部14とを含むことを特徴とする画像処理装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、省電力モードを有する画像処理装置に関する。
従来、複数のパーソナルコンピュータ(以下PC)にネットワークを介して接続されたプリンタのような画像処理装置では、電力消費を抑制するための幾つかの機能が用意されていた。例えば、画像処理装置は、一定時間ユーザの操作が行なわれていなかった場合、または、ユーザからの印刷要求が無かった場合に、画像処理装置内の定着装置のヒータをオフし、表示部の照明を消灯するといった省電力モードを有していた。
以下の特許文献1には、プリンタへの印字データが上位装置から一定時間供給されない場合にプリンタへの電力を制限するプリンタ消費電力制御装置について開示されている。
特開平07−25117号公報
しかしながら、一定時間ユーザの操作が行なわれない場合に自動的に省電力モードに移行してしまうと、次に、ユーザが印刷を行う場合には、省電力モードから印刷が可能な稼動モードへの復帰に時間を要するために、印刷処理が完了するまで時間が長くかかるという課題があった。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであって、省電力モードを有しながら、印刷処理時間が短くて済む画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、以上の問題を解決するために、次の構成を具備する。
<構成1>
本発明の画像処理装置は、複数の上位装置のいずれかから印刷データを受信すると印刷制御部を稼動させる稼動モードと、非稼動時に上記印刷制御部への電力の供給を制限する省電力モードとに切換え可能な画像処理装置であって、上記印刷制御部の稼動が停止して一定時間が経過すると印刷予定の有無を問い合わせる問合せ通知を生成し、該通知を上記各上位装置へ送信する通知生成の送信手段と、上記各上位装置から上記問合せ通知に対する応答通知を受信すると該応答通知に基づいて上記省電力モードへ移行するか否かを判断する判断手段とを有する。
本発明によれば、非稼動時間が一定時間を超えて、省電力モードへ移行する前に、印刷予定の有無を確認するメッセージを上位装置に通知し、上位装置の印刷予定の結果に基づいて、省電力モードへ移行するかどうかを決定するので、省電力モードを実行しつつ、印刷処理完了時間の短い画像処理装置を提供できる。
以下、本発明の実施の概要を図面に従って説明する。
図2は、本発明による画像処理装置である印刷装置(プリンタ)を用いた印刷システムのシステム構成図である。図に示すように本システム(一例)はネットワーク8を介して本発明による印刷装置1とPC2、PC3、PC4が接続されている。
かかる構成に於いて、本発明による印刷装置1は、稼動モードによる印刷処理が終了し、非稼動時間が一定時間を超えて省電力モードへ移行する前に、
(1)印刷予定の有無を確認するメッセージを各PCへ通知して応答を求める。
(2)その応答結果に基づいてモード移行を実施するか否かを決定する。
このようにして、本発明による画像処理装置としての印刷装置1は、省電力を実行しつつ、印刷処理完了時間の短い画像処理の実行が可能になる。以下に上記(1)及び(2)の内容を説明するために、一例として、印刷装置1の非稼動時間が一定時間を超えて、稼動モードから省電力モードへ移行を実施するか否かを決定する動作について説明する。
図3は、稼動モードから省電力モードへの移行を実施するか否かを決定する動作の概略説明図である。
図には、横軸方向に並記された印刷装置1、PC2、PC3、PC4の動作内容が、縦軸方向に沿って示す経過時間に基づいて表されている。以下に時間経過に従って動作の概略について説明する。
(時刻T1)
非稼動時間t1が経過したのを受けて、印刷装置1は、消費電力モード通知情報(後記する)をネットワーク8に接続されているPC2からPC4の全てのPCに送信する。
(時刻T2)
各PCは、送信されてきた消費電力モード通知情報の宛先を確認する。
(時刻T3)
宛先に記載されたPC2、PC3及びPC4は、消費電力モード通知情報の受信により、各PCのモニタに所定のダイアログ(後記する)が表示される。このダイアログには印刷装置1で印刷を10分以内に行うかの回答が求められている。
(時刻T4)
PC2は印刷装置1に対してYESと回答する。
(時刻T5)
PC3は印刷装置1に対してNOと回答する。
(時刻T6)
回答制限時間t2が経過(タイムアウト)する。この時点でPC4は、回答していないので自動的にNO回答とみなされる。
(時刻T7)
印刷装置1は、回答データの集計を行い印刷予定率Xを求める。ここでは回答3台中、YES回答1(X≒0.33)となる。
(時刻T8)
印刷装置1は、予め定められている消費電力モード移行テーブル(後記する)及び印刷予定率Xに基づいて省電力モードへ移行するか否かを決定する。
(時刻T9)
印刷装置1は、印刷予定率が所定の値を超えていたことから省電力モードに移行せずに稼動モードを継続する。
以上説明したように本発明による印刷装置1によれば、省電力を実行しつつ、印刷処理完了時間の短い画像処理の実行が可能になる。かかる目的を達成するために本発明による印刷装置1は以下のように構成される。
図1は、実施例1の印刷装置の構成のブロック図である。
図で示すように、印刷装置1は、通信部11と、解析部12と、第一記憶部13と、判断部14と、第一タイマ15と、第二記憶部16と、第二タイマ17と、電力制御部18と、消費電力モード通知部19と、操作部20と、第三記憶部21と、印刷制御部23と、第三タイマ24とを備える。更に、操作部20は、表示部201と入力部202とを有し、印刷制御部23は画像処理部231と印刷部232とを有する。
印刷装置1には、先に述べた稼動モード、省電力モードといった消費電力が異なる複数の消費電力モードが設定されている。本発明では段階に応じて消費電力が異なる複数の消費電力モードが設定されている。
図4は、実施例1の消費電力モードの説明図である。
図に示すモードNoには、消費電力モードを分類するための番号(1〜4)が記載されている。図に示すモード名は、各消費電力モードの名称である。ここで、各モードについて図1と併せて説明する。
モード1は、通常稼動モードであり、図1に示す印刷装置1の印刷処理部、画像処理部、表示部は電力供給中であることを示す。通常稼動モードは、印刷実行中の状態のことを指す。
モード2は、待機モードであり、図1に示す印刷処理部、画像処理部は電力供給中であり、表示部は電力の供給を制限した省電力状態である。待機モードは、印刷作業を終えた直後の状態であり、印刷処理部、画像処理部は電力供給中であるので、印刷を開始するために上述の通常稼動モードに移行するのに時間のかからないモードである。
モード3は、パワーセーブモードであり、図1に示す印刷処理部は電力供給中であり、画像処理部は停止中であり、表示部は省電力状態である。パワーセーブモードは、上述の待機モードで非稼動時間が一定時間を超えた際に移行する省電力モードである。
パワーセーブモードは、画像処理部が停止中なことから、印刷の開始には時間の掛かるモードである。
モード4は、ディープスリープモードであり、図1に示す印刷処理部、画像処理部は停止中であり、表示部は省電力状態である。ディープスリープモードは、上述のパワーセーブモード(省電力モード)で非稼動時間が一定時間を超えた際に移行する第2の省電力モードである。ディープスリープモードは、印刷処理部、画像処理部が停止中なことから、印刷の開始には最も時間の掛かるモードである。
なお、図4に示す表示部動作の時間は、図1に示す入力部202の操作の後に、その時間、再操作がなければ印刷装置1の表示部201を省電力状態にすることを意味する。
図1に戻って、通信部11は、印刷装置1のデータ送受信部分である。通信部11は、PCからデータを受信すると、解析部12に送出する。通信部11は、消費電力モード通知部19から消費電力モード通知情報を得ると、ネットワーク8を介して、接続されたPCに消費電力モード通知情報を送信する。
ここで、消費電力モード通知部19が生成する消費電力モード通知情報について説明する。
図5は、実施例1の消費電力モード通知情報のデータ構造の説明図である。
図6は、実施例1の消費電力モード通知情報の具体例の説明図である。
図5に示すように、消費電力モード通知情報は宛先D1、ヘッダD2、現在の消費電力モードD3、移行後の消費電力モードD4のデータで構成されている。
宛先D1には、予め第三記憶部21に登録された宛先情報によりPCへの送信宛先が記されている。図6の宛先D1の欄に記載されたPC2、PC3、PC4が送信宛先であることを示す。なお、接続されたPC全てを送信宛先とするならば、第三記憶部21に宛先を登録する必要がないので、入力の手間が省ける。
図6に示すヘッダD2には、情報のタイトルが記載され、ここでは消費電力モード通知情報を示すPWRSAVEが記されている。図6に示す現在の消費電力モードD3には、印刷装置1の現在の消費電力モードを示す2:待機モードが記されている。図6に示す移行後の消費電力モードD4には、印刷装置1が、これから移行する消費電力モードを示す3:パワーセーブモードが記されている。
続いて、印刷装置1から送信宛先のPCに消費電力モード通知情報が配信された時にPC画面上に表示されるダイアログについて説明する。
図7は、実施例1のダイアログ表示についての説明図である。
図に示すように、プリンタのパワーセーブのタイトルバーでメッセージが送信され、印刷装置1が消費電力モードを待機モードからパワーセーブモードへ移行するにあたって、PCに対して10分以内に印刷予定があるかどうかを伺うメッセージが記載されている。
図7の画面の下部にはそのメッセージに対してはい(Y)601、いいえ(N)602の回答を応答データとして印刷装置1に送信するための釦が用意されている。また、このメッセージにはタイムアウトまでの時間が表示されており、タイムアウトに達した時点で自動的にダイアログをクローズする。なお、ユーザが、タイムアウトの時間内に回答を送信しなかった場合には、印刷装置1はそのユーザの回答をいいえ(N)602と判断する。
続いて、PCが印刷装置1に送信する応答データについて説明する。
図8は、実施例1の応答データの構造の説明図である。
図9は、実施例1の応答データの具体例の説明図である。
図に示すように、応答データは、ヘッダD5と返答内容D6で構成される。図9に示すヘッダD5には、この情報のタイトルが記載され、ここでは消費電力モード通知情報を示すPWRSAVEが記されている。図9に示す返答内容D6には、PCからの回答結果が記されており、YESとある。PCから送信された応答データは、印刷装置1の第一記憶部13に送信元情報と併せた応答情報として格納される。この応答情報は、解析部12が生成する。
続いて、応答情報について説明する。
図10は、実施例1の応答情報の説明図である。
図に示す、Noにはシリアル番号が付されており、応答データを送信してきた順にPC名が記載される。応答にはYES、NOといった回答結果が記載されている。ここでは、PC2からはYESの回答であり、PC3、PC4からはNOの回答であることを示す。
即ち、3人中の1人に印刷予定があるという回答を得たことになる。印刷装置1は、PCから印刷予定の回答により、消費電力モード移行テーブルを用いて移行する消費電力モードを決定する。
続いて、消費電力モード移行テーブルについて説明する。
図11は、実施例1の消費電力モード移行テーブルの説明図である。
図に示すように、現在の消費電力モードには、図4で説明した消費電力モードの2と3が記載されており、PCからの回答結果に応じて、次に移行する消費電力モードが記載されている。テーブル中にある印刷予定率Xは下記で定義される。
X=(10分以内に印刷装置1で印刷する予定が有るPC数)/(通知PC数)
この式から、印刷予定率Xを計算し、図11に示すテーブルで移行する消費電力モードを決定する。例えば、図7に示す消費電力モード通知情報をPCに送信し、図10に示す回答結果が得られた場合に、印刷予定率XはX=1/3≒0.33となる。上記の結果と図11のテーブルから移行する消費電力モードは2:待機モードと決定する。
なお、図11に示す消費電力モード移行テーブルでは、現在、待機モード(モード2)で印刷予定率Xが0.25>X>0の範囲の場合にはモード2を継続するが、例えば、パワーセーブモード(モード3)を設定し該モード3に移行するようにすれば、省電力優先のテーブルとすることができる。
図1に戻って、解析部12は、通信部11から受信したデータが印刷データか応答データかを解析する部分である。解析部12は、受信したデータが印刷データであれば、印刷データを画像処理部231に送出する。また、そのとき、印刷データを受信したことを各部に通知するために印刷データ受信信号を生成し、第二タイマ17及び電力制御部18に供給する。また、解析部12は、通信部11から受け入れたデータが応答データであれば、その応答データの送信元を抽出し、応答データ、送信元情報の2つのデータから上述の応答情報を生成し、第一記憶部13に格納する。
第一記憶部13、第二記憶部16及び第三記憶部21は印刷装置1の各種情報が格納されたメモリである。第一記憶部13は、解析部12から供給された上述の応答情報が格納される。第二記憶部16は、上述の消費電力モード移行テーブルが格納される。第三記憶部21は、オペレータが登録する消費電力モード移行時間、応答待ち時間及び宛先情報が格納されている。ここで消費電力モード移行時間とは、待機モードからパワーセーブモード、パワーセーブモードからディープスリープモードに移行するまでの時間のことである。
応答待ち時間とは、各PCに消費電力モード通知情報を送信し、各PCからの応答を待つ時間のことである。宛先情報とは、消費電力モード通知情報を送信する宛先を示す情報のことである。
ここで、宛先情報について説明する。
図12は、実施例1の宛先情報の説明図である。
図に示すように、宛先には予めPC2、PC3及びPC4が登録されており、このデータは、第三記憶部21に格納されている。
図1に戻って、判断部14は、第一記憶部13に格納されている応答情報と、第二記憶部16に格納されている消費電力モード移行テーブルと、電力制御部18の出力する現在の消費電力モードとを取り込み、応答情報からPCの印刷予定率を算出し、算出された印刷予定率と現在の消費電力モードを消費電力モード移行テーブルと照合し、省電力モードに移行するか否かを決定する。判断部14は、決定した消費電力モードを直ちに電力制御部18に通知する。
第一タイマ15、第二タイマ17及び第三タイマ24は、所定の時間を計測するためのカウントダウン方式の計時手段である。第一タイマ15は、第三記憶部21に格納された上述の応答待ち時間に達したか否かを計時する手段であり、消費電力モード通知部19から時間の計時を開始するためのモード通知信号を受信するとカウントダウンを開始する。第一タイマ15は、応答待ち時間に達してカウントダウンが完了すると応答待ち終了を判断部14に通知する。
第二タイマ17は、第三記憶部21に格納された上述の消費電力モード移行時間に達したか否かを計時する手段であり、印刷部232から印刷終了の通知を受けるとカウントダウンを開始する。第二タイマ17は、カウントダウンが完了すると消費電力モード移行時間に達したことを消費電力モード通知部19に通知する。なお、カウントダウン中に解析部12から印刷データ受信の通知を受けるとカウントダウンを停止し、カウンタをリセットする。再び、印刷終了の通知後に、第二タイマ17は、カウントダウンを開始する。
第三タイマ24は、表示部201の電力供給の制御のために、図4に示す入力待ち時間(35秒、25秒、15秒)に達したか否かを計時する手段であり、表示部201に電力が供給されていない状態で、入力部202から操作検知の通知を受けるとカウントダウンを開始すると共に、表示部201の電力供給を行うために、電力制御部18に操作検知を通知する。第三タイマ24は、入力待ち時間に達してカウントダウンが完了すると、カウントダウン終了信号を電力制御部18に出力する。なお、第三タイマ24は、カウントダウンの途中に入力部202から操作検知の通知を受けるとカウントダウンを一旦停止し、カウンタをリセットし、再びカウントダウンを開始する。
電力制御部18は、印刷装置1内の各部の電力供給を制御する部分である。電力制御部18は、消費電力モードに応じて画像処理部231、印刷部232及び表示部201の電力供給を制御する。電力制御部18は、消費電力モード通知部19が消費電力モード通知情報を生成するために消費電力モード通知部19に消費電力モードを通知する。電力制御部18は、判断部14が消費電力モードを決定するために、判断部14に現在の消費電力モードを通知する。なお、電力制御部18は、通常稼動モード以外では、表示部201を省電力とし、ユーザが、入力部202の操作を実行すると、表示パネルの照明を点灯する等の電力供給の制限を解除する。但し、その後に、ユーザが入力を完了する等で、図4に示す入力待ち時間中、入力部202への入力がないと電力制御部18は、表示部201をあらためて省電力とする。よって、入力待ち時間を計時するために、電力制御部18は、予め第三タイマ24に各モードの入力待ち時間(35秒、25秒,15秒)に相当するタイマ値を供給しておく。
消費電力モード通知部19は、PCに印刷装置の印刷予定を確認するためのメッセージを生成する部分である。消費電力モード通知部19は、第二タイマ17から消費電力モード移行時間に達したとの通知を受けると、電力制御部18から現在の消費電力モードを取り込み、第三記憶部21から宛先情報を取り込み、消費電力モード通知情報を生成する。
生成された消費電力モード通知情報は通信部11を介して、PCに送信される。なお、応答待ち時間を計時するために、消費電力モード通知部19は、消費電力モード通知情報を通信部11に供給する際に、第一タイマ15にモード通知信号を出力し、第一タイマ15に、カウントダウンを開始させる。
表示部201は、印刷装置1の紙詰まり、用紙なし等のエラーメッセージや印刷可能といった状態情報を表示する。ユーザが消費電力モード移行時間、応答待ち時間及び宛先情報を新たに登録する場合、表示部201は、第三記憶部21に格納された消費電力モード移行時間、応答待ち時間及び宛先情報の値を表示させる。
入力部202は、入力キーを持ち、各種情報の入力操作や消去操作等を行う部分である。
ユーザは、入力キーを操作して消費電力モード移行時間、応答待ち時間及び宛先情報の登録を行う。また、入力部202は、印刷装置1が非稼動時にユーザが入力キーを操作した時には操作検知信号を第三タイマ24に出力する。
画像処理部231は、解析部12から受け入れた印刷データを編集し、中間データを作成し、この中間データを展開してラスターデータを生成する部分である。ラスターデータは、画像データの一種で、位置情報と数値情報で構成される。生成されたラスターデータは、印刷部232に送出される。印刷部232は、上述の画像処理部231から受け入れたラスターデータの印刷機能を有する。印刷部232は、印刷が終了すると、印刷終了信号を第二タイマ17に出力する。
次に、実施例1の消費電力モード移行の動作について説明する。
図13は、実施例1の消費電力モード移行開始までの動作フローチャートである。
以下にステップS1からステップS5までをステップ順に図1を併用しながら説明する。
(ステップS1)
第二タイマ17は、印刷部232からの印刷終了信号の入力で、消費電力モード移行時間のカウントダウンを開始する。
(ステップS2)
カウントダウン中に、解析部12から印刷データ受信の通知を受けると、ステップS3に進み、カウントダウンが完了して消費電力モード移行時間に達した場合にはステップS5に進む。
(ステップS3)
第二タイマ17は、カウントダウン中に、解析部12から印刷データ受信の通知を受けるとカウントダウンを停止し、カウンタをリセットする。
(ステップS4)
解析部12から画像処理部231に印刷データが送出され、画像処理部231は、受け入れた印刷データを画像データに変換し、印刷部232に送出する。印刷部232は、印刷動作を開始する。
(ステップS5)
消費電力モード移行時間が経過したので消費電力モードを移行するための処理を行う。ここで消費電力モードの移行処理について図14を用いて説明する。なお、印刷装置1は、電源が投入されている間は、上記ステップS1からステップS5を常に繰り返し実行する。
図14は、実施例1の消費電力モード移行の具体的な動作のフローチャートである。
以下にステップS11からステップS19までをステップ順に図1を併用しながら説明する。
(ステップS11)
第二タイマ17は、消費電力モード移行時間が経過したことを消費電力モード通知部19に通知する。
(ステップS12)
通知を受けた消費電力モード通知部19は、電力制御部18から現在の消費電力モードを読み込み、第三記憶部21に格納されている宛先情報を読み込み、消費電力モード通知情報を生成し、通信部11に送出する。
(ステップS13)
消費電力モード通知部19は、消費電力モード通知情報の通信部11への送出と同時に、モード通知信号を第一タイマ15に出力する。この信号を受けた第一タイマ15は、応答待ち時間のカウントダウンを開始する。
(ステップS14)
PCから消費電力モード通知情報に対する応答データが時間内に送信されてくると、ステップS15に進み、第一タイマ15による応答待ち時間のカウントダウンが完了しタイムアウトになるとステップS16に進む。
(ステップS15)
解析部12は、受信した応答データから送信元を検出し、第一記憶部13に送信元情報と応答データを併せた応答情報を生成し第一記憶部13に格納し、ステップS14に戻る。
(ステップS16)
応答データがタイムアウトになると、第一タイマ15は、応答待ち終了を判断部14に通知する。
(ステップS17)
判断部14は、第一記憶部13に格納された応答情報を読み出し集計し、印刷予定率Xを算出する。
(ステップS18)
判断部14は、第二記憶部16に格納されている消費電力移行テーブルを参照し、電力制御部18から現在の消費電力モードを読み込み、算出された印刷予定率Xから移行する消費電力モードを決定する。
例えば、待機モード(モード2)の状態で、上述の算出された印刷予定率Xが、X>0であれば、図11に示す消費電力モード移行テーブルを参照すると、モード2(待機モード)を継続することになる。一方、算出された印刷予定率Xが、X=0であれば、図11に示す消費電力モード移行テーブルを参照すると、モード3(パワーセーブモード)に移行することになる。
なお、本実施例では、算出された印刷予定率Xから移行する消費電力モードを決定しているが、算出された印刷予定数から移行する消費電力モードを決定する構成でも構わない。
そして、判断部14は、決定した消費電力モードを電力制御部18に通知する。
(ステップS19)
電力制御部18は、決定した消費電力モードに切替え、印刷装置1内の画像処理部231、印刷部232及び表示部201の電力供給を制御する。
次に、PCに送信した消費電力モード通知情報に対する応答の待ち時間の設定について説明する。
図15は、実施例1の応答待ち時間の設定に関する動作フローチャートである。
以下にステップS30からステップS31までをステップ順に図1を併用しながら説明する。
(ステップS30)
ユーザが、印刷装置1の表示部201に応答待ち時間を表示させるべく入力部202を操作することにより、第三記憶部21に格納されている初期値の応答待ち時間を読み出し、表示させる。
(ステップS31)
ユーザが、入力部202を操作することにより、例えば15秒、30秒等の応答待ち時間を入力し確定すると、第三記憶部21に応答待ち時間が格納される。
なお、第三記憶部21に格納されている消費電力モード移行時間、宛先情報も同様な手順で設定、登録が可能とする。
次に、通常稼動モード以外の時の表示部201に対する電力供給について説明する。
図16は、実施例1の表示部の電力供給に関する動作フローチャートである。
以下にステップS35からステップS41までをステップ順に図1を併用しながら説明する。下記動作フローチャートは、待機モード、パワーセーブモード、ディープスリープモードのいずれかにおいて、表示部201への電力供給が制限された状態で動作する。
(ステップS35)
入力部202は、ユ−ザの入力操作を待機する。入力があれば、ステップS36に進む。
(ステップS36)
入力部202は、ユ−ザの入力操作を検知すると、第三タイマ24に操作検知を通知する。第三タイマ24は、予め、電力制御部18から消費電力モードに応じたカウンタ値がセットされており、入力操作の通知を受けてカウントダウンを開始すると同時に電力制御部18に入力操作の検知を通知する。
(ステップS37)
電力制御部18は、表示部201の電力供給の制限を解除する。
(ステップS38)
電力制御部18は、第三タイマ24がカウントダウン完了するのか、新たにユ−ザの入力操作を検知するか待機する。入力操作を検知するとステップS39に進み、カウントダウンが完了するとステップS40に進む。
(ステップS39)
入力部202は、入力操作を検知すると、操作検知を第三タイマ24に通知する。第三タイマ24は、カウントダウンを停止してカウンタをリセットし、再度カウントダウンを開始する。その後、ステップS38に戻る。
(ステップS40)
第三タイマ24は、カウントダウンが完了すると、電力制御部18に表示部201の電力供給を制限するためにタイムカウント終了を通知する。
(ステップS41)
電力制御部18は、タイムカウント終了の通知を受けて表示部201の電力供給を制限する。
以上のように実施例1では、非稼動時間が一定時間を超えて、印刷装置が、省電力モードに移行する前に、PCが、印刷装置を使用する予定があるかどうかを確認し、その結果に応じて消費電力モードを決定する構成にしたことにより、PCに印刷予定があれば、現在の消費電力モードが継続されるので、印刷処理完了までの待ち時間は短くなるという効果を得る。
本実施例では、非稼動時間が一定時間を超えて、印刷装置が、省電力モードに移行する前に、印刷予定があるかどうかを確認する時に、宛先であるPCを、過去の印刷実行回数、印刷総枚数、最近の印刷履歴等から選択するようにし、その回答結果によっては、例えば、省電力モードから稼動モードに移行させるようにしたので、印刷処理完了までの時間が短くなる。
以下に実施例1と異なる部分のみについて詳細に説明する。実施例1と同様な構成については実施例1と同一の符号を付して説明を省略する。
図17は、実施例2のシステム構成図である。
図で示すように、実施例2の印刷装置9とPC2、PC3、PC4、PC5、PC6及びPC7は、ネットワーク8を介して接続されている。
次に印刷装置9の構成について説明する。
図18は、実施例1の印刷装置の構成のブロック図である。
図で示すように、印刷装置9は、通信部11と、解析部91と、第一記憶部92と、判断部14と、第一タイマ15と、第二記憶部16と、第二タイマ95と、電力制御部94と、消費電力モード通知部93と、操作部20と、第三記憶部96と、印刷制御部23と、第三タイマ24とを備える。
解析部91は、通信部11から受け入れたデータが印刷データか応答データなのかを解析する部分である。実施例2では、受信したデータが印刷データであれば、印刷履歴を管理するために、送信元情報と印刷枚数とを受信履歴情報として第一記憶部92に格納することが付加された。
第一記憶部92、第二記憶部16及び第三記憶部96は、印刷装置9の各種情報が格納されたメモリである。第一記憶部92は、解析部91から受け入れた応答情報と実施例2で付加された受信履歴情報とが格納される。
第三記憶部96は、オペレータが登録する消費電力モード移行時間、応答待ち時間及び宛先情報と、宛先設定モード情報が格納されている。実施例2の宛先設定モード情報は、消費電力モード通知情報の宛先を決定する情報であり、例えば印刷枚数を選択すれば、過去に印刷枚数の多いユーザを宛先とする情報である。
消費電力モード通知部93は、PCに印刷装置の印刷予定を確認するためのメッセージを生成する部分である。消費電力モード通知部93は、第二タイマ95から消費電力モード移行時間に達したとの通知を受けると、電力制御部94から現在の消費電力モードを取り込み、第三記憶部96から読み出された宛先設定モード情報に従って、宛先を決定し、消費電力モード通知情報を生成する。生成された消費電力モード通知情報は通信部11を介して、PCに送信される。なお、送信先のPCからの応答には、時間制限を設けるので、その時間制限を計時するために、消費電力モード通知部93は、消費電力モード通知情報を通信部11に伝達した際に、第一タイマ15にモード通知信号を出力する。
電力制御部94は、印刷装置9の消費電力モードを制御する部分である。実施例2で電力制御部94は、判断部14から移行する消費電力モードを取り込み第二タイマ95に後述する消費電力モード移行信号を出力する。
第一タイマ15、第二タイマ95及び第三タイマ24は、所定の時間を計測するためのカウントダウン方式の計時手段である。第二タイマ95は、第三記憶部96に格納された消費電力モード移行時間に達したか否かを計時する手段であり、印刷部232から印刷終了の通知を受けるか、電力制御部94から消費電力モード移行信号を受けるとカウントダウンを開始する。第二タイマ95は、所定時間に達してカウントダウンが完了すると消費電力モード移行時間に達したことを消費電力モード通知部93に通知する。
なお、カウントダウン中に解析部91から印刷データ受信の通知を受けるとカウントダウンを停止し、カウンタをリセットする。
次に、受信履歴情報について説明する。
図19は、実施例2の受信履歴情報の説明図である。
図に示すように、Noは、シリアル番号を示し、送信元には、印刷データを送信したPCの名称が記載され、印刷枚数には、印刷された枚数が記載されている。シリアル番号、PC名称は、印刷データとともに送信されてくる。
次に、受信履歴集計情報について説明する。
図20は、実施例2の受信履歴集計情報の説明図である。
図に示すように、PC欄には、印刷データを送信したPCの名称が記されており、総印刷枚数欄には、消費電力モード通知部93が第一記憶部92から読み取った受信履歴情報を集計して生成された各PCの総印刷枚数が記載されている。印刷ジョブ欄には、消費電力モード通知部93が第一記憶部92から読み取った受信履歴情報を集計して生成された各PCの印刷ジョブ数が記載されている。
図21は、実施例2のダイアログ表示についての説明図である。
図に示すように、プリンタのパワーセーブのタイトルでメッセージが送信され、本文には、印刷装置9が現在の消費電力モードがパワーセーブモードであることを表示し、10分以内に印刷予定があるかどうかを伺うメッセージが記載されている。図21で示す画面の下部にはそのメッセージに対してはい(Y)701、いいえ(N)702の回答を印刷装置9に送信するための釦が表示されている。また、このメッセージにはタイムアウトまでの時間が含まれており、画面上では例えば7秒と表示されている。
なお、このダイアログ表示は、タイムアウトの時点で自動的にクローズされる。また、ユーザが、タイムアウト前に回答を送信しなかった場合には、印刷装置9はそのユーザの回答をいいえ(N)702と判断するように取り決めておく。
次に、実施例2の消費電力モード移行テーブルについて説明する。
図22は、実施例2の消費電力モード移行テーブルの説明図である。
図に示すように、現在のモード欄には、図4で説明した消費電力モードのモード2からモード4が記載されており、PCからの回答結果に応じて、次に移行する消費電力モードが記載されている。テーブル中にある印刷予定率Xは下記で定義される。
X=(10分以内に印刷装置9で印刷する予定が有るPC数)/(通知PC数)
この式から、印刷予定率Xを計算し、図22に示すテーブルで次に移行する消費電力モードを判断する。
なお、図22に示す消費電力モード移行テーブルは、一例であり、例えば、閾値を細かく設定し、移行モードを印刷優先もしくは省電力優先の設定にすることも可能である。
次に、宛先設定モード情報について説明する。
図23は、実施例2の宛先設定モード情報の説明図である。
図に示すように、Noには、宛先設定モードを分類するための番号(1〜5)が記載されており、選択を示す○×によって、いずれか一つが選択される。
図に示すモード欄には各宛先設定モードの名称が記載されている。ここで、各宛先設定モードについて説明する。
図に示す全てとは、ネットワーク8に接続されている全てのPCを宛先とするモードである。図に示す宛先限定とは、第三記憶部96に格納されている宛先情報を選択するモードである。図に示す履歴とは、第一記憶部92に格納されている受信履歴情報から過去に印刷実行記録のあるPCを全宛先対象とするモードである。図に示す枚数優先とは、第一記憶部92に格納されている受信履歴情報から集計して生成された受信履歴集計情報から印刷枚数の多い、上位数台のPCを宛先とするモードである。なお、引数に記載の数字が対象とするPC台数を示す。図に示すジョブ数優先とは、第一記憶部92に格納されている受信履歴情報から集計して生成された受信履歴集計情報から印刷ジョブ数の多い、上位数台のPCを宛先とするモードである。なお、引数に記載の数字が対象とするPCの台数を示す。
次に、実施例2の消費電力モード移行の動作について説明する。
図24は、実施例2の消費電力モード移行開始までの動作フローチャートである。
以下にステップS51からステップS56までをステップ順に図18を併用しながら説明する。
(ステップS51)
第二タイマ95は、印刷部232からの印刷終了の通知で、消費電力モード移行時間のカウントダウンを開始する。
(ステップS52)
カウントダウン中に印刷データ受信の通知を受ければ、ステップS53に進み、カウントダウンが完了して消費電力モード移行時間に達した場合にはステップS54に進む。
(ステップS53)
解析部91から画像処理部231に印刷データが送出され、画像処理部231は、受け入れた印刷データを画像データに変換し、印刷部232に送信する。そして、印刷部232は、印刷動作を開始する。
(ステップS54)
消費電力モード移行時間が経過したので消費電力モードを移行するための処理を行う。
(ステップS55)
第二タイマ95は、カウントダウン中に、解析部91から印刷データ受信の通知を受けるとカウントダウンを停止し、カウンタをリセットする。
次に、実施例2の消費電力モード移行の具体的な動作について説明する。
図25は、実施例2の消費電力モード移行の具体的な動作のフローチャートである。
なお、ステップS61とステップS63からステップS69までは、実施例1のステップS11とステップS13からステップS19までと同様なので説明を省略する。
以下にステップS62について図18を併用しながら説明する。
(ステップS62)
通知を受けた消費電力モード通知部93は、電力制御部94から現在の消費電力モードを受信し、第三記憶部96に格納されている宛先設定モード情報に従って宛先を決定し、消費電力モード通知情報を生成し、通信部11に送出する。
次に、上述したステップS62について具体的に説明する。
図26は、実施例2の消費電力モード通知の動作のフローチャートである。
(ステップS71)
消費電力モード通知部93は、第三記憶部96に格納されている宛先設定モード情報を読み込む。
(ステップS72)
消費電力モード通知部93は、宛先設定モード情報の選択されているモードが1かどうかを判定する。1であればステップS73に進み、1以外であれば、ステップS74に進む。
(ステップS73)
消費電力モード通知部93は、宛先設定モード情報の選択されているモードが1であれば、宛先D1を空欄にした消費電力モード通知情報を生成する。
(ステップS74)
消費電力モード通知部93は、宛先設定モード情報の選択されているモードが2かどうかを判定する。2であればステップS75に進み、1、2以外であれば、ステップS76に進む。
(ステップS75)
消費電力モード通知部93は、宛先設定モード情報の選択されているモードが2であれば、第三記憶部96に格納されている宛先情報を読み込み、宛先D1に書き込み消費電力モード通知情報を生成する。
(ステップS76)
消費電力モード通知部93は、宛先設定モード情報の選択されているモードが1、2以外であれば、消費電力モード通知部93は、第一記憶部92から受信履歴情報を読み出して集計し、履歴集計情報を生成する。
(ステップS77)
消費電力モード通知部93は、宛先設定モード情報の選択されているモードが3、4、5のどれかを判定する。3であればステップS78に進み、4であれば、ステップS79に進み、5であればステップS80に進む。
(ステップS78)
消費電力モード通知部93は、宛先設定モード情報の選択されているモードが3であれば、生成された履歴集計情報から、過去に印刷経験のあるPC全てを宛先とした消費電力モード通知情報を生成する。
(ステップS79)
消費電力モード通知部93は、宛先設定モード情報の選択されているモードが4であれば、生成された履歴集計情報から、過去に印刷枚数の多いPCを引数に記載された台数を上位から選択して宛先とした消費電力モード通知情報を生成する。
(ステップS80)
消費電力モード通知部93は、宛先設定モード情報の選択されているモードが5であれば、生成された履歴集計情報から、過去に印刷ジョブ数の多いPCを引数に記載された台数を上位から選択して宛先とした消費電力モード通知情報を生成する。
(ステップS81)
消費電力モード通知部93は、生成された消費電力モード通知情報を通信部11を介して各PCに送信する。
以上のように実施例2では、非稼動時間が一定時間を超えて、印刷装置が、省電力モードに移行する前に、印刷予定があるかどうかを確認する時に、宛先であるPCを、過去の印刷実行回数、印刷総枚数、最近の印刷履歴等から選択するようにし、その回答結果によっては、例えば、省電力モードから稼動モードに移行させるようにしたので、印刷処理完了までの時間が短くなる。
本実施例では、実施例1と同様な機能を有しながら、印刷装置に接続された上位装置の台数に応じて消費電力モード移行時間を変更できるようにした。使用する上位装置が多ければ、印刷機会が増えることから消費電力モード移行時間を長くし、使用する上位装置が少なければ、印刷機会が減ることから消費電力モード移行時間を短くする。これにより、ユーザが少なければ、短時間で省電力モードに移行することで、省電力の点で効果的である。また、ユーザが多ければ、パワーセーブモードへの移行の可能性が低く、印刷完了時間が掛からないといった効果を得る。なお、本構成は、実施例1と同様の構成で実現できるので、構成の説明は省略する。
以下に実施例3の消費電力モード移行時間について説明する。
図27は、実施例3の待機モードからパワーセーブモードへの消費電力モード移行時間テーブルの説明図である。
図に示すように、接続数は、印刷装置が認識した上位装置の台数を示し、移行時間には、待機モードからパワーセーブモードへの移行時間が記載されている。例えば、印刷装置に接続されたPCの台数が8台であれば、待機モードからパワーセーブモードへの移行時間は15分である事を示す。
図28は、実施例3の待機モードからディープスリープモードへの消費電力モード移行時間テーブルの説明図である。
図に示すように、接続数には、印刷装置が認識した上位装置の台数を示し、移行時間には、待機モードからディープスリープモードへの移行時間が記載されている。例えば、印刷装置に接続されたPCの台数が8台であれば、待機モードからディープスリープモードへの移行時間は30分である事を示す。なお、これらのテーブルは、予めプログラム設定値として定義されるものであるが、ユーザによる入力が可能な構成でも構わない。
次に、実施例3の消費電力モード移行の動作について説明する。
図29は、実施例3の消費電力モード移行開始までの動作フローチャートである。
なお、図に示すステップS92からステップS95は、実施例1のステップS2からステップS5までと同様なので説明を省略する。よって、ここではステップS91のみについて説明する
(ステップS91)
第二タイマ17は、印刷部232からの印刷終了の通知で、現在のPC接続数に応じた消費電力モード移行時間を消費電力モード移行時間テーブルから選択し、カウントダウンを開始する。
以上のように実施例3では、印刷装置に接続された上位装置の台数に応じて消費電力モード移行時間を変更できるようにした。これにより、ユーザが少なければ、短時間で省電力モードに移行することで、省電力の点で効果的である。また、ユーザが多ければ、パワーセーブモードへの移行の可能性が低く、印刷完了時間が掛からないといった効果を得る。
なお、本実施例では印刷装置を例に説明したが、ファクシミリ装置や複写機、スキャナー装置などのPCと接続する画像処理装置にも適用できる。
また、本実施例ではタイマを用いたが、時計を持ち所定の時刻になると消費電力モードの移行を行う構成にしても同様の効果を得る。
実施例1の構成ブロック図である。 本発明のシステム構成図である。 本発明の稼動モードから省電力モードへの移行を実施するか否かを決定する動作の概略説明図である。 実施例1の消費電力モードの説明図である。 実施例1の消費電力モード通知情報のデータ構造の説明図である。 実施例1の消費電力モード通知情報の具体例の説明図である。 実施例1のダイアログ表示の説明図である。 実施例1の応答データの構造の説明図である。 実施例1の応答データの具体例の説明図である。 実施例1の応答情報の説明図である。 実施例1の消費電力モード移行テーブルの説明図である。 実施例1の宛先情報の説明図である。 実施例1の消費電力モード移行開始までの動作フローチャートである。 実施例1の消費電力モード移行の具体的な動作のフローチャートである。 実施例1の応答待ち時間の設定に関する動作フローチャートある。 実施例1の表示部の電力供給に関する動作フローチャートである。 実施例2のシステム構成図である。 実施例2の構成ブロック図である。 実施例2の受信履歴情報の説明図である。 実施例2の受信履歴集計情報の説明図である。 実施例2のダイアログ表示の説明図である。 実施例2の消費電力モード移行テーブルの説明図である。 実施例2の宛先設定モード情報の説明図である。 実施例2の消費電力モード移行開始までの動作フローチャートである。 実施例2の消費電力モード移行の具体的な動作のフローチャートである。 実施例2の消費電力モード通知の動作のフローチャートである。間テーブルの説明図である。 実施例3の待機モードからパワーセーブモードへの消費電力モード移行時間テーブルの説明図 実施例3の待機モードからディープスリープモードへの消費電力モード移行時間テーブルである。 実施例3の消費電力モード移行開始までの動作フローチャートである。
符号の説明
1、9 印刷装置
2、3、4、5、6、7 PC
8 ネットワーク
11 通信部
12、91 解析部
13、92 第一記憶部
14 判断部
15 第一タイマ
16 第二記憶部
17、95 第二タイマ
18、94 電力制御部
19、93 消費電力モード通知部
20 操作部
21、96 第三記憶部
23 印刷制御部
24 第三タイマ
201 表示部
202 入力部
231 画像処理部
232 印刷部

Claims (7)

  1. 複数の上位装置のいずれかから印刷データを受信すると印刷制御部を稼動させる稼動モードと、
    非稼動時に前記印刷制御部への電力の供給を制限する省電力モードとに切換え可能な画像処理装置であって、
    前記印刷制御部の稼動が停止して一定時間が経過すると印刷予定の有無を問い合わせる問合せ通知を生成し、該通知を前記各上位装置へ送信する通知生成の送信手段と、
    前記各上位装置から前記問合せ通知に対する応答通知を受信すると該応答通知に基づいて前記省電力モードへ移行するか否かを判断する判断手段と、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記省電力モードには、印刷制御部の一部の電力供給を制限するパワーセーブモードと、前記印刷制御部の全体の電力供給を制限するディープスリープモードを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記応答通知から印刷予定率を抽出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記判断手段は、前記各上位装置から前記問合せ通知に対する応答通知を受信すると、該応答通知からの印刷予定数に基づいて前記省電力モードへ移行するか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記一定時間は、接続された上位装置の数に応じて設定されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記上位装置からの印刷データの受信履歴情報を記憶する記憶手段を有し、
    前記送信手段は、該受信履歴情報に基づいて通知する上位装置を決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 前記送信手段は、前記記憶手段が記憶する前記受信履歴情報から、使用頻度の高い上位装置のみに前記消費電力モードの移行連絡を通知することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
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