JP3523854B2 - 画像形成システムの制御装置と制御方法 - Google Patents

画像形成システムの制御装置と制御方法

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JP3523854B2 JP2001290183A JP2001290183A JP3523854B2 JP 3523854 B2 JP3523854 B2 JP 3523854B2 JP 2001290183 A JP2001290183 A JP 2001290183A JP 2001290183 A JP2001290183 A JP 2001290183A JP 3523854 B2 JP3523854 B2 JP 3523854B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、制御装
置に、ジョブごとに印刷処理が可能な複数の画像形成装
置（出力機）が接続された画像形成システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の画像形成システムでは、１つのプ
リントジョブを複数の画像形成装置（出力機）に分散し
て割り当ててプリントを実行することが可能なものがあ
る。このように、１つのプリントジョブを複数の画像形
成装置で印刷する処理はタンデムプリントと呼ばれてい
る。このようなタンデムプリントジョブは、プリントジ
ョブの高速化を図るためのものであり、複数の画像形成
装置が接続されたネットワークでの利用が前提となって
いる。また、このようなタンデムプリントは、画像形成
システムの全体の動作状態を制御する制御装置あるい
は、マスター機としての画像形成装置による制御で実現
されている。このようなタンデムプリントは、従来の画
像形成システムでは、タンデムプリントに必要な全ての
画像形成装置が空き状態（印刷待機状態）である場合に
開始されるようになっている。また、タンデムプリント
に必要な全ての画像形成装置が空き状態でなければ、従
来の画像形成システムでは、全ての画像形成装置が空き
状態になるのを待ってタンデムプリントを開始してい
る。
【０００３】このように、従来の画像形成システムで
は、上記のようなタンデムプリントを行う場合、タンデ
ムプリントに必要な機体が全て空き状態でなければタン
デムプリントを開始することができず、必要な機体が空
き状態でない場合は当該機体が空き状態になるのを待っ
てタンデムプリントを開始しなければならないという問
題点がある。
【０００４】また、従来の画像形成システムでは、複数
の画像形成装置の動作状態、あるいは各画像形成装置に
対する処理の管理情報を統合的にユーザに提示する機能
がなく、現在のタンデムプリント処理の進行状況、処理
終了予定時刻などをユーザに知らせる手段がないという
問題点がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を解決するためのものである。本発明の目的
は、タンデムプリントを実行する機器が全て印刷待機状
態でなくとも、タンデムプリントを開始して、タンデム
プリントの終了時間の短縮及び効率化を図るものであ
る。さらに、本発明は、タンデムプリントの処理状況を
ユーザに報知し、タンデムプリントの実行時におけるユ
ーザの利便性を向上させることを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明の画像形成シス
テムの制御装置は、画像データを被画像形成媒体上に形
成する画像形成部を有する複数の画像形成装置が接続さ
れる画像形成システムにおいて、各画像形成装置の動作
状態を管理する管理テーブルと、各画像形成装置あるい
は外部機器から発信された印刷要求を受信し、各画像形
成装置へ印刷指示を送信するインターフェースと、この
インターフェースにより画像形成装置あるいは外部機器
から複数の画像形成装置を用いた印刷処理が可能なタン
デムプリントジョブの印刷要求を受けた場合、上記管理
テーブルを管理されている各画像形成装置の動作状態に
基づいて少なくとも 1 つの画像形成装置が印刷可能にな
った際に、タンデムプリントジョブを開始させるように
するとともに、印刷実行中の画像形成装置に対しても上
記タンデムプリントジョブの一部が割り当てられるよう
に上記タンデムプリントジョブを複数の画像形成装置に
分散して割り当てたスケジュールを作成し、このスケジ
ュールに基づいて各画像形成装置に実行させる印刷処理
の内容を各画像形成装置に送信する制御部とを有する。
【０００７】また、この発明の画像形成システムの制御
方法は、画像データを被画像形成媒体上に形成する画像
形成部を有する複数の画像形成装置が接続される画像形
成システムの制御方法において、画像形成装置あるいは
外部機器から複数の画像形成装置を用いた印刷処理が可
能なタンデムプリントジョブの印刷要求を受けた場合、
各画像形成装置の動作状態に基づいて少なくとも 1 つの
画像形成装置が印刷可能になった際に、タンデムプリン
トジョブを開始させるようにするとともに、印刷実行中
の画像形成装置に対しても上記タンデムプリントジョブ
の一部が割り当てられるように上記タンデムプリントジ
ョブを複数の画像形成装置に分散して割り当てたスケジ
ュールを作成し、このスケジュールに基づいて各画像形
成装置に実行させる印刷処理の内容を各画像形成装置に
送信することを特徴とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例について
図面を参照して詳細に説明する図１は、画像形成システ
ム１の構成を示す図である。
【０００９】図１に示すように、画像形成システム１
は、ネットワーク１０を介して接続されているコントロ
ーラ（制御装置）１１、端末機（外部機器）１２、及び
複数の画像形成装置としての複数の出力機（出力機Ａ１
３、出力機Ｂ１４、出力機Ｃ１５、…）などから構成さ
れる。
【００１０】上記ネットワーク１０は、ネットワーク回
線、あるいは無線通信により接続され、画像データや制
御データなどの通信が可能なものである。上記コントロ
ーラ１１は、ネットワークのサーバとして機能する。こ
のコントローラ１１は、ネットワーク上の端末機１２あ
るいは出力機Ａ１３（出力機Ｂ１４、出力機Ｃ１５）と
の画像データあるいは制御データなどのデータの送受信
を行なう。上記端末機１２は、例えば、パーソナルコン
ピュータなどで構成される。上記出力機Ａ１３（出力機
Ｂ１４、出力機Ｃ１５）は、画像を印刷する装置であ
る。例えば、出力機は、デジタル複写機で構成される。
【００１１】この画像形成システムで実行される処理
は、コントローラ１１によりジョブ単位で管理される。
各出力機Ａ、Ｂ、Ｃで実行される印刷処理は、プリント
ジョブとして管理される。上記プリントジョブは、印刷
内容を示すものである。上記プリントジョブが示す印刷
内容は、印刷対象の画像のページ数、及び印刷部数など
である。また、上記プリントジョブには、シングルプリ
ントジョブとタンデムプリントジョブとがある。上記シ
ングルプリントジョブは、１つのプリントジョブを画像
形成システム内の何れかの出力機が１台のみで実行する
ものである。上記タンデムプリントジョブは、１つのプ
リントジョブを画像形成システム内の各出力機に振り分
けることにより、複数の出力機が１つのプリントジョブ
を完成させるものである。
【００１２】図２は、画像形成システムの他の構成例を
示す図である。図２に示す画像形成システムの構成例で
は、複数の出力機（画像形成装置）２１、２２、２３、
…がネットワークで接続された構成となっている。図２
に示すような構成では、複数の出力機のうち１台がマス
ター装置として用いられ、その他の出力機がスレーブ装
置として用いられる。マスター装置として用いられる出
力機には、上記コントローラ１１と同様な機能が具備さ
れる。従って、マスター装置としての出力機では、１台
の出力機として印刷処理を行うとともに、スレーブ装置
としての他の出力機を制御する。
【００１３】例えば、図２に示す構成例では、出力機Ａ
２１がマスター装置となり、出力機Ｂ２２および出力機
２３がスレーブ装置となっている。従って、出力機Ａ２
１は、ネットワーク上の１台の出力機として機能すると
ともに、スレーブ装置としての出力機Ｂ２２および出力
機Ｃを制御する装置として機能する。
【００１４】図３は、上記コントローラ１１の概略構成
を示す図である。図３に示すように、コントローラ１１
は、ＣＰＵ（制御部）３１、メモリ３２、ハードディス
クドライブ（ＨＤＤ）３３、圧縮伸長回路３４、画像バ
ッファ３５、外部Ｉ／Ｆ３６などから構成されている。
【００１５】上記ＣＰＵ３１は、コントローラ１１全体
の制御を行う。上記メモリ３２は、コントローラ１１の
制御プログラムや種々の制御データが記憶される。上記
メモリには、プリントジョブに対応してプリントジョブ
の印刷要求を発信した発信元を示す情報が記憶される。
また、上記メモリ３２には、予めユーザにより設定され
る設定情報として、プリントジョブの優先度、プリント
ジョブの割り込みに関する設定などが記憶される。
【００１６】上記メモリ３２は、ネットワーク１０上の
各出力機の動作状態を管理するジョブ管理テーブル３２
ａ、３２ｂ、３２ｃを有している。これらのジョブ管理
テーブル３２ａ、３２ｂ、３２ｃでは、各出力機の動作
状況として、実行中のプリントジョブあるいは実行待ち
のプリントジョブを管理している。また、メモリ３２
は、ユーザの情報を登録するユーザ情報テーブル３２ｕ
を有している。このユーザ情報テーブル３２ｕには、ユ
ーザ名に対応する連絡先が記憶されている。
【００１７】上記ハードディスクドライブ３３は、印刷
対象となる画像データなどの種々のデータを記憶する記
憶装置として機能する。上記圧縮伸長回路３４は、画像
データの圧縮あるいは伸長を行う。例えば、画像データ
を上記ＨＤＤ３３に記憶する際、上記圧縮伸長回路３４
は、画像データの圧縮を行う。また、上記ＨＤＤ３３か
ら圧縮された画像データを読み出す際、上記圧縮伸長回
路３４は、画像データの伸長を行う。上記画像バッファ
３５は、一時的にデータを記憶するメモリである。例え
ば、ネットワーク１０上の他の機器との画像データの送
受信を行なう際、上記画像バッファ３５には、一時的に
送受信用の画像データが記憶される。上記外部インター
フェース（外部Ｉ／Ｆ）３６は、上記ネットワーク１０
と接続するためのインターフェースである。この外部Ｉ
／Ｆ３６によりコントローラ１１は、ネットワーク１０
に接続された他の機器とのデータ通信を行う。
【００１８】図４は、上記出力機Ａ１３（出力機Ｂ１
４、出力機Ｃ１５）の概略構成を示す図である。図４に
示すように、各出力機Ａ１３（出力機Ｂ１４、出力機Ｃ
１５）は、ＣＰＵ４１、メモリ４２、ハードディスクド
ライブ（ＨＤＤ）４３、タッチパネル４４、スキャナ部
４５、圧縮伸長回路４６、画像バッファ４７、プリンタ
部４８、および外部Ｉ／Ｆ４９から構成されている。
【００１９】上記ＣＰＵ４１は、出力機全体を制御する
制御部である。上記メモリ４２は、出力機の制御プログ
ラムや種々の制御データを記憶するものである。上記ハ
ードディスクドライブ（ＨＤＤ）４３は、印刷対象とな
る画像データなどの種々のデータを記憶する記憶装置と
して機能する。
【００２０】上記タッチパネル４４は、出力機のユーザ
インターフェースとして機能する。このタッチパネル４
４には、ユーザに対する案内が表示されるとともに、ユ
ーザによる操作が入力される。
【００２１】上記スキャナ部４５は、原稿の画像を光学
的に読取るものである。このスキャナ部４５は、スキャ
ナ５１および入力画像処理回路５２を有する。上記スキ
ャナ５１は、図示しない原稿位置にセットされた原稿の
画像を光学的に読取る。上記入力画像処理回路５２は、
上記スキャナ５１により読取った画像に対する処理を行
って上記画像バッファ４７に出力する。
【００２２】上記圧縮伸長回路４６は、画像データの圧
縮及び伸長を行う。例えば、画像データを上記ＨＤＤ４
３に記憶する際、上記圧縮伸長回路４６は、画像データ
の圧縮を行う。また、上記ＨＤＤ４３から圧縮された画
像データを読み出した際、上記圧縮伸長回路４６は、画
像データの伸長を行う。上記画像バッファ４７は、一時
的にデータを記憶するメモリである。例えば、画像デー
タをプリンタ部４８により印刷したり、ネットワーク１
０上の機器との画像データの送受信を行なう際に、上記
画像バッファ４７は、一時的に画像データを記憶する。
【００２３】上記プリンタ部４８は、被画像形成媒体上
に画像を印刷するものである。このプリンタ部４８は、
出力画像処理回路５５およびプリンタ５６を有してい
る。上記出力画像処理回路５５は、上記画像バッファ４
７から供給された画像データの処理を行う。上記プリン
タ５６は、上記出力画像処理回路５５により処理された
画像データに基づいて被画像形成媒体上に画像を印刷す
る。
【００２４】上記外部インターフェース（外部Ｉ／Ｆ）
４９は、上記ネットワーク１０と接続するためのインタ
ーフェースである。この外部Ｉ／Ｆ４９により各出力機
Ａ、Ｂ、Ｃは、ネットワーク１０に接続された他の機器
とのデータ通信を行う。
【００２５】図５は、上記端末機１２の概略構成を示す
図である。図５に示すように、端末機１２は、ＣＰＵ６
１、メモリ６２、ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）６
３、圧縮伸長回路６４、画像バッファ６５、外部Ｉ／Ｆ
６６、操作部６７、及び表示部６８などから構成されて
いる。
【００２６】上記ＣＰＵ６１は、端末機１２全体の制御
を行う。上記メモリ６２は、端末機１２の制御プログラ
ムや種々の制御データを記憶する。上記ハードディスク
ドライブ６３は、印刷対象となる画像データなどの種々
のデータを記憶する記憶装置として機能する。上記圧縮
伸長回路６４は、画像データの圧縮あるいは伸長を行
う。例えば、画像データを上記ＨＤＤ６３に記憶する
際、上記圧縮伸長回路３４は、画像データの圧縮を行
う。また、上記ＨＤＤ６３から圧縮された画像データを
読み出す際、上記圧縮伸長回路６４は、画像データの伸
長を行う。上記画像バッファ６５は、一時的にデータを
記憶するメモリである。例えば、ネットワーク１０上の
他の機器との画像データの送受信を行なう際、上記画像
バッファ６５には、一時的に送受信用の画像データが記
憶される。上記外部インターフェース（外部Ｉ／Ｆ）６
６は、上記ネットワーク１０と接続するためのインター
フェースである。この外部Ｉ／Ｆ６６により端末機１２
は、ネットワーク１０に接続された他の機器とのデータ
通信を行う。
【００２７】上記操作部６７は、例えば、キーボードや
マウスなどにより構成される。この操作部６７によりユ
ーザがプリントジョブの実行を指示することができるよ
うになっている。上記表示部６８には、上記画像バッフ
ァ６５に一時的に記憶されている画像データが表示され
る。また、上記表示部６８には、操作画面が表示された
り、ネットワーク上の各出力機の動作状態を示す案内画
面が表示される。
【００２８】図６は、コントローラ１１のメモリ３２に
記憶されているジョブ管理テーブル３２ａ、３２ｂ、３
２ｃの構成例を示す図である。図６では、出力機Ｃ１５
のジョブ管理テーブル３２ｃの例を示している。なお、
ジョブ管理テーブル３２ａ及び３２ｂも、図６に示すよ
うなジョブ管理テーブル３２ｃと同様に構成され、出力
機Ａ１３及び出力機Ｂ１４の動作状態を管理している。
【００２９】図６に示すように、ジョブ管理テーブル３
２ｃでは、ジョブナンバー、ジョブ名、部数、ページ
数、進捗状況、…などの項目が管理されている。
【００３０】上記ジョブナンバーの項目では、実行中の
プリントジョブおよび実行待ちのプリントジョブに対す
る通し番号が管理される。このジョブナンバーが「０」
のプリントジョブが現在実行中のジョブである。上記ジ
ョブ名の項目では、プリントジョブに与えられた名称が
管理される。上記部数の項目では、プリントジョブとし
て印刷する部数が管理される。上記ページ数の項目で
は、印刷対象となる画像のページ数が管理される。上記
進捗状況の項目では、プリントジョブの進捗状態が管理
されている。
【００３１】例えば、図６に示す例では、現在、ジョブ
ナンバー「０」のプリントジョブとして「ＪＯＢ」と
いう名称のジョブを出力機Ｃ１５が実行中（印刷処理
中）であることを示している。また、図６に示す例で
は、出力機Ｃ１５により実行中の「ＪＯＢ」というジ
ョブは、部数が１５部、総ページ数が２０ページである
ことを示している。さらに、図６に示す例では、現在、
「ＪＯＢ」というジョブの３部目の１５ページ目を出
力機Ｃ１５が、印刷中であることを示している。
【００３２】次に、タンデムプリントジョブに対する処
理のスケジュールについて説明する。
【００３３】図７は、画像形成システム１が各出力機
Ａ、Ｂ、Ｃで構成される場合の各出力機のジョブの実行
状況を示すスケジュールの例を示す図である。
【００３４】図７に示す例では、コントローラ１１がタ
ンデムプリントジョブを受付けた際に、出力機Ａが待機
中、出力機Ｂが「ＪＯＢ」を実行中、出力機Ｃが「Ｊ
ＯＢ」を実行中である状態を示している。出力機Ｂが
実行中の「ＪＯＢ」は、現在からｔ１時間後に終了す
る予定となっている。また、出力機Ｃが実行中の「ＪＯ
Ｂ」は、現在からｔ１時間よりも後のｔ２時間後に終
了する予定となっている。
【００３５】図８は、図７に示すような状態の画像形成
システムで、タンデムプリントジョブとしての「ＪＯＢ
」を実行する場合のスケジュール例を示している。
【００３６】すなわち、画像形成システムが図７に示す
ような状態でタンデムプリントジョブとしての「ＪＯＢ
」を受付けると、コントローラ１１は、最短時間で
「ＪＯＢ」を完了できるようなスケジュールを作成す
る。図７に示すような状態では、出力機Ａが直にプリン
トジョブを実行可能であり、出力機Ｂがｔ１時間後にプ
リントジョブを実行可能であり、出力機Ｃがｔ２時間後
にプリントジョブを実行可能である。
【００３７】従って、「ＪＯＢ」を受付けたコントロ
ーラ１１は、ｔ１時間内に出力機Ａのみで「ＪＯＢ」
のジョブが完了するならば、出力機Ａのみにジョブを割
り当てれば最短時間で「ＪＯＢ」が完了する。
【００３８】また、出力機Ａのみで「ＪＯＢ」のジョ
ブが完了するまでｔ１時間以上かかるならば、コントロ
ーラ１１は、ジョブの一部を出力機Ｂあるいは出力機Ｃ
に分散させる。ここで、出力機Ｂが出力機Ｃよりも先に
ジョブを終えるので、ｔ１時間後に「ＪＯＢ」の一部
を出力機Ｂに分散させて出力機Ａと出力機Ｂとにより並
行してジョブを実行させるとする。この場合に、出力機
Ａと出力機Ｂとによる「ＪＯＢ」の処理がｔ２時間内
で完了するならば、出力機Ａと出力機Ｂに「ＪＯＢ」
のジョブを分散して割り当てれば最短時間で「ＪＯＢ
」が完了する。
【００３９】また、出力機Ａと出力機Ｂとによる「ＪＯ
Ｂ」の処理がｔ２時間以上かかるならば、コントロー
ラ１１は、さらに、「ＪＯＢ」の一部を出力機Ｃにも
分散させる。つまり、ｔ１時間後に「ＪＯＢ」の一部
を出力機Ｂに分散させて出力機Ａと出力機Ｂとにより並
行してジョブを実行させ、さらに、ｔ２時間後にジョブ
の一部を出力機Ｃにも分散させる。従って、出力機Ａ、
出力機Ｂ及び出力機Ｃによる「ＪＯＢ」の処理がｔ３
時間後に完了するように出力機Ａ、出力機Ｂ、及び出力
機Ｃに「ＪＯＢ」のジョブを分散して割り当てれば、
最短時間ｔ３で「ＪＯＢ」が完了する。
【００４０】図８に示す例では、出力機Ａ、出力機Ｂ、
及び出力機Ｃに「ＪＯＢ」のジョブを分散して割り当
すれば、最短時間ｔ３で「ＪＯＢ」が完了するように
なっている。
【００４１】ここで、出力機Ａ、Ｂ、Ｃの「ＪＯＢ」
に対する出力能力（１枚当たりの印刷速度）をそれぞれ
Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃとし、「ＪＯＢ」のトータルの出力
枚数（印刷枚数）をＮとすると、最短時間ｔ３は、 ｔ３＝｛Ｎ−Ｐａｔ１−（Ｐａ＋Ｐｂ）（ｔ２−ｔ
１）｝／（Ｐａ＋Ｐｂ＋Ｐｃ）＋ｔ２ となる。
【００４２】従って、コントローラ１１は、タンデムプ
リントジョブを受付けた際に、ジョブ管理テーブル３２
ａ、ｂ、ｃに基づき画像形成システム内の各出力機Ａ、
Ｂ、Ｃの動作状態を判断する。この判断によりコントロ
ーラ１１は、各出力機Ａ、Ｂ、Ｃが実行中のプリントジ
ョブ及び予約済みのプリントジョブの終了予定時間を判
定する。この判定に基づいてコントローラ１１は、上記
タンデムプリントジョブが最短時間で終了するようなス
ケジュールを作成する。これにより、コントローラ１１
は、上記タンデムプリントジョブを最短時間で完了させ
ることができるスケジュールを作成できる。
【００４３】図９は、プリントジョブのスケジュールを
表示した表示例を示す図である。また、図９では、プリ
ントジョブのスケジュールと、このスケジュールの進行
状況を示している。
【００４４】図９に示すようなスケジュールの表示例
は、端末機１２の表示部６８、あるいは出力機Ａ、Ｂ、
Ｃのタッチパネル４４に表示される。例えば、ユーザが
タンデムプリントジョブを端末機１２から指示した場
合、スケージュールの進行状況は、端末機１２の表示部
６８に表示される。また、ユーザがタンデムプリントジ
ョブを出力機Ａ、Ｂ、Ｃから指示する場合、上記スケジ
ュールの進行状況は、出力機Ａ、Ｂ、Ｃのタッチパネル
４４に表示される。ここでは、端末機１２の表示部６８
に図９に示すようなタンデムプリントジョブのスケジュ
ールが表示されたものとして説明する。
【００４５】図９に示す表示例では、画像形成システム
が、「ＪＯＢ」、「ＪＯＢ」、「ＪＯＢ」及び
「ＪＯＢ」というシングルプリントジョブと、「ＴＪ
ＯＢ」というタンデムプリントプリントジョブとを実
行する場合のスケジュールを示している。
【００４６】上記「ＪＯＢ」は、５ページの画像を１
０部印刷するシングルプリントジョブである。上記「Ｊ
ＯＢ」は、５０ページの画像を５部印刷するシングル
プリントジョブである。上記「ＪＯＢ」は、７ページ
の画像を８部印刷するシングルプリントジョブである。
上記「ＪＯＢ」は、１０ページの画像を５０部印刷す
るシングルプリントジョブである。上記「ＴＪＯＢ」
は、５０ページの画像を２００部印刷するタンデムプリ
ントジョブである。また、これらのプリントジョブは、
「ＪＯＢ」、「ＪＯＢ」、「ＪＯＢ」、「ＪＯＢ
」、「ＴＪＯＢ」の順に受け付けられたものとす
る。
【００４７】図９に示すスケジュールでは、出力機Ａ
は、「ＪＯＢ」というシングルプリントジョブを実行
した後に、タンデムプリントジョブを行う。また、出力
機Ｂは、「ＪＯＢ」というシングルプリントジョブを
実行した後に、「ＴＪＯＢ」というタンデムプリント
ジョブを行う。出力機Ｃは、「ＪＯＢ」及び「ＪＯＢ
」というシングルプリントジョブを実行した後に、
「ＴＪＯＢ」というタンデムプリントジョブを行な
う。
【００４８】図９に示すスケジュールでは、出力機Ａが
「ＪＯＢ」というプリントジョブを完了した際に、出
力機Ａのみが「ＴＪＯＢ」というタンデムプリントジ
ョブを実行可能となる。この際、コントローラ１１は、
出力機Ａ以外の出力機Ｂ及び出力機Ｃの動作状態をジョ
ブ管理テーブル３２ｂ及び３２ｃにより判定し、「ＴＪ
ＯＢ」というタンデムプリントジョブのスケジュール
を作成する。
【００４９】図９に示すスケジュールによれば、出力機
Ａが「ＪＯＢ」を完了した際、出力機Ｂは、「ＪＯＢ
」というジョブを実行中である。また、出力機Ａが
「ＪＯＢ」を完了した際、出力機Ｃは、「ＪＯＢ」
を実行中であり、かつ、「ＪＯＢ」というシングルプ
リントジョブが予約されている。
【００５０】ここで、タンデムプリントジョブとしての
「ＴＪＯＢ」は、「ＴＪＯＢＡ」、「ＴＪＯＢ
Ｂ」、「ＴＪＯＢＣ」というプリントジョブに分散さ
れ、各出力機Ａ、Ｂ、Ｃに割り当てられるものとする。
図９に示すように、「ＴＪＯＢＡ」は、出力機Ａに割
り当てられ、５０ページの画像が９０部からなるプリン
トジョブである。また、「ＴＪＯＢＢ」は、出力機Ｂ
に割り当てられ、５０ページの画像が８０部からなるプ
リントジョブである。「ＴＪＯＢＣ」は、出力機Ｃに
割り当てられ、５０ページの画像が３０部からなるプリ
ントジョブである。従って、「ＴＪＯＢＡ」、「ＴＪ
ＯＢＢ」及び「ＴＪＯＢＣ」のプリントジョブによ
り５０ページの画像が２００部からなる「ＴＪＯＢ」
の印刷結果が得られる。
【００５１】また、図９に示すスケジュールの進行状況
の表示例は、点線で示す時点で表示されたものである。
従って、点線における各出力機の動作状態が現在のスケ
ジュールの進行状況を示している。図９に示す例では、
現在、出力機Ａは、「ＴＪＯＢＡ」のプリントジョブ
に対して３０部の印刷が完了し、残り５９部と５０ペー
ジの印刷が残っている状態となっている。出力機Ｂは、
現在、「ＴＪＯＢＢ」に対して１５部と２ページの画
像に対するプリントが完了し、６４部と４８ページの画
像に対するプリントが残っている状態となっている。ま
た、出力機Ｃでは、現在、「ＴＪＯＢＣ」が開始され
ておらず、「ＪＯＢ」に対して３０部と８ページの画
像に対するプリントが完了し、１９部と２ページ分の画
像に対するプリントが残っている状態となっている。
【００５２】上記のように、コントローラ１１は、タン
デムプリントジョブを受付けた際に、作成したスケジュ
ールで各出力機を制御する。このスケジュールに沿って
タンデムプリントを実行中、端末機１２の表示部６８あ
るいは各出力機Ａ、Ｂ、Ｃのタッチパネル４４には、各
出力機のプリントジョブのスケジュールと、処理の進行
状況を表示させるようにしたものである。これにより、
ユーザは、上記タンデムプリントジョブのスケジュー
ル、及び進行状況を確認することができる。
【００５３】次に、画像形成システムにおけるタンデム
プリントジョブの動作について説明する。
【００５４】図１０は、画像形成システムにおけるタン
デムプリントジョブの動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【００５５】まず、コントローラ１１がタンデムプリン
トジョブを受信したとする（ステップＳ１）。すると、
ＣＰＵ３１は、メモリ３２内の各ジョブ管理テーブル３
２ａ〜３２ｃに基づいて各出力機Ａ、Ｂ、Ｃの状態をチ
ェックする。このチェックの結果、ＣＰＵ３１は、出力
機Ａ、Ｂ、Ｃが全て動作中であるか否かを判断する（ス
テップＳ２）。この判断により全ての出力機Ａ、Ｂ、Ｃ
が動作中であると判断した場合、ＣＰＵ３１は、各出力
機Ａ、Ｂ、Ｃの状態変化があるまで待機する。
【００５６】ここで、何れかの出力機Ａ、Ｂ、Ｃが印刷
可能な状態となったとする。すると、ＣＰＵ３１は、各
ジョブ管理テーブル３２ａ、３２ｂ、３２ｃの状態変化
に基づいて何れかの出力機Ａ、Ｂ、Ｃが印刷可能な状態
となったと判断する。すると、ＣＰＵ３１は、受信した
タンデムプリントジョブが最短時間で完了するように、
処理のスケジュールを作成する（ステップＳ４）。この
際、作成されるスケジュールでは、各出力機Ａ、Ｂ、Ｃ
の動作状態に応じて上記タンデムプリントジョブが分散
して割り当てられる。ＣＰＵ３１は、作成したスケジュ
ールに基づいて、各出力機Ａ、Ｂ、Ｃにプリントジョブ
を出力する。
【００５７】各出力機Ａ、Ｂ、Ｃに出力されるプリント
ジョブは、上記タンデムプリントジョブを分散したもの
であり、印刷対象の画像データ及び印刷部数などの制御
データからなっている。これにより、各出力機Ａ、Ｂ、
Ｃでは、それぞれ与えられたプリントジョブに対する印
刷処理を行う（ステップＳ５）。この結果、画像形成シ
ステム全体では、最短の時間でタンデムプリントジョブ
を終了させることができる。
【００５８】なお、上記ステップＳ４では、少なくとも
１台の出力機が印刷可能な状態となった際に、タンデム
プリントジョブの処理スケジュールを作成するようにし
たが、タンデムプリントジョブを受信した際に、各出力
機の動作状態に応じてスケジュール化を行うようにして
も良い。
【００５９】上記のように、少なくとも１つの出力機が
印刷可能な状態になった際に、コントローラ１１は、上
記タンデムプリントジョブのスケジュールを作成する。
このスケジュールは、他のプリントジョブを実行中の出
力機に対してもタンデムプリントジョブを割り当て、最
短時間で上記タンデムプリントジョブが完了するように
作成される。上記コントローラ１１は、上記スケジュー
ルに従って、利用可能な全ての出力機を用いてプリント
ジョブを実行させる。
【００６０】これにより、少なくとも１つの出力機が印
刷可能な状態になった際に、タンデムプリントジョブを
開始できる。さらに、タンデムプリントジョブを開始し
た際に、他のプリントジョブを実行中の出力機に対して
もタンデムプリントジョブを割り当てることができ、最
短の処理時間で上記タンデムプリントジョブを完了させ
ることができる。
【００６１】次に、タンデムプリントジョブに対してユ
ーザが印刷が完了までの時間を指定する場合について説
明する。
【００６２】図１１は、タンデムプリントジョブに対し
てユーザに印刷が完了までの時間の許容範囲を指定させ
る時間の設定画面の例を示している。このような設定画
面は、端末機１２の表示部６８、あるいは出力機Ａ、
Ｂ、Ｃのタッチパネル４４に表示される。例えば、ユー
ザがタンデムプリントジョブを端末機１２から指示する
場合、上記設定画面は、端末機１２の表示部６８に表示
される。また、ユーザがタンデムプリントジョブを出力
機Ａ、Ｂ、Ｃから指示する場合、上記設定画面は、出力
機Ａ、Ｂ、Ｃのタッチパネル４４に表示される。
【００６３】ここでは、ユーザがタンデムプリントジョ
ブを端末機１２から指示し、端末機１２の表示部６８に
図１１に示すような時間の設定画面が表示される場合に
ついて図１２に示すフローチャートを参照しつつ説明す
る。
【００６４】まず、ユーザが端末機１２からコントロー
ラ１１へタンデムプリントジョブの実行を指示する（ス
テップＳ１１）。すると、端末機１２は、コントローラ
１１へタンデムプリントジョブの実行が指示された旨を
通知する。
【００６５】コントローラ１１は、現在の各出力機Ａ、
Ｂ、Ｃの動作状況と指示されたタンデムプリントジョブ
の内容とに基づいてタンデムプリントジョブが完了する
までの最短時間を判断する（ステップＳ１２）。この判
断により処理の最短時間を判断すると、コントローラ１
１は、タンデムプリントジョブの発信元である端末機１
２へ最短時間を通知する。
【００６６】端末機１２は、コントローラ１１からの通
知に基づいて、図１１に示すような時間の設定画面を表
示部６８に表示する（ステップＳ１３）。図１１に示す
時間の設定画面の例では、「いつまでに印刷が終了する
ればよいですか？」という案内と、コントローラから通
知された最短時間とが案内表示されている。ここで、最
短時間は、例えば、「（４分以上）」というように表示
される。また、時間の設定画面には、ユーザにより指定
された時間を表示する表示領域、及び入力した時間の確
認を示す「ＯＫ」ボタンが表示されている。ユーザは、
操作部６７により時間を入力し、「ＯＫ」ボタンを選択
する（ステップＳ１４）。すると、端末機１２は、コン
トローラ１１へユーザが指定した時間を送信する。
【００６７】コントローラ１１は、ユーザが指定した時
間を当該タンデムプリントジョブに対応させてメモリ３
２に記憶する（ステップＳ１５）。コントローラ１１
は、このユーザが指定した時間内にタンデムプリントジ
ョブが完了するように、各出力機の制御してタンデムプ
リントジョブを実行させる（ステップＳ１６）。
【００６８】当該タンデムプリントジョブの実行中（ス
テップＳ１７、ＮＯ）、コントローラ１１は、プリント
ジョブの割り込み要求の有無を監視している（ステップ
Ｓ１８）。例えば、コントローラ１１は、プリントジョ
ブの優先度に応じてプリントジョブの割り込み要求の有
無を判断しているものとする。コントローラ１１は、プ
リントジョブの割り込みの有りを判断した場合（ステッ
プＳ１８、ＹＥＳ）、コントローラ１１は、実行中のタ
ンデムプリントジョブに割り込みが要求されたプリント
ジョブを割り込ませたスケジュールを作成する（ステッ
プＳ１９）。
【００６９】この作成したスケジュールにより、コント
ローラ１１は、タンデムプリントジョブの終了時間を判
定する。コントローラ１１は、優先度の高いプリントジ
ョブを割り込ませた場合のタンデムプリントジョブの終
了時間と、メモリ３２に記憶されているユーザが指定し
た終了時間とを比較する（ステップＳ２０）。
【００７０】この比較により優先度の高いプリントジョ
ブを割り込ませた場合の終了時間がユーザが指定した時
間以内であれば、コントローラ１１は、プリントジョブ
の割り込みを許可する（ステップＳ２１）。プリントジ
ョブの割り込みを許可した場合、コントローラ１１は、
タンデムプリントジョブのスケジュールを優先度の高い
プリントジョブを割り込ませた場合のスケジュールに変
更する。
【００７１】また、優先度の高いプリントジョブを割り
込ませた場合の終了時間がユーザが指定した時間以上で
あれば、コントローラ１１は、上記プリントジョブの割
り込みを不可とする（ステップＳ２２）。上記プリント
ジョブの割り込みを不可とした場合、コントローラ１１
は、要求された優先度の高いプリントジョブを受付けな
い。この場合、コントローラ１１は、タンデムプリント
ジョブのスケジュールを変更せずに処理を続行する。
【００７２】上記のように、ユーザにタンデムプリント
ジョブの終了時間を設定させる。タンデムプリントジョ
ブの実行中に、優先度の高いプリントジョブが要求され
た場合、優先度の高いプリントジョブを割り込ませても
設定時間内にタンデムプリントジョブが終了するなら
ば、優先度の高いプリントジョブを割り込ませる。ま
た、優先度の高いプリントジョブを割り込ませると設定
時間内にタンデムプリントジョブが終了しなければ、優
先度の高いプリントジョブを受付けないようにしたもの
である。
【００７３】これにより、ユーザが指定した時間内でタ
ンデムプリントジョブを確実に完了させることができる
とともに、ユーザが指定した時間内であれば、他のプリ
ントジョブを割り込ませることもできる。
【００７４】次に、タンデムプリントジョブに関する情
報をユーザに提示する場合について説明する。
【００７５】タンデムプリントジョブに関する情報は、
端末機１２の表示部６８、あるいは出力機Ａ、Ｂ、Ｃの
タッチパネル４４に表示される。例えば、ユーザがタン
デムプリントジョブを端末機１２から指示した場合、タ
ンデムプリントジョブのスケジユールは、端末機１２の
表示部６８に表示される。また、ユーザがタンデムプリ
ントジョブを出力機Ａから指示する場合、タンデムプリ
ントジョブのスケジユールは、出力機Ａのタッチパネル
４４に表示される。
【００７６】図１３は、ユーザがタンデムプリントジョ
ブを端末機１２から指示した場合に、各出力機の動作状
態を表示部６８に表示した表示例である。
【００７７】ユーザが端末機１２の操作部６７によりタ
ンデムプリントジョブの実行を指示した際、コントロー
ラ１１は、管理テーブル３２ａ、３２ｂ、３２ｃを読み
出して各出力機Ａ、Ｂ、Ｃの動作状態を判断する。この
判断により各出力機Ａ、Ｂ、Ｃの動作状態を判断する
と、コントローラ１１は、各出力機Ａ、Ｂ、Ｃの動作状
態を端末機１２へ通知する。端末機１２では、コントロ
ーラ１１からの通知に基づいて、各出力機Ａ、Ｂ、Ｃの
動作状態を表示部６８に表示する。
【００７８】例えば、図１３に示す表示例では、出力機
Ａが待機状態、出力機Ｂが実行中のジョブを５分２０秒
後に完了予定、出力機Ｃが実行中のジョブを１０分３０
秒後に完了予定であることを示している。また、図１３
に示す表示例では、実際の各出力機Ａ、Ｂ、Ｃの配置を
イメージしやすいように、各出力機Ａ、Ｂ、Ｃが表示さ
れている。
【００７９】これにより、ユーザは、タンデムプリント
ジョブが実行可能な各出力機の動作状態と配置とを知る
ことができる。
【００８０】図１４は、タンデムプリントジョブに利用
する出力機をユーザに選択させるための選択画面の表示
例である。
【００８１】例えば、ユーザが端末機１２の操作部６７
によりタンデムプリントジョブの実行を指定したとす
る。タンデムプリントジョブの実行が指示された、端末
機１２は、タンデムプリントジョブの内容をコントロー
ラ１１に通知する。コントローラ１１は、各出力機Ａ、
Ｂ、Ｃに対応する管理テーブル３２ａ、ｂ、ｃを読出
し、使用可能な出力機を判断する。さらに、コントロー
ラは、使用可能と判断した出力機の組み合わせを判断す
る。さらに、コントローラは、判断したそれぞれの組み
合わせによるジョブの終了時間を算出する。各組み合わ
せのジョブの終了時間を判断したコントローラは、端末
機１２へ出力機の組み合わせとジョブの終了予測時間を
通知する。
【００８２】このような通知を受けた端末機１２は、各
組み合わせとジョブの終了予想時間を表示部６８に表示
する。図１４に示す選択画面では、タンデムプリントジ
ョブとして実行させる出力機の組み合わせをユーザが選
択できるようになっている。図１４に示す選択画面によ
り出力機の組み合わせが指定されると、端末機１２は、
選択された出力機の組み合わせをコントローラ１１に通
知する。この通知を受けたコントローラ１１は、選択さ
れた出力機の組み合わせによりスケジュールを作成し
て、タンデムプリントジョブを実行する。
【００８３】例えば、図１４に示す表示例では、使用す
る出力機の組み合わせが「 ＡＢＣ」（出力機Ａと出
力機Ｂと出力機Ｃ）、「 ＡＢ」（出力機Ａと出力機
Ｂ）、「 Ａ」（出力機Ａ）から選択されるようにな
っている。さらに、図１４に示す表示例では、各組み合
わせで予想されるタンデムプリントジョブの終了時間が
表示されている。すなわち、図１４に示す例では、「
ＡＢＣ」の組み合わせでは終了予想時間が８分であ
り、「 ＡＢ」の組み合わせでは終了予想時間が１３
分であり、「 Ａ」のみでは終了予想時間が２０分で
あることを示している。このような選択画面によりユー
ザは、終了予想時間を参照しつつタンデムプリントジョ
ブに利用する出力機の組み合わせを選択する。
【００８４】上記のように、タンデムプリントジョブの
実行を指示した際に、使用する出力機組み合わせを選択
する選択画面を表示させる。この選択画面には、出力機
の組み合わせとともに、タンデムプリントジョブの終了
予想時間を表示させるようにしたものである。
【００８５】これにより、ユーザは、終了予想時間を参
照してタンデムプリントジョブに用いる出力機の組み合
わせを簡単に選択することができる。
【００８６】次に、タンデムプリントジョブを実行中に
要求された優先度の高いプリントジョブの実行をユーザ
に選択させる場合の動作について説明する。
【００８７】なお、プリントジョブの優先度は、予め設
定される判断基準に基づいてコントローラ１１により決
められるものでる。例えば、プリントジョブの内容に対
する優先度をメモリ３２に記憶しておき、コントローラ
１１のＣＰＵ３１がプリントジョブを受けた際に、プリ
ントジョブの優先度を決定する。
【００８８】図１５は、ユーザ情報テーブル３２ｕの構
成例である。このユーザ情報テーブル３２ｕは、ユーザ
名と連絡先との項目を有している。上記ユーザ名の項目
には、ユーザ名が記憶されている。
【００８９】このユーザ名の項目に記憶されるユーザ名
は、タンデムプリントジョブの実行を指示したユーザあ
るいは機器を特定する情報である。例えば、タンデムプ
リントジョブをユーザの氏名で管理する場合、ユーザの
氏名がユーザ名として用いられる。また、タンデムプリ
ントジョブを機器ごとに管理する場合、端末機１２、あ
るいは出力機Ａ、Ｂ、Ｃなどの機器を示す名称がユーザ
名として用いられる。
【００９０】上記連絡先の項目には、上記ユーザ名の項
目に記憶されたユーザ名に対応する連絡先が登録されて
いる。この連絡先は、タンデムプリントジョブの変更な
どの表示する機器を示す情報である。例えば、上記ユー
ザ名がユーザの氏名で記憶される場合、ユーザに対応す
る端末機１２が連絡先として記憶される。また、上記ユ
ーザ名が機器を示す名称で記憶される場合、連絡先に、
当該機器のアドレスを示す情報を記憶するようにしても
良い。
【００９１】図１６は、タンデムプリントジョブの実行
中に、優先度の高いプリントジョブが要求された場合
に、そのプリントジョブの割り込みを許可するか否かユ
ーザに選択させるための選択画面の表示例を示す図であ
る。
【００９２】図１６に示すような表示例は、上記ユーザ
情報テーブル３２ｕに基づいて、タンデムプリントジョ
ブの実行を指示したユーザ名に対応する連絡先の表示装
置に表示される。なお、タンデムプリントジョブの実行
を指示したユーザ名は、タンデムプリントジョブを受付
けた際に、メモリに記憶される。例えば、ユーザがタン
デムプリントジョブを端末機１２から指示した場合、タ
ンデムプリントジョブのスケジュールは、端末機１２の
表示部６８に表示される。また、ユーザがタンデムプリ
ントジョブを出力機Ａから指示する場合、タンデムプリ
ントジョブのスケジュールは、出力機Ａのタッチパネル
４４に表示される。
【００９３】ここでは、端末機１２の表示部６８に図１
６に示すような選択画面を表示した場合について説明す
る。
【００９４】図１６に示すように、上記選択画面には、
プリントジョブを割込ませた場合のスケジュール、操作
案内、タンデムプリントジョブの終了予想時間、ＹＥＳ
ボタン及びＮＯボタンなどが表示される。上記スケジュ
ールとしては、プリントジョブを割り込ませた場合のス
ケジュールが、時間軸と各出力機が実行するジョブとの
関係を表した図で表示される。上記操作案内としては、
「優先度の高いジョブの要求が来ました。」という旨の
案内が表示される。
【００９５】また、タンデムプリントジョブの終了予想
時間は、プリントジョブを割込ませた場合の終了予想時
間が、現在のスケジュールでの終了予想時間よりも延び
てしまう時間で示される。例えば、プリントジョブの割
り込みによって終了時間が２分延びてしまう場合、「終
了時間が２分延びます。許可しますか？」というように
案内表示される。上記ＹＥＳボタンは、プリントジョブ
の割り込みを許可する場合、つまり、スケジュールの変
更を許可する場合に選択される。上記ＮＯボタンは、プ
リントジョブの割り込みを許可しない場合、つまり、ス
ケジュールの変更を許可しない場合に選択される。
【００９６】従って、ユーザは、上記のような選択画面
に表示されたスケジュールと終了時間の遅れとを確認
し、上記プリントジョブの割り込みを許可するならば、
ＹＥＳボタンを選択し、許可しないならば、ＮＯボタン
を選択する。
【００９７】図１７は、プリントジョブの割り込みを許
可するか否かをユーザに選択させる場合のフローチャー
トを示す図である。ここでは、ユーザがタンデムプリン
トジョブを端末機１２から指示したものとする。
【００９８】まず、コントローラ１１は、タンデムプリ
ントジョブを含むスケジュールの沿って各出力機による
ジョブを実行中であるものとする（ステップＳ３１）。
この時に、コントローラ１１が上記タンデムプリントジ
ョブよりも優先度の高いプリントジョブ（優先ジョブ）
の割込み要求を受けたとする（ステップＳ３２）。する
と、コントローラ１１は、現在実行中のスケジュールに
上記優先ジョブを割り込ませた場合のスケジュールを作
成する（ステップＳ３３）。上記優先ジョブを割り込ま
せた場合のスケジュールを作成すると、コントローラ１
１は、実行中のタンデムプリントジョブの実行を指示し
たユーザ名を判定する。ユーザ名を判定すると、コント
ローラ１１は、上記ユーザ情報テーブル３２ｕに基づい
てユーザ名に対応する連絡先を判定する（ステップＳ３
４）。連絡先を判定すると、コントローラ１１は、上記
ステップＳ３３で作成した上記優先ジョブを割込ませた
場合のスケジュールを示すデータを連絡先に送信する。
このデータを受信した端末機１２の表示部６８には、図
１６に示すように、コントローラ１１から通知された上
記優先ジョブを割込ませた場合のスケジュールを図示し
て示す。これともに、表示部６８には、「優先度の高い
ジョブの要求が来ました。」という旨の案内と、当初の
予定よりもタンデムプリントジョブが遅れると予想され
る時間を示す案内と、ＹＥＳボタン及びＮＯボタンとが
表示される。上記ＹＥＳボタンは、スケジュールの変更
を許可する際に選択される。上記ＮＯボタンは、スケジ
ュールの変更を不許可とする際に選択される。
【００９９】ここで、コントローラ１１は、上記ＹＥＳ
ボタンあるいはＮＯボタンによるユーザからの指示を待
つ。上記選択画面により所定時間内にユーザからの指示
があった場合（ステップＳ３７、ＹＥＳ）、コントロー
ラ１１は、ユーザの選択に基づいて上記優先ジョブの割
り込みを許可するか不可とするかを判断する（ステップ
Ｓ３８）例えば、ユーザが上記選択画面からＹＥＳボタ
ンを選択すると、端末機１２は、上記優先ジョブの割込
み許可する旨をコントローラ１１へ通知する。すると、
コントローラ１１は、現在実行中のスケジュールを上記
ステップＳ３３で作成した上記優先ジョブを割込ませた
場合のスケジュールに変更する。これにより、画像形成
システムでは、ユーザの選択に基づいて、優先ジョブが
タンデムプリントジョブよりも優先して実行されるよう
になる。
【０１００】また、ユーザが上記選択画面からＮＯボタ
ンを選択すると、端末機１２は、上記優先ジョブの割込
み不可する旨をコントローラ１１へ通知する。すると、
コントローラ１１は、優先ジョブの割り込みを不可と判
断し（ステップＳ３９、ＮＯ）、スケジュールを変更さ
せずに、タンデムプリントジョブを継続して実行する。
この際、コントローラ１１は、優先ジョブの発信元に対
して実行中のタンデムプリントジョブのため、優先ジョ
ブの実行が受付けつけられなかった旨を通知するように
する（ステップＳ４１）。また、この際、コントローラ
１１は、現在のスケジュールに基づいて、優先ジョブの
発信元に上記優先ジョブの実行が可能となる時間を通知
するようにしても良い。これにより、ユーザの選択に基
づいて、優先ジョブが割込まれることなく、タンデムプ
リントジョブが実行されるようになる。
【０１０１】また、上記ステップＳ３９で、ユーザから
の選択が所定時間内にない場合、コントローラ１１は、
予め設定されている内容に従ってスケジュールの変更の
可否を判断する。なお、ここでは、コントローラ１１に
は、所定時間内にユーザからの指示がない場合に優先ジ
ョブを割込ませるか否かが設定されているものとする。
【０１０２】すなわち、上記選択画面において所定時間
内にユーザからの選択が無かった場合に、コントローラ
１１は、設定内容に基づいて上記優先ジョブの割り込み
を許可する否かを判断する（ステップＳ４２）。この判
断により優先ジョブの割り込みの許可不許可を判断する
と、コントローラ１１は、上記ステップ３９へ進み、判
断結果に基づいて、上記優先ジョブの割り込み許可ある
いは割込み不可の処理を行う。
【０１０３】例えば、上記優先ジョブの割り込みを許可
するように予め設定しておけば、ユーザによる選択が所
定時間ない場合には、コントローラ１１がスケジュール
を自動的に変更し、優先ジョブの割り込みを行う。これ
により、タンデムプリントジョブを開始したまま、ユー
ザがその場を離れてしまった場合であっても、優先ジョ
ブを優先して実行させることができる。
【０１０４】また、上記優先ジョブの割り込みを不可と
するように予め設定しておけば、ユーザによる選択が所
定時間ない場合には、コントローラ１１が現在のタンデ
ムプリントジョブに対するスケジュールを変更すること
なくジョブを継続する。これにより、ユーザがタンデム
プリントジョブを開始させて、その場を離れてしまった
場合であっても、他のジョブに割込まれることなく、タ
ンデムプリントジョブを予定通りに終了させることがで
きる。
【０１０５】上記のように、タンデムプリントを行う場
合に、各出力機により実行されるタンデムプリントジョ
ブ以外のジョブと上記タンデムプリントジョブとのスケ
ジュールを作成する。この作成されたスケジュールに沿
って、画像形成システムでは、タンデムプリントジョブ
を実行させる。これにより、本実施例では、タンデムプ
リントにおける複数台の出力機に対して動的に処理を割
り当てることが可能となる。すなわち、１台の出力機し
か空いていない場合でもタンデムプリントの処理を開始
することができ、他の出力機が空いた時点でタンデムプ
リントに随時参加することが可能となる。
【０１０６】また、複数台の出力機のプリント処理スケ
ジュールを時間軸とその時刻におけるそれぞれの出力機
でのプリント処理をグラフィカルに表示する。このよう
に、本実施例では、複数の出力機におけるタンデムプリ
ント処理を含むプリント処理の進行状況、処理の終了予
定時刻などをユーザに提示する手段を設けた。これによ
り、ユーザに視覚的に分かりやすく提示することが可能
となる。従って、ユーザは、開始したタンデムプリント
処理がいつ終了予定か、どの出力機に何が何枚出力され
るのか等を容易に把握することが可能となる。
【０１０７】
【発明の効果】タンデムプリントを実行する機器が全て
印刷待機状態でなくとも、タンデムプリントを開始し
て、タンデムプリントの終了時間の短縮、及び効率化を
図ることができ、タンデムプリントの処理状況をユーザ
に報知し、タンデムプリントの実行時におけるユーザの
利便性を向上させることができる画像形成システムの制
御装置と制御方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】画像形成システムの構成例を示す図。
【図２】出力機（画像形成装置）の１台がコントローラ
を兼ねている場合の画像形成システムの構成例を示す
図。
【図３】コントローラ（制御装置）の概略構成を示すブ
ロック図。
【図４】出力機（画像形成装置）の概略構成を示すブロ
ック図。
【図５】端末機の概略構成を示すブロック図。
【図６】コントローラで管理される出力機のジョブ管理
テーブルの構成例を示す図。
【図７】プリントジョブのスケジュールの例を示す図。
【図８】タンデムプリントジョブを含むプリントジョブ
のスケジュールの例を示す図。
【図９】プリントジョブのスケジュールの表示例を示す
図。
【図１０】タンデムプリントジョブを受信した際の処理
を説明するためのフローチヤート。
【図１１】終了時間の指定例を示す図。
【図１２】終了時間の指定に基づいてジョブの割り込み
を制御する動作を説明するためのフローチャート。
【図１３】出力機の配置と現在のジョブ状態を示す図。
【図１４】使用出力機の組み台わせと終了予想時間の表
示例を示す図。
【図１５】ユーザ情報管理テーブルの構成例を示す図。
【図１６】優先度の高いジョブが要求された際にジョブ
の割り込みの許可するか否かを選択させる選択画面の表
示例を示す図。
【図１７】優先度の高いジョブが要求された際の動作を
説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
Ａ、Ｂ、Ｃ…出力機 １…画像形成システム １０…ネットワーク １１…コントローラ １２…端末機 ３１、４１、６１…ＣＰＵ ３２、４２、６２…メモリ ３２ａ〜３２ｃ…ジョブ管理テーブル ３２ｕ…ユーザ情報テーブル ３３、４３、６３…ハードディスクドライブ ４４…タッチパネル ４５…スキャナ部 ４８…プリンタ部 ４９…外部インターフェース ５２…入力画像処理回路 ５５…出力画像処理回路 ６７…操作部 ６８…表示部

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 画像データを被画像形成媒体上に形成す
    る画像形成部を有する複数の画像形成装置が接続される
    画像形成システムの制御装置であって、 各画像形成装置の動作状態を管理する管理テーブルと、 各画像形成装置あるいは外部機器から発信された印刷要
    求を受信し、各画像形成装置へ印刷指示を送信するイン
    ターフェースと、 このインターフェースにより画像形成装置あるいは外部
    機器から複数の画像形成装置を用いた印刷処理が可能な
    タンデムプリントジョブの印刷要求を受けた場合、上記
    管理テーブルを管理されている各画像形成装置の動作状
    態に基づいて少なくとも 1 つの画像形成装置が印刷可能
    になった際に、タンデムプリントジョブを開始させるよ
    うにするとともに、印刷実行中の画像形成装置に対して
    も上記タンデムプリントジョブの一部が割り当てられる
    ように上記タンデムプリントジョブを複数の画像形成装
    置に分散して割り当てたスケジュールを作成し、このス
    ケジュールに基づいて各画像形成装置に実行させる印刷
    処理の内容を各画像形成装置に送信する制御部と、を具
    備する。
  2. 【請求項２】 上記請求項１に記載の画像形成システム
    の制御装置であって、上記制御装置は、複数の画像形成
    装置のうちの１台に具備され、この制御装置が具備され
    た画像形成装置がマスター装置として機能し、このマス
    ター装置以外の画像形成装置はスレーブ装置として機能
    する。
  3. 【請求項３】 上記請求項１に記載の画像形成システム
    の制御装置であって、上記制御部は、さらに、上記タン
    デムプリントジョブのスケジュールをユーザに報知する
    ために、上記タンデムプリントジョブのスケジュールを
    示す情報を上記タンデムプリントジョブの発信元である
    画像形成装置あるいは外部機器に提供する。
  4. 【請求項４】 上記請求項１に記載の画像形成システム
    の制御装置であって、上記制御部は、さらに、上記タン
    デムプリントジョブの進行状況をユーザに報知するため
    に、上記タンデムプリントジョブの進行状況を示す情報
    を上記タンデムプリントジョブの発信元である画像形成
    装置あるいは外部機器に提供する。
  5. 【請求項５】 上記請求項１に記載の画像形成システム
    の制御装置であって、上記制御部は、さらに、各画像形
    成装置における印刷済みの処理量と出力予定の処理量と
    をユーザに報知するために、各画像形成装置における印
    刷済みの処理量と出力予定の処理量とを示す情報を上記
    タンデムプリントジョブの発信元である画像形成装置あ
    るいは端末機に提供する。
  6. 【請求項６】 上記請求項３に記載の画像形成システム
    の制御装置であって、さらに、タンデムプリントジョブ
    を受けた際に、上記タンデムプリントジョブの発信元の
    機器を特定するための情報を記憶するメモリを有し、 上記制御部は、さらに、上記メモリによりタンデムプリ
    ントジョブの発信元を特定する。
  7. 【請求項７】 上記請求項１に記載の画像形成システム
    の制御装置であって、上記制御部は、さらに、上記タン
    デムプリントジョブを受けた際に、上記タンデムプリン
    トジョブの希望終了時間をユーザに指定させ、 上記タンデムプリントジョブの実行中に他のプリントジ
    ョブの印刷要求を受けた場合、ユーザにより指定された
    希望終了時間内であれば、上記プリントジョブを上記タ
    ンデムプリントジョブに割込ませる。
  8. 【請求項８】 上記請求項１に記載の画像形成システム
    の制御装置であって、上記制御部は、さらに、上記タン
    デムプリントジョブを受けた際に、上記タンデムプリン
    トジョブの希望終了時間をユーザに指定させ、 上記タンデムプリントの実行中に上記タンデムプリント
    ジョブよりも優先度の高いプリントジョブの印刷要求を
    受けた場合、ユーザにより指定された希望終了時間内で
    あれば、上記プリントジョブを上記タンデムプリントジ
    ョブに割込ませる。
  9. 【請求項９】 上記請求項１に記載の画像形成システム
    の制御装置であって、上記制御部は、さらに、上記タン
    デムプリントジョブを受けた際に、上記タンデムプリン
    トジョブの希望終了時間をユーザに指定させ、 上記タンデムプリントよりも優先度の高いプリントジョ
    ブを受けた場合、実行中の上記タンデムプリントジョブ
    に上記優先度の高いプリントジョブの割り込ませた場合
    のスケジュールを作成し、 この作成したスケジュールによる上記タンデムプリント
    ジョブの終了予想時間がユーザの指定した希望終了時間
    内でなければ、上記優先度の高いプリントジョブの割り
    込みを不可とし、 上記判断した終了予想時間がユーザにより指定された希
    望終了時間内であれば、上記優先度の高いプリントジョ
    ブの割り込みを許可して、上記優先度の高いプリントジ
    ョブの割り込ませた場合のスケジュールを実行する。
  10. 【請求項１０】 上記請求項１に記載の画像形成システ
    ムの制御装置であって、上記制御部は、さらに、上記タ
    ンデムプリントジョブの発信元である画像形成装置ある
    いは外部機器に上記タンデムプリントジョブを実行させ
    る画像形成装置の組み合わせの候補を提供し、 これらの組み合わせの候補から上記タンデムプリントジ
    ョブに使用する画像形成装置の組み合わせが上記タンデ
    ムプリントジョブの発信元である画像形成装置あるいは
    外部機器により選択された場合に、選択された画像形成
    装置の組み合わせで上記タンデムプリントジョブのスケ
    ジュールを作成する。
  11. 【請求項１１】 上記請求項１０に記載の画像形成シス
    テムの制御装置であって、上記制御部は、さらに、画像
    形成装置の組み合わせの候補とともに、各組み合わせに
    よる上記タンデムプリントジョブの終了予想時間を提供
    する。
  12. 【請求項１２】 上記請求項１に記載の画像形成システ
    ムの制御装置であって、上記制御部は、さらに、上記タ
    ンデムプリントの実行中に上記タンデムプリントジョブ
    よりも優先度の高いプリントジョブの印刷要求を受けた
    場合、上記プリントジョブを割り込ませたスケジュール
    に変更し、スケジュールの変更を行った旨を上記タンデ
    ムプリントジョブの発信元である画像形成装置あるいは
    外部機器に提供する。
  13. 【請求項１３】 上記請求項１に記載の画像形成システ
    ムの制御装置であって、上記制御部は、さらに、上記タ
    ンデムプリントの実行中に上記タンデムプリントジョブ
    以外のプリントジョブの印刷要求を受けた場合、上記プ
    リントジョブの割り込みを許可するか否かをユーザに選
    択させ、 ユーザの選択に基づいて上記プリントジョブを割込ませ
    るか否かを判断する。
  14. 【請求項１４】 上記請求項１に記載の画像形成システ
    ムの制御装置であって、上記制御部は、上記タンデムプ
    リントの実行中に上記タンデムプリントジョブ以外のプ
    リントジョブの印刷要求を受けた場合、上記プリントジ
    ョブの割り込みを許可するか否かをユーザに選択させ、 ユーザが上記プリントジョブの割り込みの許可を選択し
    た場合、実行中のスケジュールを上記プリントジョブを
    割り込ませたスケジュールに変更し、 ユーザが上記プリントジョブの割り込みの不可を選択し
    た場合、実行中のスケジュールに上記プリントジョブの
    割り込ませない。
  15. 【請求項１５】 上記請求項１３に記載の画像形成シス
    テムの制御装置であって、上記制御部は、所定時間内に
    ユーザによる選択がされなかった場合、予め設定されて
    いる内容に基づき、上記プリントジョブを割込ませるか
    否かを判断する。
  16. 【請求項１６】 画像データを被画像形成媒体上に形成
    する画像形成部を有する複数の画像形成装置が接続され
    る画像形成システムの制御方法であって、 画像形成装置あるいは外部機器から複数の画像形成装置
    を用いた印刷処理が可能なタンデムプリントジョブの印
    刷要求を受けた場合、各画像形成装置の動作状態に基づ
    いて少なくとも 1 つの画像形成装置が印刷可能になった
    際に、タンデムプリントジョブを開始させるようにする
    とともに、印刷実行中の画像形成装置に対しても上記タ
    ンデムプリントジョブの一部が割り当てられるように上
    記タンデムプリントジョブを複数の画像形成装置に分散
    して割り当てたスケジュールを作成し、 このスケジュールに基づいて各画像形成装置に実行させ
    る印刷処理の内容を各画像形成装置に送信する。
  17. 【請求項１７】 上記請求項１６に記載の画像形成シス
    テムの制御方法であって、さらに、上記タンデムプリン
    トジョブのスケジュールをユーザに報知するために、上
    記タンデムプリントジョブのスケジュールを示す情報を
    上記タンデムプリントジョブの発信元である画像形成装
    置あるいは外部機器に提供する。
  18. 【請求項１８】 上記請求項１６に記載の画像形成シス
    テムの制御方法であって、さらに、上記タンデムプリン
    トジョブを受けた際に、上記タンデムプリントジョブの
    希望終了時間をユーザに指定させ、 上記タンデムプリントジョブの実行中に他のプリントジ
    ョブの印刷要求を受けた場合、ユーザにより指定された
    希望終了時間内であれば、上記プリントジョブを上記タ
    ンデムプリントジョブに割込ませる。
  19. 【請求項１９】 上記請求項１６に記載の画像形成シス
    テムの制御方法であって、さらに、上記タンデムプリン
    トの実行中に上記タンデムプリントジョブ以外のプリン
    トジョブの印刷要求を受けた場合、上記プリントジョブ
    の割り込みを許可するか否かをユーザに選択させ、 ユーザの選択に基づいて上記プリントジョブを割込ませ
    るか否かを判断する。
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