以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る複合機(MFP;Multi Function Peripheral/Multi Function Printer)10の概略構成を示している。複合機10は、原稿のコピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、電子メール機能(メール送受信機能)、ファイル送信機能、BOX機能、外部メモリへのデータ保存機能などを備えたデジタル複合機と呼ばれる装置(画像処理装置)である。また、入力された認証情報に基づいてユーザ認証を行う機能(ユーザ認証機能)を備えている。
プリンタ機能としては、パーソナルコンピュータなどのクライアント端末から依頼された印刷を無認証で行うほかに、ユーザを認証してからその認証ユーザにより指定された印刷を行う認証印刷機能(認証プリント機能)などを備えている。
ファクシミリ機能としては、スキャンデータなどを公衆回線を通じてファクシミリ送受信するほかに、電子メールに添付してインターネットを通じて送受信するインターネットファクシミリ機能(I−FAX機能)などを備えている。
ファイル送信機能としては、スキャンデータを電子メールに添付して送信するScan to E-mail機能、スキャンデータをクライアント端末に送信して保存するScan to SMB(Server Message Block)機能、スキャンデータをFTP(File Transfer Protocol)サーバに送信して保存するScan to FTP機能などを備えている。
BOX機能におけるBOXとは、ユーザ別やグループ別、テーマ別などにカテゴリ分けして設けられたファイルの格納場所である。BOX機能は、スキャンデータなどのファイルをこのBOX毎に保存して管理する機能である(Scan to BOX機能)。
複合機10は、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11に、バス12を介してROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、不揮発メモリ15と、ハードディスク装置16(図中では「HDD」(Hard Disk Drive)と表記)と、操作表示部17と、ユーザ認証入力部18と、ファクシミリ通信部19と、ネットワーク通信部20と、原稿送り装置制御部21と、スキャナ部22と、画像処理部23と、プリンタ部24と、外部メモリ接続部25と、時計部26とを接続して構成される。
CPU11は、ROM13に格納されているプログラムに基づいて複合機10の動作を制御する。RAM14はCPU11がプログラムを実行する際に各種データを一時的に格納するワークメモリとして使用されるほか、画像データを一時的に保存するための画像メモリなどにも使用される。
不揮発メモリ15は、電源がオフされても記憶が保持されるメモリであり、装置固有の情報や各種の設定情報、ユーザの認証情報などが記憶される。ハードディスク装置16は、複合機10を動作させるオペレーティングシステム(Operating System;OS)や複合機10の各種機能を動作させるアプリケーションプログラム、各種の保存データなどを格納するほか、原稿のスキャンやコピーにおける画像データ、クライアント端末から依頼された印刷における画像データ(印刷データ)なども保存する。
操作表示部17は、各種の画面を表示する表示部としての機能と、ユーザなどが複合機10に対して行う各種の操作を受け付ける操作部としての機能とを果たす。ここでは、操作表示部17は液晶ディスプレイとその画面上に設けられたタッチパネル(以下では「タッチパネルディスプレイ」と呼ぶ)、各種のハードウェアボタンなどを備えている。
ユーザ認証入力部18は、ユーザ認証を行うための認証情報の入力を受け付ける機能を果たす。ユーザ認証としては、たとえば、カード認証技術、生体認証技術、パスワード認証技術などの汎用の各種の認証技術を単独もしくは組み合わせて用いることができる。
カード認証技術は、ユーザの所有するIC(Integrated Circuit)カードやID(Identification)カードなどに記憶されている認証用データを接触式または非接触式のカードリーダなどで読み取って、予め登録されている認証情報と照合し個人認証を行う認証技術である。生体認証技術は、ユーザの指紋や指静脈などの生体情報を認証用データとして生体認証ユニットなどで読み取って、予め登録されている認証情報と照合し個人認証を行う認証技術である。パスワード認証技術は、ユーザが認証用パスワードを操作表示部17から入力して、予め登録されている認証情報と照合し個人認証を行う認証技術である。
ユーザ認証入力部18は、カード認証技術を用いる場合にはカードリーダなどで構成される。生体認証技術を用いる場合には生体認証ユニットなどで構成される。パスワード認証技術を用いる場合には操作表示部17に組み込まれるなどして構成される。
ファクシミリ通信部19は、ファクシミリ機能を備えた外部装置と公衆回線を通じて通信する機能を果たす。ネットワーク通信部20は、クライアント端末やサーバなどとLAN(Local Area Network)などのネットワークを通じて通信する機能を果たす。ネットワーク通信部20による通信には、クライアント端末からの印刷データの受信、インターネットファクシミリ機能による電子メールの送受信、ファイル送信機能(Scan to E-mail/SMB/FTP機能)によるスキャンデータの送信などが含まれる。
原稿送り装置制御部21は、図示しない自動原稿送り装置(Auto Document Feeder;ADF)の動作を制御する機能を果たす。自動原稿送り装置は、スキャナ部22による読取位置に原稿を自動で送り込む機能を備えている。たとえば、原稿が積載される原稿トレイと、原稿トレイに積載された原稿をスキャナ部22の読取位置に案内し排出するための搬送通路と、原稿トレイに積載された原稿を1枚ずつ搬送通路に送り込み、スキャナ部22の読取位置を通過させて搬送通路から排出する複数の搬送ローラと、スキャナ部22による読み取りの済んだ原稿が搬送通路から排出される排出トレイなどで構成される。
スキャナ部22は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。たとえば、原稿に光を照射する光源と、原稿からの反射光を受光して原稿を幅方向に1ライン分読み取るイメージセンサと、原稿からの反射光をイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーからなる光学経路などで構成される。
画像処理部23は画像データに対して、画像補正、回転、拡大/縮小、圧縮(圧縮暗号化)/伸張(伸張復号化)など各種の画像処理を施す機能を果たす。また、クライアント端末から受信した印刷データ(ベクタ形式のイメージデータ)に対してラスタライズ処理を施す(ラスタ形式へ変換する)機能を果たす。
プリンタ部24は、入力された画像データに対応する画像を用紙に印刷して出力する機能を果たす。たとえば、用紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置などを備え、電子写真プロセスによって用紙上に画像を形成するレーザープリンタなどとして構成される。
外部メモリ接続部25は、USB(Universal Serial Bus)メモリなどの外部メモリが着脱可能に接続される。時計部26は、時刻を刻む。
CPU11はプログラムを実行することで、操作表示部17に設けられている後述のストップキーをジョブの開始から所定時間が経過するまではジョブを停止させる機能で動作させ、所定時間の経過後はジョブの設定に対する変更操作を受け付ける状態へ遷移させる機能で動作させる機能を果たす。また、所定時間を経過した後のストップキーの操作時点におけるジョブの進行状況に応じて、変更操作を受け付ける項目(設定項目)を変更する機能を果たす。また、ユーザ認証入力部18で入力を受け付けた認証用データや認証用パスワードなどの認証情報と不揮発メモリ15に記憶されている認証情報を照合してユーザ認証を行う機能を果たす。
上記の所定時間(閾値)は、任意の時間に設定することができる。たとえば、10〜30秒の範囲から選択することが好ましく、20秒などにすることがより好ましい。また、一律の時間の他に、装置の処理能力から換算した時間やジョブの処理量(絶対量)に対応する時間などとしてもよい。換言すると、所定時間は、一律の時間や装置の処理能力から換算した時間やジョブの処理量に対応する時間などを含み、装置の処理能力やジョブの処理量などで規定するようにしてもよい。
装置の処理能力で所定時間を規定する場合は、たとえば、読み取り速度と印刷速度が同一であり、A4サイズ(横方向給紙)に対し60枚/分の処理能力(処理速度)を有する装置であれば、20秒でA4サイズ(横方向給紙)なら20枚、A3サイズ(縦方向給紙)なら10枚の処理が行われるため、このような用紙サイズと処理枚数を設定することで規定できる。また処理枚数については、複数の用紙サイズに対し、用紙サイズ毎に処理枚数を設定してもよく、1つの用紙サイズのみ処理枚数を設定し他の用紙サイズの処理枚数はサイズ比などから算出するようにしてもよい。
これにより、設定された用紙サイズ、設定された処理枚数(N)、および設定された用紙サイズに対する装置の処理能力(P)から、所定(一定)の処理時間(T)を算出できる(T=N/P)。この処理時間が所定時間となり、ジョブの開始から所定時間が経過するタイミングは、設定された用紙サイズの用紙を設定された処理枚数分だけ処理したタイミングとなる。
また、上記の処理時間(所定時間)に処理する枚数は、処理条件に応じて変わる場合がある。処理時間に影響する処理条件は、たとえば、給紙方向、片面/両面、集約出力、倍率、解像度などである。そのため、処理時間に影響する処理条件の初期値もあわせて設定し、ユーザによる処理条件の設定値が初期値と異なる場合はその差異に応じて処理枚数を補正することが好ましい。この場合は、ジョブの開始から所定時間が経過するタイミングは、設定された用紙サイズの用紙を、設定された処理枚数を処理条件に応じて補正した処理枚数分だけ処理したタイミングとなる。このような補正を行うことで、処理条件が異なっても所定時間(処理時間)は一定となる。
ジョブの処理量(絶対量)としては、所定サイズの用紙の読み取り枚数や印刷枚数といった処理枚数、もしくは処理データ量などを用いることができる。ジョブの処理量で所定時間を規定する場合は、このような処理枚数や処理データ量を設定することで規定できる。また処理枚数については、複数の用紙サイズに対し、用紙サイズ毎に処理枚数を設定してもよく、1つの用紙サイズのみ処理枚数を設定し他の用紙サイズの処理枚数はサイズ比などから算出するようにしてもよい。
上記のようなジョブの処理量を用いる場合は、設定された処理量の処理に要する時間(所定(一定)の処理時間)が所定時間となり、ジョブの開始から所定時間が経過するタイミングは、設定された処理量分だけ処理したタイミングとなる。
また、処理量として処理枚数を用いて所定時間を規定する場合は、上述したような処理条件(給紙方向、片面/両面、集約出力、倍率、解像度など)の影響を受ける場合があるため、同様に処理枚数(所定サイズの用紙における単位時間当たりの処理枚数)に影響する処理条件の初期値もあわせて設定し、ユーザによる処理条件の設定値が初期値と異なる場合はその差異に応じて処理枚数を補正することが好ましい。この場合は、ジョブの開始から所定時間が経過するタイミングは、設定された処理枚数を処理条件に応じて補正した処理枚数分だけ処理したタイミングとなる。このような補正を行うことで、処理条件が異なっても所定時間は一定となる。
また、所定時間の閾値として設定する一律の時間、もしくは所定時間を規定する上記の用紙サイズと処理枚数、ジョブの処理量などは、管理者などが初期値(デフォルト設定)を変更できるようにしてもよい。
図2は、複合機10に設けられた操作表示部17の外観を示している。操作表示部17は、タッチパネルディスプレイ30と、ハードウェアボタンで構成された各種の操作キー(ハードウェアキー)を備えている。
操作キーは、プリンタモード(プリントモード)の選択を受け付けるプリンタボタン31と、スキャナモード(スキャンモード)の選択を受け付けるスキャナボタン32と、ファックスモード(ファクシミリモード)の選択を受け付けるファックスボタン33と、コピーモードの選択を受け付けるコピーボタン34と、ジョブの開始や再開の操作を受け付けるスタートキー35と、上述したジョブの停止などの操作を受け付けるストップキー36と、テンキー37などである。
複合機10は、上記のモード選択ボタン(プリンタボタン31、スキャナボタン32、ファックスボタン33、コピーボタン34)が押下されると、操作表示部17のタッチパネルディスプレイ30にその選択されたモードの設定画面を表示して各種の設定を受け付ける。
プリンタモードやコピーモードの設定画面では、印刷に関する各種の項目(印刷条件)の設定、たとえば、濃度設定、片面/両面選択、用紙サイズ選択、倍率設定、部数設定などを受け付ける。ファックスモードの設定画面では、ファクシミリ送信に関する各種の項目(送信条件)の設定、たとえば、送信宛先設定、予約送信および送信時刻の設定などを受け付ける。スキャナモードの設定画面では、原稿の読み取りに関する各種の項目(読取条件)の設定や、読み取った画像データ(スキャンデータ)の出力先の選択、詳細には、Scan to E-mail、Scan to SMB、Scan to BOX、外部メモリなどの選択を受け付ける。
複合機10でのジョブの設定は、上記の設定画面を通して行われる。またジョブには、画像データの入力処理(入力プロセス)や出力処理(出力プロセス)を含む各種のジョブがある。入力処理は、画像データの読取処理(読取プロセス)や受信処理(受信プロセス)などであり、出力処理は、画像データの印刷処理(印刷プロセス)、送信処理(送信プロセス)、保存処理(保存プロセス)などである。
次に、複合機10の動作について説明する。
図3〜図6は、複合機10におけるジョブ処理の流れを示している。上述したように、複合機10はジョブの開始から所定時間を経過した後にストップキー36が操作されるとジョブの設定に対する変更操作を受け付ける状態へ遷移する。ここでは、印刷処理を含むジョブであるプリントジョブやコピージョブにおける部数(出力部数)の変更と、出力処理を含むジョブにおける出力先の追加を例に説明する。部数変更については、図3〜図5に示し、出力先追加については、図3、図5、図6に示している。
[部数変更](図3〜図5参照)
先ず、プリントジョブやコピージョブの部数変更について説明する。複合機10のCPU11は、ジョブの投入を受け付けると本処理を開始し(Start)、ジョブを開始すると(ステップS101)、ジョブを開始した時点を基準に時間の計測を開始する(ステップS102)。
プリントジョブでは、クライアント端末からの印刷データの受信がジョブの投入となり、印刷データに対する印刷処理の開始がジョブの開始となる。認証プリントのジョブにおいては、ユーザ認証入力部18から入力された認証情報に基づいてユーザ認証を行い、認証したユーザによる操作表示部17を通したプリンタモードの選択(プリンタボタン31の押下)および実行するプリントジョブの指定などを受け付けた後のスタートキー35の押下がジョブの開始となる。
プリントジョブを開始すると、印刷処理として、印刷データに対する画像処理部23による画像処理およびプリンタ部24による印刷出力を行う。
コピージョブでは、ユーザによる自動原稿送り装置への原稿のセットと操作表示部17を通したコピーモードの選択(コピーボタン34の押下)およびコピーに関する各種の設定などを受け付けた後のスタートキー35の押下がジョブの投入および開始となる。
コピージョブを開始すると、読取処理として、自動原稿送り装置による原稿の自動送り込みおよびスキャナ部22による原稿の読み取り(スキャン)を行い、印刷処理として、スキャナ部22による原稿の読み取りで取得された画像データに対する画像処理部23による画像処理およびプリンタ部24による印刷出力を行う。
ジョブの開始時点を基準とする時間の計測については、時計部26が出力する時刻情報に基づいて行う。
CPU11は、ジョブおよび時間の計測を開始すると、ジョブが完了するまでストップキー36の押下を監視し(ステップS103;No〜ステップS104;Noのループ)、ジョブが完了すると(ステップS104;Yes)、本処理を終了する(End)。
ジョブが完了するまでの間にストップキー36が押下された場合には(ステップS103;Yes)、CPU11は、ジョブを開始してからの経過時間が閾値(所定時間)以上であるか否かを判断する(ステップS105)。
閾値未満の場合には(ステップS105;No)、CPU11は、ジョブを停止し(ステップS106)、ジョブを再開する操作(スタートキー35の押下)およびジョブを削除(キャンセル)する操作を監視する(ステップS107;No〜ステップS108;Noのループ)。
ジョブの再開操作を受け付けた場合には(ステップS107;Yes)、ジョブを再開して(ステップS109)、ステップS104へ移行する。ジョブの削除操作を受け付けた場合には(ステップS108;Yes)、ジョブを削除して(ステップS110)、本処理を終了する(End)。
ジョブを開始してからの経過時間が閾値以上である場合には(ステップS105;Yes)、CPU11は、ジョブの進行状況を確認し(ステップS111)、現時点でジョブの設定が変更できるか否かを判断する(ステップS112)。
ジョブの設定が変更不可である場合には(ステップS112;No)、ステップS106へ移行してジョブを停止し、それ以降の処理ステップを行う。ジョブの設定が変更可能である場合には(ステップS112;Yes)、CPU11は、ジョブを停止せずに複合機10をジョブの設定に対する変更操作を受け付ける状態へ遷移させ、ジョブにおける複数の設定項目の中から現時点で変更可能な設定項目を抽出し(ステップS113)、操作表示部17に抽出した設定項目の選択ボタンをメニュー形式などで表示する(ステップS114)。
変更可能な設定項目は、プリントジョブでは部数(増加または減少)などである。コピージョブでは、スキャン完了後に印刷を開始する場合(部単位印刷や逆ページ順印刷など)で、印刷出力開始前(スキャン中)であれば、印刷、後加工、排紙先などに関する各種の設定項目、たとえば、用紙サイズ、印刷面(片面/両面)、濃度、倍率、部数(増加または減少)、ステイプル、パンチ、排紙トレイなどである。印刷出力開始後(スキャン完了後)であれば部数(増加または減少)などである。
抽出した設定項目に部数が含まれている場合は、操作表示部17に部数の選択ボタンが表示される。この選択ボタンが押下されて部数が選択された場合には(図4のステップS201;Yes)、CPU11は、操作表示部17に部数変更画面を表示する(ステップS202)。ここでジョブを停止させる操作(ストップキー36の押下など)を受け付けた場合には(ステップS203;No)、ステップS106へ移行してジョブを停止し、それ以降の処理ステップを行う。
部数変更の操作を受け付け(ステップS203;Yes)、変更内容が部数の増加である場合には(ステップS204;Yes)、CPU11は、ジョブの情報に変更された部数を反映し(ステップS205)、ジョブを続行してステップS104へ移行する。
変更内容が部数の減少である場合には(ステップS204;No)、CPU11は、変更後の部数が印刷完了済みの部数より多いか否かを判断する(ステップS206)。多い場合には(ステップS206;Yes)、CPU11は、ジョブの情報に変更された部数を反映し(ステップS205)、ジョブを続行してステップS104へ移行する。変更後の部数が印刷完了済みの部数以下である場合には(ステップS206;No)、CPU11は、印刷処理を終了してジョブを終了し(ステップS207)、本処理を終了する(End)。
また、操作表示部17に表示された部数以外の設定項目の選択ボタンが押下された場合には(図4のステップS201;No)、CPU11は、操作表示部17にその選択された設定項目の変更画面を表示する(図5のステップS301)。ここでジョブを停止させる操作(ストップキー36の押下など)を受け付けた場合には(ステップS302;No)、ステップS106へ移行してジョブを停止し、それ以降の処理ステップを行う。
変更画面を表示した設定項目(選択された設定項目)に対する変更操作を受け付けた場合には(ステップS302;Yes)、CPU11は、その変更操作に応じた変更処理を行い(ステップS303)、ジョブの情報に変更された内容を反映し(ステップS304)、ジョブを続行してステップS104へ移行する。
図7は、図3のステップS106で操作表示部17のタッチパネルディスプレイ30に表示されるジョブの中断画面40を示している。
中断画面40には、中断されたジョブの再開および削除に関する操作方法を示すメッセージ41と、中断されたジョブに関する表示を行っていることを示す中断ジョブタブ42と、中断されたジョブを示す中断ジョブ表示欄43と、ジョブを削除する操作を受け付ける削除ボタン44などが表示される。
ここでスタートキー35を押下すると、中断画面40の中断ジョブ表示欄43に表示されている中断ジョブが再開される。中断ジョブ表示欄43の表示領域を押下して中断ジョブを選択し、削除ボタン44を押下すると、中断ジョブが削除(キャンセル)される。
図8は、図3のステップS114で操作表示部17のタッチパネルディスプレイ30に表示されるメニュー画面50を示している。
メニュー画面50には、ジョブにおける設定の変更や停止に関する操作方法を示すメッセージ51と、設定の変更に関する表示を行っていることを示す設定変更タブ52と、変更可能な設定項目として表示されている本例では設定項目A、B、C、Dを選択する操作を受け付ける選択ボタン(設定項目ボタン)53、54、55、56と、選択した設定項目を確定する操作を受け付けるOKボタン57と、ジョブを停止する操作を受け付けるストップボタン58(図中では「STOP」と表示)などが表示される。
ここで選択ボタン53、54、55、56のいずれかを押下して設定項目A、B、C、Dのいずれかを選択し、OKボタン57を押下すると、選択が確定されその設定項目を変更するための変更画面に切り替われる。ストップボタン58を押下すると、ジョブが停止する。
図9は、図4のステップS202で操作表示部17のタッチパネルディスプレイ30に表示される部数変更画面60を示している。
部数変更画面60には、部数の変更およびジョブの停止に関する操作方法を示すメッセージ61と、設定に関する表示を行っていることを示す設定タブ62と、変更後の部数が表示される部数表示欄63と、変更後の部数を確定する操作を受け付けるOKボタン64と、ジョブを停止する操作を受け付けるストップボタン65(図中では「STOP」と表示)などが表示される。
ここでテンキー37を操作して部数の変更値を入力すると、入力した変更値が部数表示欄63に表示される。OKボタン64を押下すると、入力した変更値が確定され部数がその変更値に変更される。ストップボタン65を押下すると、ジョブが停止する。
[出力先追加](図3、図5、図6参照)
次に、画像データの出力処理を含むジョブの出力先追加について説明する。
出力処理の対象となる画像データには、原稿の読み取りで取得された原稿の画像データと、複合機10のBOXに保存されているファイルの画像データと、複合機10の外部メモリ接続部25に接続された外部メモリに保存されているファイルの画像データなどがある。
画像データの出力処理を含むジョブには、画像データに対応する画像を印刷して出力する印刷処理を含むジョブと、画像データをBOXや外部メモリなどの出力先(保存先)に保存する保存処理を含むジョブと、画像データを出力先(送信先)にファクシミリ送信したり、電子メールに添付してファクシミリ送信したり(インターネットファクシミリ送信)、電子メールに添付して送信したり(Scan to E-mail送信)、クライアント端末に送信したり(Scan to SMB送信)する送信処理を含むジョブなどがある。
複合機10のCPU11は、ジョブの投入を受け付けると本処理を開始し(Start)、ジョブを開始する(ステップS101)。
原稿の画像データを出力する場合には、ユーザによる自動原稿送り装置への原稿のセットと操作表示部17を通した出力モードの選択およびその出力モードにおける各種の設定などを受け付けた後のスタートキー35の押下がジョブの投入および開始となる。複合機10のBOXや複合機10に接続された外部メモリに保存されているファイルの画像データを出力する場合には、ユーザによる操作表示部17を通した出力モードの選択とファイルの指定およびその出力モードにおける各種の設定などを受け付けた後のスタートキー35の押下がジョブの投入および開始となる。
出力モードの選択は、原稿のコピーを行う場合はコピーボタン34の押下となる。ファイルの印刷(プリント)を行う場合はプリンタボタン31の押下となる。原稿やファイルのファクシミリ送信を行う場合はファックスボタン33の押下となる。BOXや外部メモリへの原稿の画像データの保存、原稿やファイルのインターネットファクシミリ送信、Scan to E-mail送信、Scan to SMB送信などを行う場合はスキャナボタン32の押下となる。
ジョブの開始以降は、前述した図3のステップS102〜ステップS114を行う。
この場合のステップS113で抽出される変更可能な設定項目は、印刷処理を含むジョブでは、印刷出力開始前であれば、印刷、後加工、排紙先などに関する各種の設定項目、出力先(保存先や送信先の追加)、出力方式(印刷出力から保存や送信への変更)などである。印刷出力開始後であれば、部数(増加または減少)、出力先(保存先や送信先の追加)などである。
保存処理を含むジョブでは、保存開始前であれば、出力先(印刷出力や送信先の追加)、出力方式(保存から印刷出力や送信への変更)などである。保存開始後であれば、出力先(印刷出力や送信先の追加)などである。
送信処理を含むジョブでは、送信開始前であれば、送信宛先(追加や削除)、出力先(印刷出力や保存先の追加)、出力方式(送信から印刷出力や保存への変更)、予約送信時刻(タイマー予約)などである。送信開始後であれば、送信宛先(追加)、出力先(印刷出力や送信先の追加)などである。
図3のステップS113で、抽出した設定項目に出力先追加が含まれている場合は、ステップS114で、操作表示部17に出力先追加の選択ボタンが表示される。この選択ボタンが押下されて出力先追加が選択された場合には(図6のステップS401;Yes)、CPU11は、操作表示部17に出力先追加画面を表示する(ステップS402)。ここでジョブを停止させる操作(ストップキー36の押下など)を受け付けた場合には(ステップS403;No)、ステップS106へ移行してジョブを停止し、それ以降の処理ステップを行う。
出力先追加の操作を受け付け(ステップS403;Yes)、追加内容が印刷である場合には(ステップS404;Yes)、CPU11は、設定された条件で画像データの印刷処理を開始し(ステップS405)、ステップS104へ移行する。追加内容が保存である場合には(ステップS404;No→ステップS406;Yes)、CPU11は、指定された保存先への画像データの保存処理を開始し(ステップS407)、ステップS104へ移行する。追加内容が送信である場合には(ステップS406;No)、CPU11は、指定された送信先への画像データの送信処理を開始し(ステップS408)、ステップS104へ移行する。
また、操作表示部17に表示された出力先追加以外の設定項目の選択ボタンが押下された場合には(図6のステップS401;No)、前述した図5の処理ステップを行う。
図10は、図6のステップS402で操作表示部17のタッチパネルディスプレイ30に表示される出力先追加画面70を示している。
出力先追加画面70には、ジョブにおける出力先の追加や停止に関する操作方法を示すメッセージ71と、追加する出力先として印刷(プリント)を選択する操作を受け付けるプリントタブ72と、追加する出力先として保存を選択する操作を受け付ける保存タブ73と、追加する出力先として送信を選択する操作を受け付ける送信タブ74と、ジョブを停止する操作を受け付けるストップボタン75(図中では「STOP」と表示)などが表示される。
ここでプリントタブ72を押下して選択すると、図11に示すプリント追加画面76に切り替わる。保存タブ73を押下して選択すると、図12に示す保存先追加画面80に切り替わる。送信タブ74を押下して選択すると、図13に示す送信先追加画面86に切り替わる。ストップボタン75を押下すると、ジョブが停止する。
図11に示すように、プリント追加画面76には、印刷の設定および開始やジョブの停止に関する操作方法を示すメッセージ77と、印刷における各種の設定項目を選択する操作を受け付ける選択ボタン(設定項目ボタン)78と、選択した設定項目を確定して印刷(プリント)を開始(追加確定)する操作を受け付けるプリント開始ボタン79と、図10で説明したプリントタブ72、保存タブ73、送信タブ74、ストップボタン75などが表示される。
ここで所望の選択ボタン78を押下して印刷に関する設定を行い、プリント開始ボタン79を押下すると、設定された条件で印刷が開始される。ストップボタン75を押下すると、ジョブが停止する。また、保存タブ73を押下すると保存先追加画面80に切り替わり(図12参照)、送信タブ74を押下すると送信先追加画面86に切り替わる(図13参照)。
図12に示すように、保存先追加画面80には、保存先の指定やジョブの停止に関する操作方法を示すメッセージ81と、保存先として、本例では共有BOXを指定する操作を受け付ける共有BOXボタン82と、個人BOXを指定する操作を受け付ける個人BOXボタン83と、外部メモリを指定する操作を受け付ける外部メモリボタン84と、指定した保存先を確定して保存を開始(追加確定)する操作を受け付ける保存開始ボタン85と、図10で説明したプリントタブ72、保存タブ73、送信タブ74、ストップボタン75などが表示される。
ここで所望の共有BOXボタン82、個人BOXボタン83、外部メモリボタン84を押下して保存先を指定し、保存開始ボタン85を押下すると、指定した保存先への画像データの保存が開始される。ストップボタン75を押下すると、ジョブが停止する。また、プリントタブ72を押下するとプリント追加画面76に切り替わり(図11参照)、送信タブ74を押下すると送信先追加画面86に切り替わる(図13参照)。
図13に示すように、送信先追加画面86には、送信先の指定やジョブの停止に関する操作方法を示すメッセージ87と、送信先として、本例ではファクシミリ送信を指定する操作を受け付けるファックスボタン88(図中では「FAX」と表示)と、インターネットファクシミリ送信を指定する操作を受け付けるインターネットファックスボタン89(図中では「I−FAX」と表示)と、Scan to E-mail送信を指定する操作を受け付けるScan to E-mailボタン90と、Scan to SMB送信を指定する操作を受け付けるScan to SMBボタン91と、指定した送信先を確定して送信を開始(追加確定)する操作を受け付ける送信開始ボタン92と、図10で説明したプリントタブ72、保存タブ73、送信タブ74、ストップボタン75などが表示される。
ここで所望のファックスボタン88、インターネットファックスボタン89、Scan to E-mailボタン90、Scan to SMBボタン91を押下して送信先を指定し、送信開始ボタン92を押下すると、指定した送信先への画像データの送信が開始される。ストップボタン75を押下すると、ジョブが停止する。また、プリントタブ72を押下するとプリント追加画面76に切り替わり(図11参照)、保存タブ73を押下すると保存先追加画面80に切り替わる(図12参照)。
以上説明したように、本実施の形態に係る複合機10では、ジョブの開始から所定時間が経過するまでは、ストップキー36がジョブを停止させる機能で動作する。この期間にストップキー36を押下してジョブが停止されると、そのジョブが操作表示部17に中断ジョブとして表示され(図7参照)、削除または再開できるようになる。ジョブの開始から所定時間を経過した後は、ストップキー36が複合機10をジョブの設定に対する変更操作を受け付ける状態へ遷移させる機能で動作する。この期間にストップキー36を押下すると、ジョブを続行したまま設定を変更できるようになる。
たとえば、図3〜図10で説明したように、原稿のスキャン中やプリント中などに部数の誤りに気が付いたり、出力先を追加したい場合などに、ジョブの開始から所定時間が経過していれば、ストップキー36の押下によって、ジョブをキャンセルすることなく続行したまま部数の訂正や出力先の追加を行うことができる。これにより、所定時間を超えて行われた大量スキャンなどを最初からやり直す必要がなくなり、ユーザに与える負担(ストレス)や無駄(ロス)を低減できるようになる。
特に、原稿の読取処理を含むジョブでは、途中でキャンセルしてやり直すことになると、原稿を揃え直して自動原稿送り装置にセットし直すなどの手間が掛かる。また、原稿の全枚数に対して読み取りに係る給紙から排紙までの物理的な動作が完了するのを再び待たなければならなくなると、ユーザに与える負担や無駄も大きくなり、大量スキャンをやり直すようなことになるとそれらの悪影響が更に大きくなる。このようなジョブに対し、途中でキャンセルすることなく設定の誤りを訂正できることは好適である。
このように、ジョブを開始してからの経過時間に応じてストップキー36の機能を切り替えることにより、ジョブを開始してからの処理量(経過時間)に応じた操作機能を操作キーを増やすことなくユーザに提供することができ、ユーザはストップキー36を操作するだけで、処理が開始されたジョブに対し操作時点での処理量に応じた適切な操作機能を使用できるようになる。したがって、処理が開始されたジョブに対して操作を行う上での操作性や利便性が向上する。
また、ジョブの開始から所定時間の経過後にストップキー36が押下されると、その時点におけるジョブの進行状況に応じて、変更操作を受け付ける項目(設定項目)を変更する。詳細には、上述したように、変更可能な項目を抽出してその項目のみを表示することにより、変更可能な項目のみ変更操作を受け付けるようにする。
これにより、変更不可能な項目に対して無駄な操作が行われるようなことを回避でき、ジョブの設定を変更する上での操作性や利便性が向上する。特に、変更操作を受け付ける項目のみを表示することで、ユーザは処理中(進行中)のジョブに対し現時点で変更できる項目の把握や選択が容易に行えるようになる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、実施の形態ではストップキー36を例に説明したが、他の操作キー(ハードウェアキー)でもかまわない。また、ストップキーを含む各種の操作キーが有する機能(第1および第2の機能)についても、実施の形態で説明した機能に限らない。
たとえば、スタートキーとストップキーを兼用したスタート/ストップキーなどを、ジョブが開始される前はジョブを開始させる機能で動作させ、ジョブの開始から所定時間が経過するまではジョブを停止させるまたは削除する機能(第1の機能)で動作させ、所定時間の経過後はジョブの設定に対する変更操作を受け付ける状態へ遷移させる機能(第2の機能)で動作させるなどしてもよい。
また、実施の形態ではストップキーをジョブの開始から所定時間が経過するまではジョブを停止させる機能で動作させるようにしているが、これに替えてジョブを削除する機能で動作させるようにしてもよい。この場合は、図3に示したフローチャートでは、ステップS106〜ステップS109が省略され、ステップS105からステップS110へ移行するような流れとなる。
また、実施の形態では主に処理中のジョブに対して設定を変更する場合を説明したが、待機中のジョブや予約されたジョブに対して設定を変更できるようにしてもよい。その場合は、たとえば、図7に示した中断画面40に、待機中や予約されたジョブのリストを表示するためのタブ(待機ジョブタブや予約ジョブタブなど)を表示し、そのタブが押下されるとジョブリスト画面に切り替えて待機中や予約されたジョブをリスト表示する。そして、このジョブリスト画面上で選択されたジョブに対し、設定の変更を受け付けるなどしてもよい。
また、実施の形態では複合機10がジョブの設定に対する変更操作を受け付ける状態へ遷移する際に、処理中のジョブを停止させずに続行するようにしているが、状態遷移に伴い停止(一時停止)させるようにしてもよい。
また、この処理中のジョブの続行/停止は、所定の条件に応じて切り替えるようにしてもよい。所定の条件は、たとえば、ジョブを開始してからの経過時間、ジョブの処理量、ジョブの進行状況、ユーザの選択したジョブの設定項目などである。これらの条件によっては、設定を変更する上でジョブを停止させた方がよい、もしくは、ジョブを停止させなくてもかまわない(続行しても影響が少ない)場合などがあるため、所定の条件に応じて処理中のジョブの続行/停止制御を行うようにしてもよい。
実施の形態で説明した部数変更や出力先追加は、ユーザの選択したジョブの設定項目である。これらの条件はジョブを停止させずに設定の変更を受け付けても影響が少ないため、上述したように続行したまま設定の変更を受け付けるようにしている。このように、処理中のジョブを停止させずに設定の変更を受け付ける場合は生産性の低下が抑えられる。
また、図3のフローチャートにおけるステップS114では、図8に示したように変更可能な設定項目のみを表示することで、変更可能な設定項目を容易に把握(識別)できるようにしているが、表示の仕方はこれに限らない。たとえば、通常の設定画面にて変更不可の設定項目をグレイアウトで表示し(非アクティブ化)、グレイアウトされていない設定項目のみが変更可能であることを識別できるように表示するなどしてもよい。
また、ステップS113での抽出による結果、変更可能な設定項目が1つしかない場合には、図8に示したようなメニュー画面に遷移せずにその設定項目の設定変更画面に直接遷移するようにしてもよい(ステップS114を省略)。
また、変更を受け付ける設定項目がデフォルトで1つ、もしくは、ジョブ種毎に1種類にされているような場合は、変更可能な設定項目を抽出したり、抽出した設定項目の選択ボタンをメニュー表示したりする必要はないため、それらを行わないようにしてもよい(ステップS113/S114を削除)。すなわち、ジョブの進行状況を確認した結果(ステップS111)、デフォルトの設定項目を変更できると判断した場合に(ステップS112;Yes)、その設定項目の設定変更画面に遷移するようにしてもよい。
また、ジョブを停止させて変更を受け付けるように構成されている場合や、ジョブを停止させずに変更を受け付けても影響が少ない設定項目(部数変更や出力先追加など)のみ変更を受け付けるように構成されている場合などには、ジョブの進行状況確認および設定変更の可否判断の必要性が低いため、それらを行わないようにしてもよい(ステップS111/S112を削除)。
また、実施の形態では複合機10がユーザ認証機能を備えており、複合機10のCPU11がユーザ認証(個人認証)を行うようにしているが、ユーザ認証は複合機10とネットワークで接続された認証サーバなどが行うようにしてもよい(サーバ認証)。たとえば、複合機10はユーザ認証入力部18で入力を受け付けた認証情報をネットワーク通信部20からネットワークを通じて認証サーバに送信しユーザ認証を依頼する。認証サーバは、複合機10から受信した認証情報と予め登録されている認証情報を照合してユーザ認証を行い、その結果(認証許可/認証不許可)をネットワークを通じて依頼元の複合機10に返信するようにしてもよい。
また、実施の形態に係る複合機10ではタッチパネル式の操作表示部17が操作部と表示部の機能を兼ね備えているが、この操作部と表示部とは個別に構成するようにしてもよい。複合機10におけるプリンタ部24は、レーザ光に代えてLED(Light Emitting Diode)で感光体ドラムを走査露光するLEDプリンタなどの他の方式のプリンタとしてもよい。
また本発明は、実施の形態で説明した複合機に限らず、複写機やファクシミリ機などの他の画像処理装置にも適用可能である。