JP2012084691A - 成膜装置と成膜装置用の支持台 - Google Patents

成膜装置と成膜装置用の支持台 Download PDF

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Abstract

【課題】成膜時に半導体ウエハの内周部の温度分布をより均一化することができるとともに、可動部材上への膜の成長を防止することができる支持台を提供する。
【解決手段】成膜時にウエハ70が載置される支持台であって、載置部材40と可動部材30を備えている。載置部材40は、ウエハ70が載置されるときに、ウエハ70の裏面の外周部を支持する第1支持面44を備えている。可動部材30は、ウエハ70を搬送するときに、ウエハ70の裏面の外周部を支持する第2支持面34を備えている。第2支持面34は、第1支持面44の内周端44aよりも外周側に位置している。可動部材30は、上部位置と下部位置との間を移動可能である。第1支持面44に支持されたウエハ70を平面視したときに、可動部材30全体がウエハ70と重なる範囲内に位置する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ウエハの表面に膜を成長させる際にウエハが載置される支持台に関する。
特許文献1には、ウエハの表面に膜を成長させる際にウエハが載置される支持台が開示されている。この支持台は、ウエハが載置される載置部材(アウターサセプタ)と、ウエハを載置部材に搬送する可動部材(インナーサセプタ)を備えている。載置部材は、ウエハが載置されるときに、ウエハの裏面の外周部と接触する支持面を備えている。可動部材は、支持面より上側の上部位置と支持面より下側の下部位置との間を移動可能とされている。可動部材の上面には、凸部が形成されている。凸部の端面は、ウエハを搬送するときに、ウエハの裏面の内周部(支持面が接触する位置より内周側の部分)と接触する。この支持台上にウエハを載置する際には、最初に、可動部材を上部位置に移動させる。次に、可動部材上にウエハを載置する。このときには、凸部によってウエハの裏面の内周部が支持される。次に、可動部材を下側に移動させる。可動部材が下部位置(支持面より下側の位置)まで移動すると、ウエハの裏面の外周部が載置部材の支持面に支持されるとともに、可動部材がウエハから離れる。すなわち、ウエハが載置部材上に載置される。成膜後に支持台からウエハを取り出すときには、可動部材を上部位置まで移動させる。すると、載置部材上に載置されているウエハが可動部材によって持ち上げられる。可動部材が上部位置まで移動したら、搬送手段によってウエハを可動部材上から運び出す。
また、特許文献2にも、成膜時にウエハが載置される支持台が開示されている。この支持台は、ウエハが載置される載置部材(支持エリア)と、ウエハを載置部材に搬送する可動部材(リフトリング)を備えている。載置部材は、ウエハを支持する支持面を備えている。可動部材は、支持面より上側の上部位置と支持面より下側の下部位置との間を移動可能とされている。可動部材は、ウエハを搬送するときに、ウエハの裏面の外周部と接触してウエハを支持する3つのリフト部片と、3つのリフト部片を連結する連結部を備えている。この支持台上にウエハを載置する際には、最初に、可動部材を上部位置に移動させる。次に、可動部材上にウエハを載置する。このときには、リフト部片によってウエハの裏面の外周部が支持される。次に、可動部材を下側に移動させる。可動部材が下部位置(支持面より下側の位置)まで移動すると、ウエハが載置部材の支持面に支持されるとともに、可動部材がウエハから離れる。すなわち、ウエハが載置部材上に載置される。成膜後に支持台からウエハを取り出すときには、可動部材を上部位置に移動させてウエハを持ち上げる。そして、搬送手段によってウエハを可動部材上から運び出す。
特開2009−070915号 特開2000−138281号
特許文献1の支持台では、可動部材の凸部がウエハの裏面の内周部と接触できる位置に形成されている。このため、載置部材にウエハを載置すると、ウエハの内周部の下側に凸部が位置する。したがって、ウエハの内周部と可動部材の間の隙間の幅が、凸部が形成されている箇所では、凸部が形成されていない箇所よりも小さい。すなわち、支持台のうち凸部だけがウエハの内周部に接近している状態となる。ウエハ上に成膜する際には、ウエハが加熱される。このとき、ウエハの内周部に対して凸部が部分的に接近しているので、凸部の近傍でウエハ内の温度分布が不均一となる。このように温度分布が不均一となると、ウエハ上に膜が成長する速度が、凸部の近傍とその他の部分とで異なってしまう。この成膜速度の違いは、成長させる膜が薄い場合には、ほとんど問題とならない。しかしながら、近年では、膜厚が数μmまたは数十μmといった厚い膜の成長が行われている。厚い膜を成長させる場合には、成膜速度の差による膜厚の相違が顕著に生じ、好適な膜が得られないという問題が生じる。
特許文献2の支持台では、可動部材のウエハを支持する部分(すなわち、リフト部片)が、ウエハの裏面の外周部と接触できる位置に形成されている。このため、載置部材にウエハを載置すると、ウエハの外周部の下側にリフト部片が位置する。このため、成膜時にウエハの外周部(リフト部片の近傍)において不均一な温度分布が生じるが、ウエハの外周部は半導体素子が形成されない領域であるので、特に問題は生じない。しかしながら、この支持台では、3つのリフト部片を連結する連結部が、ウエハに覆われない位置に形成されている。このため、成膜時に、ウエハ上だけでなく、連結部上にも膜が成長する。このように可動部材の一部に膜が成長しても、成長させる膜の厚さが薄い場合にはそれほど問題は生じない。しかしながら、上述した厚い膜を成長させる場合には、可動部材と載置部材の間に跨って膜が成長する場合がある。このため、その後に可動部材を移動させるときに、可動部材と載置部材の間に跨って成長した膜が粉砕されて、多量のパーティクルが発生する。
本明細書では、成膜時に半導体ウエハの内周部の温度分布をより均一化することができるとともに、可動部材上への膜の成長を防止することができる支持台を提供する。
本明細書が開示する支持台は、ウエハの表面に膜を成長させる際にウエハが載置される。この支持台は、ウエハが載置される載置部材と、ウエハを搬送する可動部材を備えている。載置部材は、ウエハが載置されるときに、ウエハの裏面の外周部と接触してウエハを支持する第1支持面を備えている。可動部材は、ウエハを搬送するときに、ウエハの裏面の外周部と接触してウエハを支持する第2支持面を備えている。第2支持面は、第1支持面の内周端よりも外周側に位置しており、ウエハを搬送するときに、ウエハの裏面の外周部と接触してウエハを支持する。可動部材は、第2支持面が第1支持面より上側に位置する上部位置と第2支持面が第1支持面と同じ高さまたは第1支持面より下側に位置する下部位置との間を移動可能である。第1支持面に支持されたウエハを平面視したときに、可動部材全体がウエハと重なる範囲内に位置する。なお、上記の「第1支持面の内周端」とは、第1支持面によって半導体ウエハが支持されたときの半導体ウエハの内周側に位置する第1支持面の端部を意味する。また、上記の「外周側」とは、第1支持面によって半導体ウエハが支持されたときの半導体ウエハの外周側を意味する。
この支持台にウエハを載置する際には、最初に、可動部材を上部位置に移動させる。次に、可動部材上にウエハを載置する。このとき、可動部材の第2支持面によって、ウエハの裏面の外周部が支持される。次に、可動部材を下部位置まで移動させる。すると、ウエハの裏面の外周部が載置部材の第1支持面に支持される。これによって、ウエハが載置部材上に載置され、載置部材上に載置されたウエハに対して成膜処理を行うことができる。成膜後に支持台からウエハを取り出すときには、可動部材を上部位置まで移動させる。すると、載置部材上に載置されているウエハが可動部材によって持ち上げられる。可動部材が上部位置まで移動したら、搬送手段によってウエハを可動部材上から運び出す。この支持台では、可動部材の第2支持面が、載置部材の第1支持面の内周端よりも外周側に位置している。したがって、ウエハが第1支持面上に載置されている状態において、第2支持面がウエハの内周部の下側に存在しない。このため、成膜時に第2支持面によってウエハの内周部の温度分布が乱されることが抑制される。このように、第2支持面が第1支持面の内周端よりも外周側に位置していることで、第2支持面がウエハの内周部の温度に与える影響を低減することができる。したがって、この支持台によれば、成膜時にウエハの内周部の温度分布が不均一となることを抑制することができ、厚い膜を好適に成長させることができる。また、この支持台では、第1支持面に支持されたウエハを平面視したときに、可動部材全体がウエハと重なる範囲内に位置する。すなわち、ウエハが第1支持面に支持されたときに、可動部材全体がウエハの陰に隠れる。したがって、可動部材上に膜が成長することを抑制することができる。このため、可動部材と載置部材に跨って膜が成長すること抑制することができる。
上述した支持台の可動部には、第1支持面よりも内周側の領域全体に、ウエハが第1支持面に支持されたときにウエハの裏面に対して間隔を空けた位置でウエハの裏面に対して平行に伸びる面が形成されていることが好ましい。なお、上記の「内周側」とは、第1支持面によって半導体ウエハが支持されたときの半導体ウエハの内周側を意味する。
このような構成によれば、支持台上にウエハが載置されたときに、ウエハの内周部と支持台との間の間隔が略一定となる。したがって、成膜時にウエハの内周部の温度分布をより均一化することができる。
上述した支持台は、第2支持面が、内周側ほど下側に変位する傾斜面であることが好ましい。
この様な構成によれば、可動部材の第2支持面でウエハを支持するときに、より安定してウエハを支持することができる。
また、本明細書は、上述した何れかの支持台と搬送手段を備えた成膜装置を提供する。搬送手段は、ウエハを搬送するときに、ウエハの裏面の外周部と接触してウエハを支持する第3支持面を備えている。搬送手段は、可動部材が上部位置にあるときに、第2支持面と第3支持面とが干渉しない態様で、可動部材との間でウエハの受け渡しを行う。
このような構成によれば、ウエハの内周部に接触することなく、搬送手段と支持台との間でウエハを受け渡すことができる。
実施例の成膜装置10の縦断面図。 ウエハステージ20の上面図。 凸部30が形成されていない箇所(図2のA−A線)と、凸部30が形成されている箇所(図2のB−B線)におけるウエハステージ20の縦断面図。 実施例の成膜装置10の縦断面図。 ロボットハンド90上に載置された半導体ウエハ70の平面図。
図1に示す成膜装置10は、シリコンからなる半導体ウエハ70の表面にシリコン膜をエピタキシャル成長させる。図1に示すように、成膜装置10は、チャンバ12を備えている。チャンバ12の底面には、排気管14が接続されている。排気管14の他端は、図示しない排気ポンプに接続されている。排気ポンプを作動させることで、チャンバ12内のガスをチャンバ12外へ排気することができる。チャンバ12の最上部には、シャワーヘッド16が設置されている。シャワーヘッド16は、チャンバ12内に連通する多数の噴射孔を備えている。シャワーヘッド16には、原料ガス供給管18が接続されている。原料ガス供給管18から、シャワーヘッド16に、シリコン膜の原料となる原料ガスが供給される。シャワーヘッド16は、供給された原料ガスを、噴射孔からチャンバ12内に噴射する。
チャンバ12内には、ウエハステージ20が設置されている。ウエハステージ20上には、成膜時に半導体ウエハ70が載置される。ウエハステージ20は、サセプタ22と、サセプタ22を支持するサセプタ支持部材24を備えている。サセプタ支持部材24は、筒状の部材である。サセプタ支持部材24の下部には、直径が小さい軸部24aが形成されている。チャンバ12の底部には、軸受部28が形成されている。軸部24aは軸受部28に挿入されている。これによって、サセプタ支持部材24は、中心軸24bの回りに回転可能にチャンバ12に取り付けられている。サセプタ支持部材24は、図示しない駆動装置によって回転させることができる。サセプタ22は、サセプタ支持部材24の最上部に取り付けられている。サセプタ22は、サセプタ支持部材24と共に回転する。
図1、2に示すように、サセプタ22は、内側サセプタ30と外側サセプタ40を備えている。図2に示すようにウエハステージ20を上側から平面視した状態において、内側サセプタ30と外側サセプタ40は略円形の外形を備えている。但し、内側サセプタ30には、円形の部分から外周側に突出する凸部32が3つ形成されている。内側サセプタ30の中心軸と外側サセプタ40の中心軸は、サセプタ支持部材24の中心軸24bと略一致している。3つの凸部32は、中心軸24bの回りに所定の等角度間隔で配置されている。外側サセプタ40には、外側サセプタ40の上面から下面に連通する貫通孔48が中心軸24bに沿って形成されている。内側サセプタ30は外側サセプタ40の貫通孔48内に配置されている。
図3(a)に示すように、凸部32が形成されていない部分において、外側サセプタ40の貫通孔48の内面は段差状に形成されている。この段差によって、外側サセプタ40には、外周壁42と、ウエハ支持面44と、内側サセプタ支持面46が形成されている。外周壁42は、外側サセプタ40の最外周部に形成されており、ウエハ支持面44から上側に突出している。ウエハ支持面44は、外周壁42の内周側に形成されている。ウエハ支持面44は、略水平に伸びる平面であり、外側サセプタ40に半導体ウエハ70が載置されたときに半導体ウエハ70を支持する。内側サセプタ支持面46は、ウエハ支持面44の内周側に形成されている。内側サセプタ支持面46は、ウエハ支持面44よりも下側に位置している。また、図3(b)に示すように、凸部32が形成されている部分では、内側サセプタ支持面46を外周側に拡大した拡大支持面46aが形成されている。
図3に示すように、内側サセプタ30は、貫通孔48内に収容されており、内側サセプタ支持面46上に載置されている。内側サセプタ30の外形は、貫通孔48に沿う形状に形成されている。各凸部32は、拡大支持面46a上に配置されている。各凸部32の上面34は、内側サセプタ30の他の部分の上面36よりも上側に突出している。各凸部32の上面34は、内側サセプタ30で半導体ウエハ70を搬送するときに半導体ウエハ70を支持するウエハ支持面である。図3(a)及び(b)に示すように、ウエハ支持面34の内周端34aは、ウエハ支持面44の内周端44aよりも外周側に位置している。また、ウエハ支持面34の外周端34bは、半導体ウエハ70がウエハ支持面44上に載置されたときに、半導体ウエハ70の外周端70aよりも内周側に位置する。すなわち、ウエハ支持面34の全体が、図3に示す幅Wの範囲内に位置している。ウエハ支持面34の外周端34bがウエハ支持面44上に載置された半導体ウエハ70の外周端70aよりも内周側に位置するので、この半導体ウエハ70を平面視したときに、内側サセプタ30全体が半導体ウエハ70と重なる。ウエハ支持面34は、外周端34bから内周端34aに向かうほど下側に変位するように僅かに傾斜している。ウエハ支持面34の外周端34b(最も上側に位置する部分)は、ウエハ支持面44よりも僅かに下側に位置している。内側サセプタ30の上面36(凸部32のウエハ支持面34を除いた部分の上面)は、略水平な平面に形成されている。
図1に示すように、ウエハステージ20には、内部空間50が形成されている。内部空間50は、サセプタ22の下側に形成されている。内部空間50内には、ヒータ52と複数のリフトピン54が設置されている。ヒータ52は、サセプタ22を介して、サセプタ22上に載置されている半導体ウエハ70を加熱する。各リフトピン54は、図1に示す位置から上方に移動することができる。各リフトピン54が上方に移動すると、各リフトピン54の先端が内側サセプタ30の裏面に当接する。各リフトピン54は、内側サセプタ30を安定して支持できる数だけ設置されている。したがって、各リフトピン54が内側サセプタ30に当接する位置からさらに上方に移動すると、図4に示すように、各リフトピン54によって内側サセプタ30が外側サセプタ40から持ち上げられる。これによって、半導体ウエハ70を上方に搬送することができる。この状態では、半導体ウエハ70の外周部が、内側サセプタ30のウエハ支持面34によって支持される。
次に、成膜装置10の動作について説明する。最初に、ウエハステージ20上に半導体ウエハ70を載置する際の成膜装置10の動作について説明する。ウエハステージ20上に半導体ウエハ70を載置する際には、最初に、ロボットハンドによって半導体ウエハ70がチャンバ12内に搬入される。このとき、図5に示すように、ロボットハンド90は、半導体ウエハ70の裏面の外周部と部分的に接触することで、半導体ウエハ70を支持している。ロボットハンド90は、ウエハステージ20の直上まで半導体ウエハ70を移動させる。図5には、ウエハステージ20の直上に半導体ウエハ70を移動させたときの、内側サセプタ30とロボットハンド90の水平方向の位置関係が示されている。図示するように、内側サセプタ30は、半導体ウエハ70と重なるように配置されている。また、ロボットハンド90と内側サセプタ30は、互いに重ならないように配置されている。
次に、リフトピン54が上方に移動し、内側サセプタ30が外側サセプタ40から持ち上げられる。図4に示すように、内側サセプタ30は、ロボットハンド90より上側に持ち上げられる。これによって、半導体ウエハ70が内側サセプタ30によって持ち上げられ、半導体ウエハ70がロボットハンド90から離れる。このとき、内側サセプタ30の3つのウエハ支持面34が、半導体ウエハ70と接触する。各ウエハ支持面34は、半導体ウエハ70の裏面の外周部と接触する。これによって、半導体ウエハ70が支持される。なお、図5に示すように、ロボットハンド90は内側サセプタ30と重ならないように配置されているので、ロボットハンド90と内側サセプタ30が干渉することはない。また、ウエハ支持面34が、内側サセプタ30の上面36よりも上側に突出しているので、内側サセプタ30の上面36と半導体ウエハ70の間には微小な隙間が形成される。すなわち、内側サセプタ30の上面36は、半導体ウエハ70と接触しない。一般に、半導体ウエハを平面上に載置しようとすると、半導体ウエハと平面との間に空気層が形成されて、半導体ウエハが横滑りする。内側サセプタ30は、3つのウエハ支持面34でのみ半導体ウエハ70と接触するので、半導体ウエハ70の横滑りが抑制される。また、上述したように、3つのウエハ支持面34は、内周側ほど下側に変位するように傾斜している。これによっても、半導体ウエハ70の横滑りが抑制されている。内側サセプタ30が半導体ウエハ70を持ち上げたら、図5の矢印に示す方向にロボットハンド90を退避させる。次に、リフトピン54を元の位置まで下降させ、内側サセプタ30を図1に示す位置まで下降させる。図3に示すように、半導体ウエハ70の直径は、外側サセプタ40の外周壁42の内径より小さく、ウエハ支持面44の内径(内周端44aが描く円の直径)よりも大きい。したがって、内側サセプタ30を図1に示す位置まで下降させると、半導体ウエハ70がウエハ支持面44上に載置される。このとき、半導体ウエハ70の裏面の外周部が、ウエハ支持面44と接触する。また、図3(b)に示すように、内側サセプタ30のウエハ支持面34は外側サセプタ40のウエハ支持面44よりも下側に位置するので、内側サセプタ30は半導体ウエハ70に対して非接触となる。
次に、成膜時における成膜装置10の動作について説明する。成膜時には、排気管14によってチャンバ12内のガスがチャンバ12外に排出されるとともに、シャワーヘッド16からチャンバ12内に原料ガスが供給される。供給された原料ガスは、チャンバ12内を通って排気管14へ流れる。また、図示しない駆動装置によって、ウエハステージ20が中心軸24b回りに回転される。これによって、チャンバ12内の原料ガスが、半導体ウエハ70の表面に沿って流れる。また、ヒータ52によって、半導体ウエハ70が加熱される。これによって、半導体ウエハ70の表面において、原料ガスが反応し、半導体ウエハ70の表面に膜がエピタキシャル成長する。
ウエハステージ20の上面のうち、ウエハ支持面44より内周側の領域全域には、ウエハ支持面44よりも下側に位置する内側サセプタ30の上面36が形成されている。半導体ウエハ70がウエハ支持面44上に載置されると、半導体ウエハ70の裏面の外周部のみがウエハ支持面44と接触し、半導体ウエハ70の裏面の内周部はウエハステージ20と接触しない。内側サセプタ30の上面36は、略水平な平面である。したがって、ウエハ支持面44上に半導体ウエハ70が載置されると、半導体ウエハ70の裏面の内周部と内側サセプタ30の上面36との間に、幅が略一定である隙間が形成される。このように、半導体ウエハ70の裏面の内周部と内側サセプタ30の上面36との間の間隔が一定となるので、半導体ウエハ70の内周部を均一に加熱することができる。したがって、半導体素子が形成される半導体ウエハ70の内周部の上面に、均一に膜を成長させることができる。したがって、この成膜装置10によれば、欠陥が少ない高品質な厚い膜を形成することができる。また、半導体ウエハ70の裏面の外周部は、略全周に亘ってウエハ支持面44と接触しているが、内側サセプタ30の凸部32上の箇所ではウエハ支持面34に対して非接触となっている。したがって、凸部32上で半導体ウエハ70の温度分布が不均一となり、凸部32上の半導体ウエハ70の表面に成長する膜の厚さが不均一となる場合がある。しかしながら、半導体ウエハ70の外周部には半導体素子が形成されないので、膜厚の不均一による不具合は生じない。また、内側サセプタ30のウエハ支持面34は、外側サセプタ40のウエハ支持面44より下側に位置しているが、ウエハ支持面34とウエハ支持面44との上下方向の位置の差は僅かである。したがって、半導体ウエハ70の外周部でも、それほど温度分布は不均一とはならない。
また、成膜時には、ウエハステージ20上にも膜が成長する。外側サセプタ40と内側サセプタ30の間に跨って膜が成長すると、パーティクルの問題等が生じる。しかしながら、成膜装置10では、半導体ウエハ70が外側サセプタ40上に載置されている状態において、内側サセプタ30の全体が半導体ウエハ70の下側に位置する。すなわち、半導体ウエハ70によって、内側サセプタ30の全体が覆われる。このため、内側サセプタ30の表面に膜が成長することが抑制される。したがって、この成膜装置10では、外側サセプタ40と内側サセプタ30の間に跨って膜が成長することが抑制される。
また、半導体ウエハ70の裏面の外周部は、凸部32が形成されている箇所を除いて、略全周においてウエハ支持面44と接触している。これによって、原料ガスが半導体ウエハ70の裏面側にまわり込むことが抑制されている。
次に、成膜後にチャンバ12から半導体ウエハ70を搬出する際の動作について説明する。半導体ウエハ70を搬出する際には、図4に示す位置までリフトピン54を上昇させて、内側サセプタ30と半導体ウエハ70を持ち上げる。次に、図4に示す位置にロボットハンド90を移動させ、リフトピン54を下降させる。これによって、ロボットハンド90上に半導体ウエハ70を載置する。次に、ロボットハンド90によって、半導体ウエハ70をチャンバ12の外に搬出する。また、リフトピン54は、図1に示すように、内側サセプタ30が外側サセプタ40内に収容される位置まで下降させる。
以上に説明したように、実施例の成膜装置10によれば、厚い膜を好適に成長させることができる。
なお、上述した実施例では、ウエハ支持面34がウエハ支持面44より下側に位置していたが、ウエハ支持面34がウエハ支持面44と同じ高さに形成されていてもよい。このような構成によれば、ウエハ支持面44上に半導体ウエハ70が載置されたときに、ウエハ支持面34が半導体ウエハ70と接触する。このため、半導体ウエハ70の外周部における温度分布をより均一化することができるとともに、原料ガスが半導体ウエハ70の裏面側にまわり込むことをより抑制することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:成膜装置
12:チャンバ
14:排気管
16:シャワーヘッド
18:原料ガス供給管
20:ウエハステージ
22:サセプタ
24:サセプタ支持部材
30:内側サセプタ
32:凸部
34:ウエハ支持面
40:外側サセプタ
42:外周壁
44:ウエハ支持面
46:内側サセプタ支持面
48:貫通孔
52:ヒータ
54:リフトピン
70:半導体ウエハ
90:ロボットハンド

Claims (4)

  1. ウエハの表面に膜を成長させる際にウエハが載置される支持台であって、
    ウエハが載置される載置部材と、ウエハを搬送する可動部材を備えており、
    載置部材は、ウエハが載置されるときに、ウエハの裏面の外周部と接触してウエハを支持する第1支持面を備えており、
    可動部材は、ウエハを搬送するときに、ウエハの裏面の外周部と接触してウエハを支持する第2支持面を備えており、
    第2支持面は、第1支持面の内周端よりも外周側に位置しており、
    可動部材は、第2支持面が第1支持面より上側に位置する上部位置と第2支持面が第1支持面と同じ高さまたは第1支持面より下側に位置する下部位置との間を移動可能であり、
    第1支持面に支持されたウエハを平面視したときに、可動部材全体がウエハと重なる範囲内に位置する、
    ことを特徴とする支持台。
  2. 可動部材には、第1支持面よりも内周側の領域全体に、ウエハが第1支持面に支持されたときにウエハの裏面に対して間隔を空けた位置でウエハの裏面に対して平行に伸びる面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の支持台。
  3. 第2支持面が、内周側ほど下側に変位する傾斜面であることを特徴とする請求項1または2に記載の支持台。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の支持台と、ウエハを搬送する搬送手段を備えた成膜装置であって、
    搬送手段は、ウエハを搬送するときに、ウエハの裏面の外周部と接触してウエハを支持する第3支持面を備えており、
    搬送手段は、可動部材が上部位置にあるときに、第2支持面と第3支持面とが干渉しない態様で、可動部材との間でウエハを受け渡すことを特徴とする成膜装置。
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