JP2012077544A - 仮設足場、及び建物の構築方法 - Google Patents

仮設足場、及び建物の構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】作業者の昇降あるいは資材等の搬入搬出に支障をきたすことなく、床開口部を使用することができる床開口部用の仮設足場を提供する。
【解決手段】仮設足場1は、下部支柱20A,20B,20C,20Dが床開口部FHの周縁の側面梁H3,H4に接続され、該下部支柱間の側面ビーム40に作業床50を架け渡す構成となっている。従って、床開口部FHを有する二階床F2よりも高い位置に作業床50が仮設される構成とすることができる。これによって、仮設足場1を用いて上階の梁・床等の架構、床開口部FHの上方の天井、床開口部FHに周辺の壁を構築する作業を安全に行なう一方で、他の作業者は、作業床50と床開口部FHの周縁との間のスペースを通過することによって、床開口部FHを使用しての昇降あるいは資材等の搬入搬出を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、仮設足場、及び建物の構築方法に関する。
従来より、建物の中間階に吹抜け等の床開口部が形成されている場合、床開口部に周辺の工事をする為の仮設物を設けることが行われていた。例えば、ローリングタワー等のやぐら状の足場を立ち上げたり(特許文献1参照)、床開口部に仮設の蓋を設けること(特許文献2参照)などが行なわれてきた。
特開平8−028030号公報 特開平5−222844号公報
しかしながら、やぐら状の足場を用いる場合は、利用できる場所が限定されてしまうという問題がある。例えば、床開口部が階段の設置される階段室である場合、足場と階段とが干渉してしまうため、やぐら状の足場を用いることはできない。また、床開口部を蓋で塞いでしまうと、作業中に床開口部を使用した作業を行えなくなるという問題がある。例えば、大規模な建物であれば専用の昇降機や階段を建物の外部に別途設けることも可能である。しかし、戸建て住宅等の小規模な建物の場合、スペースやコストの制約から大掛かりな仮設物や仮設設備を採用することが難しく、例えば、本設の階段を工事の初期の段階で設置し、床開口部を通過して作業者の昇降或いは資材等の搬入搬出を行うことが多い。従って、床開口部を蓋で塞ぐことなく、仮設足場を設置した状態であっても床開口部を使用できるようにしておくことが求められる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、戸建て住宅等の小規模な建物における床開口部であっても、仮設足場を設置した状態において、作業者の昇降あるいは資材等の搬入搬出に支障をきたすことなく、床開口部を使用することができる床開口部用の仮設足場を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る仮設足場は、鉄骨造の軸組みによって構成される鉄骨造建物内部の床開口部に用いられる仮設足場であって、床開口部の周縁の梁に接続された複数の支柱と、該支柱間に対向するように架け渡された一対の水平材と、該一対の水平材間に架け渡された作業床と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る仮設足場によれば、支柱が床開口部の周縁の梁に接続され、該支柱間の水平材に作業床を架け渡す構成となっている。従って、床開口部を有する床よりも高い位置に水平材を配置しておくことによって、作業床が支柱によって床面よりも高い位置に仮設される構成とすることができる。支柱は、床開口部の周縁の梁に接続されているため、下階床と床開口部を連絡する構造物(例えば階段など)とは干渉することがなく、作業床も支柱によって床面より高い位置に仮設することができるため、床開口部を塞がない。すなわち、仮設足場を用いて上階の梁・床等の架構、床開口部の上方の天井、床開口部に周辺の壁を構築する作業を安全に行なう一方で、他の作業者は、作業床と床開口部の周縁との間のスペースを通過することによって、床開口部を使用しての昇降あるいは資材等の搬入搬出を行うことができる。また、昇降機などの専用装置ややぐら状の大型の足場に比して大幅に簡単な構成で仮設足場を設置することが可能となるため、戸建て住宅等の小規模な建物に有効に適用することができる。以上によって、仮設足場を設置した状態であっても、作業者の昇降あるいは資材等の搬入搬出などに支障をきたすことなく、床開口部を使用することができる。
また、本発明に係る仮設足場において、支柱の上端には、作業床から所定の高さ起立した手摺が連結されることが好ましい。このように、支柱の上端に手摺を備えることで、作業床での作業を安全に行うことができる。
また、本発明に係る仮設足場において、作業床は、平面視長方形の複数の板部材から構成されることが好ましい。作業床が複数の板部材に分割されて一枚あたりの重さが抑えられているので、仮設作業を安全に行なうことができる。
また、本発明に係る仮設足場において、床開口部には下階床との連絡用の階段が設けられており、複数の板部材は、床開口部の周縁から階段を降りる方向に沿って並ぶことが好ましい。複数の板部材は、床開口部の周縁、すなわち階段の登り切り位置から階段を降りる方向に沿って並んでいるため、登り切り位置側における板部材を取り外すことによって、床開口部の周縁と作業床との間のスペースを広くすることができる。従って、階段の登り切り位置側における一部の板部材のみを一時的に取り外すことで、登り切り位置付近において充分な高さを確保することができ、例えば階段を用いた長大な建築資材等の搬入作業をスムーズに行なうことができる。
また、本発明に係る建物の構築方法は、床開口部が形成される階の床を構築したのち、上述の仮設足場を設置し、該仮設足場を用いて床開口部周辺の架構を構築することを特徴とする。更に、仮設足場を用いて床開口部周辺の内装天井及び壁を構築することが好ましい。
本発明に係る建物の構築方法では、上述の仮設足場を使用することによって、床開口部周辺の架構や内装天井及び壁の構築作業を極めて安全に行なうことができる。
本発明によれば、仮設足場を設置した状態であっても、作業者の昇降あるいは資材等の搬入搬出などに支障をきたすことなく、床開口部を使用することができる。
本発明の実施形態に係る仮設足場、及び当該仮設足場が設置された建物の構造を示す図である。 本発明の実施形態に係る仮設足場を前面梁側から見た図である。 本発明の実施形態に係る仮設足場を上方から見た図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る仮設足場、及び建物の構築方法の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1を参照して、本発明に係る仮設足場1が設けられる建物STの構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る仮設足場1、及び当該仮設足場1が設置された建物STの構造を示す図である。図1に示すように、建物STは、鉄骨造の軸組み(柱、梁)から構成される二階建ての戸建て住宅である。一例として、建物STは、二階建ての305mmの平面モジュールと、所定の階高(例えば、2890mmであり、梁下の位置で住宅として平均的な天井高2400mmが確保される寸法である)を有する二階建ての工業化住宅である。この建物STでは、H形鋼からなる二階床梁の上フランジの上にALCからなる床パネルを架け渡すことによって二階床F2が構成されている。二階床梁の上フランジ、下フランジ及びウェブには、平面モジュールに基づくピッチで、他の部材とのボルト接合のためのボルト孔が穿設されている。
二階床F2の階段室の領域には、矩形状(例えば、1830mm×1830mm)の床開口部FHが形成されている。この床開口部FHの周縁部の四辺には、それぞれ二階床梁が配置されている(図2及び図3参照)。具体的には、床開口部FHの周縁部には、階段の登り切り位置UP(登り始め位置DP)側における前面梁H1と、前面梁H1と水平をなすと共に外壁W側に配置されている背面梁H2と、前面梁H1及び背面梁H2と直交する第一側面梁H3及び第二側面梁H4とが配置されている。床開口部FHには一階床F1との連絡用の階段SPが設けられている。階段SPは、鉄骨部材から構成されると共に、Uターン形式のものである。階段SPは、一階床F1に載置されると共に、二階の登り切り位置UPで前面梁H1のウェブにボルト接合される。
次に、図1〜図3を参照して、建物STの床開口部FHに設置される仮設足場1の構成について説明する。図2は、本実施形態に係る仮設足場1を前面梁H1側(すなわち、図1においてAで示される方向)から見た図である。図3は、本実施形態に係る仮設足場1を上方(すなわち、図1においてBで示される方向)から見た図である。図1〜図3に示すように、仮設足場1は、ブラケット10A,10B,10C、10D、下部支柱(支柱)20A,20B,20C,20D、背面ビーム30、側面ビーム(水平材)40、作業床50、上部支柱(手摺)60、桟材(手摺)70、及び手摺ユニット80を備えて構成されている。なお、図1〜図3では、仮設足場1の構成を説明するために、適宜、一部が破断され、一部が断面で示され、一部の構成要素が省略されている。例えば、図1では紙面前側に示される下部支柱20A,20Bの下端部付近が破断されており、ブラケット10C,10Dの構成が示されている。また、図2では作業床50及び側面ビーム40の一部の断面が示されている。また、図3では、二階床の床パネルが省略され、上部支柱60及び桟材70も省略されている。更に、図3では、階段SPの段板の配置が点線で示されている。
ブラケット10A,10B,10C、10Dは、ウェブのボルト孔を利用して側面梁H3,4のウェブに固定されると共に、下部支柱20A,20B,20C,20Dをそれぞれ支持する部材である。ブラケット10Aは、第一側面梁H3のウェブにおける背面梁H2側に固定される。ブラケット10Bは、第一側面梁H3のウェブにおける前面梁H1側に固定される。ブラケット10Cは、第二側面梁H4のウェブにおける背面梁H2側に固定される。ブラケット10Dは、第二側面梁H4のウェブにおける前面梁H1側に固定される。ブラケット10A,10B,10C、10Dは、それぞれの位置において上下方向に二つずつ取り付けられている。これによって、下部支柱20A,20B,20C,20Dの下端部を上下方向の二箇所で支持することができ、支持強度を向上させると共に、がたつきを防止することができる。
ブラケット10A,10B,10C、10Dは、側面梁H3,H4のウェブに当接される当接部11と、当接部11から突設されて上向きに曲げられた複数のフック12と、当接部11からフック12の反対側へ延びるアーム13と、アーム13の先端に設けられた円筒状の支柱保持部14と、を備えて構成されている。ブラケット10A,10B,10C、10Dの取り付け時においては、当接部11を側面梁H3,H4のウェブに対して傾斜させてフック12を当該ウェブのボルト孔に挿通させ、その後起立させて当接部11をウェブに当接させる。これによって、当接部11とフック12とでウェブを挟み込む状態となり、ボルト等を用いることなくブラケット10A,10B,10C、10Dを固定することができる。具体的に、背面梁H2側のブラケット10A,10Cは、コーナー部から305mm前面梁H1寄りの位置のボルト孔が使われて取り付けられている。前面梁H1側のブラケット10B,10Dは、階段SPを構成する部材のうち登り切り位置UP付近の部材との干渉を避ける為に、コーナー部から610mm背面梁H2寄りのボルト孔を使って取り付けられている。なお、ブラケット10A,10B,10C、10Dのより詳細な構成及び取り付け方法は、特開平09−041654号公報に説明されており、本実施形態におけるブラケットも当該公報に記載の取付金具に準ずる。
下部支柱20A,20B,20C,20Dは、床開口部FHの周縁の側面梁H3,H4にブラケット10A,10B,10C、10Dを介して接続されると共に、後述のビーム30,40を架け渡すパイプ状の部材である。下部支柱20Aがブラケット10Aに固定され、下部支柱20Bがブラケット10Bに固定され、下部支柱20Cがブラケット10Cに固定され、下部支柱20Dがブラケット10Dに固定される。下部支柱20A,20B,20C,20Dは、上下方向に延びる本体部21と、ブラケット10A,10B,10C、10Dに固定される本体部21の下端側の固定部22と、本体部21を固定部22から床開口部FH側へオフセットさせるオフセット部23と、を備えている。固定部22は、ブラケット10A,10B,10C、10Dの支柱保持部14に挿通されて、支柱保持部14の側面のボルトを締めることで固定されている。また、オフセット部23によって、本体部21が固定部22よりも床開口部FH側へオフセットしているため、階段室に面する内装壁の施工が行い易くなる。
下部支柱20A,20B,20C,20Dの本体部21には、所定の高さにビーム30,40を取り付けるための上段ビーム取付片24及び下段ビーム取付片25が設けられている。上段ビーム取付片24及び下段ビーム取付片25は、本体部21の周面から所定距離離間させた二枚のプレートを延ばし、二枚のプレート間の隙間を底面壁で塞ぐことによって構成されている。また、二枚のプレートには、ピンを挿通するための貫通孔が形成されている。上段ビーム取付片24及び下段ビーム取付片25は、下部支柱20A,20B,20C,20Dの汎用性を持たせるために、固定部22側を除いた三方向に設けられている。すなわち、下部支柱20A,20B,20C,20Dはいずれも同一の構成となる。例えば、下部支柱の取付位置に応じてビーム30,40の取り付けに必要なビーム取付片24,25のみを設けた場合、仮設足場1の組み立て時において、どの下部支柱をどのブラケットに固定するかを考慮する必要が生じる。一方、三方向にビーム取付片24,25を設けて汎用性を持たせることにより、取り付ける位置によらず、同じ下部支柱を使用することが可能となる。上段ビーム取付片24の上側には、床開口部FH側にビーム取付片26が更に設けられている。このビーム取付片26にビーム30を取り付けてもよい。
背面ビーム30、側面ビーム40は、両端がビーム取付片24,25,26の形状に対応した形状となっているパイプ状の部材である。これらの背面ビーム30及び側面ビーム40は、仮設足場1の剛性向上の為に下部支柱間に架け渡される。また、上段側において下部支柱間に対向するように架け渡された一対の側面ビーム40は、作業床50の支持を行うことができる。更に、下段側において下部支柱間に対向するように架け渡された一対の側面ビーム40は、二階床F2と作業床50との間からの転落防止を行うことができる。背面ビーム30及び側面ビーム40の両端には、ピンを挿通させるための貫通孔が形成された一枚のプレートが設けられている。当該プレートをビーム取付片24,25,26における二枚のプレートの間に挟み、貫通孔にピンを挿通して固定することによって、背面ビーム30、側面ビーム40が下部支柱20A,20B,20C,20Dに固定される。背面ビーム30は、背面梁H2側に配置されている下部支柱20Aと下部支柱20Cの下段ビーム取付片25に架け渡されている。側面ビーム40は、第一側面梁H3側に配置されている下部支柱20Aと下部支柱20Bの上段ビーム取付片24及び下段ビーム取付片25にそれぞれ架け渡されている。また、側面ビーム40は、第二側面梁H4側に配置されている下部支柱20Cと下部支柱20Dの上段ビーム取付片24及び下段ビーム取付片25にそれぞれ架け渡されている。なお、背面ビーム30は、上段ビーム取付片24に架け渡してもよく、あるいは上段ビーム取付片24及び下段ビーム取付片25の両方に架け渡してもよい。また、側面ビーム40は、少なくとも作業床50を架け渡すことができればよく、上段ビーム取付片24及び下段ビーム取付片25のうち作業床50を架け渡さない方を省略してもよい。
作業床50は、仮設足場1において作業者が足場として作業を行う部分である。作業床50は、平面視長方形の複数の板部材51A,51B,51C,51Dから構成されている。具体的には、上段側の側面ビーム40間に板部材51A,51B,51C,51Dが架け渡される。また、板部材同士の間に隙間が生じないように並べられる。この板部材51A,51B,51C,51Dは、床開口部FHの周縁(ここでは前面梁H1側における階段SPの登り切り位置UP)から階段SPを降りる方向D1に沿って並べられている。本実施形態では、側面梁H3,H4が延びる方向に沿って並べられている。板部材51A,51B,51C,51Dの両端付近における下面には、下駄の歯状の一対の突起部52がそれぞれ形成されている。板部材51A,51B,51C,51Dは、突起部52で側面ビーム40を挟み込むようにして、当該側面ビーム40に載置される。これによって作業床50の面剛性が確保される。作業床50の高さは二階床F2から650〜700mm程度に設定される。なお、下段側の側面ビーム40に作業床50を架け渡してもよい。
作業床50における前面梁H1側は、セットバックしている。すなわち、板部材51Aと階段SPの登り切り位置UPとの間にスペースが設けられる。従って、仮設足場1を使用して作業を行っている最中であっても、階段SPを昇降する他の作業者は屈み込むような姿勢をとることによって登り切り位置UP付近において床開口部FHを通過することが可能となる。更に、板部材51A,51B,51C,51Dは階段SPを降りる方向D1に沿って並べられていると共に、側面ビーム40から取り外し可能である。従って、前面梁H1側の板部材51A、更に板部材51Bを一時的に取り外すことによって、更に十分なヘッドクリアランスを確保することができる。階段SPを使用して長大な部材を搬入出する場合には、更に取り外す枚数を増やすことで、搬入出の作業性を高めることができる。
上部支柱60、桟材70は、作業床50上での作業時の転落防止の為の手摺を構成する部材である。上部支柱60及び桟材70は、下部支柱20A,20B,20C,20Dの上端に連結されて、作業床50から所定の高さ起立した手摺を構成する。上部支柱60は、下部支柱20A,20B,20C,20Dより一回り小さな径を有するパイプ状の部材であり、下部支柱20A,20B,20C,20Dの上端の空洞部にそれぞれ差し込まれることで固定される。また、上部支柱60の中間部と上端部には桟材70を取り付ける為の桟材取り付け片が設けられている。桟材70は、パイプ状の部材であり、両端部は上部支柱60の桟材取り付け片に固定される。
手摺ユニット80は、二階床F2からの転落を防止するための柵である。上述のように、仮設足場1での作業中においても階段SPを使用した昇降を可能とする必要があるため、前面梁H1側においては下部支柱20Bと下部支柱20Dとの間にビームを架け渡すことができない。従って、二階において、登り始め位置DPに対応する位置に手摺ユニット80を配置することによって、落下を防止する。手摺ユニット80は、平面視L字状の片持ち形式の手摺である。手摺ユニット80は、下部支柱20Bの上段ビーム取付片24に固定されると共に、下部支柱20Bの周面にクランプ81にて取り付けられる。なお、階段SPのUターン方向が逆になった場合は、手摺ユニット80は、下部支柱20Dに取り付けられる。
次に、仮設足場1を用いた本実施形態に係る建物の構築方法について説明する。まず、柱や梁などの軸組みが構築され、躯体工事で一階床F1、二階床F2及び階段SPが構築される。その後、直ちに床開口部FHに対して仮設足場1が設置される。この仮設足場1を用いて床開口部FH周辺の架構の構築が行われる。また、仮設足場1を用いて床開口部FH周辺の内装天井及び壁の構築が行われる。具体的に、仮設足場1は、躯体工事において、屋根梁、ALCからなる屋根パネル、二階外壁パネル等の取り付け工程などで使用される。作業床50の高さは平均的な身長の成人男性であれば、屋根梁、ALCからなる屋根パネルに十分手が届く高さである。更に、躯体工事が完了した後も、引き続き、木工事、電気工事、内装仕上工事等に適宜使用された後、撤去される。下部支柱20A,20B,20C,20D、ビーム30,40、上部支柱60、桟材70は床開口部FHの周縁からオフセットしているので、上記工事に支障がない。但し、ブラケット10A,10B,10C,10Dが取り付いている部分及びその周辺については、壁のボード(石膏ボード)貼り工事やクロス等の仕上げ工事ができないので、仮設足場1の撤去後の工事となる。
次に、本実施形態に係る仮設足場1及び建物の構築方法の作用・効果の説明を行う。
本実施形態に係る仮設足場1は、下部支柱20A,20B,20C,20Dが床開口部FHの周縁の側面梁H3,H4に接続され、該下部支柱間の側面ビーム40に作業床50を架け渡す構成となっている。従って、床開口部FHを有する二階床F2よりも高い位置に作業床50が仮設される構成とすることができる。下部支柱20A,20B,20C,20Dは、床開口部FHの周縁の側面梁H3,H4に接続されているため、一階床F1から床開口部FHへ連絡する構造物である階段SPとは干渉することがなく、作業床50も二階床F2の床面より高い位置に仮設することができるため、床開口部FHを塞がない。すなわち、仮設足場1を用いて上階の梁・床等の架構、床開口部FHの上方の天井、床開口部FHに周辺の壁を構築する作業を安全に行なう一方で、他の作業者は、作業床50と床開口部FHの周縁との間のスペースを通過することによって、階段SP及び床開口部FHを使用しての昇降あるいは資材等の搬入搬出を行うことができる。また、仮設足場1は、昇降機などの専用装置ややぐら状の大型の足場に比して大幅に簡単な構成で設置することが可能となるため、戸建て住宅等の小規模な建物に有効に適用することができる。以上によって、仮設足場1を設置した状態であっても、作業者の昇降あるいは資材等の搬入搬出などに支障をきたすことなく、床開口部FHを使用することができる。
また、本実施形態に係る仮設足場1において、下部支柱20A,20B,20C,20Dの上端には、作業床50から所定の高さ起立した手摺を構成する上部支柱60及び桟材70が連結される。このように、下部支柱20A,20B,20C,20Dの上端に手摺を備えることで、作業床50での作業を安全に行うことができる。
また、本実施形態に係る仮設足場1において、作業床50は、平面視長方形の複数の板部材51A,51B,51C,51Dから構成されている。作業床50が複数の板部材51A,51B,51C,51Dに分割されて一枚あたりの重さが抑えられているので、仮設作業を安全に行なうことができる。
また、本実施形態に係る仮設足場1において、床開口部FHには一階床F1との連絡用の階段SPが設けられており、複数の板部材51A,51B,51C,51Dは、床開口部FHの周縁から階段SPを降りる方向D1に沿って並んでいる。板部材51A,51B,51C,51Dは、床開口部FHの周縁、すなわち階段SPの登り切り位置UPから階段SPを降りる方向D1に沿って並んでいるため、登り切り位置UP側における板部材51A、更に51Bを取り外すことによって、床開口部FHの周縁と作業床50との間のスペースを広くすることができる。従って、階段SPの登り切り位置UP側における一部の板部材51A、更には板部材51Bのみを一時的に取り外すことで、登り切り位置UP付近において充分な高さを確保することができ、階段SPを用いた長大な建築資材等の搬入作業をスムーズに行なうことができる。
また、本実施形態に係る建物の構築方法は、床開口部FHが形成される二階床F2を構築したのち、上述の仮設足場1を設置し、該仮設足場1を用いて床開口部FH周辺の架構を構築する。更に、仮設足場1を用いて床開口部FH周辺の内装天井及び壁を構築する。本実施形態に係る建物の構築方法では、上述の仮設足場1を使用することによって、床開口部FH周辺の架構や内装天井及び壁の構築作業を極めて安全に行なうことができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、Uターン形式の階段に対する床開口部に設置される仮設足場の構成を例示したが、どのようなタイプの階段に対する床開口部であってもよく、例えば直線形式の階段に対する床開口部に仮設足場を設置してもよい。また、階段SPが設けられていない床開口部に対して本発明に係る仮設足場を設置してもよい。例えば、ホームエレベーター用の床開口部、室内空間に広がりを持たせる吹抜けを構成するための床開口部に適用してもよい。
また、下部支柱が四本の場合の構成について説明したが、更に支柱を増やしてもよい。また、支柱の長さを長くすることによって、下部支柱と上部支柱を一体としてもよい。
1…仮設足場、20A,20B,20C,20D…下部支柱(支柱)、40…ビーム(水平材)、50…作業床、51A,51B,51C,51D…板部材、60…上部支柱(手摺)、70…桟材(手摺)、ST…建物、FH…床開口部、SP…階段。

Claims (6)

  1. 鉄骨造の軸組みによって構成される鉄骨造建物内部の床開口部に用いられる仮設足場であって、
    前記床開口部の周縁の梁に接続された複数の支柱と、
    該支柱間に対向するように架け渡された一対の水平材と、
    該一対の水平材間に架け渡された作業床と、を備えることを特徴とする仮設足場。
  2. 前記支柱の上端には、前記作業床から所定の高さ起立した手摺が連結されたことを特徴とする請求項1に記載の仮設足場。
  3. 前記作業床は、平面視長方形の複数の板部材から構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の仮設足場。
  4. 前記床開口部には下階床との連絡用の階段が設けられており、複数の前記板部材は、前記床開口部の周縁から前記階段を降りる方向に沿って並ぶことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の仮設足場。
  5. 床開口部が形成される階の床を構築したのち、請求項1〜4のいずれか一項に記載の仮設足場を設置し、該仮設足場を用いて前記床開口部周辺の架構を構築することを特徴とする建物の構築方法。
  6. 更に、前記仮設足場を用いて前記床開口部周辺の内装天井及び壁を構築することを特徴とする請求項5に記載の建物の構築方法。
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