JP2012077333A - 被削性に優れた窒化用鋼及び窒化処理部品 - Google Patents

被削性に優れた窒化用鋼及び窒化処理部品 Download PDF

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Abstract

【課題】疲労強度改善のために窒化処理後の表面硬さと有効硬化層深さを確保し、かつ窒化処理前の強度及び被削性にも優れた窒化用鋼、及びその窒化用鋼を素材として製造される窒化処理部品を提供する。
【解決手段】窒化用鋼の成分組成を、質量%で、C:0.03〜0.3%、Si:0.5%以下、Mn:0.1〜4.0%、S:0.005〜0.2%、Cr:0.1〜2.0%、Al:0.02〜1.0%、N:0.002〜0.018%、Al×N≦0.008とし、前記窒化用鋼を窒化処理して得られる窒化処理部品の表層硬さを700HV以上とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、強度及び被削性に優れ、かつガス窒化、プラズマ窒化、ガス軟窒化、塩浴軟窒化などの窒化処理によって硬質の窒化層が得られる窒化用鋼、及び表層に硬質の窒化層を有する窒化処理部品に関するものである。
自動車や各種産業機械には、疲労強度を改善するために、表層に硬化処理を施した部品が数多く使用されている。代表的な表層の硬化処理方法として、浸炭、窒化、高周波焼入れ等が挙げられる。窒化処理は、他の方法と異なり変態点以下の低温で処理されるため、熱処理歪みを軽減できる。
また、窒化処理時の加熱を利用して、MoやVの炭化物を析出させ、母材を強化する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
しかし、処理温度が低い窒化処理には、有効硬化層が浅くなるという問題が存在する。例えば、アンモニア雰囲気で行われる窒化処理は、窒素の拡散が遅く、高い表面硬度を得るために、20時間以上という長い処理時間を必要とする。
また、窒素と共に炭素を含む浴又は雰囲気にて処理される軟窒化処理は、窒素の拡散速度が比較的速く、数時間で100μm以上の有効硬化層深さを得ることができる。しかし、疲労強度の高い部品に適用するためには、さらに有効硬化層深さを増すことが必要である。
また、窒化処理では、鋼製部品が変態点より低い温度に加熱されるため、焼入れによる強化が利用できない。そのため、窒化処理前に強度を確保しなくてはならず、窒化処理前の素材の強度を高める必要がある。
このような問題に対して、Mn含有量の低減、Cr含有量の増量、Al、V含有量の最適化によって、窒化処理後の有効硬化層深さを確保し、母材の金属組織をベイナイトとした窒化処理部品が提案されている(例えば、特許文献2)。
さらに、部品を所定の形状にするために、窒化処理前の素材には切削加工が施されるため、窒化用鋼には強度及び被削性が要求される。
このような問題に対して、ベイナイトを主体とする金属組織としてブローチ加工性を改善した、窒化処理による疲労強度の改善に適した鋼が提案されている(例えば、特許文献3)。
また、MoとVとを複合添加するとともに、Alを適量添加し、ベイナイト主体の金属組織とした鋼が提案されている(例えば、特許文献4)。
特開平5−25538号公報 特開2006−22350号公報 特開2006−249504号公報 特開平8−176732号公報
現在主流の疲労強度改善技術である浸炭と比較して、窒化処理では有効硬化層深さが不足しており、また、高い疲労強度を得るためには、窒化処理前の素材の強度をさらに高くする必要があり、かつ優れた被削性も要求される。
本発明は、疲労強度改善のために窒化処理後の表層硬さと有効硬化層深さを確保し、かつ窒化処理前の強度及び被削性にも優れた窒化用鋼、及びその窒化用鋼を素材として製造される窒化処理部品の提供を課題とするものである。
本発明者らは、Al、Crを含有させた窒化用鋼の強度と被削性について検討を行い、さらに、窒化用鋼を所定の形状に切削加工した後、窒化処理を施し、表面硬さと有効硬化層深さを測定した。
その結果、AlとNの含有量の積(鋼中のAl含有量(質量%)と鋼中のN含有量(質量%)の積のことをいう。以下、Al×Nということもある。)を0.008以下にすることによって、被削性を確保できることが明らかになった。
また、Al及びCrの含有量については、良好な表層硬さ及び有効硬化層深さを得るために、1.9Al+Crを適正な範囲内にすることが好ましいという知見を得た。なお、1.9Al+Crは、鋼中のAl含有量(質量%)を1.9倍した値と、鋼中のCr含有量(質量%)の値の和である。
本発明は、これらの知見に基づきなされたものであり、その要旨は以下の通りである。
(1) 質量%で、
C :0.03〜0.3%、
Si:0.5%以下(0%を含む)、
Mn:0.1〜4.0%、
S:0.005〜0.2%、
Cr:0.1〜2.0%、
Al:0.02〜1.0%、
N:0.002〜0.018%
を含有し、Al及びNの含有量が、Al×N≦0.008を満足し、残部がFe及び不可避不純物からなることを特徴とする窒化用鋼。
(2) Al及びCrの含有量が、0.5%≦1.9Al+Cr≦1.8%を満足することを特徴とする上記(1)に記載の窒化用鋼。
(3) さらに、質量%で、
V :0.05〜1.0%、
Mo:0.05〜1.0%
の一方又は双方を含有することを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の窒化用鋼。
(4) さらに、質量%で、B:0.0005〜0.005%を含有することを特徴とする上記(1)〜(3)の何れかに記載の窒化用鋼。
(5) さらに、質量%で、
Ca:0.0003〜0.005%、
Mg:0.0003〜0.005%
の一方又は双方を含有することを特徴とする上記(1)〜(4)の何れかに記載の窒化用鋼。
(6) さらに、質量%で、
Ti:0.01〜0.3%
Nb:0.01〜0.3%
の一方又は双方を含有することを特徴とする上記(1)〜(5)の何れかに記載の窒化用鋼。
(7) 表層に窒化層を有する窒化処理部品であって、母材が、質量%で、
C :0.03〜0.3%、
Si:0.5%以下(0%を含む)、
Mn:0.1〜4.0%、
S :0.005〜0.2%、
Cr:0.1〜2.0%、
Al:0.02〜1.0%、
N:0.002〜0.018%
を含有し、Al及びNの含有量が、Al×N≦0.008を満足し、残部がFe及び不可避不純物からなり、前記表層の硬さが700HV以上であることを特徴とする窒化処理部品。
(8) 前記母材のAl及びCrの含有量が、0.5%≦1.9Al+Cr≦1.8%を満足することを特徴とする上記(6)又は(7)に記載の窒化処理部品。
(9) 前記母材が、さらに、質量%で、
V :0.05〜1.0%、
Mo:0.05〜1.0%
の一方又は双方を含有することを特徴とする上記(6)〜(8)の何れかに記載の窒化処理部品。
(10) 前記母材が、さらに、質量%で、
B:0.0005〜0.005%
を含有することを特徴とする上記(6)〜(9)の何れかに記載の窒化処理部品。
(11) 前記母材が、さらに、質量%で、
Ca:0.0003〜0.005%、
Mg:0.0003〜0.005%
の一方又は双方を含有することを特徴とする上記(6)〜(10)の何れかに記載の窒化処理部品。
(12) 前記母材が、さらに、質量%で、
Ti:0.01〜0.3%、
Nb:0.01〜0.3%
の一方又は双方を含有することを特徴とする上記(6)〜(11)の何れかに記載の窒化処理部品。
(13) 前記母材の金属組織が、ベイナイト及びマルテンサイトの一方又は双方の合計の面積率で50%以上であることを特徴とする上記(6)〜(12)の何れかに記載の窒化処理部品。
本発明によれば、窒化処理前の強度と被削性が良好で、かつ、窒化処理後の表層硬さが高い窒化用鋼を得ることができる。
また、本発明の窒化用鋼によれば、窒化処理前の被削性が良好であることから、窒化部品を製造する前に行う切削加工の工数を低減することができ、また、窒化処理はオーステナイト変態点よりも低い温度で処理するため、熱処理歪が極めて小さく、かつ、十分な表層硬さを有する窒化処理部品を得ることができる。
さらに、本発明の窒化用鋼によれば、窒化処理前の鋼材の強度が高いため、窒化処理後の窒化処理部品の表層硬さが向上させるだけでなく、窒化処理部品の疲労強度も向上させることができる。
本発明の一実施形態である歯車部品の一つの歯を拡大して示した図である。
本発明において、窒化用鋼とは、窒化処理部品の素材として用いられる鋼である。窒化用鋼は、鋼片を熱間加工して製造される。
本発明の窒化処理部品は、本発明の窒化用鋼を熱間加工又は冷間加工した後、必要な切削加工を行い、窒化処理を施された部品である。また、本発明の窒化用鋼を窒化処理した部品は熱処理歪みが極めて小さいが、必要に応じて仕上げ加工を施してもよい。
本発明において、「窒化処理」とは、所定の形状に切削加工された鋼製部品の表層に窒素を拡散させ、硬化する処理を意味し、鋼材の表層に窒素と炭素を拡散させる処理である「軟窒化処理」を含むものとする。
これらの窒化処理としては、代表的には、ガス窒化、プラズマ窒化、ガス軟窒化、塩浴軟窒化等が挙げられ、このうちガス軟窒化、塩浴軟窒化は軟窒化処理に分類されるものである。
また、部品が窒化処理部品であることは、表層が硬化していることと、表層の窒素濃度が上昇していることで確認することができる。特に、軟窒化処理部品は、硬化した表層が100μm以上であり、深い有効硬化層を有する。
本発明者らは、窒化処理によって表層部を硬化させるためにAl、Crを含有させた窒化用鋼の強度と被削性について検討を行った。
その結果、本発明者らは、Alを含有させた窒化用鋼に多くのNが含まれていると、粗大なAlNが生成し、被削性が劣化するという知見を得た。
また、本発明者らは、Al含有量とN含有量との関係を制御することにより、被削性が向上することを見出した。具体的には、鋼中のAl含有量(質量%)とN含有量(質量%)の積Al×Nを0.008以下にすることによって、被削性を確保できることを知見した。
そして、本発明者らは、Al及びCrは、表層部の硬化に有効であるが、その一方では、これらを過剰に鋼中に含有させると有効硬化層深さが減少するという知見に基づいて、さらに検討を行った。
その結果、良好な表層硬さ及び有効硬化層深さを得るには、Al含有量とCr含有量との関係を制御し、1.9Al+Crを0.5〜1.8%の範囲内にすることが好ましいという知見を得た。
Alの係数を1.9とするのは、窒化層の有効硬化層深さが、Al及びCrの原子濃度の合計との相関を有しているためである。即ち、Crの原子量は52、Alの原子量は27であるから、質量%では、1.9Al+Crによって、窒化層の有効硬化層深さ及び表層硬さとの関係を整理することができる。
本発明において、窒化用鋼、及びその窒化用鋼を窒化処理して得られる窒化処理部品の母材の成分組成を限定した理由について説明する。なお、母材とは、窒化処理後の窒化処理部品のうち、窒化層以外の部分をいうものとする。
Cは、焼入れ性を高め、強度の向上に有効な元素であり、さらに窒化処理中に合金炭化物を析出させ、窒化層の析出強化にも寄与する元素である。Cが、0.03%未満では硬化層や心部の必要な強度が得られず、0.3%を超えると強度が高くなり過ぎて加工性を損なう。したがって、C含有量は、下限を0.03%、上限を0.3%とする。ただし、窒化処理前及び窒化処理後の強度確保を容易にし、より優れた被削性を得る観点から、C含有量は、下限を0.05%、上限を0.25%とすることが好ましい。
Mnは、焼入れ性を高め、窒化処理前及び窒化処理後の強度を確保するために有用な元素である。Mnが0.1%未満では十分な強度が確保できず、4%を超えると強度が過剰に上昇して加工性が低下する。したがって、Mn含有量は、下限を0.1%、上限を4.0%とする。なお、過剰なMnの含有によって、有効硬化層深さが減少することがあるため、Mn含有量の上限は2.5%とすることが好ましい。
Sは、Mnと結合してMnS介在物として存在する。MnSは、被削性を向上させる効果があるが、その効果を顕著なものとするためには、Sを0.005%以上含有させる必要がある。一方、S含有量が0.2%を超えると、被削性を向上させるという効果が飽和するとともに、鍛造性が著しく低下する。よって、S含有量は、下限を0.005%、上限を0.2%とする。S含有量の上限は0.1%が好ましく、0.06%がより好ましい。
Crは、窒化処理時に浸入するNと鋼中のCとの間で炭窒化物を形成し、その析出強化によって表層の窒化層硬度を著しく上昇させるのに極めて有効な元素である。しかし、Crを過剰に含有させると有効硬化層深さが浅くなることがある。Cr含有量が0.1%未満では十分な有効硬化層を得ることができない。一方、Cr含有量が2.0%を超えると十分な有効硬化層を得る効果が飽和し、有効硬化層深さが減少する。したがって、Cr含有量は、下限を0.1%、上限を2.0%とする。好ましいCr含有量の上限は0.8%である。
Alは、窒化時に浸入するNと窒化物を形成し、窒化層の硬さを高め、より深い有効硬化層を得るのに有効な元素である。Al含有量が0.02%未満であると、十分な表層硬さが得られず、一方1.0%を超えて含有させるとと表層硬さ向上の効果が飽和し、さらには、有効硬化層深さも減少する。したがって、Al含有量は、下限を0.02%、上限を1.0%とする。好ましいAl含有量の上限値は0.3%である。
Nは、鋼中で過剰に含有すると硬さが上昇し、さらに、NとAl等が化合して粗大な窒化物を生成し、被削性が劣化するため、0.018%以下に制限する必要がある。一方、Nを工業的に低コストで低減できる限界が0.002%である。したがって、N含有量は、下限を0.002%、上限を0.018%とする。好ましいN含有量の上限は0.010%であり、より好ましいN含有量の上限は0.006%である。
Al及びNの含有量の積[Al×N]は、0.008を超えると粗大なAlNが生成し、被削性が劣化する。したがって、[Al×N]の上限を0.008とした。また、[Al×N]の好ましい上限は0.003であり、より好ましい上限は0.0015である。
また、Al及びCrは窒化層の硬化に有効であるものの、一方で、過剰に鋼中に含有させると有効硬化層深さを減少させる。質量%で、1.9Al+Crの値によって、窒化層の有効硬化層深さ及び表層硬さとの関係を制御することができる。有効硬化層をより深くするためには、1.9Al+Crの下限を0.5%、上限を1.8%とすることが好ましい。
Siは、脱酸剤として有用な元素であるが、窒化処理において表層硬さの向上に寄与せず、有効硬化層深さを浅くする。そのため、Si含有量の上限を0.5%に制限することが必要である。さらに深い有効硬化層深さを得るために、好ましいSi含有量の上限は0.1%である。Si含有量の下限は、低いほど好ましく、0%が最も好ましい。
Pは、粒界に偏析して靭性を低下させる作用をなす元素である。そのため、極力低減することが好ましく、上限を0.03%とすることが好ましい。下限は、工業的限界の0.0001%とすることが好ましい。
V及びMoは、焼入れ性を確保し、ベイナイト組織を得るのに有効な元素であり、窒化時に浸入するN及び鋼中のCと炭窒化物を形成する、あるいは、Crと複合炭窒化物を形成することにより、表層硬さ及び有効硬化層深さを得るのに有効な元素である。V及びMoの含有量の下限が、それぞれ、0.05%では上記効果が十分得られず、一方、V及びMoの含有量の上限が、それぞれ、1.0%を超えるとコストに見合った効果が得られない。
したがって、V及びMoの一方又は双方を含有させる場合には、V及びMoの含有量の下限を、それぞれ、0.05%、上限を、それぞれ、1.0%とすることが好ましい。より好ましいV及びMo含有量の上限は、それぞれ、0.5%とする。
Bは、焼入れ性を向上させ、さらにBNとして析出すると被削性向上に有効な元素である。B含有量が0.0005%未満の場合、被削性向上の効果が十分得られず、一方、0.005%を超えると、BNが過剰に析出し、鋳造特性、熱間変形特性の劣化から製造中に疵が発生しやすくなる。したがって、B含有量の下限を0.0005%、上限を0.0050%とすることが好ましい。より好ましいB含有量の上限は0.003%である。
Ca及びMgは、脱酸元素であり、鋼中で酸化物を生成する。これらの元素はAlと複合酸化物を形成し、Al酸化物を軟質化することで被削性が向上する。Ca及びMgの含有量が、それぞれ、0.0003%未満では上記効果が十分得られず、0.005%を超えるとCaSやMgSが生成し、被削性が低下する。
したがって、Ca及びMgの一方又は双方を含有させる場合には、Ca及びMgの含有量の下限を、それぞれ、0.0003%、上限を、それぞれ、0.005%とすることが好ましい。より好ましいCa及びMgの下限は、それぞれ、0.0003%、上限は、それぞれ、0.003%である。
Ti及びNbは、窒化時に浸入するN及び鋼中のCと炭窒化物を形成する元素であり、表層硬さ及び有効硬化層深さを得るのに有効な元素である。窒化層の硬さを高め、有効硬化層深さを増加させる効果を得るには、Ti及びNbを、それぞれ、0.01%以上含有させることが好ましい。一方、0.3%超のTi及びNbを、それぞれ含有させても、上記効果が飽和する。
したがって、Ti及びNbの一方又は双方を含有させる場合には、Ti及びNbの含有量の上限は、それぞれ、0.3%とすることが好ましい。
また、本発明において、窒化処理後の窒化処理部品の強度を窒化層と母材の全体で上昇させるために、母材の金属組織はベイナイト及びマルテンサイトの一方、又は双方であることが好ましい。
そして、ベイナイト及びマルテンサイトは、軟窒化処理時に析出する合金元素の固溶量が多いため、窒化用鋼の金属組織をベイナイト及びマルテンサイトにすることで、軟窒化処理の析出強化によって、効果的に窒化層の硬さを高めることができる。
特に、析出強化の効果を十分に得るためには、窒化処理部品における母材のベイナイト及びマルテンサイトの一方、又は双方の合計の面積率を50%以上にすることが好ましい。より効果的に析出強化させるためには、窒化処理部品における母材のベイナイト及びマルテンサイトの一方、又は双方の合計の面積率を70%以上とすることが好ましい。
窒化処理部品における母材の金属組織の面積率は、鏡面研磨後、ナイタール液でエッチングを行い、光学顕微鏡にて観察することで評価することができる。例えば、窒化処理部品における母材の硬さを測定した位置について、光学顕微鏡を用いて5視野を500倍で観察して写真を撮影し、目視にてベイナイト及びマルテンサイト部分を決定し、それを画像解析してベイナイト及びマルテンサイトそれぞれの面積率を求めるとよい。
次に、本発明の窒化処理部品の表層硬さについて説明する。
本発明の窒化処理部品は、ガス窒化、プラズマ窒化、ガス軟窒化、塩浴軟窒化などの窒化処理が行われることによって有効硬化層深さが300μm以上になり、表層硬さが700HV以上という、優れた特性を有するものである。
また、軟窒化処理によれば、10時間以内の処理時間によって、有効硬化層深さが300μm以上、表面硬さが700HV以上という、優れた特性を得ることができる。
なお、表層硬さは、ビッカース硬さで評価し、JIS Z 2244に準拠して測定される。
次に、本発明の窒化用鋼及び窒化処理部品の製造方法について説明する。
窒化用鋼の主な製造工程は熱間圧延であり、窒化処理部品の主な製造工程は熱間鍛造であるため、以下、熱間圧延及び熱間鍛造における条件及び方法について説明する。
熱間圧延又は熱間鍛造前の鋼材の加熱温度が1000℃未満であると、熱間圧延時又は熱間鍛造時の変形抵抗が大きくなり、熱間圧延又は熱間鍛造に要する製造コストが高くなる可能性がある。また、鋼材に含有させた合金元素が十分に溶体化されないと、焼入れ性が低くなり、ベイナイト分率の低下も懸念される。したがって、熱間圧延前又は熱間鍛造前の加熱温度を1000℃以上にすることが好ましい。
一方、熱間圧延前又は熱間鍛造前の加熱温度が1300℃を超えるとオーステナイト粒界が粗大化するため、加熱温度は1300℃以下が好ましい。
また、ベイナイト及びマルテンサイトの面積率の低下を防止し、フェライト・パーライト組織の生成を抑制するためには、熱間圧延又は熱間鍛造後、鋼材が500℃以下となるまでの冷却速度を制御することが好ましい。
鋼材が500℃以下となるまでの冷却速度が0.1℃/s未満になると、ベイナイト、マルテンサイトの分率が低下し、また、フェライト・パーライト組織になる可能性がある。
一方、500℃以下までの冷却速度の上限は、マルテンサイトの面積率を高めるためには速い方が好ましい。ただし、加工性の観点から、マルテンサイトの生成を抑制する場合は、冷却速度の上限を10℃/sにすることが好ましい。
したがって、熱間圧延又は熱間鍛造後、鋼材が500℃以下となるまでの冷却速度は、0.1〜10℃の範囲とすることが好ましい。
また、熱間圧延によって製造した本発明の窒化用鋼を用いて、所定の形状の部品に冷間加工(例えば冷間鍛造、切削加工)して製造した部品、例えば、歯車に、窒化処理を行うことで、熱処理歪を抑えつつ窒化処理部品の疲労強度を向上させることができる。
窒化処理としては、ガス窒化、プラズマ窒化、ガス軟窒化、塩浴軟窒化を挙げることができる。
表層硬さが700HV以上、有効硬化層深さが300μm以上という窒化層を得るためには、ガス窒化を行う場合は、例えば、540℃のアンモニア雰囲気で、20時間以上保持する。
特に、窒化処理としては、例えば、570℃のN2+NH3+CO2混合ガスによる一般的なガス軟窒化処理であれば、10時間程度の処理時間で前述の窒化層を得ることができる。
すなわち、本発明の窒化用鋼を素材とする部品や、本発明の窒化用鋼と同一の範囲内の成分を有する鋼片を熱間加工した部品は、工業上、実用的な時間での軟窒化処理を行うことによって、十分な表層硬さと、従来の軟窒化処理に比べて、より深い有効硬化層を得ることができる。
本発明を実施例でさらに説明するが、実施例での条件は、本発明の実施可能性および効果を確認するために採用した一条件例であり、本発明は、この一条件例に限定されるものではない。本発明は、本発明の要旨を逸脱せず、本発明の目的を達成する限りにおいて、種々の条件を採用し得るものである。
表1及び表2に示す化学成分を有する鋼を溶製した。表1及び表2において下線を付した数値は本発明の範囲外であることを示す。
Figure 2012077333
Figure 2012077333
これらの鋼の一部を熱間圧延して直径30mmの丸棒を得た。その後、1200〜1250℃に加熱し、熱間鍛造した後、1〜10℃/sの冷却速度で冷却し、厚さ10mm、直径35mmの歯車形状を有する熱間鍛造品を製造した。
図1は、本発明の一実施形態である歯車部品の一つの歯を拡大して示した図である。図1中、符号1は歯車部品における一つの歯である。
熱間鍛造部品のベイナイト及びマルテンサイトの合計の面積率(表1及び表2において、ベイナイト+マルテンサイトの面積率)は、鏡面研磨後、ナイタール液でエッチングを行い、光学顕微鏡にて図1の符号2の位置にて、5視野を500倍で観察して写真を撮影し、目視にてベイナイトとマルテンサイトとからなる部分を決定し、その部分を画像解析して面積率を求めた。
また、熱間鍛造品は、歯車形状の表面をきれいにするための切削を行い、ガス窒化処理を実施した。ガス軟窒化処理の条件は、雰囲気を体積分率でNH3:N2:CO2=50:45:5の混合ガスとし、温度を560℃、保持時間を10時間とした。
軟窒化処理後、表層硬さを測定した。表層硬さは、軟窒化処理後の歯車部品の表面から50μm内部の位置におけるHV0.3(2.9N)を、JIS Z 2244に準拠して測定した。なお、窒化処理部品の母材の強度の代表値として、軟窒化処理前の表層硬さを同様に測定しておいた。
また、有効硬化層深さは、JIS G 0557に準拠して、軟窒化処理後の歯車部品の表面からHVが550となる位置までの距離とした。
被削性は、表1及び表2に示す化学成分を有する鋼片を熱間鍛造し、直径45mm、長さ190mmの試験片を作製し、その試験片(窒化処理前)に対して、試験片側面を切込み深さ2mm、送り速度0.3mm/rev、円周方向の切削速度150m/分の条件でCVDコーティングされた超硬バイトでの旋削試験を実施し、バイトの横逃げ面摩耗量が0.05mmとなるまでの切削時間を測定することにより評価した。
結果を表3及び表4に示す。表3及び4において下線を付した数値は本発明範囲外であることを示す。なお、表3中、有効硬化層深さは、窒化処理後に測定した結果である。
Figure 2012077333
Figure 2012077333
表3及び表4中、本発明例であるNo.1〜36は、工具寿命が7分以上で被削性が良好であり、窒化後の表層硬さがHV700以上で十分に硬く、300μm以上の十分な有効硬化層深さが得られている。
また、本発明例は、窒化処理前の硬さも高いことから、窒化処理後の疲労強度も十分であることが確認できた。
これに対し、No.101、103は、それぞれC含有量、Mn含有量が本発明の下限より少ないため、十分な強度が得られず、表層硬さや有効硬化層深さも劣っている。
No.102、104はそれぞれC含有量、Mn含有量が本発明の上限を超えているため、被削性が低下しており、工具寿命が6分以下で短い。
No.105、106はCr含有量が、No.107、108はAl含有量が、本発明の範囲外であるため、有効硬化層が浅く、300μm未満である。
No.109、111はそれぞれS含有量、N含有量が本発明の下限を下回っているため、No.109は十分なMnSが生成せず、No.111は粗大な窒化物が生成するため、被削性が低下し、工具寿命が短い。
No.110はS含有量が本発明の上限を超え、鍛造時に割れが生じたため、評価を行わなかった。
No.112は[Al×N]が本発明の上限を超えているため、粗大なAlNが生成し、被削性が低下して工具寿命が短い。
No.113はSi含有量が本発明の上限を超えているため、硬化層特性が低下し、表層硬さ、有効硬化層深さが小さい。
以上、比較例であるNo.101〜113は、工具寿命、窒化処理前の表層硬さ、窒化処理後の表層硬さ、有効硬化層硬さのうちの少なくとも一つが劣ることが確認できた。
なお、上述したところは、本発明の実施形態を例示したものにすぎず、本発明は、特許請求の範囲の記載範囲内において種々変更を加えることができる。
前述したように、本発明によれば、窒化処理前の強度と被削性が良好で、かつ、窒化処理後の表層硬さが高い窒化用鋼を得ることができ、工業上、顕著な効果を奏する。
また、本発明の窒化用鋼によれば、窒化処理前の被削性が良好であることから、窒化部品を製造する前に行う切削加工の工数を低減することができ、また、窒化処理はオーステナイト変態点よりも低い温度で処理するため、熱処理歪が極めて小さいことから、安価に窒化処理部品を得ることができる。本発明は、工業上、利用価値の高いものである。
1 歯車部品における一つの歯
2 熱間鍛造後の金属組織観察位置

Claims (13)

  1. 質量%で、
    C :0.03〜0.3%、
    Si:0.5%以下(0%を含む)、
    Mn:0.1〜4.0%、
    S :0.005〜0.2%、
    Cr:0.1〜2.0%、
    Al:0.02〜1.0%、
    N:0.002〜0.018%
    を含有し、Al及びNの含有量が、Al×N≦0.008を満足し、残部がFe及び不可避不純物からなることを特徴とする窒化用鋼。
  2. Al及びCrの含有量が、0.5%≦1.9Al+Cr≦1.8%を満足することを特徴とする請求項1に記載の窒化用鋼。
  3. さらに、質量%で、
    V :0.05〜1.0%、
    Mo:0.05〜1.0%
    の一方又は双方を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の窒化用鋼。
  4. さらに、質量%で、B:0.0005〜0.005%を含有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の窒化用鋼。
  5. さらに、質量%で、
    Ca:0.0003〜0.005%、
    Mg:0.0003〜0.005%
    の一方又は双方を含有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の窒化用鋼。
  6. さらに、質量%で、
    Ti:0.01〜0.3%
    Nb:0.01〜0.3%
    の一方又は双方を含有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の窒化用鋼。
  7. 表層に窒化層を有する窒化処理部品であって、母材が、質量%で、
    C :0.03〜0.3%、
    Si:0.5%以下(0%を含む)、
    Mn:0.1〜4.0%、
    S :0.005〜0.2%、
    Cr:0.1〜2.0%、
    Al:0.02〜1.0%、
    N:0.002〜0.018%
    を含有し、Al及びNの含有量が、Al×N≦0.008を満足し、残部がFe及び不可避不純物からなり、前記表層の硬さが700HV以上であることを特徴とする窒化処理部品。
  8. 前記母材のAl及びCrの含有量が、0.5%≦1.9Al+Cr≦1.8%を満足することを特徴とする請求項6又は7に記載の窒化処理部品。
  9. 前記母材が、さらに、質量%で、
    V :0.05〜1.0%、
    Mo:0.05〜1.0%
    の一方又は双方を含有することを特徴とする請求項6〜8の何れか1項に記載の窒化処理部品。
  10. 前記母材が、さらに、質量%で、
    B:0.0005〜0.005%
    を含有することを特徴とする請求項6〜9の何れか1項に記載の窒化処理部品。
  11. 前記母材が、さらに、質量%で、
    Ca:0.0003〜0.005%、
    Mg:0.0003〜0.005%
    の一方又は双方を含有することを特徴とする請求項6〜10の何れか1項に記載の窒化処理部品。
  12. 前記母材が、さらに、質量%で、
    Ti:0.01〜0.3%、
    Nb:0.01〜0.3%
    の一方又は双方を含有することを特徴とする請求項6〜11の何れか1項に記載の窒化処理部品。
  13. 前記母材の金属組織が、ベイナイト及びマルテンサイトの一方又は双方の合計の面積率で50%以上であることを特徴とする請求項6〜12の何れか1項に記載の窒化処理部品。
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