JP5821771B2 - 冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材 - Google Patents

冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材 Download PDF

Info

Publication number
JP5821771B2
JP5821771B2 JP2012107235A JP2012107235A JP5821771B2 JP 5821771 B2 JP5821771 B2 JP 5821771B2 JP 2012107235 A JP2012107235 A JP 2012107235A JP 2012107235 A JP2012107235 A JP 2012107235A JP 5821771 B2 JP5821771 B2 JP 5821771B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
content
steel
steel bar
cold forging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012107235A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013234354A (ja
Inventor
大藤 善弘
善弘 大藤
佑介 臼井
佑介 臼井
徹也 大橋
徹也 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2012107235A priority Critical patent/JP5821771B2/ja
Publication of JP2013234354A publication Critical patent/JP2013234354A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5821771B2 publication Critical patent/JP5821771B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Heat Treatment Of Steel (AREA)

Description

本発明は、冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材に関する。詳しくは、本発明は、歯車、シャフトおよびプーリーなどの鋼製部品の素材となる、冷間鍛造後の、浸炭、浸炭窒化または窒化前の被削性に優れた、焼鈍後に冷間鍛造で粗成形される冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材に関する。
従来、自動車、産業機械用の歯車、シャフト、プーリーなどの鋼製部品は、JIS規格のSCr420、SCM420およびSNCM420などの機械構造用合金鋼の熱間圧延棒鋼または線材を素材として、次の工程を経て製造されている。
工程(i):熱間鍛造によって粗成形する、あるいは必要に応じて棒鋼または線材に焼鈍を行った後、冷間鍛造によって粗成形する。
工程(ii):工程(i)で得た粗成形品を直接に、または、必要に応じて焼きならしを行ってから、切削加工を施す。
工程(iii):工程(ii)で得た切削加工品に、浸炭焼入れ、浸炭窒化焼入れ、窒化処理等の表面硬化処理を施し、必要に応じて、200℃以下の温度で焼戻しを行う。
工程(iv):工程(iii)で得た表面硬化処理品または表面硬化処理後の焼戻し品に、必要に応じてショットピーニング処理を施す。
上記のように、自動車、産業機械用の歯車、シャフト、プーリーなどの鋼製部品には必ず切削加工が施され、部品の製造費用に占める切削加工コストの割合が大きい。このため、被削性向上の要望が大きい。
そのため、例えば、特許文献1、2に、切削性または被削性の改善についての技術が提案されている。
特許文献1に、パーライトの平均ラメラー間隔、パーライト粒の平均粒径などを規定した、「冷間鍛造性と切削性に優れた機械構造用鋼」が開示されている。
特許文献2に、パーライト面積率、パーライトラメラ間隔などを規定した、「被削性に優れた高炭素鋼板」が開示されている。
特開2006−291237号公報 特開2006−283175号公報
前述の特許文献1に開示された技術は、球状化焼鈍を省略した工程を前提としている。このため、球状化焼鈍を行う場合には、切削性の向上が不十分である。
特許文献2に開示された技術は、高炭素鋼を対象としている。このため、低〜中炭素鋼に特許文献2に記載の知見を活用しても、被削性の向上が不十分である。
特許文献1および特許文献2にも示されるとおり、組織制御などによって、鋼材の被削性を向上させることができることは知られている。しかし、こうした技術を用いても、焼鈍後に冷間鍛造される冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材の被削性は不十分である。
本発明は、上記現状に鑑みなされたもので、その目的は歯車、シャフト、プーリーなどの鋼製部品の素材となる、冷間鍛造後の被削性、つまり、浸炭、浸炭窒化または窒化前の被削性に優れた、焼鈍後に冷間鍛造で粗成形される冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材を提供することである。
上述のとおり、これまでに、パーライトラメラー間隔、パーライト粒径、パーライト面積率などを規定した被削性の優れた鋼材について報告されている。しかし、焼鈍を施す場合の、浸炭、浸炭窒化または窒化用鋼の被削性については、不十分である。
そこで、本発明者らは、より高い被削性を得ることを目標に調査・研究を重ね、その結果、下記の知見を得た。
(a)冷間鍛造前の焼鈍は、鋼材の冷間鍛造性を向上させるために有効であるが、鋼材の延性が向上するため、切削した時の切粉が長くなり、切り屑処理性が悪くなる。また、切削後の鋼材の表面粗さも大きくなる。
(b)フェライトは軟質で延性が高い。そこで、比較的硬質な組織をフェライト中に分散させると、切り屑処理性、および切削後の表面粗さが良好になる。
(c)亜共析鋼の焼鈍後の組織には、焼鈍前にパーライトおよびベイナイトであった部分にセメンタイトの大半が残存し、その部分が硬質な組織となる。したがって、焼鈍前のパーライトおよびベイナイトの組織制御が重要である。
(d)亜共析鋼の焼鈍後の組織には、焼鈍前にパーライトであった部分の方がベイナイトであった部分よりも、安定してセメンタイトが残存する。したがって、焼鈍前の組織は、ベイナイトよりもパーライトを多くするのがよい。さらに、焼鈍前のセメンタイト中のMn、CrおよびMoの合計濃度(以下、「(Mn+Cr+Mo)濃度」ともいう。)が高いと、より安定してセメンタイトが残存する。
(e)パーライト、およびベイナイト部分の炭素濃度が高い方が、焼鈍後もその部分が硬質な組織となりやすい。
本発明は、上記の知見に基づいて完成されたものであり、その要旨は、下記(1)〜(3)に示す冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材にある。
(1)質量%で、
C:0.1〜0.25%、
Si:0.01〜0.5%、
Mn:0.5〜1.5%、
S:0.003〜0.05%、
Cr:0.7〜2.0%、
Mo:0.4%以下(0%を含む)、
Al:0.02〜0.10%および
N:0.004〜0.025%、
を含有するとともに、
残部がFeおよび不純物からなり、不純物中のPおよびOがそれぞれ、
P:0.025%以下および
O:0.002%以下、
である化学組成を有し、
組織が、
フェライト・パーライトまたはフェライト・パーライト・ベイナイトからなり、
フェライト分率が68〜80%、パーライト分率が20〜30%、ベイナイト分率が10%以下、かつ下記の式(1)で示されるX値が0.50〜0.80であり、さらに、
セメンタイト中のMn、CrおよびMoの合計濃度が2.8〜4.5%である、
ことを特徴とする冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材。
X=[100/(100−フェライト分率)]×C・・・(1)
ここで、式(1)中のCは、鋼中のC含有量(質量%)を表す。
(2)Feの一部に代えて、質量%で、
Cu:0.4%以下、Ni:1.5%以下およびB:0.005%以下のうちの1種、または2種以上を含有する、
ことを特徴とする上記(1)に記載の冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材。
(3)Feの一部に代えて、質量%で、
Ti:0.06%以下およびNb:0.08%以下のうちの1種、または2種を含有する、
ことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材。
本発明の冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材は、焼鈍後の冷間鍛造による粗成形品を直接に、または、必要に応じて焼きならしを行ってから、切削加工を施す際の被削性に優れている。このため、自動車、産業機械用の歯車、シャフト、プーリーなどの鋼製部品の製造費用に占める切削加工コストの割合を低減でき、また部品の品質を向上することができる。
実施例において、セメンタイト中のMn、CrおよびMoの合計濃度を求めるために、直径50mmの棒鋼から20mm×10mm×5mmの試験片を採取した位置を説明する図である。
以下、本発明の各要件について詳しく説明する。なお、各元素の含有量の「%」は「質量%」を意味する。
(A)化学組成
C:0.1〜0.25%
Cは浸炭焼入れ、浸炭窒化焼入れ、あるいは窒化したときの部品の芯部強度を確保するために必須の元素である。その含有量が0.1%未満では前記の効果が不十分である。一方、Cの含有量が0.25%を超えると、本発明で規定する組織にすることが困難になり、被削性の低下が顕著になる。したがって、Cの含有量を0.1〜0.25%とした。C含有量の好ましい下限は0.15%であり、好ましい上限は0.23%である。
Si:0.01〜0.5%
Siは、焼入れ性を高める作用を有するが、焼鈍後の硬さを高めるため、被削性、なかでも工具寿命を低下させてしまう。特に、その含有量が0.5%を超えると、その影響が大きくなる。一方、量産においてSiの含有量を0.01%未満にすることは困難である。したがって、Siの含有量を0.01〜0.5%とした。また、量産における製造コストを考慮すると、Si含有量の下限は0.06%とすることが好ましい。
Mn:0.5〜1.5%
Mnは、焼入れ性を高める効果が大きく、浸炭焼入れ、浸炭窒化焼入れ、あるいは窒化したときの部品の芯部強度を確保するために必須の元素である。その含有量が0.5%未満では前記の効果が不十分である。一方、Mnの含有量が1.5%を超えると、その効果が飽和するだけでなく、焼鈍後の被削性、なかでも工具寿命の低下が顕著になる。したがって、Mnの含有量を0.5〜1.5%とした。Mn含有量の好ましい下限は0.6%であり、好ましい上限は0.9%である。
S:0.003〜0.05%
Sは、Mnと結合してMnSを形成し、被削性を向上させる。しかし、その含有量が0.003%未満では、前記の効果が得難い。一方、Sの含有量が多くなると、粗大なMnSを生成しやすくなり、疲労強度を低下させる傾向があり、特に0.05%を超えると、疲労強度低下が顕著になる。したがって、Sの含有量を0.003〜0.05%とした。S含有量の好ましい下限は0.01%であり、好ましい上限は0.02%である。
Cr:0.7〜2.0%
Crは、焼入れ性を高める効果が大きく、浸炭焼入れ、浸炭窒化焼入れ、あるいは窒化したときの部品の芯部強度を確保するために必須の元素である。その含有量が0.7%未満では前記の効果が不十分である。一方、Crの含有量が2.0%を超えると、その効果が飽和するだけでなく、焼鈍後の被削性、なかでも工具寿命の低下が顕著になる。したがって、Crの含有量を0.7〜2.0%とした。Cr含有量の好ましい下限は1.3%であり、好ましい上限は1.9%である。
Mo:0.4%以下(0%を含む)
Moは、0%、すなわち含有しなくてもよいが、焼入れ性、焼戻し軟化抵抗を高める効果が大きく、曲げ疲労強度、面疲労強度の向上に有効な元素である。一方、Moの含有量が0.4%を超えると、被削性、なかでも工具寿命の低下が顕著になる。したがって、Moの含有量を0.4%以下(0%を含む)とした。上述の効果を安定して得るための好ましいMo含有量は、0.02%以上である。
Al:0.02〜0.10%
Alは脱酸作用を有すると同時に、Nと結合してAlNを形成しやすく、浸炭加熱時のオーステナイト粒粗大化防止に有効な元素である。しかし、Alの含有量が0.02%未満では、安定してオーステナイト粒の粗大化を防止できず、粗大化した場合は、曲げ疲労強度が低下する。一方、Alの含有量が0.10%を超えると、粗大な酸化物を形成しやすくなり、曲げ疲労強度が低下する。したがって、Alの含有量を0.02〜0.10%とした。Al含有量の好ましい下限は0.03%であり、好ましい上限は0.06%である。
N:0.004〜0.025%
Nは、Al、Nb、Tiと結合して、窒化物を形成しやすい。また、Nは、Cとともに、Nb、Tiと結合して、炭窒化物を形成しやすい。本発明では、これらの窒化物および炭窒化物は浸炭加熱時のオーステナイト粒の粗大化防止に有効である。しかし、Nの含有量が0.004%未満では、安定してオーステナイト粒の粗大化を防止できない。一方、Nの含有量が0.025%を超えると、製鋼工程において量産で安定して製造することが難しい。したがって、Nの含有量を0.004〜0.025%とした。N含有量の好ましい下限は0.010%であり、好ましい上限は0.020%である。
ただし、鋼が後述のBを含む場合は、BとNとが結合しBNが生成されることにより、Bによる焼入れ性向上効果が低下するおそれがある。したがって、鋼がBを含む場合には、N含有量の上限は0.010%とすることが好ましい。
本発明の冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材の化学組成の一つは、上述のCからNまでの元素のほか、残部がFeおよび不純物からなり、不純物中のPおよびO(酸素)がそれぞれ、P:0.025%以下およびO:0.002%以下のものである。ここでいう「不純物」は、鋼の原料として使用される鉱石および/またはスクラップ、あるいは製造過程の環境等から混入する元素をいう。
以下、不純物中のPおよびOについて説明する。
P:0.025%以下
Pは、粒界偏析して粒界を脆化させやすい元素のため、0.025%を超えて含まれると、疲労強度を低下させる。したがって、Pの含有量を0.025%以下とした。P含有量の好ましい上限は0.020%である。
O(酸素):0.002%以下
Oは、Alと結合して硬質な酸化物系介在物を形成しやすく、曲げ疲労強度を低下させてしまう。特に、Oの含有量が0.002%を超えると、疲労強度の低下が著しくなる。したがって、Oの含有量を0.002%以下とした。なお、不純物元素としてのOの含有量は0.001%以下にすることが好ましく、製鋼工程でのコスト上昇をきたさない範囲で、できる限り少なくすることがさらに望ましい。
本発明の冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材の化学組成の他の一つは、上述のFeの一部に代えて、Cu、Ni、B、TiおよびNbのうちの1種以上の元素を含有するものである。以下、これらの任意元素の作用効果と、含有量の限定理由について説明する。
Cu、NiおよびBは、いずれも、焼入れ性を高める作用を有する。このため、より大きな焼入れ性を得て疲労強度を高めるために、これらの元素を含有させてもよい。以下、上記のCu、NiおよびBについて説明する。
Cu:0.4%以下
Cuは、焼入れ性を高める効果があり、より疲労強度を高めるために有効な元素であるので、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、Cuの含有量が0.4%を超えると、熱間延性を低下させて、熱間加工性の低下が顕著となる。したがって、含有させる場合のCu含有量を0.4%以下とした。なお、含有させる場合のCuの含有量は0.3%以下であることが好ましい。
一方、前記したCuの焼入れ性の向上による疲労強度を高める効果を安定して得るためには、含有させる場合のCuの含有量は、0.1%以上であることが好ましい。
Ni:1.5%以下
Niは、焼入れ性を高める効果があり、より疲労強度を高めるために有効な元素であるので、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、Niの含有量が1.5%を超えると、焼入れ性の向上による疲労強度を高める効果が飽和するだけでなく、冷間鍛造後の被削性の低下が顕著になる。したがって、含有させる場合のNiの含有量を1.5%以下とした。なお、含有させる場合のNiの含有量は0.8%以下であることが好ましい。
一方、前記したNiの焼入れ性の向上による疲労強度を高める効果を安定して得るためには、含有させる場合のNiの含有量は、0.1%以上であることが好ましい。
B:0.005%以下
Bは、焼入れ性を高める効果があり、より疲労強度を高めるために有効な元素であるので、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、Bの含有量が0.005%を超えると、焼入れ性の向上による疲労強度を高める効果が飽和するだけでなく、粗大なBNの形成により疲労強度の低下を招くおそれがある。したがって、含有させる場合のBの含有量を0.005%以下とした。なお、含有させる場合のBの含有量は0.003%以下であることが好ましい。
一方、前記したBの焼入れ性の向上による疲労強度を高める効果を安定して得るためには、含有させる場合のBの含有量は、0.001%以上であることが好ましい。
上記のCu、NiおよびBは、上述の範囲で、いずれか1種のみ、または、2種以上の複合、で含有させることができる。なお、これらの元素の合計含有量は1.905%以下であってもよいが、1.2%以下とすることが好ましい。
TiおよびNbは、いずれも、浸炭加熱時のオーステナイト粒の粗大化を防止する作用を有する。このため、上記の効果を得るために、これらの元素を含有させてもよい。以下、上記のTiおよびNbについて説明する。
Ti:0.06%以下
Tiは、C、Nと結合してTiC、TiN、Ti(C、N)を形成しやすく、前述したAlNによる浸炭加熱時のオーステナイト粒粗大化防止を補完するのに有効な元素であるので、必要に応じて含有させてもよい。また、鋼がBを含む場合は、Tiは、Nと結合してTiNまたはTi(C、N)を生成することによりBNの生成を抑制し、Bの焼入れ性向上効果の確保に有効である。しかしながら、Tiの含有量が0.06%を超えると、オーステナイト粒粗大化防止の効果がむしろ低下する。したがって、含有させる場合のTiの含有量を0.06%以下とした。なお、含有させる場合のTi含有量の好ましい上限は0.05%である。
一方、前記したTiのオーステナイト粒粗大化防止効果を安定して得るためには、含有させる場合のTiの含有量は、0.01%以上であることが好ましい。
Nb:0.08%以下
Nbは、C、Nと結合してNbC、NbN、Nb(C、N)を形成しやすく、前述したAlNによる浸炭加熱時のオーステナイト粒粗大化防止を補完するのに有効な元素であるので、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、Nbの含有量が0.08%を超えると、オーステナイト粒粗大化防止の効果がむしろ低下する。したがって、含有させる場合のNbの含有量を0.08%以下とした。なお、含有させる場合のNb含有量の好ましい上限は0.05%である。
一方、前記したNbのオーステナイト粒粗大化防止効果を安定して得るためには、含有させる場合のNbの含有量は、0.01%以上であることが好ましい。
上記のTiおよびNbは、上述の範囲で、いずれか1種のみ、または、2種の複合、で含有させることができる。これらの元素の合計含有量は0.14%以下であってもよいが、0.10%以下とすることが好ましい。
(B)組織
C含有量が0.1〜0.25%の熱間圧延材(熱間圧延まま材)の焼鈍は一般に、加熱温度を700〜750℃とし、その後、徐冷する方法で行われる。この条件で焼鈍を行った後の組織には、焼鈍前にパーライトおよびベイナイトであった部分にセメンタイトの大半が残存する。そのため、焼鈍前の組織制御が重要である。
フェライトは軟質で延性が高い。そこで比較的硬質な組織をフェライト中に分散させると、切り屑処理性、および切削後の表面粗さが良好になる。上述のとおり、焼鈍前にパーライトおよびベイナイトであった部分にセメンタイトの大半が残存し、その部分が硬質な組織となる。また、焼鈍後の組織には、焼鈍前にパーライトであった部分の方がベイナイトであった部分よりも、安定してセメンタイトが残存する。このため、焼鈍前の組織は、ベイナイトよりもパーライトを多くするのがよい。さらに、焼鈍前のセメンタイト中の(Mn+Cr+Mo)濃度が高いと、より安定してセメンタイトが残存する。加えて、パーライトおよびベイナイト部分の炭素濃度が高い方が、焼鈍後もその部分が硬質な組織となりやすい。
このため、熱間圧延材の組織を適正なものにする必要がある。
そして、熱間圧延棒鋼または線材の組織を、フェライト・パーライト、またはフェライト・パーライト・ベイナイトからなり、フェライト分率が55〜80%、パーライト分率が20〜35%、ベイナイト分率が10%以下、かつ下記の式(1)で示されるX値が0.50〜0.80であり、さらに、セメンタイト中の(Mn+Cr+Mo)濃度が2.8〜4.5%とすることで、焼鈍後の被削性が優れた冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材を得ることができる。
X=[100/(100−フェライト分率)]×C・・・(1)
ここで、式(1)中のCは、鋼中のC含有量(質量%)を表す。
ここでいう「フェライト・パーライト」は、フェライトとパーライトとからなる2相組織を意味する。「フェライト・パーライト・ベイナイト」は、フェライトと、パーライトと、ベイナイトとからなる3相組織を意味する。
「フェライト分率」、「パーライト分率」および「ベイナイト分率」は、組織に占める各相の面積割合を指す。
組織中にマルテンサイトを含む場合には、マルテンサイトが硬質で延性が低いことに起因して、熱間圧延棒鋼または線材の矯正および運搬時に割れが発生しやすくなる。
上記の組織における「相」は、例えば、冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材の長手方向に垂直、かつ、中心部を含む断面(横断面)を切り出した後、鏡面研磨してナイタールで腐食した試験片について、倍率400倍で、視野の大きさを250μm×250μmとしてランダムに各15視野観察することによって同定することができる。
セメンタイト中の(Mn+Cr+Mo)濃度は、例えば、適宜の試験片を採取し、一般的な条件である、10%AA系電解液を用い、電流密度250〜350A/m2で抽出(電気分解)し、抽出した溶液をメッシュサイズ0.2μmのフィルタでろ過して、ろ過物について一般的な化学分析を行うことによって求めることができる。ここでは、ろ過物の化学分析で測定されるFeとCrとMoはセメンタイトに起因するものであり、Mnはセメンタイトと硫化物(MnS)に起因するものと考えた。また、MnS量は、鋼中のS量すべてがMnSとして生成していると仮定し、残るMnはすべてセメンタイト中に含まれるとした。なお、前述した10%AA系電解液とは、10体積%アセチルアセトン−1質量%塩化テトラメチルアンモニウム−メタノール溶液である。
なお、フェライト分率の好ましい下限は65%である。パーライト分率の好ましい上限は30%である。ベイナイト分率の好ましい上限は5%である。式(1)で示されるX値の好ましい下限は0.65である。セメンタイト中の(Mn+Cr+Mo)濃度の好ましい下限は3.5%である。
本発明で規定する冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材を得るための製造方法の一例として、以下、上記(A)で示す化学組成を有する0.18〜0.22%のC、0.2〜0.5%のSi、0.7〜0.9%のMn、1.0〜1.2%のCrおよび0.4%以下のMoを含有する鋼を用いた場合について示す。なお、本発明の冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材の製造方法は、これに限るものではないことはもちろんである。
・上記(A)項に規定の化学組成の鋼を溶製し、鋳片を製造する。このとき、凝固途中の鋳片に圧下を加える。
・製造された鋳片を分塊圧延し、鋼片を製造する。このとき、鋳片に加熱温度1250〜1300℃、かつ、加熱時間8時間以上の加熱を施してから分塊圧延し、一旦、100℃以下まで冷却して鋼片を得る。
・得られた鋼片を熱間圧延して、冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材を製造する。このとき、鋼片の加熱温度:950〜1050℃、かつ、加熱時間:2時間以上の加熱を施してから熱間圧延する。また、熱間圧延の仕上げ加工温度を850〜950℃、仕上げ加工での減面率を40%以上とし、かつ仕上げ加工圧延後の冷却速度について、850〜680℃の間の平均冷却速度を1.0〜0.6℃/秒、680〜550℃の間の平均冷却速度を0.4〜0.2℃/秒として、550℃以下まで冷却する。
なお、熱間圧延における仕上げ加工圧延後は放冷以下の冷却速度で室温まで冷却する必要はなく、550℃以下の温度に至った時点で、空冷、ミスト冷却、水冷など、適宜の手段で冷却してもよい。
本明細書における加熱温度とは加熱炉の炉内温度の平均値、加熱時間とは在炉時間を意味する。また、熱間圧延の仕上げ加工温度とは、仕上げ加工圧延直後の棒鋼、線材の表面温度を指し、さらに、仕上げ加工圧延後の冷却速度も、棒鋼、線材の表面冷却速度を指す。仕上げ加工での減面率とは、最終の圧延機群での断面減少率をいう。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
[実施例1]
表1に示す化学組成を有する鋼Aおよび鋼Bを70トン転炉で成分調整した後、連続鋳造を行って、400mm×300mm角の鋳片(ブルーム)を得て、600℃まで冷却した。なお、連続鋳造の凝固途中の段階で圧下を加えた。上記の鋼Aおよび鋼Bはいずれも、化学組成が本発明で規定する範囲内にある鋼である。
Figure 0005821771
このようにして得た鋳片を、1280℃に加熱した後、分塊圧延にて180mm×180mm角の鋼片を作製し、室温まで冷却した。さらに、上記180mm×180mm角の鋼片を加熱した後、熱間圧延を行って直径50mmの棒鋼を得た。
表2に、製造条件〈1〉〜〈7〉として、400mm×300mmの鋳片から直径50mmの棒鋼に仕上げるに際しての、鋳片の加熱条件および鋼片の加熱条件、ならびに、棒鋼圧延における仕上げ加工温度、仕上げ加工での減面率および仕上げ加工圧延後の冷却条件の詳細を示す。なお、仕上げ加工圧延後の冷却は、550℃に至った時点で放冷とした。
Figure 0005821771
直径50mmの各棒鋼について、長手方向に垂直、かつ、中心部を含む断面(横断面)を切り出した後、鏡面研磨してナイタールで腐食した試験片を、光学顕微鏡を用い倍率400倍で、表層の脱炭層を除いた領域から、ランダムに各15視野観察して組織調査を行った。なお、各視野の大きさは250μm×250μmである。各視野について通常の方法による画像解析によって、組織に占める各相の分率、具体的には、フェライト、パーライト、ベイナイトおよびマルテンサイトの分率を求めた。
また、直径50mmの各棒鋼について、図1に示す位置から、20mm×10mm×5mmの試験片を採取し、一般的な条件である、10%AA系電解液を用い、電流密度250〜350A/m2で抽出(電気分解)し、抽出した溶液をメッシュサイズ0.2μmのフィルタでろ過して、ろ過物について一般的な化学分析を行うことによって、セメンタイト中の(Mn+Cr+Mo)濃度を求めた。この際、ろ過物の化学分析で測定されるFeとCrとMoはセメンタイトに起因するものであり、Mnはセメンタイトと硫化物(MnS)に起因するものと考え、また、MnS量は、S量すべてがMnSとして生成していると仮定し、残るMnはすべてセメンタイト中に含まれるとした。なお、既に述べたように、10%AA系電解液とは、10体積%アセチルアセトン−1質量%塩化テトラメチルアンモニウム−メタノール溶液である。
さらに、各棒鋼について、冷間鍛造の代わりに冷間での引き抜きにより歪を与え、その引き抜き後の被削性で冷間鍛造後の被削性を評価することとし、旋削加工用の試験材を次のとおり作製した。
上記の熱間圧延で作製した直径50mmの棒鋼を720℃で4時間加熱後、740〜660℃の間の平均冷却速度を10℃/時間とし、660℃に至った時点で放冷して常温まで冷却した。
上記冷却後の直径50mmの各棒鋼を機械加工によって直径45mmにした後、冷間引き抜きによって直径40mmの丸棒にした。この引き抜いた丸棒を長さ500mmに切断して試験材を得た。
このようにして得た直径40mmで長さ500mmの試験材の外周部を、NC旋盤を用いて、下記の条件で旋削加工し、切削時間が1〜2分の間での切粉長さおよび被切削材の表面粗さから、被削性を調査した。
<使用チップ>
母材材質:超硬P20種グレード、
コーティング:なし。
<旋削加工条件>
周速:150m/分、
送り:0.20mm/rev、
切り込み:0.8mm、
潤滑:水溶性切削油を使用。
なお、上記旋削加工において、被削性としての「切粉長さ」は、浸炭用肌焼鋼として一般的であるJIS規格SCM420Hの規格を満たす鋼Bを、一般的な分塊条件、および棒鋼圧延条件で作製した試験番号14の切粉長さを「100」として規格化し、これを50%以上下回ることを目標とした。
同様に、被削性としての「表面粗さ」は、試験番号14での算術平均粗さRaを「100」として規格化し、これを25%以上下回ることを目標とした。
表3に、上記の各試験結果をまとめて示す。なお、表3における製造条件記号は、前記表2に記載した製造条件記号に対応するものである。
Figure 0005821771
表3から、本発明で規定する条件を満たす「本発明例」の試験番号の場合には、目標とする被削性が得られていることが明らかである。
これに対して、化学組成が本発明で規定する範囲内にある鋼Aおよび鋼Bを用いても、本発明で規定する他の条件から外れる「比較例」の試験番号の場合には、目標とする被削性のうち、切粉長さ、表面粗さの両方、またはいずれかが得られていないことが明らかである。
[実施例2]
表4に示す化学組成を有する鋼C〜Nを70トン転炉で成分調整した後、連続鋳造を行って、400mm×300mm角の鋳片(ブルーム)を得て、600℃まで冷却した。なお、連続鋳造の凝固途中の段階で圧下を加えた。
表4中の鋼C、鋼E、鋼G、鋼Iおよび鋼K〜Pはいずれも、化学組成が本発明で規定する範囲内にある鋼である。一方、鋼D、鋼F、鋼Hおよび鋼Jは、化学組成が本発明で規定する条件から外れた比較例の鋼である。
Figure 0005821771
表2に示した製造条件〈1〉〜〈7〉のいずれかによって、上記の鋳片から直径50mmの棒鋼を製造した。
直径50mmの各棒鋼について、前記の[実施例1]と同じ方法で、組織調査を行うとともにセメンタイト中の(Mn+Cr+Mo)濃度を求めた。
さらに、前記の[実施例1]と同じ方法で、直径40mmで長さ500mmの試験材を用いて被削性を調査した。
なお、被削性の目標は[実施例1]の場合と同様である。すなわち[実施例1]の試験番号14の切粉長さを「100」として規格化し、これを50%以上下回ることを「切粉長さ」の目標とし、また、上記試験番号14の算術平均粗さRaを「100」として規格化し、これを25%以上下回ることを「表面粗さ」の目標とした。
表5に、上記の各試験結果をまとめて示す。なお、表5には、被削性の基準となる[実施例1]の試験番号14を併記した。表5における製造条件記号は、前記表2に記載した製造条件記号に対応するものである。
Figure 0005821771
表5から、本発明で規定する条件を満たす「本発明例」および「参考例」の試験番号の場合には、目標とする被削性が得られていることが明らかである。
これに対して、本発明で規定する条件から外れる「比較例」の試験番号の場合には、目標とする被削性のうち、切粉長さ、表面粗さの両方、またはいずれかが得られていないことが明らかである。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
本発明の冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材は、焼鈍後の冷間鍛造による粗成形品を直接に、または、必要に応じて焼きならしを行ってから、切削加工を施す際の被削性に優れている。このため、自動車、産業機械用の歯車、シャフト、プーリーなどの鋼製部品の製造費用に占める切削加工コストの割合を低減でき、また部品の品質を向上することができる。

Claims (3)

  1. 質量%で、
    C:0.1〜0.25%、
    Si:0.01〜0.5%、
    Mn:0.5〜1.5%、
    S:0.003〜0.05%、
    Cr:0.7〜2.0%、
    Mo:0.4%以下(0%を含む)、
    Al:0.02〜0.10%および
    N:0.004〜0.025%、
    を含有するとともに、
    残部がFeおよび不純物からなり、不純物中のPおよびOがそれぞれ、
    P:0.025%以下および
    O:0.002%以下、
    である化学組成を有し、
    組織が、
    フェライト・パーライトまたはフェライト・パーライト・ベイナイトからなり、
    フェライト分率が68〜80%、パーライト分率が20〜30%、ベイナイト分率が10%以下、かつ下記の式(1)で示されるX値が0.50〜0.80であり、さらに、
    セメンタイト中のMn、CrおよびMoの合計濃度が2.8〜4.5%である、
    ことを特徴とする冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材。
    X=[100/(100−フェライト分率)]×C・・・(1)
    ここで、式(1)中のCは、鋼中のC含有量(質量%)を表す。
  2. Feの一部に代えて、質量%で、
    Cu:0.4%以下、Ni:1.5%以下およびB:0.005%以下のうちの1種、または2種以上を含有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材。
  3. Feの一部に代えて、質量%で、
    Ti:0.06%以下およびNb:0.08%以下のうちの1種、または2種を含有する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材。
JP2012107235A 2012-05-09 2012-05-09 冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材 Active JP5821771B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012107235A JP5821771B2 (ja) 2012-05-09 2012-05-09 冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012107235A JP5821771B2 (ja) 2012-05-09 2012-05-09 冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013234354A JP2013234354A (ja) 2013-11-21
JP5821771B2 true JP5821771B2 (ja) 2015-11-24

Family

ID=49760696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012107235A Active JP5821771B2 (ja) 2012-05-09 2012-05-09 冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5821771B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107815597A (zh) * 2017-11-17 2018-03-20 武汉钢铁有限公司 一种具有良好翻边成形性的高强度轮辋用钢及生产方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6401143B2 (ja) * 2015-10-20 2018-10-03 トヨタ自動車株式会社 浸炭用鍛造材の製造方法
JP6819198B2 (ja) * 2016-02-08 2021-01-27 日本製鉄株式会社 冷間鍛造調質品用圧延棒線
JP2019183266A (ja) * 2018-03-30 2019-10-24 株式会社神戸製鋼所 肌焼用鋼
CN110358965B (zh) * 2019-07-02 2021-04-09 江阴兴澄合金材料有限公司 一种100级以上高强度链条用盘条及其制造方法
CN111363975B (zh) * 2020-04-08 2021-11-02 中天钢铁集团有限公司 一种热轧态可直接进行拉拔加工的中碳CrMo钢盘条的控轧控冷方法
WO2022158569A1 (ja) * 2021-01-22 2022-07-28 愛知製鋼株式会社 浸炭用丸棒鋼材
CN113789480B (zh) * 2021-08-20 2022-12-16 首钢集团有限公司 一种冷锻齿轮钢及其制备方法
CN113943883B (zh) * 2021-09-18 2022-07-22 广西柳州钢铁集团有限公司 提高Nb微合金化HRB400E热轧盘条钢筋Agt的方法和热轧盘条钢筋

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100742820B1 (ko) * 2005-12-27 2007-07-25 주식회사 포스코 냉간가공성과 소입성이 우수한 강선재 및 그 제조방법
JP5070931B2 (ja) * 2006-05-31 2012-11-14 住友金属工業株式会社 圧延線材及びその製造方法
JP4888277B2 (ja) * 2007-08-24 2012-02-29 住友金属工業株式会社 熱間圧延棒鋼または線材
JP5370073B2 (ja) * 2009-10-26 2013-12-18 新日鐵住金株式会社 機械構造用合金鋼鋼材
WO2011055651A1 (ja) * 2009-11-05 2011-05-12 住友金属工業株式会社 熱間圧延棒鋼または線材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107815597A (zh) * 2017-11-17 2018-03-20 武汉钢铁有限公司 一种具有良好翻边成形性的高强度轮辋用钢及生产方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013234354A (ja) 2013-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5821771B2 (ja) 冷間鍛造用熱間圧延棒鋼または線材
JP5397247B2 (ja) 熱間圧延棒鋼または線材
JP6610808B2 (ja) 軟窒化用鋼および部品
JP5736936B2 (ja) 熱間圧延棒鋼または線材、および冷間鍛造用鋼線の製造方法
JP5742801B2 (ja) 熱間圧延棒鋼または線材
US9200354B2 (en) Rolled steel bar or wire for hot forging
KR101965520B1 (ko) 냉간 단조 부품용 압연 봉강 또는 압연 선재
JP6144023B2 (ja) 肌焼用棒鋼または線材
JP2010007143A (ja) 疲労限度比と被削性に優れた機械構造用鋼
JP5858204B2 (ja) 熱間鍛造用鋼材およびその製造方法ならびにその鋼材を用いた熱間鍛造素形材の製造方法
JP2006307273A (ja) 耐結晶粒粗大化特性と冷間加工性に優れた軟化焼鈍の省略可能な肌焼用鋼およびその製法
US20190300994A1 (en) Steel for Induction Hardening
WO2019244503A1 (ja) 機械部品
JP2006307271A (ja) 耐結晶粒粗大化特性と冷間加工性に優れた軟化焼鈍の省略可能な肌焼用鋼およびその製法
JP5949287B2 (ja) 冷間鍛造用鋼材
KR20190028757A (ko) 고주파 담금질용 강
WO2016152167A1 (ja) 軟窒化用鋼および部品並びにこれらの製造方法
JP5799917B2 (ja) 熱間圧延棒鋼または線材
JP2012237052A (ja) 冷間鍛造性および結晶粒粗大化抑制能に優れた肌焼鋼とその製造方法
JP5477248B2 (ja) 被削性に優れた窒化用鋼及び窒化処理部品
JP4488228B2 (ja) 高周波焼入れ用鋼材
JP6176314B2 (ja) 肌焼用棒鋼または線材
JP6465206B2 (ja) 熱間圧延棒線材、部品および熱間圧延棒線材の製造方法
JP7135485B2 (ja) 浸炭用鋼及び部品
WO2011155605A1 (ja) 被削性に優れた高強度鋼、およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140811

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150529

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20150529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150908

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5821771

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350