JP2012074466A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体装置の製造工程を増加させることなく絶縁破壊耐性に優れた信頼性に懸念のない、小さな占有面積で所期の容量を確保する容量密度の高いパスコンを備えた半導体装置を実現する。
【解決手段】パスコンについて、第1の容量絶縁膜が、記憶素子のトンネル絶縁膜と共に第1の絶縁膜23で形成され、下部電極である第1の電極26が、記憶素子の浮遊ゲート電極25と共にドープト・アモルファスシリコン膜24(結晶化されたもの)で形成され、第2の容量絶縁膜が、周辺回路の5Vのトランジスタのゲート絶縁膜と共に第2の絶縁膜33で形成され、上部電極である第2の電極37が、記憶素子の制御ゲート電極36及び周辺回路のトランジスタのゲート電極41と共に多結晶シリコン膜34で形成される。
【選択図】図29

Description

本発明は、不揮発性の記憶素子とトランジスタとが混載されてなる半導体装置及びその製造方法に関する。
LSIに代表される半導体装置では、ノイズ対策等として、バイパスコンデンサ(パスコン)を設けることが多い。パスコンは、半導体装置が動作する際に直流電源電圧が変動することを避けるため、電源ライン(Vccライン)と接地(GND)との間に挿入するコンデンサである。パスコンを設けることにより、電源ラインの接地に対する交流的なインピーダンスを低下させたり、ノイズ成分が後続の電子回路へ伝わらないようにフィルタリングすることができる。
特開平5−21808号公報 特開2000−150789号公報 特開2002−16230号公報
近時における半導体装置の更なる小型化の要請に伴い、パスコンにも小型化、即ち占有面積の縮小化が要求されている。パスコンにおいて、小さな占有面積で所期の容量を確保するには、容量密度を高くする必要がある。
半導体装置にパスコンを設ける場合、製造工程数を削減すべく、半導体装置の機能素子等の製造工程を利用して、当該機能素子の構成部材を用いてパスコンを同一工程で形成することが好適である。例えば、電源を断っても記憶情報が失われない、フラッシュメモリ等の不揮発性の半導体メモリでは、容量絶縁膜を上下のゲートで挟持する積層型の記憶素子を利用して、容量絶縁膜を上下の電極で挟持する積層型のパスコンを形成することが考えられる。しかしながら、記憶素子の容量絶縁膜はその性質上、チャージが捕獲され易いものであり、パスコンの容量絶縁膜としては絶縁破壊耐性が劣り、信頼性に懸念があるため、不適である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、半導体装置の製造工程を増加させることなく絶縁破壊耐性に優れた信頼性に懸念のない、小さな占有面積で所期の容量を確保する容量密度の高いパスコンを備えた半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
半導体装置の一態様は、半導体基板の上方で第1の絶縁膜を介して島状に形成された第1のゲートと、前記第1のゲートの上方で第2の絶縁膜を介して形成された第2のゲートとを備えた記憶素子と、前記半導体基板の上方で第3の絶縁膜を介して形成された第3のゲートを備えたトランジスタと、前記半導体基板の上方で第4の絶縁膜を介して形成された第1の電極と、前記第1の電極の上方で第5の絶縁膜を介して形成された第2の電極とを備えた容量素子とを含み、前記容量素子は、前記第4の絶縁膜が前記記憶素子の前記第1の絶縁膜と、前記第1の電極が前記記憶素子の前記第1のゲートと、前記第5の絶縁膜が前記トランジスタの前記第3の絶縁膜と、前記第2の電極が前記記憶素子の前記第2のゲートと、それぞれ同一の膜から形成されている。
半導体装置の製造方法の一態様は、半導体基板の第1の領域に、第1の絶縁膜を介して島状に形成された第1のゲートと、前記第1のゲートの上方で第2の絶縁膜を介して形成された第2のゲートとを備えた記憶素子と、前記半導体基板の第2の領域に、第3の絶縁膜を介して形成された第3のゲートを備えたトランジスタと、前記半導体基板の第3の領域に、第4の絶縁膜を介して形成された第1の電極と、前記第1の電極の上方で第5の絶縁膜を介して形成された第2の電極とを備えた容量素子とをそれぞれ備えた半導体装置の製造方法であって、第1の膜を成膜し、前記第1の領域に前記第1の膜からなる前記第1の絶縁膜を、前記第3の領域に前記第1の膜からなる前記第4の絶縁膜を形成する工程と、第2の膜を成膜し、前記第1の領域に前記第2の膜からなる前記第1のゲートを、前記第3の領域に前記第2の膜からなる前記第1の電極を形成する工程と、第3の膜を成膜し、前記第1の領域に前記第3の膜からなる前記第2の絶縁膜を形成する工程と、第4の膜を成膜し、前記第2の領域では前記第4の膜からなる前記第3の絶縁膜を、前記第3の領域の前記第1の電極上では前記第4の膜からなる前記第5の絶縁膜を形成する工程と、第5の膜を成膜し、前記第1の領域に前記第5の膜からなる前記第2のゲートを、前記第2の領域に前記第5の膜からなる前記第3のゲートを、前記第3の領域に前記第5の膜からなる前記第2の電極を形成する工程とを含む。
上記した諸態様によれば、半導体装置の製造工程を増加させることなく絶縁破壊耐性に優れた信頼性に懸念のない、小さな占有面積で所期の容量を確保する容量密度の高いパスコンを備えた半導体装置が実現する。
第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図1に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図2に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図3に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図4に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図5に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図6に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図7に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図8に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図9に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図10に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図11に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図12に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図13に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図14に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図15に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図16に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図17に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図18に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図19に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図20に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図21に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図22に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図23に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図24に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図25に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図26に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図27に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図28に引き続き、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 第2の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図30に引き続き、第2の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図31に引き続き、第2の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図32に引き続き、第2の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図33に引き続き、第2の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図34に引き続き、第2の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図35に引き続き、第2の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図36に引き続き、第2の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図37に引き続き、第2の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図38に引き続き、第2の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図39に引き続き、第2の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図40に引き続き、第2の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図41に引き続き、第2の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 第3の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図43に引き続き、第3の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図44に引き続き、第3の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図45に引き続き、第3の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図46に引き続き、第3の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を示す概略断面図である。
以下、半導体装置及びその製造方法の諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。半導体装置としては、周辺回路を備えた不揮発性の半導体メモリを例示し、その構成を製造方法と共に述べる。
(第1の実施形態)
図1〜図29は、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を工程順に示す概略断面図である。各図において、(a)が記憶素子の形成領域、(b)がパスコンの形成領域、(c)が周辺回路領域をそれぞれ示す。記憶素子の形成領域については、図1(a)〜図17(a)及び図21(a)〜図27(a)では制御ゲート電極の長手方向に沿った断面を、図18(a)〜図20(a)、図28(a)及び図29(a)では制御ゲート電極の短手方向に沿った断面を、それぞれ示す。
本実施形態では、周辺回路領域に、ゲート電圧(電源電圧:Vcc)が1.8VのN型及びP型トランジスタと、ゲート電圧が5.0VのN型及びP型トランジスタとを形成する場合を例示する。図示の便宜上、各図では、1.8VのN型トランジスタ及び5.0VのN型トランジスタのみを示し、周辺回路領域の活性領域に「1.8V Nch」、「5.0V Nch」を付記する。
本実施形態では、素子分離法としてSTI(Shallow Trench Isolation)法を用いる。先ず、図1に示すように、半導体基板10上の各形成領域に素子分離構造を形成するための素子分離溝13を形成する。
詳細には、例えばP型(P-)のシリコン半導体基板10の全面を熱酸化し、シリコン酸化膜11を形成した後、CVD法等により全面にシリコン窒化膜12を膜厚148nm程度に形成する。リソグラフィー及びドライエッチングにより、シリコン窒化膜12、シリコン酸化膜11、及び半導体基板10を加工する。これにより、記憶素子の形成領域、パスコンの形成領域、及び周辺回路領域の各々において、半導体基板10の素子分離領域に深さ350nm程度の素子分離溝13が形成される。
続いて、図2に示すように、絶縁膜14を堆積する。
詳細には、素子分離溝13内を埋め込むように、シリコン窒化膜12上に絶縁膜14を形成する。絶縁膜14としては、例えば高密度プラズマ(High Density Plasma:HDP)CVD法によりシリコン酸化膜を堆積する。
続いて、図3に示すように、素子分離構造15を形成する。
詳細には、シリコン窒化膜12を研磨ストッパーとして、化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)法により、絶縁膜14を研磨して表面を平坦化する。これにより、素子分離溝13内を絶縁膜14の絶縁物で充填してなる素子分離構造15が形成される。素子分離構造15により、記憶素子の形成領域、パスコンの形成領域、及び周辺回路領域の各々において、半導体基板10上で活性領域が画定される。
続いて、図4に示すように、犠牲酸化膜16を形成する。
詳細には、シリコン窒化膜12をウェットエッチングにより除去した後、半導体基板10の各活性領域を熱酸化する。これにより、半導体基板10の各活性領域上に犠牲酸化膜16が膜厚10nm程度に形成される。
続いて、図5に示すように、トリプルウェル18を形成する。
詳細には、半導体基板10の全面にレジストを塗付した後、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、記憶素子の形成領域、パスコンの形成領域、周辺回路領域の5VのN型トランジスタの各活性領域を露出させる開口を有するレジストマスク17が形成される。
レジストマスク17を用いて、露出する各活性領域にP型不純物、例えばホウ素(B+)をドーズ量2.0×1013/cm2、加速エネルギー420keVの条件でイオン注入する。これにより、レジストマスク17から露出する各活性領域にP型ウェル18aが形成される。
レジストマスク17を用いて、露出する各活性領域にN型不純物、例えばリン(P+)をドーズ量2.0×1013/cm2、加速エネルギー2MeVの条件でイオン注入する。これにより、P型ウェル18aの下方位置にN型ウェル18bが形成される。以上により、P型の半導体基板10の表層に、P型ウェル18a及びN型ウェル18bを有するトリプルウェル18が形成される。
続いて、図6に示すように、N型ウェル20を形成する。
詳細には、先ず、灰化処理又はウェット処理により、レジストマスク17を除去する。
半導体基板10の全面にレジストを塗付した後、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、素子分離構造15の下部でトリプルウェル18の周縁部位、及び周辺回路領域の5VのP型トランジスタの活性領域を露出させる開口を有するレジストマスク19が形成される。
レジストマスク19を用いて、露出する各活性領域にN型不純物、例えばリン(P+)をドーズ量4.2×1012/cm2、加速エネルギー600keVの条件でイオン注入する。これにより、素子分離構造15の下部でトリプルウェル18の周縁部位に、N型ウェル20が形成される。同時に、周辺回路領域の5VのP型トランジスタの各活性領域にも、N型ウェルが形成される。
続いて、図7に示すように、記憶素子の形成領域及びパスコンの形成領域の各活性領域にチャネルインプラントを行う。
詳細には、先ず、灰化処理又はウェット処理により、レジストマスク19を除去する。
半導体基板10の全面にレジストを塗付した後、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、記憶素子の形成領域及びパスコンの形成領域を露出させる開口を有するレジストマスク21が形成される。レジストマスク21は、パスコンの形成領域におけるN型ウェル20の上方に相当する素子分離構造15上にも形成される。
レジストマスク21を用いて、露出する各活性領域にチャネルインプラントを行う。ここでは、P型不純物、例えばホウ素(B+)をドーズ量5.0×1013/cm2、加速エネルギー40keVの条件でイオン注入する。
続いて、図8に示すように、周辺回路領域の5VのN型トランジスタの活性領域にチャネルインプラントを行う。
詳細には、先ず、灰化処理又はウェット処理により、レジストマスク21を除去する。
半導体基板10の全面にレジストを塗付した後、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、周辺回路領域の5VのN型トランジスタの活性領域を露出させる開口を有するレジストマスク22が形成される。
レジストマスク22を用いて、露出する活性領域にチャネルインプラントを行う。ここでは、P型不純物、例えばホウ素(B+)をドーズ量6.6×1012/cm2、加速エネルギー15keVの条件でイオン注入する。
続いて、図9に示すように、第1の絶縁膜23及びドープト・アモルファスシリコン膜24を形成する。
詳細には、先ず、灰化処理又はウェット処理により、レジストマスク22を除去する。
犠牲酸化膜16をウェットエッチングにより除去した後、記憶素子の形成領域、パスコンの形成領域、周辺回路領域の各活性領域を熱酸化する。これにより、各活性領域に第1の絶縁膜23が膜厚10.8nm程度に形成される。
CVD法等により、第1の絶縁膜23上を含む半導体基板10の全面に、N型不純物、例えばリン(P+)を1019/cm3のオーダーの濃度となるようにドープしたアモルファスシリコンを堆積する。これにより、第1の絶縁膜23上にドープト・アモルファスシリコン膜24が形成される。ドープト・アモルファスシリコン膜24は、第2の容量絶縁膜である第2の絶縁膜を形成した後における、いくつかの熱処理工程(記載を省略したものもある)のいずれかにより、結晶化される。
続いて、図10に示すように、ドープト・アモルファスシリコン膜24を加工して、記憶素子の浮遊ゲート電極25と、パスコンの第1の電極26とを形成する。
詳細には、リソグラフィー及びドライエッチングによりドープト・アモルファスシリコン膜24を加工する。即ち、周辺回路領域からドープト・アモルファスシリコン膜24を除去すると共に、記憶素子の形成領域及びパスコンの形成領域のみにアモルファスシリコン膜24を所定の島状に残す。これにより、記憶素子の形成領域には、半導体基板10上でトンネル絶縁膜となる第1の絶縁膜23を介した浮遊ゲート電極25が形成される。パスコンの形成領域には、半導体基板10上でパスコンの第1の容量絶縁膜となる第1の絶縁膜23を介したパスコンの第1の電極26が形成される。
本実施形態では、第1の絶縁膜23は、記憶素子のトンネル絶縁膜となると共に、パスコンの第1の容量絶縁膜となる。また、ドープト・アモルファスシリコン膜24は、記憶素子の浮遊ゲート電極25となると共に、パスコンの第1の電極(下部電極)26となる。
続いて、図11に示すように、ONO膜27を形成する。
詳細には、CVD法等により、半導体基板10の全面にシリコン酸化膜27a及びシリコン窒化膜27bを、膜厚6nm程度及び8.5nm程度に順次堆積する。そして、シリコン窒化膜27bの表層を熱酸化してシリコン酸化膜27cを形成する。以上により、シリコン酸化膜27a、シリコン窒化膜27b、及びシリコン酸化膜27cが積層されてなるONO膜27が形成される。
続いて、図12に示すように、周辺回路領域の1.8VのN型トランジスタの活性領域にP型ウェル29を形成し、チャネルインプラントを行う。
詳細には、先ず、半導体基板10の全面にレジストを塗付した後、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、周辺回路領域の1.8VのN型トランジスタの活性領域を露出させる開口を有するレジストマスク28が形成される。
レジストマスク28を用いて、露出する活性領域にP型不純物、例えばホウ素(B+)をドーズ量3.0×1013/cm2、加速エネルギー230keVの条件でイオン注入する。これにより、レジストマスク28から露出する活性領域にP型ウェル29が形成される。
レジストマスク28を用いて、露出する活性領域にチャネルインプラントを行う。ここでは、P型不純物、例えばホウ素(B+)をドーズ量1.3×1013/cm2、加速エネルギー32keVの条件でイオン注入する。
灰化処理又はウェット処理により、レジストマスク28を除去する。
続いて、同様に、周辺回路領域の1.8VのP型トランジスタの活性領域にN型ウェルを形成し、チャネルインプラントを行う。
続いて、図13に示すように、記憶素子の形成領域のみにONO膜27を残す。
詳細には、ONO膜27にリソグラフィーとドライエッチング及びウェットエッチングとを施し、パスコンの形成領域及び周辺回路領域のONO膜27を除去し、記憶素子の形成領域のみにONO膜27を選択的に残す。
続いて、図14に示すように、シリコン酸化膜30を形成する。
詳細には、半導体基板10の表面を熱酸化する。これにより、パスコンの形成領域では第1の電極26の表面に、周辺回路領域では各活性領域における半導体基板10の表面に、シリコン酸化膜30がそれぞれ形成される。ここで、周辺回路領域では、シリコン酸化膜30は膜厚15nm程度に形成される。これに対して、パスコンの形成領域では、第1の電極26がドープト・アモルファスシリコン膜24であるため、増速酸化により、周辺回路領域のシリコン酸化膜30よりも厚くシリコン酸化膜30が形成される。記憶素子の形成領域には全面にONO膜27が形成されており、ONO膜27は、アモルファスシリコンに比べて酸化され難いため、殆ど酸化されない。
ここで、熱酸化法の代わりにラジカル酸化法により、当該シリコン酸化膜を形成するようにしても良い。具体的には、図13の状態に対して、例えば900℃でラジカル酸化により、シリコン酸化膜を形成する。この場合でも、ONO膜27は、アモルファスシリコンに比べて酸化され難いため、殆ど酸化されない。このラジカル酸化法によれば、第1の電極26の界面ラフネスを悪化させることなく良好に保ち、薄く良質なシリコン酸化膜が得られる。
続いて、図15に示すように、周辺回路領域の1.8Vのトランジスタの各活性領域に形成されたシリコン酸化膜30を除去する。
詳細には、半導体基板10の全面にレジストを塗付した後、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、周辺回路領域の1.8Vのトランジスタの各活性領域を露出させる開口を有するレジストマスク31が形成される。
レジストマスク31を用いて、周辺回路領域の1.8Vのトランジスタに形成されたシリコン酸化膜30を、ウェットエッチングにより除去する。
続いて、図16に示すように、シリコン酸化膜32を形成する。
詳細には、先ず、灰化処理又はウェット処理により、レジストマスク31を除去する。
半導体基板10の表面を熱酸化する。熱酸化により、周辺回路領域の5.0Vのトランジスタの各活性領域では、半導体基板10の表面にシリコン酸化膜30に加えて膜厚3nm程度のシリコン酸化膜32が形成される。これにより、シリコン酸化膜30,32からなり、5.0Vのトランジスタのゲート絶縁膜となる第2の絶縁膜33が形成される。
パスコンの形成領域では、第1の電極26の表面にシリコン酸化膜30に加えてシリコン酸化膜32が形成される。この場合も、第1の電極26の増速酸化により、周辺回路領域のシリコン酸化膜32よりも厚くシリコン酸化膜32が形成される。これにより、第1の電極26上に、シリコン酸化膜30,32からなり、パスコンの第2の容量絶縁膜となる第2の絶縁膜33が形成される。パスコンの形成領域の第2の絶縁膜33は、周辺回路領域の第2の絶縁膜33よりも厚く、例えば膜厚25nm程度に形成される。
周辺回路領域の1.8Vのトランジスタの各活性領域では、半導体基板10の表面に、1.8VのN型トランジスタのゲート絶縁膜となるシリコン酸化膜32が膜厚3nm程度に形成される。
記憶素子の形成領域には全面にONO膜27が形成されており、ONO膜27は、アモルファスシリコンに比べて酸化され難いため、殆ど酸化されない。
シリコン酸化膜32を形成する場合でも、熱酸化法の代わりにラジカル酸化法により、当該シリコン酸化膜を形成するようにしても良い。
本実施形態では、第2の絶縁膜33は、周辺回路の2種のトランジスタのうちの一つ、ここでは5Vのトランジスタのゲート絶縁膜となると共に、パスコンの第2の容量絶縁膜となる。
続いて、図17に示すように、多結晶シリコン膜34及び反射防止膜35を順次形成する。
詳細には、CVD法等により、半導体基板10の全面に多結晶シリコン膜34を膜厚180nm程度に堆積する。プラズマCVD法等により、多結晶シリコン膜34上に窒化膜、例えばシリコン窒化膜を堆積し、反射防止膜35を膜厚29nm程度に形成する。
続いて、図18に示すように、記憶素子の制御ゲート電極36と、パスコンの第2の電極37とを形成する。
詳細には、リソグラフィー及びドライエッチングにより、記憶素子の形成領域及びパスコンの形成領域に加工を施す。
記憶素子の形成領域では、反射防止膜35、多結晶シリコン膜34、ONO膜27、及び浮遊ゲート電極25を加工する。これにより、ONO膜27上に記憶素子の制御ゲート電極36が形成され、記憶素子が構成される。記憶素子では、島状の浮遊ゲート電極25と制御ゲート電極36とがONO膜27を挟んで情報記憶を担うキャパシタを構成する。
パスコンの形成領域では、反射防止膜35、多結晶シリコン膜34、第2の絶縁膜33、及び第1の電極26を加工する。これにより、第2の絶縁膜33上にパスコンの第2の電極37が形成され、パスコンが構成される。パスコンでは、半導体基板10と第1の電極26とが第1の絶縁膜23を挟んで第1のキャパシタを構成し、第1の電極26と第2の電極37とが第2の絶縁膜33を挟んで第2のキャパシタを構成する。
続いて、図19に示すように、記憶素子の形成領域及びパスコンの形成領域に、浅いN型不純物領域39をそれぞれ形成する。
詳細には、先ず、半導体基板10の全面にレジストを塗付した後、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、周辺回路領域のみを覆うレジストマスク38が形成される。
レジストマスク38を用いて、露出する記憶素子の形成領域及びパスコンの形成領域に、N型不純物、例えば砒素(As+)をドーズ量6.0×1014/cm2、加速エネルギー50keVの条件でイオン注入する。これにより、浮遊ゲート電極25の両側の半導体基板10の表面にAs+が導入され、浅いN型不純物領域39が形成される。パスコンの形成領域では、第1の電極26の片側に沿った半導体基板10の表面にAs+が導入され、浅いN型不純物領域39が形成される。
続いて、図20に示すように、記憶素子の形成領域及びパスコンの形成領域に、第1のサイドウォール絶縁膜40を形成する。
詳細には、先ず、灰化処理又はウェット処理により、レジストマスク38を除去する。その後、反射防止膜35をウェットエッチング等により除去する。
半導体基板10の全面に絶縁膜、ここではCVD法等により例えばシリコン窒化膜を堆積する。シリコン窒化膜の全面を異方性ドライエッチング(エッチバック)する。これにより、記憶素子の形成領域では、浮遊ゲート電極25、ONO膜27、及び制御ゲート電極36の側面をシリコン窒化膜で覆う第1のサイドウォール絶縁膜40が形成される。パスコンの形成領域では、第1の電極26、第2の絶縁膜33、及び第2の電極37の側面をシリコン窒化膜で覆う第1のサイドウォール絶縁膜40が形成される。
続いて、図21に示すように、パスコンの形成領域では第2の電極37に開口37aを、周辺回路領域の各活性領域にはゲート電極41をそれぞれ形成する。
詳細には、リソグラフィー及びドライエッチングを行う。パスコンの形成領域では、第2の電極37が加工される。周辺回路領域のトランジスタの各活性領域では、多結晶シリコン膜34が加工される。
これにより、パスコンの形成領域では、第2の電極37の一端部分に第2の絶縁膜33の表面の一部を露出させる開口37aが形成される。周辺回路領域の5.0Vのトランジスタの各活性領域では、第2の絶縁膜33上にゲート電極41が形成される。周辺回路領域の1.8Vのトランジスタの各活性領域では、シリコン酸化膜32上にゲート電極41が形成される。
本実施形態では、上記のように、多結晶シリコン膜34は、記憶素子の制御ゲート電極36、及び周辺回路領域のゲート電極41となると共に、パスコンの第2の電極(上部電極)37となる。
続いて、図22に示すように、周辺回路領域の1.8VのN型トランジスタの各活性領域に、浅いN型不純物領域43をそれぞれ形成する。
詳細には、先ず、半導体基板10の全面にレジストを塗付した後、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、周辺回路領域の1.8VのN型トランジスタの各活性領域のみを露出させる開口を有するレジストマスク42が形成される。
レジストマスク42を用いて、露出する周辺回路領域の1.8VのN型トランジスタの各活性領域に、N型不純物、例えば砒素(As+)をドーズ量5.0×1014/cm2、加速エネルギー15keVの条件でイオン注入する。これにより、各活性領域では、ゲート電極41の両側の半導体基板10の表面にAs+が導入され、浅いN型不純物領域43が形成される。
続いて、図23に示すように、周辺回路領域の5.0VのN型トランジスタの各活性領域に、浅いN型不純物領域45をそれぞれ形成する。
詳細には、先ず、灰化処理又はウェット処理により、レジストマスク42を除去する。
半導体基板10の全面にレジストを塗付した後、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、周辺回路領域の5.0VのP型トランジスタの活性領域のみを露出させる開口を有するレジストマスク44が形成される。
レジストマスク44を用いて、露出する周辺回路領域の5.0VのN型トランジスタの各活性領域に、N型不純物、例えばリン(P+)をドーズ量4.0×1013/cm2、加速エネルギー35keVの条件でイオン注入する。これにより、各活性領域では、ゲート電極41の両側の半導体基板10の表面にAs+が導入され、浅いN型不純物領域45が形成される。
続いて、図24に示すように、記憶素子の形成領域、パスコンの形成領域、及び周辺回路領域に、第2のサイドウォール絶縁膜46を形成する。
詳細には、先ず、灰化処理又はウェット処理により、レジストマスク44を除去する。
半導体基板10の全面に絶縁膜、ここではCVD法等により例えばシリコン酸化膜を膜厚100nm程度に堆積する。このシリコン酸化膜の全面を異方性ドライエッチング(エッチバック)する。
このエッチバックにより、パスコンの形成領域では、開口37aの底面に露出する第2の絶縁膜33が除去されて第1の電極26の表面の一部が露出する。そして、第1のサイドウォール絶縁膜40の側面の一部と、開口37aの側面とをそれぞれシリコン酸化膜で覆う第2のサイドウォール絶縁膜46が形成される。
周辺回路領域の5.0Vのトランジスタの活性領域では、ゲート電極41の両側で露出する第2の絶縁膜33が除去されて半導体基板10の表面の一部が露出する。そして、ゲート電極41の側面をシリコン酸化膜で覆う第2のサイドウォール絶縁膜46が形成される。
周辺回路領域の1.8Vのトランジスタの活性領域では、ゲート電極40の両側で露出するシリコン酸化膜32が除去されて半導体基板10の表面の一部が露出する。そして、ゲート電極40の側面をシリコン酸化膜で覆う第2のサイドウォール絶縁膜46が形成される。
図24では図示していないが、記憶素子の形成領域でも同様に、浮遊ゲート電極25の両側で露出する第1の絶縁膜23が除去されて半導体基板10の表面の一部が露出する。そして、第1のサイドウォール絶縁膜40の側面の一部をシリコン酸化膜で覆う第2のサイドウォール絶縁膜46が形成される。
続いて、図25に示すように、周辺回路領域のP型トランジスタの各活性領域に、深いP型不純物領域48をそれぞれ形成する。
詳細には、先ず、半導体基板10の全面にレジストを塗付した後、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、周辺回路領域のP型トランジスタの各活性領域のみを露出させる開口を有するレジストマスク47が形成される。
レジストマスク47を用いて、露出する周辺回路領域のP型トランジスタの各活性領域に、P型不純物、例えばホウ素(B+)をドーズ量2.0×1015/cm2、加速エネルギー5keVの条件でイオン注入する。これにより、P型トランジスタの各活性領域では、ゲート電極41の両側の半導体基板10の表面にB+が導入され、深いP型不純物領域48が形成される。P型不純物領域48は、周辺回路のP型トランジスタにおいて、ソース/ドレイン領域として機能する。
続いて、図26に示すように、記憶素子の形成領域、パスコンの形成領域、及び周辺回路領域のN型トランジスタの各活性領域に、深いN型不純物領域50をそれぞれ形成する。
詳細には、先ず、灰化処理又はウェット処理により、レジストマスク47を除去する。
半導体基板10の全面にレジストを塗付した後、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、記憶素子の形成領域、パスコンの形成領域、及び周辺回路領域のN型トランジスタの各活性領域のみを露出させる開口を有するレジストマスク49が形成される。
レジストマスク49を用いて、露出する記憶素子の形成領域、パスコンの形成領域、及び周辺回路領域のN型トランジスタの各活性領域に、N型不純物、例えば砒素(As+)をイオン注入する。イオン注入の条件は、ドーズ量2.0×1015/cm2、加速エネルギー15keVとする。
イオン注入により、パスコンの形成領域では、第1の電極26の片側に沿った半導体基板10の表面にAs+が導入され、浅いN型不純物領域45と一部重畳するように深いN型不純物領域50が形成される。
周辺回路領域の5.0VのN型トランジスタの活性領域では、ゲート電極41の両側の半導体基板10の表面にAs+が導入され、浅いN型不純物領域45と一部重畳するように深いN型不純物領域50が形成される。
周辺回路領域の1.8VのN型トランジスタの活性領域では、ゲート電極41の両側の半導体基板10の表面にAs+が導入され、浅いN型不純物領域43と一部重畳するように深いN型不純物領域50が形成される。
図26では図示していないが、記憶素子の形成領域にも、浅いN型不純物領域39と一部重畳するように深いN型不純物領域50が形成される。N型不純物領域50は、記憶素子及び周辺回路のN型トランジスタにおいて、ソース/ドレイン領域として機能する。
その後、半導体基板10に所定のアニール処理を施す。これにより、不純物領域39,43,45,48,50の各不純物が活性化される。
続いて、図27に示すように、シリサイド層51を形成する。
詳細には、先ず、灰化処理又はウェット処理により、レジストマスク49を除去する。
半導体基板10の全面にシリサイド金属、例えばCoをスパッタ法等により堆積し、熱処理を施す。これにより、シリコンとシリサイド金属とが反応し、シリサイド(CoSi)が形成される。
具体的に、記憶素子の形成領域では、制御ゲート電極36上、及びN型不純物領域50上(図27では不図示)に、それぞれシリサイド層51が形成される。
パスコンの形成領域では、第2の電極37上、開口37aの底面で露出する第1の電極26の表面上、及びN型不純物領域50上に、それぞれシリサイド層51が形成される。
周辺回路領域のN型トランジスタの活性領域では、ゲート電極41上、及びN型不純物領域50上に、それぞれシリサイド層51が形成される。
周辺回路領域のP型トランジスタの活性領域では、ゲート電極41上、及びP型不純物領域48上に、それぞれシリサイド層51が形成される。
その後、半導体基板10上で未反応のシリサイド金属をウェットエッチングにより除去する。
続いて、図28に示すように、シリコン酸化膜52及びシリコン窒化膜53を順次形成した後、層間絶縁膜54を形成する。
詳細には、先ず、半導体基板10の全面に、CVD法等により、シリコン酸化膜52を膜厚20nm程度に、シリコン窒化膜53を膜厚80nm程度に順次堆積する。シリコン酸化膜52及びシリコン窒化膜53は、後述するコンタクト孔形成時のエッチングストッパーとして機能する。
シリコン窒化膜53上を覆うように、半導体基板10の全面に例えばBPSG(Boron Phosphor Silicate Glass)を膜厚1300nm程度に堆積する。堆積されたBPSGの表面をCMP法により研磨し、表面を平坦化する。これにより、シリコン窒化膜53上を覆い表面が平坦化された層間絶縁膜54が形成される。
続いて、図29に示すように、接続プラグ57及び配線61を形成する。
詳細には、先ず、記憶素子の形成領域、パスコンの形成領域、及び周辺回路領域に、接続プラグ57を形成する。
リソグラフィー及びドライエッチングにより、シリコン酸化膜52及びシリコン窒化膜53をエッチングストッパーとして、層間絶縁膜54、シリコン酸化膜52、及びシリコン窒化膜53を開口し、シリサイド層51の表面の一部を露出させる各コンタクト孔55を形成する。
各コンタクト孔55の内壁面を覆うように、スパッタ法等により層間絶縁膜54上にTi/TiNを膜厚30nm程度/20nm程度に順次堆積し、下地膜56を形成する。
下地膜56を介して各コンタクト孔55内をタングステン(W)で埋め込むように、CVD法等によりW膜を膜厚300nm程度に堆積する。
層間絶縁膜54の表面が露出するまで、W膜及び下地膜56をCMP法により研磨する。これにより、各コンタクト孔55を下地膜56を介してWで充填してなる接続プラグ57が形成される。
次に、記憶素子の形成領域、パスコンの形成領域、及び周辺回路領域において、接続プラグ57と接続される配線61を形成する。
各接続プラグ57上を含む層間絶縁膜54上の全面に、スパッタ法等により、Ti/TiNを膜厚60nm程度/30nm程度に、Alを膜厚360nm程度に、Ti/TiNを膜厚5nm程度/70nm程度に順次堆積する。リソグラフィー及びドライエッチングによりTi/TiN、Al、及びTi/TiNを加工する。これにより、接続孔55と接続され、密着層58,60で金属層59を挟んだ構造の配線61が形成される。
しかる後、上層の層間絶縁膜、接続プラグ、及び配線の形成等の諸工程を経て、本実施形態の半導体メモリを形成する。
なお、上記の場合では、第2の容量絶縁膜が、周辺回路の5Vのトランジスタのゲート絶縁膜と共に第2の絶縁膜33で形成される場合を例示したが、第2の容量絶縁膜を、周辺回路の1.8Vのトランジスタのゲート絶縁膜と同一の絶縁膜で形成しても良い。即ち本実施形態では、必要なパスコンに応じて、第2の容量絶縁膜を、膜厚の異なる2種の絶縁膜から適宜選択することができる。
本実施形態では、パスコンについて、第1の容量絶縁膜が、記憶素子のトンネル絶縁膜と共に第1の絶縁膜23で形成される。下部電極である第1の電極26が、記憶素子の浮遊ゲート電極25と共にドープト・アモルファスシリコン膜24(結晶化される)で形成される。第2の容量絶縁膜が、周辺回路の5Vのトランジスタのゲート絶縁膜と共に第2の絶縁膜33で形成される。上部電極である第2の電極37が、記憶素子の制御ゲート電極36及び周辺回路のトランジスタのゲート電極41と共に多結晶シリコン膜34で形成される。このパスコンは、半導体基板10と第1の電極26とが第1の絶縁膜23を挟んで構成される第1のキャパシタと、第1の電極26と第2の電極37とが第2の絶縁膜33を挟んで構成される第2のキャパシタとが、直列接続されたものである。
第1のキャパシタの容量密度が3.5fF/μm2程度、第2のキャパシタの容量密度が1.4fF/μm2程度である。従って、本実施形態によるパスコンは、両者を合算した4.9fF/μm2程度の大きな容量密度を有する。
本実施形態の比較例1を示す。比較例1では、周辺回路を備えた不揮発性の半導体メモリが、5V電源に対応したパスコンを備える。このパスコンは、半導体基板、周辺回路の5Vのトランジスタのゲート絶縁膜と同じ容量絶縁膜、及び当該5Vのトランジスタのゲート電極と同じ電極で構成される。この場合、ゲート絶縁膜の膜厚を16nm程度とすると、比較例1のパスコンは、2.2fF/μm2程度の容量密度を有する。本実施形態によるパスコンでは、比較例1のパスコンの2.2倍程度の大きな容量密度が得られる。
また、比較例1のパスコンでは、1つのキャパシタのみで構成されており、容量絶縁膜は5Vのトランジスタのゲート絶縁膜のみに限定されている。そのため、要求される容量値によってパスコンの占有面積が確定し、パスコンの占有面積縮小の要請に応えることは困難である。
これに対して、本実施形態によるパスコンでは、容量設定が独立である2種のキャパシタが積層された構成を採る。また、上述の場合では、第2の容量絶縁膜が、周辺回路の5Vのトランジスタのゲート絶縁膜と共に第2の絶縁膜33で形成される場合を例示したが、第2の容量絶縁膜を、周辺回路の1.8Vのトランジスタのゲート絶縁膜と同一の絶縁膜で形成しても良い。後述する第2及び第3の実施形態では、3.3V或いは1.8Vのトランジスタのゲート絶縁膜と同一の絶縁膜で第2の容量絶縁膜を形成する場合を開示している。このように本実施形態では、第2の容量絶縁膜を、膜厚の異なる(耐圧の異なる)2種の絶縁膜から適宜選択することができる。そのため本実施形態では、パスコンに要求される容量値に依存することなく、パスコンの占有面積を決定することができ、パスコンの占有面積縮小の要請に応えることができる。
本実施形態の比較例2を示す。比較例2では、周辺回路を備えた不揮発性の半導体メモリが、記憶素子の製造工程を利用して形成したパスコンを備える。このパスコンは、半導体基板、トンネル絶縁膜と同じ第1の容量絶縁膜、浮遊ゲート電極と同じ第1の電極、ONO膜と同じ第2の容量絶縁膜、及び制御ゲート電極と同じ第2の電極で構成される。このパスコンは、半導体基板と第1の電極とが第1の容量絶縁膜を挟んで構成される第1のキャパシタと、第1の電極と第2の電極とが第2の容量絶縁膜を挟んで構成される第2のキャパシタとが、直列接続されたものである。
この場合、第1のキャパシタの容量密度が3.5fF/μm2程度、第2のキャパシタの容量密度が2.3fF/μm2程度である。従って、比較例2によるパスコンは、両者を合算した5.8fF/μm2程度の大きな容量密度を有する。しかしながら、このパスコンでは、第2の容量絶縁膜に記憶素子のONO膜を利用するが、ONO膜はその性質上、チャージが捕獲され易いものであり、パスコンの容量絶縁膜としては絶縁破壊耐性が劣り、信頼性に大きな懸念がある。従って、比較例2によるパスコンは、大きな容量密度を有する反面、半導体メモリとしての信頼性に大きな問題がある。
更に、比較例2によるパスコンでは、容量絶縁膜として使用するトンネル絶縁膜及びONO膜ともに、不揮発性メモリ特性によりその膜厚が決められており、容量を変更するには電極の面積を変えるしかない。以上から、比較例2の構成を半導体メモリのパスコンに採用することはできない。
これに対して、本実施形態によるパスコンでは、記憶素子及び周辺回路のトランジスタの製造工程を、全体として製造工程数を増加させることなく利用する。ここでは、第2の容量絶縁膜に周辺回路のトランジスタのゲート絶縁膜を利用する。そのため、比較例2によるパスコンとは異なり絶縁破壊耐性に優れた信頼性に懸念がなく、しかも比較例2によるパスコンに匹敵する大きな容量密度を得ることができる。
また、上記したように、第2の容量絶縁膜を、膜厚の異なる(耐圧の異なる)2種の絶縁膜から適宜選択することができる。そのため、パスコンの占有面積を要求される容量値を実現する際にも、当該容量値に依存することなく、パスコンの占有面積を決定することができ、パスコンの占有面積縮小の要請に応えることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、半導体メモリの製造工程を増加させることなく絶縁破壊耐性に優れた信頼性に懸念のない、小さな占有面積で所期の容量を確保する容量密度の高いパスコンを備えた不揮発性の半導体メモリが実現する。
(第2の実施形態)
図30〜図42は、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を工程順に示す概略断面図である。各図において、(a)が記憶素子の形成領域、(b)がパスコンの形成領域、(c)が周辺回路領域をそれぞれ示す。記憶素子の形成領域については、図30(a)〜図41(a)では制御ゲート電極の長手方向に沿った断面を、図42(a)では制御ゲート電極の短手方向に沿った断面を、それぞれ示す。
本実施形態では、周辺回路領域に、ゲート電圧(電源電圧)が1.8VのN型及びP型トランジスタと、3.3VのN型及びP型トランジスタと、5.0VのN型及びP型トランジスタとを形成する場合を例示する。図示の便宜上、各図では、1.8VのN型トランジスタ、3.3VのN型トランジスタ、及び5.0VのN型トランジスタのみを示し、周辺回路領域の活性領域に「1.8V Nch」、「3.3V Nch」、「5.0V Nch」を付記する。
本実施形態では、先ず、第1の実施形態による図1〜図11と同様の工程を行う。これにより、図30に示すように、半導体基板10の全面にONO膜27が形成される。
続いて、図31に示すように、周辺回路領域の1.8VのN型トランジスタ及び3.3VのN型トランジスタの各活性領域にP型ウェル29を形成し、チャネルインプラントを行う。
詳細には、先ず、半導体基板10の全面にレジストを塗付した後、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、周辺回路領域の1.8VのN型トランジスタ及び3.3VのN型トランジスタの各活性領域を露出させる開口を有するレジストマスク28が形成される。
レジストマスク28を用いて、露出する活性領域にP型不純物、例えばホウ素(B+)をドーズ量3.0×1013/cm2、加速エネルギー230keVの条件でイオン注入する。これにより、レジストマスク28から露出する活性領域にP型ウェル29が形成される。
レジストマスク28を用いて、露出する活性領域にチャネルインプラントを行う。ここでは、P型不純物、例えばホウ素(B+)をドーズ量5.6×1012/cm2、加速エネルギー32keVの条件でイオン注入する。
灰化処理又はウェット処理により、レジストマスク28を除去する。
続いて、同様に、周辺回路領域の1.8VのP型トランジスタ及び3.3VのP型トランジスタの各活性領域にN型ウェルを形成し、チャネルインプラントを行う。
続いて、図32に示すように、周辺回路領域の1.8VのN型トランジスタの活性領域にチャネルインプラントを行う。
詳細には、先ず、半導体基板10の全面にレジストを塗付した後、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、周辺回路領域の1.8VのN型トランジスタの活性領域を露出させる開口を有するレジストマスク62が形成される。
レジストマスク62を用いて、露出する活性領域にチャネルインプラントを行う。ここでは、P型不純物、例えばホウ素(B+)をドーズ量7.4×1012/cm2、加速エネルギー32keVの条件でイオン注入する。
続いて、図33に示すように、記憶素子の形成領域のみにONO膜27を残す。
詳細には、先ず、灰化処理又はウェット処理により、レジストマスク62を除去する。
ONO膜27にリソグラフィーとドライエッチング及びウェットエッチングとを施し、パスコンの形成領域及び周辺回路領域のONO膜27を除去し、記憶素子の形成領域のみにONO膜27を選択的に残す。
続いて、図34に示すように、シリコン酸化膜63を形成する。
詳細には、半導体基板10の表面を熱酸化する。これにより、パスコンの形成領域では第1の電極26の表面に、周辺回路領域では各活性領域における半導体基板10の表面に、シリコン酸化膜63がそれぞれ形成される。ここで、周辺回路領域では、シリコン酸化膜63は膜厚10.5nm程度に形成される。これに対して、パスコンの形成領域では、第1の電極26がドープト・アモルファスシリコン膜24であるため、増速酸化により、周辺回路領域のシリコン酸化膜63よりも厚くシリコン酸化膜63が形成される。記憶素子の形成領域には全面にONO膜27が形成されており、ONO膜27は、アモルファスシリコンに比べて酸化され難いため、殆ど酸化されない。
ここで、熱酸化法の代わりにラジカル酸化法により、当該シリコン酸化膜を形成するようにしても良い。
続いて、図35に示すように、パスコンの形成領域と、周辺回路領域の3.3Vのトランジスタの各活性領域とに形成されたシリコン酸化膜63を除去する。
詳細には、半導体基板10の全面にレジストを塗付した後、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、パスコンの形成領域と、周辺回路領域の3.3Vのトランジスタの各活性領域とを露出させる開口を有するレジストマスク64が形成される。
レジストマスク64を用いて、パスコンの形成領域に形成されたシリコン酸化膜63と、周辺回路領域の3.3Vのトランジスタの各活性領域に形成されたシリコン酸化膜63とを、ウェットエッチングにより除去する。
続いて、図36に示すように、シリコン酸化膜65を形成する。
詳細には、先ず、灰化処理又はウェット処理により、レジストマスク64を除去する。
半導体基板10の表面を熱酸化する。熱酸化により、周辺回路領域の5.0Vのトランジスタ及び1.8Vのトランジスタの各活性領域では、半導体基板10の表面にシリコン酸化膜63に加えて膜厚4.5nm程度のシリコン酸化膜65が形成される。
周辺回路領域の3.3Vのトランジスタの各活性領域では、半導体基板10の表面に膜厚6.5nm程度のシリコン酸化膜65が形成される。
パスコンの形成領域では、第1の電極26の表面にシリコン酸化膜65が形成される。この場合、第1の電極26の増速酸化により、周辺回路領域のシリコン酸化膜65よりも厚くシリコン酸化膜65が形成される。
記憶素子の形成領域に形成されたONO膜27は殆ど酸化されない。
ここで、熱酸化法の代わりにラジカル酸化法により、当該シリコン酸化膜を形成するようにしても良い。
続いて、図37に示すように、周辺回路領域の1.8Vのトランジスタの各活性領域に形成されたシリコン酸化膜63,65を除去する。
詳細には、半導体基板10の全面にレジストを塗付した後、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、周辺回路領域の1.8Vのトランジスタの各活性領域を露出させる開口を有するレジストマスク66が形成される。
レジストマスク66を用いて、周辺回路領域の1.8Vのトランジスタの各活性領域に形成されたシリコン酸化膜63,65を、ウェットエッチングにより除去する。
続いて、図38に示すように、シリコン酸化膜67を形成する。
詳細には、先ず、灰化処理又はウェット処理により、レジストマスク66を除去する。
半導体基板10の表面を熱酸化する。熱酸化により、周辺回路領域の5.0Vのトランジスタの各活性領域では、半導体基板10の表面にシリコン酸化膜63,65に加えて膜厚3nm程度のシリコン酸化膜67が形成される。シリコン酸化膜63,65,67の積層膜が5.0Vのトランジスタのゲート絶縁膜となる。
周辺回路領域の1.8Vのトランジスタの各活性領域では、半導体基板10の表面に膜厚3nm程度のシリコン酸化膜67が形成される。シリコン酸化膜67が1.8Vのトランジスタのゲート絶縁膜となる。
周辺回路領域の3.3Vのトランジスタの各活性領域では、半導体基板10の表面にシリコン酸化膜65に加えて膜厚3nm程度のシリコン酸化膜67が形成される。これにより、シリコン酸化膜65,67からなり、3.3Vのトランジスタのゲート絶縁膜となる第2の絶縁膜68が形成される。
パスコンの形成領域では、周辺回路領域の3.3Vのトランジスタの各活性領域と同様に、第1の電極26の表面にシリコン酸化膜65に加えてシリコン酸化膜67が形成される。この場合も、第1の電極26の増速酸化により、周辺回路領域のシリコン酸化膜67よりも厚くシリコン酸化膜67が形成される。これにより、第1の電極26上に、シリコン酸化膜65,67からなり、パスコンの第2の容量絶縁膜となる第2の絶縁膜68が形成される。パスコンの形成領域の第2の絶縁膜68は、上記した増速酸化により、周辺回路領域の3.3Vのトランジスタの第2の絶縁膜68よりも厚く、例えば膜厚11nm程度に形成される。
記憶素子の形成領域に形成されたONO膜27は殆ど酸化されない。
ここで、熱酸化法の代わりにラジカル酸化法により、当該シリコン酸化膜を形成するようにしても良い。
本実施形態では、第1の絶縁膜23は、記憶素子のトンネル絶縁膜となると共に、パスコンの第1の容量絶縁膜となる。また、ドープト・アモルファスシリコン膜24は、記憶素子の浮遊ゲート電極25となると共に、パスコンの第1の電極(下部電極)26となる。
更に、第2の絶縁膜68は、周辺回路の3種のトランジスタのうちの一つ、ここでは3.3Vのトランジスタのゲート絶縁膜となると共に、パスコンの第2の容量絶縁膜となる。
続いて、第1の実施形態による図17〜図21と同様の工程を行う。これにより、図39に示すように、パスコンの形成領域では第2の電極37に開口37aを、周辺回路領域の各活性領域にはゲート電極41をそれぞれ形成する。
続いて、図40に示すように、周辺回路領域の1.8VのN型トランジスタの活性領域に、浅いN型不純物領域43をそれぞれ形成する。
詳細には、先ず、半導体基板10の全面にレジストを塗付した後、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、周辺回路領域の1.8VのN型トランジスタの活性領域のみを露出させる開口を有するレジストマスク69が形成される。
レジストマスク69を用いて、露出する周辺回路領域の1.8VのN型トランジスタの活性領域に、N型不純物、例えば砒素(As+)をドーズ量5.0×1014/cm2、加速エネルギー15keVの条件でイオン注入する。これにより、各活性領域では、ゲート電極41の両側の半導体基板10の表面にAs+が導入され、浅いN型不純物領域43が形成される。
続いて、図41に示すように、周辺回路領域の3.3VのN型トランジスタの活性領域に、浅いN型不純物領域71をそれぞれ形成する。
詳細には、先ず、灰化処理又はウェット処理により、レジストマスク69を除去する。
半導体基板10の全面にレジストを塗付した後、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、周辺回路領域の3.3VのN型トランジスタの活性領域のみを露出させる開口を有するレジストマスク70が形成される。
レジストマスク70を用いて、露出する周辺回路領域の3.3VのN型トランジスタの活性領域に、N型不純物、例えば砒素(As+)をドーズ量4.0×1013/cm2、加速エネルギー20keVの条件でイオン注入する。これにより、各活性領域では、ゲート電極41の両側の半導体基板10の表面にAs+が導入され、浅いN型不純物領域71が形成される。
続いて、第1の実施形態による図23〜図29と同様の工程を行う。これにより、図42に示すように、接続プラグ57及び配線61を形成する。
しかる後、上層の層間絶縁膜、接続プラグ、及び配線の形成等の諸工程を経て、本実施形態の半導体メモリを形成する。
なお、本実施形態では、第2の容量絶縁膜が、周辺回路の3.3Vのトランジスタのゲート絶縁膜と共に第2の絶縁膜68で形成される場合を例示したが、第2の容量絶縁膜を、周辺回路の5.5Vのトランジスタ又は1.8Vのトランジスタのゲート絶縁膜と同一の絶縁膜で形成しても良い。第2の容量絶縁膜を1.8Vのトランジスタのゲート絶縁膜と同一の絶縁膜で形成する場合については、以下の第3の実施形態で例示する。即ち本実施形態では、必要なパスコンに応じて、第2の容量絶縁膜を、膜厚の異なる3種の絶縁膜から適宜選択することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、半導体メモリの製造工程を増加させることなく絶縁破壊耐性に優れた信頼性に懸念のない、小さな占有面積で所期の容量を確保する容量密度の高いパスコンを備えた不揮発性の半導体メモリが実現する。
(第3の実施形態)
図43〜図47は、第1の実施形態による不揮発性の半導体メモリの製造方法を工程順に示す概略断面図である。各図において、(a)が記憶素子の形成領域、(b)がパスコンの形成領域、(c)が周辺回路領域をそれぞれ示す。記憶素子の形成領域については、図43(a)〜図46(a)では制御ゲート電極の長手方向に沿った断面を、図47(a)では制御ゲート電極の短手方向に沿った断面を、それぞれ示す。
本実施形態では、周辺回路領域に、ゲート電圧(電源電圧)が1.8VのN型及びP型トランジスタと、3.3VのN型及びP型トランジスタと、5.0VのN型及びP型トランジスタとを形成する場合を例示する。図示の便宜上、各図では、1.8VのN型トランジスタ、3.3VのN型トランジスタ、及び5.0VのN型トランジスタのみを示し、周辺回路領域の活性領域に「1.8V Nch」、「3.3V Nch」、「5.0V Nch」を付記する。
本実施形態では、先ず、第1の実施形態による図1〜図11、更に続いて第2の実施形態による図31〜図34と同様の工程を行う。これにより、図34と同様に、シリコン酸化膜63を形成する。
続いて、図43に示すように、周辺回路領域の3.3Vのトランジスタの各活性領域に形成されたシリコン酸化膜63を除去する。
詳細には、半導体基板10の全面にレジストを塗付した後、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、周辺回路領域の3.3Vのトランジスタの各活性領域を露出させる開口を有するレジストマスク72が形成される。
レジストマスク72を用いて、周辺回路領域の3.3Vのトランジスタの各活性領域に形成されたシリコン酸化膜63を、ウェットエッチングにより除去する。
続いて、図44に示すように、シリコン酸化膜65を形成する。
詳細には、先ず、灰化処理又はウェット処理により、レジストマスク72を除去する。
半導体基板10の表面を熱酸化する。熱酸化により、周辺回路領域の5.0Vのトランジスタ及び1.8Vのトランジスタの各活性領域では、半導体基板10の表面にシリコン酸化膜63に加えて膜厚4.5nm程度のシリコン酸化膜65が形成される。
周辺回路領域の3.3Vのトランジスタの各活性領域では、半導体基板10の表面に膜厚6.5nm程度のシリコン酸化膜65が形成される。
パスコンの形成領域では、周辺回路領域の5.0Vのトランジスタ及び1.8Vのトランジスタの各活性領域と同様に、第1の電極26の表面にシリコン酸化膜63に加えてシリコン酸化膜65が形成される。この場合、第1の電極26の増速酸化により、周辺回路領域のシリコン酸化膜65よりも厚くシリコン酸化膜65が形成される。
記憶素子の形成領域に形成されたONO膜27は殆ど酸化されない。
ここで、熱酸化法の代わりにラジカル酸化法により、当該シリコン酸化膜を形成するようにしても良い。
続いて、図45に示すように、パスコンの形成領域と、周辺回路領域の1.8Vのトランジスタの各活性領域とに形成されたシリコン酸化膜63,65を除去する。
詳細には、半導体基板10の全面にレジストを塗付した後、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、パスコンの形成領域と、周辺回路領域の1.8Vのトランジスタの各活性領域とを露出させる開口を有するレジストマスク73が形成される。
レジストマスク73を用いて、パスコンの形成領域に形成されたシリコン酸化膜63,65と、周辺回路領域の1.8Vのトランジスタの各活性領域に形成されたシリコン酸化膜63,65とを、ウェットエッチングにより除去する。
続いて、図46に示すように、シリコン酸化膜67を形成する。
詳細には、先ず、灰化処理又はウェット処理により、レジストマスク73を除去する。
半導体基板10の表面を熱酸化する。
熱酸化により、周辺回路領域の5.0VのN型トランジスタの活性領域では、半導体基板10の表面にシリコン酸化膜63,65に加えて膜厚3nm程度のシリコン酸化膜67が形成される。シリコン酸化膜63,65,67の積層膜が5.0Vのトランジスタのゲート絶縁膜となる。
周辺回路領域の3.3Vのトランジスタの活性領域では、半導体基板10の表面にシリコン酸化膜65に加えて膜厚3nm程度のシリコン酸化膜67が形成される。シリコン酸化膜65,67の積層膜が3.3Vのトランジスタのゲート絶縁膜となる。
周辺回路領域の1.8Vのトランジスタの活性領域では、半導体基板10の表面に膜厚3nm程度のシリコン酸化膜67が形成される。シリコン酸化膜67は、1.8Vのトランジスタのゲート絶縁膜となる第2の絶縁膜である。
パスコンの形成領域では、第1の電極26の表面にシリコン酸化膜67が形成される。この場合も、第1の電極26の増速酸化により、周辺回路領域のシリコン酸化膜67よりも厚くシリコン酸化膜67が形成される。シリコン酸化膜67は、パスコンの第2の容量絶縁膜となる第2の絶縁膜である。パスコンの形成領域のシリコン酸化膜67は、上記の増速酸化により、周辺回路領域の1.8Vのトランジスタのシリコン酸化膜67よりも厚く、例えば膜厚5.5nm程度に形成される。
記憶素子の形成領域に形成されたONO膜27は殆ど酸化されない。
ここで、熱酸化法の代わりにラジカル酸化法により、当該シリコン酸化膜を形成するようにしても良い。
本実施形態では、第1の絶縁膜23は、記憶素子のトンネル絶縁膜となると共に、パスコンの第1の容量絶縁膜となる。また、ドープト・アモルファスシリコン膜24は、記憶素子の浮遊ゲート電極25となると共に、パスコンの第1の電極(下部電極)26となる。
更に、第2の絶縁膜であるシリコン酸化膜67は、周辺回路の3種のトランジスタのうちの一つ、ここでは1.8Vのトランジスタのゲート絶縁膜となると共に、パスコンの第2の容量絶縁膜となる。
続いて、第1の実施形態による図17〜図21と同様の工程を行う。更に続いて、第2の実施形態による図41及び図42と同様の工程を行う。これにより、図47に示すように、接続プラグ57及び配線61を形成する。
しかる後、上層の層間絶縁膜、接続プラグ、及び配線の形成等の諸工程を経て、本実施形態の半導体メモリを形成する。
以上説明したように、本実施形態によれば、半導体メモリの製造工程を増加させることなく絶縁破壊耐性に優れた信頼性に懸念のない、小さな占有面積で所期の容量を確保する容量密度の高いパスコンを備えた不揮発性の半導体メモリが実現する。
上述の第1〜第3の実施形態を適宜組み合わせて、第2の容量絶縁膜の膜厚が相異なる複数種類(ここでは2種類又は3種類)のパスコンを形成するようにしても良い。
例えば、周辺回路領域の3.3Vのトランジスタのゲート絶縁膜と同じ第2の絶縁膜から第2の容量絶縁膜が形成されるパスコンAと、1.8Vのトランジスタのゲート絶縁膜と同じ第2の絶縁膜から第2の容量絶縁膜が形成されるパスコンBとを形成する。この場合、一連の記憶素子及び周辺回路のトランジスタを形成する工程において、パスコンAについては、第2の実施形態による各工程で形成し、パスコンBについては、第3の実施形態による各工程で形成する。これにより、工程数を増加させることなく、電源電圧の異なる必要に応じた複数種類のパスコンを記憶素子及び周辺回路のトランジスタと共に形成することができる。
なお、上述の第1〜第3の実施形態では、不揮発性の記憶素子及び周辺回路のトランジスタと共にパスコンを形成する場合を例示したが、半導体メモリに搭載される機能素子である他のキャパシタに適用することもできる。即ちこの場合、当該キャパシタを、上述の第1〜第3の実施形態と同様に、不揮発性の記憶素子及び周辺回路のトランジスタと共に形成する。
以下、半導体装置及びその製造方法の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)半導体基板の上方で第1の絶縁膜を介して島状に形成された第1のゲートと、前記第1のゲートの上方で第2の絶縁膜を介して形成された第2のゲートとを備えた記憶素子と、
前記半導体基板の上方で第3の絶縁膜を介して形成された第3のゲートを備えたトランジスタと、
前記半導体基板の上方で第4の絶縁膜を介して形成された第1の電極と、前記第1の電極の上方で第5の絶縁膜を介して形成された第2の電極とを備えた容量素子と
を含み、
前記容量素子は、前記第4の絶縁膜が前記記憶素子の前記第1の絶縁膜と、前記第1の電極が前記記憶素子の前記第1のゲートと、前記第5の絶縁膜が前記トランジスタの前記第3の絶縁膜と、前記第2の電極が前記記憶素子の前記第2のゲートと、それぞれ同一の膜から形成されていることを特徴とする半導体装置。
(付記2)ゲート電圧に応じて前記第3の絶縁膜の厚みが異なる複数種類の前記トランジスタを有しており、
前記容量素子は、前記第5の絶縁膜が複数種類の前記トランジスタのうちの一つの前記第3の絶縁膜と同一の膜から形成されていることを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3)複数種類の前記トランジスタは、それぞれ前記第3の絶縁膜の膜厚が相異なるものであることを特徴とする付記2に記載の半導体装置。
(付記4)それぞれ前記第3の絶縁膜の相異なる複数種類の前記容量素子を有することを特徴とする付記2又は3に記載の半導体装置。
(付記5)前記容量素子の前記第5の絶縁膜は、前記トランジスタの前記第3の絶縁膜よりも厚く形成されることを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記6)前記容量素子は、電源線と接地との間に接続されるバイパスコンデンサであることを特徴とする付記1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記7)半導体基板の第1の領域に、第1の絶縁膜を介して島状に形成された第1のゲートと、前記第1のゲートの上方で第2の絶縁膜を介して形成された第2のゲートとを備えた記憶素子と、
前記半導体基板の第2の領域に、第3の絶縁膜を介して形成された第3のゲートを備えたトランジスタと、
前記半導体基板の第3の領域に、第4の絶縁膜を介して形成された第1の電極と、前記第1の電極の上方で第5の絶縁膜を介して形成された第2の電極とを備えた容量素子と
をそれぞれ備えた半導体装置の製造方法であって、
第1の膜を成膜し、前記第1の領域に前記第1の膜からなる前記第1の絶縁膜を、前記第3の領域に前記第1の膜からなる前記第4の絶縁膜を形成する工程と、
第2の膜を成膜し、前記第1の領域に前記第2の膜からなる前記第1のゲートを、前記第3の領域に前記第2の膜からなる前記第1の電極を形成する工程と、
第3の膜を成膜し、前記第1の領域に前記第3の膜からなる前記第2の絶縁膜を形成する工程と、
第4の膜を成膜し、前記第2の領域では前記第4の膜からなる前記第3の絶縁膜を、前記第3の領域の前記第1の電極上では前記第4の膜からなる前記第5の絶縁膜を形成する工程と、
第5の膜を成膜し、前記第1の領域に前記第5の膜からなる前記第2のゲートを、前記第2の領域に前記第5の膜からなる前記第3のゲートを、前記第3の領域に前記第5の膜からなる前記第2の電極を形成する工程と
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記8)当該半導体装置は、ゲート電圧に応じて前記第3の絶縁膜の厚みが異なる複数種類の前記トランジスタを有しており、
前記容量素子の前記第5の絶縁膜を、複数種類の前記トランジスタのうちの一つの前記第3の絶縁膜と共に前記第4の膜から形成することを特徴とする付記7に記載の半導体装置の製造方法。
(付記9)複数種類の前記トランジスタは、それぞれ前記第3の絶縁膜の膜厚が相異なるものであることを特徴とする付記8に記載の半導体装置の製造方法。
(付記10)それぞれ前記第3の絶縁膜の相異なる複数種類の前記容量素子を形成することを特徴とする付記8又は9に記載の半導体装置の製造方法。
(付記11)前記第4の膜を、ラジカル酸化法により形成することを特徴とする付記7〜10のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記12)前記容量素子の前記第5の絶縁膜は、前記トランジスタの前記第3の絶縁膜よりも厚く形成されることを特徴とする付記7〜11のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記13)前記容量素子は、電源線と接地との間に接続されるバイパスコンデンサであることを特徴とする付記7〜12のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
10 半導体基板
11,30,32,52,63,65,67 シリコン酸化膜
12,53 シリコン窒化膜
13 素子分離溝
14 絶縁膜
15 素子分離構造
16 犠牲酸化膜
17,19,21,22,28,31,38,42,44,47,49,62,64,66,69,70,72 レジストマスク
18 トリプルウェル
18a,29 P型ウェル
18b,20 N型ウェル
23 第1の絶縁膜
24 ドープト・アモルファスシリコン膜
25 浮遊ゲート電極
26 第1の電極
27 ONO膜
33,68 第2の絶縁膜
34 多結晶シリコン膜
35 反射防止膜
36 制御ゲート電極
37 第2の電極
39,43,45,50,71 N型不純物領域
40 第1のサイドウォール絶縁膜
41 ゲート電極
46 第2のサイドウォール絶縁膜
48 P型不純物領域
51 シリサイド層
54 層間絶縁膜
55 コンタクト孔
56 下地膜
57 接続プラグ
58,60 密着層
59 金属層
61 配線

Claims (10)

  1. 半導体基板の上方で第1の絶縁膜を介して島状に形成された第1のゲートと、前記第1のゲートの上方で第2の絶縁膜を介して形成された第2のゲートとを備えた記憶素子と、
    前記半導体基板の上方で第3の絶縁膜を介して形成された第3のゲートを備えたトランジスタと、
    前記半導体基板の上方で第4の絶縁膜を介して形成された第1の電極と、前記第1の電極の上方で第5の絶縁膜を介して形成された第2の電極とを備えた容量素子と
    を含み、
    前記容量素子は、前記第4の絶縁膜が前記記憶素子の前記第1の絶縁膜と、前記第1の電極が前記記憶素子の前記第1のゲートと、前記第5の絶縁膜が前記トランジスタの前記第3の絶縁膜と、前記第2の電極が前記記憶素子の前記第2のゲートと、それぞれ同一の膜から形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. ゲート電圧に応じて前記第3の絶縁膜の厚みが異なる複数種類の前記トランジスタを有しており、
    前記容量素子は、前記第5の絶縁膜が複数種類の前記トランジスタのうちの一つの前記第3の絶縁膜と同一の膜から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 複数種類の前記トランジスタは、それぞれ前記第3の絶縁膜の膜厚が相異なるものであることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. それぞれ前記第3の絶縁膜の相異なる複数種類の前記容量素子を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の半導体装置。
  5. 前記容量素子の前記第5の絶縁膜は、前記トランジスタの前記第3の絶縁膜よりも厚く形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 半導体基板の第1の領域に、第1の絶縁膜を介して島状に形成された第1のゲートと、前記第1のゲートの上方で第2の絶縁膜を介して形成された第2のゲートとを備えた記憶素子と、
    前記半導体基板の第2の領域に、第3の絶縁膜を介して形成された第3のゲートを備えたトランジスタと、
    前記半導体基板の第3の領域に、第4の絶縁膜を介して形成された第1の電極と、前記第1の電極の上方で第5の絶縁膜を介して形成された第2の電極とを備えた容量素子と
    をそれぞれ備えた半導体装置の製造方法であって、
    第1の膜を成膜し、前記第1の領域に前記第1の膜からなる前記第1の絶縁膜を、前記第3の領域に前記第1の膜からなる前記第4の絶縁膜を形成する工程と、
    第2の膜を成膜し、前記第1の領域に前記第2の膜からなる前記第1のゲートを、前記第3の領域に前記第2の膜からなる前記第1の電極を形成する工程と、
    第3の膜を成膜し、前記第1の領域に前記第3の膜からなる前記第2の絶縁膜を形成する工程と、
    第4の膜を成膜し、前記第2の領域では前記第4の膜からなる前記第3の絶縁膜を、前記第3の領域の前記第1の電極上では前記第4の膜からなる前記第5の絶縁膜を形成する工程と、
    第5の膜を成膜し、前記第1の領域に前記第5の膜からなる前記第2のゲートを、前記第2の領域に前記第5の膜からなる前記第3のゲートを、前記第3の領域に前記第5の膜からなる前記第2の電極を形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 当該半導体装置は、ゲート電圧に応じて前記第3の絶縁膜の厚みが異なる複数種類の前記トランジスタを有しており、
    前記容量素子の前記第5の絶縁膜を、複数種類の前記トランジスタのうちの一つの前記第3の絶縁膜と共に前記第4の膜から形成することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 複数種類の前記トランジスタは、それぞれ前記第3の絶縁膜の膜厚が相異なるものであることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. それぞれ前記第3の絶縁膜の相異なる複数種類の前記容量素子を形成することを特徴とする請求項7又は8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第4の膜を、ラジカル酸化法により形成することを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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