JP2012071784A - 鞍乗り型車両用のフートレスト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】足を載せるステップ部62と、このステップ部62から車体フレーム側へ延び前記車体フレーム側のステップブラケット45L、45Rに回動可能に取付けられる取付部61とからなる鞍乗り型車両用のフートレスト44L、44Rであって、ステップ部62は、車幅方向に延ばされる第1足載せ部72と第2足載せ部74と第3足載せ部76と、第1足載せ部72と第2足載せ部の間を連結する第1補強部材81及び第2補強部材82と、第1足載せ部72と第3足載せ部76の間を連結する第3補強部材83及び第4補強部材84と、からなる。
【選択図】図5
Description
所定の剛性を確保しつつ足載せ部の重量増加を抑制することができる鞍乗り型車両用のフートレストが望まれている。
第3足載せ部へのキックペダル当接部に、少なくとも1つの後部補強部材が第3足載せ部へ接合する接合部が位置しているので、乗員がキックペダルを蹴ったときに、接合部にキックペダルが当接し、第3足載せ部は、ストッパの役割を果たす。
従来、車幅方向に第1〜第3足載せ部が設けられているステップ部に、補強部材を設ける場合、第1〜第4補強部材は、第1足載せ部から車両長手方向に延びている。第1〜第4補強部材は、第1足載せ部とで十字形状となるように配設されている。
この結果、剛性確保と軽量化とを両立させることができるようになる。
足載せ部と補強部材との間に形成される開口部の面積を大きくすることができるので、足載せ部に付着した泥を速やかに排出させることができる。
ステップ部の外端は、弧状プレートで形成されているので、直線状プレートに較べてステップ部の面積を大きくすることができる。
第1足載せ部に較べて第2足載せ部及び第3足載せ部が小さくできるので、足載せ部を構成するステップ部の軽量化が図れる。加えて、第1足載せ部高さは、第2足載せ部及び第3足載せ部よりも下方に長く形成されているので、高さ方向に加わる衝撃に対する剛性が確保される。
図1に示すように、自動二輪車10は、ヘッドパイプ11から車両後方へ斜め下へ延びる左右一対のメインフレーム12と、このメインフレーム12の後部からピボット軸13を介して車両後方へ延びるスイングアーム14と、このスイングアーム14の後部に車軸15を介して回転自在に取付けられる後輪16と、ヘッドパイプ11に回転(操舵)自在に取付けられるフロントフォーク17と、このフロントフォーク17の下部に回転自在に取付けられる前輪18と、フロントフォーク17の上端に取付けられ前輪18を操舵するハンドル21と、ヘッドパイプ11近傍から下げられた後に車両後方へ延びてメインフレーム12の後部下端に接続されるダウンチューブ22と、このダウンチューブ22と上方のメインフレーム12との間に配置される内燃機関23と、この内燃機関23から車両前方へ延びた後にターンして内燃機関23の車幅右側を通り、一対のメインフレーム12の間を通って車両後方へ延びる排気管24と、この排気管24の後端に接続される消音器40とを主要素とする鞍乗り型車両である。
車体フレーム20は、ヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11から車両後方へ斜め下へ延びる左右一対のメインフレーム12とを有する。
内燃機関23の右側面に、始動時に乗員が蹴ることができるキックペダル29が設けられている。
後輪16にブレーキディスク31が付設され、このブレーキディスク31は、スイングアーム14の上面に設けたブレーキキャリパ32により制動状態とされる。
そこで、この例では、消音器40の下面を局部的に上方へ窪ませて、ブレーキキャリパ32を収納することができる凹部41とした。
また、仮に、ブレーキキャリパ32が消音器40に当たることを防止するために消音器40にプロテクターを付設すると、プロテクターの調達コスト及び取付けコストが発生する。
加えて、プロテクターが不要であるから、コストの増加を抑えることができる。
図中、想像線で示されているキックペダル29は、キックペダル29が車幅方向外側に開放され乗員が内燃機関23を始動するために蹴りおろした位置にあることを示す。
先ず、車両上方からフートレストを見たときの構造について説明を行う。
図5に示されているように、ステップ部62は、車幅方向に延ばされて板状を呈し上端に鋸状のペグ71が形成されている第1足載せ部72と、この第1足載せ部72の車両前方に位置し、車幅方向に延ばされて板状を呈し上端に鋸状のペグ73が形成されている第2足載せ部74と、第1足載せ部72より車両後方に位置し、車幅方向に延ばされて板状を呈し上端に鋸状のペグ75が形成されている第3足載せ部76と、第1足載せ部72と第2足載せ部74の間を連結する第1補強部材81と、この第1補強部材81よりも車幅方向外側で、第1足載せ部72と第2足載せ部74の間を連結する第2補強部材82と、第1足載せ部72と第3足載せ部76の間を連結する第3補強部材83と、この第3補強部材83よりも車幅方向外側で、第1足載せ部72と第3足載せ部76の間を連結する第4補強部材84と、からなる。
弧状プレート85は、第1足載せ部の一端87(先端)に連結され、前後プレート86は、第1足載せ部の他端88(根元)に連結されている。
図6に示されているように、第1足載せ部72の板厚(a)、第2足載せ部74の板厚(b)及び第3足載せ部の板厚(c)は、各々、車幅方向外側に向かうにつれて薄くなるようにした。すなわち、第1足載せ部72の車幅内側の板厚(a1)と第1足載せ部72の車幅外側の板厚(a2)との関係は、a2<a1であり、第2足載せ部74の車幅内側の板厚(b1)と第2足載せ部74の車幅外側の板厚(b2)との関係は、b2<b1であり、第3足載せ部76の車幅内側の板厚(c1)と第3足載せ部76の車幅外側の板厚(c2)との関係は、c2<c1である。
図7に示されているように、フートレスト44Rは、ステップブラケット45Rに支持される取付部61と、この取付部61の車幅方向外方に延ばされるステップ部62とからなる。
図8に示されているように、第1足載せ部72、第2足載せ部74及び第3足載せ部76は、車両正面視で、それらの高さが車両外側へ向かうにつれて小さくなるように形成されている。
図9に示されているように、第1足載せ部72の高さは、その外端から車幅方向中心に向かうにつれて徐々に大きくなるように形成され、取付部61に接続される内端にて最大の高さとなる。
同様に、第2足載せ部74の高さ及び第3足載せ部76の高さは、いずれも、その外端から車幅方向中心に向かうにつれて徐々に大きくなるように形成され、取付部61に接続される内端にて最大の高さとなる。
図10に示されているように、第1足載せ部72の高さ(ha)は、第2足載せ部76の高さ(hb)よりも大きく(hb<ha)、第1足載せ部72の高さ(ha)は、第3足載せ部76の高さ(hc)よりも大きい(hc<ha)。
さらに、第2足載せ部74の内周93に、第1足載せ部72へ向けて補強リブ94が延ばされている。この補強リブ94について、以下に、詳細に説明する。
乗員がキックペダル29を蹴ったときに、第3足載せ部76と第3補強部材83との接合部99にキックペダル29が当たる。このとき、キックペダル29が当接しストッパの役割を果たす。
図5に戻って、第1補強部材81〜第4補強部材84は、車両平面視で、第1足載せ部72を中心に前後対称となるように配置されていると共に、第1足載せ部72から第2足載せ部74までの車両長手方向距離及び第1足載せ部72から第3足載せ部76までの車両長手方向距離は、いずれも、第1補強部材81〜第4補強部材84の長さよりも長くなるように形成した。
従来、車幅方向に第1〜第3足載せ部が設けられているステップ部に、補強部材を設ける場合、第1〜第4補強部材は、第1足載せ部から車両長手方向に延びている。第1〜第4補強部材は、第1足載せ部とで十字形状となるように配設されている。
この結果、ステップ部62の剛性確保と軽量化とを両立させることができるようになる。
第1足載せ部72に較べて第2足載せ部74及び第3足載せ部76を小さくすることができるので、ステップ部62の軽量化が図れる。加えて、第1足載せ部72の高さは、第2足載せ部74の高さ及び第3足載せ部76の高さよりも下方に長く形成されているので、高さ方向に加わる衝撃に対する剛性が確保される。
図5を併せて参照して、第3足載せ部76はキックペダル29のストッパを兼ねている。第3足載せ部76へのキックペダル当接部110に、後部補強部材78の構成要素としての第3補強部材83が第3足載せ部76へ接合する接合部99が位置しているので、乗員がキックペダル29を蹴ったときに、キックペダル当接部110にキックペダル29が当接し、第3足載せ部76は、ストッパの役割を果たす。
Claims (9)
- 足を載せるステップ部(62)と、このステップ部(62)から車体フレーム側へ延び前記車体フレーム側のステップブラケット(45L、45R)に回動可能に取付けられる取付部(61)とからなる鞍乗り型車両用のフートレストにおいて、
前記ステップ部(62)は、車幅方向に延ばされて板状を呈し上端に鋸状のペグ(71)が形成されている第1足載せ部(72)と、この第1足載せ部(72)の車両前方に位置し、車幅方向に延ばされて板状を呈し上端に鋸状のペグ(73)が形成されている第2足載せ部(74)と、前記第1足載せ部(72)より車両後方に位置し、車幅方向に延ばされて板状を呈し上端に鋸状のペグ(75)が形成されている第3足載せ部(76)と、前記第1足載せ部(72)と前記第2足載せ部(74)の間を連結する少なくとも1つ以上の前部補強部材(77)と、前記第1足載せ部(72)と前記第3足載せ部(76)の間を連結する少なくとも1つ以上の後部補強部材(78)とを有し、
前記第3足載せ部(76)はキックペダルのストッパを兼ね、前記第3足載せ部(76)へのキックペダル当接部に、少なくとも1つの前記後部補強部材(78)が第3足載せ部(76)へ接合する接合部が位置し、且つ、前記第3足載せ部(76)は前記第1足載せ部(72)より厚く形成されていることを特徴とする鞍乗り型車両用のフートレスト。 - 前記第1足載せ部(72)と前記第2足載せ部(74)の間を連結する前記前部補強部材(77)は、第1補強部材(81)と、この第1補強部材(81)よりも車幅方向外側で、前記第1足載せ部(72)と前記第2足載せ部(74)の間を連結する第2補強部材(82)とを有し、
前記後部補強部材(78)は、前記第1足載せ部(72)と前記第3足載せ部(76)の間を連結する第3補強部材(83)と、この第3補強部材(83)よりも車幅方向外側で、前記第1足載せ部(72)と前記第3足載せ部(76)の間を連結する第4補強部材(84)と、からなり、
前記第3補強部材(83)及び前記第4補強部材(84)は、前記第1補強部材(81)及び前記第2補強部材(82)に対して、車両平面視で、前記第1足載せ部(72)を中心に前後対称となるように配置されていると共に、前記第1補強部材(81)及び前記第2補強部材(82)の長さは、前記第1足載せ部(72)と前記第2足載せ部(74)の間の車両長手方向距離よりも長くなるように形成され、前記第3補強部材(83)及び前記第4補強部材(84)の長さは、前記第1足載せ部(72)と前記第3足載せ部(76)の間の車両長手方向距離よりも長くなるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両用のフートレスト。 - 前記第2足載せ部(74)と前記第3足載せ部(76)の間は、車両平面視で、車幅方向外方が円弧状を呈する弧状プレート(85)で連結され、車幅方向内方が、直線状又は弧状を呈し前記取付部(61)が取付けられる前後プレート(86)で連結され、
前記弧状プレート(85)及び前記前後プレート(86)は、各々、前記第1足載せ部(72)の一端及び他端に連結されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞍乗り型車両用のフートレスト。 - 前記第1足載せ部(72)、前記第2足載せ部(74)及び前記第3足載せ部(76)は、車両正面視で、各々、高さが車両外側へ向かうにつれて小さくなるように形成され、
前記第1足載せ部(72)と前記前後プレート(86)とが連結する連結部近傍にて、前記第1足載せ部(72)高さは、前記第2足載せ部(74)及び前記第3足載せ部(76)よりも下方に長く形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の鞍乗り型車両用のフートレスト。 - 前記第1足載せ部(72)の車幅方向内側基部に、孔部(92)が開けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の鞍乗り型車両用のフートレスト。
- 前記第1足載せ部(72)、前記第2足載せ部(74)及び前記第3足載せ部(76)の板厚は、車幅方向外側に向かうにつれ薄くしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の鞍乗り型車両用のフートレスト。
- 前記第2足載せ部(74)から前記第3足載せ部(76)へ延ばされている前記第4補強部材(84)にかけて、前記第2足載せ部(74)及び前記第3足載せ部(76)の内周には、前記第1補強部材(81)との接合部(96)、前記第2補強部材(82)との接合部(97)及び前記第4補強部材(84)との接合部(98)を各々通るようにして、補強リブ(94)が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の鞍乗り型車両用のフートレスト。
- 前記補強リブ(94)の上面は、水平面に対して傾斜している傾斜面であることを特徴とする請求項7記載の鞍乗り型車両用のフートレスト。
- 前記第1補強部材(81)及び前記第3補強部材(83)の板厚は、前記第2補強部材(82)及び前記第4補強部材(84)の板厚よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の鞍乗り型車両用のフートレスト。
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