JP2018158659A - 鞍乗型車両、ステップ取付部材、及びステップ取付部材の製造方法 - Google Patents

鞍乗型車両、ステップ取付部材、及びステップ取付部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】必要な強度を確保しつつ軽量なステップ取付部材を備える鞍乗型車両を提供する。【解決手段】自動二輪車は、車体フレームと、ステップブラケット18と、ステップと、を備える。ステップブラケット18は、車体フレームに取り付けられる。ステップは、ステップブラケット18に取り付けられる。ステップブラケット18は、板状のベース部31と、板状の突出部(前方突出部32及び後方突出部33)と、屈曲部34,35と、を含んで構成されている。板状のベース部31は、車体フレームに沿うように配置される。板状の突出部は、左右方向外側へ突出するように配置される。屈曲部34,35は、ベース部31と突出部を接続する。屈曲部34,35の厚みは、ベース部31及び突出部の厚みよりも大きい。【選択図】図5

Description

本発明は、鞍乗型車両に関する。詳細には、搭乗者が足を置くためのステップの取付構造に関する。
従来から、鞍乗型車両には、運転者及び同乗者が足を置くためのステップが設けられている。ステップは、ステップ取付部材を介して、鞍乗型車両の車体フレームに取り付けられる(特許文献1から3を参照)。また、特許文献1では、金属製の板部材に折曲げ加工を行うことで、ステップ取付部材(ステップブラケット)が製造されることが記載されている。
特許第5683306号公報 特許第2903237号公報 特開平7−228280号公報
自動二輪車等の鞍乗型車両では、必要な強度を確保しつつ軽量化が行われる。ここで、特許文献1のように板部材に折曲げ加工を行う場合、各部の厚みが一定となる。従って、あまり強度が必要でない部分の厚みが大きくなることがあり、軽量化の余地がある。なお、特許文献2及び3では、ステップ取付部材の製造方法について記載されていない。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、必要な強度を確保しつつ軽量なステップ取付部材を備える鞍乗型車両を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の鞍乗型車両が提供される。即ち、この鞍乗型車両は、車体フレームと、ステップ取付部材と、ステップと、を備える。前記ステップ取付部材は、前記車体フレームに取り付けられる。前記ステップは、前記ステップ取付部材に取り付けられる。前記ステップ取付部材は、板状のベース部と、板状の突出部と、屈曲部と、を含んで構成されている。前記板状のベース部は、前記車体フレームに沿うように配置される。前記板状の突出部は、左右方向外側へ突出するように配置される。前記屈曲部は、前記ベース部と前記突出部を接続する。前記屈曲部の厚みは、前記ベース部及び前記突出部の厚みよりも大きい。
本発明の第2の観点によれば、以下の構成のステップ取付部材が提供される。即ち、このステップ取付部材は、板状のベース部と、板状の突出部と、屈曲部と、を備える。前記板状のベース部は、鞍乗型車両の車体フレームに配置される。前記板状の突出部は、車幅方向外側へ突出するように配置されるとともに、鞍乗型車両のステップを支持する。前記屈曲部は、前記ベース部と前記突出部を接続しており、前記ベース部及び前記突出部よりも厚みが大きい。
本発明の第3の観点によれば、前記のステップ取付部材について、以下の製造方法が提供される。即ち、この製造方法では、押出成形工程と、加工工程と、を含む。前記押出成形工程では、互いに向きが異なる第1板部及び第2板部と、前記第1板部と前記第2板部を接続するとともに前記第1板部及び前記第2板部よりも厚みが大きい前記屈曲部と、を押出成形で形成する。前記加工工程では、前記第1板部を加工して前記ベース部を形成するとともに、前記第2板部を加工して前記突出部を形成する。
以上の構成により、屈曲部にはベース部及び突出部よりも強い応力が掛かり易いため、屈曲部をベース部及び突出部よりも厚くすることで、ステップ取付部材の重量の増加を抑えつつ十分な強度を持たせることができる。
本発明によれば、必要な強度を確保しつつ軽量なステップ取付部材を備える鞍乗型車両を提供できる。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車の側面図。 車体フレームの斜視図。 車体フレーム及びエンジンの取付構造を示す側面図。 スイングアームブラケットにステップが取り付けられる様子を示す斜視図。 ステップブラケットの斜視図。 押出成形後であって加工前のU字状部材の斜視図。 ステップブラケットの側面図。 ステップブラケットのA−A断面図。 厚みが一定のステップブラケットのA−A断面図。
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。初めに、自動二輪車100の概要について図1を参照して説明する。図1は、自動二輪車100の側面図である。以下の説明では、自動二輪車100が前進する方向を前として、前後左右の方向を定義する。また、鉛直方向上側及び下側を上側及び下側と定義する。また、位置関係、大きさ、又は形状等を説明する用語は、その用語の意味が完全に成立している状態だけでなく、その用語の意味が略成立している状態も含むものとする。また、AがBに取り付けられていると称したときにおいて、AがBに直接取り付けられている構成だけでなく、他の取付部材等を介してAがBに取り付けられている構成も含むものとする。
本実施形態の自動二輪車(鞍乗型車両)100は、モトクロスタイプであり、主として非舗装の路面を走行するための車両である。図1に示すように、自動二輪車100は、車体フレーム1を備える。車体フレーム1は、ヘッドパイプフレーム21と、メインフレーム22と、ロアフレーム23と、リアフレーム24と、を備える。
ヘッドパイプフレーム21の前部には、図略のステアリングシャフトを挿入するための上部シャフト挿入孔41が形成されている。ロアフレーム23は、ヘッドパイプフレーム21の下部に接続されている。ロアフレーム23は、ヘッドパイプフレーム21との接続部分において、ステアリングシャフトを挿入するための下部シャフト挿入孔62が形成されている。このように、ヘッドパイプフレーム21及びロアフレーム23によりヘッドパイプが構成されている。
また、ヘッドパイプフレーム21の上部にはアッパーブラケット4が取り付けられているとともに、ロアフレーム23の下部にはロアブラケット5が取り付けられている。アッパーブラケット4及びロアブラケット5には、左右一対で配置されるフロントフォーク6を挿入するためのフォーク挿入孔がそれぞれ形成されている。この構成により、アッパーブラケット4及びロアブラケット5は、フロントフォーク6の上部を支持している。フロントフォーク6の下部には前輪2が回転可能に取り付けられている。アッパーブラケット4には、ステアリングハンドル7が取り付けられている。この構成により、運転者はステアリングハンドル7を回動させることで、自動二輪車100の操舵を行うことができる。また、ロアブラケット5には、前輪2の上部を覆う前フェンダー8が取り付けられている。
ヘッドパイプフレーム21には、メインフレーム22が接続されている。メインフレーム22は、ヘッドパイプフレーム21から後方(後ろ斜め下方)に延びるように配置されている。メインフレーム22は、それぞれ、左右一対のフロントフレーム50と、左右一対のスイングアームブラケット51と、を備える。スイングアームブラケット51には、左右一対のスイングアーム9が上下に回動可能に取り付けられている。
スイングアーム9は、後方に延びるように配置されており、スイングアーム9の後部には後輪3が回転可能に取り付けられている。スイングアーム9は、リアサスペンション11によって弾性的に支持されている。具体的には、リアサスペンション11は、リアサスペンション取付機構10を介して、スイングアームブラケット51の上部とスイングアーム9とを連結している。この構成により、路面から後輪3が受ける衝撃を吸収することができる。
自動二輪車100は、駆動源としてのエンジン12と、エンジン12を冷却するためのラジエータ13と、を備える。エンジン12及びラジエータ13は、車体フレーム1に取り付けられている(詳細は後述)。エンジン12は、内部に変速ギア等が配置されたクランクケースを備える。エンジン12で発生した駆動力は、変速ギアによって変速された後に、ドライブチェーン14を介して、後輪3に伝達される。これにより、自動二輪車100を走行させることができる。
エンジン12の上方であって、ステアリングハンドル7の後方には、燃料タンク15が配置されている。燃料タンク15は、ヘッドパイプフレーム21に取り付けられている。燃料タンク15の後方には、運転者が着座するためのシート16が配置されている。シート16は、車体フレーム1に取り付けられている。具体的には、車体フレーム1のリアフレーム24は、左右一対のシートレール24aと、左右一対の補強レール24bと、を備える。
シートレール24aは、長手方向が前後方向と一致するように配置されている。シートレール24aの前部(略前端)は、スイングアームブラケット51の上部に取り付けられている。シートレール24aの中途部(中央より後側)には、補強レール24bが取り付けられている。また、上記のシート16は、シートレール24aに取り付けられている。補強レール24bは、長手方向が前斜め下方(後斜め上方)と一致するように配置されており、後上部がシートレール24aに取り付けられているとともに、前下部がスイングアームブラケット51の中途部に取り付けられている。
シート16の下方には、シート16に着座した運転者が足を置くためのステップ17が左右一対で配置されている。スイングアームブラケット51の下部には、左右一対のステップブラケット18が取り付けられている。ステップ17は、ステップブラケット18に取り付けられる。
次に、図2及び図3を参照して、車体フレームの構成について説明する。図2は、車体フレーム1の斜視図である。図3は、車体フレーム1及びエンジン12の取付構造を示す側面図である。なお、左右一対で配置されるフレーム等の部材は、特に記載しない限り、左右対称の構成であるため、個別の説明を省略することがある。
上述のように、車体フレーム1は、ヘッドパイプフレーム21と、メインフレーム22と、ロアフレーム23と、リアフレーム24と、を備える。ヘッドパイプフレーム21と、メインフレーム22と、ロアフレーム23と、は溶接により接続されている。また、リアフレーム24は、メインフレーム22に固定具により取り付けられている。なお、各フレームの接続方法は上記に限られず、ヘッドパイプフレーム21とメインフレーム22を固定具で接続しても良いし、メインフレーム22とリアフレーム24を溶接により接続しても良い。
図2に示すように、ヘッドパイプフレーム21は、略円筒形のフレームであり、上部シャフト挿入孔41と、燃料タンク取付部42と、が形成されている。上部シャフト挿入孔41は、上述のように、ステアリングシャフトを挿入するための挿入孔の上部を構成する部分である。燃料タンク取付部42は、上部シャフト挿入孔41から後方に延出するように形成された部分である。燃料タンク取付部42には取付孔が形成されており、この取付孔を用いて燃料タンク15が取り付けられる。
メインフレーム22は、左右一対のフロントフレーム50と、左右一対のスイングアームブラケット51と、を備える。フロントフレーム50は、長手方向が前斜め上方(後斜め下方)と一致するように配置されている。フロントフレーム50の前部は、ヘッドパイプフレーム21の後部(燃料タンク取付部42の左右方向の外側)に接続されている。フロントフレーム50の後部には、スイングアームブラケット51が接続されている。
スイングアームブラケット51は、長手方向が上下方向と一致するように配置されている。より詳細には、スイングアームブラケット51は湾曲した形状であり、凸方向が後側となるように配置されている。左右一対のスイングアームブラケット51の上部同士は、前部連結部52によって連結されている。前部連結部52には、左右一対のシートレール取付部52aと、左右一対のリアサスペンション上部取付部52bと、が形成されている。
シートレール取付部52aは、前部連結部52から後ろ斜め上方に延出するように形成された部分である。シートレール取付部52aには軸方向が左右方向の取付孔が形成されており、この取付孔を用いてシートレール24aの前部が取り付けられる。リアサスペンション上部取付部52bは、シートレール取付部52aに対して、左右方向の内側に配置されている。リアサスペンション上部取付部52bは、前部連結部52から後ろ斜め上方に(シートレール取付部52aより下側に)延出するように形成された部分である。リアサスペンション上部取付部52bには軸方向が左右方向の取付孔が形成されており、この取付孔を用いてリアサスペンション11の上部が取り付けられる。
また、左右一対のスイングアームブラケット51の下部同士は、後部連結部57によって連結されている。後部連結部57には、リアサスペンション下部取付部57aが形成されている。リアサスペンション下部取付部57aは、後部連結部57から後方に延出するように形成された部分である。リアサスペンション下部取付部57aには軸方向が左右方向の取付孔が形成されており、この取付孔を用いてリアサスペンション取付機構10が取り付けられている。このリアサスペンション取付機構10には、リアサスペンション11の下部が取り付けられる。
また、スイングアームブラケット51には、左右一対の第1エンジン取付部53と、左右一対の補強レール取付部54と、左右一対のスイングアーム取付部55と、左右一対のステップ取付部56と、が形成されている。
第1エンジン取付部53は、スイングアームブラケット51の上部から前斜め下方(ロアフレーム23側)に延出するように形成された部分である。第1エンジン取付部53には軸方向が左右方向の取付孔が形成されており、この取付孔に貫通ボルト81を用いることで、第1エンジン取付ブラケット80が取り付けられている。具体的には、貫通ボルト81は、左右一対で配置される第1エンジン取付ブラケット80の両方を貫通するように配置される。そして、左側の第1エンジン取付ブラケット80よりも左側にヘッド部が位置し、右側の第1エンジン取付ブラケット80よりも更に右側に図略のナットが取り付けられる。
第1エンジン取付ブラケット80は、第1エンジン取付部53から更に前斜め下方に突出するように形成されている。第1エンジン取付ブラケット80は、突出方向の端部近傍において軸方向が左右方向の取付孔が形成されており、この取付孔に第1エンジン固定ボルト82が挿入される。具体的に説明すると、第1エンジン固定ボルト82は、左側の第1エンジン取付ブラケット80の取付孔、エンジンの後部の取付孔、及び右側の第1エンジン取付ブラケット80の取付孔を貫通している。また、左側の第1エンジン取付ブラケット80の更に左側には、第1エンジン固定ボルト82のヘッド部が位置するとともに、右側の第1エンジン取付ブラケット80の更に右側にナットが取り付けられている。この構成により、エンジン12の後部(中央より上側の後部)が車体フレーム1(スイングアームブラケット51)に取り付けられている。
補強レール取付部54は、スイングアームブラケット51の幅方向の後端近傍に形成されている。補強レール取付部54には軸方向が左右方向の取付孔が形成されており、この取付孔を用いて補強レール24bの前下部が取り付けられる。スイングアーム取付部55は、補強レール取付部54の下方であって、スイングアームブラケット51の幅方向の前端近傍に形成されている。スイングアーム取付部55には軸方向が左右方向の取付孔が形成されており、この取付孔を用いてスイングアーム9の前部が取り付けられる。ステップ取付部56は、スイングアームブラケット51の下部に形成されている。なお、ステップ取付部56にステップ17を取り付ける構成は後述する。
ロアフレーム23は、フロントフレーム50の下方に配置されている。ロアフレーム23は、前部(更に詳細には前部の上面)においてヘッドパイプフレーム21に接続されるとともに、後部においてスイングアームブラケット51に接続される。ロアフレーム23は、前部ロアフレーム60と、後部ロアフレーム70と、左右一対の下部ロアフレーム75と、を備える。
前部ロアフレーム60は、長手方向が前斜め上方(後斜め下方)と一致するように配置されている。前部ロアフレーム60は、一体的に構成された、本体部61と、分岐部65と、を備える。本体部61の後下部に分岐部65が位置している。
本体部61の前部には、下部シャフト挿入孔62が形成されている。上記の上部シャフト挿入孔41及び下部シャフト挿入孔62にステアリングシャフトが挿入される。また、本体部61の前部の上面は、ヘッドパイプフレーム21に溶接されている。本体部61の中途部には、ラジエータ下部取付部63が形成されている。ラジエータ下部取付部63には、軸方向が左右方向の取付孔が形成されており、この取付孔を用いてラジエータ13の下部が取り付けられている。
本体部61の後下部には、第2エンジン取付部64が形成されている。第2エンジン取付部64は、構造部材が左右で共通である本体部61から、左右方向外側に延出するように形成されている。第2エンジン取付部64には軸方向が左右方向の取付孔が形成されており、この取付孔に貫通ボルト86を用いることで第2エンジン取付ブラケット83が取り付けられている。
第2エンジン取付ブラケット83は、第2エンジン取付部64から後方に突出するように形成されている。この突出部分には、軸方向が左右方向の取付孔が形成されており、この取付孔に第2エンジン固定ボルト84が挿入される。第2エンジン固定ボルト84は、貫通ボルト81と同様に、左右一対の第2エンジン取付ブラケット83の両方の取付孔及びエンジン12の取付孔を挿通するようにして固定されている。この構成により、エンジン12の前部が車体フレーム1(スイングアームブラケット51)に取り付けられている。
分岐部65は、本体部61から左右に分岐するように、左右一対の構造部材を備える。分岐部65の左右一対の構造部材の後下部には、左右一対の下部ロアフレーム75がそれぞれ接続されている。
後部ロアフレーム70は、本体部71と、左右一対のアーム部73と、を備える。本体部71は、長手方向が前斜め上方(後斜め下方)と一致するように配置されている。本体部71の前部はヘッドパイプフレーム21又は本体部61に接続されている。本体部71には、ラジエータ取付部72が形成されている。ラジエータ取付部72には、軸方向が左右方向の取付孔が形成されており、この取付孔を用いてラジエータ13の上部が取り付けられている。
アーム部73は、本体部71の中途部に接続されている。アーム部73は、左右方向に広がりながら後方へ延びるように形成されている。アーム部73の後部は、フロントフレーム50に接続されている。
下部ロアフレーム75は、前部が前下方に凸の湾曲状であり、後部が長手方向が前後方向と一致するように形成されている。下部ロアフレーム75の前部と後部の間には、一対の第3エンジン取付部76が配置されている。第3エンジン取付部76は、上方に延出するように形成された部分である。第3エンジン取付部76には、ブラケットを介さずにエンジン12が取り付けられている。即ち、第3エンジン取付部76には、軸方向が左右方向の取付孔が形成されており、この取付孔に第3エンジン固定ボルト89が挿入されて図略のナットで固定されている。
次に、図4を参照して、ステップ17の取付構造について説明する。図4は、スイングアームブラケット51にステップ17が取り付けられる様子を示す斜視図である。
図2及び図4に示すように、スイングアームブラケット51の下部(具体的にはスイングアーム取付部55の更に下方)には、左右一対のステップ取付部56が形成されている。ステップ取付部56は、スイングアームブラケット51の左右方向の外側に形成されている。ステップ取付部56は、スイングアームブラケット51の表面を平坦にするとともに、軸方向が左右方向の取付孔が形成されている。ステップ取付部56のこの取付孔を用いて、ステップブラケット18が取り付けられる。
図4に示すように、ステップ17は、支持軸17aと、ステップ部17bと、を備える。支持軸17aはステップ部17bの図略の貫通孔を左右方向に貫通するとともに、その両端がステップブラケット18によって支持されている。この構成により、ステップ17がステップブラケット18に取り付けられる。ステップ部17bは、走行時に運転者が足を載せるための部分である。
次に、図5から図7を参照して、ステップブラケット18の構成について説明する。図5は、ステップブラケット18の斜視図である。図6は、押出成形後であって加工前のU字状部材180の斜視図である。図7は、ステップブラケット18の側面図である。
ステップブラケット18は、アルミニウム又はアルミニウム合金のU字状部材180を押出成形工程で作成するとともに、プレス加工等の切断加工及び孔開け加工等(加工工程)を行うことで作成される。U字状部材180は、第1辺部(第1板部)181と、第2辺部(第2板部)182と、第3辺部(第2板部)183と、から構成されている。第1辺部181の一端には、屈曲部184を介して、第1辺部181に対して垂直となるように第2辺部182が接続されている。第1辺部181の他端には、屈曲部185を介して、第1辺部181に対して垂直となるように第3辺部183が接続されている。なお、本明細書において接続されている等と記載した場合、2つの部材が溶接又は固定具等により接合されている場合だけでなく、一体的に構成されている1つの部材の2つの部分(即ち、機能又は形状により観念的に分けられた部分)が概念的に接続されている場合も示すものとする。
図5等に示すように、ステップブラケット18は、ベース部31と、前方突出部(突出部)32と、後方突出部(突出部)33と、屈曲部34と、を備える。なお、ステップブラケット18は、左右一対で設けられているが、形状は左右で対称であるため、一方のみについて説明する。
ベース部31は、U字状部材180の第1辺部181に相当する部分である。ベース部31は、平板状の部分であり、ステップ取付部56に沿うように(ステップ取付部56の平面と、ベース部31の平面と、を合わせるようにして、即ち両者の平面が平行となるように)取り付けられている。従って、ベース部31の厚み方向は、左右方向と一致している。
ベース部31には、ステップ取付部56に取り付けるための取付孔として、第1上側取付孔31aと、第2上側取付孔31bと、第1下側取付孔31cと、第2下側取付孔31dと、が形成されている。ステップブラケット18を低位置に取り付ける場合は、第1上側取付孔31aと第1下側取付孔31cの組合せが用いられる。また、ステップブラケット18を高位置に取り付ける場合は、(第1上側取付孔31aより下側に形成された)第2上側取付孔31bと、(第1下側取付孔31cより下側に形成された)第2下側取付孔31dと、の組合せが用いられる。
また、図2に示すように、ステップ取付部56にも4つの取付孔が形成されている。これらの4つの取付孔は、第1上側取付孔31a〜第2下側取付孔31dに対応している。つまり、ステップブラケット18側の取付孔に応じて、ステップ取付部56のどの取付孔を用いるかが決まっている。なお、ステップブラケット18の設置高さを可変にするだけであれば、ステップ取付部56及びベース部31の何れか一方のみに、2組(低位置用の2つと高位置用の2つ)の取付孔を形成すれば十分である。しかし、この構成では、低位置と高位置の高さの差が小さい場合、2組の取付孔の位置が一部重複したり、孔同士の間隔が狭くなったりする可能性がある。その結果、ステップ取付部56又はベース部31の強度が低下する。以上を考慮し、本実施形態では、ステップ取付部56とベース部31の両方に、2組(低位置用の2つと高位置用の2つ)の取付孔をそれぞれ形成する構成である。この構成により、ステップ17の微妙な高さの調整を可能としつつ、ステップブラケット18の強度の低下を防止できる。
また、ベース部31は、U字状部材180に対して切断加工を行うことにより、後方側かつ下方側の頂点が斜めに切断されている。これにより、ステップブラケット18を軽量化できる。また、この切断により、ベース部31に傾斜面31eが形成されている。
前方突出部32は、U字状部材180の第2辺部182に相当する部分である。前方突出部32は、平板状の部分であり、左右方向の外側に突出するように配置されている。前方突出部32は、屈曲部34を介して、ベース部31の前方側の端部に接続されている。前方突出部32により、自動二輪車100の走行時において地面から跳ねた泥等がステップ17に掛かりにくくすることができる。
前方突出部32には、厚み方向に形成された貫通孔である支持軸取付孔32aが形成されている。支持軸取付孔32aには支持軸17aの一端が取り付けられている。
後方突出部33は、U字状部材180の第3辺部183に相当する部分である。後方突出部33は、平板状の部分であり、左右方向の外側に突出するように配置されている。後方突出部33は、屈曲部35を介して、ベース部31の後方側の端部に接続されている。
後方突出部33には、厚み方向に形成された貫通孔である支持軸取付孔33aが形成されている。支持軸取付孔33aには、支持軸17aの他端が取り付けられている。従って、支持軸17aは、前方突出部32及び後方突出部33の両方に支持されている。また、支持軸取付孔32a及び支持軸取付孔33aの左右方向の内側には、支持軸17aを貫通させるための上記のステップ部17bの貫通孔が形成されている。つまり、このステップ部17bの貫通孔は、支持軸取付孔32a及び支持軸取付孔33aと同軸である。
また、ステップ部17bは、支持軸17aの中心軸を回転軸として、当該回転軸に垂直な平面上で回動可能に構成されている。本実施形態では支持軸17aの軸方向は、後側に近づくに従って下側に近づくように後斜め下方に傾斜しているため、ステップ部17bは前斜め下方側(一側)、及び、その反対の後斜め上方側(他側)に回動可能である。また、ステップ部17bは、図略のバネにより前斜め下方側(一側)に付勢されるとともに、ステップ17に形成されたストッパがステップブラケット18に当接することで、所定の回動角度で維持されている。従って、ステップ17は、大きな外力が掛かっていない場合は、その踏面が上下方向に垂直となるように構成されている。また、自動二輪車100が転倒する等して、ステップ部17bを後斜め上方側(他側)に回動させる強い外力(バネの付勢力に打ち勝つ程度の外力)がステップ部17bに掛かった場合、ステップ部17bは支持軸17aを回転軸として、後斜め上方側(他側)に回動する。
また、ベース部31に傾斜面31eを形成した切断加工により、後方突出部33には、厚み方向が一定である第1部分33bと、第1部分33bから離れるに従って厚みが徐々に減少する第2部分33cと、が形成される。支持軸取付孔33aは、第1部分33bに形成されている。また、第2部分33cの切断面である傾斜面33dとベース部31の傾斜面31eは同じ切断加工で形成されている。従って、傾斜面31eと傾斜面33dとは段差なく接続されている。言い換えれば、ベース部31の厚み方向でみたときに(図7において)、傾斜面31eと傾斜面33dを示す輪郭が1つの直線となっている。これにより、シンプルな外観が実現できる。
また、後方突出部33は前方突出部32と異なり泥が掛かりにくい(泥除けとしての機能はあまり必要でない)ため、後方突出部33にのみ切断加工が行われている。後方突出部33に切断加工を行うことで、ステップブラケット18を軽量化することができる。
このように、本実施形態のステップブラケット18は、U字状部材180をベースとして切断加工及び孔開け加工を行うことで形成されているため、シンプルな形状が実現されている。具体的には、ステップブラケット18は、U字状部材180の内部に収まる形状である。従って、ベース部31〜屈曲部35には、厚み方向の外側に突出する部分等は形成されていない。また、ベース部31〜屈曲部35は、長手方向(押出方向)の何れの箇所においても厚みが同じである。また、押出成形品をベースとしているため、ステップブラケット18は、板金及び鋳造品と比較して、表面の平坦度が高い。なお、板金でステップブラケットを製造する場合、高い平坦度が求められる部分(例えば、車体フレームへの取付けに用いる取付孔の周囲)のみ、コイニング加工等の平坦加工が行われることがある。これに対して、ステップブラケット18は、このような平坦加工が不要である。また、例えば前方突出部32の外側及び後方突出部33の外側等の高い平坦度が求められない部分も、第1上側取付孔31aの周囲と同様に高い平坦度を有しているため、良好な外観を実現できる。
次に、図8及び図9を参照して、ステップブラケット18の各部の厚みについて説明する。図8は、ステップブラケット18の図7のA−A断面図である。図9は、厚みが一定のステップブラケットのA−A断面図である。なお、図8及び図9は、ステップブラケット18の長手方向(押出方向)に垂直な面で切った断面図、又は、ベース部31〜後方突出部33の全ての厚み方向に平行な面で切った断面図と表現することもできる。
上述のように、ステップブラケット18の各部の厚みは、長手方向で略一定である。また、図8に示すように、ベース部31の厚みをL1とし、前方突出部32の厚みをL2とし、後方突出部33の厚みをL3とし、屈曲部34の厚みをL4とし、屈曲部35の厚みをL5とする。本実施形態では、「L1=L2=L3<L4=L5」となっている。つまり、屈曲部34,35の厚みが、他の部分の厚みよりも大きくなっている。
ここで、前方突出部32及び後方突出部33にはステップ17が取り付けられているため、運転者がステップ17に下向きの力を与えることで、前方突出部32をベース部31側に曲げる力、及び、後方突出部33をベース部31の反対側に曲げる力が掛かることとなる。従って、前方突出部32とベース部31の接続部分である屈曲部34、及び、後方突出部33とベース部31の接続部分である屈曲部35には、強い応力が生じる。従って、屈曲部34,35には、ベース部31〜後方突出部33と比較して、高い強度が要求される。
この点、本実施形態のステップブラケット18は、高い強度が要求される屈曲部34,35の厚みが、ベース部31〜後方突出部33の厚みよりも大きいため、十分な強度が確保されている。また、ベース部31〜後方突出部33の厚みを必要十分に抑えることができるので、全体の厚みを大きくする構成と比較して、ステップブラケット18の重量の増加を抑えることができる。
また、本明細書では、屈曲部34の厚み(他の部分と比較する際の厚み)とは、ベース部31から前方突出部32まで向きが変化する際の中央の位置における厚みを意味する。屈曲部35についても同様である。本実施形態では、ベース部31と前方突出部32の向きは略90°異なるため、向きが略45°変化した部分における厚みが屈曲部34の厚みに該当する。本実施形態では、ベース部31から屈曲部34にかけてステップブラケット18の厚みは以下のように変化する。即ち、ベース部31の厚みはL1で一定であり、屈曲部34に入ることで徐々に厚みが大きくなり、向きが略45°変化した部分において厚みのピークであるL4となる。その後、向きが更に変化して前方突出部32に近づくに従って徐々に厚みが小さくなり、前方突出部32に入ることで厚みL2(=L1)に戻る。
また、本実施形態では屈曲部34,35の断面形状は円弧状である。屈曲部34,35の内側の曲率半径をR1とし、屈曲部34,35の外側の曲率半径をR2とする。本実施形態では、R1=R2である。この構成により、上記の「L1=L2=L3<L4=L5」が実現されている。なお、この厚みの関係が成立する構成であれば、R1とR2が異なっていても良い。
以下、R1とR2をどのようにすれば、「L1=L2=L3<L4=L5」となるかについて説明する。図9には、厚みが一定の従来のステップブラケット90が示されている。ステップブラケット90は、ステップブラケット18と同様に、ベース部91と、前方突出部92と、後方突出部93と、屈曲部94と、屈曲部95と、を備える。
ステップブラケット90のように「L1=L2=L3=L4=L5」である場合、「R1+L1=R2」の関係が成立する。従って、「L1=L2=L3<L4=L5」を実現するためには、「R1+L1(又はL2,L3)>R2」の関係が成立すれば良い。
なお、本実施形態では、ベース部31の厚みはL1で一定であるが、位置に応じて厚みが異なっていても良い。この場合、屈曲部34との比較で用いるベース部31の厚み(以下、比較用厚み)は、ベース部31の全体の厚みを考慮して判断される。例えば、ベース部31の全体の厚みが徐々に変化している構成であれば、全体の厚みの平均が「比較用厚み」となる。あるいは、ベース部31の一部のみ厚みが大きく変化している場合は、この部分を除いた部分の厚み(大部分を占める範囲の厚み)が「比較用厚み」となる。比較用厚みの求め方は、前方突出部32及び後方突出部33も同様である。なお、屈曲部34,35の「比較用厚み」は、上述のように、ベース部31から前方突出部32,後方突出部33まで向きが変化する際の中央の位置における厚みである。
次に、ステップブラケット18の重さについて説明する。一般的にステップブラケットは鉄製又は鉄合金製の板材を曲げることで形成されている。この構成では、板材の厚みを屈曲部に要求される強度を満たすための厚みにする必要がある。従って、大部分を占めるベース部及び突出部の厚みが必要以上に大きくなることとなり、重さが大幅に増加する。更に、鉄はアルミニウムと比較して重いため、この点においても本実施形態のステップブラケット18よりも重くなる。なお、アルミニウムは、材料の特性上、曲げ加工を行うことで破断し易いため、アルミニウムの板材を曲げる方法で、アルミニウム製のステップブラケットを製造することは困難である。また、仮に可能であったとしても、板材を加工する場合、各部の厚みは同じとなるため、大部分を占めるベース部及び突出部の厚みが必要以上に大きくなることは避けられない。従って、本実施形態のステップブラケット18は、上記のようなステップブラケットと比較して軽量である。
以上に説明したように、本実施形態の自動二輪車100は、車体フレーム1と、ステップブラケット18と、ステップ17と、を備える。ステップブラケット18は、車体フレーム1に取り付けられる。ステップ17は、ステップブラケット18に取り付けられる。ステップブラケット18は、板状のベース部31と、板状の突出部(前方突出部32及び後方突出部33)と、屈曲部34,35と、を含んで構成されている。板状のベース部31は、車体フレーム1に沿うように配置される。板状の突出部は、左右方向外側へ突出するように配置される。屈曲部34,35は、ベース部31と突出部を接続する。屈曲部34,35の厚みは、ベース部31及び突出部の厚みよりも大きい。
これにより、屈曲部34,35にはベース部31及び突出部よりも強い応力が掛かり易いため、屈曲部34,35をベース部31及び突出部よりも厚くすることで、ステップブラケット18の重量の増加を抑えつつ十分な強度を持たせることができる。
また、本実施形態の自動二輪車100において、屈曲部34,35は円弧状に湾曲している。外側の曲率半径は、内側の曲率半径にベース部31又は突出部の厚みを加えた値よりも小さい。
これにより、屈曲部34,35の厚みを徐々に変化させるとともに、部材の向きが最も変化する箇所(応力が最も強くなり易い箇所)について、選択的に強度を高くすることができる。
また、本実施形態の自動二輪車100において、屈曲部34,35の外側の曲率半径は、内側の曲率半径と同じであるか、内側の曲率半径よりも小さい。
これにより、屈曲部34,35の厚みをベース部31及び突出部の厚みよりも大幅に大きくできるため、応力が掛かり易い部分を一層強固にすることができる。
また、本実施形態の自動二輪車100において、屈曲部34,35の厚みは、徐々に変化しており、厚みのピーク箇所からベース部31に近づくに従って厚みが徐々に小さくなるとともに、当該ピーク箇所から突出部に近づくに従って厚みが徐々に小さくなる。
これにより、ベース部31(突出部)から屈曲部34,35の厚みのピーク箇所まで徐々に厚みが変化するため、柔らかい印象の外観を実現するとともに、応力を分散させることができる。
また、本実施形態の自動二輪車100において、ステップブラケット18がアルミニウム又はアルミニウム合金で構成されている。
これにより、ステップブラケット18を鉄等で構成する場合と比較して重量を大幅に低減できる。
また、本実施形態の自動二輪車100において、ステップブラケット18が押出成形品である。
これにより、屈曲部34,35の厚みがベース部31及び取付部の厚みよりも大きい構成を簡単かつ安価に作成できる。また、曲げ加工が困難であるアルミニウム系材料に適した方法で作成できる。
また、本実施形態の自動二輪車100において、突出部は、車両前方側の前方突出部32と、車両後方側の後方突出部33と、を含んで構成されている。後方突出部33は、厚みが一定である第1部分33bと、第1部分33bから離れるに従って厚みが徐々に減少する第2部分33cと、を有している。後方突出部33の第2部分33cの外側の面(傾斜面33d)と、ベース部31の面(傾斜面31e)と、が段差なく接続されている。
これにより、ステップブラケット18の後方突出部33に第2部分を形成することで、ステップ17への泥付着を防止するという機能をあまり低下させることなく軽量化が実現できる。また、ベース部31と後方突出部33の面が段差なく接続されていることでシンプルな外観を実現できる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態では、ベース部31〜後方突出部33の厚みは全て同じ(L1=L2=L3)であるが、少なくとも1つ(例えばベース部31)の厚みが他と異なっていても良い。押出成形を用いることで、各部の厚みを変更することは容易である。なお、屈曲部34はベース部31と前方突出部32を接続しているため、(L1<L4、L2<L4)の両方が成立していれば良い。また、屈曲部35はベース部31と後方突出部33を接続しているため、(L1<L5、L3<L5)の両方が成立していれば良い。
上記実施形態では、押出成形及び切断加工等によりステップブラケット18を作成しているが、別の加工方法でステップブラケット18を作成することもできる。例えば、所定形状のアルミニウム又はアルミニウム合金に切削加工を行って、ステップブラケットを作成することもできる。切削加工であれば屈曲部の厚みがベース部等よりも大きい構成を容易に実現できる。
上記実施形態では、突出部を2つ(前方突出部32及び後方突出部33)備える構成であるが、突出部が1つ(例えば前方突出部32)のみであっても良い。
上記実施形態では、ベース部31と前方突出部32、ベース部31と後方突出部33は垂直であるが、異なる角度であっても良い。別の観点から説明すると、前方突出部32及び後方突出部33の突出方向は、厳密に左右方向に一致していなくても良い(左右方向の成分を含んでいれば良い)。また、前方突出部32と後方突出部33は平行でなくても良い。
上記実施形態では、屈曲部34,35は円弧状に湾曲している(詳細には、断面の内側の輪郭と外側の輪郭の両方が円弧状)であるが、円弧以外の形状に湾曲していても良い。また、屈曲部34,35は、ベース部31から前方突出部32等に向けて滑らかに向きが変化する構成であるが、向きが非連続的に変化する形状(折曲げ状)であっても良い。
上記で説明した車体フレーム1の構成は一例であり、車体フレームの構成が異なっていても良い。
本発明は、モトクロスタイプの自動二輪車に限られず、他の自動二輪車(ネイキッドタイプ、クルーズタイプ、舗装地用のレースタイプ等)にも適用できる。また、本発明は、自動二輪車以外の他の鞍乗型車両(運転者が跨って乗る車両)に適用することができる。他の鞍乗型車両としては、主として非舗装地を走行するための全地形対応車(ATV、All Terrain Vehicle)、水上オートバイ(PWC、Personal Water Craft)等を挙げることができる。
1 車体フレーム
12 エンジン
17 ステップ
18 ステップブラケット(ステップ取付部材)
31 ベース部
32 前方突出部(突出部)
33 後方突出部(突出部)
21 ヘッドパイプフレーム
22 メインフレーム
23 ロアフレーム
24 リアフレーム
50 フロントフレーム
51 スイングアームブラケット(ステップ取付部材)
56 ステップ取付部
181 第1辺部(第1板部)
182 第2辺部(第2板部)
183 第3辺部(第2板部)

Claims (9)

  1. 車体フレームと、
    前記車体フレームに取り付けられるステップ取付部材と、
    前記ステップ取付部材に取り付けられるステップと、
    を備え、
    前記ステップ取付部材は、
    前記車体フレームに沿うように配置される板状のベース部と、
    左右方向外側へ突出するように配置される板状の突出部と、
    前記ベース部と前記突出部を接続する屈曲部と、
    を含んで構成されており、
    前記屈曲部の厚みは、前記ベース部及び前記突出部の厚みよりも大きいことを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 請求項1に記載の鞍乗型車両であって、
    前記屈曲部は円弧状に湾曲しており、
    前記屈曲部の外側の曲率半径は、内側の曲率半径に前記ベース部又は前記突出部の厚みを加えた値よりも小さいことを特徴とする鞍乗型車両。
  3. 請求項2に記載の鞍乗型車両であって、
    前記屈曲部の外側の曲率半径は、内側の曲率半径と同じであるか、内側の曲率半径よりも小さいことを特徴とする鞍乗型車両。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の鞍乗型車両であって、
    前記屈曲部の厚みは、徐々に変化しており、厚みのピーク箇所から前記ベース部に近づくに従って厚みが徐々に小さくなるとともに、当該ピーク箇所から前記突出部に近づくに従って厚みが徐々に小さくなることを特徴とする鞍乗型車両。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載の鞍乗型車両であって、
    前記ステップ取付部材がアルミニウム又はアルミニウム合金で構成されていることを特徴とする鞍乗型車両。
  6. 請求項5に記載の鞍乗型車両であって、
    前記ステップ取付部材が押出成形品であることを特徴とする鞍乗型車両。
  7. 請求項1から6までの何れか一項に記載の鞍乗型車両であって、
    前記突出部は、車両前方側の前方突出部と、車両後方側の後方突出部と、を含んで構成されており、
    前記後方突出部は、厚みが一定である第1部分と、前記第1部分から離れるに従って厚みが徐々に減少する第2部分と、を有しており、
    前記後方突出部の前記第2部分の外側の面と、前記ベース部の面と、が段差なく接続されていることを特徴とする鞍乗型車両。
  8. 鞍乗型車両の車体フレームに配置される板状のベース部と、
    車幅方向外側へ突出するように配置されるとともに、鞍乗型車両のステップを支持する板状の突出部と、
    前記ベース部と前記突出部を接続しており、前記ベース部及び前記突出部よりも厚みが大きい屈曲部と、
    を備えることを特徴とするステップ取付部材。
  9. 鞍乗型車両のステップを取り付けるためのステップ取付部材の製造方法において、
    前記ステップ取付部材は、
    車体フレームに沿うように配置される板状のベース部と、
    車幅方向外側へ突出するように配置される板状の突出部と、
    前記ベース部と前記突出部を接続する屈曲部と、
    を備え、
    互いに向きが異なる第1板部及び第2板部と、前記第1板部と前記第2板部を接続するとともに前記第1板部及び前記第2板部よりも厚みが大きい前記屈曲部と、を押出成形で形成する押出成形工程と、
    前記第1板部を加工して前記ベース部を形成するとともに、前記第2板部を加工して前記突出部を形成する加工工程と、
    を含むことを特徴とするステップ取付部材の製造方法。
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