JP2012060002A - 半導体素子の冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体素子の冷却構造において、構造的な安定性を有しつつ半導体素子を効率的に冷却する。
【解決手段】ベース板110は、他方の主面に、対向板の主面に向けて突出した複数の放熱用突出部111を有する。ベース板110の他方の主面と対向板の主面とが、2つの流路側壁部130A,130Bを介して繋がれることにより、複数の放熱用突出部111が位置する冷媒流路190の一部である耐圧領域194を互いの間に有する冷媒流路190の流入口191と流出口192とが形成されている。冷媒流路190は、流入口191と流出口192とを結ぶ方向において、耐圧領域190の端部におけるベース板110に負荷する静圧に比較して、耐圧領域194の中央部におけるベース板110に負荷する静圧が低くなるように形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体素子の冷却構造に関し、特に、冷媒を用いる半導体素子の冷却構造に関する。
半導体素子の冷却装置を開示した先行文献として特許文献1がある。特許文献1に記載された半導体素子の冷却装置においては、冷媒流通用の流路を形成しかつ外面に半導体素子を接合する冷媒ジャケットを備えている。また、半導体素子の裏側となる流路内面に、複数の放熱用突出体を所定間隔で設けている。半導体素子の略中心に対応する領域で突出体の突出長さを最大とし、その外側に向かうにつれて突出体の突出長さを漸次減少させている。
特開2003−324173号公報
冷媒ジャケットの半導体素子が接合される部分であるベース板には、通常、固体の絶縁体を介して半導体素子が接合される。この絶縁体には、高い絶縁性と熱伝導性が求められる。固体内の熱伝導(熱輸送)は、通常、自由電子またはフォノンによって行なわれる。絶縁体は絶縁性を有するため、自由電子による熱伝導が少なく、フォノンによる熱伝導が主となる。結果として、絶縁体の熱伝導性を高めるために、ヤング率の高い、すなわち脆く割れやすい素材が絶縁体として用いられる。よって、絶縁体に負荷される応力を低減して、絶縁体が割れないようにすることが必要である。
半導体素子を効率的に冷却するために、ベース板には、薄くて高い熱伝導性を有することが求められる。また、上記のように、絶縁体に負荷される応力を低減するために、ベース板には、冷媒の流れによって発生する静圧による変形が小さいことが求められる。特に、冷媒の静圧による変形量が大きくなる位置である、ベース板における面内の中央部において、ベース板の変形を小さくすることが求められる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであって、構造的な安定性を有しつつ半導体素子を効率的に冷却可能な、半導体素子の冷却構造を提供することを目的とする。
本発明に基づく半導体素子の冷却構造は、半導体素子が直接または間接に一方の主面に接合されるベース板と、ベース板の他方の主面に対して間隔を置いて対向するように主面が配置され、ベース板との間に形成される冷媒流路の壁部の一部を構成する対向板と、ベース板と対向板とを繋ぐように互いに間隔を置いて対向して配置され、冷媒流路の壁部の一部となる2つの流路側壁部とを備える。ベース板は、他方の主面に、対向板の主面に向けて突出した複数の放熱用突出部を有する。ベース板の他方の主面と対向板の主面とが、2つの流路側壁部を介して繋がれることにより、複数の放熱用突出部が位置する冷媒流路の一部である耐圧領域を互いの間に有する冷媒流路の流入口と流出口とが形成されている。冷媒流路は、流入口と流出口とを結ぶ方向において、耐圧領域の端部におけるベース板に負荷する静圧に比較して、耐圧領域の中央部におけるベース板に負荷する静圧が低くなるように形成されている。
本発明の一形態においては、2つの流路側壁部の互いに対向する対向面同士の間の距離が、耐圧領域の上記端部から上記中央部に向かうに従って短くなっている。
本発明の一形態においては、複数の放熱用突出部の各々は、柱状の形状を有する。複数の放熱用突出部において、耐圧領域の上記中央部に位置する放熱用突出部は、耐圧領域の上記端部に位置する放熱用突出部より太い。
本発明の一形態においては、複数の放熱用突出部の各々は、長手方向を有する板状の形状を有し、かつ、流入口と流出口とを結ぶ方向と上記長手方向とが略一致するように位置する。複数の放熱用突出部において、隣接する放熱用突出部同士の間隔が、耐圧領域の上記端部から上記中央部に向かうに従って狭くなっている。
本発明の一形態においては、複数の放熱用突出部の各々は、柱状の形状を有する。複数の放熱用突出部において、耐圧領域の上記端部に位置する放熱用突出部は規則的に位置し、かつ、耐圧領域の上記中央部に位置する放熱用突出部は不規則的に位置する。
本発明の一形態においては、複数の放熱用突出部の各々は、柱状の形状を有する。複数の放熱用突出部において、耐圧領域の上記中央部に位置する放熱用突出部は、冷媒流路を流れる冷媒の形状抵抗が耐圧領域の上記端部に位置する放熱用突出部より大きくなるような表面形状を有している。
本発明の一形態においては、複数の放熱用突出部の各々は、柱状の形状を有する。複数の放熱用突出部において、耐圧領域の上記中央部に位置する放熱用突出部は、耐圧領域の上記端部に位置する放熱用突出部より突出長さが長い。
本発明の一形態においては、ベース板の他方の主面と対向板の主面との間の距離が、耐圧領域の上記端部から上記中央部に向かうに従って短くなっている。
本発明によれば、半導体素子の冷却構造において、構造的な安定性を有しつつ半導体素子を効率的に冷却できる。
本発明の実施形態1〜7に係る半導体素子の冷却構造の構成を示す斜視図である。 図1の矢印II方向から見た図である。 図2の矢印III方向から見た図である。 本発明の実施形態2に係る半導体素子の冷却構造を図1の矢印IV方向から見た図である。 図4の矢印V方向から見た図である。 本発明の実施形態3に係る半導体素子の冷却構造を図1の矢印VI方向から見た図である。 図6の矢印VII方向から見た図である。 本発明の実施形態4に係る半導体素子の冷却構造を図1の矢印VIII方向から見た図である。 図8の矢印IX方向から見た図である。 本発明の実施形態5に係る半導体素子の冷却構造を図1の矢印X方向から見た図である。 図10の矢印XI方向から見た図である。 本発明の実施形態6に係る半導体素子の冷却構造を図1の矢印XII方向から見た図である。 図12の矢印XIII方向から見た図である。 図13の矢印XIV方向から見た図である。 本発明の実施形態7に係る半導体素子の冷却構造を図1の矢印XV方向から見た図である。 図15の矢印XVI方向から見た図である。 図16の矢印XVII方向から見た図である。
以下、本発明の実施形態1に係る半導体素子の冷却構造について図面を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰返さない。なお、実施形態の説明において、説明の便宜上、上、下、左、右の表現を用いるが、これらの表現は示した図に基づくものであって発明の構成を限定するものではない。
実施形態1
図1は、本発明の実施形態1〜7に係る半導体素子の冷却構造の外観を示す斜視図である。図2は、図1の矢印II方向から見た図である。図3は、図2の矢印III方向から見た図である。なお、図1においては実施形態1の半導体素子の冷却構造100の構成を示し、図3においては対向板を取外した状態を示している。
図1に示すように、本実施形態に係る半導体素子の冷却構造100においては、矩形状かつ平板状のベース板110の一方の主面に絶縁体基板140が取付けられている。本実施形態においては、ベース板110の材料として銅系合金を用いたが、アルミニウム系合金などを用いてもよい。絶縁体基板140の材料としては、窒化珪素を用いたが、アルミナ、窒化アルミニウムおよび炭化珪素などを用いてもよい。
絶縁体基板140の一方の主面に複数の半導体素子150が接合されている。本実施形態においては、8つの半導体素子150が接合されている。複数の半導体素子150同士は、互いにワイヤ160により接続されている。本実施形態においては、4つの半導体素子150が互いに接続されて、2組の接続ユニットが構成されている。1組の接続ユニット毎に電極161が接続されている。
本実施形態においては、半導体素子150がベース板110の一方の主面に間接に接合されているが、ベース板110が絶縁性および熱伝導性を有する材料で形成されている場合には、半導体素子150がベース板110に直接接合されていてもよい。
ベース板110の一方の主面には、絶縁体基板140を間に挟むように互いに対向する筐体側壁部180Aと筐体側壁部180Bとが、ベース板110の長手方向に伸びる一対の縁にそれぞれ沿うように配置されて組み付けられている。
ベース板110の一方の主面と筐体側壁部180Aと筐体側壁部180Bとに囲まれる領域に、絶縁性を有する封止樹脂170が設けられる。絶縁体基板140と複数の半導体素子150とワイヤ160とは、封止樹脂170の内部に封止されて外部から絶縁されている。
筐体側壁部180Aおよび筐体側壁部180Bの上端を繋ぐように、蓋部181が組み付けられている。蓋部181は、ベース板110の一方の主面に対向するように配置され、封止樹脂170との間に僅かな隙間を有している。
ベース板110の他方の主面側に、矩形状かつ平板状の対向板120が配置されている。対向板120は、対向板120の主面がベース板110の他方の主面に対して間隔を置いて対向するように、配置されている。
ベース板110と対向板120との間を繋ぐように2つの流路側壁部130A,130Bが配置されている。流路側壁部130Aと流路側壁部130Bとは、互いに間隔を置いて、ベース板110および対向板120の長手方向に伸びる一対の縁にそれぞれ沿うように配置されている。対向板120と2つの流路側壁部130A,130Bとは、ベース板110と同じ材料を用いて形成されている。図3に示す穴部132は、対向板120と2つの流路側壁部130A,130Bとを組付けるためのものである。対向板120には、穴部132と嵌合する図示しない突出部が形成されている。
ベース板110の他方の主面と対向板120の主面とが、2つの流路側壁部130A,130Bを介して繋がれることにより、図中のハッチングで示す部分に冷媒流路190が形成される。言い換えると、ベース板110、対向板120および2つの流路側壁部130A,130Bの各々は、冷媒流路190の壁部の一部を構成している。
ベース板110、対向板120および2つの流路側壁部130A,130Bのそれぞれの間には、シール材またはOリングなどが設けられており、冷媒流路190の外側に冷媒が漏洩することが防止されている。なお、本実施形態においては、ベース板110、対向板120および2つの流路側壁部130A,130Bの分割された4つの構成部品により冷媒流路190を構成しているが、たとえば、2つの流路側壁部130A,130Bとベース板110とが一体で形成されていてもよいし、4つの構成部品が一体で形成されていてもよい。
図2,3に示すように、ベース板110の他方の主面に、対向板120の主面に向けて突出した複数の放熱用突出部111が形成されている。複数の放熱用突出部111の各々は、長手方向を有する板状の形状を有している。複数の放熱用突出部111の各々は、互いに所定の間隔を置いて、放熱用突出部111の長手方向と直交する方向に並列に配置されている。
本実施形態においては、放熱用突出部111は、ベース板110と一体で形成されている。放熱用突出部111は、根元部から先端部に向けて漸次細くなるように形成されている。複数の放熱用突出部111の突出長さは、全体的に略均一である。
半導体素子の冷却構造100においては、冷媒は、図3の矢印193に示す方向に流動される。冷媒流路190は、冷媒が流入する流入口191および冷媒が流出する流出口192を含む。冷媒としては、水または液体状クーランなどを用いることができる。
上述の通り、流動する冷媒の静圧による変形量が大きくなる位置である、ベース板110における面内の中央部において、ベース板110の変形を小さくすることが求められる。これは、ベース板110は周囲を固定された状態で冷媒の静圧を受けるため、両持ち梁のような状態となり、静圧による変形成分がベース板110の面内の中央部付近で最も大きくなるためである。そのため、冷媒流路190の一部であって、ベース板110の面内の中央部付近に形成されている複数の放熱用突出部111が位置する領域は、流動する冷媒の静圧による変形成分が大きくなる耐圧領域194となる。耐圧領域194は、流入口191と流出口192との間に位置している。
本実施形態の半導体素子の冷却構造100は、冷媒の流動方向である矢印193で示す方向、すなわち、流入口191と流出口192とを結ぶ方向において、流路側壁部130Aおよび流路側壁部130Bの互いに対向する面同士の間の距離が、耐圧領域194の端部から中央部に向かうに従って短くなるように形成されている。
具体的には、流路側壁部130Aにおいて、流路側壁部130Bに対向する面に、流路側壁部130B側に突出した凸部131Aが形成されている。本実施形態においては、凸部131Aは、湾曲しているが、屈曲するように形成されていてもよい。
同様に、流路側壁部130Bにおいて、流路側壁部130Aに対向する面に、流路側壁部130A側に突出した凸部131Bが形成されている。本実施形態においては、凸部131Bは、湾曲しているが、屈曲するように形成されていてもよい。
上記のように流路側壁部130Aおよび流路側壁部130Bを形成することにより、冷媒流路190は、矢印193で示す冷媒の流動方向において、耐圧領域194の中央部の方が端部より狭くなる。その結果、冷媒流路190を流動する冷媒の流速は、耐圧領域194の中央部において端部より大きくなる。
冷媒の流速が大きくなると、ベンチュリー効果により冷媒の動圧が大きくなる。ベルヌーイの定理より冷媒の静圧は、動圧が大きくなると小さくなる。よって、冷媒流路が狭くされた耐圧領域194の中央部においてベース板110に負荷される静圧はベース板110の他の部分に負荷される静圧に比べて低減されている。
言い換えると、冷媒流路190は、流入口191と流出口192とを結ぶ方向において、耐圧領域194の端部におけるベース板110に負荷する静圧に比較して、耐圧領域194の中央部におけるベース板110に負荷する静圧が低くなるように形成されている。
上記の構成により、ベース板110の面内の中央部に負荷する冷媒の静圧を低減して、ベース板110の変形を抑制することにより、半導体素子の冷却構造100の構造的安定性を向上することができる。半導体素子の冷却構造100は、薄いベース板110を用いており、さらに、放熱用突出部111が位置する部分において冷媒流路の流速を増加させているため、冷媒との熱交換が効率よく行なわれて半導体素子150の冷却効率が向上されている。
以下、本発明の実施形態2に係る半導体素子の冷却構造について説明する。
実施形態2
本実施形態の半導体素子の冷却構造は、放熱用突出部および2つの流路側壁部の構造のみ実施形態1の半導体素子の冷却構造と異なる。そのため、放熱用突出部および2つの流路側壁部以外の構成については実施形態1と同様であるため説明を繰返さない。
図4は、本発明の実施形態2に係る半導体素子の冷却構造を図1の矢印IV方向から見た図である。図5は、図4の矢印V方向から見た図である。なお、図5においては、対向板を取外した状態を示している。
図4,5に示すように、本発明の実施形態2に係る半導体素子の冷却構造200においては、2つの流路側壁部230A,230Bは、互いに対向する面がともに平坦である。そのため、2つの流路側壁部230A,230Bの互いに対向する面同士の間の距離は、矢印193に示す冷媒の流動方向において一定である。
本実施形態においては、ベース板210の他方の主面に、対向板120の主面に向けて突出した複数の放熱用突出部211が形成されている。複数の放熱用突出部211の各々は、略円柱状の形状を有している。複数の放熱用突出部211は、互いに所定の間隔を置いて、格子状に配置されている。
本実施形態においては、放熱用突出部211は、ベース板210と一体で形成されている。放熱用突出部211は、根元部から先端部に向けて漸次細くなるように形成されている。複数の放熱用突出部211の突出長さは、全体的に略均一である。
放熱用突出部211は、矢印193に示す冷媒の流動方向において、流入側から順に配置された、放熱用突出部211A、放熱用突出部211B、放熱用突出部211C、放熱用突出部211D、放熱用突出部211E、放熱用突出部211F、放熱用突出部211Gを含む。
放熱用突出部211Aから放熱用突出部211Dまでは、順に放熱用突出部211が太くなるように形成されている。一方、放熱用突出部211Dから放熱用突出部211Gまでは、順に放熱用突出部211が細くなるように形成されている。
言い換えると、複数の放熱用突出部211において、耐圧領域294の中央部に位置する放熱用突出部211Dは、端部に位置する放熱用突出部211A,211Gより太い。
上記のように放熱用突出部211を形成することにより、冷媒流路190は、矢印193で示す冷媒の流動方向において、耐圧領域294の中央部の方が端部より狭くなる。その結果、冷媒流路190を流動する冷媒の流速は、耐圧領域294の中央部において端部より大きくなる。よって、冷媒流路が狭くされた耐圧領域294の中央部においてベース板210に負荷される静圧はベース板210の他の部分に負荷される静圧に比べて低減されている。
言い換えると、冷媒流路190は、流入口191と流出口192とを結ぶ方向において、耐圧領域294の端部におけるベース板210に負荷する静圧に比較して、耐圧領域294の中央部におけるベース板210に負荷する静圧が低くなるように形成されている。
上記の構成により、ベース板210の面内の中央部に負荷する冷媒の静圧を低減して、ベース板210の変形を抑制することにより、半導体素子の冷却構造200の構造的安定性を向上することができる。半導体素子の冷却構造200は、薄いベース板210を用いており、さらに、放熱用突出部211が位置する部分において冷媒流路の流速を増加させているため、冷媒との熱交換が効率よく行なわれて半導体素子150の冷却効率が向上されている。
以下、本発明の実施形態3に係る半導体素子の冷却構造について説明する。
実施形態3
本実施形態の半導体素子の冷却構造は、放熱用突出部のみ実施形態2の半導体素子の冷却構造と異なる。そのため、放熱用突出部以外の構成については実施形態2と同様であるため説明を繰返さない。
図6は、本発明の実施形態3に係る半導体素子の冷却構造を図1の矢印VI方向から見た図である。図7は、図6の矢印VII方向から見た図である。なお、図7においては、対向板を取外した状態を示している。
図6,7に示すように、本発明の実施形態3に係る半導体素子の冷却構造300においては、ベース板310の他方の主面に、対向板120の主面に向けて突出した複数の放熱用突出部311が形成されている。複数の放熱用突出部311の各々は、長手方向を有する板状の形状を有し、かつ、流入口191と流出口192とを結ぶ方向と放熱用突出部311の長手方向とが略一致するように位置している。
本実施形態においては、放熱用突出部311は、ベース板310と一体で形成されている。放熱用突出部311は、根元部から先端部に向けて漸次細くなるように形成されている。複数の放熱用突出部311の突出長さは、全体的に略均一である。
放熱用突出部311は、矢印193に示す冷媒の流動方向と直交する方向において、中心から左側に順に配置された、放熱用突出部311A、放熱用突出部311B、放熱用突出部311C、放熱用突出部311Dを含む。さらに、放熱用突出部311は、矢印193に示す冷媒の流動方向と直交する方向において、中心から右側に順に配置された、放熱用突出部311E、放熱用突出部311F、放熱用突出部311Gを含む。
中心に配置された放熱用突出部311Aは、長手方向が矢印193で示す流動方向と平行になるように直線状に形成されている。放熱用突出部311Bから放熱用突出部311Gまでの各々は、耐圧領域394の中央部から端部に向かうに従って、放熱用突出部311Aから離れるように湾曲した形状を有している。
放熱用突出部311Bから放熱用突出部311Dまでは、順に湾曲の曲率が大きくなるように形成されている。放熱用突出部311Eから放熱用突出部311Gまでは、順に湾曲の曲率が大きくなるように形成されている。
言い換えると、複数の放熱用突出部311において、隣接する放熱用突出部311同士の間隔が、耐圧領域394の端部から中央部に向かうに従って狭くなる。
上記のように複数の放熱用突出部311を形成することにより、耐圧領域394の中央部において、冷媒の流れが収束する。具体的には、冷媒の流れが放熱用突出部311Aの近傍に収束する。その結果、冷媒流路190を流動する冷媒の流速は、耐圧領域394の中央部において端部より大きくなる。よって、冷媒の流れが収束された耐圧領域394の中央部においてベース板310に負荷される静圧はベース板310の他の部分に負荷される静圧に比べて低減されている。
言い換えると、冷媒流路190は、流入口191と流出口192とを結ぶ方向において、耐圧領域394の端部におけるベース板310に負荷する静圧に比較して、耐圧領域394の中央部におけるベース板310に負荷する静圧が低くなるように形成されている。
上記の構成により、ベース板310の面内の中央部に負荷する冷媒の静圧を低減して、ベース板310の変形を抑制することにより、半導体素子の冷却構造300の構造的安定性を向上することができる。半導体素子の冷却構造300は、薄いベース板310を用いており、さらに、放熱用突出部311が位置する部分において冷媒流路の流速を増加させているため、冷媒との熱交換が効率よく行なわれて半導体素子150の冷却効率が向上されている。
以下、本発明の実施形態4に係る半導体素子の冷却構造について説明する。
実施形態4
本実施形態の半導体素子の冷却構造は、放熱用突出部のみ実施形態2の半導体素子の冷却構造と異なる。そのため、放熱用突出部以外の構成については実施形態2と同様であるため説明を繰返さない。
図8は、本発明の実施形態4に係る半導体素子の冷却構造を図1の矢印VIII方向から見た図である。図9は、図8の矢印IX方向から見た図である。なお、図9においては、対向板を取外した状態を示している。
図8,9に示すように、本発明の実施形態4に係る半導体素子の冷却構造400においては、ベース板410の他方の主面に、対向板120の主面に向けて突出した複数の放熱用突出部411が形成されている。複数の放熱用突出部411の各々は、略円柱状の形状を有している。複数の放熱用突出部411は、互いに間隔を置いて配置されている。
本実施形態においては、放熱用突出部411は、ベース板410と一体で形成されている。放熱用突出部411は、根元部から先端部に向けて漸次細くなるように形成されている。複数の放熱用突出部411の突出長さは、全体的に略均一である。
複数の放熱用突出部411は、冷媒の流動方向である矢印193で示す方向において、流入口191側の耐圧領域494の端部に配置された複数の放熱用突出部411B、耐圧領域494の中央部に配置された複数の放熱用突出部411A、および、流出口192側の耐圧領域494の端部に配置された複数の放熱用突出部411Cを含む。
複数の放熱用突出部411Bおよび複数の放熱用突出部411Cの各々は、格子状に配置されて規則的に位置している。複数の放熱用突出部411Aの各々は、不規則的に配置されている。具体的には、放熱用突出部411Aが密に位置しているところと、疎に位置しているところとがある。
上記のように放熱用突出部411を形成することにより、耐圧領域494の中央部において、冷媒の流れが乱されて、冷媒が実際に流動する流路長さが長くなる。矢印193方向に冷媒流路190を流れる冷媒の流速は全体的に一定であるため、耐圧領域494の中央部における冷媒の流速は大きくなる。
言い換えると、冷媒流路190は、流入口191と流出口192とを結ぶ方向において、耐圧領域494の端部におけるベース板410に負荷する静圧に比較して、耐圧領域494の中央部におけるベース板410に負荷する静圧が低くなるように形成されている。
上記の構成により、ベース板410の面内の中央部に負荷する冷媒の静圧を低減して、ベース板410の変形を抑制することにより、半導体素子の冷却構造400の構造的安定性を向上することができる。半導体素子の冷却構造400は、薄いベース板410を用いており、さらに、放熱用突出部411が位置する部分において冷媒流路の流速を増加させているため、冷媒との熱交換が効率よく行なわれて半導体素子150の冷却効率が向上されている。
以下、本発明の実施形態5に係る半導体素子の冷却構造について説明する。
実施形態5
本実施形態の半導体素子の冷却構造は、放熱用突出部のみ実施形態2の半導体素子の冷却構造と異なる。そのため、放熱用突出部以外の構成については実施形態2と同様であるため説明を繰返さない。
図10は、本発明の実施形態5に係る半導体素子の冷却構造を図1の矢印X方向から見た図である。図11は、図10の矢印XI方向から見た図である。なお、図11においては、対向板を取外した状態を示している。
図10,11に示すように、本発明の実施形態5に係る半導体素子の冷却構造500においては、ベース板510の他方の主面に、対向板120の主面に向けて突出した複数の放熱用突出部511が形成されている。複数の放熱用突出部511の各々は、柱状の形状を有している。複数の放熱用突出部511は、互いに間隔を置いて配置されている。
本実施形態においては、放熱用突出部511は、ベース板510と一体で形成されている。放熱用突出部511は、根元部から先端部に向けて漸次細くなるように形成されている。複数の放熱用突出部511の突出長さは、全体的に略均一である。
複数の放熱用突出部511は、冷媒の流動方向である矢印193で示す方向において、流入口191側から順に配置された、放熱用突出部511A、放熱用突出部511B、放熱用突出部511C、放熱用突出部511D、放熱用突出部511E、放熱用突出部511F、放熱用突出部511G、放熱用突出部511Hを含む。
放熱用突出部511Aは、略円柱形状を有している。放熱用突出部511Bは、略八角柱形状を有している。放熱用突出部511Cは、略六角柱形状を有している。放熱用突出部511Dは、略四角柱形状を有している。放熱用突出部511Eは、略三角柱形状を有している。放熱用突出部511Fは、略四角柱形状を有している。放熱用突出部511Gは、略六角柱形状を有している。放熱用突出部511Hは、略八角柱形状を有している。
放熱用突出部511Aから放熱用突出部511Eまでは、順に冷媒流路190を流れる冷媒の形状抵抗が大きくなるように配置されている。一方、放熱用突出部511Eから放熱用突出部511Hまでは、順に冷媒流路190を流れる冷媒の形状抵抗が小さくなるように配置されている。
言い換えると、複数の放熱用突出部511において、耐圧領域594の中央部に位置する放熱用突出部511Eは、冷媒流路190を流れる冷媒の形状抵抗が耐圧領域594の端部に位置する放熱用突出部511A,511Hより大きくなるような表面形状を有している。
上記のように放熱用突出部511を形成することにより、耐圧領域594の中央部において、冷媒の流れが乱されて、冷媒が実際に流動する流路長さが長くなる。矢印193方向に冷媒流路190を流れる冷媒の流速は全体的に一定であるため、耐圧領域594の中央部における冷媒の流速は大きくなる。
言い換えると、冷媒流路190は、流入口191と流出口192とを結ぶ方向において、耐圧領域594の端部におけるベース板510に負荷する静圧に比較して、耐圧領域594の中央部におけるベース板510に負荷する静圧が低くなるように形成されている。
上記の構成により、ベース板510の面内の中央部に負荷する冷媒の静圧を低減して、ベース板510の変形を抑制することにより、半導体素子の冷却構造500の構造的安定性を向上することができる。半導体素子の冷却構造500は、薄いベース板510を用いており、さらに、放熱用突出部511が位置する部分において冷媒流路の流速を増加させているため、冷媒との熱交換が効率よく行なわれて半導体素子150の冷却効率が向上されている。
以下、本発明の実施形態6に係る半導体素子の冷却構造について説明する。
実施形態6
本実施形態の半導体素子の冷却構造は、放熱用突出部のみ実施形態2の半導体素子の冷却構造と異なる。そのため、放熱用突出部以外の構成については実施形態2と同様であるため説明を繰返さない。
図12は、本発明の実施形態6に係る半導体素子の冷却構造を図1の矢印XII方向から見た図である。図13は、図12の矢印XIII方向から見た図である。図14は、図13の矢印XIV方向から見た図である。なお、図13においては、対向板を取外した状態を示している。
図12〜14に示すように、本発明の実施形態6に係る半導体素子の冷却構造600においては、ベース板610の他方の主面に、対向板120の主面に向けて突出した複数の放熱用突出部611が形成されている。複数の放熱用突出部611の各々は、略円柱状の形状を有している。複数の放熱用突出部611は、互いに間隔を置いて配置されている。
本実施形態においては、放熱用突出部611は、ベース板610と一体で形成されている。放熱用突出部611は、根元部から先端部に向けて漸次細くなるように形成されている。
放熱用突出部611は、矢印193に示す冷媒の流動方向において、流入側から順に配置された、放熱用突出部611A、放熱用突出部611B、放熱用突出部611C、放熱用突出部611D、放熱用突出部611E、放熱用突出部611F、放熱用突出部611G、放熱用突出部611H、放熱用突出部611Iを含む。
放熱用突出部611Aから放熱用突出部611Eまでは、順に放熱用突出部611の突出長さが長くなるように形成されている。一方、放熱用突出部611Eから放熱用突出部611Iまでは、順に放熱用突出部611が突出長さが短くなるように形成されている。
言い換えると、複数の放熱用突出部611において、耐圧領域694の中央部に位置する放熱用突出部611Eは、耐圧領域694の端部に位置する放熱用突出部611A,611Iより突出長さが長い。
上記のように放熱用突出部611を形成することにより、冷媒流路190は、矢印193で示す冷媒の流動方向において、耐圧領域694の中央部の方が端部より狭くなる。その結果、冷媒流路190を流動される冷媒の流速は、耐圧領域694の中央部において端部より大きくなる。よって、冷媒流路が狭くされた耐圧領域694の中央部においてベース板610に負荷される静圧はベース板610の他の部分に負荷される静圧に比べて低減されている。
言い換えると、冷媒流路190は、流入口191と流出口192とを結ぶ方向において、耐圧領域694の端部におけるベース板610に負荷する静圧に比較して、耐圧領域694の中央部におけるベース板610に負荷する静圧が低くなるように形成されている。
上記の構成により、ベース板610の面内の中央部に負荷する冷媒の静圧を低減して、ベース板610の変形を抑制することにより、半導体素子の冷却構造600の構造的安定性を向上することができる。半導体素子の冷却構造600は、薄いベース板610を用いており、さらに、放熱用突出部611が位置する部分において冷媒流路の流速を増加させているため、冷媒との熱交換が効率よく行なわれて半導体素子150の冷却効率が向上されている。
以下、本発明の実施形態7に係る半導体素子の冷却構造について説明する。
実施形態7
本実施形態の半導体素子の冷却構造は、放熱用突出部および対向板のみ実施形態2の半導体素子の冷却構造と異なる。そのため、放熱用突出部および対向板以外の構成については実施形態2と同様であるため説明を繰返さない。
図15は、本発明の実施形態7に係る半導体素子の冷却構造を図1の矢印XV方向から見た図である。図16は、図16の矢印XVI方向から見た図である。図17は、図16の矢印XVII方向から見た図である。なお、図16においては、対向板を取外した状態を示している。
図15〜17に示すように、本発明の実施形態7に係る半導体素子の冷却構造700においては、ベース板710の他方の主面に、対向板120の主面に向けて突出した複数の放熱用突出部711が形成されている。複数の放熱用突出部711の各々は、長手方向を有する板状の形状を有している。複数の放熱用突出部711は、互いに所定の間隔を置いて、放熱用突出部711の長手方向と直交する方向に並列に配置されている。
本実施形態においては、放熱用突出部711は、ベース板710と一体で形成されている。放熱用突出部711は、根元部から先端部に向けて漸次細くなるように形成されている。複数の放熱用突出部711の突出長さは、全体的に略均一である。
本実施形態の半導体素子の冷却構造700は、冷媒の流動方向である矢印193で示す方向、すなわち、流入口191と流出口192とを結ぶ方向において、ベース板710の他方の主面と対向板720の主面との間の距離が、耐圧領域794の端部から中央部に向かうに従って短くなるように形成されている。
具体的には、対向板720において、ベース板710に対向する主面に、ベース板710側に突出した凸部721が形成されている。本実施形態においては、凸部721は、湾曲しているが、屈曲するように形成されていてもよい。
上記のように対向板720を形成することにより、冷媒流路190は、矢印193で示す冷媒の流動方向において、耐圧領域794の中央部の方が端部より狭くなる。その結果、冷媒流路190を流動される冷媒の流速は、耐圧領域794の中央部において端部より大きくなる。
言い換えると、冷媒流路190は、流入口191と流出口192とを結ぶ方向において、耐圧領域794の端部におけるベース板710に負荷する静圧に比較して、耐圧領域794の中央部におけるベース板710に負荷する静圧が低くなるように形成されている。
上記の構成により、ベース板710の面内の中央部に負荷する冷媒の静圧を低減して、ベース板710の変形を抑制することにより、半導体素子の冷却構造700の構造的安定性を向上することができる。半導体素子の冷却構造700は、薄いベース板710を用いており、さらに、放熱用突出部711が位置する部分において冷媒流路の流速を増加させているため、冷媒との熱交換が効率よく行なわれて半導体素子150の冷却効率が向上されている。
なお、今回開示した上記実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
100,200,300,400,500,600,700 半導体素子の冷却構造、110,210,310,410,510,610,710 ベース板、111,211,211A,211B,211C,211D,211E,211F,211G,311,311A,311B,311C,311D,311E,311F,311G,411,411A,411B,411C,511,511A,511B,511C,511D,511E,511F,511G,511H,611,611A,611B,611C,611D,611E,611F,611G,611H,611I,711 放熱用突出部、120,720 対向板、130A,130B,230A,230B 流路側壁部、131A,131B,721 凸部、132 穴部、140 絶縁体基板、150 半導体素子、160 ワイヤ、161 電極、170 封止樹脂、180A,180B 筐体側壁部、181 蓋部、190 冷媒流路、191 流入口、192 流出口、194,294,394,494,594,694,794 耐圧領域。

Claims (8)

  1. 半導体素子が直接または間接に一方の主面に接合されるベース板と、
    前記ベース板の他方の主面に対して間隔を置いて対向するように主面が配置され、前記ベース板との間に形成される冷媒流路の壁部の一部を構成する対向板と、
    前記ベース板と前記対向板とを繋ぐように互いに間隔を置いて対向して配置され、前記冷媒流路の壁部の一部となる2つの流路側壁部と
    を備え、
    前記ベース板は、前記他方の主面に、前記対向板の前記主面に向けて突出した複数の放熱用突出部を有し、
    前記ベース板の前記他方の主面と前記対向板の前記主面とが、前記2つの流路側壁部を介して繋がれることにより、前記複数の放熱用突出部が位置する前記冷媒流路の一部である耐圧領域を互いの間に有する前記冷媒流路の流入口と流出口とが形成され、
    前記冷媒流路は、前記流入口と前記流出口とを結ぶ方向において、前記耐圧領域の端部における前記ベース板に負荷する静圧に比較して、前記耐圧領域の中央部における前記ベース板に負荷する静圧が低くなるように形成されている、半導体素子の冷却構造。
  2. 前記2つの流路側壁部の互いに対向する対向面同士の間の距離が、前記耐圧領域の前記端部から前記中央部に向かうに従って短くなる、請求項1に記載の半導体素子の冷却構造。
  3. 前記複数の放熱用突出部の各々は、柱状の形状を有し、
    前記複数の放熱用突出部において、前記耐圧領域の前記中央部に位置する放熱用突出部は、前記耐圧領域の前記端部に位置する放熱用突出部より太い、請求項1に記載の半導体素子の冷却構造。
  4. 前記複数の放熱用突出部の各々は、長手方向を有する板状の形状を有し、かつ、前記流入口と前記流出口とを結ぶ方向と該長手方向とが略一致するように位置し、
    前記複数の放熱用突出部において、隣接する放熱用突出部同士の間隔が、前記耐圧領域の前記端部から前記中央部に向かうに従って狭くなる、請求項1に記載の半導体素子の冷却構造。
  5. 前記複数の放熱用突出部の各々は、柱状の形状を有し、
    前記複数の放熱用突出部において、前記耐圧領域の前記端部に位置する放熱用突出部は規則的に位置し、かつ、前記耐圧領域の前記中央部に位置する放熱用突出部は不規則的に位置する、請求項1に記載の半導体素子の冷却構造。
  6. 前記複数の放熱用突出部の各々は、柱状の形状を有し、
    前記複数の放熱用突出部において、前記耐圧領域の前記中央部に位置する放熱用突出部は、前記冷媒流路を流れる冷媒の形状抵抗が前記耐圧領域の前記端部に位置する放熱用突出部より大きくなるような表面形状を有している、請求項1に記載の半導体素子の冷却構造。
  7. 前記複数の放熱用突出部の各々は、柱状の形状を有し、
    前記複数の放熱用突出部において、前記耐圧領域の前記中央部に位置する放熱用突出部は、前記耐圧領域の前記端部に位置する放熱用突出部より突出長さが長い、請求項1に記載の半導体素子の冷却構造。
  8. 前記ベース板の前記他方の主面と前記対向板の前記主面との間の距離が、前記耐圧領域の前記端部から前記中央部に向かうに従って短くなる、請求項1に記載の半導体素子の冷却構造。
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