JP6432909B2 - 電力機器 - Google Patents

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本発明は、電力機器に関し、特にヒートシンクを取り付けた電力機器に関する。
所定の機能を有する電気回路基板とその電気回路基板に対してインダクタンス素子の機能を有するリアクトルとを併設した電力機器が知られている。リアクトルは発熱量が比較的大きく、電気回路基板は耐熱性が比較的小さい。そのため、このような電力機器にはヒートシンクを設け、併設したリアクトルと電気回路基板とをそのヒートシンクのベース板上に配置し、リアクトルが発生した熱から電気回路基板を保護するようにしている(例えば特許文献1)。
特開2012−244770号公報
電気回路基板の耐熱温度は、リアクトルの耐熱温度よりも低い。そのため、ヒートシンクが有する一つのベース板上にリアクトルと電気回路基板とを併設した場合、リアクトルの熱が電気回路基板に伝わることによって電気回路基板の温度が耐熱温度を超えてしまう虞がある。
リアクトルは、一般的に、コイル本体にコイル巻線を複数回巻いて構成されている。そのため、ヒートシンクが有する一つのベース板上にリアクトルと電気回路基板とを併設した場合、リアクトルの高さ方向の厚みが電気回路基板の厚みと比較して大きくなる。リアクトル及び電気回路基板の温度を低減するために高さが大きい放熱フィンを設置した場合、電力機器全体のサイズの大型化(下方向への大型化)だけでなく、リアクトル自体の高さ方向の厚みによる電力機器全体のサイズの大型化(上方向への大型化)も問題となり得る。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、リアクトルによって放出される熱から電気回路基板を適切に保護しつつも、大型化の抑制が可能な電力機器を提供することを目的としている。
本発明に係る電力機器は、電気回路基板と、電気回路基板の電気回路のインダクタンス
素子となるリアクトルと、第1方向の一方側の表面に電気回路基板とリアクトルとが配置
され、電気回路基板及びリアクトルに生じる熱を第1方向の他方側に放出するヒートシン
クとを備える。ヒートシンクの表面においてリアクトルが配置される表面は電気回路基板
が配置される表面よりも他方側に位置する。ヒートシンクは、電気回路基板の他方側とな
る位置に配置された第1放熱部とリアクトルの他方側となる位置に配置された第2放熱部
とを備える。第1放熱部の第1方向における寸法は、第2放熱部の第1方向における寸法
よりも大きく、第1放熱部は第1放熱ベース板を有し、第2放熱部は第2放熱ベース板を有し、ヒートシンクは、第1放熱部と第2放熱部とを接続する接続板を備え、接続板の熱抵抗は、第1放熱ベース板及び第2放熱ベース板よりも大きい。
本発明によれば、リアクトルによって放出される熱から電気回路基板を適切に保護しつつも、電力機器の設置場所を確保すべく電力機器の大型化の可及的な抑制が可能となる。
本発明の実施の形態1に係る電力機器を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係る電力機器を示す側面分解図である。 本発明の実施の形態1に係る電力機器を車両に配置した構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る電力機器を示す側面分解図である。 本発明の実施の形態3に係る電力機器を示す平面分解図である。 本発明の実施の形態4に係る電力機器を示す平面分解図である。
以下、添付図面を参照して、本願が開示する電力機器の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は一例であり、これらの実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電力機器1を示す側面図である。また図2は、本発明の実施の形態1に係る電力機器1を示す側面分解図であり、図1で示した電力機器1から後述するカバー部材5が取り除いてある。
電力機器1は、電気回路基板であるパワー基板2とリアクトル3とヒートシンク4とを備える。パワー基板2及びリアクトル3が、ヒートシンク4上において横方向に併設してある。つまり、図1及び図2に示した例の場合、パワー基板2とリアクトル3とは、ヒートシンク4に対し、第1方向である高さ方向(図ではy軸方向)の一方側に配置してあり、パワー基板2及びリアクトル3は、第1方向と直交する第2方向である横方向(図ではx軸方向)に併設してある。なお、第1方向(高さ方向)はパワー基板2及びリアクトル3が取り付けられたヒートシンク4の面に垂直な方向である。また、電力機器1はカバー部材5を備える。パワー基板2及びリアクトル3はカバー部材6によって覆われているが、ヒートシンク4はカバー部材6から露出している。
パワー基板2は、電流が流れて所定の機能を実現する基板であり、複数の素子2aが取り付けられている。所定の機能を実現すべく複数の素子2aが取り付けてあり、たとえばコンデンサなど高温で劣化する可能性がある素子も含まれるためパワー基板2は耐熱性が比較的小さい。実施の形態1に係る電力機器1では、パワー基板2の一例として、インバータによって生じる3相交流信号を増幅するパワー基板2を使用している。しかしながらパワー基板2としては、コンバータ、インバータ等の電力変換器としての機能、又はその他の機能を有するように構成してもよい。
リアクトル3は、コイル本体にコイル線が複数回巻かれた静止誘導器であり、パワー基板2の電気回路に対しインダクタンス素子として機能する。コイルに電流が流れることによって、リアクトル3には比較的大きな発熱が生じる。このような構成であるため、リアクトル3はパワー基板2と比較して、高さ方向(図1及び図2のy軸方向)の寸法が大きい(図2を参照)。つまり、図1及び図2に示した例の場合、リアクトル3は、第1方向である高さ方向における寸法が、パワー基板2の高さ方向における寸法よりも大きい。実施の形態1に係る電力機器1では、リアクトル3の一例として、パワー基板2の上流側に配置してありパワー基板2に流れる電流を平滑化するリアクトル3を使用している。
ヒートシンク4は、パワー基板2及びリアクトル3と接触するように配置された放熱部材であり、パワー基板2及びリアクトル3が発生する熱を放出するように構成してある。実施の形態1に係る電力機器1では、一例として、アルミニウムを用いて構成されたヒートシンク4を使用している。
ヒートシンク4は、パワー基板2の下方に位置する第1放熱部4aとリアクトル3の下方に位置する第2放熱部4bとを含んでいる。つまり、図1及び図2に示した一例の場合、ヒートシンク4は、パワー基板2の第1方向他方側に位置する第1放熱部4aとリアクトル3の第1方向他方側に位置する第2放熱部4bとを含んでいる。
第1放熱部4aは、パワー基板2に接触する第1放熱ベース板4aaを上部に備え、第1放熱ベース板4aaに伝わった熱を効率よく放出すべく複数の第1放熱フィン4abを下部に備える。また第2放熱部4bは、リアクトル3と接触する第2放熱ベース板4baを上部に備え、第2放熱ベース板4baに伝わった熱を効率よく放出すべく複数の第2放熱フィン4bbを下部に備える。
第1放熱部4aは、第1放熱ベース板4aaにおけるパワー基板2の配置面とは反対側の面に、複数の第1放熱フィン4abが配置してある。また、第2放熱部4bは、第2放熱ベース板4baにおけるリアクトル3の配置面とは反対側の面に、複数の第2放熱フィン4bbが配置してある。図1及び図2に示した一例では、第1放熱フィン4abの枚数を8枚とし、第2放熱フィン4bbの枚数を4枚とした。しかしながら、ベース板に伝わった熱を効率よく放出できるのであれば、その他の枚数の放熱フィンを備える放熱部を使用してもよい。また実施の形態1に係る電力機器1では、一例として複数の放熱フィンを備える放熱部を使用しているが、ベース板に伝わった熱を効率よく放出できるのであれば、単数の薄板など他の形状を備える放熱部を使用してもよい。
複数の第1放熱フィン4ab及び複数の第2放熱フィン4bbはそれぞれ横方向において離隔してある。そのため、複数の第1放熱フィン4abの間には複数の隙間が形成されており、複数の第2放熱フィン4bbの間にも複数の隙間が形成されている。この隙間を通って空気が図1及び図2における高さ方向に流れるように構成してあり、ヒートシンク4の放熱効果が高められている。また、複数の第1放熱フィン4abのフィン間及び複数の第2放熱フィン4bbのフィン間には、第1方向(高さ方向)および第2方向と直交する第3方向、図1及び図2における紙面奥行方向、にも空気が流れる隙間が形成されている。
第1放熱ベース板4aa及び第2放熱ベース板4baは、高さ方向に伸長した接続板4cにより接続してあり、ヒートシンク4の強度を維持している。
第1放熱部4aの上面と第2放熱部4bの上面とは同一平面上にはなく、電力機器1の高さ方向において第1放熱部4aの上面は第2放熱部4bの上面よりも上方に位置している。つまり、図1及び図2に示した例の場合、第1方向である高さ方向において、第1放熱部4aが有する一方側の表面は第2放熱部4bが有する一方側の表面よりも一方側に位置している。一方、第1放熱部4aの下端は第2放熱部4bの下端と実質的に同一平面上に位置している。したがって、電力機器1の高さ方向における第1放熱部4aの寸法は、第2放熱部4bの寸法よりも大きい。ここで言う第1放熱部4aの寸法とは、第1放熱部4aの高さ方向一端から他端までの寸法を意味する。しかしながら、第1放熱部4aの平均寸法であってもよい。具体的には、第1放熱部4aが有する高さ方向の厚みを横方向全体で平均化した値であってもよい。このような構成によって、リアクトル3に対する放熱効果よりもパワー基板2に対する放熱効果の方が大きくなり、リアクトル3が発生した熱からパワー基板2であるパワー基板2を適切に保護することができる。
高さ方向における第1放熱部4aの寸法が高さ方向における第2放熱部4bの寸法よりも大きくなっているが、電力機器1の高さ方向において第1放熱部4aの上面が第2放熱部4bの上面よりも上方に位置するように第1放熱部4aを上方へずらした構成になっているため、第1放熱部4aの下端と第2放熱部4bの下端とが実質的に同一平面上に位置するように構成することができる。したがって、リアクトル3の発熱からパワー基板2を適切に保護しつつも、第1放熱部4a及び第2放熱部4bの高さ方向の寸法の違いに依存した電力機器1の大型化を可及的に抑制することができる。
図1及び図2に示してあるように、第1放熱部4aの上面を第2放熱部4bの上面よりも上方に位置することによって、電力機器1の高さ方向においてパワー基板2の上端面とリアクトル3の上端面とが実質的に同一平面上に位置するように構成してある。そのため、パワー基板2とリアクトル3とを一ベース板上に併設した場合に生じるパワー基板2上方の空間を縮小でき、電力機器1の高さ上方向に対する電力機器1の大型化を可及的に抑制することができる。したがって、電力機器1の更なる小型化が可能となる。
カバー部材5は、第1放熱ベース板4aaにおける第1放熱フィン4abの設置面とは反対側の面と第2放熱ベース板4baにおける第2放熱フィン4bbの設置面とは反対側の面とに、防水部材を介し締結部品を用いて取り付けてある。防水部材とは、シーリング、パッキン等の部材を意味する。また締結部品とは、ネジ、ボルト等の部品を意味する。
カバー部材5は、例えば樹脂、ステンレス、アルミニウム等から構成してあり、パワー基板2とリアクトル3とを覆うように配置してある。そのため、雨水等の液体がパワー基板2及びリアクトル3に接触することを防止でき、電力機器1の防水性を高めることが可能となり、電力機器1の設置可能場所を広げることができる。また、カバー部材5はパワー基板2とリアクトル3とを覆っているがヒートシンク4を露出しているため、電力機器1の防水性を高めつつも、パワー基板2に対する高い放熱効果を維持することが可能となる。
高さ方向の厚みが異なるパワー基板2とリアクトル3とを一ベース板上に併設するような従来構成の場合、パワー基板2の上端面とリアクトル3の上端面との間に高さ方向の差異が存在する。この構成に対してカバー部材5を設置する場合、この差異に係る空間を覆うようにカバー部材5を形成する必要がある。一方、第1放熱部4aの上面と第2放熱部4bの上面とは同一平面上になく、そのような第1放熱部4aの上面にパワー基板2を配置して第2放熱部4bの上面にリアクトル3を配置している本発明に係る電力機器1にあっては、従来構成で見られるような差異に係る空間を縮小できるため、カバー部材の形成に必要な材料を削減することができ、電力機器1の製造コストを下げることが可能となる。またこのようなカバー部材5を設けた場合においても、電力機器1全体としては高さ方向の上面が段差のない一平面となり、高さ方向の下端も一平面上に配置し得るため、電力機器1は設置し易い直方体様の形状を有することになる。
図3は、実施の形態1に係る電力機器1を車両6に配置した構成を示す模式図である。車両6は、エンジンルーム内にエンジン7、鉛バッテリ8、及び電力機器1を搭載している。電力機器1は車両6内で使用する電気機器を動作させる際の電力変換などに使用される。
鉛バッテリ8は、電力機器1を含む各部と接続されており、各部に電力を供給する。図3に示した一例では、電力機器1のx軸方向の大きさと鉛バッテリ8のx軸方向の大きさとが同等となるように構成してあり、電力機器1のy軸方向の大きさと鉛バッテリ8のy軸方向の大きさとが同等となるように構成してある。このような電力機器1を鉛バッテリ8と共にエンジンルーム内に搭載することによって、電力機器1を車室内に搭載した場合と比較し、車室内に広い空間を確保できるようになる。また、電力機器1を鉛バッテリ8と共にエンジンルーム内に搭載した場合、搭載に必要な配線が短くなるため、コストの低減が可能となり、搭載作業も容易となる。また、電力機器1は上述したように小型化可能であるため、電力機器1を鉛バッテリ8と共にエンジンルーム内に搭載する際、設置場所を確保することも容易となる。
また、この図では、電力機器1の第1方向(y軸方向)および第2方向(x軸方向)が水平方向である。カバー部材5側が鉛バッテリ8等の装置に向けて固定され、第1放熱フィン4abと第2放熱フィン4bbが固定部の水平方向の反対側に露出する。第1放熱フィン4abと第2放熱フィン4bbのすきまを空気が対流することが容易である。このような配置はファンを用いない自然放冷に適している。
上述したように、高さ方向の厚みが異なるパワー基板2とリアクトル3とを使用しているが、配置したパワー基板2の上端面とリアクトル3の上端面との間における高さ方向の差異を抑制するように電力機器1が構成されているため、耐熱性が比較的小さいパワー基板2に対しリアクトル3よりも大きな放熱フィンを設けた場合であっても、電力機器1全体の高さ(y軸方向の大きさ)を小さくすることができ、電力機器1の小型化が可能となる。したがって、実施の形態1に係る電力機器1では、リアクトル3が発生する熱からパワー基板2であるパワー基板2を適切に保護しつつも、設置場所を確保すべく電力機器1の大型化の可及的な抑制が可能となる。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2に係る電力機器1を示す側面分解図である。実施の形態1に係る電力機器1では、図1及び図2に示してあるように、接続板4cが第1放熱ベース板4aa及び第2放熱ベース板baと同等の厚みを有していた。しかしながら、実施の形態2に係る電力機器1では、接続板4cの厚みが第1放熱ベース板4aa及び第2放熱ベース板baの厚みよりも薄くなるように構成してある。そのため、接続板4cの板面内方向を伝わる熱抵抗は第1放熱ベース板4aa及び第2放熱ベース板baの板面内方向を伝わる熱抵抗よりも大きくなる。また、第1放熱ベース板4aa及び第2放熱ベース板baと接続板4cとは、一体構造となるように構成してある。ここで熱抵抗とは、ある物体から1Wの熱流を放出するために必要な温度差を意味しており、この値が高ければ温度が伝わりにくく、この値が低ければ温度が伝わりやすいことを表す値である。
このような構造を用いることによって、一体構造に基づき機密性を保ちながらも、耐熱性が比較的小さいパワー基板2に向けてパワー基板2より発熱量の大きいリアクトル3の熱が伝わることを抑制でき、パワー基板2に設置した素子2aの温度上昇を低減することが可能となる。
実施の形態2に係る電力機器1では、厚みの異なる接続板4cを用いたが、例えばチタン等、熱伝導率が低い他の物質により構成してある接続板4cを使用してもよい。
実施の形態3.
図5は、実施の形態3に係る電力機器1の平面分解図である。電力機器1を分解してカバー部材5を取り除いた構成が図示されている。実施の形態3に係る電力機器1では、実施の形態1に係る電力機器1と異なり、より複雑な電気回路を実現すべく2個のリアクトル3が並列に配置してある。図5に示してあるように、2個のリアクトル3は、同一平面上(図5のz軸方向)に併設してある。2個のリアクトル3を用いた構成は一例であって、リアクトル3は3個以上でも構わない。
このような構造を用いることによって、複数のリアクトル3を用いた複雑な電気回路の実現しつつも、パワー基板2の素子2aに熱が伝わることを防ぎことができ、且つ電力機器1の大型化の可及的な抑制が可能となる。
また、図のようなパワー基板2とリアクトル3との配置では、電力機器1の第1方向(y軸方向)および第2方向(x軸方向)が水平方向、z軸方向を鉛直方向に保持した際に、パワー基板2とリアクトル3とが鉛直方向で重ならない。第1放熱ベース板4aa及び第2放熱ベース板baで放熱した熱が対流によって相互に伝わりにくいため、パワー基板2がリアクトル3の発熱の影響を受けにくくなる。
実施の形態4.
図6は、実施の形態4に係る電力機器1の平面分解図である。電力機器1を分解してカバー部材5を取り除いた構成が図示されている。実施の形態4に係る電力機器1では、実施の形態3に係る電力機器1と異なり、1個のリアクトル3を有している。また、パワー基板2及びリアクトル3は横方向(図6のx軸方向)に併設してあるが、横方向(図6のx軸方向)におけるヒートシンク4の大きさが縦方向(図6のz軸方向)におけるヒートシンク4の大きさよりも大きくなるように構成してある。つまり、ヒートシンク4のベース板の表面では、パワー基板2及びリアクトル3が並ぶ第2方向(x軸方向)の寸法が、第2方向に直交する第3方向(z軸方向)の寸法よりも大きい。
ヒートシンク4のz軸方向が鉛直方向、x軸方向が水平方向となるように保持した際、つまり、第1放熱ベース板4aa、第2放熱ベース板4baの表面が鉛直となり、パワー基板2とリアクトル3とが水平方向に並ぶように保持した際に、放熱フィン側ではz軸方向の下側から空気が対流により吸い込まれる。このような構造を用いることによって、z軸方向の下側となるx軸方向の長さはz軸方向の長さより長くなり、ヒートシンク3における流体入口の吸い込み面積が広くなるため、冷却性能が向上する。更に、通風距離を小さくした場合には通風抵抗を小さくすることができ、風量が上がるため、冷却性能を更に向上することができる。また、パワー基板2とリアクトル3とが水平方向に並び、鉛直方向に重ならないので、相互に熱が伝わりにくい。
更なる変形例及び効果は、当業者によって容易に導き出すことができる。以上のように説明し且つ記述した特定の詳細および代表的な実施の形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲及びその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 電力機器、2 パワー基板(電気回路基板)、2a 素子、3 リアクトル、4 ヒートシンク、4a 第1放熱部、4aa 第1放熱ベース板、4ab 第1放熱フィン、4b 第2放熱部、4ba 第2放熱ベース板、4bb 第2放熱フィン、4c 接続板、5 カバー部材、6 車両、7 エンジン、8 鉛バッテリ。

Claims (8)

  1. 電気回路基板と、
    前記電気回路基板の電気回路のインダクタンス素子となるリアクトルと、
    第1方向の一方側の表面に前記電気回路基板と前記リアクトルとが配置され、前記電気回路基板及び前記リアクトルに生じる熱を前記第1方向の他方側に放出するヒートシンクと、
    を備え、
    前記ヒートシンクの前記表面において前記リアクトルが配置される表面は前記電気回路基板が配置される表面よりも前記他方側に位置し、
    前記ヒートシンクは、前記電気回路基板の前記他方側となる位置に配置された第1放熱部と前記リアクトルの前記他方側となる位置に配置された第2放熱部とを備え、
    前記第1放熱部の前記第1方向における寸法は、前記第2放熱部の前記第1方向における寸法よりも大きく、
    前記第1放熱部は第1放熱ベース板を有し、
    前記第2放熱部は第2放熱ベース板を有し、
    前記ヒートシンクは、前記第1放熱部と前記第2放熱部とを接続する接続板を備え、
    前記接続板の熱抵抗は、前記第1放熱ベース板及び前記第2放熱ベース板よりも大きい
    ことを特徴とする電力機器。
  2. 前記接続板の厚みは、前記第1放熱ベース板の厚みよりも小さい
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力機器。
  3. 前記接続板の熱伝導率は、前記第1放熱ベース板の熱伝導率よりも小さい
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電力機器。
  4. 前記電気回路基板は、流れる電流を増幅するパワー基板であり、
    前記リアクトルは、前記パワー基板に流れる前記電流を平滑化する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電力機器。
  5. 前記電気回路基板と前記リアクトルとを覆うカバー部材を更に備え、
    前記第1放熱部及び前記第2放熱部は、前記カバー部材から露出している
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電力機器。
  6. 前記第1放熱部は複数の第1放熱フィンを有し、
    前記第2放熱部は複数の第2放熱フィンを有し、
    前記電気回路基板と前記リアクトルとは前記第1方向と直交する第2方向に並ぶように配置され、
    前記複数の第1放熱フィンおよび前記複数の第2放熱フィンにはフィン間に前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向に空気が流れる隙間が形成されている
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電力機器。
  7. 前記第2方向における前記ヒートシンクの寸法は、前記第3方向における前記ヒートシンクの寸法よりも大きい
    ことを特徴とする請求項に記載の電力機器。
  8. 前記リアクトルは、動作中に発熱量が前記電気回路基板の発熱量よりも大きくなり、
    前記複数の第1フィン及び前記複数の第2フィンはそれぞれ、離隔してある
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の電力機器。
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