JP2009076623A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 小形化を維持しつつ、電子機器内の発熱部品の放熱を高効率に行うことができると共に、保守性の向上やコスト低減を図ることができる電子機器を提供する。
【解決手段】 主発熱部品31が取り付けられるベース21と、主発熱部品31を取り付ける面とは反対側に設けた複数のフィン22からなるヒートシンク2と、ヒートシンク2と組み合わせることで主発熱部品31、プリント配線板3が収納され、上下に通気孔41が設けられたケース4と、を備えた電子機器1において、ヒートシンク2のベース21は、該電子機器1のケース4の上部を覆うように水平方向に向かって延設されたベース延設部23を設けられ、このベース延設部23には複数の第2フィン24が設けられている。また、ベース延設部23は、ケースに設けた通気孔と連通したヒートシンク通気孔27が設けられており、前記ヒートシンク通気孔27は、複数の第2フィン間に設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】 主発熱部品31が取り付けられるベース21と、主発熱部品31を取り付ける面とは反対側に設けた複数のフィン22からなるヒートシンク2と、ヒートシンク2と組み合わせることで主発熱部品31、プリント配線板3が収納され、上下に通気孔41が設けられたケース4と、を備えた電子機器1において、ヒートシンク2のベース21は、該電子機器1のケース4の上部を覆うように水平方向に向かって延設されたベース延設部23を設けられ、このベース延設部23には複数の第2フィン24が設けられている。また、ベース延設部23は、ケースに設けた通気孔と連通したヒートシンク通気孔27が設けられており、前記ヒートシンク通気孔27は、複数の第2フィン間に設けられている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、主発熱部品を取り付けたベースの背面に複数のフィンを有してなるヒートシンクと、主発熱部品と電気的に接続されたプリント配線板とを備え、ヒートシンクとケースを組み合わせることにより、主発熱部品とプリント配線板を収納してなる電子機器に関する。
従来、主発熱部品を取り付けたベースの背面に複数のフィンを有してなるヒートシンクと、主発熱部品と電気的に接続されたプリント配線板とを備え、ヒートシンクとケースを組み合わせることにより、主発熱部品とプリント配線板を収納してなる電子機器は、図4に示すようになっている
図4は第1従来技術の電子機器を示す図であって、(a)は全体斜視図、(b)は断面図ある。
図4において、1は電子機器、31は主発熱部品、2はヒートシンク、21はベース、22はフィン、25は取り付け穴、3はプリント配線板、4はケース、41はケース通気孔である。
電子機器1において、主発熱部品31が鉛直方向に立設したベース21に取り付けられ、該ベース21の主発熱部品31を取り付ける面と反対側の面に複数のフィン22が等ピッチで並行して設けられており、ベース21とフィン22を組み合わせてヒートシンク2が構成されている。また、主発熱部品31にはプリント配線板3が電気的に接続されており、これらの主発熱部品31および主発熱部品31と電気的に接続されたプリント配線板3を保護し、かつ収納するためのケース4を、ヒートシンク2と組み合わせて電子機器を構成するようになっている。このケース4には、鉛直方向に向かって上下に通気孔が設けられている。さらにまた、ヒートシンク2の一部には電子機器1を他の部材あるいは外部機器に取り付けるための取り付け穴25が設けられている。このようにして組み立てた電子機器1は、ベース21のフィン22を取り付けた面およびフィン22自体は外気と接している。
次に電子機器1内部の熱の移動を簡単に説明する。
主発熱部品31の熱は取り付けられているベース21に伝熱し、ベース21の各方向に伝熱すると共に、フィン22へも伝熱する。主発熱部品31からベース21に伝熱した熱は、ベース21のフィン22が設けられている面とフィン22自体から外気へ放熱される。一方、ケース4の上部および下部には、主発熱部品31やプリント配線板3に実装されたその他の発熱部品(図示せず)による熱気を外部へ放出するためのケース通気孔41が設けられている。このように、電子機器1は安定した作動を行うために、当該機器内部に収納されている発熱部品の熱を自然空冷方式により放熱するようになっている。
図4は第1従来技術の電子機器を示す図であって、(a)は全体斜視図、(b)は断面図ある。
図4において、1は電子機器、31は主発熱部品、2はヒートシンク、21はベース、22はフィン、25は取り付け穴、3はプリント配線板、4はケース、41はケース通気孔である。
電子機器1において、主発熱部品31が鉛直方向に立設したベース21に取り付けられ、該ベース21の主発熱部品31を取り付ける面と反対側の面に複数のフィン22が等ピッチで並行して設けられており、ベース21とフィン22を組み合わせてヒートシンク2が構成されている。また、主発熱部品31にはプリント配線板3が電気的に接続されており、これらの主発熱部品31および主発熱部品31と電気的に接続されたプリント配線板3を保護し、かつ収納するためのケース4を、ヒートシンク2と組み合わせて電子機器を構成するようになっている。このケース4には、鉛直方向に向かって上下に通気孔が設けられている。さらにまた、ヒートシンク2の一部には電子機器1を他の部材あるいは外部機器に取り付けるための取り付け穴25が設けられている。このようにして組み立てた電子機器1は、ベース21のフィン22を取り付けた面およびフィン22自体は外気と接している。
次に電子機器1内部の熱の移動を簡単に説明する。
主発熱部品31の熱は取り付けられているベース21に伝熱し、ベース21の各方向に伝熱すると共に、フィン22へも伝熱する。主発熱部品31からベース21に伝熱した熱は、ベース21のフィン22が設けられている面とフィン22自体から外気へ放熱される。一方、ケース4の上部および下部には、主発熱部品31やプリント配線板3に実装されたその他の発熱部品(図示せず)による熱気を外部へ放出するためのケース通気孔41が設けられている。このように、電子機器1は安定した作動を行うために、当該機器内部に収納されている発熱部品の熱を自然空冷方式により放熱するようになっている。
上記の自然空冷方式を用いた電子機器に対し、ファンによる強制空冷方式を用いた電子機器の冷却装置は、図5に示すようになっている(例えば、特許文献1参照)。
図5は第2従来技術の電子機器を示す図で、(a)は発熱部品の冷却装置を示す正面図、(b)は(a)の上面図、(c)は(a)の側面図、(d)は発熱部品の冷却装置を示す斜視図である。
図5において、31は主発熱部品、21は主発熱部品31が取り付けられるベース、22はベース21に立設するよう配列させた複数のフィン、5はフィン22の先端に接合してフィン22を覆うための遮蔽部材を構成するカバーである。フィン22、ベース21及びカバー5により断面形状が箱型の冷却管を形成する。6はこれらの冷却管に連結し終端にファン7を有するダクトであり、この冷却管内に冷却空気をファン7により強制的に通風させることにより放熱する構造が採られている。
次に電子機器の冷却装置の熱の移動を簡単に説明する。
冷却装置は、主発熱部品31からの熱伝導によりフィン22が高温になり、ベース21、フィン22及びフィン22先端に接合したカバー5で囲まれた断面形状が箱型である複数の冷却管内の空気にフィン22の熱が伝達される。高温になった冷却管内の空気はファン7により筐体外へ放散され、冷却用の外気が冷却管内に充填される動作を繰り返す。本実施の形態の冷却装置は、ファン7が排気するすべての空気は冷却管内の高温空気であるため、最大限にファン排気能力をフィンの冷却に利用できる。
図4の矢印は空気の流れを示し、各冷却管の入口から外気が吸い込まれてフィン22の隙間を通り冷却管と熱交換を行い、高温になった空気が図示しない吸気孔からダクト6に入り、最終的にファン7から排出される。
特開2002−217576号公報(第5頁、図1〜4)
図5は第2従来技術の電子機器を示す図で、(a)は発熱部品の冷却装置を示す正面図、(b)は(a)の上面図、(c)は(a)の側面図、(d)は発熱部品の冷却装置を示す斜視図である。
図5において、31は主発熱部品、21は主発熱部品31が取り付けられるベース、22はベース21に立設するよう配列させた複数のフィン、5はフィン22の先端に接合してフィン22を覆うための遮蔽部材を構成するカバーである。フィン22、ベース21及びカバー5により断面形状が箱型の冷却管を形成する。6はこれらの冷却管に連結し終端にファン7を有するダクトであり、この冷却管内に冷却空気をファン7により強制的に通風させることにより放熱する構造が採られている。
次に電子機器の冷却装置の熱の移動を簡単に説明する。
冷却装置は、主発熱部品31からの熱伝導によりフィン22が高温になり、ベース21、フィン22及びフィン22先端に接合したカバー5で囲まれた断面形状が箱型である複数の冷却管内の空気にフィン22の熱が伝達される。高温になった冷却管内の空気はファン7により筐体外へ放散され、冷却用の外気が冷却管内に充填される動作を繰り返す。本実施の形態の冷却装置は、ファン7が排気するすべての空気は冷却管内の高温空気であるため、最大限にファン排気能力をフィンの冷却に利用できる。
図4の矢印は空気の流れを示し、各冷却管の入口から外気が吸い込まれてフィン22の隙間を通り冷却管と熱交換を行い、高温になった空気が図示しない吸気孔からダクト6に入り、最終的にファン7から排出される。
従来の電子機器において、電子機器自体の小形化が進むとヒートシンクも小形にする必要があり、自然空冷方式による電子機器では良好な放熱ができなくなるという問題があった。
また、ファンを用いた強制空冷方式による電子機器では、ファンが寿命部品であるために交換が必要となり、保守性を損なうという問題や、ファンやファンに関連する部品が増えることでコスト低減が図れないという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、小形化を維持しつつ、電子機器内の発熱部品の放熱を高効率に行うことができると共に、保守性の向上やコスト低減を図ることができる電子機器を提供することを目的とする。
また、ファンを用いた強制空冷方式による電子機器では、ファンが寿命部品であるために交換が必要となり、保守性を損なうという問題や、ファンやファンに関連する部品が増えることでコスト低減が図れないという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、小形化を維持しつつ、電子機器内の発熱部品の放熱を高効率に行うことができると共に、保守性の向上やコスト低減を図ることができる電子機器を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したものである。
請求項1に記載の発明は、主発熱部品と、鉛直方向に立設するように前記主発熱部品が取り付けられたベースと前記ベースの主発熱部品を取り付ける面と反対側の面に設けられた複数の第1フィンからなるヒートシンクと、前記主発熱部品と電気的に接続されるプリント配線板と、前記ヒートシンクと組み合わせることで前記主発熱部品または前記プリント配線板を収納すると共に、鉛直方向に向かって上下に通気孔が設けられたケースと、を備えた電子機器において、前記ヒートシンクのベースは、該電子機器のケースの上部を覆うように水平方向に向かって延設されたベース延設部を設けてあることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の電子機器において、前記ベース延設部には、前記ケースに設けた通気孔と連通したヒートシンク通気孔が設けられていることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の電子機器において、前記ベース延設部には、複数の第2フィンが設けられていることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3記載の電子機器において、前記ベース延設部に設けた第2フィンは、前記ベースに設けた第1フィンに対して平行かつ連続して配置されていることを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3記載の電子機器において、前記ベース延設部に設けた第2フィンは、前記ベースに設けた第1フィンに対して直交して配置されていることを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明は、請求項2記載の電子機器において、前記ベース延設部に設けた前記ヒートシンク通気孔は、複数の前記第2フィン間に設けられていることを特徴としている。
また、請求項7に記載の発明は、請求項3に記載の電子機器において、前記第2フィンを配設したベース延設部の端部には、該電子機器を外部に取り付けるための取り付け穴が設けられていることを特徴としている。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7記載の電子機器において、前記第2フィンは、前記電子機器の取り付け穴の軸線方向に干渉しない範囲に該フィンの一部を切り欠いた切り欠きが設けられていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明は、主発熱部品と、鉛直方向に立設するように前記主発熱部品が取り付けられたベースと前記ベースの主発熱部品を取り付ける面と反対側の面に設けられた複数の第1フィンからなるヒートシンクと、前記主発熱部品と電気的に接続されるプリント配線板と、前記ヒートシンクと組み合わせることで前記主発熱部品または前記プリント配線板を収納すると共に、鉛直方向に向かって上下に通気孔が設けられたケースと、を備えた電子機器において、前記ヒートシンクのベースは、該電子機器のケースの上部を覆うように水平方向に向かって延設されたベース延設部を設けてあることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の電子機器において、前記ベース延設部には、前記ケースに設けた通気孔と連通したヒートシンク通気孔が設けられていることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の電子機器において、前記ベース延設部には、複数の第2フィンが設けられていることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3記載の電子機器において、前記ベース延設部に設けた第2フィンは、前記ベースに設けた第1フィンに対して平行かつ連続して配置されていることを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3記載の電子機器において、前記ベース延設部に設けた第2フィンは、前記ベースに設けた第1フィンに対して直交して配置されていることを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明は、請求項2記載の電子機器において、前記ベース延設部に設けた前記ヒートシンク通気孔は、複数の前記第2フィン間に設けられていることを特徴としている。
また、請求項7に記載の発明は、請求項3に記載の電子機器において、前記第2フィンを配設したベース延設部の端部には、該電子機器を外部に取り付けるための取り付け穴が設けられていることを特徴としている。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7記載の電子機器において、前記第2フィンは、前記電子機器の取り付け穴の軸線方向に干渉しない範囲に該フィンの一部を切り欠いた切り欠きが設けられていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によると、ヒートシンクの放熱面積を拡大させることができるので、電子機器内の主発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、請求項2に記載の発明によると、ヒートシンクの放熱面積を拡大させるとともに、電子機器内部の熱気の放出を容易にすることができるので、電子機器内の主発熱部品やその他の発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、請求項3に記載の発明によると、ヒートシンクの放熱面積をさらに拡大させることができるので、電子機器内の主発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、請求項4に記載の発明によると、ヒートシンクの放熱面積をさらに拡大させることができるので、電子機器内の主発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、請求項5に記載の発明によると、ヒートシンクの放熱面積をさらに拡大させることができるので、電子機器内の主発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、請求項6に記載の発明によると、ヒートシンクの放熱面積をさらに拡大させるとともに、電子機器内部の熱気の放出を容易にすることができるので、電子機器内の主発熱部品やその他の発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、請求項7、8に記載の発明によると、ヒートシンクの放熱面積をさらに拡大させるとともに、電子機器の取り付けねじを容易に取り付け穴に挿入することができるので、電子機器の設置を容易にすることができる。
また、請求項2に記載の発明によると、ヒートシンクの放熱面積を拡大させるとともに、電子機器内部の熱気の放出を容易にすることができるので、電子機器内の主発熱部品やその他の発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、請求項3に記載の発明によると、ヒートシンクの放熱面積をさらに拡大させることができるので、電子機器内の主発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、請求項4に記載の発明によると、ヒートシンクの放熱面積をさらに拡大させることができるので、電子機器内の主発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、請求項5に記載の発明によると、ヒートシンクの放熱面積をさらに拡大させることができるので、電子機器内の主発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、請求項6に記載の発明によると、ヒートシンクの放熱面積をさらに拡大させるとともに、電子機器内部の熱気の放出を容易にすることができるので、電子機器内の主発熱部品やその他の発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、請求項7、8に記載の発明によると、ヒートシンクの放熱面積をさらに拡大させるとともに、電子機器の取り付けねじを容易に取り付け穴に挿入することができるので、電子機器の設置を容易にすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は本発明の第1実施例を示す電子機器の分解斜視図、図2は図1における電子機器の正断面図である。なお、本発明の構成要素が従来技術と同じものについてはその説明を省略し、異なる点について説明する。
図において、23はベース延設部、24は第2フィン、26は切り欠き、27はヒートシンク通気孔を示している。
本発明が従来技術と異なる点は、以下のとおりである。
すなわち、電子機器1において、ヒートシンク2のベース21は、該電子機器1のケース4の上部を覆うように水平方向に向かって延設されたベース延設部23を設けられ、このベース延設部23には複数の第2フィン24が設けられている。ここで、第2フィン24は、ベース21に設けたフィン21に対して平行かつ連続して配置されており、ベース21およびベース延設部23を組み合わせた形状は略L字状をなしたものとなっている。
また、ベース延設部23は、ケースに設けた通気孔と連通したヒートシンク通気孔27が設けられており、前記ヒートシンク通気孔27は、複数の第2フィン24間に設けられている。
さらにまた、ヒートシンク2における第2フィン24を配設したベース延設部23の端部には、該電子機器1を外部に取り付けるための取り付け穴25が設けられている。ここで、該電子機器1を外部の機器に取り付ける際、ヒートシンク2の取り付け穴25に図示しない取り付けねじを工具(図示せず)でねじ込む作業が発生するが、第2フィン24は、電子機器1の取り付け穴の軸線方向(取り付け穴25に向かって、取り付けねじを工具でねじ込む方向を指す)に干渉しない範囲に該フィン24の一部を切り欠いた切り欠き26が設けられている。
図において、23はベース延設部、24は第2フィン、26は切り欠き、27はヒートシンク通気孔を示している。
本発明が従来技術と異なる点は、以下のとおりである。
すなわち、電子機器1において、ヒートシンク2のベース21は、該電子機器1のケース4の上部を覆うように水平方向に向かって延設されたベース延設部23を設けられ、このベース延設部23には複数の第2フィン24が設けられている。ここで、第2フィン24は、ベース21に設けたフィン21に対して平行かつ連続して配置されており、ベース21およびベース延設部23を組み合わせた形状は略L字状をなしたものとなっている。
また、ベース延設部23は、ケースに設けた通気孔と連通したヒートシンク通気孔27が設けられており、前記ヒートシンク通気孔27は、複数の第2フィン24間に設けられている。
さらにまた、ヒートシンク2における第2フィン24を配設したベース延設部23の端部には、該電子機器1を外部に取り付けるための取り付け穴25が設けられている。ここで、該電子機器1を外部の機器に取り付ける際、ヒートシンク2の取り付け穴25に図示しない取り付けねじを工具(図示せず)でねじ込む作業が発生するが、第2フィン24は、電子機器1の取り付け穴の軸線方向(取り付け穴25に向かって、取り付けねじを工具でねじ込む方向を指す)に干渉しない範囲に該フィン24の一部を切り欠いた切り欠き26が設けられている。
次に、本発明の電子機器の放熱の過程を図2を用いて説明する。
図2において、ヒートシンク2のベース21に取り付けられた主発熱部品31の熱は、ベース21の各方向に伝熱すると共に、ベース21の主発熱部品31を取り付ける面の反対側に設けられた複数のフィン22にも伝熱する。また、ベース21およびフィン22から延設しているベース延設部23および第2フィン24へも伝熱し、各々外気に接している面から放熱が行われる。この電子機器1においては主発熱部品31の熱は放熱する面積が増加したベース延設部23および第2フィン24に相当する効率の良い放熱が可能となる。
一方、電子機器1内部の主発熱部品31やプリント配線板3に実装されたその他の発熱部品(図示せず)による熱気は、ケース4の下部に設けられたケース通気孔41から流入した空気によりケース4の上部に設けられたケース通気孔41およびヒートシンク2のベース延設部23に設けられたヒートシンク通気孔27を通じて外部放熱される。
図2において、ヒートシンク2のベース21に取り付けられた主発熱部品31の熱は、ベース21の各方向に伝熱すると共に、ベース21の主発熱部品31を取り付ける面の反対側に設けられた複数のフィン22にも伝熱する。また、ベース21およびフィン22から延設しているベース延設部23および第2フィン24へも伝熱し、各々外気に接している面から放熱が行われる。この電子機器1においては主発熱部品31の熱は放熱する面積が増加したベース延設部23および第2フィン24に相当する効率の良い放熱が可能となる。
一方、電子機器1内部の主発熱部品31やプリント配線板3に実装されたその他の発熱部品(図示せず)による熱気は、ケース4の下部に設けられたケース通気孔41から流入した空気によりケース4の上部に設けられたケース通気孔41およびヒートシンク2のベース延設部23に設けられたヒートシンク通気孔27を通じて外部放熱される。
このように本発明の第1実施例は、主発熱部品と、主発熱部品が取り付けられるベースと主発熱部品を取り付ける面とは反対側に設けられた複数のフィンからなるヒートシンクと、主発熱部品と電気的に接続されるプリント配線板と、ヒートシンクと組み合わせることで主発熱部品やプリント配線板が収納され、上下に通気孔が設けられたケースから構成され、このヒートシンクが鉛直方向に対して平行に配置された電子機器において、ヒートシンクのベースが電子機器の上部に延設されていることにより、ヒートシンクの放熱面積を拡大させることができるので、電子機器内の主発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、電子機器において、電子機器の上部へ延設されたベース延設部に、ケース上部の通気孔と連通した通気孔が設けられていることにより、ヒートシンクの放熱面積を拡大させるとともに、電子機器内部の熱気の放出を容易にすることができるので、電子機器内の主発熱部品やその他の発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、電子機器において、電子機器の上部へ延設されたベース延設部に、複数の第2フィンが設けられていることにより、ヒートシンクの放熱面積をさらに拡大させることができるので、電子機器内の主発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、電子機器において、電子機器上部に設けられた複数の第2フィンが、ヒートシンクのベースに設けられたフィンに対して平行に配置されており、それぞれが連続していることにより、ヒートシンクの放熱面積をさらに拡大させることができるので、電子機器内の主発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、電子機器において、電子機器上部へ延設されたベース延設部上の通気孔が、複数の上部フィン間に設けられていることにより、ヒートシンクの放熱面積をさらに拡大させるとともに、電子機器内部の熱気の放出を容易にすることができるので、電子機器内の主発熱部品やその他の発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、電子機器において、前記フィンの一部が、電子機器の取り付け穴の軸線に干渉しないようにしていることにより、ヒートシンクの放熱面積をさらに拡大させるとともに、電子機器の取り付けねじを容易に取り付け穴に挿入することができるので、電子機器の設置を容易にすることができる。
また、電子機器において、電子機器の上部へ延設されたベース延設部に、ケース上部の通気孔と連通した通気孔が設けられていることにより、ヒートシンクの放熱面積を拡大させるとともに、電子機器内部の熱気の放出を容易にすることができるので、電子機器内の主発熱部品やその他の発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、電子機器において、電子機器の上部へ延設されたベース延設部に、複数の第2フィンが設けられていることにより、ヒートシンクの放熱面積をさらに拡大させることができるので、電子機器内の主発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、電子機器において、電子機器上部に設けられた複数の第2フィンが、ヒートシンクのベースに設けられたフィンに対して平行に配置されており、それぞれが連続していることにより、ヒートシンクの放熱面積をさらに拡大させることができるので、電子機器内の主発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、電子機器において、電子機器上部へ延設されたベース延設部上の通気孔が、複数の上部フィン間に設けられていることにより、ヒートシンクの放熱面積をさらに拡大させるとともに、電子機器内部の熱気の放出を容易にすることができるので、電子機器内の主発熱部品やその他の発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
また、電子機器において、前記フィンの一部が、電子機器の取り付け穴の軸線に干渉しないようにしていることにより、ヒートシンクの放熱面積をさらに拡大させるとともに、電子機器の取り付けねじを容易に取り付け穴に挿入することができるので、電子機器の設置を容易にすることができる。
図3は本発明の第2実施例を示す電子機器の全体斜視図である。
図3において、第2実施例が第1実施例と異なる点は、電子機器側面のベース21から上面に延設されたベース延設部23に、ベース21に設けられたフィン22と直交するように28の第2フィンが複数設けられている点である。
さらに具体的に説明すると、主発熱部品(図示せず)が取り付けられた電子機器側面のベース21の熱はベース延設部23へ伝熱するが、ベース延設部23にはベース21に設けられたフィン22と直交するように第2フィン28が複数設けられている。それぞれの第2フィン28は主発熱部品からほぼ等しい距離であるため、第1実施例に比べて主発熱部品から一定の距離における放熱面積を拡大させることができ、個々のフィンに一様に伝熱されて良好な放熱が可能となる。
図3において、第2実施例が第1実施例と異なる点は、電子機器側面のベース21から上面に延設されたベース延設部23に、ベース21に設けられたフィン22と直交するように28の第2フィンが複数設けられている点である。
さらに具体的に説明すると、主発熱部品(図示せず)が取り付けられた電子機器側面のベース21の熱はベース延設部23へ伝熱するが、ベース延設部23にはベース21に設けられたフィン22と直交するように第2フィン28が複数設けられている。それぞれの第2フィン28は主発熱部品からほぼ等しい距離であるため、第1実施例に比べて主発熱部品から一定の距離における放熱面積を拡大させることができ、個々のフィンに一様に伝熱されて良好な放熱が可能となる。
このように本発明の第2実施例は、前記電子機器において、電子機器上部に設けられた複数の第2フィンが、ヒートシンクのベースに設けられたフィンに対して直交して配置されていることにより、ヒートシンクの放熱面積をさらに拡大させることができるので、電子機器内の主発熱部品の放熱を効率よく行うことができる。
なお、第1実施例では、ケース4が電子機器の上部を覆い、さらにヒートシンク2で覆っているが、ヒートシンク2のみで覆ってもよい。また、電子機器1の下部も上部と同様にベースおよびフィンを延設させることも可能である。
また、ベース延設部に設けた第2フィンは、ベースに設けた第1フィンに対して平行かつ連続して配置するか、もしくはベースに設けた第1フィンに対して直交して配置するかは、設計上自由に選択されるべきものである。
また、ベース延設部に設けた第2フィンは、ベースに設けた第1フィンに対して平行かつ連続して配置するか、もしくはベースに設けた第1フィンに対して直交して配置するかは、設計上自由に選択されるべきものである。
主発熱部品と、主発熱部品が取り付けられるベースと主発熱部品を取り付ける面とは反対側に設けられた複数のフィンからなるヒートシンクと、主発熱部品と電気的に接続されるプリント配線板と、ヒートシンクと組み合わせることで主発熱部品やプリント配線板が収納され、上下に通気孔が設けられたケースから構成され、このヒートシンクが鉛直方向に対して平行に配置された電子機器すべてに適用できる。
1 電子機器
2 ヒートシンク
21 ベース
22 フィン
23 ベース延設部
24、28 第2フィン
25 取り付け穴
26 切り欠き
27 ヒートシンク通気孔
3 プリント配線板
31 主発熱部品
4 ケース
41 ケース通気孔
5 カバー
6 ダクト
7 ファン
2 ヒートシンク
21 ベース
22 フィン
23 ベース延設部
24、28 第2フィン
25 取り付け穴
26 切り欠き
27 ヒートシンク通気孔
3 プリント配線板
31 主発熱部品
4 ケース
41 ケース通気孔
5 カバー
6 ダクト
7 ファン
Claims (8)
- 主発熱部品と、
鉛直方向に立設するように前記主発熱部品が取り付けられたベースと前記ベースの主発熱部品を取り付ける面と反対側の面に設けられた複数の第1フィンからなるヒートシンクと、
前記主発熱部品と電気的に接続されるプリント配線板と、
前記ヒートシンクと組み合わせることで前記主発熱部品または前記プリント配線板を収納すると共に、鉛直方向に向かって上下に通気孔が設けられたケースと、
を備えた電子機器において、
前記ヒートシンクのベースは、該電子機器のケースの上部を覆うように水平方向に向かって延設されたベース延設部を設けてあることを特徴とする電子機器。 - 前記ベース延設部には、前記ケースに設けた通気孔と連通したヒートシンク通気孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
- 前記ベース延設部には、複数の第2フィンが設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の電子機器。
- 前記ベース延設部に設けた第2フィンは、前記ベースに設けた第1フィンに対して平行かつ連続して配置されていることを特徴とする請求項3記載の電子機器。
- 前記ベース延設部に設けた第2フィンは、前記ベースに設けた第1フィンに対して直交して配置されていることを特徴とする請求項3記載の電子機器。
- 前記ベース延設部に設けた前記ヒートシンク通気孔は、複数の前記第2フィン間に設けられていることを特徴とする請求項2記載の電子機器。
- 前記第2フィンを配設したベース延設部の端部には、該電子機器を外部に取り付けるための取り付け穴が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
- 前記第2フィンは、前記電子機器の取り付け穴の軸線方向に干渉しない範囲に該フィンの一部を切り欠いた切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項7記載の電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007243500A JP2009076623A (ja) | 2007-09-20 | 2007-09-20 | 電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007243500A JP2009076623A (ja) | 2007-09-20 | 2007-09-20 | 電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009076623A true JP2009076623A (ja) | 2009-04-09 |
Family
ID=40611340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007243500A Pending JP2009076623A (ja) | 2007-09-20 | 2007-09-20 | 電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009076623A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102768913A (zh) * | 2011-05-04 | 2012-11-07 | 西门子公司 | 开关装置的散热板及其开关装置 |
CN106793668A (zh) * | 2015-11-19 | 2017-05-31 | 华为技术有限公司 | 一种散热器及通信设备 |
-
2007
- 2007-09-20 JP JP2007243500A patent/JP2009076623A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102768913A (zh) * | 2011-05-04 | 2012-11-07 | 西门子公司 | 开关装置的散热板及其开关装置 |
CN106793668A (zh) * | 2015-11-19 | 2017-05-31 | 华为技术有限公司 | 一种散热器及通信设备 |
CN106793668B (zh) * | 2015-11-19 | 2019-06-11 | 华为技术有限公司 | 一种散热器及通信设备 |
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