JP4955986B2 - X線発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハウジング内に遮蔽手段を設けることにより、X線管が発生する熱を効率よくハウジング外へ放出できるようにしたX線発生装置に関する。
従来、例えば、外科用のX線透視装置や、工業用のX線異物検査装置等には、瞬間的な許容負担は比較的小さいが、長時間に亘って安定した状態で使用できる固定陽極型X線管を採用したX線発生装置が多く使用されている。
しかし近年では、大出力で、しかも小型かつ信頼性が高いX線発生装置を安価に提供して欲しいとの要求が多いことから、X線発生装置の小型化及び低コスト化が進んでいるが、X線発生装置を小型化した場合、X線管より発生される熱をいかに効率よくハウジング外へ放出するかがX線管発生装置の信頼性を高める上で重要となる。
すなわちX線発生装置に採用されているX線管は、絶縁油が充填されたハウジング内に収容されているが、X線発生装置を長時間使用していると、X線管より発生する熱により絶縁油が高温となる。
しかしハウジング内には、熱に弱い半導体やキャパシタ等の受動素子、変圧器等(以下受動素子等という)が収容されているため、ハウジング内の絶縁油の温度が高温になると、受動素子等の性能が劣化したり、信頼性が著しく損なわれる上、絶縁油の温度がX線管の許容温度を超えた場合、放電が多発してX線発生装置の動作が不安定となるため、X線発生装置を採用している各種装置の信頼性が著しく損なわれる問題がある。
また絶縁油の温度が極端に上昇すると絶縁油のスラッジ化が進行するため、絶縁油自体の耐圧性が損なわれる等の問題もある。
かかる問題を改善するため、例えば特許文献1で、X線管が発生した熱を効率よく筐体(ハウジング)の外部へ放出できるようにしたX線発生装置が開示されている。
前記特許文献1に記載のX線発生装置は、X線管が収容された筺体内に絶縁油の熱を吸収する吸熱フィンが設けられている。
そして吸熱フィンが吸収した熱は、伝熱板を介して筺体の上部に設けられた放熱フィンへと伝熱され、放熱フィンにより筺体の外部へ放出されるように構成されている。
特開2004−22459号公報
しかし前記特許文献1に記載されたX線発生装置では、X線管の発熱により高温となった絶縁油の熱を、絶縁油に浸漬した吸熱フィンにより吸収する際熱損失が発生するため、絶縁油の熱を吸熱フィンで効率よく吸収できない問題がある。
また吸熱フィンが吸収した熱を、伝熱板を介して放熱フィンへ伝達する際にも熱損失を発生する上、伝熱板自体が絶縁油に浸漬されているため、吸熱フィンが熱を吸収しても、その熱が再び絶縁油側へ逃げてしまうと共に、伝熱板の上面が筺体の上部に設けられた蓋体の下面に接触された構造となっていることから、伝熱板から放熱フィンへ熱が伝わる際、伝熱板と蓋体との接触部に接触抵抗が発生し、これが放熱効率を著しく低下させる等の問題もある。
さらに絶縁油の熱を放熱フィンへ吸収させる際の伝熱効率と、伝熱板から蓋体を介して放熱フィンへ伝熱する際の接触熱抵抗等、複数の熱的パラメータを考慮してX線発生装置を設計する必要があるため、設計が複雑となって作業に多くの工数を必要とする等の問題もある。
本発明はかかる問題を改善するためになされたもので、ハウジング内に遮蔽手段を設けることにより、X線管が発生する熱を効率よくハウジング外へ放出できるようにしたX線発生装置を提供することを目的とするものである。
本発明のX線発生装置は、内部にX線管や受動素子等が収容され、かつ絶縁油が充満されたハウジングと、ハウジングの開口部を密閉する蓋体と、蓋体の外側面に設置された放熱手段とを備えたX線発生装置であって、ハウジング内を、X線管を収容するX線管室と、受動素子等を収容する受動素子室とに区画する遮蔽手段を設けると共に、X線管室内の絶縁油と接する蓋体の外側面に放熱手段を設置したものである。
前記構成により、X線管より発生された熱は、絶縁油から蓋体に設置された放熱手段に直接伝熱された後、放熱手段によりハウジングの外部へ放出されるため、X線管より発生された熱を高効率でハウジング外へ放出できるようになる。
またX線管室内にX線管全体を収容していることから、ハウジング内にX線管を設置する際、X線管の向きに制限を受けることがないため、設計の自由度が増すと共に、X線管を冷却したため高温となった絶縁油の熱を、直接放熱手段へ伝達して放熱する構造としたことにより、X線発生装置を設計する際単一の熱的パラメータを考慮するだけでよく、これによってX線発生装置の設計が少ない工数で容易に行えるようになる。
本発明のX線発生装置は、放熱手段を、蓋体の外側面に設置された放熱フィンと、放熱フィンを強制冷却する冷却ファンとから構成したものである。
前記構成により、X線管より発生された熱は、絶縁油から蓋体に設置された放熱フィンに直接伝熱された後、放熱フィンを強制冷却する冷却ファンによりハウジングの外部へ強制的に放出されるため、X線管より発生された熱をより効率よくハウジング外へ放出できるようになる。
本発明のX線発生装置は、遮蔽手段を断熱性を有する仕切り板により形成したものである。
前記構成により、X線管室内の温度に対して受動素子室内の温度を十分に低くできるため、受動素子等の性能が早期に劣化したり、信頼性が著しく損なわれることがない上、遮蔽手段が安価に得られることから、X線発生装置のコスト低減も図れる。
本発明のX線発生装置によれば、X線管より発生された熱は、絶縁油から蓋体に設置された放熱手段に直接伝熱された後、放熱手段によりハウジングの外部へ放出されるため、X線管より発生された熱を高効率でハウジング外へ放出することができる。
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
図1はX線発生装置の断面図、図2はX線発生装置の制御系を示すブロック図、図3はX線発生装置の一部を破断した分解斜視図、図4はハウジング部分の分解斜視図である。
モノタンク構造により構成されたX線発生装置の本体1は、上面が開口する角箱状のハウジング2を有しており、ハウジング2の上面開口部2aが蓋体3により密閉された油密構造となっている。
ハウジング2内には、底板2bに開口されたX線照射孔2cとX線照射部4aが合致するようX線管4が設置されている。
X線管4には、長時間使用しても安定して動作する例えば固定陽極型X線管が使用されていて、X線管3内に水平に設けられたアノード4bの一端側は、X線管3の一方の端面に突設されたラジエータ4cに接続されており、アノード4bで発生した熱がハウジング2内に充満された絶縁油5により冷却されるようになっている。
ハウジング2の内底面には、凹溝からなる嵌合溝2dがX線管4を囲むように角枠状に形成されていて、この嵌合溝2d内に遮蔽手段6の下部が上方より嵌合されている。
遮蔽手段6は図4に示すように、周囲が仕切り板6aにより形成された角筒状をなしており、全体が電気絶縁性が高く、かつ断熱性の高い例えばフェノール樹脂や、テフロン(登録商標)樹脂等の樹脂、耐油性を有する圧縮紙等により一体成形されており、または各仕切り板6aを接着剤の手段で連結することにより形成されている。
遮蔽手段6を形成する仕切り板6aのうち、X線管4と後述する高電圧発生回路8との間に設けられた仕切り板6aと、この仕切り板6aと対向する仕切り板6aには、複数の小孔よりなる通油孔6bが水平方向に間隔を存して穿設されていると共に、遮蔽手段6の高さは、ハウジング2の内底面から蓋体3の下面までの高さに、ハウジング2の内底面に形成された嵌合溝2dの深さ及び蓋体3の下面に形成された嵌合溝3aの深さを加えた値とほぼ等しくなっており、遮蔽手段6の上端部、すなわち各仕切り板6aの上端部は、蓋体3の下面に形成された嵌合溝3a内に下方より嵌合されている。
そしてハウジング2内に角筒状の遮蔽手段6を設けることにより、ハウジング2内が図1に示すように、X線管4が収容されたX線管室2fと、受動素子室2gに区画されていて、受動素子室2g内に、フィラメント用変圧器7と高電圧発生回路8が収容されている。
フィラメント用変圧器7は、X線管室2f内のX線管4とリード線9により電気的に接続されていて、X線管4のフィラメント(図示せず)に電圧を印加できるようになっている。
高電圧発生回路8は、高電圧変圧器と高電圧整流回路(ともに図示せず)とから構成されていて、X線管4に高電圧を印加できるようになっており、フィラメント用変圧器7及び高電圧発生回路8は、後述する放熱フィン17上に設置された制御手段10に接続されている。
制御手段10は図2に示すように、商用電源12を交流から直流に整流する整流回路13と、整流された直流を再び交流に変換して高電圧発生回路8へ供給するインバータ14と、インバータ14を制御することによりX線出力を制御する制御回路15とから構成されており、制御手段10は、放熱手段17を覆うようにして設けられた制御ケース18内に収容されている。
放熱手段17は、ハウジング2の上面を覆う蓋体3と制御ケース18の間に形成された空気流路19内に設置された放熱フィン20及び放熱フィン20を強制冷却する冷却ファン21とからなる。
放熱フィン20は、熱伝導率の高い例えばアルミニウムにより形成された蓋体3の上面に、蓋体3と一体形成されたもので、空気流路19の上流側から下流側に立設された多数の薄板により形成されたフィン群20aからなる。
フィン群20aを形成する薄板は、空気流路19の幅方向にほぼ等間隔に設けられていて、上部側の開放端は制御ケース18の底板18aに密着されており、フィン群20aの空気流通方向(矢印A)の長さは、遮蔽手段6により区画されたX線管室2f内の絶縁油5の熱が効率よく外部へ放出できるように、X線管室2fの空気流通方向Aの長さとほぼ等しいか、これより長く形成されている。
空気流路19の下流側には、放熱フィン20側より排気口19b側へ順次断面積が拡大するファンケース21aが設けられていて、このファンケース21a内に冷却ファン21が収容されている。
冷却ファン21は、例えば電動ファンにより形成されていて、空気流路19の吸気口19aより吸入した大気を放熱フィン20のフィン群20a間へ流通させた後、排気口19bより排出するようになっている。
次に前記構成されたX線発生装置の作用を説明する。
X線発生装置は、例えばX線CT装置等の外科用透視装置や、X線を使用して被検体中混入した異物を検出するX線異物検査装置等に使用するが、何れの場合も長時間連続した状態で使用されることが多い。
X線管装置を連続運転すると、X線管4に印加される高電圧によりX線管4のアノード4bが発熱する。
アノード4bで発生した熱は、X線管4の一端側に設けられたラジエータ4cへ伝達され、ラジエータ4cを冷却するハウジング2内の絶縁油5へ放熱されるため、ハウジング2内に充満された絶縁油5が加熱される。
しかしハウジング2内には、X線管4を囲むように設けられた仕切り板6aにより形成された遮蔽手段6が設けられていて、遮蔽手段6によりハウジング2内がX線管室2fと能動素子室2gとに区画されているため、X線管4を冷却するX線管室2f内の絶縁油5の温度がハウジング2内の絶縁油5の温度より上昇する。
そしてX線管室2f内の絶縁油5の温度上昇により、絶縁油5がX線管室2f内で自然対流を繰り返すと同時に、X線管4より発生される磁界によりX線管室2f内の絶縁油5の対流が促進されて、X線管室2f内の絶縁油5の上層部が最も高温となる。
また遮蔽手段6により区画されたX線管室2f内は熱容量が小さいことから、従来のハウジング2の全体に充満された絶縁油5によりX線管4を冷却する場合に比べて、X線管4内の絶縁油は早期に高温となると共に、特に高温となったX線管室2f上層部の絶縁油5の熱は、蓋体3と一体に形成された放熱フィン20へ直接伝達される。
一方X線管装置本体1の運転中常時回転される冷却ファン21により、空気流路19内に設けられた放熱フィン20のフィン群20a間には絶えず外気が流通されているため、蓋体3より放熱フィン20に伝達された熱は、空気流路19を流通する空気と熱交換されて、排気口19bより大気へ放出される。
これによって、X線管4のアノード4bより発生された熱は、絶縁油5から蓋体3と一体に形成された放熱フィン20に直接伝熱された後、空気流路19を流通する空気と熱交換されて、ハウジング2の外部へと放出されるため、伝熱効率をほとんど損なうことなく高効率でハウジング2外へ放出できるようになる。
また仕切り板6aによりX線管室2fと区割された受動素子室2gは、仕切り板6aに穿設された複数の小孔よりなる通油孔6bにより連通されているが、仕切り板6a自体が断熱性を有するため、X線管室2fが高温、例えば90゜C近くまで温度上昇しても自動素子室2g内の絶縁油5の温度は60゜C程度までしか上昇せず、これによって誤ってハウジング2の外周面に手等が触れても火傷する等の心配がない。
しかも前記実施の形態によれば、ハウジング2内に遮蔽手段6を設ける際、遮蔽手段6を形成する仕切り板6aの上下端部を、蓋体3の下面と、ハウジング2の内底面に形成された嵌合溝2d,3aへ嵌合するだけで遮蔽手段6を取り付けることができるため、X線発生装置本体1の組み立て作業が従来に比べて格段に容易になり、これによって組み立て時の煩雑な作業を解消することができる。
さらに従来では、絶縁油の熱を放熱フィンへ吸収させる際の伝達効率と、伝熱板から放熱フィンへ伝熱する際の接触熱抵抗等の複数の熱的パラメータを考慮してX線発生装置を設計する必要があったが、本発明の実施の形態では、絶縁油5の熱を直接放熱フィン20へ伝達して放熱する構造としたことにより、単一の熱的パラメータを考慮するだけでよいため、X線発生装置の設計が容易に行えるようになる。
なお前記実施の形態では、ハウジング2の内底面と蓋体3の下面に形成した嵌合溝2d、3a内に遮蔽手段6の上下端部を嵌合することにより、ハウジング2内に遮蔽手段6を設けたが、図5ないし図8に示す第1変形例及び第2変形例のように、ハウジング2内に遮蔽手段6を設けるようにしてもよい。
図5及び図6に示す第1変形例では、嵌合溝2d、3aを形成する代わりに、ハウジング2の内底面を蓋体3の下面にアングル等の型材23を固着して嵌合溝2d、3aを形成したもので、遮蔽手段6は前記実施の形態と同様なものを使用している。
すなわち断面がL字形に形成された型材23の垂直面が遮蔽手段6を形成する仕切り板6aの内外面と接するように型材23の垂直面を向い合わせにし、かつ型材23の水平面をハウジング2の内底面及び蓋体3の底面に溶接やビス止め等の固着手段により固着することにより、各型材23の垂直面間に遮蔽手段6の上下端を嵌合する嵌合溝2d、3aを形成した構成となっている。
前記第1変形例も、遮蔽手段6によりハウジング2内がX線管室2fと受動素子室2gとに区画されているため、前記実施の形態と同様な作用効果が得られるが、ハウジング2の底板と蓋体3に嵌合溝2d,3aを形成する必要がないため、ハウジング2の底板及び蓋体3の板厚を前記実施の形態に比べて溝肉にできる効果がある。
図7及び図8に示す第2変形例は、断面がL字形をなす型材23により嵌合溝2d、3aを形成する点は前記第1変形例と同様だが、ハウジング2内を一枚の仕切り板6aよりなる遮断手段6によりX線管室2fと受動素子室2gとに区画した点が前記実施の形態及び第1変形例とは異なっている。
すなわち、この第2の変形例では、ハウジング2の内底面のほぼ中央と、蓋体3の底面のほぼ中央に、空気流通路19の空気流通方向Aと直交するように型材23を嵌合溝2d、3aを形成している。
そして各嵌合溝2d、3aとほぼ同じ長さに形成した仕切り板6aの上下端をハウジング2側の嵌合溝2dと蓋体3側の嵌合溝3aにそれぞれ嵌合して、ハウジング2内をX線管室2fと受動素子室2gとに区割りした構成となっている。
またこの第2変形例では、X線管室2f内の絶縁油5がハウジング2の側面に接するため、ハウジング2の外側面が高温となり、誤って触れた場合火傷する虞がある。
これを防止するため、X線管室2f側のハウジング2の外側面に、図8に示すように仕切り板6aと同様な断熱性を有する保護板24を取り付けて、誤って触れた場合でも火傷することがないようにしている。
この第2変形例の場合、仕切り板6aを設ける位置により、X線管室2fの容積が前記実施の形態及び第1変形例に比べて大きくなることがあるが、ハウジング2全体の容積に比べてX線管室2fの容積を十分に小さくできることから、前記実施の形態と同様な作用効果が得られる上、遮蔽手段6の構造や嵌合溝2d、3aを形成する型材2の配置が単純化されるため、より製作が容易となる効果が得られる。
なお前記第2変形例では、仕切り板6aをハウジング2に固定するのに型材23を使用したが、前記実施の形態と同様に、ハウジング2の内底面と蓋体3の下面にそれぞれ凹溝よりなる嵌合溝2d,3aを形成して、これら嵌合溝2d,3aに仕切り板6aの端部を嵌合することにより、仕切り板6aをハウジング2に固定するようにしてもよい。
一方図9は、本発明のX線発生装置を、X線異物検査装置30に適用した例を示すもので、次にこれを説明すると、X線検査装置30のX線発生装置取り付け部30aに、X線照射孔2cを下向きにして本体1が設置されていて、ハウジング2の下部外側面が固定手段31により下部フレーム30aの上面に固定されている。
下部フレーム30aには、X線管4より照射されるX線を遮断しないように開口部30bが開口されており、ハウジング2の上面開口部2aを密閉する蓋体3の上面に設けられた放熱手段17は、X線異物検査装置30の上部フレーム30cに下方より当接されている。
放熱手段17は、熱伝導率の高い例えばアルミニウムにより形成され蓋体3と一体に設けられた中実構造の熱伝導部材32により形成されていて、X線管室2f内で加熱された絶縁油5の上層部の熱を上部フレーム30cへ伝導するようになっている。
次に前記構成のX線異物検査装置30の作用を説明すると、X線異物検査装置30を長時間連続した状態で使用していると、本体1のX線管4に印加される高電圧によりX線管4のアノード4bが発熱するが、アノード4bで発生した熱は、X線管4の一端側に設けられたラジエータ4cへ伝達され、ラジエータ4cを冷却するハウジング2内の絶縁油5へ放熱されるため、ハウジング2内に充満された絶縁油5が加熱される。
しかしハウジング2内には、X線管4を囲むように設けられた仕切り板6aにより形成された遮蔽手段6が設けられていて、遮蔽手段6によりハウジング2内がX線管室2fと能動素子室2gとに区画されているため、X線管4を冷却するX線管室2f内の絶縁油5の温度がハウジング2内の絶縁油5の温度より上昇する。
そしてX線管室2f内の絶縁油5の温度上昇により、絶縁油5がX線管室2f内で自然対流を繰り返すと同時に、X線管4の高電圧部が絶縁油の帯電流動を生じさせるため、X線管室2f内の絶縁油5の対流が促進されて、X線管室2f内の絶縁油5の上層部が最も高温となる。
また遮蔽手段6により区画されたX線管室2f内は熱容量が小さいことから、従来のハウジング2の全体に充満された絶縁油5によりX線管4を冷却する場合に比べて、X線管4内の絶縁油は早期に高温となると共に、特に高温となったX線管室2f上層部の絶縁油5の熱は、蓋体3と一体に形成された熱伝導部材32へ直接伝達される。
これによって、X線管4のアノード4bより発生された熱は、絶縁油5から蓋体3と一体に形成された熱伝導部材32に直接伝熱された後、熱容量の大きいX線異物検査装置30の上部フレーム30cへと放熱されるため、伝熱効率をほとんど損なうことなく高効率でハウジング2外へ放出できるようになる。
なお蓋体3に熱伝導部材32を形成せず、蓋体3の上面を直接上部フレーム30cに接続しても同様な放熱効果が得られるようになる。
また前記実施の形態及び第1、第2変形例では、受動素子室2g内にフィラメント用変圧器7を設けているが、陰極接地型のX線管4を用いる場合は、フィラメント用変圧器7を設けなくてもよいと共に、運転時高圧変圧器が高温になる場合は、高電圧発生回路8をX線管室2f内に設けるようにしてもよい。
本発明の実施の形態になるX線発生装置の断面図である。 本発明の実施の形態になるX線発生装置の制御系を示すブロック図である。 本発明の実施の形態になるX線発生装置の分解斜視図である。 本発明の実施の形態になるX線発生装置のハウジング及び遮蔽手段の分解斜視図である。 本発明の実施の形態になるX線発生装置の第1変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態になるX線発生装置の第1変形例になるハウジング及び遮蔽手段の分解斜視図である。 本発明の実施の形態になるX線発生装置の第2変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態になるX線発生装置の第2変形例になるハウジング及び遮蔽手段の分解斜視図である。 本発明の実施の形態になるX線発生装置を、X線異物検査装置に適用した例を示す断面図である。
符号の説明
2 ハウジング
2a 開口部
2d 嵌合溝
3 蓋体
3a 嵌合溝
4 X線管
5 絶縁油
6 遮蔽手段
6a 仕切り板
6b 通油孔
17 放熱フィン
21 冷却ファン
23 型材

Claims (1)

  1. 内部にX線管及び、このX線管用の高電圧発生回路とフィラメント変圧器とを含む受動素子が収容され、かつ絶縁油が充満されたハウジングと、前記ハウジングの開口部を密閉する蓋体と、前記蓋体の外側面に設置された放熱手段とを備えたX線発生装置であって、前記ハウジング内、前記X線管を収容するX線管室と、前記受動素子を収容する受動素子室とを断熱性を有する遮蔽手段で区分けし、上記放熱手段は、前X線管室内の前記絶縁油と接する前記蓋体の外側面に設置された放熱フィンと前記放熱フィンを強制冷却する冷却ファンとを備えたことを特徴とするX線発生装置。
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