JP5963124B2 - 箱 - Google Patents

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本発明は、建物などの壁面に取り付けられに関する。
太陽電池などを電源とするインバータなどの電気機器を壁に取り付ける電気機器の取り付け装置がある。これは、壁1にねじ締めされる取り付け板10の本体板11の上辺の上方に壁から離れて平行な取り付け板フック12を延設し、機器20の上部に取り付け板フック12と引っ掛かり下方に延びる機器フック21を設け、本体板11の下辺に水平な保持板13を延設し、取り付け板フック12と機器フック21の係合状態で保持板13により機器20の下部を保持し、保持板13の挿通穴14を貫通して機器20の下部を固定ねじ3でねじ締めした構成である(特許文献1)。
特開平8−32247号公報
この特許文献1の電気機器が、太陽電池を電源とするインバータである場合は、インバータ動作をするスイッチング素子であるIGBTが発熱するため、通常、この発する熱を放散させるために、このIGBTがヒートシンクに取り付けられ、このIGBTの発熱がヒートシンクにて放散される。この特許文献1においては、このヒートシンクの図示及び説明がないため、このヒートシンクはインバータ(電気機器)の内部に収容されており、このヒートシンクで放散される熱は、インバータ(電気機器)の筺体を構成するケーシングの上部などから放出されるものと推察される。
このようにヒートシンクがインバータ(電気機器)の内部に収容される構成とすれば、インバータ(電気機器)の筺体を構成するケーシングが大型となり、ケーシングのコストアップを招く。また、ヒートシンクで放散される熱をケーシングの外へ速やかに放出させるための放出孔の形成を伴う構成が必要となり、インバータ(電気機器)を建物の外壁の外面に取り付ける屋外設置式とする場合は、防水構造に更なる技術が伴い、更なるコストアップを招くこととなる。
このため、本発明は、発熱性電気素子が発熱するときの熱を放散させるヒートシンクが、ケーシングの裏壁の一部を形成する構成によって、ヒートシンクをケーシングの外に露出させる構成を採用することによって、ケーシングの小型化を達成し、発熱性電気素子が発する熱の放散が良好であり、且つ、建物等の壁面に安定した取り付けが得られる新規な取り付け装置を有する集電箱を提供するものである。
本発明の箱は、壁に固定される取り付け板によって前記壁に保持される箱において、
内部に発熱性電気素子を収容するように裏壁と周囲壁によって表側開口を形成した横長の箱型のケーシングと、
前記ケーシングの表側開口を密閉するように前記ケーシングに着脱可能に設けられる蓋と、
前記発熱性電気素子が伝熱状態に取り付けられる基板に複数の並行放熱フィンを有し、
前記放熱フィン間通路を上下方向とする状態で前記放熱フィンが後方へ突出するよう前記ケーシングの裏壁に取り付けられるヒートシンクと、を備え、
前記ケーシングには前記ヒートシンクの放熱フィンの左右両側に後方へ延びるそれぞれの取り付け補助部材が取り付けられ、前記取り付け板にそれぞれの前記補助部材を係止させて前記ケーシングを前記壁に保持することを特徴とする。
発明では、取り付け壁からが突出する長さを抑制できると共に、発熱性電気素子が
発熱する熱の放散を達成できるものとなる。また、外部から放熱フィンが受ける損傷を防
止するガード機能を補助部材が負うことができる。
実施例に係る集電箱の内部構成を示す分解斜視図である。 実施例に係る開閉器エリアに設けた開閉器取り付け台の斜視図である。 実施例に係る集電箱のケーシングの内部構成を示す図である。 実施例に係る集電箱の回路構成図である。 実施例に係る集電箱の背面側の斜視図である。 実施例に係る集電箱の背面部における取り付け板、化粧カバー及びケーシングの背面部の関係を示す分解斜視図である。 実施例に係る集電箱の背面部における取り付け板と取り付け補助部材との関係を示す分解斜視図である。 実施例に係る集電箱の取り付け順序をA、B、Cで示す説明図である。 実施例に係る集電箱の正面斜視図である。 実施例に係る集電箱の表側の蓋を外した状態の正面側の斜視図である。 実施例に係る集電箱を建物の外壁に取り付けた第1実施形態の側面図である。 実施例に係る集電箱を建物の外壁に取り付けた第2実施形態の側面図である。 実施例に係る集電箱内の発熱性電気素子がヒートシンクへ伝熱状態に取り付けられた状態を示す側面図である。
以下に実施例を図に基づき説明する。
実施例に係る取り付け装置を有する集電箱1は、図11または図12に示すように、
建物の外壁等の取り付け壁40に沿って縦方向に取り付けられる屋外設置式である場合と
、建物の内壁等の取り付け壁40に沿って縦方向に取り付けられる屋内設置式である場合
のいずれにも適用できるものである。
実施例に係る集電箱1は、建物の外壁や内壁等の取り付け壁40に固定された取り付
け板42と共同にて、集電箱1の裏側が上部保持部60Aと下部保持部60Bによって支
持されるものである。本実施例に係る集電箱1は、内部に発熱性電気素子を備えた電気回
路を収容するように裏壁5Aと周囲壁5Bによって表側開口5Cを形成したケーシング5
と、ケーシング5の表側開口5Cを密閉するようにケーシング5に着脱可能に固定される
蓋6を備えている。そして、後述のように、ケーシング5の裏壁5Aに形成した孔5Pの
周縁部にヒートシンク15の基板15Aが取り付けられ、放熱フィン15Bがケーシング
5の後方へ突出する状態でケーシング5の裏壁5Aの一部をヒートシンク15の基板15
Aが構成する。更に、孔5Pを通してヒートシンク15の基板15Aに前記発熱性電気素
子が伝熱状態に配置され、ケーシング5の裏壁5Aにはヒートシンク15の放熱フィン1
5Bの左右両側に取り付け補助部材41を備え、取り付け板42と左右の取り付け補助部
材41とで、上部保持部60Aと下部保持部60Bを構成する。
以下、本実施例に係る集電箱1の具体例と、取り付け板42に対する集電箱1の取り付
け構成について記載する。本実施例に係る集電箱1は、複数の太陽電池モジュール3を直
列/並列接続した太陽電池ストリング2からの直流電力を入力として所要の電気処理動作
によって直流電力を出力するものであり、以下、その集電箱1の構成及び機能と、取り付
け板42に対する集電箱1の取り付け構成について記載する。
実施例に係る集電箱1は、複数の太陽電池モジュール3を電気的接続した太陽電池ス
トリング2からの直流電力を入力源として所要の電気処理動作によって直流電力を出力す
るものであり、この直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナ4へ供給するも
のである。パワーコンディショナ4は、集電箱1から供給される直流電力を交流電力に変
換するインバータ回路を備え、商用電力系統GRIDの周波数に相当する所定の低周波数
の正弦波の交流電力として、例えば、単相交流200Vの商用電力系統GRIDへ供給す
る構成である。
実施例に示す集電箱1は、家屋の屋根の東西南北にそれぞれ1セットの太陽電池発電パ
ネルを設置する関係にて合計4セットを配置する場合のものとし、この場合、一つの太陽
電池発電パネルに相当するものが、本実施例における一つの太陽電池ストリングに相当す
るものとして説明する。このため、以下の実施例では、上記4セットの太陽電池発電パネ
ルは、4個(4セット)の太陽電池ストリング2A、2B、2C、2Dに相当するものと
して説明する。
太陽電池ストリング2は、図4に示すように、複数の太陽電池モジュール3を電気的に直列/並列接続して構成したものであり、太陽電池モジュール3は、複数の太陽電池セルを電気的に直列/並列接続して構成されている。実施例では、太陽電池ストリング2が4個の太陽電池ストリング2A、2B、2C、2Dで構成され、各太陽電池ストリング2A、2B、2C、2Dは、それぞれ複数の太陽電池モジュール3を電気的に直列/並列接続して構成されており、各太陽電池ストリング2A、2B、2C、2Dには、発電する直流電力を取り出すために、それぞれ2本のリード線R1、R2が接続されている。なお、太陽電池ストリング2Aは、複数の太陽電池ストリングが電気的に直列に接続された構成であってもよく、太陽電池ストリング2B、2C及び2Dについても同様である。
集電箱1は、縦方向配置の裏壁5A及び周囲壁5Bによって横長の略矩形状の表側開口5Cを形成した横長の箱形のケーシング5と、ケーシング5の表側開口5Cを密閉するようにケーシング5に着脱可能に固定される箱形の表側の蓋6を備える横長形状である。ケーシング5及び蓋6は、金属性または合成樹脂製である。ケーシング5と蓋6の関係は、蓋6の上端フランジがケーシング5の周囲壁5Bの上部フランジ5Fに係止した状態で、ケーシング5の周囲壁5Bの下部に蓋6の下部フランジをネジ23で固定することにより、蓋6の裏側周囲に設けたパッキン(図示せず)がケーシング5の周囲壁5Bの先端に密着して、ケーシング5内への雨水が進入しない防水状態となり、屋外設置式に適するものとなる。
集電箱1には、太陽電池ストリング2から供給される直流電力を入力源として昇圧動作などの所要の電気処理動作によって所要の直流電力を出力する直流・直流変換回路(DC/DC変換回路という)7と、太陽電池ストリング2からDC/DC変換回路7へ供給される直流電力を開閉する開閉器8と、DC/DC変換回路7から出力される直流電力をパワーコンディショナ4へ供給するための出力端子9が収容されている。
実施例では、図3に示すように、ケーシング5内には、複数の太陽電池モジュール3
を電気的に直列/並列接続した一つの太陽電池ストリングに対応するDC/DC変換回路
の複数が横一列に配置されるDC/DC変換回路エリア7Sと、このDC/DC変換回路
ごとに入力回路を開閉する開閉器8を配置する開閉器エリア8Sと、前記DC/DC変換
回路とパワーコンディショナ4の入力側を接続する出力端子9を収容する出力側エリア9
Sとを備え、DC/DC変換回路エリア7Sの一側方に入力側エリアとなる開閉器エリア
8Sが配置され、DC/DC変換回路エリア7Sの他側方に出力側エリア9Sが配置され
ている。
具体的には、図3に示すように、各太陽電池ストリング2A、2B、2C、2Dにそれぞれ対応するDC/DC変換回路7A、7B、7C、7Dを並列状態となるように横一列にDC/DC変換回路エリア7Sに配置し、このDC/DC変換回路7A、7B、7C、7Dごとに入力回路を開閉する開閉器8A、8B、8C、8Dを配置する開閉器エリア8Sが、DC/DC変換回路エリア7Sの一側方に設けられている。更に、DC/DC変換回路エリア7Sの他側方には、出力端子9を収容する出力側エリア9Sが配置されている。実施例ではDC/DC変換回路7の出力側にノイズフィルタ回路10を設けているため、ノイズフィルタ回路10は出力側エリア9Sに配置されている。
なお、一つの太陽電池モジュール3によって一つの太陽電池ストリングを構成する関係によって構成された複数の太陽電池ストリング2A、2B、2C、2Dを揃え、それぞれの太陽電池ストリング2A、2B、2C、2Dからの直流電力を受けるように、DC/DC変換回路7A、7B、7C、7Dを備える構成でもよい。
このように各太陽電池ストリング2A、2B、2C、2Dにそれぞれ対応して、それぞれ開閉器8A、8B、8C、8D、及びDC/DC変換回路7A、7B、7C、7Dを設けているが、更に具体的には、図4に示すように、太陽電池ストリング2A、2B、2C、2Dからの直流電力が、それぞれ入力側リード線R1、R2にて開閉器8A、8B、8C、8Dの入力側に接続され、開閉器8A、8B、8C、8Dの出力側は、それぞれリード線R3、R4にてDC/DC変換回路7A、7B、7C、7Dの入力側に接続され、DC/DC変換回路7A、7B、7C、7Dの直流出力は、共通のリード線R5、R6にてノイズフィルタ回路10に接続され、ノイズフィルタ回路10の出力はリード線R7、R8にて出力端子9に接続され、出力端子9にはパワーコンディショナ4の入力ラインR9、R10、R11が接続されている。なお、ノイズフィルタ回路10を設けない場合は、DC/DC変換回路7A、7B、7C、7Dの直流出力は、共通のリード線R5、R6にて出力端子9に接続される。
DC/DC変換回路7は、それぞれ一つの太陽電池ストリングに対応するパワー基板と制御基板を一組として備えており、図示の4組の形態では、DC/DC変換回路7Aは、太陽電池ストリング2Aに対応するパワー基板11Aと制御基板12Aを一組として備え、DC/DC変換回路7Bは、太陽電池ストリング2Bに対応するパワー基板11Bと制御基板12Bを一組として備え、DC/DC変換回路7Cは、太陽電池ストリング2Cに対応するパワー基板11Cと制御基板12Cを一組として備え、DC/DC変換回路7Dは、太陽電池ストリング2Dに対応するパワー基板11Dと制御基板12Dを一組として備える。このように構成された複数の組(実施例では4組)が横一列にケーシング5内のDC/DC変換回路エリア7Sに配置されている。パワー基板11A、11B、11C及び11Dは、ケーシング5の裏壁5Aに略平行に上下方向に略垂直状態に取り付けられ、また、制御基板12A、12B、12C及び12Dは、それぞれ対応するパワー基板11A、11B、11C及び11Dに対して前方に向けて略垂直に配置されている。
この構成において、開閉器8A、8B、8C、8Dは、それぞれ対応するDC/DC変換回路7A、7B、7C、7Dのパワー基板11A、11B、11C、11Dの入力回路をON状態とOFF状態にするために、手動操作によって開閉するものである。
パワー基板11A、11B、11C、11Dには、それぞれ昇圧回路用のリアクトルL0とコンデンサC0が取り付けられ、更に、後述のように発熱の大きなパワー素子とダイオードやその他の回路素子が取り付けられている。また、ノイズフィルタ回路10の基板10Aには、高周波ノイズ防止用のリアクトルL4とコンデンサC4、C5やその他の回路素子が取り付けられている。
実施例では、集電箱1の小型化と、ケーシング5の小型化と、更に集電箱1内の配線
のし易さを達成するために、開閉器8A、8B、8C、8Dの配置及び取り付け構造に特
徴がある。以下これについて説明する。
先ず、開閉器エリア8Sには、DC/DC変換回路7A、7B、7C、7Dごとに設けた開閉器8A、8B、8C、8Dのうち、2個の開閉器(図示では8B、8D)が横並びの配置で上位置に配置される上段取り付け部13Aと、残りの開閉器(図示では8A、8C)が下位置に配置される下段取り付け部13Bを形成した開閉器取り付け台13を備え、下段取り付け部13Bに対して上段取り付け部13Aが、ケーシング5の前側方向に張り出した段差状である。
図2に示すように、上段取り付け部13Aには、2個の開閉器8B、8Dが横並び配置となるように、開閉器取り付け孔13Eが間隔を存して形成され、下段取り付け部13Bには、2個の開閉器8A、8Cが横並び配置となるように、開閉器取り付け孔13Fが間隔を存して形成されている。また、段差部13Cには、リード線挿通用の貫通孔及びまたは切り欠き13Dが形成されている。これによって、図1及び図3に示すように、下段取り付け部の開閉器8A、8Cから対応するDC/DC変換回路7A、7Cへ接続するリード線R3、R4が、貫通孔及びまたは切り欠き13Dを通り上段取り付け部13Aの裏側を潜って配線されることとなる。このように開閉器を上下配置しても、上段取り付け部13Aの開閉器8B、8Dと下段取り付け部13Bの開閉器8A、8Cとの間隔を小さくでき、ケーシング5の上下長さがそれによって大きくなることがない。そして、下段取り付け部13Bの開閉器8A、8Cからのリード線R3、R4の配線が、上段取り付け部13Aの裏側を潜って配線されるため、上段取り付け部13Aの開閉器8B、8Dによって邪魔されず、短いリード線でもって配線でき、配線作業もし易くなり、整理された状態での配線となる。
また、図3に示すように、上段取り付け部13Aの2個の開閉器8B、8Dに対して、下段取り付け部13Bの開閉器8A、8Cの上下方向位置が横にずれた配置であり、図1及び図3に示すように、下段取り付け部13Bの開閉器8A、8Cの側方が、上段取り付け部13Aの2個の開閉器8B、8Dに接続される入力側のリード線R1、R2の配置エリアとなっている。これによって、上段取り付け部13Aの2個の開閉器8B、8Dに接続される入力側のリード線R1、R2が短いリード線でもって配線でき、配線作業もし易くなり、整理された状態での配線となる。なお、上段取り付け部13Aの2個の開閉器8B、8Dに接続される入力側のリード線R1、R2を保持する保持具14A、14Bが、下段取り付け部13Bの開閉器8A、8Cの側方に取り付けられている。この保持具14A、14Bは、リード線R1、R2を上方から押し込むことによって左右に開く弾性部材で構成されている。
次に、ケーシング5の裏壁5Aの少なくとも一部がヒートシンク15で構成されている構成を説明する。具体的には、ヒートシンク15はアルミニウム製であり、平板状の基板15Aの裏側に左右並行に配列された上下方向に延びる複数の放熱フィン15Bとから構成されている。ケーシング5の裏壁5Aには矩形状等の孔5Pが形成されており、この孔5Pから基板15Aがケーシング5内に露出するように、この孔5Pの周縁部で裏壁5Aに基板15Aの周縁部が液密のシール状態に取り付けられている。これによって、基板15Aがケーシング5の裏壁5Aの一部を構成する状態となり、且つ、放熱フィン15B間に形成される空気通路を上下方向とする状態で、放熱フィン15Bがケーシング5の裏壁5Aの後方へ長く突出する状態となる。
DC/DC変換回路7A、7B、7C、7Dは、それぞれ対応する制御基板12A、12B、12C、12Dに取り付けた電気回路によって、対応するパワー基板11A、11B、11C、11Dに取り付けたパワー素子としてのスイッチング素子16A、16B、16C、16Dをスイッチング制御することにより、対応する太陽電池ストリング2A、2B、2C、2Dから供給される出力電力の最大点で動作する制御を行うように構成されている。スイッチング素子16A、16B、16C、16Dは、IGBT(Integrated Gate Bipolar Transistor)と称するものなど大電流に対応するものが用いられ、動作によって発熱する発熱性電気素子である。
このような動作をすることにより、パワー素子としてのスイッチング素子16A、16B、16C、16Dからの発熱は大きくなる。このため、これらパワー素子は発熱性電気素子である。集電箱1は、ケーシング5の表側開口5Cが蓋6で閉じられる構成であり、屋外設置式の場合はケーシング5と蓋6との間がシール材によってシールされ、内部へ水が浸入しないような防水構造である。ここらパワー素子からの発熱が集電箱1内に篭れば、DC/DC変換回路7A、7B、7C、7Dなどの電気部品が損傷する虞があり、この熱の放散が必要となる。そのため、図13に示すように、ケーシング5の裏壁5Aに形成した孔5Pを通して、パワー素子であるスイッチング素子16A、16B、16C、16Dがヒートシンク15の基板15Aに伝熱状態に取り付けられ、このスイッチング素子16A、16B、16C、16Dの発熱が、ヒートシンク15によって集電箱1の外へ放出されるようにしている。
なお、他の発熱性電気素子として、DC/DC変換回路7A、7B、7C、7Dの動作によって発熱するダイオードが存在すれば、このダイオードから発する熱もヒートシンク15によって集電箱1の外へ放出されるように、ヒートシンク15の基板15Aにこのダイオードが伝熱状態に取り付けられる。
このように、ケーシング5の裏壁5Aの少なくとも一部がヒートシンク15で構成され、ヒートシンク15にDC/DC変換回路7A、7B、7C、7Dに取り付けたパワー素子であるスイッチング素子16A、16B、16C、16Dやダイオードを伝熱状態に取り付けたことにより、ケーシング5自体の裏壁5Aが少ない材料となり、且つ、ケーシング5の厚さが厚くなるという問題を解決でき、ケーシング5自体の小型化ができると共に、集電箱1内のパワー素子の発熱が良好となり、動作の安定した集電箱1を得ることができる。
また、表側の蓋6を開いたとき、直ちにDC/DC変換回路7A、7B、7C、7Dなどへ人体が触れることを防止するために、ケーシング5の表側開口5Cが保護カバー17によって覆われている。保護カバー17は、ケーシング5の周囲壁5Bの内側に周囲壁5Bに沿う大きさで以ってケーシング5にネジ止めされている。保護カバー17には、各開閉器8A、8B、8C、8Dの操作レバー8Kが前面側へ突出するための矩形状の孔18が形成されており、表側の蓋6を開いた状態で、操作レバー8Kを操作することにより、各開閉器8A、8B、8C、8DをON−OFFできる。そして、表側の蓋6を閉じることによって、保護カバー17及び操作レバー8Kが蓋6によって覆われる状態となる。
集電箱1は、建物の外壁や内壁等の取り付け壁40に固定された取り付け板42と共同にて、集電箱1の裏側が上部保持部60Aと下部保持部60Bによって支持されるものである。取り付け壁40に固定された位置決め用ネジ46の頭部が潜り抜ける丸孔部と、そのネジ46のネジ部が挿通される長孔部とで構成されたセンター孔45が、取り付け板42の左右間の中央部の上部に形成されている。位置決め用ネジ46の頭部が丸孔部を潜り抜けてネジ部が長孔部に挿通された状態で、取り付け板42の水平状態を定め、その水平状態において、取り付け板42は孔47を貫通するネジ49によって取り付け壁40に固定される。
金属製の平板状の取り付け板42の左右両側部の上端部には、取り付け壁40との間に上端が入り口となる係止溝48を形成するように、取り付け壁40から離れて取り付け壁40に並行に上方へ延びる係止辺42Aが屈曲形成され、取り付け板42の左右両側部の下端部には、前方へ略水平状態に延出するよう屈曲形成した保持辺42Bを備えている。また、ケーシング5の裏壁5Aの左右部分は、ヒートシンク15の複数の放熱フィン15Bのエリアの左右両側部分であり、この部分に配置されるように、左右の取り付け補助部材41がネジ止めにて取り付けられている。それぞれの取り付け補助部材41の上部には、係止溝48へ上方から挿入されるフック部41Aが形成され、それぞれの取り付け補助部材41の下部には、保持辺42Bに載置される載置部41Bが形成されている。
それぞれの取り付け補助部材41は、図7に示すように、1枚の金属板の屈曲によって、ケーシング5の裏壁5Aにネジ50によって固定される平板状の固定部41Cと、固定部41Cの左右両端から後方へ直角状に屈曲されて並行に延びる側壁41Dと、左右側壁41Dの上端に固定部41Cと並行するように直角状に内側へ向けて屈曲したフック部41Aと、左右側壁41Dの下端が直角状に内側へ向けて屈曲した載置部41Bが一体形成されている。
次に、図8に基づき、取り付け板42に対する集電箱1の取り付けについて記載する。上記のように放熱フィン15Bの左右両側位置に取り付け補助部材41が取り付けられたケーシング5を準備し、建物の外壁や内壁等の取り付け壁40に取り付け板42が固定された状態(図8のAの状態)において、フック部41Aが係止溝48の上部入り口に臨ませ(図8のBの状態)、この状態からフック部41Aが係止溝48に進入しつつ係止辺42Aに係止するように集電箱1を取り付け壁40に沿って下方へ移動させる。この操作に伴って取り付け補助部材41の載置部41Bが取り付け板42の保持辺42Bに載置される。この状態で、保持辺42Bの下方から保持辺42Bを貫通するネジ51を載置部41Bに螺合させることによって、ケーシング5の取り付けが終了する(図8のCの状態)。
蓋6を含めた集電箱1の荷重は略15kg前後であるため、この取り付けによって安定保持ができるが、図8のCに示すように、最終的にフック部41Aの下端が係止溝48の底部となる係止辺42Aの下部の段部42Cに当接するように構成することにより、集電箱1の荷重を保持辺42Bと段部42Cの両方にて受けることができ、より大きな荷重の集電箱1にも適用可能となる。
上記のような取り付け補助部材41及び取り付け板42において、フック部41Aが係止溝48へ上方から進入しつつ係止辺42Aに係止する構成によって、上部保持部60Aが構成される。また、上部保持部60Aでの係止に伴って、取り付け補助部材41の載置部41Bが取り付け板42の保持辺42Bに載置される構成によって、下部保持部60Bが構成される。
上記のように、ケーシング5内は、開閉器エリア8Sと出力側エリア9Sの間にDC/DC変換回路エリア7Sが存在する構成であるため、複数の放熱フィン15Bを備えたヒートシンク15は略DC/DC変換回路エリア7Sに対応する。また、左右の取り付け補助部材41には、それぞれ開閉器エリア8S及び出力側エリア9Sが対応する状態となる。このため、ケーシング5内の発熱性電気素子の発熱の良好な放熱を維持しつつ、左右両側に形成される空間の有効利用によって、左右の取り付け補助部材41の取り付けができるものとなり、ケーシング5内の各部品の配置とマッチングして、上部保持部60Aと下部保持部60Bを構成できるものとなる。
上記のように、ケーシング5が取り付け板42に保持された状態で、取り付け板42によって放熱フィン15Bの後端が覆われ、取り付け板42によって、左右の補助部材41の後面と放熱フィン15Bの後面が覆われる。このため、左右の補助部材41の左右側壁の後面と放熱フィン15Bの後面が、縦方向の略同一平面状にあれば、安価な平板状の取り付け板42の採用によって、複数の放熱フィン15B間に上下方向に空気が通るトンネル通路の形成が容易となる。
左右の補助部材41のそれぞれの上下面及び側面が、それぞれ左右の補助部材41の側面にネジ44で固定される化粧カバー43によって覆われており、集電箱1が取り付け板42に支持された状態で、集電箱1の側面の装飾効果がアップする。
太陽電池ストリング2A、2B、2C、2Dと対応する開閉器8A、8B、8C、8Dとを接続するリード線R1、R2は、図11に示すように建物の外壁または内壁等の取り付け壁40に沿って配置する場合は、保護パイプ21で覆われた状態で、ケーシング5の周囲壁5Bの下側壁に形成した孔19に挿通される。また、出力端子9に接続されるパワーコンディショナ4の入力ラインR9、R10、R11も同様に保護パイプで覆われた状態で、ケーシング5の周囲壁5Bの下側壁に形成した孔20に挿通される。
また、リード線R1、R2並びに入力ラインR9、R10、R11を図12に示すように取り付け壁40の中に配線する場合は、ケーシング5の裏壁5Aに形成した孔21にリード線R1、R2を挿通し、また入力ラインR9、R10、R11を孔22に挿通することにより達成される。
上記実施例では、太陽電池ストリング2は、4個の太陽電池ストリング2A、2B、2C、2Dとしている。これは、家屋の屋根などに設置する場合の集光発電状態を考慮して、太陽電池ストリング2Aを東側に、太陽電池ストリング2Bを西側に、太陽電池ストリング2Cを南側に、太陽電池ストリング2Dを北側に向けて設置する場合を示しているが、日当たりの悪い北側設置を省く場合は、太陽電池ストリング2Dと、それに対応する開閉器8D及びDC/DC変換回路7Dを省くことにより対処する。
本発明に係る箱は、上記実施例に示した構成に限定されず、種々の形態のものに適用で
きるものであり、本発明の技術範囲において種々の形態を包含するものである。
1・・・・・集電箱
2・・・・・太陽電池ストリング
2A、2B、2C、2D・・・太陽電池ストリング
2S・・・・ケーシング2の周囲壁
3・・・・・太陽電池モジュール
4・・・・・パワーコンディショナ
5・・・・・ケーシング
5A・・・・ケーシングの裏壁
5B・・・・ケーシングの周囲壁
5C・・・・ケーシングの表側開口
6・・・・・表側の蓋
7・・・・・直流・直流変換回路(DC/DC変換回路という)
7A、7B、7C、7D・・・DC/DC変換回路
7S・・・・DC/DC変換回路エリア
8・・・・・開閉器
8A、8B、8C、8D・・・開閉器
8K・・・・開閉器の操作レバー
8S・・・・開閉器エリア
9・・・・・出力端子
9S・・・・出力側エリア
10・・・・ノイズフィルタ回路
11A、11B、11C、11D・・・パワー基板
12A、12B、12C、12D・・・制御基板
13・・・・開閉器取り付け台
13A・・・上段取り付け部
13B・・・下段取り付け部
14A、14B・・・保持具
15・・・・ヒートシンク
15A・・・ヒートシンクの基板
15B・・・・ヒートシンクの放熱フィン
16A、16B、16C、16D・・・発熱性電気素子(スイッチング素子)
17・・・・保護カバー
18・・・・孔
19〜22・・・孔
40・・・・取り付け壁
41・・・・取り付け補助部材
41A・・・フック部
41B・・・載置部
41C・・・固定辺
41D・・・側壁
42・・・・取り付け板
42A・・・係止辺
42B・・・保持辺
43・・・・化粧カバー
48・・・・係止溝
60A・・・上部保持部
60B・・・下部保持部

Claims (3)

  1. 壁に固定される取り付け板によって前記壁に保持される箱において、
    内部に発熱性電気素子を収容するように裏壁と周囲壁によって表側開口を形成した横長の箱型のケーシングと、
    前記ケーシングの表側開口を密閉するように前記ケーシングに着脱可能に設けられる蓋と、
    前記発熱性電気素子が伝熱状態に取り付けられる基板に複数の並行放熱フィンを有し、
    前記放熱フィン間通路を上下方向とする状態で前記放熱フィンが後方へ突出するよう前記ケーシングの裏壁に取り付けられるヒートシンクと、を備え、
    前記ケーシングには前記ヒートシンクの放熱フィンの左右両側に後方へ延びるそれぞれの取り付け補助部材が取り付けられ、前記取り付け板にそれぞれの前記補助部材を係止させて前記ケーシングを前記壁に保持することを特徴とする箱。
  2. 前記取り付け補助部材は前記取り付け板に係止するフック部を備え、当該フック部が前記取り付け板に係止した状態で、前記取り付け板にて前記放熱フィンの後端が覆われ、前記複数の放熱フィン間に上下方向に空気が通るトンネル通路が形成されることを特徴とする請求項1に記載の箱。
  3. 前記取り付け板の上部と前記左右の取り付け補助部材の上部とで構成される上部保持部と、
    前記取り付け板の下部と前記左右の取り付け補助部材の下部とで構成される下部保持部と、
    前記上部保持部と前記下部保持部にて前記取り付け板に係止した状態の前記左右の取り付け補助部材を覆うカバーを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の箱。
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