JP6890226B2 - 電気機器 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の壁に取り付けられる電気機器に関する。
建物の壁の外面に取り付けられる電気機器の一つとして、太陽光発電システム用の電力変
換装置(パワーコンディショナと称する)がある。
パワーコンディショナは、その筐体内に、太陽電池が発電する直流電力を入力として昇圧
回路で昇圧し、商用電力系統と同期した所定の交流電力にインバータ回路で変換し、この
変換された交流電力を商用電力系統へ重畳可能とする電力変換回路を収容している。
このようなパワーコンディショナの壁への取り付けは、取り付けが容易な方法として、建
物の壁に固定した取り付け板の上端部に、パワーコンディショナの筐体の背面を係止し、
吊り下げ状態に支持する取り付け構造が採用される(特許文献1)。
特開2012−231643号公報
建物の壁の外面に取り付けられるパワーコンディショナは、外部装置と電気的に接続され
る配線の配線作業や雨水の侵入防止対策として、外部装置との間の配線が接続される端子
部が、パワーコンディショナの筐体内の前面側の右下領域か左下領域に配置される。
パワーコンディショナと他の電気機器や電気装置(これらを外部装置という)と電気的に
接続される場合、外部装置が、パワーコンディショナに隣接して建物の壁の外面に取り付
けられる場合は、パワーコンディショナと外部装置との間に配設される配線は、パワーコ
ンディショナの筐体の下壁に貫通形成した外側配線孔を通して下方へ引き出される態様で
外部装置との間に配線される。
また、外部装置が、建物の壁の内側面か建物内の室内に取り付けられる場合は、前記端子
部が配置された右下領域か左下領域に対応してパワーコンディショナの筐体の背壁に配線
口が形成され、この配線口に対応して建物の壁に内側配線孔が貫通形成され、この内側配
線孔を通してパワーコンディショナと外部装置との間の電気配線が行われる。
このような配線が行われる場合、前者の態様の場合は、配線が下方へ引き出されるため、
外側配線孔と配線との隙間をパテで塞ぐことにより、外側配線孔からパワーコンディショ
ナの筐体内への雨水の侵入は抑制される。
一方、後者の態様の場合は、前記配線口と前記内側配線孔への雨水の侵入を防止するため
に、配線口を覆う配線カバーが筐体の背壁に前記内側配線孔へ向けて延びる長さを有する
形態となる。
この場合、特許文献1のように、建物の壁に固定用ネジで固定した取り付け板の上端部に
、パワーコンディショナの筐体の背面を係止し、吊り下げ状態に支持する取り付け構造と
する場合、この取り付け作業において配線カバーの後端部が取り付け板に当接または近接
する正規の状態となることが望ましい。
しかし、取り付け板を建物の壁に固定用ネジにて取り付けており、上記の取り付け構造に
おいて、配線カバーの後端部が取り付け板から突出している固定用ネジの頭やその他の部
分に衝突して、取り付け板へのパワーコンディショナの正規の取り付けができなくなり、
それによって生じる隙間から雨水が侵入することが懸念される。
本発明は、このような点に鑑み、取り付け板にパワーコンディショナを取り付けた形態に
おいて、配線口を覆う配線カバーによって防水効果を得ることができる構成を提供する。
更に、本発明は、パワーコンディショナに限らず、電気回路が筐体内に収容され、建物の
壁に固定される取り付け板に前記筐体を取り付ける電気機器に係る技術を提供する。
電気回路が筐体内に収容され、建物の壁に固定される取り付け板に取り付けられる電気機
器において、
前記筐体内には前記電気回路と外部装置が電気的に接続される配線の接続端子部が配置さ
れ、
前記筐体の背壁の左右いずれか前記配線が通る配線口が形成され、
前記配線口を形成する縁部から後方へ延びる配線カバーを備え、
前記配線カバーは、前記配線口の周縁部に取り付けられる第1配線カバー部と、前記取り
付け板に取り付けられる第2配線カバー部とからなり、
前記取り付け板に前記筐体が配置された状態で、前記第1配線カバー部と前記第2配線カ
バー部とにより配線通路が形成される、
ことを特徴とする。
本発明によれば、取り付け板にパワーコンディショナを取り付ける形態において、配線口
を覆う配線カバーによって防水効果を得ることができる構成を提供することができる。
本発明の実施形態に係る電力変換装置の正面斜視図である。 本発明の実施形態に係る電力変換装置の蓋体を開けたときの本体内の各部の配置を示す説明用正面図である。 本発明の実施形態に係る電力変換装置の背面斜視図である。 本発明の実施形態に係る電力変換装置の第1配線カバー部と第2配線カバー部の関係を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る電力変換装置の第1配線カバー部の背面斜視図である。 本発明の実施形態に係る電力変換装置の第2配線カバー部の正面斜視図である。 本発明の実施形態に係る電力変換装置と取り付け板との関係を説明する背面斜視図である。 本発明の実施形態に係る電力変換装置の筐体の支持用取り付け板が建物の壁に固定された状態の断面図である。 本発明の実施形態に係る電力変換装置に係る発電配線システムの概略図である。
以下、本発明の実施形態の一つとして、太陽光などの再生可能エネルギーから得られる直
流電力を商用電力系統と同期した所定の交流電力に変換する電力変換回路が筐体内に収容
され、建物の壁に固定される取り付け板に形成した筐体係止部に前記筐体を引っ掛け係止
する電力変換装置について、図に基づき説明する。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態に係る電力変換装置1は、再生可能エ
ネルギーから得られる直流電力を商用電力系統GRIDへ重畳可能な交流に変換する電力
変換回路INVを構成する電気部品が筐体2内に収容されている。筐体2は、金属製の本
体3と金属製の蓋体4によって構成し、本体3は、鋼板の一方の面がカラー塗装されたカ
ラー鋼板で構成され、カラー塗装された面を外側として、背壁3Eの周縁端部に上壁3A
、下壁3B、左壁3C、右壁3Dで形成する周囲壁3Sで囲まれた前面開口3Fを有する
矩形状の箱を構成する。蓋体4は、鋼板の一方の面がカラー塗装されたカラー鋼板で構成
され、カラー塗装された面を外側とし、本体3の前面開口3Fを塞ぐように取り付けネジ
によって本体3に着脱自在に取り付ける。本体3と蓋体4との間は、周囲壁3Sを巡るよ
うに取り付けたパッキン5で液密状態に保たれる。
図9は、再生可能エネルギーの発電部として太陽電池PVを採用する場合の電力変換装
置1において、太陽電池PVがPV1〜PV4の4系統である場合の単相二線式の電力変
換回路INVの概略図である。
電力変換回路INVの一つの系統である太陽電池PV1の第1系統の回路を例に挙げて
、太陽電池の出力する直流電力を交流電力に変換する構成について説明する。
太陽電池PV1で発電した直流電力は、開閉器SW及びノイズフィルタ回路NF1を経て
昇圧回路BSに供給される。昇圧回路BSは、直流用リアクトルDCL、スイッチング素
子S1、ダイオードDD、コンデンサCDからなるチョッパ回路により構成され、スイッ
チング素子S1を所定の周波数でON/OFFすることにより、入力された直流電力の電
圧を所定の電圧に昇圧する。昇圧回路BSで昇圧した電力をインバータ回路DAへ出力す
る。
インバータ回路DAは、複数のスイッチング素子S2をフルブリッジ接続した回路であり
、これらのスイッチング素子S2をPWM制御により周期的にON/OFFすることによ
り、直流電力を商用電力系統GRIDの周波数に同期する疑似正弦波の交流電力に変換す
る。この変換された交流電力は、交流リアクトルACL及びコンデンサCAからなるノイ
ズフィルタ回路NF2にて高周波成分を減衰させる。高周波成分が減衰された交流電力は
、リレー接点RYを介して商用電力系統GRIDへ重畳される。
制御回路PCは、マイコン等からなり、昇圧回路BSのスイッチング素子S1やインバー
タ回路DAのスイッチング素子S2のON/OFF動作の制御を行う。
図9に示すように、太陽電池PV2の第2系統、太陽電池PV3の第3系統、及び太陽
電池PV4の第4系統も、上記の太陽電池PV1の第1系統と同様の回路構成であり、直
流・交流変換回路DA以降の回路が共通となるように、直流・交流変換回路DAの入力に
前記第2系統、第3系統、及び第4系統が並列接続される構成である。
建物内の電気負荷6は、商用電力系統GRIDと電力変換装置1で作られた電力のいず
れかで稼働する仕組みであり、その詳細は省略している。
昇圧回路BS、直流・交流変換回路DA及びリレー接点RYは、制御回路PCによって動
作が制御される構成である。
なお、上記発電配線システムにおいて、商用電力系統GRIDが単相三線式(UOW)の
場合は、直流・交流変換回路DA以降の回路を単相三線式(UOW)とすることにて対応
できる。
本体3内には電力変換装置1の電力変換回路INVが収容されており、図2は蓋体4を
取り外した状態の本体3の周囲壁3Sの内側に電気回路部品の配置状態を示す正面図であ
り、本体3内に収容している電力変換回路INVが、太陽電池PV1〜PV4の4系統の
場合の電気回路部品で構成されたものである。
図2において、本体3内の左隅の領域は太陽電池PV1〜PV4からの直流入力の配線
領域3Qであり、本体3内の右隅の領域は電力変換回路INVから出力される交流出力の
配線領域3Rである。
配線領域3Qには、上部に、直流入力ラインの接続端子部8を設けている。接続端子部
8は、太陽電池PV1〜PV4の4系統にそれぞれ対応する4個の直流入力ラインの接続
端子部8A〜8Dを備えており、本体3の下壁に貫通形成した直流入力ライン導入孔に取
り付けた案内パイプ7A、7Bを通して配線される。
配線領域3Qの上方に配置した第1基板PC1には、主として、電力変換回路INVの入
力側の電気回路部品が取り付けられている。
配線領域3Rには、上部に、電力変換装置1と外部装置(商用電力系統GRIDや電気
負荷6等)と電気的に接続される配線の接続端子部10が配置されている。配線領域3R
には、更に本体3の下壁に、接続端子部10から外部装置(商用電力系統GRIDや電気
負荷6等)へ配線される交流出力ラインの導出孔に取り付けた案内パイプ9A〜9C、及
び商用電力系統GRIDの停電時に電力変換回路INVの予備電源となる蓄電池(図示せ
ず)からの電力供給ラインが配線される直流入力力ライン導入孔に取り付けた案内パイプ
9Dが設けられ、更に本体3の下壁には、制御ライン導入孔に取り付けた案内パイプ9E
が設けられている。
配線領域3Rの上方に配置した第2基板PC2には、主として、電力変換回路INVの
出力側の電気回路部品が取り付けられている。
第1基板PC1と第2基板PC2との間の領域に第3基板PC3が配置されている。第3
基板PC3には、主として、昇圧回路BS及びインバータ回路DAの電気回路部品が配置
される。このため第3基板PC3の裏側には、太陽電池PV1〜PV4の4系統にそれぞ
れ対応する昇圧回路BSのスイッチング素子S1、インバータ回路DAのスイッチング素
子S2、及びその他の電気回路部品が配置され、第3基板PC3の表側に、昇圧回路BS
のコンデンサCD等が配置される。
電力変換回路INVは、直流電力を交流電力に変換する際に発熱する発熱部品を有する
。この発熱部品の代表的なものがスイッチング素子S1及びS2である。これら部品は発
熱して高温となるため、その発熱を放散するために、アルミニウム等の熱伝導良好なヒー
トシンク14に取り付けられる。ヒートシンク14は、第3基板PC3に対応して本体3
の背壁3Eに取り付けられる。ヒートシンク14は、平板状の基板部14Aとこの基板部
14Aから左右方向に並列に配置された複数の放熱フィン14Bを有し、本体3の背壁3
Eに形成した開口を塞ぐように本体3の背壁3Eの外面に基板部14Aが取り付けられ、
放熱フィン14Bが後方へ突出し、放熱フィン14B間に上下方向の複数の空気通路を形
成する。前記発熱部品は、背壁3Eに形成した開口を通して基板部14Aの前面に熱伝導
的に配置される。
また、直流用リアクトルDCLと交流用リアクトルACLも発熱する。この発熱を放散
するために、図3(a)、図3(b)、図3(c)に示すように、放熱フィン14Bの左
右両側にそれぞれ複数の放熱フィン15AF、15BFを有する放熱部凹部15A、15
Bが背壁3Eから後方へ突出するように形成されている。放熱部凹部15Aには交流用リ
アクトルACLが収容され、放熱部凹部15Bには直流用リアクトルDCLが配置され、
それぞれ必要に応じて伝熱用のポッチング材に一部分が浸される状態である。
なお、直流用リアクトルDCLと交流用リアクトルACLの放熱は、他の構成でもよい。
図1、図3(a)、図3(b)、図3(c)に示すように、放熱フィン14B、放熱フィ
ン15AF、15BF、及び配線カバー16を上下左右から取り囲むように、筐体2に周
囲カバー20を備える。尚、図3(b)は、電力変換装置の下部カバー部を取り外した状
態の背面斜視図であり、図3(c)は、図3(b)において第2配線カバー部を第1配線
カバー部から取り外した状態の背面斜視図である。周囲カバー20は、上部カバー部20
Aと下部カバー部20Bとからなり、上部カバー部20Aの上壁は、放熱フィン14Bの
左右両側に位置するヒートシンク14の側壁部14Tの上端部に取り付けたL字状金具K
1の上辺にネジ止めNJ1され、下部カバー部20Bの下壁は、側壁部14Tの下端部に
取り付けたL字状金具K2の下辺にネジ止めされ、上部カバー部20Aと下部カバー部2
0Bはそれぞれの左右壁が重合状態でネジ止めNJ3される。
周囲カバー20の前端部と周囲壁3Sの後端部との連接部分は、雨水が侵入し難い構成が
好ましい。放熱フィン14B及び放熱フィン15AF、15BFへの空気流通が行われる
ように、周囲カバー20の上下左右壁には、図示のように前後方向に長い多数の通風孔2
1が形成されている。
筐体2は、建物の略垂直な壁Kの外側面に固定する取り付け板22に引っ掛け方式で取
り付ける。以下、この取り付け構造について説明する。
図7及び図8に示すように、取り付け板22は、鋼板の一方の面がカラー塗装されたカ
ラー鋼板で構成され、正面視で筐体2からはみ出ないように、筐体2の背面に収まる大き
さであって、筐体2が横長矩形状である場合、それに合わせるように横長矩形状をなす。
取り付け板22は、建物の壁Kの外側面に取り付け孔23を通してネジ24にて複数個所
で取り付ける。その取り付け状態において、取り付け板22の上端部には、壁Kとの間に
所定間隔Sで左右及び上方に開いた係止溝22Mを形成するように筐体係止部22Aを屈
曲形成する。筐体係止部22Aは、上端部が前方へ少し屈曲し、壁Kとの間に略均一な前
後の隙間Sの係止溝22Mが左右方向に略水平に延びる状態である。
取り付け板22の塗装されない面は導電性を有するため、アース接続することにより、
電力変換装置1から取り付け板22へ漏電した時の感電の回避を図る。
一方、筐体2は、図3(a)、図3(b)、図3(c)、図7に示すように、取り付け
板22の筐体係止部22Aに係止するために、筐体2の背面側の上部において左右間の中
央部に位置するように、水平方向の係止受け部25を備える。係止受け部25は、略平坦
な板の左右端部に前方へ屈曲した取り付け部を有し、この取り付け部を、ヒートシンク1
4の左右両側に一体形成された側面壁14Tの上部にネジ止めNJ4する。これによって
、係止受け部25は、放熱フィン14Bの後端部との間に、筐体係止部22Aが進入でき
る隙間が形成される。
図8に示すように建物の壁Kに固定した取り付け板22に対し、筐体2の係止受け部2
5を係止溝22Mの上方から筐体係止部22Aに引っ掛け係止する。このため、隙間Sは
、係止受け部25の厚さと同等もしくは若干大きな寸法でもって、左右方向に均一な隙間
Sを形成している。筐体係止部22Aの上端22A1は、係止受け部25の挿入時のガイ
ド作用と補強のために、前方へ屈曲している。
図2及び図4に示すように、電力変換装置1の電力を建物内に設置した外部装置(商用電
力系統GRIDの配電盤や電気負荷6等)に接続するために、配線領域3Rに対応する本
体3の背壁3Eには、接続端子部10よりも外側に寄った筐体2内の隅部に、接続端子部
10から配線される交流出力ラインの配線口11が形成されている。また、外部装置との
配線のために、配線口11に対応してその後方の建物の壁Kに屋内配線用開口が貫通形成
される。その場合、図4及び図7に示すように、この屋内配線用開口に対応して取り付け
板22に配線用窓27が切り欠きまたは孔として形成される。
図2乃至図7に示すように、本発明では、配線口11に連接して後方へ延びる配線カバ
ー16を設けている。配線カバー16は、配線口11の周縁部に取り付けられる第1配線
カバー部16Aと、第1配線カバー部16Aの後端部に連結される第2配線カバー部16
Bとから構成される。第1配線カバー部16Aと第2配線カバー部16Bは合成樹脂製で
ある。
第1配線カバー部16Aは、周縁部16A2が配線口11の周縁部にネジNJ5で取り付
けられ、配線口11と連通する開口17を有する。開口17は、接続端子部10への配線
のし易さから上方へ向けて開いている。具体的には、第1配線カバー部16Aの周縁部1
6A2には、配線口11の下端部を通って背壁3Eの前上方へ斜めに延びる前面カバー部
16A1が形成され、この前面カバー部16A1にて配線口11の前面側が覆われ、配線
口11の前面側において実質的な配線口となる上向き状態の開口17を形成している。こ
のため、開口17は配線口11と連通し、背壁3Eの前側で接続端子部10よりも下位置
にて上方へ開口する状態である。
第2配線カバー部16Bは、上下左右の壁を有するトンネル形状の配線通路TNを形成す
る形状であってもよいが、配線をし易くするために、第2配線カバー部16Bは、第1配
線カバー部16Aの周縁部16A2と連結される上壁16B1及び左右壁16B2を有し
、トンネル形状の配線通路TNを形成するように下方に開口16Kを有する門型をなす。
第2配線カバー部16Bは、取り付け板22の所定位置、即ち、取り付け板22に形成し
た配線用窓27の縁部に沿って取り付けられる。この取り付けのために、取り付け板22
に形成した配線用窓27の上縁に略90°で前方へ屈曲した水平状態の支持辺22Kを有
し、この支持辺22Kが第2配線カバー部16B内へ進入する関係にて第2配線カバー部
16Bの上壁16B1を支持する状態で、ネジNJ6にて支持辺22Kに取り付けられる

このため、第2配線カバー部16Bが取り付け板22の所定位置に取り付けられた状態で
、第2配線カバー部16Bを外れた箇所で、取り付けるネジ24によって取り付け板22
を建物の壁Kの外側面に取り付けることができるため、取り付け板22への第2配線カバ
ー部16Bの取り付けにおいて、ネジ24の頭部等が邪魔になることがない。
第1配線カバー部16Aには、周縁部16A2の上辺及び左右辺の端部から後方へ延びる
フランジ16FRが形成されており、建物の壁Kに固定した取り付け板22に引っ掛けに
て取り付けた状態で、フランジ16FRの先端部(第1配線カバー部16Aの後端部)が
第2配線カバー部16Bの前端部に重なるようになっている。
このように、フランジ16FRの先端部が第2配線カバー部16Bの前端部へ重なると、
配線カバー16内にトンネル形状の配線通路TNが形成される。この配線通路TNへ雨水
が侵入しないようにするために、第2配線カバー部16Bの上壁16B1及び左右壁16
B2の前部と後部の外面に、並行形成された筐体2側の前フランジ16FFと取り付け板
22側の後フランジ16FWを有する。この前フランジ16FFと後フランジ16FWに
よって、第2配線カバー部16Bの外面に排水溝31が形成されるため、この排水溝31
によって第2配線カバー部16Bに降りかかる雨水は、第2配線カバー部16Bの外面を
伝って流下し、配線通路TN内への侵入が防止される。
また、図4及び図6に示すように、前フランジ16FFの前側には前フランジ16FFと
並行に前端フランジ16FSが形成されており、前フランジ16FFと前端フランジ16
FSとの間に形成される溝18に防水パッキン30を取り付ける。この防水パッキン30
は、第1配線カバー部16Aのフランジ16FRの先端部が第2配線カバー部16Bの前
端部に重なったとき、第1配線カバー部16Aのフランジ16FRの内面に当接する。こ
のため、第1配線カバー部16Aの後端部と第2配線カバー部16Bの前端部が重なり合
う部分は防水構造となる。
筐体2を建物の壁Kに固定した取り付け板22に引っ掛けにて取り付ける操作に先立って
、上部カバー部20Aと下部カバー部20Bは取り付けない状態か、上部カバー部20A
は筐体2に取り付けた状態でもよいが、図3(b)、図3(c)、及び図7に示すように
、少なくとも下部カバー部20Bは取り付けない状態とする。上記のように、配線口11
の周縁部に第1配線カバー部16Aが取り付けられ、取り付け板22に第2配線カバー部
16Bが取り付けられた状態で、建物の壁Kに固定した取り付け板22に対し、筐体2の
係止受け部25を隙間Sの上方から筐体係止部22Aに引っ掛け係止する。
この引っ掛け操作において、第1配線カバー部16Aの上方から第2配線カバー部16B
が近づき、第2配線カバー部16Bの前端部が第1配線カバー部16Aの後端部の内側へ
進入する状態で最終位置へ移動し、取り付け板22への電力変換装置1の正規の取り付け
が行われる。この状態で、第1配線カバー部16Aのフランジ16FRの先端部が第2配
線カバー部16Bの前端部に重なる状態となる。そして、防水パッキン30が第1配線カ
バー部16Aのフランジ16FRの先端部と第2配線カバー部16Bの前端部とに接触し
て、この部分を防水状態となる。
すると、トンネル形状の配線通路TNが配線用窓27と連通するようになり、配線用窓2
7を介して配線通路TNが建物の壁Kに形成した屋内配線用開口と連通状態となる。
なお、第2配線カバー部16Bの後端部と配線用窓27の周縁部、及び第2配線カバー部
16Bの後端部と建物の壁Kとの間に防水パッキンを介在させれば、トンネル形状の配線
通路TNへの雨水の流入が防止できる。
このような取り付けが終わった段階で、図4に示すように、取り付け板22の下端部に設
けた取り付けフランジ22FがL字状金具K2の下辺の下側に位置し、この状態で本体3
と取り付け板22の間に下部カバー部20Bを挿入し、下部カバー部20Bの下壁の下方
からL字状金具K2の下辺にネジNJ7を締め付ける。これによって、電力変換装置1は
、上部が取り付け板22の上部に引っ掛け係止され、下部が固定される。また上部カバー
部20Aと下部カバー部20Bの左右壁を重合状態でネジ止めする。これによって、周囲
カバー20が本体3と建物の壁Kとの間隔を覆う状態となり、周囲カバー20の後端部が
建物の壁Kに近接または当接する関係となる。
そして、第2配線カバー部16Bの下側開口16Kは下部カバー部20Bの下壁によって
覆われ、雨水の侵入抑制効果が得られる。更に雨水侵入を確実にするためには、左右壁1
6B2と下部カバー部20Bの下壁との間に防水パッキンを介在させるか、または、第2
配線カバー部16Bの下側開口16Kを塞ぐように左右壁16B2に渡る閉塞板を図6に
二点鎖線で示すように、取り付けることも可能である。
本発明によって、電力変換装置1と電気的に接続される外部装置が、電力変換装置1に隣
接して建物の壁の外面に取り付けられる場合は、電力変換装置1と外部装置との間に配設
される配線は、本体3の下壁に取り付けた案内パイプ9A〜9Cを通って配線され、案内
パイプ9A〜9Cから上方へ延びる配線の一端が、配線口11の上部に設けた接続端子部
10に接続され、案内パイプ9A〜9Cから下方へ延びる配線の他端は、外部装置の端子
部へ接続される。案内パイプ9A〜9Cの配線が通る部分の隙間は、パテ等で塞ぐことに
より筐体2内への雨水の侵入は抑制される。案内パイプ9D、9Eの部分も同様である。
また、外部装置が、建物の内部に設置される場合は、上記のように、接続端子部10が配
置された領域に対応して筐体2の背壁に配線口11が形成され、この配線口11に対応し
て建物の壁Kに屋内配線用開口が形成され、この屋内配線用開口に対応して取り付け板2
2に配線用窓27が切り欠きまたは孔として形成される。この屋内配線用開口及び配線用
窓27を通して外部装置との間の電気配線が行われる。
この場合、配線口11と前記屋内配線用開口への雨水の侵入を防止するために、上記のよ
うに配線カバー16が筐体2と取り付け板22との間に取り付けられる。この配線カバー
16のうち、配線口11の周縁部に取る付ける第1配線カバー部16Aは、配線口11と
連通し、筐体2の背壁3Eの前側において上向き状態に開く開口17を有する。また、第
2配線カバー部16Bは、取り付け板22に形成した配線用窓27の縁部に沿って取り付
けられる。
このため、建物の壁Kを貫通する屋内配線用開口を通る配線は、第1配線カバー部16A
の上向き状態の開口17を通して接続端子部10へ行うことができ、接続端子部10への
配線がし易く、且つ、第2配線カバー部16Bによって配線口11への雨水の侵入が抑制
され、建物の壁Kに貫通形成した屋内配線用開口を雨水の侵入から守ることができる。
配線作業において、壁Kに取り付け板22を固定する前、または建物の壁Kに形成した屋
内配線用開口に配線用窓27が対応するよう壁Kに取り付け板22を固定した状態、また
は壁Kに固定した取り付け板22に筐体2を引っ掛け支持した状態、のいずれにおいても
よいが、建物の内部に設置される外部装置から延びる電気配線の一端が、建物の壁Kを貫
通する屋内配線用開口を通り壁Kの外側へ垂れる状態とする。そして、壁Kに固定した取
り付け板22に筐体2を引っ掛け支持する。これは筐体2の最終固定状態ではない。この
状態において、壁Kの外側へ垂れた電気配線の一端を第2配線カバー部16Bの下側開口
16Kを通り、第1配線カバー部16Aの上向き状態の開口17を通して接続端子部10
へ接続した後、配線の弛み等を調整する。これによって、電力変換装置1と外部装置との
電気的接続が達成される。
このようにして配線を行った後、上記のように、下部カバー部20Bを挿入し、下部カバ
ー部20Bの下壁の下方からL字状金具K2の下辺にネジNJ7を締め付け、電力変換装
置1を最終固定状態とする。
配線口11の周縁部から後方へ延びる配線カバー16は、配線口11の周縁部に取り付け
られる第1配線カバー部16Aと、取り付け板22に取り付けられ第1配線カバー部16
Aに連結される第2配線カバー部16Bとからなるため、放熱フィン14Bの後方への突
出長さ等が異なる機器においても、第2配線カバー部16Bの長さがそれに適合するもの
を用意すれば、それに容易に適用できることとなる。
また、周囲カバー20を備えない場合には、第2配線カバー部16Bが上下・左右の壁
を有するトンネル形状であれば、配線口11及び建物に貫通形成した屋内配線用開口への
雨水の侵入を抑制できるものとなる。
上記において、接続端子部8及び10の配置、第1基板PC1及び第2基板PC2の配
置は、左右入れ替えた状態でもよく、またこれに限らず、筐体2内の電気回路部品の配置
は、上記に限定されない。
上記の実施形態は、太陽光などの再生可能エネルギーから得られる直流電力を商用電力
系統と同期した所定の交流電力に変換する電力変換回路が筐体内に収容された電力変換装
置について説明したが、他の壁設置型電気機器においても同様の効果を奏することができ
る。
即ち、電気部品を有する電気回路が筐体内に収容された壁設置型電気機器において、建
物の壁Kに固定される取り付け板22に形成した筐体係止部22Aに、前記筐体2を引っ
掛け係止する形態であれば、上記同様の作用を達成し、同様の効果を奏することができる
1・・・・・電力変換装置
2・・・・・筐体
3・・・・・本体
3E・・・・本体の背壁
4・・・・・蓋体
5・・・・・パッキン
11・・・・配線口
16・・・・配線カバー
16A・・・第1配線カバー部
16B・・・第2配線カバー部
16K・・・下側開口
17・・・・上向き開口
22・・・・取り付け板
22A・・・筐体係止部
25・・・・係止受け部
TN・・・・トンネル状の配線通路
30・・・・防水パッキン
31・・・・排水溝


Claims (3)

  1. 電気回路が筐体内に収容され、建物の壁に固定される取り付け板に取り付けられる電気機
    器において、
    前記筐体の背壁に配線が通る配線口が形成され、
    前記配線口を形成する縁部から後方へ延びる配線カバーを備え、
    前記配線カバーは、前記配線口の周縁部に取り付けられる第1配線カバー部と、前記取り
    付け板に取り付けられる第2配線カバー部とからなり、
    前記取り付け板に前記筐体が配置された状態で、前記第1配線カバー部と前記第2配線カ
    バー部とにより配線通路が形成され、
    前記第2配線カバー部には、外面に形成された前フランジと前記前フランジよりも前記取
    り付け板側であり且つ 外面に形成された後フランジとにより排水溝が形成されている、
    ことを特徴する電気機器。
  2. 前記排水溝の前側において、前記第2配線カバー部の前部が前記第1配線カバー部の上部
    及び左右部と防水シール材を介して連接される、
    ことを特徴する請求項1に記載の電気機器。
  3. 前記電気回路は、直流電力を商用電力系統と同期した所定の交流電力に変換する回路であ
    る、
    ことを特徴する請求項1または2のいずれかに記載の電気機器。
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